BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年12月28日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

椎名の考え込む顔を見ながら彼自身、答えが出せないで居るのかと思ったのだったが返ってきた答えは思いもしないものだった。

「俺はアンタの事が好きなのかもしれない」
「はぁ、なんでそうなるんだ?」
「だってそうじゃない、嫌いな人間と一緒に居たいとは思わないだろ?」

納得の出来る答えだったが自分の思っていのとは違っていた事に少し残念に思いこれで良いのだと自信にに言聞かせた。
なぜ、そう思ったのは分からない、ただ、ここで「愛してる」などと言われてもそれは今の鴻山に取って同情でしか無い事は分かり切っていた。
男に抱かれ、虐げられた自分への椎名の同情、そう思ったら胸が苦しくなった。
そして『愛している』なんて答えを想定した自分にうろたえ布団を被り思いを巡らせた。



布団が剥がされ、なぜだか心の奥を見透かされているのではないかと思えた。

「なんで布団を被っちゃうの?俺の事はどう思ってるの?」

『愛してる』なんて言ったらどんな顔をするだろかと思ったのだったが、ここでその言葉を使うのは適さないと思えた。
一呼吸を措いて出てた言葉は「ただの同居人」だった。
口にした瞬間、椎名の表情が曇った気がした。

「そうだよ、同居人だよ」

笑いながら一つの答えに行き着いたかのような椎名は剥がした布団を元に戻し、鴻山に背を向け眠りについた。
しかし、鴻山に取っての答えが出た訳ではなかった。
それはなぜ、椎名が鴻山を抱くのか、そしてなぜ、抱かれるのかという疑問への答えは何一つ出ていないので有る。

椎名自信、鴻山に「同居人」と言われた事に動揺した。
『愛してる』なんて言葉が返って来るとは到底思えなかったのだが、『好き』だとかれに近い言葉ぐらいは期待していたのだった。

それが商売を止め、普通に働く切っ掛けにもなっていた。
この感情はけして同情では無い、それを伝えたのならば鴻山は自分を「すきだ」と言ってくれるだろうかと考えた。
結局、スヤスヤ眠る鴻山の横で一睡も出来ないで居る椎名がいた。


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最終更新日  2009年12月28日 16時55分17秒
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