BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年07月08日
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カテゴリ: 二次創作
BLなのだぁ~~要注意!!おまけに鋼の二次創作です、お好きな方のみどうぞ!

素直に文机に向かった。
道具をどのように扱って良いのか躊躇していると露依が後ろから手を伸ばす。
水を流し込み、墨を磨る、その香りの良さに心が和む。

「書道は初めてですね」
「あ、ああ」

だったらと筆の持ち方を教えてくれ、手を取って筆の運びを教えられた。
首筋に掛かる鼻息が妙に艶かしくて擽ったく、頬が熱くなり心臓が跳ねるから集中が出来ない、なんて書いているかなんてことは頭に入って来ない。


「あ、ああ、やってもるよ」

手を離されて安心した。
ホッと息をついて筆を動かしてみるとどうも上手くいかない、筆先が割れて字がかすれる、さっき手を取ってもらった時は綺麗に掛けていたのに露依の手が普通ではなのではないのかと思えた。

「どうですか?」
「難しいな、出来たけどアンタほどやっぱり上手くいかないな」
「見せて御覧なさい」

乾いた半紙を両手に摘むように見せるとクスリと笑いが戻って来た。
それに気付いて顔を膨らませる。

「申し訳有りません、余りにも個性的なものですからつい」
「そうか?上手く出来たと思うんだけどな、アンタみたいにやっぱ上手くいかねぇや」
「そんな事有りませんよ、初めてにしては良いと思います」


エドは膨れながら、相手の顔を睨んでみせる。
それが楽しいらしい露衣が笑いながら、一休を呼ぶと何処からか足とも無く現れ、三つ指を突いて頭を下げた。

「和尚様、お呼びですか?」
「ああ、一休、済まないね、夕餉の支度をおねがいするよ、そろそろ、客人もお腹が減った頃だろう、それに今晩は泊まっていただくからね、済まないが部屋の準備を頼む」
「はい、畏まりました」


エドはその動きを目で追って、露衣もそうだが、一休の動きの美しさにも関心した。
年の頃はエドと変わらないだろうに、修行の為に露衣に仕えているのだろうと思う。
露衣自信はそれほど厳しいようには見受けられない、きっと良い関係いるのだと推測出来たが、この広い寺に二人だけなのだろうか、余りにも静かだと感じていた。

「あの、聞いても良いか」
「なんでしょう」
「ここはアンタと一休っていう坊さんだけなのか?」
「他にも居りますが、一休が殆ど私の身の回りの世話をしているのです、正直、側に上がれるのが一休だけだというのが私がまだ足りないところなのです」

二人の他には坊主が5人と下男が奥で働いているのだという。
それにしても静かだという疑問を持ちながらも、ここと僧侶達の居間が離れているからなのだろうと思った。
そうこうしていると、一休が食事を運んで来た。
黒塗りのお膳に載せられた食事は豪華ではない心の篭った煮物や汁物が並んで湯気が上り、白いご飯は輝き艶の有る様はいかにも美味しそうだ。

「精進料理なので派手さは有りませんが食材は吟味されています、お召し上がり下さい」
「ああ、済まないな、頂くよ」
「おかわりは十分に用意して御座います、遠慮なくなさって下さいませ、では、和尚様私はあちらで寝間の準備をしてまいります」
「ああ、頼むよ、さあ、エドさんどうぞお召し上がり下さい」

相変わらず、綺麗な仕草で退去していく姿を露衣が見送る視線を初めて見つけた。
それはエドに向ける物とは違って愛おしいげな瞳だという事に気付く、なぜだろう、さっきまで何度と無く彼が行き来しているのに気付かなかったのは一休に眼を奪われていたからだろうか。

「いかがなさいました?」
「いや、なんでも」

何かを見透かされたのだと思ったが、変わらない笑みでエドを見ると露衣から先に料理に手を付け、それに釣られてエドが箸を持って食べ薦め、満足いく食事に舌鼓を打った。
正直に美味しいと思った。
露衣の言った通り、派手ではない精進料理だったが食材は吟味され、こだわりが見え、箸が進んだ。

「旨かった」

その一言でどれほど満足しているのかが伝わった。露衣は良かったという顔を向けてにっこり笑ってみせる。その顔に見惚れる。

「それは良かった、下げさせましょう、少し休んでからお風呂にしましょう」
「良いのか?」
「ええ、勿論」

ありがたいと思った。
雨はが降っているお陰で涼しくは有ったが、どうも体がべとついて髪も湿気っていて気持ち悪かった。
気遣いが嬉しくて出された茶を啜って露衣のを見た。
窮屈そうな着物はどう見ても暑そうだ。僧衣は夏の物らしいがどうしてこうも涼やかで静かに佇んで居られるのだろうと思う。
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最終更新日  2010年07月08日 01時07分04秒 コメントを書く
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