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BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい
有耶無耶
結局、和樹さんに身を預けて僕自身は眠りに堕ちてしまったらしい、随分迷惑を掛けてしまったと思う。
そっと目を開け見る、隣に居るはずの彼の姿が無い、僕に呆れて帰ってしまったのだろうか僕はなんてバカなのだろう。
ため息混じりに体を起こすと僕はパジャマを着せられていた。
和樹さんは眠ってしまったこの部屋の主である僕の替わりにクローゼット中を探してこのパジャマを着せてくれたに違いない。
それを思うとどんな顔で和樹さんがその作業をしたのか想像をして少し笑ってしまったけれど和樹さんがこんな僕を見たらなんて言うだろう。
「酷い奴だ」って言うだろうか。
そうだ、僕は酷い奴だ。。。
恋人の和樹さんに言えない秘密を抱えて彼に抱かれて彼じゃない人の名前を呼ぶ、それをおざなりにする為にS○Xをして誤魔化したんだ。
「酷い」以外の何者でもない。
疲れた体で飛行機に乗って僕の元に真っ直ぐにやって来た彼なのに僕はなんて仕打ちをしたんだろう。
僕はベッドを降りてふら付く足で水を求めてキッチンへ向かう、ドアひとつ隔てたその向こうに暗闇の中のでパソコンの画面に向かってきびきびと動く指、仕事は終わったって言ったのにあれは僕への気遣いだったのか?
そうだ、業務提携の話だって聞いていただから社長である和樹さんが出向いてまで行った仕事なのだけれどそれでサインして終わりじゃ無いんだ、その後の処理や報告書だって残っているはずなんだ。
和樹さんを煩わす事だけしか出来ない僕はいったい何なんだ。。。
「顕一。。。起こしてしまったかな」
「済みません、僕の方こそ邪魔をしてしまった様で。。。それは?」
「ああ、これか。。。君と過ごす時間が少しでも欲しくて帰って来たんだが少し向こうで終わらせる事が出来なかった仕事が有ったからね」
「無理しないで貴方となら何時でも逢える、けれど貴方が倒れてしまったら。。。」
「私はそれほどやわではない、それに無理をしている積もりはないんだが」
そういって僕を引き寄せる。
「君こそ、もう少し眠らないと。。。朝になったら私の家に行こう、そして一日中、抱き逢うんだ、さっきのなんて足りないくらいね」
僕はフリーズした、和樹さんがこんな事考えていたんだなんて思いもしなかった。
そして今してる作業はそれを果たす為。。。僕はそんな事されたらどうなってしまうのだろう、けれどそれでもいい、和樹さんがしたいようにしてくれるのならそれで良い。
抱き寄せられてキスをされた、それはまるで聞き分けの無い子供をあやすようなものだけれどそれだけで今の僕には十分だった。
そう、僕の心は期待で十分みたされたから。。。
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