全30件 (30件中 1-30件目)
1

この作品は4年前の春先に仙台DISK NOTEから購入した。当時は(今でもそうなのだが)ノルウェージャズに疎く、ノルウェージャズの大家M,I.Z.さんのHPでよく勉強させてもらっていた。このアルバムもM.I.Z.さんが紹介されているのを見て、関心を持ち購入にいたったもの。JACOB YOUNGをはじめとしてARVEHENRIKSEN,TRYGVE SEIM,HAKON KORNSTAD,CHRISTIAN WALLUMRODなど今でこそ耳馴染みのミュージシャンだけど、その頃はそれこそジャズを聴き始めた頃の様にミュージシャンの名前と演奏を頭の中にインプットしていく作業を繰り返して、現代ノルウェージャズの勉強をしたように思う。JACOBのギターは昨年ECMからリリースされた新作よりも、ずっとジャズテイストが強めで、パット・メセニーやジョン・スコフィールド、アバクロンビーを連想させるサウンドも聴かれ耳に入りやすい。ARVE HENRIKSENはこのころから独創的な音色でユニークなトランペットが聴かれる。様々な音楽的要素の入りこんだ楽曲を無理なく一枚のアルバムの中にスムースな流れで聴かせる手腕はギタープレイと並んで評価できると思う。そしてノルウェーのヤングジェネレーションの音楽的レベルの高さも体験できるエポックメイキングな一枚と言えるのではないだろうか?YACOB YOUNG(G)TRYGVE SEIM(TS)HAKON KORNSTAD(TS)OYVIND BRAKKE(TB)MATTS EILERTSEN(B)JARLE VESPESTAD(DS)CHRITIAN WALLUMROD(EP)他録音は1999年10、12月、2000年3,4月、2001年2月-------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月30日

これは、川崎燎のMPSに吹き込まれた一作で、今から四半世紀以上前の録音で個人的にはとても懐かしい。大学一年の時に、日本盤がでて直ぐに買ったと思う。DAVE LIEBNANが自分のHP上の完全ディスコグラフィーでこの作品のことを忘れていたのか、この作品が抜けていた。今はアップされているけど。この頃の川崎は、ジャケットを見てもらえばわかる様に後のロングヘアーではなくショートカットのサーファー風のルックス。レーベルもRCA,キュアロスキューロ、当作品のMPSと海外のレーベルから作品を発表し、ギル・エバンスのレコーディングやTIMELESSからジョアン・ブラッキーンやクリント・ヒューストンのレコーディングに参加したりと世界を股にかけて八面六臂の活動をしていた油ののっていた時期の一枚で、最もジャズテイストの強い作品。川崎というと、このレコーデイングでもたびたび聴かれるペンタトニックを基調とした手癖フレーズ。妙に印象に残る耳についていつまでも離れないフレーズだ。川崎の昔のインタビューの内容を今、思い出したのだが影響を最も受けたギタリストの名前に、ウェス~ジョージ・ベンソン、ジョン・マクラフリン、ジミ・ヘンドリックス、ヴィラ・ロボスやクラッシックのギタリストの名前も上がっていた様な気がする・・・この作品を聴いてなるほど、なるほどなぁと思いを新たにした。私のフェバレットソングはA面4曲目「THE STRAW THAT BROKE THE LION'S BACK」B面1曲目「THUNDERFUNK」。これ以降も素晴らしい作品をリリースしているが、この作品を機に川崎のファンになったのでひときわ思い入れが深い作品です。いまのところ未CD化のはずだけど、中古レコードでそんなにしないと思うので是非聴いてもらいたい作品。メンバーは川崎燎(G)DAVE LIEBMAN(TS,SS)ALEX BLAKE(ELB)BUDDY WILLIAMS(DS,PER)録音は1978年3月 STUTTGART--------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへこのブログをご覧頂いている方へのスペシャル情報!「BILL RISBY/STORIES」ゲットするチャンスです!!詳しくは VENTO AZUL RECORDS へ GO!!
2005年09月29日

思わずジャケ買いしてしまった一作。残念ながらまだどこの店にも売っていないと思う。海外の通販サイトから自分用にまず仕入れて聴いてみようと思ったのです。値段がやけに高いなぁと思っていたら、ハイブリッドSACDでした。どうです?彼女、美人でしょう?自身のHPでは、特大のポートレートがダウンロードできて、是非ご覧になってみてください。 http://www.ilsehuizinga.com/残念ながら結婚していて、旦那はちなみにこの作品でもピアノを弾いているERIK VAN DER LUIT。2000年に子供も生まれてれっきとしたお母さんでもある。このアルバムは5枚目の作品のようで、地元アムステルダムでは人気急上昇中の美人ジャズボーカリストといった位置づけのようだ。夫が率いるピアノトリオをバックに有名曲が次々と唄われる。「I LOVE YOU,PORGY」「SOMEONE TO WATCH OVER ME」「GOODBYE」「MAD ABOUT THE BOY」「ON THE STREET WHERE YOU LIVE」「I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT」「I'LL CLOSE MY EYES」「YOU AND NIGHT AND THE MUSIC」「EV'RYTIME WE SAY GOODBYE」「MANHATTAN」など。数曲でサックスが間奏を受け持つ。素直な歌唱はとても好感を感じるし、唄の深みといった点ではまだまだ物足らないところが多々見受けられるけど、応援していこうという気持ちになるのも確か。部屋のディスプレイなんかにも良いジャケットだしね。50年代から白人系ボーカルには、こうした視覚的要素の部分がとても大きくて、人によってはそちらの方が大部分をしめている方も実際いるわけで、それはそれで全く正解なのである。だって趣味であり、言ったら道楽なんだからね!お遊びの部分がないと面白くないし、そういう余裕がなければ、何十年もひとつの趣味を続けれる訳がないと思っている。あっー、けっしてILSE HUIZINGAの唄が不味いと言ってるんじゃありませんよ!私は。メンバーはILSE HUIZINGA(VO)ERIK VAN DER LUIJT(P)BRANKO TEUWEN(B)VICTOR DE BOO(DS)ENNO SPAANDERMAN(SAX)録音は2005年2月17,18日-----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへこのブログをご覧頂いている方へのスペシャル情報!「BILL RISBY/STORIES」ゲットするチャンスです!!詳しくは VENTO AZUL RECORDS へ GO!!
2005年09月28日

ロングアイランドで活躍しているテナー奏者PAUL KENDALLのワンホーンもの。10曲中7曲MATTHEW FRIESがピアノを担当している。同じく1999年にリリースされたBROWNSTONE盤をずっと探していたのだけどこちらが先に手に入ってしまった。季節はめっきり秋めいてきて、晴れた日にも乾いた涼しい風が吹いてとても気持ちのいい気候となった。今はクーラーが自室にもついているので、夏もジャズ鑑賞は快適なんだけど、以前はこうはいかなかった。10分も聴いていると全身から汗が吹き出し、タオル片手によく聴いたもんだ。部屋の明かりが間接照明なので、10数個の電球とアンプの発する熱だけで、室内はまるでストーブを焚いているかのように温度が上昇するのだ。そんな中で聴くジャズは我慢大会しているようなもんで、我ながらそんな中でよく聴いていたと思う。さすがに電球の点灯の数は減らしていたけれども・・・関係の無い話を最初からしてしまったけど、このPAUL KENDALLの作品など、今日のような穏やかな秋の1日に戸外で聴くのに最適な一枚だと思う。風通しのよい聴いていて確実にスイングさせてくれるジャズ。シダー・ウォルトン「FIRM ROOTS」コルトレーン「IMPRESSIONS」ジョー・ヘン「RECORDAME」(蛇足だが私のアドレスはここから頂いている。)シルバーの「BARBARA」とジャズオリジナルを散りばめながらスタンダードを数曲、半々くらいの配分で演奏。このペース配分も非常に良い。鑑賞が進むにつれこちらの気分がどんどん高揚する仕掛けになっていて、プロフェッショナルな仕事がなされている。変にアーティスティックにならずに日常のプレイにメンバー全員が徹しているのも気負いがなくて良いと思う。メンバーはPAUL KENDALL(TS)MATTHEW FRIES(P)DAVE JACKSON(B)SKIP SCOTT(DS)ALVESTER GARNETT(DS)TIM REGUSIS(P)録音は1998年 NYC--------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月27日

1999年にPADDLE WHEELからリリースされた宮之上貴昭の完全ギターソロ作品。発売されて直ぐに入手した記憶がある。本人の生演奏を聴いた事はないのですが、昔から親しみのあるミュージシャンで、学生時代の行きつけのジャズ喫茶「JOKE」でも何回か聴いたと思う。それより、K原君からその頃、スイングジャーナルの読者売買欄に宮之上貴昭がウェス・モンゴメリーのレコードを買います(だったと思う?)と投稿しているのを見たという話を聞いた。「プロのミュージシャンでもそんなことするんだ」とその時思ったを覚えている。もっとも70年代初頭の頃の話なので、宮之上が正式なプロ活動する前のことかもしれない・・・このCD,宮之上自身のレコーディング談がライナーノーツに書かれているが、集中と忍耐の賜物による一作だと言える。レコーディングはベストのテイクを取る為に何日にも分けられ1日、10時間以上に及んだこともあるらしい。苦労して録音されたナンバーがこうして一枚の作品に編集されているわけだが、緊張感とリラクゼーションが見事に交錯した素晴らしいライブ感覚に富んだアルバムとなっていることを絶賛したい。作品としてのストーリーが出来ているし、ライブでの疾走感、スピード感といったものがCD上でリアルに再現されているのだ。ソロギターの作品は数あれどこれほで生々しい雰囲気が記録された作品を私は聴いた事がない。深夜、ウイスキーを舐めながら聴くと、宮之上がスピーカーとスピーカーの間にポッカリと浮き出てギターをつま弾き始めてくれていると錯覚するするぐらい臨場感溢れた録音にも満点を献上したい。宮之上 貴昭ソロギター録音は1999年2月1-7日---------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月26日

DUEX Zから1992年にリリースされたハイブロウな秀作。2000年にイブ・ロベールの幻視的な名作「LETE」を購入して以来このレーベルもとんと情報がはいってこないのだけど、活動しているのだろうか?90年初頭はこの作品以外に、ヨアヒム~バーガンジィー、アラン・ジャン・マリー~バルネなど力作を発表していた時期でこのアルバムも期待して聴いてみた。DAVID FRIEDMANのバイブもJENNY-CLARKのベースも勿論素晴らしいのだが、耳を捕らえて離さないのが、DANIEL HUMAIRのドラミング。風貌だけで判断するとそこら辺の酒好きの気さくなおっちゃんといった感じだけど、一旦ドラムの前に座ると待ったなしの真剣勝負が繰りひろげられるといった印象を抱き続けてきた。鋭い刃物のように空間を切り裂く的確でタイトなドラムは、共演者に嫌が上でもリアルファイトを仕掛けるかのよう。ユメールがドラムだと引き締まった演奏になるのは、間違いない。一昨年SKETCHからリリースされた自身のクインテットアルバムなど、あまりにも緊張感に溢れすぎて聴いているこちらが息切れしてしまい、よほど集中して聴かないと取り残されてしまうほどテンションの高い作品だった。ユメールには音の求道者といったイメージを抱いている。ヨアヒム・キューンのトリオでも「ラスト・タンゴ・イン・パリ」など1曲だけ甘口の演奏を入れてアルバム全体の仕上がりを中和する手法をとっていたが、このアルバムではその役目をDAVID FRIEDMANが担っていると言っても良いのではないか。バイブラフォンという楽器特性そのものから生まれる硬質でありながらも、サウンドのニュアンスは清涼感溢れる食後の砂糖菓子みたいなDAVIDのプレイはいい意味でこの作品を緊張感溢れるエンターテイメント作品に中和する役割を果たしていると思うのだ。これがウォルト・ディッカーソンなんかだったらそういう訳にはいかなかっただろう。最後まで何でも有りのバーリ・トゥードの勝負がおこなわれて最後は奏者も聴衆も全員ノックアウトだったかもしれない。最後まで緊張感を持続させつつ聴衆とライブ空間を見事に共有し、お互いに楽しんだ素晴らしいライブ作品だと思う。メンバーはDAVID FRIEDMAN(VIB)DANIEL HUMAIR(DS)JEAN-FRANCOIS JENNY-CLARK(B)録音は1992年1月15,16,17日 PARIS---------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月25日

あまり有名ではないというかほとんど知っている人がいないと思われるALLEN MEZQUIDAのアルトサックスが聴きたくて手に入れたCD。自分がもし、プロのサックス奏者で聴衆の前で演奏するとすれば、さしずめメスキダの様な音色で吹いてみたいと思わせるような理想的な音色の持ち主なんですね。アルトサックス本来の音をとても大切にしているミュージシャンだと思うのだ。サックスの中でも最も肉声に近い帯域を持ち合わせているアルトサックスの特性を最近のミュージシャンの中で最も上手く自身のスタイルに取り込んでいる奏者の一人だと思う。そこには、大森明の名前も思い浮かぶ。レ二ー・ニーハウスじゃないが、水晶の輝きを思わせる倍音が豊かに含まれた高音域とビターテイストでありながらほのかな哀愁味を感じさせる滑らかな中域。ジャズは勿論個性の音楽だから、各々のミュージシャンが自分の音色、スタイルを確立していってオリジナルな音楽を作り上げていく。その過程で当然、捨て去る部分もでてくるわけで、現代のミュージシャンの中にはこうしたアルトサックス本来の美しい響きをある程度犠牲にして自身の音楽を確立しているプレイヤーが少なからずいるのは確固たる事実だと思う。人によってはメスキダのプレイを線が細いとか、個性に乏しいといったもの足りなさを感じる方がいるかも知れない。本人がどちらかと言うと自己主張の強いタイプのミュージシャンではないし、売らんかなの上昇志向の強いタイプでもないので、上辺だけを聴いているとメスキダの良さに気が付かずに通りすぎてしまうかもしれない。何回か繰り返し聴いてみて欲しい。メスキダの良さに必ず気が付くはずだから。メスキダのことばかり書いていまったけど、このアルバムのリーダーSEAN SMITHはメスキダとの活動歴が長い中堅のベーシストで、全曲をオリジナルで固めている。カルテットで演奏されていてピアノにはBILL CHARLAPが参加、ギターをいれたカルテットバージョン使い分けてバラエティーを持たせている。メンバーはSEAN SMITH(B)ALLEN MEZQUIDA(AS)BILL CHARLAP(P)KEITH GANZ(G)RUSSELL MEISSNER(DS)録音は2001年2月26,27日 STAMFORD-------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月24日

「世紀の大発見! 幻のレコーディングが遂に蘇る!」これ、今月号SJ巻頭見開きカラーページ、東芝EMIの同作キャッチコピーなんですが、これに思わず心踊らされてタワーレコードに買いに行ってきました。モンクとコルトレーンの1957年の共演テープがどこかに存在するのは、昔から有名な話だったけれども、いざ、それがこうして現実のものとなり、録音自体もほぼパーフェクトと言ってよい状態で発表されると素直に感動してしまう。そう言えば、オーネット・コールマンとコルトレーンの共演テープもどこかに存在する話を同じ頃聞いた記憶があるので、いつかはそれも発表されるかもしれない。実際の内容は、既存の音源がかすんでしまうと言ってよい素晴らしい内容の演奏で、4曲目「NUTTY」から7曲目「SWEET AND LOVELY」のところを特に繰り返し聴いている。昨日からもう5回くらいCDトレイに載せていて、こんなにコルトレーンの演奏を集中して聴くのはたぶん、四半世紀以上前の高校生の頃以来のことではないかと思う。それくらいここでのコルトレーンの演奏は素晴らしい。今年度の未発表作品のNO1候補の最右翼作だと思う。冒頭のキャッチコピーに偽りはない。全てのジャズファンの方に聴いてもらいたい一作だと思う。メンバーはTHELONIUS MONK(P)JOHN COLTRANE(TS)AHMED ABDUL-MALIK(B)SHADOW WILSON(DS)録音は1957年11月29日 CARNEIE HALL, NYC-------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月23日

ちょうど昨年の今頃、このブログに書いたと思うのだけど、このNITA SELLの唄に一辺に惚れ込んでしまった。もしパソコンでREAL AUDIOがインストールされているのだったら今直ぐにでも1曲目の「TIME SUSPENDS」と6曲目「SPANISH BLUE」を聴いてみて欲しい。スローなラテンリズムに乗って緩やかに滑り込んできたNITAの声のファンに一目惚れならず、一聴惚れしてしまったというところで、その声質はアイリーン・クラール系のもの。心の奥に強い意志を持っているのを感じさせるのと同時に女性らしい細やかな心遣いを持ち合わせ、そこはかとない哀愁味にコーティングされた声が、とても素晴らしい。押し付けがましさや媚を売るといった風情は一切なく、あくまでもナチュラルに自分のボーカルを披露している点にとても好感が持てる。作曲能力にも恵まれておりこのアルバム中11曲中7曲が自身のオリジナル。今月号のSJに寺島さんが書いていたけど、NITAも「つぶやき派」「自然派」にはいるだろう。間違っても「絶唱派」ではない。ボーカルに関しては、好みで聴く度合いが強いと思われるがわたしの場合もそうで好き嫌いを判断基準にしている。この前10数年ぶりに、怪物ビリー・ホリデイを聴いたけどやっぱり駄目だった。好きな人には申し訳ないが私は駄目である。逆に言うとエラ、サラ、カーメン、ホリデイを受け付けない方にはお薦めのアルバムといえるのかも知れない。アメリカの地方都市のジャズクラブで深夜聴いている様な気分にさせてくれるジャズボーカルアルバムだと思う。2002年作品NITA SELLの試聴この作品はVENTO AZUL RECORDSでお買いもとめいただけます------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月22日

シンシナティで活躍するピアニスト、PHIL DeGREGの新作でPAUL KELLER(B)とのDUO作品。PHIL DeGREGはシンシナティ音楽大学のジャズ部門の教授で作曲とピアノを教えている傍ら、地元のジャズクラブ「THE BLUE WISP JAZZ CLUB」で演奏活動を行っている。このライブアルバムはそこではなく、「82 HUNDRED GRILL」という場所で2003年冬に録音されたもので、全体的にリラックスした雰囲気の中にも演奏の隅々にまで心の行き届いた工夫が随所に感じられ、メリハリのついた一本筋の通ったプレイとなっている。ベースのPAUL KELLERはミシガン出身で、デトロイト地区のスモールコンボやビッグバンドの作編曲家としても活躍している。ダイアン・クラ-ルやラッセル・マローンのアルバムに参加していることで知られている。ソリッドでピッチの非常に安定した奏法はこういうデュオ作品でひときわ際立ち、木の質感がよく出たピッチカートの音はまさに隠れた名手と言った感じがする。二人のコンビネーションはとても良くて、アルバムを通してだれることがなくいい意味での緊張関係が維持される。決して冒険するようなタイプの演奏を二人ともおこなうわけではないが、決められたルールの中で濃密なインタープレイがおこなわれた内容の濃いデュオ作品としてお薦めしたい。二人ともどちらかと言うと地味なミュージシャンなので、演奏に派手さや華を追い求めている方にはすこしもの足りなさを感じるかも知れないが、アメリカのローカルシーンではこういう実力派の演奏が日常的に聴けるのだなぁと思った次第。メンバーは、PHIL DeGREG(P)PAUL KELLER(B)録音は2003年 冬この作品はVENTO AZUL RECORDSでお買いもとめいただけます-------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月21日

王道テナーカルテットの作品で、選曲がこれまた王道で「TENOR MADNESS」「YOU'VE CHANGED」「YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS」「EVERYTHING HAPPENS TO ME」など、嬉しい事に「BLUE SEVEN」「BEATRICE」も演っているでないか。ジョシア・レッドマン、クリス・ポッタ、エリック・アレキサンダー、マーク・ターナーなんかが野球に例えたらメジャーリーグの中堅スター選手というところだと思うのだけれど、このTIM ZANNESはさしずめマイナーリーグで八面六臂の活躍をしている注目の選手と言ったところだろう。インナースリーブには自主製作の為か、紙一枚のものでレコーデイングに関するクレジットのみで本人のバイオグラフィーには一切触れられていない。自身のHPもないみたいなので、年齢や出身地、音楽的な経歴等一切わからないのだけど、写真から判断すると30代か?TIM ZANNESはオーソドックスなストレートジャズを追求している。バラードナンバーでは抑制されたセンチメンタリズムを感じさせるビターテイストなテナーサックスを聴かせ、ミディアム、アップテンポの曲ではひたすらスイングして歌うことに専念する。自分の追求するジャズを心の底から信望しているのでプレイに迷いや邪念がなく出てくる音にも説得力がある。最近のスタイルや奏法に色目を使わず、一徹に歌うことに専念するプレイは頑固さとともに意志の強さを感じさせる。ジュニア・クックやジョージ・コールマンなどに通じるテナーサックスの王道的スタイルは現代ジャズ界において逆に貴重なのかもしれない。注文もある。オリジナリティーの問題。決まったスタイルの中でいかに人とは違う個性、独自の音作りをやっていくか?ローカルではこれで充分いいのかもしれないがジャズのセンターコートではそういう訳にはいかないだろう。もっとも本人はそんなことにはとんと無頓着なのかもしれないが・・・メンバーはTIM ZANNES(TS)BERT DALTON(P)JOHN BELZAGUY(B)RICKY MALACHI(DS)1996年作品この作品はVENTO AZUL RECORDSでお買いもとめいただけます------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/16自費出版CD入荷致しました
2005年09月20日

ワシントン.D.C.近辺を主なエリアとして活動しているERIC BYRDトリオの2001年作品。ERIC BYRDトリオは15年以上プロ活動をしていて、ブルースアレイなど地元のジャズクラブに出演したり、モントルージャズフェスティヴァや南米のジャズフェスにも出場。2001年秋にはアメリカの音楽使節大使として6週間南米に滞在して演奏活動やクリニックをおこなった。今までに、ウィントン・マルサリス、マイク・スターン、ゲイリー・トーマス、チャーリー・バード、エセル・エニス、バック・ヒル、キーター・ベッツなどと共演したことがある。そんな経歴の持ち主であるエリック・バードの2001年に録音された第2作目にあたる作品。エリックのプレイの特徴はゴスペル音楽やブルースに影響を受けたブルージーで歌心あるフレーズにあって、伝統的な黒人ピアニスト(有名どころではウィントン・ケリーやレッド・ガーランド、渋めではエバンス・ブラッドショウ、ジョン・ライトやディック・モーガンなど)をよく研究した後うかがえる。すこしレイドバックしたダウン・トゥ・アースな雰囲気など現代の若手ピアニストには出しにくいところを、エリックはごく自然に表現しきってみせる。サイラス・チェスナットやエリック・リードにひけをとらない実力の持ち主だと言うのは私の買いかぶりだろうか?作曲もうまくて本作に収録されているオリジナルは佳曲揃いで飽きることがない。ALPHONSO YOUNG,JR.の切れ味鋭いシンバルレガートやBHAGWAN KHALSAの地を這うランニングベースとのコンビネーションも抜群でトリオとしての一体感がある。アメリカのローカルジャズシーンにはこうした隠れた実力者がまだまだいると思われさすがにジャズのメジャーリーグの奥行きの深さを実感する。こういうマイナーな作品を見つけ出して聴くのもジャズファンとしての醍醐味だと思う。メンバーは、ERIC BYRD(P)BHAGWAN KHALSA(B)ALPHONSO YOUNG,JR.(DS)2001年作品この作品はVENTO AZUL RECORDSでお買いもとめいただけます--------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/16自費出版CD入荷致しました
2005年09月19日

SKJ RECORDS,すなわちSCOTT KYLE RECORDS自費出版レコードだ。メンバーのクレジットを見て急に興味が湧いてきた。90年代初頭ジャズメディアで注目されてその後とんと音沙汰を聞かなかったCHRISTOPHER HOLLYDAYの名前をみつけたからだ。ホリデイ・ブラザーズとしてメディアに紹介されて以来人気が急上昇して大手レーベルNOVUSと契約、マクリーン系のフレージングを巧みにあやつり3枚のアルバムをリリース。その後とんと情報が立ち消えになってしまっていた。当時の演奏、決して悪くはないのだが、ジャズを一生懸命勉強してうまく演奏できましたっていうような、優等生的なイメージがつきまとってホリデイ自身の生身の心からのプレイの感じがしなかったのも事実。説得力、必然性が感じられない音に対してジャズファンは敏感に反応する。やがてレーベル契約解除、音信が途絶えてしまったのだ。このアルバムのインナースリーブの裏は録音風景が写っているのだけれどこれが、どうやらアルバムのリーダー、SCOTT KYLEの家の様なのである。裏ジャケに「IN MY LIVING ROOM STUDIO」ってクレジットされていた。自費録音ゆえの経費節減もあるのだろうが、これがこのレコーディングを家庭的で暖かなハードバップセッションに導いていると思う。実にリラックスした雰囲気で各人が伸び伸びとセッションを楽しんでいる状況が伝わってくるので、聴いているこちらにもその雰囲気が伝わってくる。奇を衒ったプレイは一切無い。「1001」をひろげながら「次何やろうかっ?」っていう感じで選曲も実にスタンダードなものがピックアップされている。ホリデイもスポットの当たったジャズ界のセンターコートからこういうローカルなジャズシーンで楽しげに等身大の演奏をしている。十数年を経てバップフレーズにも説得力が増してこのセッションではやはり頭ひとつ抜きん出た存在。リーダーのトロンボーンも時々音が擦れたり、ミストーンがあるが悪くはない。ホリデイ久々の近況報告とハードバップ名曲選、ほのぼのしたセッションの雰囲気を味わう作品だと思う。メンバーはSCOTT KYLE(TB)CHRISTOPHER HOLLYDAY(AS)ROBERT LAWSON(G)JUSTIN GRINNELL(B)DAVE PSCHAIDA(DS)録音は2005年2月5,13日 SAN DIEGOこの作品はVENTO AZUL RECORDSでお買いもとめいただけますSCOTT KYLEの試聴-------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/16自費出版CD入荷致しました
2005年09月18日

今から5年ほど前、ネットサーフィンしていて偶然ANNE PHILLIPSのホームページにたどり着きそこで、新作がリリースされたことを知った。アン・フィリップスが現役で歌手を続けていること自体が驚きであったし、ましてやこうして新作をリリースしていることにとても驚いたのを覚えている。今と違って電話回線の途中でぶち切れるサウンドサンプルを何度も聴いて何とかしてその頃から手に入れたいと思っていたのだ。数ヶ月くらいして「レコードコレクターズ」にレビューが載ったはずだけど、販売しているショップは残念なことに見つからなかった。この作品が今回CD BABYから直接買ってみた理由の一つなのは間違いない。今からかれこれ16,7年前になるだろか、フレッシュサウンドからアン・フィリップスのルーレット盤「BORN TO BE BLUE」が復刻された。ビル群を背景にした港に佇むコートを着た物憂げな表情のアン・フィリップスの姿を捕らえたショットは思わずジャケット買いしたくなる一作。岡山の「LPコーナー」に入荷していて即買いを決め込んだ。他のブツを物色している間になんて言う事か他の人にさらわれてしまったのだ。店長のH井さんに聞くと、最後の一枚だったと入荷告げられる。その後訪れた倉敷の「GREEN HOUSE」で無事再会できて事なきをえたのであるが・・・そのアン・フィリップスのアルバムはジャケットと同じくその歌も選曲もそこはかとない寂寥感に包まれた都会的センス溢れるとても好ましいものだった。聞けば、唯一の作品と言うではないか。そう聞くと余計に愛着がまして、大事に大事に聴いてきた。アン・フィリップスという存在自体がそんなわけで自分の中で伝説化、幻の存在となっていたので冒頭で書いたように、アンが歌手活動を継続していておまけに新作をリリースしていることに狐にでも騙されたように驚いたのであった。ようやく聴く事が出来た。全15曲、40年以上前の前作では全て渋めのスタンダードでかためられていたのに対し、本作は全てアンの作詞作曲によるもの。そのことからもずっと音楽活動を現役でおこなってきたことが窺がえる。若い頃の消え入りそうな清涼感のある声ではなく、人生経験を積んだ憂いのある声。そこには力強さもある。唄の表現幅も拡がって1曲ごとの感情表現がバラエティーに富んでいて飽きさせない。それでいて一本筋が通っていてどのようなタイプの楽曲にもアン・フィリップスの存在がしっかりとしめされているのだ。個人的には1,6,7曲目が気に入っている。夜、一人でじっくり聴きこみたいアルバム。バックも間違いないメンバーだけに最高の伴奏を聴かせている。メンバーはANNE PHILLIPS(VO)BOB KINDRED(TS,CL)ADAM ASARNOW(P)JAY LEONHART(B)GRADY TATE(DS)SCOTT HARDY(G)2000年作品この作品はVENTO AZUL RECORDSでお買いもとめいただけますANNE PHILLIPSの試聴-----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/16自費出版CD入荷致しました
2005年09月17日

日本でも結構人気が出てきているDAN CRAYの最新ピアノトリオ作品。オープナーのラテン調の曲に耳を奪われた。知ってる曲なんだけど、誰の曲か思い浮かばない。「いい曲だなぁ」とクレジットを見て納得。スティービー・ワンダーの「DON'T BE WORRY 'BOUT A THING」だった。DAN CRAYの料理の仕方があまりにも見事なものだったのでポップチューンと結びつかなかったのだ。この曲がもつ躍動感、陽気で明るい雰囲気、ラテン的な歌謡性などの魅力を見事にピアノトリオジャズにトランスレートしていて、この1曲でこの作品の素晴らしさを予感した。続いての3曲は有名曲を演奏するが普通には演らずに何か工夫が仕掛けてある。「JUST ONE OF THOSE THINGS」など全く違う曲かと思うほどかけ離れたメロディーから始まり、途中バロック風のピアノソロを挟んで次第に種明かしがなされる仕組みになっていてスリルがある。ピアノのうまさも特筆できる。速弾きしても一音一音、音が粒だっていてよく聴き取れるのだ。ウェイン・ショーターの「NIGHT DREAMER」を超スローテンポで演奏する他にジャズマンオリジナルはダメロン、コリア、シルバー等をプレイ。次第に盛り上げていったり、そこはかとない叙情性をさりげなく織り込む技は熟練の技。「SUMMER IN CENTRAL PARK」ホレス・シルバーにこんな旋律の曲があったとは今まで知らなかった。グルービーなノリで「WITHOUT A SONG」をディグした後はラストは自作の「GOOD MORNING」「GOOD BYE」でしっとりと締めくくられる。ダン・クレイのやる気が漲ったピアノトリオ極上エンターテイメントリラクゼーション盤として推薦いたします。メンバーはDANCRAY(P)CLARK SOMMERS(B)GREG WYSER-PRATTE(DS)録音は2005年5月2-4日 CHICAGO----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/16自費出版CD入荷致しました上記のDAN CRAY TRIOをはじめアメリカのミュージシャンの自費出版のCDが入荷いたしました。個人的に聴いてみたいものを注文したのですが少し多めに運賃の関係上オーダーしたので在庫があります。VENTO AZUL RECORDSの「自費出版CD」のところをクリックしてください。試聴も可能です!(要Real Audio Player)1曲あたり2分と長めに試聴できるので、是非聴いてみて下さい!個人的に応援していきたいプレイヤー、ボーカリストの作品中心に集めてみました!
2005年09月16日

2年位前、広島のディスクマーケットで発見した一枚。全く知らないミュージシャン、レーベルだったが、RICK MARGITZAが参加しているのと、「INVITATION」を演奏していることに大いに購買意欲をそそられて即買いしてしまった。RICK MARGITZAは、安定したテクニックでどんなタイプのミュージシャン、音楽にも自分の個性を薄めることなしに器用に立ち回ることの出来るクレバーなミュージシャンだと思う。あまりにもフレキシブルに様々な状況に上手く対応できるので、それが逆にRICKのミュージシャンとしての焦点をぼかしてしまっていると言えるのかも知れない。実際、MARGITZAのプレイに関しては、どんな難曲でも、危なげなく涼しげに楽々クリアしているようなイメージが残っているのだ。お目当ての「INVITATION」でも、文句のつけようの無い素晴らしいテナーソロを展開している。曲調のせいもあると思うけど、いつもより親しみやすいフレーズが聴き取れないこともない。それでも、RICKのプレイにはどこか優等生の模範的解答のような印象がついて止まない。少しはハメもはずして不良性の匂いを感じさせるプレイを聴いてみたいと思うのは私だけだろうか?意外とRICKが今以上にブレイクするポイントはこういうところなんじゃないかと主伝居る。リーダーのPASCAL SALMONは、良くも悪くも典型的なヨーロピアンピアニストの趣きで、トリオとリック・マーギッツァーとの相性はとても良い。ベースのGILDAS BOCLEは、アルバート・スティソンやアーデルハルト・ロイディンガー、アラダー・ペゲ級のピッチカートのよる速弾きソロが素晴らしい。トリオによる演奏は数曲だけども優雅な響きも感じられこれはこれでとても良い。セッションだからある程度仕方ないのかも知れないが個人的にはもう少しRICK MARGITZAとPASCAL SALMONトリオとの緊密な応酬を聴きたかった。メンバーはPASCAL SALMON(P)GILDAS BOCLE(B)MARCELLO PELLITTERI(DS)RICK MARGITZA(TS,SS)録音は1994年3月 NY-----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/15新着アップ致しました
2005年09月15日

ノルウェーの注目すべきレーベルJAZZAWAYからの新譜で、これまた注目すべきテナー奏者トニー・マラビーがらみのトリオ演奏ということで、春先に情報をしってからリリースを心待ちにしていた一枚。ベースはFSNTから「OVERSEAS」「OVERSEAS2」を今までリリースしているノルウェーのベーシストEIVIND DPSVIKが担当。2004年の夏、ストックホルムのライブハウス「THE GLENN MILLER CAFE」で実況録音されたもの。トニー・マラビーには注目していて2年前の個人的なジャズマン・オブ・ジ・イヤーに選出したほど要チェックしているミュージシャン。このトリオでのトニー・マラビーのプレイは今まで聴いてきた中で最もフリー度が高い内容のもので、曲によってはほとんどフレーズを吹かずに、サウンドの断片を変形、加工し音のニュアンス、パワーだけで勝負している曲すらある。音に込められたイメージの断片、カラーがカレイドスコープを覗き込んでいるように、収縮、拡散し、新たな場に展開していく。トニー・マラビーの奏者としての個性はそういうプレイスタイルからも薄められることなしに、逆に裸の姿が捕らえられているといえるかも知れない。意識的にピッチのトーンコントロールをしたり、ハーモニクス処理などサウンド面においてアイラーの影響を感じさせるところもあるが、それは技術面の一部での話であって、彼らの演奏に60年代のフリージャズの精神性を感じ取るところはない。純粋にプレイ、サウンドを追及しているだけであって、当時のフリージャズが持っていた時代の空気感のようなものはない。普通のテナートリオだと思って聴くととんだ反発を食らうかもしれないがこれは、テナー奏者としてのトニー・マラビーの純粋な姿が浮き彫りにされたエポックメイキングな一作かも知れない。そしてそのサウンドの断片を心をからっぽにして耳を澄ましてみるとメロディアスに聴こえてくる瞬間すらあるのだ。これこそサックス奏者としての力量を表すバロメーターかもしれない。他のメンバーのことに全く触れなかったけれども、トリオとしてのサウンドが確立されているのは彼らがあってのことは言うまでもない。メンバーはTONY MALABY(TS)EIVIND OPSVIK(B) JEFF DAVIS(DS)録音は2004年8月 STOCKHOLM---------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月14日

フランス系カナダ人のテナー奏者JEAN-CHRISTOPHE BENEYの新作。横顔がボブ・ロックウェルに似ているなぁ。そのロックウェルはチャック・ウィルソンに似ているだけれど。裏ジャケの正面からとった顔写真はそれほど厳ついと言うか精悍な顔ではなくてもう少し優しい顔つき。顔の事は差し置いて新作の話。カルテット主体の編成にパーカッション、ギター、ボーカルが曲によって絡むという作品だが、あくまでもサウンドの核となっているのはBENEYのテナーサックス。その音色は、マーク・ターナーやクリス・ポッター、クリス・チークに似通ったバランスのとれた深みのある音。高音部ではハーモニクスを使って演奏にメリハリをつけたりもするテクニシャンでもある。でも基本的に指向している音楽はあまり、難しいものではなくて結構ほんわかしていて和み系サウンドに聴こえないこともない。曲調やリズムは変化に富んでいて決してキャッチーな売れ線のメロディーが展開されることはないのだけど、全体的にそういう印象を受けるのだ。フェンダーローズの涼しげな音が効果的に使われているのも理由に挙げられるかも知れない。とにかく音楽がせかせかしておらず、ゆったりとプレイされていて、それが緊張感をスポイルすることなしにアルバムを通して展開していることを評価したい。けっして斬新な音楽ではないが、時々取り出して聴きたくなるワンホーンアルバムという感じだ。メンバーはJEAN-CHRISTOPHE BENEY(TS)PIERRE DE BETHMANN(P,ELP)VINCENT ARTAUD(B)KARL JANNUSKA(DS)他録音は2004年4月5,6日 FRANCE-----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月13日

15年位前、JR三ノ宮駅前にあったジャズレコード専門店「JR」で買ったもの。ジャケットを見て「?,?,?」と思われる方も多いかもしれない。そう、デザインがボブ・ディランの有名盤のパロディーだからである。リリースしたのはイギリスのオリジナル・レコードで、録音もロンドンで行われている。クリス・ハンターは80年代後半、ギル・エヴァンス・オーケストラへの参加やパドルホイールへのリーダーアルバムの吹き込みから我が国のジャズシーンで次第に認知されていったが、このレコーディングが行われた1980年頃はほとんど知られていなかった。この頃のプレイから現在のプレイに通ずるスタイルをほとんど確立していて、2曲目、STEVIE WONDER「TOO HIGH」ではエフェクターをうまく使ってロックテイストに溢れたファンキーサックスを聴かせている。アルバムのサウンドは、どことなくスティーブ・グロスマンの「PERSPECTIVE」に似ている。グロスマンのアルバムが確か1978年だったから、参孝にしたのかもしれない。3曲目MIKE WESTBROOKの「JULY79」では女性コーラスも導入して中々プログレッシブロックぽい音づくり。もっともアドリブはサンボーンのスタイルをずっとジャズぽくしたプレイでバックとのサウンドとのミスマッチさ加減がB級アルバムらしいところか?何故かエリントンの「PRELUDE TO A KISS」がB面半ばで、ピアノとのデュオで演奏される。クリスの好きな曲なんだろうか?ラストは最もフュージョンライクな聴きやすいメロディーをもった曲で題名通り「HAPPY ENDING」で終わる。個人的には今の中途半端なクリスよりこの頃の演奏をかっている。メンバーはCHRIS HUNTER(AS,TS,SS)BRIAN GODDING(ELG)PHIL CRANHAM(ELB)ROBIN SMITH(P,KEY,SYNTH)DAVE EARLY(DS,PER)JACKI BENAR(VO)1980年作品---------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月12日

今年の初めにレビューしたキューバ出身の新人ピアニストのリーダーアルバム。FSNTからのリリースで前作と同様、今回もシーマス・ブレイクが参加している。SEAMUS BLAKEの参加は2曲のみだが、いつにまして豪放なブローで、起伏に富んだスリリングなソロを展開していて聴き応えがある。ANTONIO SANCHEZのドラムが素晴らしく歯切れの良い的確なビートを叩き込んでいて、MANUEL VALERAの楽曲と相性が抜群。前作では色々な楽想の曲を一枚のアルバムに盛り込みすぎてやや統一感に欠ける仕上がりだったが、今作は、ピアノトリオ=ラテンテイスト、カルテット=ネオバップという明確な図式の元にプロデュースされているので統一性、ストーリー性があってその分分かりやすく聴きやすい。あまりべたつかない哀愁のメロディーがさりげなく盛り込まれている3曲目「ADIOS A CUBA」。中々の名曲だと思う。チャーリー・ヘイデンが好みそうな楽曲と言ったら分かってもらえると思う。シーマスは1曲目、6曲目に参加しているのであるがこれがアルバムのいいメリハリとなっていて、アルバムを通してだれることの無いつくりとなっている。ミッシェル・カミロやゴンザロ・ルボルカバ、ラテン系の有能なピアニストは多いけどこのMANUEL VALERAも近い将来その仲間に充分入ることが可能なポテンシャルの持ち主だと思う。柔らかく粒立ちの良いタッチを武器に正確なリズムで鍵盤上を縦横無尽に駆け巡るスタイルはラテン系ピアニストに良く見られるスタイルだけど、VALERAの場合それだけにとどまらず思索的で繊細な表現にも非凡なところを発揮する。今後も注目していきたいピアニストの一人である。メンバーはMANUEL VALERA(P)BEN STREET(B)ANTONIO SANCHEZ(DS)SEAMUS BLAKE(TS)録音は2004年9月2日 NYC---------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月11日

イタリアテナー界のホープ、DANIELE SCANNAPIECOの新作で、前作とはリズムセクションが変わり、DADO MORONI、IRA COLEMAN,GREG HUTCHINSONと豪華メンバーになっている。トランペットに2曲のみだがFABRIZIO BOSSOも参加。こう聴くと、誰が買わずにおられようか、DUに注文しいまいましたぁ!オープニングからしなやかで勢いのある快適なサウンドが飛び出してくる。相変わらずBOSSOのトランペットはソリッドなアクション技を織り込みつつ湧き出でる泉の如くフレーズの連続でいつまでも聴いていたいと思わせるほど素晴らしい。DAMIELE SCANNAPIECOも成長著しく、表現の幅が拡がりテナーサックスの音そのものに以前にまして様々なニュアンスが込めれるようになり、説得力が増したと思う。この事は9曲目「AUTUMN IN NEW YORK」を聴けばよく分かるだろう。この手垢にまみれた演奏してみると意外にオリジナル性を出すのが難しい曲をうまくまとめ上げている。このアルバムは先に述べたようにBOSSOが2曲参加していてアルバムに変化をもたせており、またオリジナル曲もバラエティーに富んだ曲調を用意して、曲によってはストリングスがからむなどアレンジにも力が入った作りとなっている。仮にそうしたものが全く無くて、アルバム一枚まるまる生身のSCANNAPIECOのワンホーンのアルバムだとしたら、どうか?正直いって、ジョシア・レッドマン、クリス・ポッター、マーク・ターナー、エリック・アレキサンダーなどと同列で語れるかと問われるとまだまだ努力の余地が残されていると言わざる得ない。SCANNAPIECOには、彼らのライバルになる実力を充分持ち合わせている才能の持ち主だと思うので今後も期待していきたい。メンバーはDANIELE SCANNAPIECO(TS)FABRIZIO BOSSO(TP)DADO MORONI(P)IRA COLEMAN(B)GREG HUTCHINSON(DS)2004年4月20,21,22日「音円盤アーカイブス」のコーナー8月度アップ致しました。-----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月10日

フランスの女流ピアニストCLAUDINE FRANCOIS率いるカルテットによるライブ作品。スティーブ・レイシーとの交流、作品が多かったSTEVE POTTSがフロントを全面的に任されていてこれが大いに購買意欲を湧かせた。去年の春先発売されたエスカイア誌「JAZZ IN PARIS」の表紙とカラー写真が、仁王立ちしてサックスを咆哮しているポッツの姿をローアングルから捕らえたものでナイスショットだった。リーダーのCLAUDINE FRANCOISは大向うを張らせるタイプのミュージシャンではなくテクニックに頼るというより、自身の感覚を大事にしている演奏家だと思う。 全体のサウンドとインタープレイ重視して、スポンティ二アスに反応し場を切り開いていくタイプのミュージシャンと言ったら良いだろうか。もちろん懐には刀を持っていていざという時には鋭い切り込み、アクション技を繰り出すことも可能なのだけど、滅多にそれを出すことはなく、叙情的表現においても非凡なところをみせる。STEVE POTTSのサックスがこれほど全面的に収録された作品は初めて耳にした。 それもオーネット・コールマン、モンク、マル・ウォルドロンなどのオリジナルを大々的に演奏しているのだ。JEAN-JACQUES AVENELとJOHN BETSHの素晴らしいリズムの中をその二人のソロが自由に泳ぎまわり、時には有機的に絡み合う。ライブと言う事もあって一曲、一曲が結構長尺なのだが、ソロが充実しているので全く長さを感じない。メンバーはCLAUDINE FRANCOIS(P)STEVE POTTS(AS,SS)JEAN-JACQUES AVENEL(B)JOHN BETSCH(DS)録音は2003年6月18,19日 ----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月09日

あれは、もう20年前のことになるのだ。外は雨が降りしきるジャズ喫茶のカウンターにいつもの如く座ってマスターとポツリポツリ会話をしていた。新譜で買ったばかりの与世山澄子の新作「WITH MAL」をかけてもらった時、マスターが急に黙り込んでしまった。B面最後の曲「THE NEARNESS TO MYSELF」が終わってからも数回以上針音をたてながらレコードがプレイヤーの上を回り続けていた。ようやくピックアップを上げてマスターが言った。「日本人のボーカルでこんなに深い表現できる人がいるとはなぁ・・・」あまり褒めることのない辛口のマスターの言葉少なめだが、賞賛していることは充分理解できた。私はと言うと、その頃はボーカル門外漢で、あまり良さが分からず、そんなもんかなぁという反応だったと思う。時は流れて、20年ぶりの与世山澄子の新作は自身の店「インタリュード」で録音された。バックのミュージシャンはぐっと若返り、ピアノはマルや山本剛から南博に、ベースは稲葉国光や岡田勉から安ヶ川大樹に、サックスは峰厚介から菊地成孔に変わっている。与世山澄子だけがずっとそこに存在し続けていたかのように変わっていない。いや、年齢は20年分もちろん年をとっているし、声も聞き比べれば、太くなっていて若い頃の瑞々しい保湿成分のような部分は失われているのかも知れない。そんなことなど、取るに足らないどうでもいいことのように思わせる「大きさ」が唄の中に確固として存在していて、圧倒される。与世山澄子という生き方が唄の中に満ち溢れているのである。「MISTY」「LOVER MAN」「NIGHT AND DAY」「POOR BUTTERFLY」「WHAT A WONDERFUL WORLD」「SO IN LOVE」、おそらく今までに何千回と歌ったであろうスタンダードを、こちらが初めて聴くように響いてくるのはそういうバックボーン、生き様が唄の中に込められているからであろう。共演した東京の今を生きる3人の若手ミュージシャンも、「ジャズの随」を肌身で体感するいい勉強になったのではないだろうか?与世山にとっても息子ほど年の離れたミュージシャンとのレコーディングは楽しく刺激的なものだったに違いない。これを機会にライブツアーを行って欲しいいような、欲しくないような微妙なファン心理に心揺れるのであった。メンバーは与世山澄子(VO)南博(P)安ヶ川大樹(B)菊地成孔(TS)2005年作品------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月08日

FSNTの近作、ニューヨークのサックス奏者JOHN O'GALLAGHERのリーダーアルバムでN山さんからお借りしたもの。AXIOMというグループ名で活躍している2作目らしいけど、前作は未聴で本作がO'GALLAGHERの作品を聴くのは初めて。マリア・シュナイダー・オーケストラのメンバーやニューヨーク・サキソフォン・サミットというグループでも活躍しているらしい。メンバーの中ではやはりTONY MALABYの参加が目を引く。O'GALLAGHERがアルト、MALABYがテナーを担当していて二人とも持ち替えでソプラノを吹いている。二つの解き放たれた糸が中を舞い、絡み合い一本の糸になっていくような浮遊感覚に溢れたたゆとうイメージのする曲が多く、人によっては強烈な眠気を喚起するかもしれない。彼らが目指している音楽が、元来ポピュラーなものを指向しているものではないし、従来のジャズのイディオムで語られるスタイルもなくオリジナルな音楽を創造することを目標としているので、オープンマインドで接しないと中々耳に入ってこないかもしれない。どこからどこまでが作曲で、どこからが即興というのが明確に聴いていて分かりにくい最近のブルックリン派の連中にしばしば見受けられる演り方と言ったらよいだろうか?まだまだ消化不良な部分も多くてだれてしまうところも無くはないのだが、カルテットのメンバーが有機的に絡み合い、唸らせられる部分もあって今後の彼らの音楽的発展、成熟に期待したい。メンバーはJOHN O'GALLAGHER(AS,SS)TONY MALABY8TS,SS)JOHN HERBERT(B)JEFF WILLIAMS(DS)録音は2004年1月30日 N.J.------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/5新着アップ致しました。
2005年09月07日

WIDE SOUNDからちょっと前にリリースされたイタリアの新進ピアニストのリーダーアルバム。フロントにFRANCESCO BEARZATTIとMARCO TAMBURINIのクレジットを発見して1曲目に「FOOTPRINTS」を演っているので買うことにした。BEAZARZATTIが、テクニカルで柔らかなトーンでテーマからアドリブになだれ込みむ。自身のアルバムでは前にも書いたが、フューチャージャズっぽいことを演っているけど、こういう主流派的なプレイでもっとも実力が発揮されているように思う。KEKKO FORNARELLIも気合の入ったソロを展開している。2曲目でのMARCO TAMBURINIのミュートプレイはマイルスというよりも大先輩パオロ・フレスを彷彿させる。このバラードでは、美しい響きの流麗なソロをFORNARELLIはとっていて、そういうところはこれまたイタリアの生んだ今や世界的ピアニストENRICO PIERANUNZIから受け継いだものなのだろうか?「FOR HEAVEN'S SAKE」ではBEARZATTIのまろやかで、歌心あるテナーがフューチャーされる。続く「BLUESETTE」はピアノトリオでプレイ。オリジナル作品ではFORNARELLIやBEARZATTIもより大胆で自由な解釈のアドリブをしていて決して無調になるわけではないが、自由度高めのソロを展開してる。現代イタリアジャズ界若手によるスマートなイタリアンバップ作品だと思う。メンバーはKEKKO FORNARELLI8P)FRANCESCO BEARZATTI(TS)MARCO TAMBURINI(TP)MAURUZIO QUINTAVALLE(B)MIMMO CAMPANALE(DS)録音は2004年12月、2005年1月 BARI,ITALY------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/5新着アップ致しました。
2005年09月06日

カナダの中堅サックス奏者の1990年代初頭のカルテット作品で、岡山のLPコーナーで買ったもの。ピアノにはジョン・バランタインが参加している。デイブ・リーブマンが指導したことがあるらしく、このデビューアルバムにもちょこっと賛辞を寄せている。この当時師匠のリーブマンはテナー休業中だったが、JOHN NUGENTはテナーサックス一本で、結構硬質なトーンでゴリゴリ吹いている。JOHN BALLANTYNEもマッコイばりの迫力ある疾走するようなモーダルソロを弾いており、演奏自体ギミックなしのリアルファイトを展開しているような趣き。ベースとドラムもベテラン、NEIL SWAISON,JERRY FULLERが担当していて切れ味鋭いサポートをおこなっていてカルテットのバランスがとても良い。リーダー自身にデビューアルバムということもあって、余裕とか遊び心などは全くなく、レコーディングに集中している様が感じられるのだけど、ピアノトリオの方がジャージーな雰囲気をかもし出していて上手く緩急をつけてアルバムをメリハリあるものにしていると言えよう。NUGENTはこの当時まだまだ表現の引き出しの多いプレイヤーとは言えず、語り口はどちらかと言うと狭い無骨な印象を受けるのだが、それが決してマイナス要因になっていない。テナー一本に賭ける男の心意気みたいなものが、そのプレイににじみ出ていることを評価したい。磨けば、光る原石の輝きをこの頃の演奏から感じるのだ。ベストテイクは5曲目「STABLEMATES」。あれから15年経過したけど、今どうしているのだろう?メンバーはJOHN NUGENT(TS)JON BALLANTYNE(PNEIL SWAINSON(B)JERRY FULLER(DS)録音は1990年3月24,25日 CANADA----------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/5新着アップ致しました。
2005年09月05日

今日は早朝からマラソン大会にはじめて出場して、(といっても5KMですが・・・)その後、N山さんと研究会。たかが5KMと半分ばかにしていたのが、レースが始まってみれば日頃のペースがすっかり乱れてしまい、最後の1KMはアップアップで何とかゴールした次第。油断大敵とはこういうことをいうのですね。ALTEとFRODEのNYMO兄弟はノルウェーの主流派サックス奏者で、弟のALTEがテナー、兄のFRODEがアルト奏者として住み分けされているようだ。兄が1975年生まれ、弟が1977年生まれの二人とも新進気鋭のサックス奏者と言えよう。二人ともはトロンハイムの音楽学校出身で、デイブ・リーブマンが師匠にあたる。その二人がピアノの重鎮ROGER KELLAWAYを向かえて行ったライブ録音が本作となった。似たような音楽環境を経験した二人なので、楽器の違いはあれどスタイルの相似性は否めない。弟のALTEがテナーなので、よりリーブマンの影響を感じさせるが、リーブマンほどファナティックな語り口ではなく、クールな内に秘めた情熱を感じさせるプレイ、兄のFRODEは、もちろんアルトサックスの特性もあるのだが、スピード感溢れたフレーズでジム・シナイデロやケニー・ギャレットの影響も感じさせるテクニックに裏づけされた流麗なソロワークを披露する。彼らのソロに間にはさまれるROGER KELLAWAYのソロはさすが年季のはいったいぶし銀プレイでこのアルバムの価値を高めている。3曲目の「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」はケラウェイのピアノトリオで演奏され、このアルバムのいいアクセントになっていると思う。ALTEとFRODEに関しては1曲目ハル・ギャルパーの「TRIPLE PLAY」と4曲目ブランフォード・マルサリスの「ケインとアベル」でのプレイが一番いいように思う。ライブ録音ということもあってやや冗長なところ無きにしもあらずだが、このノルウェーの若手サックス奏者の成長を見守っていきたいと思う。メンバーはALTE NYMO(TS)FRODE NYMO(AS)ROGER KELLAWAY(P)OLE MORTEN VAGAN(B) HAKON MJASET JOHANSEN(DS)録音は2002年8月6日 OSLO-------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ9/5新着アップしました。
2005年09月04日

昨日無事到着しました。HMVから入荷遅れのメールが何日か前に送られてきて不安になり、クレームのメールを入れようかどうしようか迷っている矢先、すんなりと送られてきました。このレコード、オリジナルは美品のコンディションなら一体いくらするのだろう?おそらく20万はくだらないのでは?そんな貴重盤を細部にわたってマニアックに復刻してくれる、澤野さんに素直に感謝!ライナーノートにも書かれているが、おそらくオリジナルのプレス枚数は多くても数百枚であろう。今回の復刻の方が、相当多くプレスされたと思うけれども、既に在庫完売であるらしい。仙台のDISKNOTE、大阪のミムラ、福岡のキャットフィッシュにはまだあるかもしれません。入手したい方は、一刻も早く問い合わせされた方がよいですよ。持っているだけで、幸せになれるレコードだと思います。--------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月03日

発売当時、岡山の「LPコーナー」で買った一枚。入荷して値付け前のものを目ざとく発見し、H井さんに売ってもらったはず。FRANCOIS JEANNEAUは70年代後半ジャズ喫茶でよく聴いていたが、特にマークしていた訳ではなくてこの時偶然に衝動買いしたもの。LABEL BLEUだし、悪いことも無かろうと精算前のもう一枚に選んだのだ。編成がオーソドックスなカルテット編成で、ジャノーの演奏も結構直球一本勝負で、コルトレーンしている。さざ波の様に繊細でパルシィブなアーロン・スコットのシンバルワークの中をJEANNEAUのテナーがフレーズをつむぎだし増幅していく3曲目など、気迫のこもった吹奏ぶりで迫力がある。ソプラノも数曲吹いているが、テナーの方が圧倒的に私はいいと思う。5曲目「VALSE」も名演、カルテットの一丸となった演奏が聴ける。最近のチャールス・ロイドのカルテットを思わせるところがないではないが、ジャノーのテナーの方がシャープで切れ味鋭くエッジが立っている。ANDY EMLERやMICHEL BENITAの名前はこのレコードを買った1988年当時馴染みがなかったけれども、今聴いてみていいプレイを行っていると思う。メンバーはFRANCOIS JEANNEAU(TS,SS)MICHEL BENITA(B)ANDY EMLER(P)AARON SCOTT(DS)録音は1988年5月24,25,26日---------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月02日

1997年にBROWNSTONEからリリースされた女性ピアノトリオの一枚で、旦那はトロンボーンのSTEVE DAVIS。このMARY DiPAOLA-DAVISの作品にもそんな訳で数曲スティーブが加わってトロンボーンのワンホーンセッションが展開されている。アルバム前半はピアノトリオの演奏で、MARYの女性的な穏やかで抒情感溢れたタッチによる演奏は日常的に聴くピアノものとして丁度いい塩梅。圧倒的な演奏では決してないが、オリジナル曲とプレイのバランスがどちらが競り勝っていると言うわけでなく良い具合に均衡を保っているのでゆったりと身を任せて演奏を楽しむことの出きる作品となっているのだ。1曲目「CAT'S CRADLE」も良いが、3曲目の「LITTLE BOY'S BOSSA」が特に良い。6曲目「BEAUTIFUL FRIENDSHIP」からSTEVE DAVISが加わり、トロンボーンカルテットの演奏となる。ソロイストとしてやはり華があると言うか演奏の雰囲気がそれまでの叙情的でしっとりした感じから、一転ジャージーで活気に溢れたものになる。DAVISが入っているトラックでもテーマはMARYが弾いているものもあり、そこら辺がゲスト扱いなのが見てとれる。ピアノトリオでも収録された「EASY LIVING」のカルテットヴァージョンはややテンポを速めて演奏される。ラストは「DARN THAT DREAM」をしっとりと演奏してアルバムは終了。道端に咲いた小さな色の美しい花のような見過ごすには勿体無い、ちょっと歩を止めて見ていたい様なチャーミングで可愛い作品というところか・・・メンバーはMARY DiPAOLA DAVIS(P)NAT REEVES(B)TONY LEONE(DS)STEVE DAVIS(TB)録音は1996年10月7日 BROOKLYN, NY-------------------------------------------------------------VENTO AZUL RECORDSはこちらへ
2005年09月01日
全30件 (30件中 1-30件目)
1


