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BL小説です。興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
始まり
次の日僕は和希さんの車で送られた。
和希さんの車はBMW、なんかイメージ、僕は気分が悪くならないように後ろに乗せられた、後ろから彼の運転を堪能した、だって凄くカッコいいんだ、よく、女性が運転してる男性の手元を見るって聞いてなんでそんなのがいいのか分からなかったけれど今日、彼の運転する姿を見て凄く納得出来た。
和希さんを僕の部屋に上げる予定、彼は僕が小説書いてるって言ったら物凄くびっくりしてた、しかもジャンルを聞いて益々驚いていた。
そうだよね「BL」なんて一般の男性は読まないジャンルだし、小説家なんて身近にはまずい無いだろう。
そうだ、和希さんは何してる人なんだろう?友人が医者っていうのだからきっといい学校出てるんだよね、そしてあの家だからきっといい給料をもらえる地位の人、なんだよね、尋ねてみようか?そうだよね、僕だけいろんなこと話してる気がする。
「ねえ、和希さん、貴方の事を聞いても良いですか」
「うれしいな、顕一が私に興味を示してくれたんだね、昨日は私から聞かないと何も答えてくれなかったから進歩だ」
嬉しげな、和希さん、ルームミラーに写る彼の顔が笑ってる。
なんだかとても長い間、笑う事を忘れていた気がする。
「で、何が聞きたい」
「和希さんは何してる人なんですか?」
「ああ、それ、もっと個人的な事が良かったな」
なんだか少し淋しげな表情をする、仕事とか聞かれてそれで判断されるのが嫌なのじゃないだろうか?
「済みません」
「君が謝ることじゃないよ、私の仕事は社長だよ、小さな会社だけれど今、住んでる家とこの車を買える位の給料はもらってる」
そうか、社長かじゃなくちゃあんな凄い家買えないよね、しかも、昼間は「ハルさん」って家政婦さんを雇ってるんだ、さっき紹介してもらった。
若くは無いけれどキャリアノ有りそうな人だったな、僕の事も詮索しないで気を使ってくれたし、和希さんのこと「坊ちゃん」て呼んだのは笑えたけれど和希さんが言うには和希さんのお父さんの時代から彼の実家に仕えて居たのを無理やり和希さんがあの家に連れて来たんだそうだ。
だから出来るはずだって納得した。
さあ着いた、車を止めて和希さんがドアを開けてくれた、なんだか恋人気分だ、でも、違う僕は病人だから優しいんだきっとそう、和希さんが優しいから勘違いしちゃいけない。
「ありがとうございました」
僕がお礼を言って帰ろうとするのを彼が止めた。
「なにつれない事、言うの?私を部屋に入れて欲しいな、食事、しようよ、だからこうしてハルさんに準備してもらったのだから」
和希さんの手には不似合いなバスケットが握られていた。
僕は和希さんがそんな準備を僕に内緒にしていたなんて気付かなかったというか知らなかった、やっぱり僕には理解不能な彼の行動、沸く、疑問、昨日からずっと僕の頭の中を渦巻く思い。
僕は思った、和希さんの事が直感的に好きだって、あの公園で見たときから一目惚れだったのかも知れない、和希さんはどうなんだろう、僕の事は好奇心から?それともただ、なんとなく気まぐれからなのかな、この人なら素敵な女性が多く寄って来そうだな、いや、女性だけではない男も引き寄せられる様な魅力が彼にはある。
「顕一、考え事かな?」
「いえ、なんでそこまで僕なんかの為にしてくれるのかなって?千史さんも貴方も、ハルさんも、全くの他人なのに」
ああ、言っちゃった、きっと言ってはいけないんだ。
「君を見てなんだか放って置けないなって、思ったんだ直感的に君はどう感じたか知らないけれど、千史には怒られたよ、知らない人間に同情するなって」
そうなんだ、春日先生は僕の事は医者の義務として診てくれたんだ。
「しかし、これは同情でなはない、人目惚れなのかも知れない」
僕は目を見張った、まさか和希さんが僕と同じこと考えてたなんて思いもしなかった。
「顕一」
バスケットを持ったまま僕を抱き締める。
僕はうろたえた、だっていくらなんでも目立つじゃないか、早朝のマンションの前で男同士が抱き合ってる光景はきっと滑稽だろうとけれどそんなのどうでもいい、和希さんが僕を見てくれるのならそれでいいと思った。
「か、和希さん。。。く。。。くるしい。。それにここ、道路。。。」
「そうだな、こんな可愛い顕一を他の誰かに見せるなんて出来ない君の部屋に行こう、でも、君は安静が必要なんだな」
って和希さん、僕に何をさせようとしたの。。。嬉しいけれど。。。
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