BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年10月31日
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カテゴリ: 君がいるから
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

栢山は考えた。
藤野をあんな風にさせる原因はなんで有るのかと。。。
ここの所、藤野が忙しくてプライベートで逢えないでいた。
その寂しさはきっと藤野も同じだろうと思ったがそのことが原因だとすれば藤野は「お前の顔を見なくて済むからせいせいする」ぐらいの嫌味が返って来るだろうと思った。
隣に藤堂が乗っていることさえも忘れて考えを巡らせてみた。
もしかしたら朝良くない物でも食べたか?
藤野はそんな抜けたことをする様な人物ではないのは栢山が一番知っていた。
ではなんなのか?

栢山は慌ててハンドルをきり今の状況を改めて認識し今は仕事に集中すべきだと自分に言聞かせた。

「先輩、緊張しますね」
「そうか?君は凄いじゃないか商品の知識も先方への気遣いも新人とは思えないよ」

栢山は藤堂の商品知識の深さと新人とは思えないセールストークに驚かされ自分が教える事さえないと落ち込んだ。

「商品に関しては勉強しましたしセールスに関しては親が商売をしてるのでなんとなく身に付いたんだと思います」

車を走らせる栢山は自社へと急いだ、午前の予定は藤堂のお陰で順調に済んだ。
後は資料をまとめて見積もりなどを出す社内での仕事が待っていた。
それよりも藤野が気に掛かったが今日は「A社での打ち合わせ」と有ったから会社には戻るだろう、顔を合わせて話をする時間は作れるだろうかと横の藤堂を見た。
自社に戻ると正午を少し過ぎていた。
藤堂を連れて社食に向かうと倉本が声を掛けて来た。

「よぉ!栢山」



「なぁ、倉本さん」
「お前ら上手く行ってるんだろうな?
「ええ、それは勿論。。。相談が有るんですが?」
「ほぉ、お前がねぇ、藤野絡みだろ?」

同じ高校の後輩で有る栢山の様子から藤野絡みで有る事は察しが付いていたの倉本だったが栢山の連れていた藤堂の方が気に掛かっていたのだ。


「藤堂ですか?
「藤堂と言うのか?」
「アイツが何か?」

倉本は茶を一口嚥下し眉を潜めて口を開き、栢山はそれを見て首を傾げた。

「例の話は藤野から聞いたな?」

そう言われて今度は栢山が眉を潜めた。
例の話と言うのは藤野の子供時代の話を指しているのだと容易に理解出来たからだった。
忘れてはいけないが思い出したくも無い話だった。

「それが何か?」

倉本は声を潜めて呟いた。

「似てるんだよ。。。」

その一言に栢山は寒気がした。
藤野を苦しめる原因になった独りの男の存在、しかし、彼とは年齢が違い過ぎるのでは無いかと思った。
藤野の話によると西本という男は当時20歳、苗字も違えば年齢も随分違う。
他人の空似だろうと栢山が言うと倉本はそっくりだと言う。
そう、藤野以外に西本を知る人物が倉本なのだ。
藤野の動揺の原因が藤堂だとすると相当似ていることになる。
だったら藤堂は西本のなんだと言うのだ?



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最終更新日  2009年11月03日 00時31分51秒
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