Feb 20, 2004
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ふわあっと、暖かさを帯びた風。
行き交う人の服装も、やや薄くなり、街はこころなしか、活気づいているように感じた。
車に乗っていると、強い日差しのせいか、肌にじんわりと汗。
春は静かに近づいている。
何か良い事が起こりそうな雰囲気の漂う、とても良い一日だった。

何度か日記にも書いたことだけど、人それぞれ好きな季節があるはず。
自分の場合は冬。
楽しい事は、夏に多いような気がするけれど、好きな季節は冬。
季節を想像する時、必ずこんな植物のイメージが頭にある。

夏は、日差しに向かって、ぐんぐん伸びる緑の葉。
秋には、色づいた一面の紅葉。
そして冬には、葉のない木々の細い枝。
なぜか花なのは春だけで、他は景色として思い浮かべてしまう。
性格的なものなのかはわからないけれど、あまり活発なイメージのある夏には、どこか抵抗感がある。
エネルギーの満ち溢れる季節に、自分を重ね合わせてみると、なにか違和感を感じずにはいられない。
嫌いなわけではないけれど、なにか自分とは違う気がする。
逆に、冷たい雪の下で、堪え忍びながら、じっと芽を出す時を待つ、そんないじらしいイメージがある冬。
そこに、なにか本能をくすぐられるような愛着を感じてしまう。
きっと自分のリズムというか、波長というか・・・そういうものとシンクロする部分が多いのだと思う。

そんなわけで、冬が好きだ。

冷たく張り詰めた空気には、頭の中を透明に透き通らせるような、そんな清らかさがあって、心が落ち着く。
そんな時にこそ、ほんの小さなことや、普段気づかない幸せに巡りあえることが多い気もする。
手袋の中の自分の手が、とても暖かかったこと。
自分の吐く白い息を見て、生きている事を実感すること。
一夜にして現れる一面の銀世界に、誰もが童心にかえること。

冬に感じる温もりは、まるでホタルの光のように、ふんわりと柔らかい。
スース―と寝息を立てて眠る相方の横顔を見ながら、キーボードを打つ。
この一瞬もまた、とても幸せな一時に違いない。

夜の空気も、いつもより暖か。
冬が、だんだんと遠ざかっていく足音がする。
名残りを惜しむように、冬の記憶を刻む。
静かな夜が流れていく。





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最終更新日  Feb 21, 2004 03:48:04 AM
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