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2010.01.23
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   1月18日-1月23日


 *テト(旧正月)が近付くと、スリや泥棒、交通事故が増える。グエンタンズン首相は、公安省、運輸省、各地方の人民委員会に、悪事や事故を防ぐために最善を尽くすようにと、指示を出した。

 *ハノイ市には、池や湖がたくさんある。しかし1995年から2005年の間に湖水の面積は25%も減少し、1950年と比べると3分の1に減った。今でも違法な建築物が、どんどんと湖水を浸食している。それでも同市にはまだ百数十の池や湖が残っているが、水質汚染も大きな問題になっている。同市にとって池や湖をこれ以上減らさず、汚染の無い湖水を保存することが何よりも必要である。

 *北部のHai Duong省で、翡翠の仏像の制作が始まった。ミャンマーから輸入した翡翠で、高さ3m重さ16トンの仏像を作る。これは世界最大の翡翠の仏像となる。グエンミンチェット大統領と仏教協会の会長が出席し、盛大な起工式が行われた。

 *ノンドクマン書記長は北部のSon La省へ行き、同省に建設中の水力発電所の建設現場を視察した。そして労働者に、頑張って立派なダムと発電所を建設するよう指示した。その後で地元の役人と会談し、労働者の能力を向上させて経済発展を図るよう指示した。

 *グエンミンチェット大統領は北部のHai Duong省を訪れ、地元の役人と経済発展について話し合った。同省の主要な産業は農業だが、生産性を高めると同時に品質の良い農作物を生産し、高い価格で販売して高い利益を出す事が必要だと語った。

 *アルジェリアの国会議長がベトナムを訪れ、グエンフーチョン国会議長と両国の関係強化について話し合った。

 *国会の常任委員会は会議を開き、ベトナムの法律を検討した。特に今ある電気節約法、食品衛生法、郵便法、身体障害者法は、時代遅れで規定も不明確。早急に改定して立派な法律にする必要があるとの意見が出た。そして不適当な規定や不明確な規定について、様々な指摘を行った。



 *ホーチミン市の人民裁判所は、インターネットのホームページを使って反政府活動を行った主犯に16年、他の3人に7年から3年の禁固刑を言い渡した。彼等はベトナムの政府と共産党を中傷し、国民に反政府感情を植え付けようと企んだ。

 *世界知的所有権協会の会長がベトナムを訪れ、グエンミンチェット大統領と知的所有権の保護について話し合った。チェット大統領は、ベトナム政府は知的所有権を保護する強い意思が有り、立派な法律を作ったが、国民も企業もこの法律を守らないのは、非常に困った事だと説明した。

 *かつてベトナムはセメントの不足に悩んだが、去年から生産が消費を上回り、業界は対策に困っている。ベトナムのセメントは製造コストが高いから、外国へ輸出する事も難しい。政府は過去12年間に4回もセメントの生産計画を制定したが、企業は政府の計画を無視し、勝手にセメントの製造工場を作り続けた。政府は去年末にセメントの製造工場の建設を禁止したが、今年から来年に掛けてたくさんの工場が操業を開始する。

 *1975年に南北が統一された時、ホーチミン市の人口は3百万人だった。それが現在は8百万人まで増えた。急速な人口の膨脹は、様々な問題を引き起こしている。特に地価の安い郊外で、移入者の数が急増している。12区のある地域は、小学校が2つしかなくて1クラスの生徒数は70人。校庭全体に校舎を建設したが、それでも教室が不足している。かつての寒村だから、高校はもちろん中学校も無い。またある地区では雨後の竹の子の様に長屋ができ。合計3千部屋に2万人が暮らしている。貧しい住人が劣悪な環境の下で生活しており、犯罪が急増している。

 *ホーチミン市は緑地が減り続けている。2000年には1人当り1.6平米の緑地が有ったが、今では0.75平米に減った。モスクワの11平米、ロンドンの9平米と比べ、ホーチミン市は緑地が極端に少ない。(訳者注:同市は予算が少ないから、沼地を埋め立てて売却し、郊外の空き地も整地して住宅地として売却してしまう。現金収入にならない土地は、どんどん売却している。同市には公園、動物園、植物園などが有るが、資金が無いから職員の給料が払えない。そこで職員は敷地を切り売りし、自分達の給料に当てる。公園も動物園も植物園も、年々敷地が狭まっていく。同じ様に国営企業も、経営が悪化すると国の土地を切り売りしてしまう。これらは違法な行為だが、給料の払えない政府は黙認するしかない。ホーチミン市だけでなく、ハノイ市も同様である。)

 *ノンドクマン書記長は更に北部の Dien Bien省も訪れ、地元の役人と政治や経済について話し合った。地元の役人は、同省は過去5年間に平均11.2%の経済発展を遂げたと報告し、マン書記長はそれを賞賛した。しかし同省は非常に貧しく、食べる物にも事欠く住民が居る。
 *マン書記長は、次の日にはLai Chau省を視察し、地元の役人と話し合った。役人は、同省は過去3年間は毎年15%の経済成長を遂げていると報告した。(訳者注:これらの省は非常に貧しく、多くの住民は電気も無く、自給自足の原始的な生活をしている。国家の指導者が視察に訪れると、住民は綺麗な服を来て国旗を振って歓迎するよう強要される。指導者の視察は、住民にとっては迷惑な事である。)

 *大阪府の橋本知事が、大勢の企業家と共にベトナムを訪問している。ホーチミン市では、ベトナムの企業家と実務会議を開いた。ハノイ市では、グエンミンチェット大統領と会談し、両国の友好を深めた。

 *グエンミンチェット大統領はベトナムテレビ局の指導者と会談し、長期計画を作ってテレビ番組を改善するよう指示した。(訳者注:政府は多額の公費を使い、テレビ番組の制作を援助している。しかし政府の援助で制作する番組は、政府や共産党を賞賛する番組と国民の道徳心を高めようとする番組だけで、見ても全然おもしろくない。国民はビデオや有線放送で、もっぱら外国のテレビ番組を見ている。)

 *中部は熱帯性低気圧に襲われ、強風で港に係留していた2百隻以上の漁船が沈没し、3人の漁師の死亡も報告されている。家屋や農産物にも、大きな被害が出ている。

 *ハイフォン市の裁判所も、反政府活動を行った6人に、改めて2年から6年の禁固刑を言い渡した。彼等は歩道橋に政府を誹謗する垂れ幕を取り付け、通行人に政府を批判するビラを配布した。


 以下はある知り合いの話しである。数人の高級役人が集まり、民営の会社を設立した。まず経営陣の中の運輸省の役人が、実体の無い企業であるにも拘らず、入札で道路建設の事業を請け負った。そして財務省の役人は、公共事業を行うのだからと国から無担保の優遇融資を受けた。公安省の役人は、下っ端の役人を使って住民から土地を収用した。この時に、幅20mの道路を建設するのに、両側20mを含む60m幅の土地を収用した。それから他の企業に工事を丸投げして道路を完成し、道路沿いの一等地は彼等の所有になった。道路ができた後は、住民から収用した地価の数倍、数十倍の価格になっており、役人は容易に数億円、あるいは数十億円の利益が出せる。権力のある役人なら、副業で容易に巨額の利益が出せる。ベトナムは法律が不備だから、役人がこうして利益を上げても不法行為にはならない。そして独り占めせず、下っ端の役人を含む大勢の関係者に満遍なく利益を配布すれば、立派な指導者として尊敬される。今ベトナムは激動の時代で、莫大な国家の資産が個人の資産に変わっており、大金持ちが続々と生まれている。 

 *(訳者注:能力も無く地位も低い地方の役人は、ゴルフ場の建設や工業団地の建設だと称して土地を安く買い集め、後でこれを宅地に目的変更をして儲ける。法律の不備と面倒な手続きで、ベトナムは慢性的に宅地が不足しているから、工業地が宅地に変わっただけで地価は大幅に上昇する。土地を切り売りするだけで利益が出るが、役人の地位を利用して道路を作って電線を引けば、地価は数倍に値上がりして更に大きな利益が出せる。権力のある役人なら、金儲けの道は幾らでもある。)

 *(訳者注:庶民がビジネスを始めるとしたら、自宅で食堂を開くとか物置で民芸品の製造を始める程度。公安に様々な賄賂を要求され、面倒な法律に縛られ、成長は不可能である。一方で役人が設立した民営企業は、十年を経ずして数十億円の資産を蓄え、国営企業を押し退けて道路や橋の建設にまで進出している。)

 *(訳者注:以前は高級ホテルのレストランは外国人の専用だったが、最近はベトナム人が大半を占めるようになった。ベトナム人の金持ちが使う金は半端ではなく、子供の誕生日を祝う一家のパーティーで、肉体労働者の一年分の給料を使ってしまう。)





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Last updated  2010.01.23 14:05:07


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