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2024.12.20
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カテゴリ: 怪談
『広尾のBarの話』by 島田秀平氏

何度か「怪談の羅列には飽いた」と書いたが、一級の不可思議談と呼ぶべき話に巡り合えることがある。話を紹介してくれたのは、島田秀平氏。You Tubeでも「お怪談巡り」と題して既に登録者数は80万人台に達している人気巨大サイト運営者である。

ご自身の活躍ぶりも見事なものだが、私が感心して見ているのは、スカパー618チャンネル「エンタメ~テレ」でかつて「超ムーの世界」「超ムーの世界R」と題して何年ものあいだ楽しませてくれた番組の司会、そして現在は「シンオカルト倶楽部」の司会ならぬ主宰として番組を巧みに牽引してくれるのが頼もしいし、180cmを優に超える長身と共に、なかなかダンディーで、カッコいい。

島田氏が司会あるいは主宰する番組中、手ごたえ充分な不思議譚をかなりの頻度で語ってくれて、ほとんど期待通りの内容だ。
本ブログ今回のタイトルにある通り、東京は渋谷区広尾、明治通り沿いにあるまたはあると確認した人たちによるぞくっとする不思議譚である。
名付けて「広尾のBAR」。





この話を島田氏が初めて聞かせてくれたのはもう何年か前のことである。その時は「広尾のBAR」と題して語られたが、島田氏の怪談の醍醐味として、時に後日談を語って、話に決着をつけてくれることがある。
もちろん島田氏はいわゆる幽霊談も聞かせてくれる。ただ、「知り合いの〇〇さんの体験談です」のお決まりの類いにとどまらないから、オカルトと称されるジャンルの心霊談以外の様々な不可思議に触れる楽しさがある。
この点、「コヤッキースタジオ」は、怪談を敢えて語らないから、物足りない。(ただし、「コヤッキースタジオ」には独特の迫力があり、こちらも視聴いたしております。)


この話を久しぶりにブログにアップしたくて、どうしようか考えていたが、結局画像を30枚余りテレビ画面の静止画から撮影することにした。
すると下手な私の文章なぞなくても、画像に出て来る会話の字幕だけでも話の筋書きが読み取れるほどだと気づいたが、それでは余りに怠慢なので、いつものようにつづってゆくこととした。
以下、島田氏の一人称の話を中心に書いてゆく。












以前、東京都渋谷の広尾のバーについてお話ししましたが、今回はその完結編とでも言うべき話をしたいと思います。
登場するのは当時50代のナレーター、声優など幅広く活躍されている男性のかた、そしてその親友の男性、さらに女性一人です。
この仲の良い三人が体験する物語となりますが、このうちのナレーターと親しい男性のかたは既に重い病気に罹っていて、余命幾許もない状態でした。ただ、この頃から霊感に目覚めるようになったのです。






そして、自分の運命を知った以上、せめて命のあるうちに、やり残したことを出来るだけやってみたいとの念が強く、親友のナレーターのかたも、「よし、それを実行しようじゃないか」ととても好意的でした。
生あるうちにやりたいことは幾つかありましたが、その一つとして、「もうずいぶん以前から気になっているBAR(バー)がある」と言います。それが東京都の広尾にある明治通り沿いのバーでした。
三人の意見はたちまち一致し、ある夜に行こうということになりました。









なお、三人のうち、一人の女性には元々霊感があったそうです。広尾のバーは病を抱えた人の言う通り、ありまして、みんなで入りました。店内はまことにこじんまりしたカウンターバーで、テーブル席はありません。殺風景なそのバーの壁に狐の面が飾ってあったそうです。カウンターの中にはタキシードを着た若くきれいな店員さんがいて、注文を受けてウイスキーやハイボールをつくって提供していました。






ところが注文を聞いてその女店員がきびすを返した時、皆、絶句しました。何んと、そのきれいな店員さん、タキシードの服は身体の前面しか身につけておらず、くるりと後ろを向いたその姿は丸裸でした。







何があったかと腑に落ちないナレーターの人は「何んだよ、せっかく後ろ姿が裸のきれいな店員だったのに、もう出て来てしまうなんて・・」と不満を言います。
あとの二人は身に備わった霊感から「あのバーは何か変だ」と繰り返すばかり。
霊感のないナレーターの男性は惜しいことをしたにも程があるとばかり、後日一人で広尾のバーへ行こうとしました。
が、確かに明治通り沿いの「ここだ」と覚えて向かったその場所にバーらしき建物が無かった。

確かにここだと狙い定めて行った先には、バーは無く、ボロッボロの古びた一軒家があるのみだった。確かに三人で狭いカウンターバーへ入って、注文したお酒も少し飲んだ記憶がある。なのに、目の前にあるのは古い一軒家だけ。壁にかかっていた狐の面の通り、狐にでも化かされたのか。そんなはずはない。


さて、この話を先ほどの女性から聞いた私は、その場所に何があるのか、どうなっているのかを確かめたい一念やみがたく、ある日、見に出かけましたが、確かに古びた二階建ての民家が建っているだけ。こんなところに人は住んでいるのかと思うほどですが、今度はキックさんが夜出かけてみてくれました。すると中に電気が点いていて人の気配が確かに見えたのです。










さらに後日私は昼間出かけてみました。するとこの場所は、更地になっていました。乗って来た車はガソリン満タンに近かったのですが、すぐ隣がガソリンスタンドなので、寄ってガソリンを入れてもらいながら、店員さんに聞いてみました。
「ここは更地のようですが、今後何かを建てる話などあるのですか」
店員さんは「バーが建つそうですよ」と答えてくれました。
ここで私が気づいたこと。
仲の良い年配のかたたち三人は、存在しないバーにどうして入ったのか。それはもしかすると、将来建つ予定の、つまり未来のバーではなかったか。
未だ解明出来ていない何らかの現象が起きて、未来のバーに三人が迷い込んだのか、時空のゆがみで生じた異次元のバーに入ったのか、あるいは実は存在しないバーには誰も立ち寄れたわけもなく、三人ともある種の幻覚に見舞われたか。

ここで島田氏の問いに答えて、博識見事な三上編集長が、時空のゆがみの話もするのに加えて、こうおっしゃった。
「この余命が余りないかたは、何度か臨死体験していたのではないか」と。
さらに霊感が強い人がいると、行動を共にした霊感のない人にも、束の間移ることがあるとも。






島田氏が一通り語ったあと、周りの正規会員の人たちが思い思いに語っている中で、キック氏は「これはもう並木先生と速攻で出かけなきゃ」と言うし、角由紀子さんに至っては「ぜひ行ってみたい。働いてもみたい」とまで語った。
ここで司会の島田氏はユーモア混じりにひとこと。
「これ以上人の話をけがすのはやめてもらえませんか。真剣に話をきいてくれたのは三上さんだけですよ」と。






この話は無論、「超ムーの世界R」で視聴も出来るが、その煩にたえぬという人のために、紹介しておくと、怪談家のぁみさんのYou Tubeチャンネル、ぁみ「怪談ぁみ語」で島田氏と、ぁみ氏のコラボ会で聞くことも出来る。

★参考資料★
スカパー618チャンネル「エンタメ~テレ」『超ムーの世界R』第159回目『広尾のBAR完結編』(2022年1月5日放送録画)












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最終更新日  2024.12.20 08:20:56コメント(0) | コメントを書く


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