BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年04月06日
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先日書いた桜日和の後編です。

桜日和 後編

車を降りて山道を登る、以前に来た時は栢山のサプライズで目を瞑らされえた。
あの時の衝撃は今でも忘れられない。
「楽しみですね」
「咲いていると良いな」
「ええ、さぁ行きましょう」
車を降りるとヒンヤリとした空気が新鮮で心地良い、すっと吸い込むと肺が満たされ、癒され、心の奥の汚いものまでもが流されるようだった。
不意に差し伸べられた栢山の手を素直に握る。
「あれ?素直ですね」
「良いじゃないか、誰も居ないのだから」
「誰もいなければいつでも、繋いでくれるのですね」
「バカ」
叩かれる頭を撫でながら、嬉しそうな栢山の顔を下から覗く、藤野も釣られて微笑んだ。

頂上に着くと目に前に広がる風景、遠くの街並みが眼下に広がっている。
その景色から背中の桜に目を向けると心臓が鳴った、それは栢山も一緒で思わず息を呑んだのが分る。
茜色の空をバックに輝く花弁、前回見たときよりも艶やかにその巨木が咲き誇っているのが目に飛び込んで来た。
言葉を交わすのが惜しいほどの佇まいに思わず足が止まり、進むのを躊躇われた。
「良かった、咲いていましたね」
胸を撫で下ろすような声、栢山も心配していたのだと感じながら、脚を踏み出して桜の元に一緒に歩み寄る。
下から見上げるとやはり大きい。
幹に腕を回して耳をあてる、藤野一人では抱えきれないほどの幹はどれほどの年輪を重ねているだろうか。
「何か聞こえますか?」
「静かに、声を聴いているのだから」
暫く静かに耳を傾ける、聞こえる音は風のザワメク音だけ、スッと目を細めた藤野が静かに耳を傾ける。
桜からは何か聞こえたのだろうか、満足そうな顔が向けられた。
「対話出来ました?」
「うん」
愛おしげに幹を撫で離れ、もう一度、花を見上げる頃には日は沈み、紅かった空はインディゴブルーへと変化を遂げていた。
山から見える街では家々の灯りが煌き始め、夜の始まりを告げている。
「綺麗だな」
「街も外から見ればこんなに綺麗なんですよね、桜は毎日、こんな景色を見つめている」
「この木が若い頃とは風景も変ったんだろうな」
「ほら、あの辺は一番光っているでしょ、だけど10年くらい前は空き地だっんですよね」
これほど明るい街ではなかっただろうと桜が見たであろう風景に思いを馳せ時だった、風がサァっと吹き抜け、藤野が身を震わせると手を引き後ろから抱き寄せ、膝に乗せて幹にもたれて地面に座る。
「この方が暖かいでしょ」
「済まない」
「栢山」
「はい」
「暖かいな」
「俺の愛が籠っていますから!」
そんなときだった、一条の光が桜と二人を照らし、影が地面へと伸びた。
空には大きな月が冷え冷えとした空気に凛と光を放っている。
そしてその光は老木を浮かび上がらせ、昼間の姿とは対照的に妖艶な姿へと変えていた。
「日の光に映える桜も綺麗ですが、月の光に照らされるもっと綺麗ですね」
「そうだな、まるで別物だ」
そういった唇に視線を落とした事に気付いた藤野が顔を逸らした。
「逃げないでよ」
指を伸ばして顎を捉えて口付ける。
それは熱く、藤野の口内を侵して支配を始める。
唇の離された隙を縫って逃げようとするのをがっしりと捕まえて引き戻す。
「貴方がいけないのですよ、朝から俺を甘やかして一度も触れさせてくれないのだから」
もう一度、口付けるとすんなりと受け入れながらも体は逃げだしそうで、それを腕で戒める。
「や、こんなところで。。。」
巧みな指はパーカーのファスナーを下ろしてシャツのボタンを外す、唇から顎のラインを辿り、首筋を吸い上げると紅い花弁が散る。
それは首筋から肩口へ、そして鎖骨のラインを指で撫でると乳首へと伸ばしてキュッとつまんだ。
「ふっ、ん、ふん」
「良いんでしょ、こうされるのが望みなんでしょ」
「違う、や。。。」
「や?体は喜んでるよ、熱くてこんなにここを尖らせて」
乳首から離れた指が、今度は脇のラインから腹筋を辿って、ジーンズのファスナーにたどり着く、前立てを開かれてファスナーの閉じた所を撫でるとその振動だけでも感じるのか、足を捩じらせ、甘い溜息を吐いた。
ボタンを外してファスナーを下ろすと指は下着の上を撫でてその高ぶりを確かめる。
「感じてるね、もうこんなだ」
今度は指が下着の中に潜り込む、直に触られる感覚に身を強張らせ、取り出した、高ぶりを抜く、震える腕が縋り着いて来る。
「そんなに緊張しないでよ、ここをこうされると良いでしょ、ねぇ、朔耶。。。」
名前を呼ぶのは快感をいっそう強く感じさせるため、そして官能を煽り出す。
「ひゃ、はぁん。。。あぁ」
「ほらこうすると、体が開いてく」
「アンタは桜だね、昼は何も知らない乙女のようで、夜は明かりに照らされて、娼婦のように妖しく咲くんだ」
ボタンは全て外されて開かれた胸元が淫らに曝されるそこに口付け、桜の花弁を散らしていく。
「ふ、く、ふっ」
「声、聞かせてよ、二人だけだからね、俺を感じさせて」
着ていたブルゾンと自分の服を脱ぐ、藤野をその上に横たえる。
「ごめん、痛いだろうけど我慢して、すぐにそんな事、考えられなくしてあげる」
閉ざされた脚を開くと顔を埋める、蜜を零して立ち上がったそれに舌で愛撫すると体が震え出す。
「あ、あん、やぁ、ああ。。。栢山、イク、そんなの。。。ダメ。。。」
「何度も、イって良いよ、飲ん上げる」
震える足を抱え込んで中心を深く咥えこむと強く吸い込むと同時に口の中に白濁を放つ、栢山はゴクリと飲み込むと、手の甲で口を拭うと笑顔で笑ってみせ、藤野は胸を上下に喘がせていた。
「栢山。。。」
手を伸ばして口付ける。
「まだ。。。だよ。。。朔耶。。。」
するりと指が後ろの狭間に伸ばされ、いまだ、硬い蕾に指が進入し、徐々ににそこを解していく。
「痛い?」
「平気。。。だからお前を。。。中に。。。」
囁く声が栢山を煽る、中に埋められた指が一番感じる場所に触れることはない、それが焦らされているようでもどかしくて仕方がない、強請るように脚で栢山の腰を捉えると先を促すようにもう一度、口付ける。
「まだダメだよ。。。欲しいけど貴方に傷は付けられないからね」
藤野の手を取って自分の股間に持ってゆくとニヤリと笑ってみせる。
「分かる?貴方を欲しがってるでしょ。。。」
ジーンズの中の栢山はさっきからの行為で既にイッてしまうほど、立ち上がり、苦しそうにしている。
藤野が指でファスナー摘んで下ろすと楔を取り出して抜き始め、栢山が舌打ちをしてその手を退かしてしまった。
「アンタって人は。。。あ、あ、ダメ。。。ダメだよ。。。折角我慢しているのに。。。イってしまう」
その言葉に不満げな顔が向けられる。
「アンタの中でイきたいんだ」
スッと細められた瞳に口付けて、指を増やして愛撫を続け、それに合わせて腰が揺れ始める、さっきイったばかりの中心は指だけで再び、立ち上がり、蜜は腹をぬらしていた。
うねる内部から指を抜くとすっかり解れた入り口に楔を宛がい、挿入し、背を反らして受け入れる藤野を、労わるようにゆっくりと楔を進め、全て収めると腰を動かし始める。
「や、あ、あん、栢山ぁ、あ、あ、ああ」
「アンタの中、すげぇ~良い、弥紀って呼んでよ、朔耶。。。」
栢山の濡れた声が藤野を追い追い込み、背中に伸ばされた手は爪を立てて快感を訴える。
中心を握り込むと激しく腰を打ち付け、感じる場所を中心に、刺激をすると上がる声がそれに合わせて激しく、栢山を求めた。
「ああ、あ、あ、あ、ダメ、弥紀。。。イク。。。イク。。。手を離せ。。。そのままじゃ。。。あ、あ、あ、イけない。。。」
「ええ。。。あ、俺も、限界かです。。。アンタの中に出させて。。。もう。。。一緒に。。。」
腰の動きと、手の動きが早くなる。
それに合わせて、藤野の声が益々、熱を上げ、栢山を追い込み、締め付けると離された手に白濁を放つと栢山も同時に白濁を吐き出した。
二人はしばらく余韻に浸り、藤野はブルゾンを羽織った栢山に抱きすくめられている。
「月と桜って贅沢ですね、それにこうして貴方を抱いている、これが俺の一番幸ですかね?」
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最終更新日  2010年04月06日 20時41分35秒
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