BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年10月31日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

「なぁ、一つ聞いて良い」
「うん、何?」

膝を抱えて身体を揺らす椎名に言葉を掛けると壁にもたれる。
なんだか最近、こんなことばかり繰り返してるなと鴻山は思った。

「お前はなんで俺を抱こうと思うんだ?」

椎名も壁にもたれて並んで話し始める。

「アンタがそうゆう顔してるから、俺、どっちも出来る人だから気持ち解るんだよね」

さりげなく肩を抱こうとしたのを躱されて舌打ちし自分の定位置に戻った。



椎名に言われたのがショックだったのか鴻山が膝を抱えて顔が見えないように伏せてしまった。

「あれ?ショックだった」

言葉は返らない。
また泣いているのかと隙間から覗き込んだら今度は身体を縮めて硬くなった鴻山をゆすってみる。

「なぜ。。。俺なんだ」

口癖のようになってしまった言葉を繰り返す。
それを置いてベッドを降り言う。

「なぁ飯、食ってないんだろ?」

黙り込んだ鴻山を気遣ってかキッチンに向かって冷蔵庫を開け中を見渡して適当に食材を取り出すと調理を始めた。
手際の良さそうな包丁の音が鴻山の耳に届くと伏せていた顔を上げてその様子を目で追った。
なんとも姿勢が良く綺麗な立ち姿だと思った。

そんな椎名に鼻歌が混じり出す。
最近の流行の曲らしいが鴻山には最近の曲には疎くどんな歌詞なのかは解らなかったが美しく悲しいメロディーのように思えた。

「はい!出来た、食うだろ?ベッド下りなよ、それにスーツ皺になるから脱いで。。。」

運ばれて来たのはチャーハンに玉子スープ、サラダ以外に手の込んだ物だった。
朝食の準備といいこの料理といい、この腕間には驚いたが気を使うことも出きる椎名に好奇心が湧いた。

目の前に並ぶ料理と香りに腹の虫が鳴った。
椎名がそれを聞いて笑った。
顔を膨れさせた鴻山がレンゲを持ってチャーハンに口を付けた。
なんだか朝の穏やかさを思い出させるよな気がした。

「どう?」

真剣な眼差しを向けられて鴻山は戸惑ったが正直な感想を述べた。

「旨いよ」
「そう、良かった」

安心したのか椎名も手を付け始める。

「なぁ、俺が食事作るから住んでもいい?」

また繰り返すかと思ったが椎名の存在が自分に取って必要なのではないかと思い始めていた。
なぜ自分に関わるのかは解らない、だがなんとなくいて欲しいと心が変化した鴻山がいた。

「なぁ、住んでも良いって言ったらお前、売り止める?」


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最終更新日  2009年10月31日 03時08分46秒
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