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2014/03/29
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カテゴリ: 本・読書
大学在学中に執筆した本作が芥川賞を受賞。

中世キリスト教の世界を舞台にした物語が、漢字だらけの古めかしい文体で書かれいるというだけでも、「普通の」現代人には読み辛い。
その上、観念的な描写、類似的反復的修辞の多用(それはあきらかに故意なのだが)が目立つとあっては、前半で早いうちに読むのを止める人も少なくなかろうと思う。

なので、万人おススメとはいきません。
私としては、このあと著者の作品をいくつか読むつもりなので、その原点として読んでおきたかった作品なのです。

宗教における神性の理解あるいは接近、そして現実世界におけるそれに対するあまりにも不完全な歴史は、社会の全ての問題に演繹されうると言ってよいでしょう。その典型としてのテーマなのかな・・・と。

世の中に対する理解という点で、希望とも絶望とも諦観とも違う感情を持ちうる若い著者であればこその感性も感じずにはいられない小説でした。

文庫版の巻末では、小難しい小説をさらに小難しく解説が為されていて、なるほどと思うところも無いではないのですが、個人的には主人公が見る夢や、錬金術師の家でみつけるユニコーンの絵の描写に作家の特徴が強く現れているような気がして、それなりに面白く読みました。

次は話題になった「決壊」を読んでみようと思っています。







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Last updated  2014/03/30 02:29:50 AM
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