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2009.03.28
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   3月23日-3月28日


 *日本の国際友好委員会の松沢会長がベトナムを訪れ、グエンミンチェット大統領と両国の友好の促進について話し合った。チェット大統領は日本の援助に感謝の言葉を述べ、松沢会長は国際友好委員会は独自に教育について援助を行うと約束した。

 *Phat農業大臣は、農産物の輸出を拡大して農業を発展させる政策を発表した。同省は、米の輸出税の廃止や飼料の輸入関税の廃止を、財務省に要求する予定だと発表した。しかし天然ゴムの関係者は、売れない天然ゴムを抱えて窮地に陥っている業者を救済するため、政府は8570万ドルで天然ゴムを買い付けると決めたが、これが全然行われないと不満を述べた、(訳者注:政府の役人は、農業の育成や経済の発展など大きな法螺を吹くが、緊急に解決が必要な現実の問題には全く対処できない。)

 *三井住友保険が、ベトナムで営業を開始した。しかし様々な政府の規制がある上、ベトナム人には保険の概念が無いから、当面は日本企業と台湾企業を相手にする。

 *(訳者注:ホーチミン市は十年以上も前から地下鉄の建設を計画し、日本政府に資金援助を要請していた。3年ほど前に日本政府の援助が決まり、具体的な計画に基づいて建設資金は11億ドル、日本政府はその83%を援助する事が決まった。そして現在、地下の車庫など一部の建設が行われている。しかし建設を担当する役人は最近、全ての工事を完成するには23億ドルの資金が必要だと発表した。突然工事の費用が2倍以上に増えると言われても、簡単に援助を増やす訳には行かない。ベトナムの役人が行う作業は杜撰で、これでまた地下鉄の完成は大幅に遅れ、開通のの見通しはつかなくなった。)

 *中部のダナン市は、解放34周年の式典を開いた。グエンミンチェット大統領も式典に出席し、退役軍人らを賞賛する言葉を述べた。また国道1号線の改修工事を担当している土木会社を視察し、立派な工事をするよう指示した。

 *(訳者注:1998年の法律で、バイクに乗る人は保険加入が義務付けられたが、保険に加入する人は全然いなかった。2002年に政府は再び法令を公布し、バイクの保険加入を義務付けた。そして公安が保険の有無を確認し、保険証の無いバイクの運転手には罰金を課した。その結果、現在は30%程度が保険に加入している。しかし罰金を防ぐのが目的の保険で、保険料を安くするため様々な条件を付けている。交通事故で負傷しても保険は払われないし、普通の人は支払い能力が無いから、被害者の泣き寝入りとなる。)

 *ベトナムは今年の上四半期に、17億と言う大幅な貿易黒字を達成した。輸入が去年の同時期より45%も減少した事、金の国際価格が急騰したため金の取引許可を持つ国営企業が、23億ドル相当の金を輸出したためである。



 *(訳者注:国立病院で働く医師は給料が少ないから、自宅を診療所にして金を稼ぐ。医療の設備は不十分で衛生状態も良くないが、患者を待たせずに治療するから人気がある。医師が自宅の治療で薬を売るのは違法行為だが、病院から無断で持ち出した薬で治療を行い、薬代もがっちりと請求する。)

 *グエンミンチェット大統領はダナン市から Quang Nam省へ移動し、地元の退役軍人と会談し、彼等は国家の独立に大きな貢献をしたと賞賛した。それから全員揃ってホーチミン大統領の銅像に参拝し、故人の冥福を祈った。

 *国会の常任委員会は、通信電波法や軍事防衛法の草案を検討した。情報通信省や防衛省の役人が、これらの法律について説明した。軍事防衛法は、企業内に軍の組織を構築し、有事には労働者を民兵として駆り出す法律である。しかし彼等の武器をどうするか、災害時に彼等は出動するのかなど、様々な疑問点を指摘した。

 *農業省は、世界的な景気の悪化で農林水産物の輸出が増えないから、今年は魚の養殖池、胡椒やコーヒーやカシューナッツの栽培の拡大を禁止する法令を公布した。(訳者注:役人は全ての分野に口を出す。農業の事は農民に任せるべきだが、必要な情報を与えず、面倒な手続きを強要し、農民が自ら農業の経営を考えるのを不可能にしている。)

 *グエンタンズン首相は製紙公社の代表と会議を開き、製紙業界の改革を検討した。国営の製紙会社は古い設備で生産を行うため、生産コストが高い上に品質が劣る。政府は輸入関税で製紙業界を保護しているが、最近は製紙工場の排水による公害が大きな問題になっている。抜本的な改善をしないと、ベトナムの製紙業界は生存できない。

 *3月の消費者物価は0.17%の下落で、上四半期の物価上昇は1.32%となった。インフレの心配は無くなり、経済政策は景気の刺激に移っている。

 *上四半期の水産物の輸出は7億1千万ドルで、去年と比べ10.4%の減少である。日本、EU、アメリカなどへの輸出は急減し、中国への輸出は急増した。

 *教育省によると、現在ベトナムには小中学校の生徒が1530万人居るが、その内8万6千人が学校へ行かない。その理由は貧困と学習能力の不足である。メコンデルタは、学校へ行かない子供が最も多い。(訳者注:これは統計に現れた数字で、住所登録の無い子供達は実態が不明で、この統計には含まれない。)

 *ダナン市で、山の上の観光地へ行くケーブルカーが完成した。グエンミンチェット大統領は再びダナン市に戻り、この観光施設の開通式に出席した。(訳者注:開通式は同市の解放34周年に合わせて強行したが、工事はまだ未完成でケーブルカーは途中までしか運行しない。全体が完成するのは4月末である。)

 *国会の常任委員会は、次の国会を5月20日から開くと発表して閉会した。次の国会では13件の法律の制定や改定を承認し、9件の法律の草案を検討する。更に大臣らが、行政や経済の現状について報告をする。(訳者注:既に共産党は法律を承認しており、国会の討議は形式だけである。何の反対もなく、法律は全て承認される。)

 *計画投資省は、今年上四半期の経済成長は年率で3.1%だったと報告した。去年の同時期よりかなり低いが、世界的な経済の悪化を考慮すれば満足のできる数字である。



 *グエンタンズン首相は鉄道公社の会議に出席し、今後の鉄道の経営方針を検討した。同公社の社長は、鉄道は去年3億9千万ドルの収入を上げ、輸送手段の10%を占めるまで成長したと報告した。ズン首相は同公社の発展を賞賛し、南北縦断高速鉄道など新しい鉄道の建設を検討するよう指示した。(訳者注:鉄道には素人の首相が経営の指示を出し、経営陣はそれに従うだけ。効率の良い経営などできる筈がない。)

 *現在ベトナムでは収集するごみは全体の半分だけ、残りは道や川や野原に捨てられている。国中がごみだらけで環境汚染が甚だしい。資源環境省は、2020年のごみの量は4千5百万トンと推定し、その95%を収集し、更に収集したごみの60%をリサイクルさせると発表した。(訳者注:夢のような話で、できるはずがない。)

 *政府が上四半期に許可した外国投資は60億ドルで、去年同時期の60%である。なぜか Ba Ria-Vung Tau省に投資が集中し、大規模な行楽地と住宅の建設で50億ドルを占める。不動産への投資が大半を占め、工業や商業への投資は少ない。

 *ホーチミン市は財務省と協議し、13億ドル相当の市債を発行する許可を得た。更に国庫から、1億1760万ドルを前借りする。同市は資金不足のため、建設が中断している公共事業が沢山あり、この資金で完成させる。

 *ズン首相と7人の大臣は、中部のQuang Binh省、 Ninh Binh省、Thua Thien-Hue省の指導者と、インターネットを通して経済や社会情勢について質疑応答を行った。(訳者注: Ninh Binh省は、去年15.9%の経済成長を達成したなど嘘の報告をし、ズン首相はそれを賞賛するお世辞を言い、形式ばかりの会議だった、しかしインターネットを使えば、多くの時間と費用を掛けて一堂に会さなくても、会議が開けることを示した。)



 *ベトナムは法律が不明確で面倒だから、投資の効率が非常に悪い。私の家の3軒隣に、5年ほど前に新しい家が建設された。しかし3年ほどするとその新しい家と隣の家を壊し、5階建ての大型ビルが建設された。建設したのは企業で、1階は自社の事務室で2階から上をマンションにした。既に完成して2年が経つが、マンションには誰も住んでいない。企業は住宅許可が無いから、金を取って部屋を貸す事ができないのだと言う。このビルの道を挟んだ反対側に、3年ほど前に豪華な劇場ができた。芸能の協会か団体が建設したらしいが、交通の不便な住宅地域で劇場が運営できるか疑問だった。案の定、客が来ず劇場は2年で倒産、今は建物の取り壊しが行われている。2年前にはそこから20mほど先に、ベトキューが運営する病院が建設された。家の近くに病院ができて喜んでいたが、建物が完成しても営業を始めない。半年ほどして、全ての家具とドアや窓などまで取り外して持ち去り、開業する事なく病院は取り壊された。今はそこに役人の宿泊施設が完成した。近所の人は、土地の所有権に問題があり、病院の営業許可が取り消されたのだと言う。正確な理由は分からないが、ベトナムでは効果の無い投資が非常に多い。





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Last updated  2009.03.28 18:37:34


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