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BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。
実情4
全が顔を覗き込んで来る、上から見詰められる事にドキリと心臓が跳ねる、嫌悪かんしか無かったはずなのになぜこうなってしまうのだろうか、全はなぜ優しくしてくれるのだろうか理解に苦しむ、全の顔は無表情で何を考えているか解らないけれど恐怖感はない。
手が伸びて頬に触れる、肩を竦めて顔を背けて横に成ると節々が痛い。
「そんなに怯えないでもうしないから」
弱々しい全の声が胸にチクリと響く、なぜそんな声を出すのかどう受け止めていいのか僕はどう反応するべきか悩む、優しくしたら付け上がるかな、突き放したらいや今、突き放さないと
このまま逃げられなくなるのかな。
全が体を抱き寄せて包まれてしまった。
背中から伝わる体温が暖かい、抵抗する気はなぜか起こらない、なにか淡い想いの様なものが心の隅に生まれた気がする、でもれは切ないような甘いようなそんな想いだった。
「全、離してよ」
絶えられなくなって体を丸めてその手か逃れようとしたけれど拘束は強くなる。
「逃げるな、逃げないでお願いだからこうさせていて」
「全。。。」
なに?何が有ったんだろう、こんな弱い全は知らない。
「少しだけ。。。頼むから。。。」
「全。。。何か有ったの?」
「。。。」
無言で返事は無いけれど長い付き合いから何か有ったのだとなんとなく感じた、それは僕では解らないけれど全がそうしたいのならそれで良いのかななんて思った、僕って甘いかなともおもう。
肩に頭を乗せて来る、腕の拘束が強くなるから少し不安になる。
「全。。。?」
「最後。。。最後だからお前を抱きたい。。。」
懇願するような声が耳に届くけれど約束と違う言葉に危機感を覚える、これは演技だったんじゃないだろかと疑わずには居られない。
「駄目か?あいつ以外にされるのは否か?もう、俺の事嫌いになったんだろうな、酷いことしてお前の信用無くして俺はお前に触れる資格もこんな風に慰めてもらう理由(わけ)もないんだ、ごめん、忘れてくれ」
って、僕には全がなにを言っているのか解らない、僕が全を嫌いに成ったって言うのはどうなんだろう、親友だし、全に振られたのは僕の方だって思ってる、だから和樹さんと出会った、僕の新しい想い人は和樹さんなのだけれど全のことを嫌いだって思った事は無いと思う。
ただ、絶望感は嫌ってほど味わったはずなのになぜだろう。
「ねぇ全、なんで僕なの?佐伯先生が居るでしょ、結婚するんでしょだったら佐伯先生のところに行けばいいじゃない、僕はただの愛人で全に必要の無い人間じゃない、もう、僕の担当も外れた訳だし。。。」
思いが込み上げてくる、全は何を思って僕の所に来るのだろうか、しかも普通に友人として接してくるのならまだしも体だけの関係を強要して置きながらこうして甘えに来る、それに僕に優しくするのはなぜ、佐伯先生のところに行けばいくらでも癒してくれるんじゃ無いだろうか、彼女は竹を割ったような性格で僕の様にうじうじしないし、優しくあるし器の大きい人物だし非の打ち所のない人物だ。
恋人なんだから何の障害もないし問題も無いはずだ、それにさっきから気に成っているこの香り、全の体から漂う香り、ボディーソープかな僕の知らない香りがする。
「彼女を抱いたのでしょ、だったら足りてるでしょ、僕を抱かなくてもいいじゃない僕は必要無いじゃない」
何だか泣きたくなった心が苦しい、そうだ僕は全にとって必要ない人間に成ってしまったんだと思い知る。
「ああ、抱いたよ、だけどお前じゃないと駄目なんだ彼女は確かに良いよけれど心が満たされないんだよ、虚しいだけなんだ、でも、お前を抱くと満たされるんだ不思議よな、彼女を愛してるはずなのにな。。。」
「愛してるなら満たされるんじゃないの。。。なのに満たされないって変だよ。。。彼女は君の事を愛してるから結婚するんでしょだったら問題はないじゃないか」
『愛してる』なんて臆面もなく後ろで言われるとドキリとするけれど満たされない思いが全に有るのは分かったけれどそれを僕で代用するのはどうだろう。
全は僕を抱いて満たされるって本当かな、まだなにか企んでいるんじゃないだろうかとい思いが心の中で揺れてる。
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