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ゴールデンウィーク 二日目東京は実にすばらしいお天気でした。(クリックで拡大します)いよいよ5月です。さぁ、梅雨入り前のさわやかな季節受験生諸君!夢は大きく、大きく、大きく おおき~く ね! クリックしていただけるとありがたいです。(*^_^*) ↓ (3位) (1位) (1位) (9位) (1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.30
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"昼寝"って本当は体に(頭にも)良いそうですが、怠け者の代名詞みたいにも言われますよね。"三食昼寝付き" なんてよく聞きますが...、あこがれませんか(笑)。ゴールデンウィーク、何も高級リゾート地のビーチじゃなくても良いから、のんびり寝転がって好きな本でも読んでいたい、と思ったりしますね。しませんか(笑)。本書の筆者は1935年生まれ、中央大学文学部の教授で、本書は、"熊本日日新聞" に連載された随筆集ですが、書名が表わすように、午睡のあとのふんわりした雰囲気で書かれています。あとがきによると本を読みながら午睡、午睡の合間に読書という生活にあこがれてきたそうです。やっぱり(笑)。そういう時の読書に求めているのは束の間のタイムスリップだと。そうかもしれませんね。というわけで、エッセイなのですが、そのほとんどが本を題材にしており、書評集というとちょっとイメージが違うのですが、なかなかおもいろい一冊です。例えば、「カフカと荷風」 というところでは...、カフカの『 変身 』を取り上げて、まとめると以下のようなことです。ドイツ文学を教えている立場上、退潮著しいドイツ文学でカフカのみが20世紀ベストテンの小説に選ばれたりするのは、ありがたい気がするし、『変身』 は生徒必読だけれども、"おもしろいから読め" とはどうしても言えない。カフカを読んだあとは口直しに永井荷風を読むように薦めたりする。突飛な組み合わせのようだが、両方とも成功した実業家の父がいて、それに疎まれた息子で、孤独な人生を送っているし、同年代であり、荷風は5年もフランス、アメリカにいた。近代人としての意識もあっただろうから、似たような物を書いても良さそうだけど、読後感はまったく違う。『変身』をおもしろく読める人というのはその人自身が不幸かもしれない、などと勝手なことをおっしゃっております(笑)。つまり、書評というより話のタネ(ネタ)にしているのですね。他にも、このブログで取り上げたものでは、夏目漱石の『こころ』 『三四郎』、 また『大江戸シリーズ』 そしてカミュの『異邦人』などについて。老子、平家物語、などの古典から、千と千尋の神隠し、イチローインタビュー、武田邦彦というようなものまでたくさんの本が取り上げられています。帯にもあるように豊穣なる書物の世界が、ゆっくりとしたリズムで語られています。本を読んで感じたことが、同じだと思ったものもあり、そのことも親しみがわいた一因でしょう。また、本書の中から気になって読んでみたものも数冊あります。一つのコラムがたった2ページで、最初は寝る前に2,3個ずつコラムを読んでいましたが、半分くらいからは続きが読みたくて一気に読んでしまいました。その優しい語り口の中にも、日本や日本の教育に対する危機感もにじみ出ています。以前にご紹介した 『この言葉』 も、本書に似た形で、すばらしい一冊でした。こういった、書物を紹介しながら自分の人生をかみ締めるように、本音でポツリポツリと語るような一冊は、繰り返し読みたくなります。休日に読む最適の一冊ではないかと思っています(笑)。■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(4位)(1位) (1位)(11位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】 午睡のあとで藤原書店詳細この言葉!-生き方を考える50話PHP研究所詳細変身新潮社詳細
2007.04.30
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息子とサッカー観戦に行ってまいりました。1対1の引き分け。 天気も、内容も良い試合でした。 クリックしていただけるとありがたいです。(*^_^*) ↓ (4位) (1位) (1位) (15位) (1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.30
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一年前の今日はみどりの日、かつての天皇誕生日に取り上げたのが、半藤一利氏の名著 『聖断』 でした。涙なくして読めない一冊ですし、今年もそれをもう一度取り上げたい気持ちは非常に強いのですが、"ズルイ"と言われそうなので(笑)...。で、本書です。『聖断』のような、感動ノンフィクションではありませんが、とても読み応えのある一冊です。昭和という時代、特に大正から戦争にいたるまでの歴史の分析をライフワークと位置付けている筆者の集大成の感のある著作、平和論です。氏はまだまだ昭和史は解明されるべき事柄も多く残っているし、これからも研究され続けると述べていますが、存命中の戦争証言者が減り続ける現状でそれなりの総括をしたという形です。保阪氏の意見では、まず、「歴史家」を名乗る以上は、1・ 入手可能なあらゆる資料、論文に目を通している2・ なるべく数多くの当事者達に直接の取材をしている3・ 自分なりの歴史観を持つこの3点を最低条件としてあげていますが、そうでない者たちの説がまかり通っていることが多いと指摘しています。つまり資料も読まず、取材の労を惜しみ、曖昧な歴史観で、よく考えもせず発言している人が多いということでしょう。厳しいですね。 そして、真に平和を考えるのであれば、その前に "戦争" というものをしっかり考えなければならない、日本は "戦争をする「資格」" が欠けていたにもかかわらず、戦闘行為に出てしまった。このことを本書で論じています。 かつて旧社会党系から出て来た一国平和主義などは、戦争観が欠けていて、単に怖いから、かわいそうだからというのは、戦争をただの"戦闘" だと考える幼稚な論理であると指摘します。国会の答弁などを引用し、そのあたりを詳しく解説しています。ただ、"戦争をする資格" という表現。平和で高度経済成長の日本の中で育っている我々から見れば、やはりピンときませんよね。そんなものどこの国にもないだろうと...。昭和20年以降続いているこの平和はどうやってもたらされているのか、考えさせられる一冊でした。目次は以下の通りです。1 昭和史のキーワード(昭和天皇;統帥権;国家総動員法 ほか)2 戦争観なき平和論(近代日本の愚かな選択と自省;戦争観なき平和論-真珠湾攻撃から六〇年;「二十世紀の昭和史」への訣別 ほか)3 昭和恐慌を脱した人々(昭和金融恐慌-「信頼される政治」があった時代;高橋是清と昭和恐慌;脱恐慌の企業人1-鮎川義介と大原孫三郎 ほか) 昭和天皇論、憲法論、アメリカ論などなど、資料や証言に基いた非常に興味深い分析にあふれています。かなりボリュームもありますが、本当に平和を考えるために、ぜひお読みいただきたい一冊です。 P.S. 今見ましたら、本書のタイトルをサブタイトルにした文庫がありました。目次が同じでしたので、本書の文庫版でしょう。ちゃんとやる genio先生もやってますよ。中3生諸君、チャンス!テスト近いぞ!分かってるか! 【試験に出る!時事ネタ日記!】 ■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(3位)(1位) (1位)(9位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】戦争観なき平和論中央公論新社詳細聖断-昭和天皇と鈴木貫太郎PHP研究所詳細 昭和の戦争を読み解く-戦争観なき平和論中央公論新社詳細
2007.04.29
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待ちに待った連休ですが、休めない人もいます。コンビニ、ファミリーレストランなどのサービス業のお仕事のみなさん、ご苦労さまです。何年か前のゴールデンウィークの川柳で... 『 休みなし渋滞ニュースにざまーみろ 』 という"おとなげない"名句がありました。(気持ちはわかる(笑))当教室もゴールデンウィーク期間の休みは、日曜日以外は30日だけなので、思いっきり勉強の本でも取り上げようとも思ったのですが、やはり大人気ないのでやめときます(笑)。ゴールデンウィークにゆっくり、のんびり楽しんで読んでほしい一冊です。大人も子どもでも(中学生くらいから)楽しめると思います。歴史の本当におもしろいところを下世話なレベルに落として、剣豪やら、大奥やら、大名らを分析します。天下国家の次元ではなく、英雄の足跡などでもなく、なるほど"食っていく" ためには、そう行動せざるを得ないのかという具合に納得できるような話ばかりです。教科書に載っているような人は、後世の人から見れば、みんなまるで神様のように感じてしまうわけです。そもそも普通の人の話題はあまり載りませんしね。 "武士!" "サムライ" などと聞くだけでカッコいいですもんね(笑)。ですが、生まれながらの宗教家などならいざしらず、昔の人、歴史上の人物がすべて品行方正、人格高潔なんてはずがないわけです。当然ですね。もちろん現在の価値観から判断してはならないのですが、それに合うように、かっこよく書き換えられていたりするわけです。サムライはすべて命をかけて、主君を守り、農民はみな日の出から日没まで休む間もなく働いた。な~んてイメージが勝手にできてしまいかねません。海音寺氏の最大の功績は、"史伝文学" というものを復活させたことだと、WIKIに書かれていました。史伝文学というのは、"歴史上の人物や事件を対象として作品を物語風に書く中にあっても、フィクションの要素を完全に排除し、広範かつ詳細な文献調査などをもとにして、歴史の真実はどのようであったかを明らかにしようとする形態" の書物を指すそうです。 海音寺氏は、日本人から日本史の常識が失われつつあるとして当時の状況を憂慮し、"文学としての史伝復興の露ばらいの気持ち" を込めて執筆に取り組むことになったそうです。本書でも、例えば、普通の武士が刀は "武士の魂" などと神聖視していたはずがない。のこぎり代わりに使っていたりもした、と教えてくれます。そもそも実用にたえられなくなると、博物館の展示品のように、逆に貴重なもの扱いされると指摘します。な~るほどと思いませんか。そういうお考えですから、池波正太郎氏の作品が気に入らないらしく、非常に厳しい批判を加えています。拙ブログでは、池波氏の 『信長と秀吉と家康』 という私から見ると理想的に見える作品を取り上げました。海音寺氏は、どうも池波氏の作品が史実に関するものなのか、フィクションなのかが曖昧になっているところが許せないようです。逆に司馬遼太郎氏を非常に高く評価しますね。本書では、谷崎潤一郎氏のある作品の、菊を栽培する場面をとらえて、『現代の菊作りのようにしか描いていない。(中略) もし、谷崎氏が、このことに気づいたら、あの人らしいエキゾチズムのあふれた面白い場面が出来たであろうと、おしまれるのである』 と何気なく批判しています。また、別のところでは『谷崎氏ほどの作家が、そして、国文学に対しては、あれほどの造形のある人が、ここに気付かないのは、古典を、文学や、普通史学の目では読んでも、社会史または民俗学的に読むことをしないからである』 と述べています。何となく海音寺氏の歴史文学に対する考え方がわかる気がします。歴史を深く知っている人から見ると、そういう点が気になって、ずさんな作品に感じてしまうのではないんでしょうか。時代はばらばらに取り上げていて、まとまったテーマがあるわけではなく、エッセイなのですが、歴史の人物が非常に身近に感じることのできる一冊でした。また、その筆者にも親しみを感じられるような本ではないでしょうか。どーぞ、ご・ゆ・っ・く・り、お楽しみください(笑)。さ、仕事、仕事。■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(3位)(1位) (1位)(11位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】乱世の英雄文藝春秋詳細 信長と秀吉と家康PHP研究所詳細それにしても何で今日、メーデーの行進があるんでしょうね???
2007.04.28
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日米関係に関して、いわく付きの本です。本書はその内容があまりにも生々しかったためか、アマゾンでは一年近く入手できなかったということが話題になった一冊です。どうして普通の書店にあって、アマゾンで品切れにしていたのか真相はわかっていないようです。マスコミでその問題が取り上げられてから、販売を復活したそうです。最近でこそ国会で取り上げられることのあるアメリカ政府が日本政府に対して出すいわゆる"年次改革要望書"、正式には"日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく要望書" というのですが、実質的にはこれがアメリカのあからさまな内政干渉、どころか植民地に対する命令書ではないかとすら指摘する人までいます。本書はそれを告発したものです。にわかには信じられないような事実が多くあり驚かされました。著者は、もし我々が日本の将来を予見したいのならば、この年次改革要望書を見れば分かるとまで言い切っています。確かに、郵政民営化にしても、天下り禁止に関しても実に細かく "要望" されています。他にも会計基準、社外取締役制、独占禁止法、司法制度などの改革・改正はいずれもアメリカが用意周到に自国の利益のため、日本に改革を迫り、実現してきたかが良く分かり、恐ろしくさえなります。ただし、この"年次改革要望書" というのは秘密文書でも何でもなく、在日アメリカ大使館のホームページにも掲載されています。また、勘違いしている人が多いようですが、日本政府もアメリカに対して同様の要望書を出してはいるのです。 ↓ ↓アメリカの要望書(在日アメリカ大使館HP) 日本の要望書(外務省HP)従って一応は対等な互恵関係を目指しているのです。が、どうでしょう、読み比べて思ったのはやはりアメリカの指摘は細かく、自国の利益をはっきりと主張しているのに対して、日本は弱いかなということです。法律など専門的なことが実に多く含まれていますから、正直、そういう知識のない私には、これがどれほどの内政干渉にあたるのか判断がつきません。とりあえず教育に関しては、最新のものには含まれていませんでした(当然か)。本書ではそのあたりははっきり述べられています。要するにアメリカの傲慢な要求だということです。目次は以下のようなものです。1 北京・シカゴ枢軸の怪(ささいな発端;中身はアメリカの制度の焼き直し ほか)2 対日圧力の不可解なメカニズム(阪神・淡路大震災;半世紀ぶりの建築基準法大改正 ほか)3 この世はアングロ・サクソンの楽園(バブル経済の破裂;株価に翻弄された人生 ほか)4 万人が訴訟する社会へ(「わたし、訴えてやる!」;訴訟社会への急激な変化 ほか)5 キョーソーという名の民族宗教(フリードマン教授の誕生日;大恐慌とケインズ革命 ほか) 本書をそのまま受け取れば、小泉首相の改革は結局のところアメリカのいいなりに過ぎないのかなという印象も持ってしまいますし、アメリカに対する不信感を抱かせ、日本の政治力のなさを嘆かざるを得ません。日本の政治家が "ガイアツ" をわざと利用して、国内の護送船団方式などを改革するというストーリーもよく聞きますね。外圧を良いことに、自らの要求や主張を通そうとする勢力も日本にいるのは間違いないでしょう。アメリカだけでなく、諸外国は日本に対して本当に遠慮なく自国の主張を展開しますね。それが外交のスタンダードだとしたら、日本がそれをどうしてすべて受け入れているのか。明らかに利益が背反すると思われるものがあるわけです。これまでご紹介した、『小説 ザ・外資(高杉良)』 『黒字亡国(三國陽夫)』 を読み、あわせて考えますと、やはり日本人はアメリカに対し常に受身で弱い。国防という肝心なところで頼っている限り、変わらないのかという気もしてきます。BSE問題では、アメリカ産牛肉の輸入に関して、これまで頑張っていた印象ですが、今回の安倍総理訪問直前に決着したと報道されました。いわゆる、手土産?他にもいろいろな疑問がわいてくる、強烈な一冊でした。■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(3位)(1位) (1位)(9位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる文藝春秋詳細
2007.04.27
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安倍首相がいよいよはじめての日米首脳会談のために訪米します。小泉元首相はブッシュ大統領といると、日本にいるとき以上にはしゃいでいたパフォーマンスを見事にして見せましたが、安倍首相はどうでしょうか。日本のアメリカに対する信頼感は、北朝鮮の拉致が明確になった時には一気に盛り上がった印象ですが、やがてイラク戦争が泥沼状態になると、ブッシュ政権に対する評価が逆にあっというまに悪化しました。大量破壊兵器はなかったんですから当然ですね。本書は非常に面白い一冊です。以前『ライオンは眠らない』という本がありました。経団連の奥田元会長がみんなに薦めているということで話題になりました。そちらの内容は、日本がこのまま財政赤字を放っておけば、近い将来、破産してしまうとか、預金封鎖にならざるを得ないというようなものでした。 本書も同じように寓話を用いて、経済を扱うのですが、主にアメリカの陰謀を語ります。登場するのは...『タカ帝国』:世界最大の権力を誇る。最近、武闘派が目立つ。 『ハト王国』:動物世界大戦でタカに破れたあと、頭を押さえつけられている。『カバ人民共和国』:頭数の大きさは動物界ナンバーワン。領土が大きすぎ、カバの意思統一がはかれない。 『クマ帝国』:かつてタカ帝国と勢力を二分。内部分裂で弱体化するも復権を狙う。 『ハチ王国』:他とは違う特有の教義をもつ。他の動物の冬越えに必要なハチミツ生産地帯を押えている。 これらの国の関係を、日本人のある老人とアメリカ人ジャーナリストが、タイにいる日本人の若者の質問に答える形です。 日米関係が中心ですが、要旨は、アメリカは絶対にドル高は阻止する。日本が持っているアメリカの国債を売らせない。これを基本戦略に、すべての政策を組み立てているのだから、そのことを日本は明確に認識しなければ、いつまでたっても経済は復活しないということです。 この考え方に納得するかどうかは、人によって意見が分かれると思いますが、短いですし、高校生でも楽しみながら読めると思いますので、ぜひどうぞ。お勧めです。■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(3位)(1位) (1位)(9位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『ハゲタカは飛んでゆく』ラリー・S・ジュニア著 高木ハジメ 訳実業の日本社:141P:899円ハゲタカは飛んでゆく実業之日本社詳細ライオンは眠れない実業之日本社詳細
2007.04.26
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全国230万人以上の小6・中3の生徒たちが参加した、昨日の全国一斉学力テスト、数で言えばセンター試験の4倍近くですね。このテストに関しては、以前のコラム 『学力テストに関して:新しい教科書問題』 で書きました。端的に言えば、生徒の基礎学力を上げてやりたい、進路指導をしたいと思う先生方と、まじめに勉強していても、塾に通っていない生徒たちに正確な情報を与えるためには、(問題も見ておりませんので)今回のやり方がベストかどうかはともかく、テストは絶対に必要だということです。そもそも実態がわからないままでは、議論すらかみあいません。ついこの前発表された、国立教育政策研究所の実施した学力テストの結果では、危惧したとおり、英語・数学などの科目ではっきりと二極化している様子がわかります。点数分布で山が二つできてしまいました。 ⇒ 調査集計結果 (国立教育政策研究所)そしてこの学力格差の広がりを、ゆとり教育の論争以前からいち早く指摘していたのが本書の著者、苅谷剛彦氏です。これまで、氏の著作や共著のもので、『教育改革の幻想』、大村はま先生との 『教えることの復権』、橘木俊詔・斉藤貴男氏らとの 『封印される不平等』 を取り上げました。今回のテスト、やはりあいかわらず、新聞、特に地方紙には "ランク付け" だの "序列化" "過当競争" といった否定的意見が載っていました。確かにテスト結果の使い方には慎重を要すると思いますが、テストをしなければますます格差は見えにくくなってしまいますし、社会の階層化にすらつながりかねないと思うのです。NEWS23の報道では、広島県の学力向上を公約にした街と、唯一今回のテストに参加しなかった愛知県犬山市の、ある勉強が苦手な一人の生徒だけを取り上げて、全国テストを論じていました。とにかく基礎学力を測るのに、"印象論"や政治を持ち込んで欲しくないなぁというのが本音です。『日本を滅ぼす教育論議』で岡本薫氏がいうように、また『授業の復権』で森口朗氏が指摘するように、学校の役割を整理して議論して欲しいと思っています。義務教育というかたちで、学習の"機会の平等"を与えれば、"結果の不平等"は当然出てきます。序列化とはまったく別の問題です。スポーツでも音楽でもあるでしょう。それを検証もしないまま、ゆとり教育だの、総合的学習だのと次々と現場を混乱させ、結局格差は開く一方で、気が付いてみると、苅谷氏が指摘するように、東大に入る生徒は所得の高い家庭ばかりという状況になっています。すでに機会の平等すらあやしくなっているというように認識しています。以前、苅谷氏がNHKの教育テレビで、ゆとり問題を論じているのを見ていたのですが、単に客観的な数字や状況を紹介しているだけのような冷たい印象(笑)を持っていましたが、本書を読んでその意図が分かりました。不毛な論争に巻き込まれたくなかったのですね。本書ではご自分の言葉で、明確な主張をしています。学力論争は決着済みであるから、きちんと政策評価や資産の再分配ができるしくみにしようということです。以下が目次です。序 教育の論じ方を変える第1部 学力低下論争の次に来るもの(もう、学力論争は終わった;一九九九年風は「ゆとり教育」のほうに吹いていた ほか)第2部 なぜ教育論争は不毛なのか-メディア篇(独立行政法人化報道に欠ける「そもそも論」;消費される「動機理解」の事件報道 ほか)第3部 なぜ教育論争は不毛なのか-行政・政治篇(「学習指導要領」の方針大転換;教育改革国民会議を読み解く ほか)終章 隠された「新しい対立軸」をあぶり出す(なぜ「階層化」が問題だったのか;なぜ「子ども中心主義」教育が問題なのか ほか) 「ゆとり」か「詰め込み」かなど、左右対立の図式の観念論をやめて、正確なデータに基づく教育政策をぜひ実行して欲しいと願います。 "熱い教育論" を闘わせるよりも、まずは、さまざまな資料を分析し、現状の共通認識を作り上げるのに、今回のテストが大いに役立つと良いのですが。■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(3位)(1位) (1位)(10位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】なぜ教育論争は不毛なのか-学力論争を超えて中央公論新社詳細
2007.04.25
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破綻国家とはもちろん日本のことです。公共事業、票と金、天下りなどの問題を、東京新聞の取材班が徹底的に調査し告発した一冊です。櫻井よしこ氏が帯で、"日本を蝕む巨悪を暴く力作" と推薦していますが、確かに衝撃的でした。本書を読むと、官僚組織というものが、一筋縄ではいかない巧妙さ、しぶとさを持っていることがよく分かります。調査報道という形をとるものは新聞社にとっては割に合わないそうですが、本書は実に丹念な取材に基づいて書かれ、政治家、官僚なども実名でどんどん登場します。統一地方選挙が終わり、いよいよ夏には参議院選挙があります。今、話題になっている公務員制度改革。官僚たちだけではなく、自民党や公明党内にも強い反対があるというではないですか。省庁による天下りあっせんを全面禁止できるのでしょうか。すぐに国会に法案を提出するということで、テレビやラジオで渡辺喜美行政改革担当相が盛んにアピールしていますが、先送り、骨抜きにならなければ良いのですが、心配ですね。さらに政治資金規正法の改正案まで出すということですが、参議院選挙対策じゃないことを祈るばかりです。「ナントカ還元水」の人が、日本政府の重要閣僚だというだけで私はうんざりなんですが、先日も、農林水産省の独立行政法人、要するに天下り先の「緑資源機構」に対し、独占禁止法違反容疑で強制調査が行われました。これもあきれるほど露骨な官製談合で、税金の無駄遣いもはななだしいわけです。ところが、仮にこのように報道機関などの調査が成果を上げ、実際に事件として告発されるところまでたどり着いたとしても、逮捕されるのはせいぜい業者やノンキャリアの方で、結局本当の責任者である政治家や高級官僚は逮捕されることはめったにない、どころか、それを受けてより手口が巧妙になるだけの実態が描かれているのです。自民党をぶっこわすと言って登場した、小泉政権の構造改革と呼ばれるもの、道路公団や郵政の民営化、"すごいぞ"と思って見ておりましたが、実際に成果があがっているのか、正直よく分かりません。道路の方は骨抜きだという報道もかなりありますね。本書は、小泉政権初期に出された本ですから、現在と状況は違っているかもしれません。ここで取り上げられているのは郵政省、農林水産省、国土交通省、財務省、総務省などで、どれも読んでいるうちに怒りがこみ上げてくるのを押えられません。目次です。第1章 私利私欲の謳歌-天下り官僚の聖域(土地改良事業をめぐる利権構造;林業土木事業をめぐる利権構造;建設業保証会社をめぐる権益;諌早湾干拓のその後と違法献金事件)第2章 環流する票とカネ-集票運動の真相(特定郵便局長会の票とカネ;改革を阻む郵政コンツェルン;迷走する郵政改革;日本医師会と自民党との蜜月)第3章 むさぼられる税-公共事業の闇(口利きビジネスの台頭;高速道路の利権構造;骨抜きの道路公団改革)第4章 露骨な利権争奪合戦-省庁再編の舞台裏(農水省改革の舞台裏;巨大官庁・総務省) 道路公団、郵政、医療改革、この時点では、小泉政権のどれ一つ満足のいく成果が上げられない根本的な構造が明らかにされています。やはり政権交代する以外にこの癒着の問題は解決の糸口すら見つからないと感じました。が、果たして民主党なら大丈夫かといわれると...、複雑です。無駄遣いの実態を、興味深い切り口から、見事に暴いてくれた、『癒しの楽器パイプオルガンと政治(草野厚)』 や、そもそも国全体の体質だと割り切ってしまっている感のある 『官僚病の起源(岸田秀)』などをこれまで取り上げました。本書も "絶望的な気分にさせられそうな良書" ですが、やはり諦めずに声を上げていくしかないのでしょう。■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(3位)(1位) (1位)(9位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】破綻国家の内幕 公共事業、票とカネ、天下り 利権の構造角川書店詳細
2007.04.24
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「日本人は決まって、遅かれ早かれ、日本にいる外国人に対し、必ず "Do you like Japanese food? (日本食は好きですか)" ときく」 と、ある大学の英語の入試問題にありました。確かに!私もききます(笑)。他のことが話題になっていても、間が空くと、つい、"How about Japanese food?(じゃあ、日本食はどう?)" なんて。まぁ導入とか、間を埋めるには無難かなと思うわけですが...。その日本通のアメリカ人はさらに続けて、"日本には独特の文化が他にもたくさんあるのになんでみんながみんな、繰り返し繰り返し同じ質問をするのだろう、なぜいつも食べ物なんだ" と突然気付くのです。なるほど。逆にアメリカ人から "Do you like American food?" と聞かれた記憶はありませんね。いかがでしょう。さて、日本の文化を取り上げた有名な本といえば、ベネディクトの『菊と刀』、中根千枝の『タテ社会の人間関係』、土居健郎の『「甘え」の構造』、ペンダサンの『日本人とユダヤ人』、李御寧の『「縮み」志向の日本人』 などがあります。筆者によれば、いずれもその指摘はユニークであるが、残念ながら、その独特な日本文化が生まれた背景や原因などが納得いくかたちで示されていない。例えば、ペンダサンの 「日本人は水と安全はただだと思っている」 という指摘は、的を射ているが、その理由は、ユダヤ民族の住むパレスチナの乾極と、日本の湿極で島国の風土を比較すれば容易に説明できるのに、というわけです。そのとおりでしょうね。そこで本書は、まず、日本にあって外国に無いもの、逆に外国にあって日本に無いものを指摘し、それらがどうして日本に生まれてきたか、あるいは無いのかをさぐります。以下が目次です。第1章 世界の中の日本文明-中国ともまったく違うその特殊性と普遍性第2章 「風土」で読みとく日本文明の特異性-太陽と水、日本を決定づけた気候と自然第3章 なぜ日本が、平和で安全で清潔か-農耕民族と狩猟民族の比較からみた日本文明のルーツ第4章 「手の文化」の国・日本-日本が最先端技術で、世界に頭抜けている理由第5章 なぜ、日本人は時間に正確なのか-元号、節句、世界無比の「けじめ民族」の不思議第6章 文化としての「日本語」-欧米語にも中国語にもない、その独自の世界第7章 「大いなる和」の国・大和と日本-「神ながらの道」にみる日本人の信仰の形第8章 なぜ日本文明が、二十一世紀をリードするのか 例えば象徴的なのは言葉ですが、英語のアルファベットが26文字しかないのに比べて、日本には、ひらがな・カタカナ・漢字と、途方もない数の文字があります。なぜそんなことになっているのかを考察します。日本人は外国からどんどん言葉を取り入れるだけでなく、独自に作り出します。例えば明治時代にできた言葉に、「郵便」「科学」「銀行」「物理」「社会」「印象」などがあるそうです。当然そういった概念が(「概念」も当時の造語)、社会の近代化に貢献したはずです。また、ソーシャリズム(socialism) を訳した「社会主義」、エコノミー(economy) を訳した「経済」 という言葉はそのまま中国に逆輸入されていて、今も中国で使われているということです。知りませんでした。他に漢字の本家中国に逆流した言葉は、「文明」「交通」「手続」「哲学」「演説」「会話」「計画」「信用」などだそうです。結構たくさんあるもんですね。そして、いよいよ日本語に訳せなくなれば、テレビとか、ラジオ、エレベーターとカタカナで書くのですが、中国は漢字だけですから、テレビは「電影」、アイスクリームは「氷菓」となりますが、例えば固有名詞のマルクスは「馬克思」と音で表わすのだそうです。なるほど大きな違いですが、どうしてこういうことになったのかを日本固有の風土からはぐくまれた国民性、宗教などから解き明かすという一冊です。日本にあって外国に無いものは、食べ物や言葉だけでなく、実にいろいろあるのだとあらためて感じました。生徒には、アイデンティティーの確認に役立ちそうですし、大人には雑学としても楽しめる一冊ではないでしょうか。"なんで日本の電車は外国と違って時間に正確なの?"ってきかれたら、どう答えましょうか。電車が時間に正確なのが、珍しいことだと知らない人には、刺激になるでしょうし、知っている人もその理由を自信を持って答えられそうです(笑)。以前ご紹介した『日本人らしさの構造(芳賀綏)』 も、同様の手法で、非常にすばらしい一冊でした。ただ、その文化が生まれた原因までは考察していません。本書は学術的なものではなく、エッセー風の書き方で、そのあたりを高校生でも充分読めるように書かれています。P.S. 本書は、ご夫婦そろって図書館司書という、HIRO。さん (ブログ名:少林寺と図書館と病気と) に教えていただきました。師匠!ありがとうございます。■ ブログランキング ■記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(3位)(1位) (2位)(6位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】「日本文明」の真価-今、世界が注目する祥伝社詳細
2007.04.23
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統一地方選の投票に行って参りました。自分のところより、沖縄が気になりますが、投票率は低いようですね。マンションのエントランスと道端の花を撮ってきました。 クリックしていただけるとありがたいです。(*^_^*)パッとしませんが頑張りますよ! ↓ (3位) (1位) (2位) (6位) (1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.22
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当教室のメルマガで、先月ご紹介した教育データの記事です。今日取り上げました本の内容と関係があると思いますので、ご覧ください。なかなか興味深い内容ではないでしょうか。どうぞ。■■■■■『親が子に注意すること:東京・北京・ソウル』◎小学生のみんな!君たちのお父さん、お母さん、こわいですか?家でどんなことを注意されますか。 実は、日本の小学生の親は中国・韓国の親に比べて、子どもに注意しないという調査結果が「日本青少年研究所」というところからつい最近発表されました。 例えば、小学生にこう聞きました。 ■先生のいうことをよく聞きなさい■ と親から言われますか? この質問に "よく言われる" と答えた子どもの比率は 東京【20.3%】 北京【45.2%】 ソウル【43.7%】 えっ、もっと言って下さい、お父様、お母様(笑)。まぁでも、なぜ東京の親は子どもにそのように注意しないかというと、可能性としては、 1・すでに日本の生徒は先生のいうことをよく聞いているから (絶対違うな)2・先生はろくなことを言っていないから (違って欲しい) 3.親が子どもに無関心だから (???) どうでしょう。まぁ理由はともかく、東京の小学生の親は、23項目の注意のうち21項目で最下位。つまり日本の親は自分の子どもに注意しないという結果なのです。そこで、日本の親がよく子どもに注意してる順で、そのいくつかを紹介します。 ■ 質問 ■: あなたは自分の親から、以下のような注意をされますか。 【"よく言われる"と答えた子どもの割合】 です。 ■ 勉強しなさい ■ 東京【30.5%】 北京【31.7%】 ソウル【47.2%】 ■ あいさつしなさい ■ 東京【26.1%】 北京【46.7%】 ソウル【35.5%】 ■ うそをついてはいけません ■ 東京【20.9%】 北京【46.0%】 ソウル【39.7%】 ■ 親のいうことをよく聞きなさい ■ 東京【18.6%】 北京【41.7%】 ソウル【38.7%】 ■ もっと食べなさい ■ 東京【15.0%】 北京【37.4%】 ソウル【31.5%】 ■ 友達と仲良くしなさい ■ 東京【11.1%】 北京【36.1%】 ソウル【29.8%】 他にもご紹介したいものがたくさんありますが、スペースの都合でここまで。興味のある人は⇒ http://www1.odn.ne.jp/youth-study/ ■■■■■という記事でしたがいかがでしょう。東京の小学生は、家庭ではあまり注意されていませんし、学校でもきっと昔に比べれば、ずっと少ないでしょう。当塾ではあいさつや遅刻などは厳しく指導しますが、先生方が 『ちゃんと人の顔を見て、はっきりあいさつをしなさい』 というと、キョトンとしている生徒が多いですね。あまり言われたことがないのでしょう。また、教室に入ってくるときに、『こんにちは』 帰るときは 『さようなら』 と言いますが、そのとき、ペコリと軽く会釈をするのが普通だと思うのですが、"やぁ" "じゃあ" という感じで、手を挙げながら、あいさつをする生徒がいます。これもどうも違和感が抜けません(笑)。どう思われますか?記事が参考になりましたら、応援のクリックをしていただけるとありがたいです。ペコリm(__)m (笑) ↓↓↓(2位)(1位)(2位)(5位)(1位)
2007.04.21
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ブログでも子育てを話題にしているものは多いですね。本当に子育ての悩みは尽きません。私も何冊か取り上げました。実際に自分の子どもを持ってみてはじめて、子育ての難しさを痛感しました。いや大変です(笑)。それで、自分の子どもが生まれてから、本当にずっと不思議に思っていたのですが、こんなに大変なのに、今より貧しい時代、今よりずっと余暇も少なくて、家庭電化製品がなくて、さらに手間がかかったはずの昔の人は、どうしてたくさんの子どもを育てることができたのでしょう。だって昔は5人6人の兄弟、姉妹は珍しくなかったですよね。本書では、いきなりそのことを、あるエピソードを紹介して、取り上げており、"そうそうこれこれ"、という思いで夢中で読みました。偶然、飛行機の中で筆者の隣に座った老婦人は7人の子どもを生み、みな普通に育った、離婚した子もアル中もいないと。夫を戦争で取られている間は働くシングルマザーで苦労したと話したそうです。筆者が、「その当時、子育てを大変だと思ったことはありますか。まわりの人たちはどうでしたか」と尋ねると、どうしてそんなことを聞くのか分からないという表情で、「いいえ、普通にやっただけです」 という答えでした。筆者が言いたいのは、子育ては難しいものではなく、"普通"にやれば、苦労することはないし、失敗することも少ないはずだということ。問題はその"普通"を現代の親たちの多くがわかっていないか、誤解しているということです。その証拠に、子育てについて、例えば、近所にいる"普通の"年配の人や自分の親などに相談するのではなく、本屋へ行って、本書のような、"専門家" の書いたものをさがし、それに頼っているではないかと(笑)。何か特殊なことだと勘違いしているというわけです。なるほど...。子育てのおおまかな原則を以下のようにしています。目次を紹介しましょう。序章 バック・トゥ・ザ・フューチャー第1章 子育ての基本原則その一-子ども第一ではなく家族第一(何が一番かをはっきりさせる)第2章 子育ての基本原則その二-しつけに必要なのは、罰ではなくコミュニケーション。信頼関係を結ぶことではなくリーダーシップ第3章 子育ての基本原則その三-子育てとは人を大切にする心を育てること。自尊心を育てることではない第4章 子育ての基本原則その四-大切なのは礼儀を教えること。技術を習得させることではない第5章 子育ての基本原則その五-大切なのは責任感を育てること。よい成績をとらせることではない 子育ての目標は、子どもを幸福にすることではない、と念を押します。なぜなら、幸福というのは、立派に生きているときに結果として感ずるものであって、目的にはなりえないからだというのです。幸福を目指した典型がヒッピーであり、なんと、筆者夫妻もかつてはヒッピーだったそうですが、彼らには何の目標も無く、何も成し遂げられず、悪い夢を見ただけだと振り返ります。幸福とはなすべきことをし、品行方正に生き、よき隣人となることによって、得られるもの。多くの専門家が完全に間違って、子育てを複雑にしてしまった。故障していないものを修理が必要だと騒ぎ立てた結果だというわけです。アメリカで流行っている、褒めることで成績が上がるなどという考えは、心理学的な神話だとも言い切っています。自尊心というのは非常に大切だけれども、実績のともなっていない賞賛をもらいながら育つと、自分で何かを達成することではなく、社会や法律や会社から、常に何かを与えられるこを期待した大人になると警告しています。本人はいいが、まわりはたまったものではないと。他にもいろいろ示唆に富む指摘があるのですが、特に親の言葉遣いや振る舞いに関するところはおもしろかったです。全体的には、子育ての原則が書かれていて、細かい内容はあまりないのですが、言葉遣いはいくつかの具体例が出ています。例えば、次の二つの言い方、どちらが好ましいでしょうか。 「もうブランコは終わりよ。家に帰る時間だからね」 「もう家に帰る時間よ。ブランコを降りて、行きましょう」どちらでもいいですよね、素人から見ると(笑)。良いのは下だそうです。指示のあとに理由を付けると子どもの関心は理由の方へ向かい、口ごたえしやすくなると。他にもいくつかの例があるのですが、私にはこれが一番難しかったです。筆者は、"家族心理学者" というそうで、子育てに関する本をたくさん出し、そのいずれもがベストセラーになっているそうです。毎週200誌以上の新聞にコラムが同時掲載される人気コラムニスト。確かに分かりやすいし、多くの点で共感できます。以前、ご紹介した 『急がされる子どもたち(ディヴィッドエルカインド)』にも通じる主張ではないでしょうか。筆者が専門家に頼るなと言うのですから、おすすめしにくいのですが(笑)、一読の価値ありだと思います。気が楽になったように感じます。■ ブログランキング ■今日は、もう一つ子育ての記事をUPしたいと思っておりますが...。記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(2位)(1位) (2位)(6位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】家族力-「いい親」が子どもをダメにする主婦の友社詳細『家族力「いい親」が子どもをダメにする』ジョン・ロズモンド 大沢章子・訳主婦の友社:189P:1365円
2007.04.21
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“ラノベ” という言葉、皆さんご存知でしたか。ライトノベルを短くして、“ラノベ” だそうです。私ははじめて見た言葉で、知りませんでしたが、相互リンクの “すずさん” に教えていただきました。じゃあ、“ライトノベル” って何かとなりますと、これまたいろいろな定義があるようですが、要するに、中高生などを対象にした娯楽小説で、イラストが入っているのが特徴らしいですね。確かに本書も、表紙だけ見ると、コミックだと勘違いしますね。出版社によってはそういうタイプのものに、“ヤングアダルト” とか “ジュヴナイル”と名付けているようで、いったいどういう作品があるのかということで、やはり、すずさんにおススメを教えていただきました。それが本書です。はっきり言って…、めちゃくちゃおもしろかったです(笑)。しかも高校生の古典の入門書にぴったりだと思いますので、ラノベ、はじめて取り上げてみます。ただ、“知らなかったのは、わたしだけ?” と思うほどのベストセラー、有名な作品なのですね。一応、簡単に紹介しましょう。平安時代の貴族、おてんばな16歳の姫、瑠璃姫(源氏物語に出てくる玉鬘の幼名)が主人公です。京都で一・二を争う名門貴族で、すでに結婚適齢期なのに、その気はまったくなし。その父、大納言忠宗が数々の陰謀まで企てて結婚させようとしても、あの手この手でかいくぐる。ついに観念し、弟の親友で幼なじみの高彬との結婚をやっと決意をするも、今度は逆に、いろいろな事件や事情がからんで、一緒にいたくても、いつまでたっても新婚の生活が始められません。ラブコメディーとでもいうのでしょうか、姫のずっこけぶりもかなりのものですが、とにかく楽しく笑えるところがたくさんあって、ついつい引き込まれました。途中でやめられず、あっという間に読了。ブログ放り出して、続きをすぐに読みたいくらいです(笑)。本が好きな子どももきっと同じでしょうね。そもそも学校で習う古典の内容とは、“好きだ”、“会いたい” みたいなものがとても多いわけですから、そんな気持ちからどう進展していくのか、歌のやりとりや、“家(系)” を通した結婚の様子など、本書を読むとすんなり頭に入ります。難しい漢字も一杯出てきますが、ルビがふってあるし、パワーあふれるストーリー展開ですから、気にせず読めて、そのうち何となく頭に残るでしょう。皇太子や天皇即位の問題など政治的な話題がふんだんにあるのも良いですね。最初に登場人物をイラストで紹介しているのを見た時は、あれ、普通のコミックじゃんと思ってしまいましたが、あとは300ページある中でわずか4.5ページにイラストがあるだけですね。要するに、ジャンルはどうであれ、良い本は良い。そう感じました。以前ご紹介した、あーりーさんの『歴史パロディー』が歴史嫌いの解毒剤なら、本書は、間違いなく古典嫌いの解毒剤。しかもかなり強力に効きそうですし、副作用もなさそうです(笑)。すずさん、良い本を教えていただきありがとうございました。古典が苦手な諸君、すぐに読もう! ■ ブログランキング ■おもしろくてためになる本でした。記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(2位)(1位) (2位)(6位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子 集英社:304P:560円 なんて素敵にジャパネスク集英社詳細
2007.04.20
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アメリカのバージニア工科大で起こった韓国人留学生による銃乱射事件、32人もの人が亡くなったそうですね。前途有望な若者たちが、実に理不尽なことに戦場ではなく、学校で命を絶たれたこと、そしてその遺族の方々の心情、友人を奪われてしまった人々の無念を思うと、言葉を失います。ただでさえ韓国・アメリカの関係が微妙な時の事件だけに、両国の一般国民が受けた衝撃は想像に余りあります。銃を持つのは自衛のための権利、というアメリカ社会の伝統、やはりこれすら受け入れるのでしょうか。これだけでも銃社会の非情な現実を思い知らされるのに充分ですが、対岸の火事ではありませんでした。単なる偶然ですが、逆にいえば現代の象徴的な事件なのか、この日本でも、長崎市の伊藤一長市長が銃撃されて亡くなられました。表現のしようのないほどの怒りがこみ上げます。ご冥福をお祈りする、それしかありません。無論、殺人犯が捕まらない事件は不気味で恐ろしくなるのですが、あっさり暴力団の仕業だ、異常な連中が起こしたものだと片付けるのも納得しかねるところがあります。特に政治がらみの事件は、底知れぬ違和感が残ります。 つまり、知性の無力さを、ペンや正義の弱さを思い知らせてやるという暴虐性は絶対に許してはいけないと思うのです。そして、ペンも正義も弱いということを知らない青二才とからかわれながら、それでも、きっと勝てると信じて、目に見えない巨悪と闘っている人の姿が思い浮かべられれば、みんな勇気が出てくるのではないでしょうか。本書の著者、コロンビア人のイングリッド・ベタンクールがまさにそういう人で、今もまだ生きていることを信じて紹介します。以前取り上げた、『エメラルドカウボーイ』 を読めば、外国人から見たコロンビアがどれほど危険なのか、よくわかります。同じ悲惨な国情であっても、北朝鮮の独裁政権の方が、ずっとわかりやすい構造です。また、そのコロンビアの政界や軍やマスコミまでも牛耳ってしまうマフィアのボスを扱った『パブロを殺せ』 を読めば、まともな人間なら、本当に絶望の国としか表現しようの無い実体がわかります。北朝鮮なら、独裁者さえいなくなれば、少なくとも政治はかなり変わると期待できると思いますが、コロンビアは違いますね。実際、確かに極悪非道のパブロ本人は殺されましたが、第2、第3のパブロができてしまう。そうでなかったはずの人がパブロにばけてしまいます。私が『パブロを殺せ』を読んだ後です。調べてみますと、実はコロンビア政府がパブロを追っているころ、コロンビアの政治家で唯一命がけで政治改革に取り組んでいる女性がいることを知りました。それが本書の著者イングリッド・ベタンクール。名家の一令嬢であった彼女が、ノブレスオブレッジに目覚める姿は信じられないほど勇敢です。別の言葉なら無謀です。アッパークラスであったがゆえに知ってしまった祖国の裏。その現状に心動かされ、資金も知名度も無いまま愛国心をたぎらせ、政治腐敗の一掃だけを掲げてフランスから帰国、コロンビアの国会議員に立候補、なんと当選してしまいます。選挙運動の間も、当選した後も、とにかく政界実力者やら、裏組織からさまざまな妨害、裏切りを繰り返し受け、その詳細が現役政治家の実名ではっきりと明かされています。自分が動けば動くほど、結局自分の周囲に迷惑がかかる、迷惑どころか危険が及ぶため、まず彼女の下した決断はなんと夫と離婚。子どもも海外へのがしてまでやり遂げようとする改革に対する使命感。ものすごいです。そこまでやれば、もちろん成果はあります。たびたび訪れる危機を戦士の覚悟と、抜群の知性を発揮して切り抜けます。しかしどうしても一枚だけ破れない壁は国家権力そのもの。物言わせぬ圧力です。ここで、結局ついには自分が大統領になるしかない、本丸を直接自分がのっとり、権力を手に入れる以外に方法が無いわけです。そう新たな決意を固め、本書をしたため、同じ年の大統領選に立候補するのです。ところが本書を上梓したあと、行方不明、誘拐されてしまいます。選挙期間中に注目の大統領候補が誘拐される国があるのか。当然、彼女の勢いを恐れた候補やその陣営が怪しいに決まっています。みんなそれを知っているか、感づいているにもかかわらず、やはりその候補が大統領になってしまう現実。すでに6年経った現在もそのまま安否は分かっていないのです。本書ももちろんコロンビアでは出版できなかったのですが、ベタンクール家とつながりのあるフランスでやっと出版にこぎつけ、その後日本語に翻訳されました。高校生で充分読める内容ですが、その前に日本のすべての政治家に読んで欲しいと感ぜざるをえません。間違いなく衝撃と感動の一冊です。『それでも私は腐敗と闘う』イングリッド・ベタンクール草思社:277P:1890円P.S.他のブログなどで、本書のレビューを探したのですが、残念ながらほとんどありません。何でも載っているはずのWikiにもありません。おかしいと思いませんか。フランスのドビルパン首相がフランス軍をもって救出作戦までしたそうですが、日本ではまったく報道されません。私の拙いレビューよりも、アマゾンのカスタマーレビューや本書の説明を実際に読んでいただきたいと思ったので、アマゾンのIDを取得し、アフィリエイトリンクを貼らせてもらいました。ぜひ関心を向けていただけますよう。それでも私は腐敗と闘う草思社このアイテムの詳細を見る記事が参考になりましたら、応援のクリックをしていただけるとありがたいです。 ↓↓↓(2位)(1位)(2位)(5位)(1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.19
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「第1回世界で一番泣きたい小説グランプリ」 というのを受賞した作品です。"泣きたい"...、私は泣きませんでしたが、"ぐっ"と感動した一冊です。めったに現代風の恋愛小説は読まないのですが、すばらしい作品でしたので、ぜひ取り上げたいと思いました。(でも正直、恋愛小説を薦めるのはちょっと照れますね。さっ、勇気を出して(笑)...)主人公は大学の保育科に通う、紗織とすぐ近くに住む、幼なじみの守。それぞれの家のカギを持っているほど家族同然のつきあいです。この二人の物語ですが、いきなり前半で守が死んでしまいます。■~■ ストーリーです■小学校からずっと友だちの二人ですが、大学生になるまでの間、それぞれに付き合っている異性がいたり、いなかったりしていたのですが、それすら遠慮なくからかってしまうほどの関係です。そんな守が、紗織の誕生日にどういう風の吹きまわしか、自分で描いた絵を持ってきました。徹夜をして描いたらしいのですが、「俺が個展を開く時には返してもらう」などとしばらく、画家になるという将来の夢を語った後、守が出かけます。守が紗織の自転車で出た後、事情がよく飲み込めないまま、紗織は家に残っていましたが、何とその日、守は交通事故にあって死んでしまいます。突然、親友を奪われてしまった紗織は茫然自失、友人や知り合いの必死の励ましにもかかわらず、あまりのショックに何もする気が起こらない日々が続きます。友だちなどに励まされ、やっと少し動けるようになった時、久しぶりにPCを立ち上げると、そこには守からのメッセージ。いったいどういうことなのか...そこから、死んでしまったはずの守と、残された紗織との本当の交流が始まります。素直になった二人の言葉のやりとりが、心温まります。すぐにでも会えるという守ですが...。■「明日をいい日にするために、今日を体力と気力の限界までやり抜きたいんだよ」と言っていた前途有望な若者が突然事故で死んでしまう。そういう悲惨なできごとをもとに展開するストーリーですが、ハッピーエンドです。地獄のようなつらい日々を経て、ひとまわり大きくなって立ち直る紗織の姿が感動的です。物語の最後、心の整理を付け、少しずつ自立しようという時、「20歳を越えてもやりたいことが見つからずに情けない」と、自嘲気味に語る紗織に、守と絵を通して交流のあった老人がこういいます。「まだまだこれからです。私が絵を始めたのは三十八の時でしたから。それでも自分の進むべき道を早くに見つけられたと思ってますよ。一生かかってもいいじゃないですか。いろんなことを少しずつやるのもいいと思います。それが積み重なって深みのある人間となり、また新しいことをする時の土台となるのですから。生きていて成すことすべてに無駄などないと思いますよ」この暖かい言葉が筆者のメッセージでしょうか。まるで映画でも見ているかのような、スリリングなストーリーと、印象的な情景描写が臨場感を与えてくれます。どことなく本心を隠したままの二人のネット上の会話が、切ないような、ほほえましいような。高校生、大学生諸君、こんな恋愛してください、なんてね。 P.S. ご存知でしたか、著者のたなかひまわり氏。私は不勉強で知らなかったのですが、出版社の方から献本いただき、おもしろくなければ記事にする必要もないとのことでしたので、ありがたく頂戴して読んだ一冊です。■ ブログランキング ■あ~はずかしかった(笑)記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(2位)(1位) (2位)(6位) (お試し1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『もういちど伝えたい』 たなかひまわりサイマリンガル:291P:1575円
2007.04.18
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当教室 の生徒の割合は中学生が一番多いと思うのですが、中学生用のおすすめ参考書というのは、あまりないんですよね。中学受験や大学受験はたくさんあるのですが...。公立高校を目指す生徒には、ワークブックや塾専用の教材とオリジナルプリントで充分間に合ってしまいますし、難関私立に向けては、過去問と塾専用教材と、やはり当教室のオリジナルテキストでほぼ足りてしまうからです。でも、本書は興味深い一冊のようです。中川教室(横浜)のF先生にお願いしました。塾に通っていない生徒さんは一度手に取ってみてはどうでしょうか。以下がF先生の書評・解説です。 ■■■タイトルは方程式と関数なのですが、式の計算から方程式、また関数、数列まで多種多用な問題が掲載されています。目次は以下の通りです。第1章 連立方程式第2章 多項式第3章 因数分解第4章 平方根第5章 2次方程式第6章 関数第7章 数列最終チェックテスト解答・解説篇 だからといって問題数が多いわけではなく、問題数もちょうどよいくらいの分量になっています。なんといっても解答と解説が詳しいのがよいです。他の参考書には書いていないような途中の過程も細かく書いてあります。「式の計算」と「方程式の計算」のちがいや、「関数の変域」のような、つまずきやすい箇所の解説は、この本が一番わかりやすく詳しいのではないかと私は思います。計算ミスが多い人、関数が苦手な人にはおすすめの参考書です。 ■■■いかがでしょうか。独自の分野構成がされているようですから、ある程度集中的に、継続的にやらなければなりません。できれば、専門家にペースを作ってもらった方が良いかもしれませんね。P.S.F先生はブログもあります。先月のボーリングで止まっていますが(笑)。 ⇒ 『中川個人特訓教室:講師Fの独り言』■ ブログランキング ■ いつも本当にありがとうございます。m(__)m記事が参考になりましたら、応援のクリックをしていただけるとありがたいです。今日は後からもう一冊いきます!↓↓↓ (2位)(1位)(2位)(5位) (お試し1位!) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】未来を切り開く学力シリーズ『中学数学発展篇 方程式と関数』橋野篤文藝春秋:231P:1300円
2007.04.18
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最近よく聞く言葉に "コンプライアンス" というのがあります。私も時々、どういう意味かと生徒たちから聞かれることがあります。普通は "法令遵守" と訳されます。特に企業活動において、法律を守るという、実はごく当たり前のことですね。当たり前とはいうものの、現実は、雪印や三菱自動車、ライブドアなど大きな問題を起こす企業は後を絶ちません。厳しい競争の中で利益の最大化を至上命題とする企業の現場にとって、バレなければ良いのだという誘惑に勝つのは難しいようです。アメリカの状況はさらに深刻で、ワールドコムやエンロンといった超巨大企業の粉飾決算が明るみに出て、倒産までしています。経済がグローバル化している中での大企業の経営破綻は、その影響が世界経済にまで及びかねないため、コンプライアンスがあらためて問われているということでしょう。企業を取り締まる法律は商法、独占禁止法、証券取引法、特許法、電子商取引法などなどいくらでもありますが、そういう難しいものに違反しているかどうかというテクニカルな議論とは別に、そもそも企業人のモラルの低下を問題にすることもあります。(モラルハザードという言葉が使われますが、実は意味が違います)本書は、Library Journal の"全米ベストビジネスブック" というのに選定されたそうですが、実践的なビジネス書でありながらも、その内容はモラルを説く現代版おとぎ話なのです。あるいは "ビジネス童話" とでも呼びたくなるような内容で、非常にユニークかつ、おもしろい一冊です。どこの国のいつの時代の文化でも "正直さ" ということに価値が置かれていると思いますが、逆に言えば、それほどまでに人間は、放っておけば、自分の利益を最大化するためには平気でうそをついてしまう、ごまかしてしまうということでしょう。少し広い視野で眺めると、ある社会でそれが横行すれば、結局、社会全体が不利益を被ってしまう。本来はそういうことを理解している大人たちが若者を教育すべきなのでしょうが、その大人たちも社会全体より自分優先で、あやしくなっているのですね。本書では、大人ではなく、身長190cmの大ウサギの「アリ(アリストテレスの略)」 が主人公の少年エドにつきまとって、教育するという物語なのです。■~■ストーリー■エドが8歳、お母さんの運転する車に乗っている時に、突如として現われた大ウサギのアリ。お母さんが教会へ急ぐので、スピード違反をしているのですが、それを注意するようにエドに迫ったのです。お母さんにはアリの姿は見えません。それ以降、エドのお母さんが何かずるいことをするたびにアリがエドの前に姿を見せるようになります。母親に注意しないとアリはエドを手や足で攻撃してきます。人間誰でもやってしまう、ちょっとしたごまかしや他愛のないうそ。エドも大学生になって、そういうことをする仲間につられそうになると、やはりアリが現われて、エドを優しく蹴飛ばしながら(笑)いさめます。まじめにやっていたら損だと言ってもアリはそんなことを意に介しません。エドの仲間たちが、テストや就職で"うまくやっている" のと対照的に、真っ正直に生きてきたエドには、いつも割りに合わない結果がついて回ります。もうその頃にはアリに文句を言うこともありません。その正直な行動と性格ゆえに、"うまい話し" も来ない、仕事でもごまかしができないために、まわりから疎んじられ長続きしません。しかし、やがて人生も後半に入った頃、逆にその正直さゆえ、仕事でもプライベートでも大きなチャンスが訪れ、成功をつかみます。■姿を現すのが、ウサギ。最後に成功するエドの会社の名前が "トータス"エンタープライズ、そうカメです。つまりウサギとカメの話しがモチーフになっているわけです。このストーリー自体もそうですが、この本がアメリカで売れているという事実がとにかく興味深く、解説者もそれを指摘しています。(実はですね、日本の大学受験の英語の例文でよく出ていた、"Honesty will pay in the long run." (正直は長い目で見れば得だ)というのが、最近は"Honesty does not always pay." (正直が常に得とは限らない) になっていて、あれ?おかしいなぁ~と気になっていたところなのです(笑)。ほんとに。)生き馬の目を抜くアメリカのビジネス界で、なぜ今本書が尊重されるのか、山田氏は、結局、価値観(問題意識)は日米でそれほどかわらないと述べています。これほどの高度情報化社会、複雑化した法律・経済制度を持つ現代ですから、コンプライアンス違反かどうかという問題も複雑、高度になっているでしょうし、ちょっとした違反がこれまで以上に企業の存続さえも危うくするという危機感があるのではないでしょうか。物語の部分だけなら、本当に短時間で読めますし、仕事が忙しい人ほど、ぜひ一度手に取ってみて下さい。ただ、難点は物語の途中途中に、コンプライアンスに関するコラムが10本くらい入るのですが、これがはっきり言ってじゃまでした。私の場合、気になって読んでしまうのですが、そうすると肝心のストーリーが中断してしまいます(笑)。後からまとめて読めば良いでしょう。もう一点。本書は『さおだけやはなぜ潰れないのか』 の著者、山田真哉氏(拙ブログでも『女子大生会計士の事件簿』を取り上げました)が、まえがきも解説(あとがき)も担当しています。山田氏の文章自体はわかりやすく、内容にまったく不満はありませんが、こういう独特な本だけに、ぜひ著者自身による解説や出版に関する意図などを知りたいと思ったのですが、本書にはそれがありません。きっと著者はこの風変わりな物語を書いた意図を強く主張したいはずなのに...。そこで原書を購入して確認してみました。予想通り、小説の途中なんかにコラムも入っていませんし、ちゃんと長いまえがきと解説、あとがきなどがありました。しかも最後に、コラムがまとめてあり、それを小説で出てきたアリに置き換えて、解説が入っています。はっきり申し上げて、原書の構成の方がずっとすばらしいと思います。従ってこちらもお薦めです。 ↓ 原題はストレートに 『A BUSINESS TALE』 (144P:1765円)おそらく原書に出ている例が、エンロンやワールドコムといったアメリカ企業だったので、日本の読者にわかりにくという配慮から、日本版ではそれのかわりに、ライブドアなど国内企業による不祥事の一覧を付けたのでしょう。(これがコンプライアンス違反だったらシャレでは済まされない(笑)。)それはともかく、本当は訳知り顔の大人たちに薦めるよりも、これからビジネス界に入る人、就職前の高校生・大学生にぜひ読んでもらいたい一冊です。P.S. 街中の案山子さんが本書をご紹介して下さいました。私の故郷の近くに今、お住まいのようなので、こちらが一方的に親近感をもっております(笑)。ありがとうございました。■ ブログランキング ■うそをつかない、ごまかさない。記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(2位)(1位) (2位)(6位) (お試し1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『ウサギはなぜ嘘を許せないのか?』 マリアン・M・ジェニングス(著) 山田真哉(監修)アスコム:159P:1029円このサイトのあなたのレビュー!
2007.04.17
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マスターピース、あるいはクラシックという呼び名が似合う名作 『グレート・ギャツビー』。アメリカ文学史上、最高の小説だという人もいます。私にとっても非常に印象深い一冊です。著者のスコット・フィッツジェラルド自身が天才的な名文家として名高いのですが、人気作家の村上春樹氏がそれを翻訳したということで、話題になり、再読してみました。村上氏のあとがきによると、氏は本書とドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』 そして レイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』 を自身の人生でめぐり合った重要な3冊としてあげ、その中でもベスト1は『グレイト・ギャツビー』 だと述べています。第一次世界大戦が終わり、空前の好景気、その後、世界恐慌(1929年)前の1925年に出版されました。物語の舞台は1922年のアメリカ東部。戦争から戻ったあとに、事業を興し、成功させ莫大な富を手に入れたギャツビーという30歳くらいの若手実業家とデイジーという女性の物語です。そして、その恋愛の成り行きを、偶然ギャツビーの隣の家に住んでいて、デイジーとも遠いつながりのあるニック・キャラウェイという青年が一人称で語るという形で、物語が進んでいきます。ひたすら上流階級にあこがれ、自分の過去を消してまで、あらゆるものを利用しながら、無一文からのし上がり、今や不可能なものなどないのだという日の出の勢いのギャツビー。ある場所に豪邸を構え、夜毎、多くの著名人を集めた大パーティーを開きます。究極の成り上がり者ですが、どんな仕事をしているのか、過去はどんなものなのか、いろいろな噂が飛び交うのも気にせず、社交界で頂点に近付いていきます。すべてがミステリアスなのですが、その目的は案外素朴なところにあります。最後は、夢かなわぬまま、寂しくこの世を去ってしまうのですが、何度読んでも感動を味わうことのできる一冊。むしろ、一度目より二度目の方が深い感動があるというような、名作に共通する力のある本です。力と富に対する飽くなき執着、ある段階でいやおうなしに浮かび上がる空虚感、それを埋めるために立ち止まりたくても、常に前進していなければ、後ろから追い越されてしまったり、見放されてしまう厳しい現実。そうしたことが予想外の展開と、他の人々の人生を通じて語られます。いかにもアメリカ的なサクセスストーリーとその顛末です。そして、グレート・ギャツビーを読むとどうしても思い出さずにはいられないのが、だいぶ前にご紹介した、同じく上流階級を扱ったカズオイシグロの『日の名残り』です。こちらはイギリスが舞台。『グレート・ギャツビー』の中でも、彼の学歴がイギリスのオックスフォード大学になっていることについて何度も話題にのぼります。『日の名残り』 では、きっとギャツビーならあこがれていたであろう、伝統と格式のある名家、その執事が主人公で、1930年代の思い出と50年代を描きます。時代が変わって、その豪邸の持ち主がイギリス人からアメリカ人に代わるのが象徴的です。『日の名残り』に出てくる新しいアメリカ人家主は、ギャツビーのような人物ではないのですが、イギリスから見たアメリカをそれとなく感じます。また『グレート・ギャツビー』ではアメリカから見たイギリスが背景にありますね。まぁ、いずれの作品も私があれこれ書くよりも、多くの専門家によるすばらしいレビューがあるでしょうから、この辺にして…。せっかくですから、フィッツジェラルドの名文と村上春樹氏の訳を少し紹介しておきましょう。ほんの数行だけ取り出して比較しても、あまり意味はないのですが、生徒たちに訳の違いがあるということ知ってもらうために、終盤の名場面の一部を抜き出してみます。ギャツビーが亡くなった後に、ニックが家主のいなくなった豪邸を前にして、語る部分です。“夢が過去のものであった” と語る、本書の中でも特に名文として名高い一部分です。高3・浪人クラスの生徒たちには和訳を宿題にしようかな(笑)。村上春樹氏の訳が上、下は上岡伸雄氏(大学教授:翻訳家)の訳です。 And as I sat there, brooding on the old unknown world, I thought of Gatsby's wonder when he first picked out the green light at the end of Daisy's dock. He had come a long way to this blue lawn and his dream must have seemed so close that he could hardly fail to grasp it. He did not know that it was already behind him, somewhere back in that vast obscurity beyond the city, where the dark fields of the republic rolled on under the night. Gatsby believed in the green light, the orgastic future that year by year recedes before us. It eluded us then, but that's no matter --tomorrow we will run faster, stretch out our arms farther.... And one fine morning -- So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past. そこに座って、知られざる旧き世界について思いを馳せながら、デイジーの桟橋の先端に緑色の灯火を見つけたときのギャツビーの驚きを、僕は想像した。彼は長い道のりをたどって、この青々とした芝生にようやくたどり着いたのだ。夢はすぐ手の届くところまで近づいているように見えたし、それをつかみ損ねるかもしれないなんて、思いも寄らなかったはずだ。その夢がもう彼の背後に、あの都市の枠外に広がる茫漠たる人知れぬ場所に -----共和国の平野が夜の帳の下でどこまでも黒々と連なり行くあたりへと---- 移ろい去ってしまったことが、ギャツビーにはわからなかったのだ。 ギャツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。・・・・そうすればある晴れた朝に… だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。 そして私はそこに座り、いにしえの未知の世界に思いを馳せながら、ギャツビーの驚嘆について考えていた。彼はデイジーの船着場の突端にある緑の灯りを捜し当てて、さぞかし驚いただろう。長い旅路の果てにこの青い芝生までたどり着き、自分の夢がすぐ近くに感じられて、それをつかみ損ねることなどあり得ないと思ったに違いない。彼は知らなかったのだ。自分の夢がすでに自分の背後のものだということを。それはニューヨーク市の彼方にぼんやりと広がる広大な地域、共和国の暗い原野が闇夜の下に広がっている地域にあったのだ。 ギャツビーは緑の灯りを信じた。私たちから年々遠のいていく狂騒の未来を。その未来は私たちをすり抜けてしまったが、それはたいしたことではない。明日、私たちはもっと速く走り、もっと先まで手を伸ばそう・・・・そうすれば、ある晴れた朝に-----。 こうして私たちは進み続ける。流れに逆らって進むボートのように、果てしなく過去へと押し返されながらも。■ ブログランキング ■押し返されながらも進み続ける。記事が参考になりましたらクリックしていただけるとありがたいです。 ↓(2位)(1位) (2位)(6位) (お試し1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『グレート・ギャツビー』 スコット・フィッツジェラルド著 村上春樹 訳中央公論新社:356P:861円
2007.04.16
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数日前、本書の著者、高杉良氏の別の小説 『乱気流 小説 巨大経済新聞』 で名誉を傷つけられたとして、日本経済新聞社の鶴田元会長が講談社と高杉氏に損害賠償と出版差し止めを求めた裁判の判決がありました。名誉棄損が認められましたね。出版差し止めは免れましたが、要するに、争点は、「乱気流」が虚構のエンターテインメント小説か、実在の人物を題材にしたモデル小説かどうかということだったのですが、判決では、"日経をモデルにした" と判断したということですね。日経新聞に関しては、拙ブログで取り上げた、『日経新聞の黒い霧(大塚将司)』 や 『日本がアルゼンチンタンゴを踊る日(ベンジャミンフルフォード)』 を読めば、かなり経営に問題ありだとわかっていますが、『乱気流』では、ないことまで書いたということでしょうか。未読なので何とも申せませんが...。でもどうなんでしょう、人気の幸田真音氏や江上剛氏の本もしかりですが、"経済小説" という分野があるとすれば、現実に即して、その裏側を紹介するからこそ存在価値があるのであって、モデルがわからない経済小説というのはありえるのでしょうか。つまり、正面から批判しても相手にされない強大な権力機構や、マネーシステムに対抗する手段が経済小説だと思いますから、モデルのわからない経済小説というのは言葉の矛盾のような気がします。高杉氏の作品も、まさしくフィクションとノンフィクションの危ういところを書くというのが特徴で、本書もそんな一冊です。いわゆる"外資" の実態がどういうものか。日本の企業や税金までも食い物にしていくのではないかという危機感が書かせたのでしょう。現実、最近でもサッポロビールが、外資に買収されるのを防ぐために、株主総会で買収防衛策を可決したばかりです。日清食品やアデランスといった、他の日本の有名企業も名前が上がっていますが、今やどの上場企業も外資の買収のターゲットになることを真剣に恐れるようになってきた印象です。日本の3大証券の一つ、日興コーディアル証券もシティーバンクの手に渡ったばかり。あっという間のスピード決着で、しかも日興は上場廃止にはならないという決定でしたから、シティーは大満足でしょう。みずほがあれこれ思案している間にさっとさらっていきました。もちろん合法ですが、実際、イメージとしてはまぎれもなく"ハゲタカ"。さらにこの5月からは、外国の企業が、現金ではなく、自社株を対価に日本企業を買収することができる、いわゆる"三角合併" が解禁になります。こうなるとますます今の円安ドル高は、日本企業の輸出が伸びると喜んでばかりいられません。『黒字亡国』にもありましたが、経済は本当に難しい。日本における、そういったな経済の流れを危険だと感じたためか、本書では、外資は日本の企業風土に合わない、情け容赦のないハゲタカとして描かれています。バブル崩壊の影響で日本企業が苦しんでいる時期に書かれたものです。主人公は外資系金融機関を渡り歩くエリートです。理想に燃えて仕事に励み、順調にキャリアの階段を登っていくのですが、徐々に外資の実態を知るにつれ、それ特有の考え方に疑問を抱きはじめます。強引な手法によって、日本の一般企業だけでなく、金融機関、官僚や政府までもが手玉に取られ、結局途方もない額の税金を吸い取られた挙句、さらにその買収された企業では厳しいリストラが行われる。当時、旧日債銀、長銀、そごうなど、規模の大きい企業の破綻処理には、税金を使うかことや外資を入れることに関して、かなり論争がありました。本書では、日本の当局者が、外資の言いなりになっていく情けない構造が描かれています。ストーリー自体が上手く展開しすぎる点、酒場談義や不倫(サービスのつもりかな?)などの余分な描写が多いかなという気もしますが、外資の行動原理のようなものがはっきり書かれ、なるほどと思いながら読みました。外資が入ったおかげで、やっと、ほんとうにやっと不良債権が片付いて、日本経済が復活した、というのも事実でしょうが、果たして本当にハッピーになっているかどうか、モデルはリップルウッドと長銀。どう思いますか。やはりフィクションなのかノンフィクションなのか、実にきわどいという感じがします。■ ブログランキング ■追い上げます!ぜひ応援を...クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓(2位)(1位) (2位)(6位) (お試し1位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『小説 ザ・外資』 高杉良光文社:474P:1785円すでに文庫本が出されています。(523P:800円) このサイトのあなたのレビュー!
2007.04.15
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★ お待たせしました~!待ってないかな(笑)...今月のスットコ君です。これは3月中のできごと、今は新学期早々ですが...、みんな新しいクラスであんまりやらないでね。 それっ! (^_-)-☆★★ 危機一髪、できそう! ★★ 生徒 『 先生、この間ふと思ったんですけど、エレベーターってヒモが切れたら落っこちますよね?』講師 『 ヒモ?』生徒 『(無視して) まぁ、とにかく落ちるじゃないですか?』講師 『 それで?』生徒 『 で落ちたら死ぬじゃないですか~』講師 『 あ~』生徒 『 でも、ここだけの話、落ちる直前に ピョンってジャンプすれば良いんですよ!』講師 『 え??何言ってんだ?お前は 』生徒 『・・・!あ!!そうか、ジャンプするタイミングを間違えるとなぁ~ 』(日直: 実はこれちょっと魅力的なように聞こえますが、物理学的にいうと、ジャンプすることもほぼ不可能でしょうが、仮にできても、今度は天井にものすごいスピードでぶつかりますから...、 いずれにせよ 即死 です(笑)。残念) ★★ ピンチ、切り抜けろ!★★ あれほど「覚えて来い!」と言ったのに確認テストの出来が悪いA子。A子 『 昨日の夜ずっと練習していたんです。テレビも全く見ずに』講師 『 テレビも見ないで頑張っても、結果が出ないとねぇ』A子 『 本当に頑張ったのに・・・』講師 『 わかったわかった』 ・・・休み時間中・・・別の先生 『○○って番組知ってる人いるかな?』A子 『 はーい、はーい 昨日見ましたよ~、えっとね~・・・・・・』講師 『 おいっ!』(日直:いるんだなぁ~こういうヤツ) ★★ もう少し!★★ 定期テスト対策中の中2のA子さん。社会はどうでしょうか?A子 『先生、世界で一番面積が小さい国覚えたよ!スゴイでしょう?』講師 『おお、すごいね。言ってみて』A子 『バリカン市国!』(日直:坊主にするぞ! ) ★★ あれあれ、話題の...★★ いつもは元気なのですが、今日は風邪でダウン気味のある先生。めったにないのですが、なんとなんとある優しい生徒が気の利いたことをしてくれました!生徒 『 はい、先生!これ飲んで元気出してくださいよ!』講師 『 うそ!あ、有難う。おぉ!栄養ドリンクかぁ!えっ、もらっていいの?』生徒 『 大丈夫です。先生がんばって下さい!』講師 『 わ・悪いなぁ~サンキュー、お~効きそうだなぁ。。。』生徒 『 はい!絶対効きますよ。だって、これ、あの~あれ、何でしたっけ、 えっと タミフル 100mg配合ですから!!!』講師 『...』 (日直:どう考えても危ない気がする(笑)。タウリンですね) ★★ his 母校 ★★ 生徒 『 先生!ちょっと質問なんですけど...』講師 『 うん?』生徒 『 ラサール・石井ってなぜあんな名前なんですか?』講師 『 鹿児島ラサール っていう頭の良い学校に通っていたかららしいぞ!』生徒 『 そうなんだ。じゃあ "サレジオ"越後 の出身校はサレジオ学院ですか?』講師 『 それはセルジオ越後!』 (日直:やってるやってる。いいじゃないっすか~) ★★ 絶対です! ★★ 講師 『 高校には自転車で通うの?』生徒 『 電車ですよ。私、自転車が苦手だから』講師 『 あれ、この前乗れるようになったって言ってたじゃん』生徒 『 乗れますよ。失礼な!でもブレーキが使えないんです。 ブレーキを握ると絶対に前に転がるでしょ。』講師 『 前に転がる?前転みたいにぃ?』生徒 『 急に止まるんだよぉ。絶対に前に転がるじゃん』講師 『 転がらないってば』生徒 『絶対に転がります!』(日直:率直に申し上げて...そんな人を見たことはありません) ■■ おまけ ■■ 帰宅途中の駅で見かけました。家庭教師をやりますという張り紙のようです。■家庭教師やります■御三家の論述対策(50字から200字位)指導対策もできます。<連絡先>携帯電話 090-○○○-○○○○ ※ご芳名とお電話番号の両方 お入れにおなりになられてくださいました方のみに、ご返事差し上げます。(日直:こんなヤツに教わったら、タ・イ・ヘ・ン) さ、いかがでしたか。今月はちょっとパワー不足かな。みんなスットコ恐れて少しずつ行儀よくなりました(笑)。ホント?■ ブログランキング ■スットコパワーで追い上げますよ!ぜひ応援を...クリックをしていただけるとありがたいです。(*^^)v ↓ (2位)(1位) (2位)(6位) (お試し1位) http://tokkun.net/jump.htm 【とっても楽しい教室へ】
2007.04.14
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歴史好きですか?日本史も世界史も分かれますね、好きな人と嫌いな人に。学校の歴史の勉強は嫌いだったけど、大人になってから好きになったという人も多いですね。生徒諸君!大人になるとわかるんだけど、歴史の知識抜きには、今の世の中を生きていけないと感じるものなんです。確かに歴史のテストは暗記ばかりだけど、社会に出たらもっとも必要で役立つ科目じゃないかな。覚えておいてね。さて、なかなか評判の良い日本史のテキストがあります。以前、『ゴロで覚える古文単語ゴロ565(ゴロゴ)』 を紹介していただいた K先生に書評をお願いしました。すばらしいです。どうぞ。■■■社会科を好きでない皆さんに共通した認識は、学生生活を暗く染める試験直前、当該範囲を詰め込めるだけ只管詰め込んだのに、思った様な結果が得られず、あげく喉元過ぎて何とやらで、覚えたはずの事項は忘却の彼方という苦い経験の反復が基になっているのでは。とりわけ厄介なのが日本史、世界史、虫食いの文章を埋めるだけでも虫唾が走り、ましてや知識をまとめて論ぜよなんて言われた日には...しかしそれもこれも社会科科目を暗記力ないしは勤勉さを試すものとする巷の偏見が禍してのこと。歴史とは幸運にも現存している僅かな記録をつなぎ合わせ、綻びを繕いながら編まれた物語であることを思い出すなら、用語や数字を覚えるばかりが学習でないことは納得のいくところでしょう。事はむしろ想像力に関わっているのです。ここで紹介した参考書は、史実を政治的な変遷を軸に見やすい表形式で整理してあり、制度や文化や思想も加えられ、まさにこれから諸君が織るべき物語の型紙を提供しています。かつて流れていた時間が如何なるものであったかを追う歴史の醍醐味を楽しむにはお勧めの1冊です。 ■■■歴史嫌いに共通するのは、昔のことと今とがつながらない、すなわち "流れ" が無いんですよね。きっと。現実問題として、ゆっくり解説する授業時間も足らないし、世界史なんかはすぐにあちらこちらに飛んでしまうので仕方のない部分もありますね。実際、世界史に履修漏れが多かった事実を見ても、なかなかやりきるだけの時間の確保が難しいんでしょう。日本史は世界史に比べれば、もちろん"狭い"んだけど、その分 "深い"からね。しっかり流れを把握した上で、勉強をどこまで深められるかが勝負です。■ ブログランキング ■ いつも本当にありがとうございます。m(__)m記事が参考になりましたら、応援のクリックをしていただけるとありがたいです。今日は、あとからスットコ用意します。↓↓↓ (2位)(1位)(2位)(5位) (お試し1位!) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『流れがわかる日本史Bノート-新課程用』 三善末照山川出版:159P:740円
2007.04.14
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『・・・1945年8月6日には広島、9日には長崎にアメリカ軍は、原子ばくだんを落としました。1発のばくだんでいっしゅんにして数万人もの人々がなくなりました。ソビエト連邦軍も満州にせめこんできました。日本は8月15日、ついに降伏しました。こうして、アジア、太平洋を戦場とした15年にもわたる戦争が、ようやく終わりました。・・・』これは東京書籍の小6社会の教科書の記述だそうです。自分で確認したわけではないのですが、ポツダム宣言という言葉がありません。また小6にしては、やたらとひらがなが目に付いて、かえって読みにくいと思うのですが、どうでしょうか。別の教科書を見てみました。教育出版の小学社会6上です。『アメリカ軍は、8月6日に広島、9日には長崎に原子爆弾(げんしばくだん)を投下しました。地上1万mまできのこ雲が立ち、熱線と爆風で、建物はくずれ、人々は体を焼かれて、まるで地獄(じごく)のようなありさまでした。原子爆弾によって、広島・長崎の両市では30万以上の尊(とうと)い命がうばわれました。現在でも、その後遺症(こういしょう)に苦しむ人々がたくさんいます。満州(まんしゅう)や樺太(からふと)(サハリン)南部にはソ連軍がせめこみ、多くの日本人がぎせいになりました。こうした中で、8月15日、昭和天皇(てんのう)がラジオで日本のこうふくを伝え、15年にわたる戦争はようやく終わりました。同時に、、朝鮮(ちょうせん)や台湾(たいわん)は日本の支配から解放されました。』こちらもありませんね、ポツダム宣言。原爆の死者に関して、前者が数万で、後者は30万以上となっています。また漢字の使いかたも違います。片方では、"ばくだん"で、もう一方では"爆弾"。逆に片方が"降伏" と漢字なのに一方で "こうふく" となっていますね。細かいことはともかく、ある程度統一しておく必要はないのでしょうかね。私は高校英語の講師ですので、小学校社会の細かな規定やこれが"ゆとり教育"以降のことなのかは知りませんが、さすがに歴史を教える教科書からポツダム宣言を省くのはまずいし、死者の数も違いすぎると思います。(ちょうどタイミングよく genio先生が、第二次戦争に関して、小泉首相の談話から出された開成中学の過去問を紹介しています。それと教科書を比べるのはどうかと思いますが、みなさんぜひチャレンジしてみてください。 genio先生のブログ ⇒ 『試験に出る!時事ネタ日記!』 )『習った漢字:ゆとり教育の成果は』で指摘したように、分かり易くしようとして、長い説明を省いたり、漢字をさけたりすると逆に頭に残りにくいと思うのですが...。"日本のこうふくを"⇒ 幸福 と思わないかな~とちょっと心配。もうひとつ。テレビのニュースで、中国の温家宝首相が代々木公園で一般の人に混じってジョギングをして、言葉を交わすシーンが流れましたが、その時のあいさつで、温家宝首相が 『○○○』 と中国語で名乗りました。すかさず通訳の女性(おそらく中国人)が 『オ・ン・カ・ホ・ウです』 と言いました。あっ、日本語読みで良いんだと思ったわけです。朝日新聞のサイトでは "温家宝" 首相の読み方は、オンカホウではなく "ウェン・チアパオ"首相と書いてあって、混乱しますが、実は東京書籍の中学の歴史教科書では、本書によると、"蒋介石" は人名索引で引いても「ショウカイセキ」のところに出ておらず、中国読みの「チャンチェシー」のところで引かなければならないそうです。 歴史教科書の検定のおり、扶桑社の教科書があれだけ批判されたために、どんなすごい本なんだろうかと思って自分で読んでみました。拍子抜けするくらい、普通の本でしたね。手元にあった他の教科書一冊と比べても、扶桑社の方が読みやすい教科書だと思いましたので、いったいどうしてこんなに批判されるのか、批判されない教科書と何が違うのでしょう。全部で八種類あるそうですが、私が読んでいない他の教科書はどうなっているのかを知りたくて本書を読んだわけです。 非常におもしろい一冊で、"徹底検証する" の名に恥じないと思います。さまざまな観点から比較検討されています。まず、教科書がどんな人物に光を当ててコラムなどで大きく取り上げているか、それに偏りがないかを見てゆきます。そこからは時代順に検討を加えます。目次です。総論-人物・文化古代(古代史と大和朝廷;中華秩序と聖徳太子;神話と伝承)中世(鎌倉幕府の成立(武家政治の特色);元寇と倭寇;農村と一揆)近世(朝鮮出兵;百姓一揆;琉球とアイヌ;江戸時代像の再評価)近代(明治維新と近代国家の建設;大日本帝国憲法の制定;日清・日露戦争;条約改正;アジア諸国との関係、及び昭和期の政治・外交;満州事変・日中戦争と大東亜戦争(太平洋戦争))現代(戦後日本の評価;共産主義の総括)まとめ「まえがき」「あとがき」を比較・検証する 三浦朱門氏自身は、曽野綾子氏の夫で、文化庁長官などをされていましたのでご存知でしょう。キリスト教徒であっても、靖国神社には参拝するというお考えのようですからよくわかりません(笑)。扶桑社の教科書を推しているのだろうと感じました。それはともかく、他にも興味深い違いが次々に出てきます。社会の先生に限らず、ぜひお読みいただきたい一冊です。P.S. 他に教科書に関する書籍をこれまでもいくつか取り上げました。よろしければご覧下さい。二つ目はかなり激しいことばで相手を罵倒し、感情的な印象ですが、他は興味深い内容でした。●扶桑社の『新しい歴史教科書』 の採択がほぼゼロに決まったあと、どういうことがあったかを取り上げたもの:『教科書採択の真相』(藤岡信勝)●同じ保守系の論客と思われた谷沢永一氏が、↑の本の著者藤岡氏ら、またその教科書を激しく批判したもの: 『「新しい歴史教科書」の絶版を勧告する』●アメリカを中心に、歴史教科書がどう扱われているかを紹介したもの: 『アメリカの歴史教科書が教える日本の戦争』 (高濱賛)●韓国政府が日本政府に対し教科書の修正を要求した時のやりとり、具体的な指摘箇所や、事実関係を考察したもの :『親日派のための弁明2』 金完燮(キムワンソプ)■ ブログランキング ■あと少し!応援のクリックをしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。Have a nice weekend! ↓↓↓(2位)(1位)(2位)(5位) (お試し1位!) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『全「歴史教科書』」徹底検証する』三浦朱門小学館:239P:1260円
2007.04.13
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英語を教えていても、いつも思うのですが、国語力はすべての学力の基礎ですね。もう一段上のレベルに行けるかどうかという時、国語ができる生徒は安心です。ではどうやったらできるようになるか。成績を上げるのに、もっとも時間がかかるのも、国語、特に古文・漢文ではなく、現代文ではないでしょうか。昔の現国ですね。(それに比べりゃ英語なんか簡単に上がります。いや本当に)。読書は確かにプラスですが、読んでるだけで成績が上がるわけではありません。その現代文で、お薦めの参考書がありますので、『センター試験国語講評』 もお願いした、RYU先生に紹介してもらいます。以下がRYU先生の書評・解説です。■■■現在のところ、もっともオススメできる現代文の問題集です。解説がよいのはもちろんですが、設問自体の作り方もすばらしく、本当に文章を読み取れていなければ太刀打ちできない問題が並んでいます。この問題集を指示された方法でやり通すことができれば、間違いなく、大学入試を突破するのに必要十分な読解力が身に付くでしょう。ただし、偏差値60未満の生徒は手を出さない方が無難かもしれません。なぜなら、この本をやり通すためには、標準以上の読解力が必要になるからです。まずは、基本的な問題集・参考書を終えて、「文章の基本的な読み方」を押さえてしまうのが先決でしょう。■■■本書の特徴として1.読解上不可欠な現代文読解用語40語を収録。 2.現代文の読みつなぎ方を、「論理で読みつなぐ方法(評論文)」「心理で読みつなぐ方法(小説)」 の2系統で展開。 3.キーワード・キーセンテンス・強調語・論理語の見分け方の実際を紹介。 とあげられていました。本書の前段階の基本的参考書としては、以前、RYU先生は代々木ライブラリーから出ている、『田村のやさしく語る現代文』 を取り上げています。私も以前、すばらしい一冊だと思う、『ことばはちからダ!』 と 石原千秋氏の『大学受験のための小説講義』 を取り上げました。それぞれ参考にして下さい。■ ブログランキング ■ いつもいつも本当にありがとうございます。今日、テキスト以外にもう一冊、がんばります!応援のクリックをしていただけるとありがたいです。↓↓↓(2位)(1位)(2位)(5位) (お試し1位!) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『現代文と格闘する』 竹國友康/前中昭/牧野 剛 河合出版:312P:1290円
2007.04.13
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温家宝氏が国会で演説しました。日本と中国で、"戦略的互恵関係" を築くのだそうですが、何が具体化してくるのでしょう。さて、昨日取り上げました、『文明の衝突(ハンチントン)』 および 『文明の衝突と21世紀の日本』 では、日本と中国を異なる文明に分類していました。だからぶつかることが多いと。確かに中華思想にあるような、東夷・南蛮・西戎・北狄 という考え方は、日本では異質かなと思います。ところが、今日、ご紹介する本では、日本・中国だけでなくインドまでを "泥の文明" として一くくりにしています。いろいろな見方があっておもしろいですね。泥の文明というのは、日・中・印などの東アジアで、水田や、湿地、雨林などが多く、作物など恵みを与えてくれる天を神とみなし、共同体的作業や品種改良といったことが得意な人々が住んでいるところに生まれた文明です。砂の文明は、アラブ、イスラムなど砂漠地帯の文明で、自ら生産活動ができないために、らくだに乗ってさまざまな物資や情報のネットワークを利用した交易が生まれたところ。バクダッドなどはその折のオアシスの一つだったそうです。 石はヨーロッパに代表されるような、表土が薄く畑作をしようにも、すぐに岩盤に当たってしまうような土地に栄えた文明です。そういう地では農業の生産性は上がらないために、放牧や、それに手を加えるため、自然を理解し克服するために自然科学や、輸送などの技術開発が進んだという分析です。簡単に言えばこのように分析をし、それぞれの民族性や社会を論じます。なるほどこうした視点から、世界を三つに分けて俯瞰してみると、すっきり整理できたような気がします。日本人論もおもしろかったです。主な話題を取り上げますと■人はなぜ「不毛」な砂漠に住むのか■中国の「精神文明」、日本の「精神文化」■「文化」は民族の生きるかたち■「文明の衝突」はあり得ない■「アメリカ原理主義」という病理■アラブの国境線が点線である理由■なぜ日本車が世界を制覇したのか■日本文化の底層にあるインド文明■力のヨーロッパ、美のアジア 文明論と言っても、系統だった論文ではなく、エッセイのような書き方で読みやすくなっています。3つの文明をそれぞれ比較し、論ずる前に、第1章として「文明と文化の違い」があります。そこの部分だけは中学生にはちょっと難しいかなという気がしました。目次です●序章 砂の風土との戦い ●第1章 文化と文明の違い ●第2章 石の文明-外に進出する力 ●第3章 砂の文明-ネットワークする力 ●第4章 泥の文明-内に蓄積する力 ●第5章 「泥の文明」の中の日本 ●終章 文明としてのインド再発見 目次や内容を見て、おもしろそうだと思いませんか。実際、おもしろかったので興味のある方はぜひお読み下さい。 ■ ブログランキング ■あと少し!応援のクリックをしていただけるとありがたいです。がんばります。よろしくお願いします。 ↓↓↓ (1or2位)抜けそうで抜けませんが... (1位) (2位) (6位) (お試し) いつもいつも本当にありがとうございます。 http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『砂の文明、石の文明、泥の文明』松本健一 PHP研究所:204P:735円
2007.04.12
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中学受験は、高校・大学受験に比べて、勉強方法次第で成果に大きく作用しますが、参考書選びも極めて難しいですね。何度も申し上げていますが、本当は志望校によって、本人の学力などによって、まったく選ぶ基準が異なりますので、専門家に個別に相談するのがベストです。ただ、誰でも家の近くに理想的な進学塾があるわけではないでしょうし、信頼できるプロがいるわけでもないでしょうから、そういう方にとって、少しでも参考になれば幸いです。売れているから良いと考えるのは非常に危険です。中学受験の最高のテキストは常に過去問ですからね。まずは指導する側がきちんと目を通して下さいね。勉強の進め方は 『中学受験偏差値40からの大逆転合格法(有井博之)』 などが参考になります。今回は、genio先生にお願いしました。 genio先生のブログ ⇒ 『試験に出る!時事ネタ日記!』 以下が genio先生の書評・解説です。■■■参考書に絶対的な良し悪しはないというのが持論・・・まぁ、どんなものでも使い用だということなのですが、本書もまさにそれですね。「力の5000題」よりもグラフや重要事項のまとめが優れているという印象を受けました。が、それでも基礎学力の不足している受験生が自学自習用に手を出すのは危険です。 本書は、知識のまとめを辞書として、問題集を練習用として活用すればバランスが良いと思います。暗記用として全てを覚えきろうとすると、どうしても無理が祟って消化不良に陥るか、全てを消化するころには受験が終わっているかのどちらかになるでしょう。 これは中学受験に限りませんが、もちろん、社会の受験勉強は膨大な知識量を定着させなければならないため、暗記を徹底することは必要です。しかし、最初から密度を濃く進めるよりも、ラフに(浅く)早く一巡してしまうことです。何回も繰り返し基本事項を確認しながら並行して問題集も進め、その中で知識の密度を濃くしていくやり方が最も効果的だと思います。 ただ、合否を決定的に左右しかねない基本だけに限定して参考書や教科書を作ってしまうと、ゆとり教育における教科書と同じように内容の薄く面白みのないものになってしまいます。社会の学習は周辺的な事項も一つの文脈として流れにしたときに初めて面白みが出てきます。全てを同じように飲み込むのではなく、重要な事項とそうでない事項についてメリハリをつけた学習をすることが大切でしょう。 教える立場からすると知識が上手く纏められていて、とても使い易い参考書だと思います。 ■■■特進クラスのシリーズはどれも量が膨大ですね。利用するなら、理科・社会を辞書的に使うのが良いのかなという気がします。何か質問などがあれば、genio先生のブログ の方へどうぞ。■ランキング■頑張って追いかけます。少しでも参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。今日はもうひとつUPしたいと思っています。 (1or2位) (1位) (2位) (6位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『特進クラスの社会-有名中学入試を突破する』水谷康昌文英堂:496P:2205円
2007.04.12
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中国の温家宝首相が来日しました。中国の首相の来日は7年ぶり。新聞によると中国では小泉首相時代とはうって変わって親日ムードを盛り上げているそうです。ただ、ホントは反日だってこと、アジアカップのサッカーでわかっちゃいましたからね、複雑な気分です。まぁ、仲良くできるんならそれに越したことはないので、ニコニコしている間に車に乗せて一緒に靖国神社に連れて行っちゃうなんていうのはどうでしょう(笑)。いずれにしろ、北朝鮮や台湾に関しても微妙な駆け引きがあるでしょう。まじめな話、今回の来日では、色々な注目点があるのですが、小泉政権時代のアメリカとの蜜月関係にひびが入りつつあるという指摘もある、微妙なタイミングだけに日中関係がどうなるか、非常に気になります。本書は、『文明の衝突』 の続編のような売り出し方で、『文明の衝突』が98年に出て、その後2000年に本書が出版されました。文明の衝突では日本に触れる部分が少なかったので、書名を見て期待したのですが、ほとんど文明の衝突の廉価版という感じです。一応論文が二つ追加されてはいますが。ハンチントン氏は世界を8つの文明に分けます。西欧、東方正教会(ロシアなど)、中華、日本、イスラム、ヒンドゥー、ラテンアメリカです。この分け方自体に異論もあるでしょうが、とりあえずこれからの時代は国家の枠組みというより、文明の枠組みで衝突が起こると主張したわけです。そして、それ以降、9.11のテロやロシアのチェチェン独立問題や東ティモールなどが起きて、ハンチントンの予言が当たった!となりました。確かにこれらの事件に関しては、国家以上に文明の力が引き起こしている部分が大きいと思います。さて、問題は日本です。ハンチントン氏は日本を独立した一つの文明として、中華とは違うというように分類しています。が、困ったことに、どこの文明とも違うので、国単位で見ると、日本は孤立していくと指摘するのです。そして、歴史的に見れば、日本は一番強い文明とくっつきたがるので、今後は衰退期に入るであろう西欧文明のアメリカではなく、どんどん力を付けて存在感を増している中華文明と連携するのではないか、2010年頃の予測としてそう書かれているのです。今、2007年で、日米の雰囲気がちょっと悪くなって、逆に中国が親日ムードのまま北京オリンピックで大歓迎な~んて考えると、あながち荒唐無稽とは言えませんね。同時に氏は、自分の国アメリカに対しては、ぜひとも日本を味方につけておけと忠告しています。『文明の衝突』が500ページを越え3千円近くするのに対し、こちらは解説を省けば190ページほどの新書で700円くらいです。確かに一章分だけは日本に当てているのですが、他は文明の衝突の要約のような内容でした。 従って、続編を連想させる、こういう書名の付け方、売り方には正直がっかりさせられましたが、文明の衝突に興味があっても、まだ読んでいないという方ならお薦めできます。 同氏の『分断されるアメリカ』 の内容も、アメリカの大統領候補に、オバマ氏のようなスターが出現し、予想が当たっているような気がします。興味深い一冊でお薦めできます。(オバマ氏)■ ブログランキング ■頑張って追いかけます。少しでも参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。 ↓↓↓ (2位) (1位) (2位) (7位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『文明の衝突と21世紀の日本』サミュエル・ハンチントン著 鈴木主税 訳 集英社:205P:693円
2007.04.11
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コラムのコメント欄で、歴史などは特に、『教科書を易しくすると逆に分かりにくくなる』 というパラドックスを紹介しましたが、国語の漢字学習だと、"まぜ書き" がそれに当たるでしょうか。"ら致" とか、"う回" とか難しい漢字を使わず、ひらがなとまぜて書くやり方です。やはり、"拉致(らち)"、"迂回(うかい)" と漢字を書いて、難しければルビを付けてくれた方がずっと読みやすいし、子どもにとっても良いと私は思いますが、いかがでしょう。それはともかく、その漢字に関してですが、これもゆとり教育で学習量が減りました。教科書は易しい方が良いという方もおられるようで、その易しくなった教科書の漢字を生徒たちはどの程度書けるのかという調査がありますのでご紹介しましょう。これも、今月の当教室のメルマガで取り上げたものです。以下がメルマガの記事です。 ■■■『習った漢字』中2・3年生の生徒諸君に質問です。ちゃんと頭の中で具体的に答えて下さいね。いいですか。 ■ 質問 ■ 去年(中3なら2年生の時の一年間、中2なら1年生の時)、君たちが学校で習った教科書に出ている漢字、今100問テストをしたら、何問くらい正確に書けるでしょうか? 先生方にも ■ 質問 ■ 去年一年、学校で教えた漢字、生徒が今年になってどのくらい書けていれば指導した側としては満足でしょうか? 一応すでに教えた漢字、習った漢字ですから100%書けるのが理想ですが、まぁそうは行きませんよね。東京都内の6校の中学生2000人以上を対象に、ベネッセが実施した漢字の書き取りテストの結果をお知らせしましょう。 概要はこちら ⇒ http://benesse.jp/berd/center/open/report/kanji/2005/pdf/kanji01.pdf中学1・2年生には中学1年で習った漢字を、中学3年生には2年生に習った漢字のテストを実施しました。 で結果ですが、びっくりしますよ。 ■ 得点 ■ ■生徒の割合■ 【0点以上~10点未満】 17.7%【10点以上~20点未満】 22.2%【20点以上~30点未満】 21.3%【30点以上~40点未満】 13.9%【40点以上~50点未満】 10.5%【50点以上~60点未満】 6.2%【60点以上~70点未満】 4.0%【70点以上~80点未満】 2.5%【80点以上~90点未満】 1.5%【90点以上~100点以下】 0.2% 何と平均点はたったの27.8点!全部習ったものですよ。 しかもこのテストを受けた生徒の中には、当然学習塾に通っている人も多数含まれているでしょうから、それを除いてテストをしたらどんなことになるのでしょう。おそろしい。 さらに学校間の平均点、一番上の学校が、32.4点もあるのに、一番下の学校では22.1点と、平均で何と10点もの大差が付いています。このデータに今の"ゆとり教育"の問題点が集約されているような気がします。とにかく公立の学校が宿題も出さず、定期テストの時しか、生徒たちは漢字をまとめて練習せず、その時だけ覚えてもすぐに忘れてしまいます。 おそらく計算問題にしても、英語にしても、社会や理科も同じでしょう。みんな大丈夫かな? さらに詳しいテストの内容はこちら ⇒http://benesse.jp/berd/center/open/report/kanji/2005/pdf/kanji03.pdf ■■■いかがでしょう。小学校に英語の授業を入れることも議論されていますが、その前に改革することがあると思うのです。ここまでひどいとなると、もはや学校だけの問題ではないような気もしますし、塾だって力不足でしょう。家庭環境やパソコンの普及の問題もあると思います。実際に漢字が書けないというのは、子どもに限ったことではありません。テレビの字幕にも誤字が目立つという指摘もあります。(そういえば、この前、あるアナウンサーが不手際(ふてぎわ)を 『"ふていさい"をお詫びします』 と言っていてびっくりしました)しかし、少なくともこの調査結果は、"全員が分かるようになる" ことを目指し、学習内容を厳選したはずの、ゆとり教育の成果です。それぞれの学校にそれぞれの事情があるのかもしれませんが、何よりもこうした調査を綿密に行い、そのデータを公表することで、適切な対策も立てられると思うのです。最後まで、お読みいただきありがとうございました。もし記事に賛同していただければ、クリックをしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。今日も何とか本の紹介もしたいと思っております。 ↓ ↓ ↓(2位)(1位)(2位)(6位)(お試し) P.S. 漢字に関して、白川静先生の 『神さまがくれた漢字たち』 はすごい本だと思いました。よろしければ参考までにご覧下さい。http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.11
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以下は当教室の今月号のメルマガに、私が投稿した教育コラムです。少し手を加えました。 よろしければお読み下さい。■■■■■ 『全国学力テストの利用法』教科書問題といえば、これまで中国・韓国から指摘される歴史教科書のことでしたが、ここへ来て新しい教科書問題が持ち上がっています。教科書の二極化、格差の問題です。来年から使われる高校2・3年生用の教科書検定に関して、朝日新聞や産経新聞などでも大きく報道されました。 高校教科書、二極化 学力格差浮き彫り (朝日新聞)どこまで「あり」教科書の漫画多用 (産経新聞)つまり、アインシュタインの相対性理論とか昨年のノーベル賞の対象になった研究を載せた、最新かつ高度な情報を含んだ教科書が出てきた一方で、逆にとても高校生が使うとは思えないような、易しいまんが本、絵本のような教科書が登場してきたというのです。ある高校数学の教科書では、半分以上のページにイラストが付き、吹き出しつきのマンガまで載っています。別の教科書では、小学校で習う分数の計算練習まで付いているのがありますし、英語の教科書では、とうとう単語の読みを、カタカナで表記したものまで現われる始末です。 この教科書格差が出てきた理由は単純明快です。各社とも"売れる教科書" を作るためにしのぎを削っていることも確かです。ですが、何よりもゆとり教育で減らされてしまった授業数のせいで、分数計算などの基礎学力がさらに低下してしまい、これまでの教科書では難しくて使えなくなってしまったということでしょう。 心ある教育関係者は、アメリカ・イギリスで同様の現象がすでに現れたことを充分に承知しており、何年も前から日本での学力低下を必死に訴えてきました。ゆとり教育が導入されることに決まってからは、もう悲鳴に近い声を上げていたのです。これまでずっと学力低下を否定し続けてきた文部科学省が、やっと学力の実態を把握しようと、この4月、40年ぶりに小6・中3を対象に、全国学力調査を実施します。あまりにも遅きに失したことは否めませんが、前進であることに違いありません。 ところが相変わらず、その調査に対し、教育の画一化、学校の序列化を招くとして、このテストを批判する声が教員組合を中心に上がっています。ペーパーテストだけでは測れない学力があるというような主張でしょう。しかし、もしそれがいけないというのであれば、そもそも画一化の代表格、大学入試センター試験の即刻廃止を訴えるべきではないでしょうか。それならすじが通っています。 全国50万人、上から下まで、国立であれ私立であれ、同一のテストで振り分けるなど、画一化の権化のようなものです。日本中の大学受験生が同じ過去問をやり、同じ知識を吸収するように仕向けるのですから。本当に"個性"が大切だというのなら、各大学は、自分で入試問題を作れば済む話です。 "超画一的"なセンター試験をそのまま大学進学の条件として残しておきながら、公立の小中高では知識を測ることすらできないというのは実に不合理です。とにかく、これ以上教育政策の失敗を隠すこと、生徒や教師に入試や学力に関する情報を遮断することは絶対に許されないと思うのです。 今、公立学校の先生方は定期テストの結果しか、学力の判断材料がないために、本番の入試の得点予測すら立てられず、とても進路指導ができるだけの情報を持たせてもらえません。特に一番失敗の許されない公立高校受験において、事態はもっとも深刻です。情報がなく、全くの手探りです。本当に自分の生徒の進路を心配する先生なら、生徒の学力に関する客観情報、他校との比較した情報はのどから手が出るほど欲しいはずですから、学力テスト導入を批判する人は、進路指導についてどう考えているのでしょうか。また通知表も絶対評価であれば、相対的な自分の学力的な位置は、父母はもちろん、本人ですら把握できていません。もちろん隣の学校との評価の違いもわからないというメチャクチャな状況が現実に続いているのです。これをすぐに直したいのです。塾に通えない生徒は情報ゼロ、完全に不公平です。 情報が定期テストしかないために、実際はできる生徒ができないと勘違いし、できない者ができると思い込んでしまい、本番の入試で失敗する例は実に多いのです。いまだにテストに反対している人は、生徒のためではなく、自分たちが教員同士で競争させられ、学習指導の成果が客観的に比較されるのを恐れているのではないでしょうか。 テストを実施するだけでなく、きちんと都道府県別や学校別、科目別など細かいデータを公表し、少しでも塾に通っていない生徒や熱心な先生たちに自分の学力、学校について情報を与えるべきです。そうすれば、成績の芳しくない地域や学校については、きちんと対策を立てられますから、上でご紹介したように、高校で小学校の分数の復習をするなどという事態はすぐに改善されるはずです。 まさか高校の教科書で小学生の内容を復習する教科書まで現われてきたこと、カタカナで英語を教える高校の教科書が登場したことを "多様化した" と喜ぶ教育関係者はいないはずです。 ■■■■■と強く思うのですがいかがでしょうか。最後まで、お読みいただきありがとうございました。もし記事に賛同していただければ、クリックをしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。 ↓↓↓(2位)(1位)(2位)(6位)(お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.10
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中学受験用の算数の参考書です。そもそも中学受験では、パズルなどの類は別にして、算数を自習するのは至難の業ですね。このシリーズは結構売れているようですが、どうなんでしょうか。中川適塾のmonta先生がレビューを書いてくれましたので、ご紹介しましょう。以下が、monta先生の解説・書評です。■■■この本は、小学生が自分で読んで理解するというより、教える側が(特にプロではない父母やアルバイトの家庭教師)これを参考に教えたら、子供たちが問題を解きやすくなると思います。線分図のような問題では解くルール・書くルールを決めてあげることが必要です。その基礎的なものをしっかり理解させる説明が多いです。この本の内容をきちんと理解させれば、小学生にとっては問題がやりやすくなるのは間違いありません。算数の基礎的なところでつまずいてしまった場合や、受験勉強初期のころに見ておくと良いのではないでしょうか。ただし、使い方は難しいと思います。書かれている対象が曖昧なのです。トップレベルの生徒には、ここに書いてあることは裏ワザでも何でもない当たり前のやり方ですし、逆に基礎力がないとなかなかどこをやれば良いのかわからないと思います。ですから、生徒一人で使うのではなく、指導する側がやる内容を厳選する必要があると思います。 ■■■なるほど、生徒より、アルバイト学生やご父母が教える際に使えるということですね。ありがとうございました。http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】■ ブログランキング ■さぁ新学期ですからガンガン追い上げますよ!どこまで行けるか、クリックをしていただけるとありがたいです。(*^^)v ↓ (2位) (1位) (2位) (6位) (お試し) 『受験算数の裏ワザテクニック』山内正著文英堂:224P:998円
2007.04.10
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全米図書賞を受賞したすばらしいノンフィクションです。世界一の海洋小説とも呼ばれる、ハーマン・メルヴィルの書いた『白鯨』。そのクライマックスシーンは、怒り狂ったマッコウクジラが実在していた捕鯨船エセックス号を沈めてしまった事件を元に書かれていたのだそうです。 『白鯨』 では船が沈没したところで物語を終えてしまうのですが、実際のエセックス号の悲劇は、その沈没後からはじまったと言っても過言ではありません。エセックス号の乗組員たちは、クジラに沈没させられたあと、小さなボート3隻に乗り移り、それぞれ故郷の町、ナンタケットへたどり着くことを目指したのです。1820年、今から180年も前、江戸時代のできごとです。当時アメリカでは、鯨から油を取るために多くの捕鯨船が太平洋に出ていました。1853年にペリーが浦賀に現われた理由のひとつも捕鯨の中継地として日本を利用したかったためですね。アメリカ近海の鯨を捕りつくし、日本沖、西太平洋に鯨の群れがいることを発見していたからです。話はそれますが、彼らは日本人のように鯨を食べるのではなく、わずかな鯨油を採ったらあとは全部捨てる。こんな乱獲をしておきながら、今頃になって日本の捕鯨反対なんてよく言えたもんです。まったく。(日本の調査捕鯨:マッコウクジラ、大きいですね)このひれでたたかれたら、ひとたまりもないでしょうね。 「(財)日本鯨類研究所 提供」さて、その鯨油を求めて次第に遠くまで出なければならなくなった捕鯨船、エセックス号が沈没した後、彼らは必死で5000キロ離れた故郷を目指しますが、20人のうち生き残ったのはわずかに8人。いったい何があったのか、3隻のうちの一つが救出された時、半死半生の状態の船員二人は手に、仲間の骨を握っていた...。そう、彼らは仲間の肉を食べながら生きながらえてきたわけです。実際に起こったことが、あまりにも衝撃的であったために、当初はその事実が簡単には受け入れられませんでした。敬虔なクエーカー教徒たちの町でできたその捕鯨船なのですが、最初に食べられたのが黒人たちであったということも、彼らにはうまく説明できなかったそうです。生き残った乗組員たちは、それぞれにいろいろな形で事件について語ったり、書いたりしていたのですが、それらのなかには、近年になって見つかったものがあります。当時考えられていたとは異なる事実も判明し、本書はそれを綿密に収集分析した一冊なのです。できごと自体も想像を絶するすさまじさですが、本書の取材がすごい。筆者はエセックス号の故郷であるナンタケットに住む歴史家ですが、すべてのできごとを実に丹念に調べ上げているのがわかります。いったいこれを書き上げるのに何年かかったのか、そう聞きたくなるくらいの力作です。どんな悲惨なできごとも、どんな予想外の事故に対しても徹底して冷静な筆致で、その状況を再現しようと努め、何が失敗だったのかを見極め、船員たちの心理を読み解こうとします。この、感情を徹底的に排した書き方が、返ってその時に起こっていたことの深刻さ、不気味さを印象付けます。途中で見つけた小さな無人島にとどまって、地獄のような航海をやめ、仲間と別れる決断をした船員もいます。仲間に進んで食べられたものまでいます。人肉を食べてでも、その筆舌に尽くしがたい困難を乗り越えて還ってきた船員たち。しかし、それは英雄として賞賛されるでしょうか、それとも...。故郷の人々はそれをどう受け止めたのかを知るために、生還した船員のその後の人生までしっかりと追跡をしています。以上のような内容だけに目をそむけたくなるような事実もたくさん出てきます。決して美しい物語ではありません。エセックス号が転覆して以来、食料も水も減る一方で、自分たちの正確な位置すら確認できず、仲間も一人、また一人と力尽き死んで行ってしまうわけです。絶望の淵で、極限の状況に置かれた者たちの姿、地獄絵図でもあります。刻々迫ってくる自分の最期を感じながら、自然に翻弄されながらも生き続けてしまう人々。人間のたくましさというより、生の虚しさまで感じるような一冊でした。■ ブログランキング ■頑張って追いかけます。5000キロまではないはずです(笑)。少しでも参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。 ↓↓↓ (2位) (1位) (2位) (7位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『復讐する海ー捕鯨船エセックス号の悲劇』 ナサニエル・フィルブリック(著) 相原真理子(訳)集英社:296P:2415円
2007.04.10
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英検一級、独身、ハンサムの福原先生の登場です(笑)。今回は 当教室 のメルマガ用の紹介記事からの抜粋ですから、ちょっと短いので、不肖VIVAが補足します。まずは福原先生の書評・解説です。■■大学受験生にとって英文法は早めに仕上げておきたいものです。理想的には高校2年まで、どんなに遅くとも3年の夏頃には完璧といえる状態にしたいですね。いうまでもなく、長文読解や英作文で得点するにも文法の知識は欠かせません。そこで、今の自分の文法力を測定し、同時に苦手単元を知るための一冊として、これはお勧めの一冊です。標準編の方は、レベルとしてはセンター試験から~中堅私立大学向けで、それより上のレベル用に『難関大学編』も用意されています。1回50題×10回分と区切りも明確になっていますので、学習スケジュールも立てやすくなっています。文法・語法問題を探している人はチェックしてみて下さい。■■"英文法・語法学習の問題集" としては、私も本書を薦めます。ただし、あくまで入試問題を集めた問題集ですから、少なくとも一回り、理想的には2回以上は、学校や塾で文法を学習した後に利用して欲しいものです。本書の特徴として特筆すべきは、解説が非常に詳しいこと。これに尽きます。例えば、とても単純な例で言えば、enjoy のあとの動詞は~ingにするというのは常識ですが、仮にその問題を間違えて復習する時に、解説に 『enjoy は目的語として動名詞を取る』 と書いてあれば、確かに、その問題に関する解説としては100%ですが、本書はそれ以外に...、『他に動名詞を目的語に取る動詞は...』 という調子で、enjoy以外の覚えるべき動詞を列挙し、問題解説にとどまらない、入試に必要な知識をまとめてくれているという点で、私は高く評価しています。偏差値で55くらいあれば、自分ひとりで解説を読みながら勉強が進められるでしょう。もう一つの特徴は、分野別でありながら、それをわからないようにしていることです。文法の問題集の大半は分野別になっています。弱点を見つけるにはそれが良いのですが、例えば、誤文訂正など、不定詞の分野に出ていれば、きっと間違っているのは不定詞のところだと、簡単に予想が付いてしまうという、どうしようもない欠点があります。本書はそれを採点したあとに、どの分野がわからないのかを指摘するしくみです。よく考えられていますね。受験勉強現場の気持ちをよく理解しています。涙ぐましい工夫ですよ(笑)。難関大学編をやる場合は、自分の志望校の過去問で、文法が出題されているかどうか確認をしてからでも良いでしょう。標準編だけでも、しっかり解説を読んで復習すればかなりの知識は得られます。同じ桐原書店から出されている、いわゆる"英頻" は、本書と対照的にとても解説が少ないので、とっつきやすいようであまり効果的な勉強方法とは思えません。文法の問題集というのならこちらの方がずっと良いでしょう。http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】■ ブログランキング ■さぁ新学期ですからガンガン追い上げますよ!どこまで行けるか、クリックをしていただけるとありがたいです。(*^^)v ↓ (2位) (1位) (2位) (7位) (お試し) 『全解実力判定英文法ファイナル問題集-文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ(標準編)』瓜生豊・篠田重晃編集 桐原書店:208P:1155円『全解実力判定英文法ファイナル問題集-文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ(難関大学編)』瓜生豊・篠田重晃編集 桐原書店:226P:1260円
2007.04.09
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今週から、いよいよ本格的に新学期がスタートしましたね。真新しい教科書に新品のノートや鉛筆、生徒諸君はいやがうえにも、勉強するぞ!っと盛り上がっているでしょう(と信じたい)。というわけで、参考書に関して、学校の先生や先輩のアドバイスがあるだろうけれど、このブログでも、当教室のプロ教師の仲間に協力してもらって、なるべく有益な情報をお知らせしようと思っております。今月は特に多めに。今日、ご紹介するのは、以前、わたくしVIVAがご紹介した 『キクタンコーパス英単語【スーパー12000】』 の 姉妹品、『キクジュク-コーパス英熟語【Super3600】』 です(テレビショッピングみたい(笑))。同じコンセプトのBasic1800もあります。解説をお願いしたのは、『速読英単語(必修編)』 でも登場してくれたKOU先生です。以下がKOU先生の解説・書評です。■■キクタン12000のようにレベルの高い熟語集だとしたら、一体どんな感じになるのかが気になり、チェックしてみました。全体として、キクタン12000よりは、受験生が覚えるべきものが多く含まれているという印象です。せっかくなので、いくつかの点からこの2冊を比較検討しつつ、キクジュク3600を中心に講評してみます。<共通点>・それぞれの熟語(単語)について、「解説+フレーズ+例文」でワンセットになっている。 →キクジュクも解説は丁寧です。熟語の核になる単語の意味がのっていたり、同義語、反意語、ニュアンスなどの解説も随所にあり。・1日分が16語という区切りになっている。 →きちんとこなすとなると楽ではないですが、苦痛にはなりにくく続けやすい分量と言えるのではないでしょうか。・欄外に前日分のチェックテストがついている。 →使ってみるとわかりますが、これがなかなか便利。1日以内に復習すると効果が大きいという記憶の仕組みにもかなっています。・チャプターごとに小テストがついている。 →復習のタイミングとしては良いですね。また同義語や反意語を選ばせる問題も悪くないですが、選択式なのでやや簡単過ぎかもしれません。・装丁のカジュアルさ →キャラクター作りやカジュアルさを意識していますね。学習参考書にまでデザイン性重視の波がきているのでしょうか。個人的にはこのシリーズのデザイン、気に入ってますけど。・チャンツ形式のCD →キクジュクの方がゆったりしたBGMです。リズムに乗って熟語を読む際に、「ネイティブの連語の発音」が意識できるのがグッド。<相違点>最も大きな相違点は、キクタンがレベル別の区分法になっているのに対し、キクジュクは、熟語の構成などに焦点を当てた区分法になっていることです。全体としての統一感よりも、「こういうまとめ方をしてあると嬉しい」というものを各章ごとに独立して集めた感じです。(*キクタン12000は、6000語レベルから1000語ずつレベル分けされ、12000語レベルまで。各レベルで収録されているのは100語程度ずつで、6000語のっているわけではない。)(*キクジュク3600は、全体として1800語~3600語レベルの熟語を収録。姉妹書としてキクジュク1800もある。)ちなみに、以下のような章構成になっています。1 基本動詞で覚える熟語(動詞:go/come;動詞:take ほか)2 前置詞・副詞で覚える熟語(前置詞:on;前置詞:in ほか)3 語順で覚える熟語(動詞+to do/動詞+to A;動詞+on A/動詞+for A ほか)4 数語で1つの品詞の働きをする熟語(前置詞;副詞:時 ほか)5 その他の熟語(強調;数量表現 ほか) Basicも同じような区分ですが、この区分はよく練られたもので、参照用にも便利だと感じました。また、各章の最初に、1章ならば基本動詞の、2章ならば前置詞・副詞の、大まかな解説がついていることも好感です。長くなりましたが、全体として良く練られたテキストだと思います。講師が持っていても便利な一冊ではないでしょうか。ただし、いつもの繰り返しになりますが、万人にぴったりのテキストはありません。自分に必要なレベルをよく検討した上で購入して下さい。 ■■私は、純粋な熟語集というのは、受験指導では使っておらず、『入試頻出 構文とイディオム』 が、文法事項と一緒になっているので、それを使っています。今のところ浮気をする気はないのですが(笑)、CDはぜひ聞いてみたいですね。くどいようですが、KOU先生も指摘してくれているように、"万人にぴったりのテキストはない"。いいですね。他の単語集などは以下を参考にして下さい。『コロケーション英単語ー単語と単語の結びつき』 『DUO 3.0』 『英単語ターゲット1900』 『音読英単語Stage2』 http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】■ ブログランキングです ■記事が参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (7位) (お試し) 『キクジュク-聞いて覚えるコーパス英熟語 Basic1800』 一杉武史アルク:264P:1470円『キクジュク-聞いて覚えるコーパス英熟語 Super3600』 一杉武史アルク:288P:1680円
2007.04.09
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"人間は、なぜ物語を必要とするのか?" と帯に書かれています。私は今でも小説を読む割合は10冊に1冊くらいでしょうか。つまり、好きではあっても、あまり読む方ではないのです。自分にとっての良書というものは、きっといつ読んでも価値が失われることはないのでしょうが、"小説" は特に、"いつでも読める" という気になってしまうので、ついつい後回しにしている気がします。高校生くらいまでは、なぜみんな小説に夢中になれるのか本当に不思議でした。みなさんはどう思われます。 いったい人はどうして物語を必要とするのでしょうか。以前、ある英文(英字新聞か入試問題)にそのことについて書かれていたのを読みました。以下のような内容でした。およそ人の集まりであれば、物語を作らない社会はない。小さな部族であれ、近代社会であれ、すべて物語を作っている。人に何かを伝えたい時に、物語にせずに伝えたとしても、それは水蒸気のように蒸発してしまう曖昧なもので、相手の心に残らない。ストーリーにすれば、人に訴えかける力がある。昔から、偉大なリーダーたちはストーリーの力をよく知っていて、みなそれを利用している。なるほど、そう言えば、聖書だって物語かもしれないですね。また、"愛がすべてだよ" と直接言うより、スリリングで感動的な愛情物語の方が心に残るに決まっています。その時はなるほどと思ったのですが、本書ではもっと根源的なことに言及しています。どんな人でも、物語を心の中で作っていて、それがあるからこそ生きていけるのだというのです。特に受け入れ困難なことに接した時、その現実を誰でも自分の心に合うように転換しながら生きているのだと。例えば、最愛の子が交通事故で死んでしまった人がいる、実際には飲酒運転をしたドライバーに100%責任があっても、親はおつかいに出した "私のせいで死んだのだ" とか "今は星になって見守ってくれている" そして "残された私の使命は○○をすることだ" というような考えはすべてストーリーを作っているというわけです。誰でも物語を持っているので、普通の人と小説家の違いは、それを文字に残して表現しているかどうかに過ぎないということになります。「みんな知っていることだけど、言えないことを発見している」 だけだと。そして、ホロコースト文学や日航機の墜落事故のときの遺族のエピソードなどから、人々が作り出している物語を紹介します。ポールオースターの 『ナショナルストーリープロジェクト』 は、拙ブログでも紹介しましたが、本書でもそれを題材にそのあたりのことを説明してくれます。ありとあらゆる困難や逆に楽しいできごとを、みな心で、ある形にして残している。つまり、小説のストーリーはすでに人の心にあって、それを逃さないようにキャッチするのが小説家だというのです。そういう意味では、小説家はみんなの後を追いかける役割であって、自分がぐいぐい引っ張る小説などおもしろくないと言い切ります。想像力や空想力もある程度必要だが、むしろ現実に対する観察力や注意力が決定的に重要になってきます。小川氏の『博士の愛した数式』 は心に残る名作でしたが、それを例にキャラクターである博士や家政婦さんやルート君が、作者の小川氏より先を行っていて、物語を作っていく様子が感じられると思います。小説の作り方を非常に興味深いたとえで示してくれます。目次は第1部 物語の役割(藤原正彦先生との出会い;『博士の愛した数式』が生まれるまで;誰もが物語を作り出している ほか)第2部 物語が生まれる現場(私が学生だったころ;言葉は常に遅れてやってくる;テーマは最初から存在していない ほか)第3部 物語と私(最初の読書の感触;物語が自分を救ってくれた;『ファーブル昆虫記』-世界を形作る大きな流れを知る ほか) もちろん小説家によって考え方も、作り方も違うでしょうが、本書は実におもしろかったです。小説家の心が手に取るように分かりますし、人に対して、人生に対してどこまでも謙虚な姿勢が印象的です。もっと小説を読もう、という気にさせてくれました。講演の内容をもとに書かれている本ですから、一般の人がその場で聞いて理解できるような分かりやすい言葉遣いです。多くの人が読んで欲しい一冊です。P.S. 本書は、大変な読書家で、受験生の母でもある相互リンクの bucky さんに教えてもらいました。ありがとうございました。buckyさん、絶対一緒に 【中学入試サクセスストーリー】 作りましょうね!■ ブログランキングです ■絶対、あきらめないというストーリーです!記事が参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (7位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『物語の役割』 小川洋子 筑摩書房:126P:714円
2007.04.08
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東京都知事選挙の投票に行ってきました。投票率は50%行くのかなと思っていましたが、結構、混雑していましたね。チューリップはまるで狂い咲き。上の選挙ポスターの写真石原慎太郎さんの顔にデカく『悪人』の落書き(笑)。下は馬事公苑です。 そういえば今日は桜花賞でしたね。(2位) (1位) (2位) (5位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.08
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ここへ来て、また新たな拉致事件が持ち上がりましたね。以前、蓮池透さんが書いた『奪還』 を取り上げた時にも書きましたが、実は私の教え子のお母さんが、拉致被害者のお一人と同級生だったこともあり、間接的にいろいろお話を聞いておりまして、どうしても北朝鮮の拉致は許せないのです。今回拉致されたのは子ども二人(当時)で、その父親が工作員だったということですが、何も知らない母親はその小さな子どもを連れて、父親を捜しているうちに監禁され、殺されたということですから、悪質極まりないやり口です。しかもこの事件には、よど号メンバーまでも関わっているということですから、日本人が拉致に協力していた。一連の拉致工作を指示した女性はいまだに北朝鮮から、日本の知人に連絡を取っており、自らも日本国籍を持っていたというではありませんか。もっともっと大きく報道されて、しかるべき大事件だと思うのですが…。これまで、何冊も北朝鮮関連の本を取り上げました。その中でも 『宿命-「よど号」亡命者たちの秘密工作(高沢皓司)』 はとうてい忘れられない一冊で、今回の事件を聞き、やはりそこで書かれている、日本人が深く拉致などに関わっていることが証明されたと思いました。そしてもう一冊、『宿命』 に劣らず、深く心に残った一冊だと思われるのは 『北朝鮮に消えた友と私の物語』 です。そう、本書の翻訳者である、萩原遼氏が日本共産党員のころに出した衝撃の一冊です。萩原氏がはじめて北朝鮮の強制収容所の存在を暴いたと言われています。その萩原氏が必死になって翻訳の権利を取って出版されたのが本書です。(こういう英雄的活躍をした人をどうして 『日本共産党』 は除名にしてしまうのか、理解に苦しみます。)本書の著者は元北朝鮮の思想的リーダー、主体思想を発展させてきた黄長火華(火ヘンに華)(ファンジャンヨブ)氏です。戦前に日本の中央大学、その後モスクワ総合大学に留学。42歳の若さで金日成総合大学総長就任。さらに72年からは11年間、北朝鮮最高人民会議(国会)議長を務めるなど、多くの要職を歴任している北朝鮮の元大幹部です。金日成・金正日親子が、北朝鮮を宣伝する際に、思想的に最も頼りにしていた人物で、97年に韓国に亡命した時は大ニュースになりました。しかし…、今から考えると、残念なことにタイミングが非常に悪かったですね。当時、金大中韓国大統領が太陽政策で2000年には南北首脳会談をすることになり、北への批判はできず、韓国内でも軟禁状態。小泉首相の訪朝は2002年ですから、北朝鮮や日本人の拉致問題に対する関心は日本では低かったですね。北朝鮮の実態に世界中が気付いた今であれば、氏の亡命はとてつもないインパクトがあったでしょう。が、同じく超太陽政策の盧武鉉大統領下の韓国では、とても自由な活動ができませんね。黄長火華氏は、実に淡々とした書き方で自らの出生から北朝鮮で果たしてきた役割や、家族を捨ててまで、亡命を決断するに至る経緯を語ります。金正日の実態が明らかになった今でこそ、続編を望みたいのですが、韓国では出版させてもらえないようです。父親である金日成は確かにそれなりの人物であったようですが、金正日はそれに比べて権力闘争には天才的なひらめきを見せるものの、凡庸な俗物であるようです。とにかく経済とか思想といったものにはまるで無知で、度々繰り返される、北朝鮮の飢餓は天災ではなく、完全に経済失政が招いた人災であると指摘します。『餓鬼』で描かれた大躍進時代の中国そのままです。氏が亡命を決断するのは、日々多くの人が飢え、あるいは拷問にかけられながら、自らは権力の維持しか考えていない金正日が許せないという気持ちからです。本気で南を攻めようとしている軍部に嫌気が差したのかもしれません。すべてが金正日の一存で決まり、国全体を自分の奴隷のようにしか考えていないと指摘します。危険分子はそれと疑われるだけで次々と粛清され、でたらめの伝説をでっち上げることなどを通して、偶像崇拝を徹底させています。それが貫徹しているため、他の国の独裁者のように人民の前に出て演説し、力を誇示したり、民衆を扇動する必要すらないというわけです。権力を完全に掌握した後は、父親の金日成さえ、金正日のご機嫌取りをしなければならないほどだったというのですから、驚きです。金日成は晩年、自分が中心となって世界革命を起こすと妄想し、金正日はアメリカ・中国は自分の権威におびえていると吹聴し、高飛車な外交姿勢に周りが異を唱えることができず、後押ししている構図です。さすがにソ連や東ドイツが崩壊した時には、言葉で表現できないほどの衝撃を受け、国内にも動揺が広がったそうですが、皮肉にも理論的裏付けでもって、その動揺を沈めたのが著者なわけです。とにかくけたはずれに頭が良いのですね。本書を読みますと、ものすごい学問的な修行をしているかのようです。もちろん今では、金政権の権威付けに手を貸してしまったことで、良心の呵責にさいなまれるわけですが、当時、金正日にとって黄長火華氏は絶対に捨てられないコマだったわけです。金親子を崇拝する自分の家族、最愛の妻にすら、何も告げずに亡命を実行します。亡命すれば、家族はもちろん、親戚など一族郎党が捕らえられるだけでなく、自分と一緒に仕事をした経歴を持つものまで疑われ、最悪、死を覚悟しなければなりません。しかし、家族や仲間よりも民族全体を救うという信念で亡命したそうです。亡命者の意見をどこまで信用して良いかという疑問もあるでしょうが、萩原氏が信頼しているのであれば、ほぼ確実な情報ではないかという気がします。巻末に萩原氏が素朴な疑問をぶつけるインタビューが付いています。P.S.今、ネットで黄長火華氏の論文を見つけました。ぜひご覧下さい。テレビ朝日が今年インタビューしたものに、氏が活動する“コリア国際研究所” が手を加えたものです。新しいです(2007年2月)。 ⇒『6ヵ国協議合意をどう見るか 金正日政権に騙されるな』 北朝鮮民主化同盟委員長 黄長火華■ ブログランキングです ■記事が参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (8位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『金正日への宣戦布告-黄長火華回顧録』 黄長火華(ファンジャンヨブ)著 萩原遼 訳 文藝春秋:422P:859円
2007.04.07
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相互リンクの milesta さんの記事に触発されて、しばらく前に読んだ本ですが、私も金美齢さんの本を紹介します。この書名がいかにも軽く、エッセイ風の読み物のように勘違いしそうですが、中身はなかなか強烈なものです。著者の金美齢氏は時々テレビに出演していますので、ご存知でしょう。台湾独立の象徴だという人までいるそうです。10人の男性と対談し、その後に金氏がそれぞれにコメントしています。何ということはない企画ですが、対談相手の顔ぶれがすごいですね。紹介しますと...1 リーダーとしての男-小泉純一郎2 闘う男-小林よしのり3 国際人としての男-岡本行夫4 夫としての男-向井万起男5 生活者としての男-池沢夏樹6 癒しを知る男-上田紀行7 バランス感覚のある男-深田祐介8 群れない男-岡崎久彦9 パートナーとしての男-周英明10 国を変えた男-李登輝 いずれも興味深い人物ばかり。"闘う男10人の覚悟を満載" と宣伝してありました。日本に必要な男像! だそうです。それぞれ活躍する分野が違うので、闘う相手も異なるのですが、相手の背後で何となく共通して問題になってくるのは、やはり日本の官僚組織でしょうか。本当に大物がそろっていて、近くにいるだけで相手はものすごい威圧感を持つと思わせる人ばかりですが、金氏はリラックスをして逆に、相手をたきつけるくらいの勢いです。むしろ男性の方がたじろいでいるのではないかと思うほど(笑)。金氏に関しては、私は不明にもどういう方か知らず、テレビで短いコメントをいうだけのちょっときれいな知識人ぐらいに考えていました。とんでもない誤解でした。本書を読みますと、勇気ある戦士と言ってもよいくらいの人物だったのです。 もし仮に金氏のような人物が台湾のリーダーになって、日本と台湾がしっかり協力関係を結んでいたら、かなり違った外交政策が取れたのにと思わずにはいられませんでした。台湾と深い友好関係が築けていれば、アジア外交での選択肢も広がったのかなと。ただ、以前ご紹介した『還ってきた台湾人日本兵(河崎真澄)』 もぜひお読みいただきたい、考えさせられた一冊ですが、本書を読んでも、日台関係の難しさを痛感します。仲良くしようと言っても、やはり過去の戦争や国内のさまざまな勢力、国際的な政治環境がそれを阻みます。金氏はこれまで、さまざまな勢力から批判や圧力をかけられ、かなり厳しい状況に追い込まれたこともあったようですが、その信念と情熱はものすごいですね。絶対に諦めないし、グチや弱音のようなものすらありませんでした。見習いたい闘志です。こういう形式の本の良い点は、一つずつが独立していますから、それぞれが短時間で集中して読めることですね。しかも対談ですから読みやすい。逆に難点は、もっと知りたいと思っても短時間で、あっという間に終わってしまうこと(笑)。やはりこういう本から、興味を持って、金氏やここに登場した男たちの別の著作、または歴史の勉強をするというのが理想的でしょうか。強い女性は何人も存じ上げておりますが(笑)、それにしても金美齢は強い!そう感じた一冊でした。 ■ ブログランキングです ■男!がんばります。記事が参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (6位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『金美齢と素敵な男たち』ワック:228P:1575円
2007.04.06
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この数日は街のあちらこちらで、新品のカバンやぴかぴかのランドセルを持って、明らかに着慣れていない新しい制服姿の少年・少女を目にしますね。公立の学校では今日が入学式というところが多いのでしょうか。 がんばれ!フレッシュマン。学力の低下が言われるようになって久しいのですが、単に計算能力が下がったとか、単語力がないといった、ペーパーテストでわかるものだけでなく、第二の学力と言われるような、好奇心や知的探究心、または継続力の低下こそが問題なのだと指摘します。筆者の丹羽氏は河合塾の理事や、進学教育本部長などを歴任したあと、現在は立命館大学の客員教授という立場です。目次をご紹介しておきます。第1部 予備校のお話(逃げた生徒を追いかけろ;原始予備校から近代予備校へ;予備校の商品;講師がつくる「教育ワンダーランド」;予備校の全国展開)第2部 学校のお話(本質を考える授業を取り戻せ;納得型の沈澱;老若先生のほどよいバランスを;学校文化と社会性;正しい中高一貫校を目指そうよ;勢いのある学年とそうでない学年;なぜ七五パーセントの中学生が塾に通うのか)第3部 大学のお話(いままでのやり方では難関大学に入れない!?;少子化で「よき社会人養成大学」はどうなる;教育学部の行方;郷愁の旧制高校;全共闘運動とその後の不思議) という構成になっています。30年間以上、河合塾を引っ張ってきた著者の教育論、というよりエッセイですね。学校ではなく、予備校の人間らしく、非常に柔軟な考え方、本音のストレートな表現に引きつけられ、一日で読んでしまいました。 体系だったものではありませんが、時にグラフや表を用いて、なぜ日本に予備校が誕生し、隆盛期を向かえたのか、世の中はどのように変化したのかを効率よく教えてくれます。長年の経験の中で、印象深い教師やエピソードが紹介されるなど、読んでいて飽きません。 私も塾講師として、もっともっと高い目標と、教育信念を繰り返し自分に言い聞かせねばという気にもさせてもらいました。気軽に読むこともできます。おもしろかったです。 ↓blogランキングへ http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】 『予備校が教育を救う』 丹羽建夫文藝春秋:210P:724円
2007.04.05
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安倍政権が発足してほぼ半年、支持率も低下してしまい、どことなく表情も暗い気がします。まだ大きな失政はないと思うのですが、さすがに "ナントカ還元水" の松岡農相はまずい。それこそ "なんとか"してもらいたいです。他にもイラク戦争を批判した久間防衛庁長官との連携問題や、柳澤さんの失言だのなんだのと閣僚の問題が次々と報じられて、再浮上のきっかけをつかむのが難しいようです。ただ、今月は都知事選をはじめとした統一地方選挙がありますし、中国温家宝首相が来日しますからそれも大注目だし、自身の訪米、ブッシュ大統領と初の日米首脳会談もあります。そして何といっても、教育改革!しっかりやっていただきたい。その安倍氏が小泉政権で自民党幹事長に大抜擢された時、初の衆議院の代表質問で緊張しつつ述べたものの中に、明治維新の志士、そして故郷長州の先輩である、吉田松陰の言葉、「天下の大患はその大患たるゆえんを知らざるにあり」がありました。"世の中の一番大きな問題は、その大きな問題があることを知らないことにある" というような意味ですが、覚えておられますか。その後もいろいろなところで引用しているようです。吉田松陰、どんな印象をお持ちでしょう。本書の副題も「いまこそ、吉田松陰に学べ!」です。著者の小室直樹氏はいわずと知れた大学者で、あの宮台真司氏が尊敬する師であり、確か竹村健一氏は小室氏を 「日本で一番頭が良い」 と評していたと思います。実際に本書でも、他の著作を読んでみても、底なしの知識を持っているなぁと感じます。大越俊夫氏は不登校や中退生を相手にした塾を運営しています。本書は大越氏が運営している塾の生徒やその父母たちを前に、小室氏や、大越氏が語った教育論が紹介されています。さて、松蔭のどこを学ぶのでしょう。松蔭自身は尊皇攘夷思想の持ち主で、安政の大獄で、29歳で処刑されたという事実関係だけだと、塾の生徒たちに何を強調するのだろうと思って本書を読みました。松蔭自身はいわゆる天才肌の少年だそうですが、典型的な貧しい下級武士の出で、普通、国家のことなどを考えるような立場ではなかったようです。ですが、ご存知のように、松下村塾を作って木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋など、維新の中心人物を多数排出しています。しかも彼らはもともとエリートとして集められたわけではないということですが、それが松蔭の教育によって明治の日本を導くような傑出した人物に成長しました。どうしてこんなことができたのか。著者によれば、松蔭の教育の姿勢は、相手がたとえ、10歳の子どもであれ、病人であれ、貧しい人であっても、命がけで教育をするというものだったそうです。宗教では常に奇跡が語られるように、教育というのも奇跡を起こさせるのが目的であると。その人物を変えるという奇跡です。ペリーの黒船に手こぎボートで乗り込み、渡米を懇願するも失敗、結果獄中につながれてしまうのですが、そこでも囚人相手にまた看守にまで講義をします。逆に相手の得意なものを見つけると、今度は自ら生徒になって学んだそうです。本書での、黒船に乗り込んだ事件に対する説明は「日本のために命をかけた」。無断で国外に出ることは死罪に相当することを知っていながら、自分が犠牲になってでも、その文明を吸収しなければ、アヘン戦争で清がそうなってしまったように、日本も欧米にずたずたにされてしまうと恐れたわけですね。当時が日本にとっての危機であることを明確に意識した行動だと指摘します。そして現在の日本(2002年の出版)も危機。にもかかわらず、教育界だけでなく官僚、そして政治家にも、松蔭のように命がけで日本を守ろうとする人物が少ないという苛立ちのようなものを感じます。経済が不振で、たとえ銀行がつぶれようが、大企業が倒産しようが、教育さえしっかりしていれば、日本は大丈夫だが、肝心の教育が危機に瀕しているという認識です。戦後の日本の問題を典型的に表わすのは、アノミー(無秩序、無連帯、無規範)だと。アメリカは日本に戦争で勝ったが、日本人を皆殺しにしたり、奴隷にしなかったどころか天皇すら残した。そのかわり二度と戦争させないように、徹底して連帯を壊した。戦前に迫害されていたマルクス主義者たちを利用したら、日教組やマスコミが予想以上に頑張って、驚くほどうまく行ったという分析です。戦前の教育を受けた人々の数が減って、いよいよ日本に連帯がなくなってしまった。誰も命がけで、他人のために、国のために何かをしなくなる。そういう国は滅びるのであるという歴史観です。現在のチベットを救える人がいないように、日本に何かあっても、国連か何かが助けてくれるというのは幻想だと言います。大越氏は "不登校になったら赤飯を炊きなさい" とまで言い切ります。子どもに学校のいかがわしさを感知できるだけの能力があることの証明だというわけです。学校なんか行かなくても良い。やりたいことを見つけたら、その歴史を学び、自分の存在理由を確認し、とことんやって下さいと、親と本人に伝えます。命がけで、教育をし、命がけで学ぼうという姿勢こそ、今の日本に必要だということです。厳しい意見ですね。私も、塾で働いておりますので、本当に "命がけかどうか" 大いに考えさせられ、参考になりました。P.S. 松陰先生が弟子たちによく言ったのは、『 暇があったら本を読め!』 だそうです。ちょっと軽いけど(笑)、『 本を読もう!VIVA読書!』 なんです。■ ブログランキングです ■教育に命がけでがんばりますので、何とかご協力を。記事が参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (6位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『人をつくる教育 国をつくる教育 -いまこそ、吉田松陰に学べ!』小室直樹、大越俊夫日新報道:319P:1680円
2007.04.04
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昨日の黄砂、東京でもものすごかったです。おそろしいなぁ、と感じたのは初めてですね。外にとめておいた私の車などは、まるで泥水をかけられたようでした。韓国でも、学校が休みになるほど深刻らしいですね。黄砂の原因は、温暖化などいろいろあるでしょうが、中国の大躍進政策(1958年から)の時に、当時の人口6億人がいっせいに、木を切り倒しました。そのあたりから、中国内でも生態系がくずれてしまい、大規模な自然災害が続いているように思います。中国のプロレタリア文化大革命、略して “文革” がどういうものだったか、高校の世界史の教科書には、“国内がこれにより混乱し、発展を阻害した” と簡単に書いてありますが、そこでは一千万人というおびただしい数の人が「敵」として、リンチなどで殺害されるという、凄まじい集団殺人もあったわけです。他に逮捕、拷問、追放など何らかの被害にあったのは何と一億人!と言われています。(『知識ゼロからの現代史入門(青木裕司)』) 全人口の6分の1ですか。多くの資本家や知識人、教師、官僚、政治家が標的とされただけではなく、宗教も弾圧され、教会や寺院の破壊、チベットでも僧侶などが投獄、殺害されたりしました。恐るべき迫害の実態があったのですが、その頃の中国は鎖国のような状態で、正確な情報が出てきませんでした。労働者の革命だということになっていましたが、実態は当時、国家主席を辞任していた毛沢東らが、劉少奇やとう小平たちの追い落としを狙った権力闘争なわけです。実際に劉少奇は奥さんが批闘大会というな名のリンチにかけられ、自らも殺されたようなものですし、とう小平は紅衛兵に乱入され、子どもを4階から叩き落されて下半身不随にされてしまったそうです。時代の空気もあったのでしょう、それを見抜けなかった日本の新聞などは文革礼賛の記事を書いてしまったということですから、どうしようもないですね。いまだにそのことで非難されています。当の中国共産党がすでに、最大の過ちであったと認め、謝罪までしていますし、今では日本の教科書にもつるし上げの場面と思われる写真が載っています。ただし、毛沢東はそれを主導したのではなく、“利用された”ことになっていて、いまだに天安門広場に “国父” として肖像画が掲げられているんですね。では文革の前、なぜ毛沢東は国家主席の座を劉少奇にいったん譲らなければならなかったのか。国民には人気がありながらも党内で力を失う原因となっていたのが、大躍進政策の大失敗です。大躍進の政策当時、中国のほぼ全土を襲ったとされる飢餓があり、数多くの餓死者を出したのですが、このことは日本の教科書には出てきません。中国はそれをひた隠しにしていたらしいのですが、その死者の数は、1千5百万人から4千万人という途方もない数が言われています。Wikiでは、2千万人~5千万人と、解説されています。つまり、あの文革での死者をはるかに上回る数の死者を出したのですが、実態は闇の中です。本書はその大躍進の政策によって、どれほどの死者が出ていたのか、どうして失敗したのかなどを丹念にルポルタージュしたものです。中国はとても広大な国土で気候もさまざまですから、ある地域で不作であっても、別のところでは豊作ということもあるそうですが、調べてみるとこの時ばかりは濃淡はあっても、ほぼ全土に渡って餓死者が出ていたようです。自然災害ばかりではなく、人禍によってもたらされた飢餓だったわけです。目次は以下のようになっています。第1部 中国―飢饉の大地(飢饉の大地;立て!飢えたる者よ!;ソ連の飢饉 ほか)第2部 大飢饉(飢饉の概観;河南省―嘘が生み出した大災害;安徽省―鳳陽について語ろう ほか)第3部 大きな嘘(農民を救った劉少奇;毛沢東の失敗とその遺産;いったい何人死んだのか? ほか) さまざまな証言や記録が出てくるのですが、とにかく恐ろしいのは飢餓の様子を記した部分です。もちろん作物は役人に取り上げられてしまいますし、草や木の実、土までも食べようとするわけです。道端に死体が転がっている様子や、さらにまた、人食いの話が出てくるのですが、自分の子ども食べてしまうような状況が決して珍しくないのです。ちょっと読んでいて気分が悪くなるくらい多くの証言が載っています。筆者は3千万人が餓死したと推測します。そんな厳しい状況であっても、農業政策の失敗を批判できないために、毛沢東には稲穂の上で子どもが遊んでいるというような報告しかなされないそうです。見かねて毛沢東に忠言した幹部は失脚してしまう。この悲惨な状況の後始末をするために登場し、実績を上げてきたのが、現実主義者の劉少奇やとう小平で、とう小平のかの有名な『いい猫とはネズミを取る猫だ。その猫が黒い色をしているか、白い色をしているかは関係ない』つまり “生産できれば良いので、やり方が社会主義的であろうが資本主義的であろうが問題ではない” という意味の発言がこの時期にされるわけです。その成功を見て、このままでは権力を握られてしまう、資本主義を中国に入れるつもりじゃないかと恐れた毛沢東が、文化大革命に乗り出すわけですね。抗日の英雄のキバは、自らの政敵や自国民にも容赦なく向けられていたんですね。事実上の独裁体制の恐ろしさが身に染みる一冊です。逆に、これまで中国を賛美したマスコミは結果的には、独裁者の暴走を許し、中国国民を苦しめ、近代化を大幅に遅らせたことにならないでしょうか。現在の北朝鮮と似ているとも感じます。以前、『毛沢東を越えたかった女(松野仁貞)』をご紹介しました。その有名女優は “中国には二人の神がいる。一人は毛沢東、もう一人は私、劉暁慶” という言葉を残していますが、やはり、毛沢東はアンタッチャブルな神の存在なんですね。■ ブログランキングです ■ぱっとしませんが、がんばりますので記事が参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (6位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『餓鬼(ハングリーゴースト)-秘密にされた毛沢東中国の飢饉』ジャスパー・ベッカー著 川勝貴美訳中央公論新社:461P:2520円
2007.04.03
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東京は昨日が25度の暖かさで、今日は14度でした。変な天気ですが、桜、満開です。私の住んでいるところ隣町の名前は "桜新町"子どもの卒業した学校は "桜町小学校" というだけあって街中、桜だらけです。こんな細いどぶ川のほとりも桜で埋まっています。↓天気が悪かったのであまり明るくありませんが近くに行けばやっぱりきれいです。 確かにしっかり咲いていますよね。さらにUP! もっと近付くと枝ではなく、幹から直接、桜が咲いています。不思議ですね。まるで枝が伸びるまで待っていられない。 確かに桜です。 で、おまけですが...よく行く、お好み焼き屋さんの奥さんが『先生たちは忙しくて花見いけないだろ~』と近所のスーパーで買った花見弁当を差し入れてくれました!感謝! 秀吉になった気分です。(笑) (2位) (1位) (2位) (5位) (お試し) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】
2007.04.03
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アメリカ人の中には、ソニーを日本ではなくアメリカの会社だと思っている人がいると聞いたことがあります。それだけソニーのイメージは、グローバル企業そのもので、他の日本企業とは異なるようです。現在のトップは外国人ですしね。トランジスタラジオやテープレコーダーの時代からの 井深大、盛田昭夫 という両カリスマ経営者が去ったあとでも、ソニーのブランドイメージは非常に高いですね。かくいう私も大学3年生になる時、ゼミの試験を受ける時、尊敬する人という欄に、盛田昭夫と書いた記憶があります。その頃(1980年前後)は、エズラ・ヴォーゲル氏の書いた『ジャパンアズナンバーワン』 という本が象徴的ですが、日本の経済力はそのうちにアメリカを抜くのではないか、欧米は日本式経営に学べ、という時代でしたから、盛田氏のことが英雄のように見えたのでしょう。その後、結局バブルがはじけ、ついこの前まで、日本経済はデフレに苦しみ、ソニーもいろいろ困難な時期がありましたが、95年~2005年という長期に渡ってソニーの最高経営責任者(CEO)を務めたのが著者の出井氏です。6代目だったそうです。本書は出井氏の回想録のようなものです。創業者グループに属さない、はじめてのプロ経営者として登場するわけですが、在任中にも、しっかりとプレイステーションやVAIOなどの強力なブランドイメージを作ることに成功し、今や従業員16万人、売り上げ総額7.5兆円の巨大企業に育て上げました。やはり、当然のごとく様々な苦労や失敗談もあるわけですが、本書ではそのあたりを非常に率直に、専門的なことには深入りせずに振り返っています。世界中を飛び回り超多忙なスケジュールをこなすビジネスマン、超人並みの精神力を持っているはずですが、やはり基本的な経営者の悩みは、レベルの違いはあれ、その本質はみな同じだなという気がしました。笛吹けども踊らず、苦境に追い込まれこのままでは倒産するという危機感が共有できずにいらだちます。短期でしかものを見ない外部の人間。外からは想像もできないような、社内の壁にいくつもぶつかっています。眠れずに、ずっと睡眠薬も服用していたことも告白します。世界にまたがる企業の経営を、出井氏は 「時速120km以上の猛スピードでハイウェイを失踪する車の運転席にいるようなもの、と思って下さい。一瞬の判断ミスが大きな事故につながります」 と述べています。絶え間ない緊張の連続なんでしょう。ソニーは、意地とプライドがじゃまして、時に失敗もする企業というイメージがありますが、それを恐れない文化、魅力があります。どこまでもチャレンジを続け、勝つまでやめないという根性が良いですね。そういう個性の強い会社の中で、創業者グループ以外の人間がトップになったわけですから、自分がどれだけ求心力を保てるかが、巨大組織を動かせるかどうかのポイントになるわけです。企業としてのソニーの魅力というより、副題にもあるように、そのための "格闘" が印象に残りました。上場企業というのは、組織や業績を維持するだけではなく、絶えず成長させなければならない。そのためには先を読んだ布石も必要だし、常にどこかの変革が迫られるわけですね。現在の成功に少しも安住できない。企業経営は厳しいものだと実感しました。日本経済が本当に復活したといえるのは、起業しようという若者が大勢出てきた時だと、どなたかが指摘していました。その通りかもしれません。経済・経営学部や商学部などに進もうと考えている高校生には良い刺激、勉強になる一冊だと思います。■ ブログランキングです ■『迷いと決断』 受験生にも大人にも付きまといますね。がんばりましょう!記事がいくらかでも参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (6位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】 『迷いと決断 - ソニーと格闘した10年の記録』 出井伸之新潮社:218P:735円
2007.04.02
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大学受験の英単語暗記用のテキストで、今もっとも人気があるのが本書ではないでしょうか。実際に、大学受験生の学習効率を上げる、無駄を省くという点では、大変よく工夫されています。特徴は何と言っても、膨大な量の新しい英文で使われている単語をコンピューター解析をし、ある単語の使用頻度が少ない意味や、あまり使われない品詞などは思い切って省いてあるという点です。例えば、senior を 代表的な 「~より年上」 be senior to - と覚えても、入試ではほとんど出ていないから、a senior member of the club というつながりで覚えようとします。訳語には 「先輩の」 とあてられています。industry には「工業」の他に 「勤勉」 という意味があるが、後者は前者の300分の1くらいの出題頻度なので、覚えなくてよいだろう。(ただし、と言いながら後ろのdiligent の同意語に industrious が出ている)という具合です。もう一つの特徴、私がもっとも高く評価できるのは、すべてコロケーション形式、つまり単語だけでもなく、無理に作った一文でもなく、数語のつながりで列挙されているところです。そして、ここでも使われる形について頻度を解析し、受身で多く使われるものは受身で、決まった前置詞とくっつきやすいものはそのかたちで一緒に書いてあります。従って、その形で完全に覚えることができれば、英作文などにもかなりの効果が期待できます。CDが別売りで出ていますが、そのコロケーションの組み合わせで記憶に残すために、単語⇒フレーズ⇒その訳⇒フレーズ⇒フレーズ と繰り返してくれています。3回聞けるわけです。シャドーイングが非常にやりやすいですね。逆に、私が気になるところは、あまりにも贅肉をそぎ落としてしまったために、テキストにおける単語の説明が淡白で、深みがないという点です。完全に暗記作業になってしまいますので、記述は少ないけれど逆に、果たして頭に残るのかという心配があります。例えば、sympathy の反対語が antipathy というのですが、前者が10年間の入試に200回以上出ているのに対し、後者はたった4回だけだから覚える必要がないと主張し、実際本書には見出し語に出ていません。しかし、私の考えでは、sympathy を印象付けるためにも antipathy と一緒に提示しておくべきだし、~pathy の部分が同じで、sym~ と anti~ の接頭語の意味も覚えられ、未知の単語にであっても推測する手段が増えますし、ものすごく大切な要素だと考えます。語源を知ることは単語学習、異文化理解の近道です。また、industry にしても 『「(人に)本来備わっている性質」「勤勉」⇒「(それによって生み出される)「産業」』という語源があるわけですから、それを書けとは言いませんが、テストに出ないから省くというのでは、深みに欠けると思えます。確かにみなが英文科を受けるわけでも、塾の英語講師になるわけでもありませんが、まったく異なるように見えるものが、実は地下水脈でつながっていることを発見することは、すべての学問にとってのダイナミズムではないでしょうか。という訳でテキストの記述が不十分です。(高校野球を例にとると、ピッチャーは時速160kmの速球は絶対投げないし、140Kmだってめったにないから、130kmのストレートを集中的に練習する。そういう姿勢は理にかなっていますが、面白みに欠けるように思うわけです(笑)。特にトップレベルを目指すなら。どうせなら160Kmや、161Kmで練習しておく方が、練習が楽しいし、そういうことがあるということを知っているだけでも、伸びが全然違うと思います。)あとは本書に限らず、使用頻度順になっている単語集の宿命ですが、同じ意味でも、例えば「混乱させる」 の puzzle は一番基本のところにあり、perplex は一番最後まで出てきません。私なら、confuse などと一緒に教えてしまいます。その方が別々にやるよりもずっと頭に残りますから。もう一つはやはり量の問題ですね。繰り返し読んでくれるのは確かに印象に残りやすいのですが、CDが5枚。ひたすら単語ですから、よほどうまく計画を立てなければ、挫折してしまいそうです。本書をキクタンのように "Basic" と "Adovanced" のように二つに分けていただいて、さらに各語の解説が丁寧になっていれば、かなり生徒に薦めやすくなります。良い面と気になった面を上げてみましたが、いかがでしょうか。主要な単語集は、これでほぼ網羅できたと思いますが、まだ何かありますかね。これまで扱った単語集は以下のようなものです。『コロケーション英単語ー単語と単語の結びつき』 『DUO 3.0』 『英単語ターゲット1900』 『キクタンコーパス英単語【スーパー12000】』 『音読英単語Stage2』 『速読英単語(必修編)』いずれにしろ単語集は、常に学習においては "主" ではなく、"従" であるということを肝に銘じておいて下さい。授業や過去問で出てきた単語をしっかり覚え、その上空いた時間を利用して使うというのがベストです。私の単語集に対する考え方は、各記事で述べましたので繰り返しませんが、本書のようなタイプは特にそう感じます。もし使われる方はCDを利用して通学時間などを有効に活かすというのが一番良いはずです。■ ブログランキングです ■記事が参考になりましたら、クリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (6位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『システム英単語Ver.2』 刀弥雅彦 霜康司駿台文庫:359P:999円 ←こちらが別売りCD5枚組です。2199円
2007.04.01
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いよいよ4月1日、新年度の始まりですね。 当教室 ではまだ春期講習の真っ最中ですが、早いところでは今日が入学式。人生の新しい1ページが開かれる日ですね。みんな入学おめでとう!今日もきっと入学式で校長先生に、また教室では新しい担任の先生から、いろんなお祝い、励ましの言葉をかけてもらうと思うけれど、筆者に言わせれば、「言葉は単なる記号や道具ではない、まさに人生の糧である」 本当にそう思います。君たちも自分の好きな言葉を持っておくのはとっても良いこと。迷ったり、悩んだりした時にどれほどそういう言葉が力になってくれるか知ってほしい。本を読んだり、人から聞いたものの中で、気に入った言葉を見つけたらメモするくらいになれば完璧。自分だけの名言集はかけがえのない宝になります。この本は、少し前まで、公立高校入試出題率第1位 でした。森本氏は元新聞記者です。筆者が自分の心に残る様々な言葉を紹介し、それをそのまま受け取るのではなく、その言葉に対しさまざまな思索をめぐらし、人生を考えていきます。古典や文学作品からの、また宗教、哲学など偉人の言葉が多く、それを料理する森本氏の教養や思索の深さがにじみ出ているのですが、その金言をすべて平易な言葉で言い換えたり、具体的なものにあてはめたりして、読みやすいエッセイになっています。全部で50の言葉が出ているのですが、一つの言葉に対しては4ページずつと分量もそれぞれ一定です。一つ一つが独立した内容ですから、自分のペースで好きな時に、好きなだけ読めばいいと思います。子ども向けに書かれたのではないでしょうが、高校入試に出るくらいですから、中学生でも読めますし、我々大人にとっても大変示唆に富む一冊になると思います。どんな言葉が取り上げられているのか紹介しましょう。本当は言葉そのものを見てもよく分からないと思いますし、言葉そのものより、それをもとにした森本氏の文章の方がわたしは気に入っているのですが...、参考までに。おまえじゃない、おまえのいる場所だ-イソップ機事ある者は、必ず機心あり-荘子人間は万物の尺度である-プロタゴラス得たきものはしゐて得るがよし-与謝蕪村運命は、かく扉を叩く-ベートーヴェン犀の角のように、ただ独り歩め-仏陀結婚とは、男が自分の権利を半分にした上で、義務を二倍に増やすことだ-ショーペンハウアー人間として生きるつもりなら、賢さなんか持つべきでない-エラスムス問いの悪い者には答えるな-荀子はなよりほかに知る人もなし-蜀山人世に盗人の種は尽きまじ-石川五右衛門諸君、この世は退屈だ-ゴーゴリ人間は、努力するかぎり迷うものだ-ゲーテ私は本書を、京都大学をはじめとする国公立大学の長い英作文対策にいつも使っています。京大英語をご存知の方は、あぁ、あんな感じのエッセイかなと思っていただけると思いますが...。それぞれの文章の中で、たくさんの偉人たちの他の著作も紹介されており、生徒諸君が興味を持って、それらを読んでくれたらとてもうれしいですし、わたし自身、これからもたびたび参考にさせてもらいたい本でした。皆さんにお薦めします。一年のスタートにもふさわしいと思います。 ■ ブログランキングです ■祝!入学おめでとうのクリックをしていただけるとありがたいです。 ↓ (2位) (1位) (2位) (6位) http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】『この言葉 -生き方を考える50話 』 森本哲郎PHP研究所:217P:693円
2007.04.01
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