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恐竜境に果てぬ第1章第2節その3


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2023.01.28
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カテゴリ: 映画・テレビ
『セクシー女優さん礼賛及びAV作品礼賛』
☆ピックアップ作品☆
伊織羽音(いおり・うた)さんに見入る !
演技か自然か ! ? セリフの軽妙さと飾り気のない所作が光る ! ! 2023/01/17開始


異性の好みは人それぞれである。ゆえに私は己れの好みで書く。
それにしても、AV作品はVHSテープ版で売り出された頃よりも格段に進歩した。
何より女優さんが質・量ともに充実して目移りするばかり。
殊に、いっとき我が世の春と言わぬほどに、視聴率を誇った地上波トレンディー・ドラマは姿を消し、活躍していたヒロインを今見ると、「ルックスの良いセクシー女優さんに劣るのではないか」と評価したくなるほど、たいした器量ではない。

その一方で、気になる事実がある。車やバイクで走行すると、当然ながら赤信号で停止することも少なくない。
この時、すぐ近くの歩行者専用信号で立ち止まって待つ女子高生の姿がよく目につく。自転車に乗っている娘さんもかなりいる。

かつて己れが中高生の頃は、同じく中高生の女子を見ても、わざわざ品定めなぞしなかったし、チラと見ても「十人並みだ」と無造作に評価する程度だった。


不細工な己れに比して、見事に端正に生まれ育ったものと感心するのである。殊に紺色のブレザーの上着に同じく紺色のスカートまたは紺の上着にチェック柄のスカートと、上下で異なる色・デザインの制服に身を固めた娘さんが自転車をとめて信号待ちする姿は、かなり絵になっていると感激さえする。「眺めるぶんには罪にはならぬだろう」と、ついわき見しがちである。マスクをする娘さんもかなりいるが、私が気づいたのは例のウイルス騒ぎの前である。

近頃は、女子高生が一人ではなく、黒の学生服の若い男子と連れ立って下校する姿も見かけるようになった。ここで妄想が独り歩きを始めそうになる。
「高校生の年頃で既にカップルであれば、ただ一緒に下校してどこかでさよならしてそれぞれの自宅に帰るばかりでもあるまい。情交体験の年齢は中高生くらいから始まっても何ら不思議ではない」

さよう。そうである。セクシー女優さんの中には中学で経験済みという例も珍しくない。相手の年齢が釣り合っていることが多いというだけのこと。
そして、この世界の女優さんの中には、おとなも驚くほど、早く激しい経験を持つ人もいる。
このことで言えるのは、女優さんたちの品性下劣ではなく、表に出さぬ一般の婦人たちも、人に隠れて何をしているかわからないということだ。

私は所帯を持つ若い婦人がおめでたとわかると、無事の出産をよそながら願うくらいの気持ちはあるものの、全く別に「お励みになりましたねえ、奥様」と冷やかす気持ちにもなる。
夫と起居を共にするだけで子供を授かるなどということは当然なく、恐らく新婚まもなくは、その行為に励んだことは想像に難くないからだ。

世間は「おめでた」と言ってねぎらい、称えて、それきりだが、私は何回目にヒットしたのか、ともかくせっせと毎晩、またはひんぱんに共々嬉々として臨んだわけだとしか受け取れない。
それでいて、この行為を積極的に楽しんでいるとは限らないともみている。
子供が出来ると夫婦いずれも互いに対して冷めるともきく。


結婚し子を授かり、家族として暮らしていく婦人を見る時、その根本に好色がないものかと怪しむのが常だ。普段、すました顔をしてごく当たり前の世間話に興じているのを見るにつけ、本当は好きものに違いないとみる。
現にこの私のような不細工でつまらぬ男にも、不倫体験がザっと二つある。

相手の婦人は、例外なく「こういうことするの、好き ! 」と正直に言ったものだ。
日常に刺激を与えるきっかけがあれば、およそ婦人の半数は不倫に気持ちを向けるようになる。この半数という数字は脳科学者の中野信子先生が複数の人の50%が不倫体質だという意味のことをおっしゃっていたからだ。

ただし、初めにも書いたように、好みは人それぞれだから、誰でも相手に出来るわけではないことになる。だがここに己れの本性をごまかすレトリック(修辞法)が働くチャンスが出来る。「こんなこと、私は本来的に好きではない。興味もない」とすました顔で打ち消すふりが出来る。己れの好みに合う相手が現われれば、気持ちは欲望昂揚に向かおうが、「私はそんな女ではありませぬ」というフリが出来る。しかし本音は正反対。


このビデオ世界に描かれる物語はファンタジーである。現実世界ではほとんどが犯罪となるものばかりだ。
妙な引っ張り方になるが、だからこそ、この世界が存在する。
これにも婦人は多く興味が薄く、専ら哀れな男たちのためのものと見られがちだが、人間の半数は願望が強いというならば、かなりの率になるはず。

ともかく現実は、容姿容貌整える女優さんが急増して、しかもなかなかの演技を見せてくれる。もちろん玉石混交と言う通り、セリフ棒読み、一本調子のお粗末な女(ひと)もいるが、どちらかというと、その美しさ・麗しさでデビューした女優さんの大部分が演技も見事で、きれいな容姿容貌に自然なムードの演技が加わって、堪能させてくれる。ただし、オーバー演技というのも問題があり、我々がいかなる事態に至っても、必ずそこまではしないいわゆるオーバーなセリフ回しで演技してみせ、シラケさせるパターンも無きにしもあらず。

演技演技と言うが、もともとこれは我々素人が普段使う言葉や会話の言葉が基準であり、その延長上に役者の演技というものがある。それは必ずしも劇的なものでもない。早くからユーチューバーとしても活躍していた岡田斗司夫氏が見事に指摘なさっていたが、役者のオーバー演技が鼻につく話だ。
例えば宇宙戦艦ヤマトに敵ミサイルが刻々迫る時、乗員が「艦長、あと10秒でミサイル本艦に命中しますぅ ! ! 」と迫真のセリフ回しと言いたいが、こんな切羽詰まった時、金切り声で報告するヤツなんていないよということだ。
生死がかかった場面であっても、任務遂行が軍務であるから、「あと10秒、あと5秒」はあり得ぬというわけだ。そんなことわめく間に、ミサイル回避に努めるのではないか。

これに対して、AV作品で見せる上手な女優さんは、この『淡々とした』と『興奮気味に』との境目をなかなか自然に見せ聞かせてくれるから、かえってリアリティが出る。
世の中、「死んでもこんな世界になんか入るものか ! 」と、顔に出すいわゆる堅気の仕事で衣食する婦人が少なからずいるのだろうが、「他人に見られぬ場所では何をやってるのかね」と揶揄したくなる真面目人間ぶりが怪しい。この業界の女(ひと)を見下したいなら、子供の一人も生んでいないはずだが、多分かなりの数の婦人が必ず子供を持っている。本来、好色で、若い一時期は始終体が欲していたからこその結果がこうなのだ。

さてと。能書きタラタラ書いたところで、この世界については必ず意見の賛否がつきまとう。ゆえにこれくらいで措(お)く。
AV礼賛・セクシー女優礼賛については、既に比較的近い過去、二つほど書き、掲載しているが、作品鑑賞はほぼ毎日で、それによる酷使のためか、レコーダーのダビング機能が壊れてそれきりとなり、目下のところハードディスクへの録画だけは使えるのでめぼしい作品は続々録画し、録画モードも最大の15倍速である。







私は確かにAVをよく見るし、お気に入りの出演女優さんの人数もどんどん増えているが、申し訳ないこととして、DVD作品は余り買っていない。
専門のチャンネルとして、三局一セットのものを契約して視聴しているから、それで鑑賞には不自由ない。
レインボーチャンネル・パラダイステレビ・チェリーボムの三チャンネルだ。いずれの局にも長所があって、満足出来ている。

さらに言うならば、スカパー放映の番組は、レコーダーのハードディスクに録画保存し、再生時に好きな箇所でチャプターが入れられるのが重宝である。
これに対して、市販されている製品としてのDVDは、AV作品に限らず、例えば私の趣味の一つである特撮映画のDVD版でも、市販品はチャプターが既に作られていて、自分のお気に入りの場所には入ってないことも必ずある。

今回鑑賞したAV作品から、いよいよ一部シーンのセリフなどを抜粋して再現してみる。言い訳になるが、抜粋と書いた通り、俳優さんが演技したセリフのすべてを書き取ってはいない。欠くべからざるセリフを拾った。ドラマ内容はほとんど再現に近くはなっていると思う。
タイトルはこのAV番組世界では定着しているが、かなり長い。



伊織羽音は女優さんの名前で、「いおり・うた」さんと読む。
ドラマは、取引先の企業との商談が首尾よく成立し、本ドラマに登場する某社の課長は、所をかえての飲み会の席におり、姿の良い新人OLと隣り同士に坐り、向かい合わせの相手企業の人たちの盃を受けるとの場面から始まる。
取引先のお偉いさんのような社員も気さくにもてなしてくれるが、一人が「さ、新人さんも」と、とっくりを向ける。実は伊織羽音さん演ずるOLはお酒が得意ではなく、それを既に知っている男子課長が、表向きは「盃をいただくにはまだ弱輩過ぎて」と彼女をさえぎるが、実はこのOLの「酒苦手」を助けている。

タイトルにあるのだが、伊織羽音さんは女優さんの名前であると共に、ドラマ内の役名にもなっている。このAV作品の世界では、例えば若妻の名前が「未帆(みほ)さん」と呼ばれるのなら、それは通野(とおの)未帆さんという女優が演じていることが少なくない。例外として、白鳥すわんさんが義父に弄ばれる役を演ずる作品で、「すわんさん」では通りにくいと判断されたのか、別の役名がついていたということもある。

課長は勧められるまま、大丈夫かというほど急ピッチに盃を干し、現に横にいた新人OLの伊織さんが「課長、大丈夫ですか」と心配そうにささやくが、課長は莞爾(かんじ)として彼女に応える。



場面かわって、まず軽い機械音がガーッと響いて来る。私はこの作品と伊織さんの魅力に参ってしまったからか、このドラマの細かい描き方に共感を以て接することが多い。何んの音かと画面を見ていると、先刻の飲み会で痛飲した課長がベッドに横たわり、すぐ隣で、伊織さんがドライヤーを使っているのだとわかる。

課長「あ・・・、こ、ここは・・・ ? 」
OL「わたしの家です」
課長「え ! な、何んで・・・ ? 」
OL「課長のお住まい、かなり遠いみたいなんで、わたしの家のほうが近かったし・・」

課長「い、いや、そうだとしても・・・」
OL「それに、こんな遅い時間に帰られたら、身重の奥様のお体にさしつかえるかと思って・・・」
課長「あ、いや、でも、これはさすがにマズいよ」
OL「すみません。わたしの稚拙な判断で課長にも迷惑が・・」

課長「あ、いや、そんな、じゃあ始発を待つ間だけ」
OL「ハイ。ぜひゆっくり休んでいって下さい」
新人OL、伊織さんは「あ ! 」と思い出したように後ろを振り返り、
「あの、これ、よかったら、これ、弟が家(うち)に泊まりに来た時に、置いていったものなんですけど・・・どうぞ」
と、洗濯済みの男もののパジャマを差し出す。

課長「ああ、ありがとう」
OL「あの、お先に浴びさせていただいたんですが、よかったら課長もシャワーどうぞ」
課長「あ、ああ、どうしようかな。じゃあ、お言葉に甘えて」
脱衣場の洗濯機の中に、OLのブラジャーをみつけて手にとり、みつめる。
・・・・・


課長「シャワーありがとう」
OL「あ、課長、ここ坐って下さい」
課長「ああ・・・うん」
伊織、課長の肩をゆっくり揉み始める。気に入った女優さんへの思い入れが強いのか、伊織羽音(うた)さんの静かな語り口が品があって、とても感じがいい。
それにセリフのひとことずつが知性を感じさせて、これも作品の質の高さを思わせる。このムードが、のちの絡みのシーンとのギャップを否応なく与えて、ドラマは下劣感が薄くなっている。





伊織「きょうはお疲れ様でした」
課長「え、いや、そ、そんなことしなくて大丈夫だよ」
伊織「肩ぐらい揉ませて下さい。本来なら新人のわたしがたくさんお酒を飲まなきゃいけないのに、課長がかわりに飲んで下さって」
課長「い、いや、お酒が得意でない伊織君に飲ませるようなわけにはいかないから」
伊織「課長はホントにお優しいですね」
伊織、後ろから顔を近づける。気づいた課長は即座に離れる。





課長「いや、むしろ僕が伊織君にお礼しなきゃいけない・・・家にまで泊めてもらっちゃって・・・」
課長、照れ笑いか、女心に響くとも思えぬ笑い声を出す。
伊織、チャンスと見たか、意を決したか、責めに入る。
伊織「じゃあ、わたしのお願い一つきいてくれますか ? 」
課長「うん、もちろん。あ、でも何んか買ってとか、そういうのはちょっと・・・僕、ほら、おこづかい全然ないからさ」

伊織「わたしの肩を揉んでくれますか・・・」
課長「え ! そんなことでいいの」
伊織「はい」
課長、「ああ、じゃあ」と肩を揉み始める。
伊織は、揉まれるたびにまるで敏感なところを触られたように、「ン ! 」と、切なげな吐息をもらし、上体を身悶えさせる。もっとも、巨乳の伊織羽音(うた)さんなれば、課長が揉む肩のすぐ下に、豊かな胸のふくらみが目立つ。巨乳しか勝たんと言うつもりはないが、ここでは確かに巨乳は優位だ。




伊織羽音(うた)さんの声の演技が品がありながらも、危うい予感を与える。
ここで蛇足であるが、私が30代の時、ほんのしばらく付き合った人妻は、身長150cm大と小柄だったが、胸は100cmあったと言っていた。ただし、私が巨乳に余り感じ入らぬのは、この人妻の張りのある胸のふくらみが、軽く揉んでみると、空気の抜けかかったボールのように柔らか過ぎた印象だったからだ。
私は程よく空気が満たされた弾力のあるものを想像していた。



伊織「課長、ここも」と、言いながら、課長の手を胸に誘導する。課長はすぐに手を引っ込める。伊織のおだやかだが鋭いひとことが迫力とある種の凄みを感じさせる。つまり。
伊織「お願い、きいてくれるんですよね」
反論出来るとすれば「胸を揉むようなことまでは出来ない」と突っぱねられるはずだが、この場のムードではそれは野暮というもの。伊織はやや甘えるように、しかしキツいともとれる口調である。
課長「え ! いや、でも」と、これがやっと。





伊織は、またも課長の手を胸に誘導、そして課長はすぐ手を引っ込める。
野暮と思ったか、どぎまぎしながら謝るが、伊織はさらに手をとって胸に触れさせる。課長は手を引っ込めるタイミングを失い、そこに伊織のとどめの言葉が。

伊織「わたし、課長のこと尊敬していて・・・。いつか、こんなふうになりたいなんて・・・」
課長「いや、でもダメだよ伊織君」
伊織はゆっくり体の向きを課長のほうに向けて、顔を近づける。若く美しい伊織の顔が、唇が近づく。伊織は半開きの唇を重ねる。
このドラマの特徴の一つだと思うが、濃厚な口づけのカットが目立つ。そして伊織羽音(うた)さんの口づけが、実に見る者を興奮させ気分を昂まらせる。





伊織「会社にも奥様にも秘密にしますから」
改めて、二人、向かい合って濃厚な口づけを交わす。唇を重ねて、離し、また重ねるというシーンが見事だ。伊織羽音(うた)さんの形のよい横顔の彫りの深さが魅了する。
ここからは、お決まりのpettingつまり主に男子による女体各所への愛撫が続き、やがて、かつて「C」と呼んだ情交に至って第一ラウンドとなる。



ただ、この一連の行為のシーンで特徴的なのは、常に濃厚な口づけが交わされるところである。伊織羽音(うた)さんはネットの公表ページなどでは、身長159cmと、日本人女性としてはまあ標準に属するが、メリハリのあるきれいなスタイルのためか、大柄にも見える。これはほかの女優さんにも言えるが、ちょっと見ただけでは長身かどうかわからない女(ひと)が多い。

伊織さんのデビュー時のうたい文句なのか、「付き合っている彼氏がいるから出演は一本だけ」と、早くもファンとなりそうな男たちを寂しがらせることが書かれていたが、既に複数の作品に出演している。
だがここで己れの独断を書く。

もし私が既に執筆経験あるシナリオライターのはしくれだったら、ただいまリリースされている作品群はほとんどなじめない。
まあ、何んとか鑑賞できそうなのはというと、伊織さんが高校生とおぼしき制服姿で出演する作品があって、「お ! 」と期待させてくれそうだが、この女子高生は大人の男に一物をしつこく味わわされるシーンがあるようで、これで既に興ざめである。これも偏見だろうが私は情交シーンは一対一しか認められないほか、かつて尺八と呼ばれた行為のしつこいのは嫌いだ。秘め事と言う通り、ひそかに行ない燃え上がるからいいのであって、唇も胸も局所も男たちに弄ばれてもシラケるばかりだ。

さらに伊織さんがせっかく出演するのに、凌辱の内容に傾き過ぎるのも残念だ。
私が今回セリフまで聞き取って書いたのも、彼女のセリフ回しや表情、そして演出に好みがピタリ合ったからだ。
発売されている作品や予約作品の中から、もう一本ぐらい見つけてみたいが、彼女の価値を今回作品のように引き出せる良質な新作にも期待したい。

この第一ラウンドのシーンを初めとして、好感が持てるのは、本作品中、伊織さんは「イッちゃう、イキそう、イク ! 」との決まり文句を全く言わないことだ。伊織さんは自然としか聞こえない喘ぎ声と身悶えの動きの演技で、見る者の心を捕える見事さだ。


さらに、今回の新人OLと課長の不倫ドラマのもう一つの優れた演出は、一回目の情交シーンに『男子の一物をくわえる尺八シーンが無いこと』である。
私事ばかりだが、私が経験した時代、フェで始まる横文字そのものが知られておらず、この手のオーラル奉仕は「尺八」と呼んだし、これは主にプロの女性の必殺技の趣があった。今や、仄聞したところだと、若いカップルの情交では、日本人の六割がこれを行なうという。
「そんなこた必要ないよ」と言いたい。可愛い彼女の姿や声だけで十分一物は怒張するものだ。

さて、ドラマ続きをまとめてみる。課長が新人OLを愛撫して充分潤わせたところで、二人はもはや一刻も早く一つに合わさりたい思いでいっぱいである。
ところが。
課長「伊織君・・・アレ・・・ないんだけどね」
伊織「このまま、して下さい ! 」
課長「え ? でも、それは・・・」

伊織「このままがいいんです」
課長「伊織君、ホントに何んにもつけないで入れていいの」
伊織「はい ! そのまま入れてほしいです」
課長「じゃあ、ホントにそのまま入れちゃうよ」

激しい絡みが続いてこの手の作品のお決まりのように、女性が下になっての姿勢でいよいよフィニッシュというとき。噴火寸前ということを課長が伝えると。
伊織「中に出して下さい ! 」
課長「え ! いや、それは」
伊織「いいんです。わたし、課長の・・・中にいっぱい出して欲しい」
第一ラウンド無事終わって、二人とも汗だくで心地よさそうな脱力感に身を委ねる。伊織がポツリ「きょう、ありがとうございました」と告げる。課長の夫婦仲を壊そうという悪意の思いはないというムードだが、確実に二人は不倫を浮気をした。







このあと、課長がまず一人で風呂の湯船に浸かっていると、ほどなく全裸の伊織がタオルで前を隠しながら湯船に入る。
ここでようやく尺八の激しいのが始まり、伊織は「このままお口に出して下さい ! 」と、激しく咥える。
この尺八シーンは、もう一つある。

早朝出社した二人は、自分たち以外に誰もいないオフィスで、第二ラウンドをあっさりやって、さらに日ならずして後日だろう、サッパリした私服の伊織は、課長の家に招待されて来る。恐らくマンションだろう。お腹の大きい妻が食事の支度の手をとめてニッコリして伊織を迎える。若く美しい新人OLの噂を夫から聞いていて、彼女の優秀さを称える。

だが妻はこの夫の話を単なる仕事関連のこととして聞いていただろうか。
再び食事の支度にかかる妻の胸中や如何に。
伊織は大胆にも、隣同士テーブルについたその席を離れて課長の真向かいに身を沈め、ここでさらなる尺八に入る。まもなく課長は大噴火して果てる。

食事の支度をしていた妻は、にわかに軽いめまいを起こして、ベッドに横になる。この時の夫つまり課長の心配そうな看病の様子を、伊織はやや冷めた目つきで見る。妻が眠りに落ちるや、伊織は課長を誘い始める。

ためらう課長に顔を近づけた彼女の言葉が鋭い。
伊織「このままだと、わたしたちのことがバレて、全部台無しになっちゃいますよ」
もはや彼女のするがまま。別室のソファで第三ラウンドとなり、濃厚な行為のうちに終わる。
再びダイニング。何んとか妻の体調は一眠りで良くなり、この時お腹の子が動いた様子。「ママがおいしいものを作ってあげますよ」と腹をさすって微笑む。
伊織はまた鋭い視線を課長に向ける。こういう場面、なにゆえか私は独身の伊織に、哀愁を感じずにおれない。たとえ上司の心をつかんだとは言え、社会的には彼女は不利だ。ここに私は我が国の一夫一婦制の不完全さを感じてならない。






それはさておき。伊織はさらに顔をぐっと近づけて。
伊織「出したくなったら、いつでもここに出して下さいね」
これで画面フェードアウトしてドラマは終わる。
本ビデオ作品の一般的評価がどうなのかはわからないが、この年までAVを愛好おかなかった私が、珍しく細かいチャプターまで入れて、録画・再生した一作なのは確かだ。

なお、蛇足だが、ダビング機能が一度全く壊れたレコーダー、これがなぜか数日後、機能回復して、ダビング・スタンバイとなっていた。またいつダメになるやも知れぬと、あきらめていた作品を急ぎ二本ダビングした。

最後に今回の伊織羽音(うた)さん主演の作品は、セリフなどをA4コピー用紙五枚にびっしり下書きして、本文にまとめた。
それにしても、ドラマに登場するような素敵なレディが、男をあっさり誘惑してくれるはずがない。伊織羽音(うた)さんの煽情的な、蠱惑的(こわくてき)な誘惑を見るにつけ、現実は厳しいと我れに返るのみなり。

★言葉の泉★
【煽情】劣情を刺激すること。
【蠱惑(こわく)】人の心をひきつけて乱し、まどわすこと。
【蠱惑的】(その姿・動作に)心をまどわされそうな、あやしい魅力をたたえているようす。






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最終更新日  2023.01.28 14:13:09
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