BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年07月02日
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BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

甘い

それはとても甘い時間だった。

僕は和樹さんの傍に座り、自分のパソコンを弄る、先日書いたプロットにO.Kが出たから少しだけれど原稿に手を付ける。
僕が小さな子供だったら彼の膝の上に座ってなにかをしているのだろうけれど小柄な僕でも流石にそうは行かない、だったら膝に頭を預けて違う角度から彼を観察するって手も有るのだけれどそれでは和樹さんの邪魔になってしまうから僕自身で却下した。

「君が私に付き合う事無いのに」
「良いの僕が貴方に付き合いたいんだ、それに貴方の仕事の顔を見たいから」

これは本当だ、だって普段の温厚な眼差しやセ○ク○をする時の雄の表情とも違う和樹さんの横顔なんて滅多にお目にかかれないからとても貴重なひと時なんだ。

「私の顔はそんなにも面白い?」
「違うよ、かっこ良いんだよ、戦う男の顔ってこんな風なのかな?」
「戦う男?」
「そう、和樹さんは仕事と戦ってるんだ」
「なるほどね」

そう良いながら納得したようにパソコンの画面に向かう瞳は険しくて厳しい、僕に取っては惚れ惚れする表情だった。
それから1時間ほどパソコンに向かった和樹さんの手が止まって笑顔で僕に声を掛けて来た。
そして僕の手を取って僕を膝の上に乗せて頬ずりをすると彼の薄っすら伸びた無精髭が僕の頬をそっと撫でる。

「ちょっと和樹さん、クスグッタイ。。。それにこれじゃ重いでしょ、いきなりどうしたの?」
「君の重みは苦にならいよ、けれど頬ずりは不味かったかな?仕事が終わったんだよ、だから嬉しくてね」

なんだか僕は本当に子供になった気分だったけれど和樹さんがこんな行動に出る気分がなんとなくだけれど分かるからくすぐったいのは許してあげる。

「明日からは100%オフだから邪魔は入らない、いや、もう今日か」

笑いながら僕に口付ける、その顔はさっきの仕事の顔からは想像も出来ないほどにこやかで朗らかな笑顔だった。

「一緒に居られるの?」
「言っただろう、私の家で過ごそうって」
「本当に。。。」
「ああ、本当だ、どこか旅行がよかった?」
「いいえ、和樹さんと一緒なら何処でも構わない、貴方と居たい」

なんだか凄い、愛の告白をしているみたいだ、「貴方と居たい」って休みを一緒に過ごすだけなのに大仰だっただろうか、和樹さんはどう思っただろうか?

「嬉しいことを言ってくれる、やっぱり君は可愛いね」
「そんな。。。」
「でも、喜んでばかりいられ無い、彼の事を話さないと。。。」

思い出したくも無い、「彼」とは全の事、僕は余りにもこのひと時が幸せ過ぎて忘れていた、和樹さんの心の引っ掛かりと苛立ちを。。。
そう、僕が彼の心に棘を刺したんだ、そしてそれは僕の罪。。。

「そう、話さなくちゃ行けない。。。けれど僕の想いは貴方を愛してるという事を忘れないで下さい」
「私は君を愛してる、だから彼との間に何が有ろうとも私は君を愛すると誓う」

こんなのって僕はずるいと思う、和樹さんに約束させて置いて告白するなんて、でも、嫌われたくないからこうするしか無い、そう、確約が欲しい。。。

「僕がどんな人間でも愛してくれる?」
「ああ、私は君を愛してる」

「愛してる」なんて言葉は不変的じゃないのは分かってるけどそう言われる事で安心出来るし和樹さんは僕を裏切らないと思うから僕は全の事を告白しようと思う。

「キスして。。。僕を離さないって誓って。。。」

ああ。。。なんて僕は小賢しく出来ているんだろう。。。

それなのに和樹さんは神の前の結婚式の様に甘い甘いキスをくれた。

「愛してる、君を離さない」
「僕も貴方を愛してる、貴方が離しても僕は離れない、このままひとつに繋がってしまいたい」


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最終更新日  2009年07月02日 02時42分20秒
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