BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年04月14日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はこちらご 退室お願いします。

下界を見下ろす場所の冷たい風が頬を撫でる。
街の灯りは煌き、心を暖かくさせた。
首筋に触れる唇に身を震わせて逃れるようとするが、身体を捉えた腕はそれを許さない。

「逃げるな」
「何もしないといった」
「私の言葉を信じるからだ」

なぜ、信じたのか、こうも簡単に抱きすくめられてしまったのは朝から見る、野瀬の所為だからだろうか。
唇は徐々に上へと移動する。


「熱いな」
「煩い」

正面から抱き合うことに成った顔を両手で押し退け、腕を強引に外すと少し離れた場所に移動した。
騒いでは周りにいるカップルから注目を浴びる事になる、それだけは避けなくは成らない。
野瀬から離れると冷たい風が吹き抜け、これほどまでに寒い場所にいたのかと思い知る。
くしゃみをした。

「寒いのだろう、少し待ってろ」

そういって投げて寄越したコート「羽織ってろ」と言い残してどこかに行ってしまった。
手触りの良いコート、野瀬の趣味が伺える。
ギュッと抱きしめ、柵の立ててある段に腰を下ろすと、コンクリートの冷たさが伝わって来て、余計に冷える。
仕方が無く、コートを羽織ると暖かい、野瀬の熱が残っているようで落ち着かない。

顔を埋めて帰りを待つ、地上ならば歩いてでも帰っていたに違いない。

「どうした」

掛けられた声に上を向く、外灯に照らされて顔をが分からない野瀬の穏やかで優しい声にほっとするのを悟られたくなくてそっぽを向いた顔に温かい感触が触れた。

「遅い」

渡されたのはコーヒーは冷えた身体に心地よかった。


「そんな事、知るか」

腕時計を灯りに照らして時間を確認する。

「それ飲んだら降りようか?」

そう言った野瀬に羽織っていたコートを渡すと手を捕まれてもう一度、抱き竦められてしまった。

「アンタ、変だぞ」
「君を前にすると変になるんだ」
「ば、ばっかじゃねぇ~」
「君はだんだん口が悪くなる、さあ、降りよう、誰もいなくなった、丁度良い、此処でするか?」

問われた言葉に手を出すと頬にヒットした。
不味いと思った瞬間、向けられた双眸が笑って近づいて来る。
塞がれる唇に熱が篭った。

「冗談だ」
「。。。」

ここまでされると返す言葉が見つからない。
抱かれていた腕が解かれ、コートを羽織って腕を引く、それに釣られて鴻山が歩き出した。
無言の車内、冷めてしまったコーヒーを口にすると甘くて不味い。
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最終更新日  2010年04月14日 20時57分02秒 コメントを書く
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