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夏休みに突入し、突コンの日がやってきた。
体育会の強化練習をほどほどに繰り上げて、夜のコンパの準備をした。
今日のお目当ては、やっぱりカナだった。カナがどんな子なのか楽しみしていた。
カナとやまPとミツコは県内の同じ市の出身だったのもあり、僕ら4人は
同じテーブルで飲んだ。
「やまPは頭のいい高校でてるんだよ」
「そういうミツコとカナは同じ高校?」
「教えなーい。 S君は実家は東京なんでしょ」
「そうなんだ。でも高校までは札幌。親が転勤族でね」
「カナは卒業したらどうするの?」
「地元で幼稚園の先生になる」
「ミツコは?」
「わたしも同じ」
カナは初対面にもかかわらず、お酒を飲んではいろいろな話を楽しそうに
話す。生き生きした目をして素敵な笑顔を振りまきながら。
そしてロングのストレートの黒髪とその髪をまとめる目を引くバレッタ。
まだ20歳になったばかりなのにどこか大人っぽい。
(それでいて、子供が好きなのか。不思議だ)
「今度学園祭なんで、遊びにきてね」
カナは私たちに言い残して最終の新幹線で帰っていった。
コンパの帰りにミツコに聞いた。
「カナは彼氏いないんだよね。」
「うん。そうだよ。どうしてそんなこと聞くの?」
ミツコは微笑んでいた。
(ミツコは遠まわしに今の会話をカナに伝えてくれるに違いないな)
街中にマイケルフォーチュナティの「GIVE ME UP」が響き渡っていた。