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さてさて、寒い日ばかりが続きます。徳島では夕方から雨でした。元々気温が高くないのに日も差さず雨が降りましたから結構な寒さです。明日は冷え込みも落ち着くようですがその後はまた冷え込むようで……。早く暖かい季節になって欲しいと思う反面、コートが着られなくなるのは残念と思うのは着道楽の宿命でしょうか?今回は「ウイングチップ」を紹介します。ウイングチップは、ストレートチップのように、つま先に飾りを施された靴なのですが、装飾の形状が大きく違います。ストレートチップは横一文字の簡素な飾りになりますが、ウイングチップはW型の装飾がつま先を覆います。見方によっては翼を大きく広げた鳥のようにも見えることから「ウイングチップ」と呼ばれています。 先端の装飾を「ブローギング」と呼び、飾りの大きさで「セミブローグ」と「フルブローグ」の2種類に分類されます。セミブローグは靴の中程まで飾りがあり、フルブローグは靴のかかと周辺まで飾りが伸びます。また、ストレートチップは「セミブローグ」と分類されることもあり、この部分の判断はなかなか難しいところです。一応つま先周辺までメダリオンが入っているのがセミブローグと呼ばれることが多いようですが、何ともかんとも……。この靴はスコットランドなどの雪深い地方が発祥で、独特のデザインは通気性の確保と共に、靴についた水を切れやすくする工夫でもあるそうです。この靴の特徴は、やはりブローグの存在感でしょう。また、全体にメダリオンが散りばめられることも多く、華美で躍動的なイメージが加わるのも特徴です。この靴は装飾が多いため、シンプルを最上とするフォーマルユースでは利用できませんが、通常のビジネスなら十分使っていけます。また、外羽根式にすると更に全体の迫力が増すのでビジネスよりはカジュアル的に使っていくとよいのではないでしょうか?実際イギリスでも黒はビジネス用に、茶系は休日用と使い分けられているようです。さて、ビジネスで使うとき、気をつけておかなければならないのは、これに合わせるスーツです。ウイングチップは存在感が大きいため、無地系のスーツを合わせると靴だけが浮いてしまいがちです。特に少し前まで主流だったイタリア系の軽く柔らかいスーツは特に相性が悪いように感じています。昨今、ブリティッシュスタイルへの回帰がファッションの流れのようですが、伝統的な英国柄であるハウンドトゥース(千鳥格子)やグレンチェックといった存在感のある柄物とは結構相性がいいようです。また、私の普段着でもあるジャケット+パンツのスタイルでもよほど変わった組み合わせでもない限り無難にあいます。個人的に、少しカジュアル感のある遊び心の入ったファッションとの相性がいいと感じていますので、ジャケット+パンツの色に合わせて黒とブラウンがあると着こなしの幅が広がります。特にブラウン(濃いめのスウェードなどは大好きです^^)は、ジーンズとの相性もよく、休日の遊び着に是非取り入れて欲しいスタイルです。では今回はここまでです。次回はUチップを猛烈スクープと行きましょう!
2009.02.19
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久々の連日更新です。昨日まで春のような温度だったのに日が変わると真冬並み……体に堪えます。風邪と花粉症が同時にこないことを願いつつ、本日は靴の話題の続きを。今日はストレートチップについてです。ストレートチップは、プレーントウのつま先に帽子のような革を張り、ステッチを施したものを言います。また、ステッチだけのものもあり、キャップトウと呼ばれることもあります。私の師匠に言わせると、昔は「一文字」という呼び名があったとのことですが、私自身は耳にしていません。カジュアル用になりますが、ステッチ周辺にメダリオンなどの装飾を施したものを「パンチドキャップトウ」といい、よほど畏まった席以外ではストレートチップの代用にすることができます。 例によって、内羽根式と外羽根式がありますが、特に内羽根式は畏まった印象が強くなり、フォーマルユースかそれに準じる使い方がよいとされています。実際、モーニングやフロックコートには、黒の内羽根式ストレートチップが最適とされています。外羽根式でも黒はフォーマルな印象が強くなり、ライトグレーなど明るい色目のスーツとは合わせづらいよう感じます。個人的にライトグレーのスーツにはプレーントウがいいと思います。どうしても履くなら、シャツを礼装用のウイングカラーにしてボウタイを合わせるなど、他の部分でフォーマル感を出す工夫が必要でしょう。こうしたことから、ストレートチップはフォーマル(礼装)専用とされていましたが、イタリアのファッション界が外羽根式ブラウン系のストレートチップを広めたため、様々な場所で利用されるようになりました。 とは言っても、元々イギリスではカントリー仕様の靴もあったので、問題は全くないわけですが……。イメージの先行とは怖いものです。私も礼装用にリーガルのストレートチップを所持していますが、必要な場面以外では履かずにシューキーパーをはめて保管しています。ストレートチップはシャッキリと締まった礼装と合わせることが多いので、あまりくたびれていると不釣り合いかなと考えているためです。なかなか出番の無いストレートチップですが、大切な場面のために1足そろえておくといいのではないでしょうか。また、ブラウン系やスウェードなどカジュアルライクなもので、ドレスダウンを狙うのも悪くないかも知れません。(現在ブラウンのストレートチップを購入検討中です。)さてさて、今回はここまで。次回は少し派手目な「ウイングチップ」を狙い撃ちます^^
2009.02.16
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さて、少し間が開きましたが靴の話題です。今回はプレーントウについてです。プレーントウは軍隊のハーフブーツ(くるぶし丈)が発祥のデザインで、上側にある甲の部分(アッパー)が1枚の革でできたものを言います。 見た目が非常にシンプルで、フォーマルにもカジュアルにも使えるデザインです。内羽根式と外羽根式の両方がありますが、最近では例に漏れず外羽根式が多いようです。プレーントウはシンプルなだけに出しゃばらず、履く人の引き立て役に徹してくれるデザインだと思います。私も3足ほど所持しており、ビジネスに、カジュアルにヘビーローテーションのデザインです。しかし、アッパーが1枚革ですから、革の品質や手入れの具合がバッチリと出てしまうので、無精な人が履いているのを見ると、少し嫌な気分になることも……。また、安い製品では、革のつり込み(革を型に密着させて吊し、革に靴の形状を記憶させる行程で、安いものほど短いため足への馴染みが悪いのです)が十分でないので甲が高い型を使っているのに甲が上から圧迫される感覚があるなど、ある意味ジャケットよりもフィット感にばらつきがあります。本革のものは履いている内にある程度改善しますが、カジュアル用の合皮製はどうしてもフィット感に欠けるため、長距離を歩くとキツイですし、靴擦れを起こしやすくなります。購入前の試着はしっかり行ってください。さて、靴のフィット感はデザイン以降に譲るとしまして、このデザインの欠点を少し……。プレーントウの欠点は、個性が薄いため地味な衣装に合わせると全体的にぼやけたイメージになることと、履く内に出てくるシワが目立ちやすいことでしょう。特にシワは大敵で、履かないときにはシューキーパーなどを常時使わないと、どうしても出てしまいます。私も父が出張時にプレーントウの靴を間違えて持って行かれ、3日後帰ってきたときにはもう手遅れという状態でした。シンプルなだけに手入れ自体はしやすいのですが、綺麗に使っていこうとするとそれなりに苦労してしまいます。(それも含めて好きなのですが……^^;)個人的にプレーントウは、黒と茶系を1足ずつ持っておくと、どんな場面でもどんな衣装ともあわせられるのでベターかと思っています。個人的にお勧めなのがKANEKAさんの靴です。ダークブラウンとスウェードのブラウンを持っていますが、足への馴染みがよく重宝しています。値段もお手頃なので一度試してみてはいかがでしょう?さて次回はよりフォーマルな「ストレートチップ」を紹介しましょう。ではでは^^
2009.02.15
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大仕事が無事終わりました。プレゼンも何とか乗り切り、肩の荷が下りたことが素直に嬉しいです。さて、今回は前回に続いて靴のデザイン的な部分をもう少しお話ししたいと思います。まずは靴底に関することで、「シングルソール」と「ダブルソール」があります。この用語は主にレザーソールの種類のことで、靴底の革の張り方に由来するものです。最近はラバーソールでも底が1枚ならば「シングルソール」という呼び方をすることがあるようです。ちなみに異素材(セラミックとラバー、ラバーとレザー)の靴底を2枚重ねた場合は「ダブルソール」と表記された商品もあります。底の交換修理まで考えておられる方は、購入時に確認すべきポイントでしょう。さて、レザーソールにおけるシングルソールはかかと以外の靴底の革が1枚だけのもので、特徴としては軽くて柔らかい靴になるところです。また、底が革1枚なので、横から見てみると、上下に薄い印象を与えます。しかし、水分が浸透しやすく、底の減りも早いという欠点も存在します。イギリスの靴はどちらかというと薄くて小さいものが上品とされているため、シングルソールの比率が多いように感じます。レザーソールにおけるダブルソールはかかと以外の靴底が2枚の革を貼り合わせてできているもので、重量感があり、水分の浸透にも強い靴が出来上がります。 革1枚分の厚みが加わるため、背が高く見えるためのも特徴と言えば特徴でしょう。底の耐久性や防水性から、狩猟用の靴やブーツに多用されるデザインで、ラバーソールが主流となった現在でもブーツの底が分厚くつくられているのはその名残なのです。もちろん重くなるとともに、底が堅くなるので足になじみにくい欠点も存在します。ちなみに、重さは歩くときに振り子効果で負担を軽減するためどちらともいえない部分はあります。イタリア製の靴は、つま先がゆったりで遊びやすいかわりに、ダブルソールにして足の疲労を軽減する工夫がされているものも見かけます。ちなみに余談ですが、イギリスとイタリアではコバ(甲の周囲にある甲と底を縫い付けた部分)に対する考え方も大きく違います。イギリス式は、先にも述べたように小さく見えることが上品だという考え方がありますので、コバは可能な限り小さく目立たないもの多いようです。逆にイタリアでは、コバは靴のアクセントになる上に、ガッチリ大きめにつくると安定感も演出できるという考えですので、イギリスとは正反対にコバは大きめにつくられます。スーツの2大聖地といわれるイギリスとイタリアではスーツだけでなく、靴に対する考え方がまるで正反対というのもなかなか面白いものがあります。さて話を戻しまして、続いては「メダリオン」です。メダリオンは靴の甲に入れる穴を開けたような飾りのことで、プレーントウやウイングチップでよく見られる仕様です。109の商品実用性のない飾りですからフォーマル感が薄れてカジュアルさが前面に出るので、結婚式やお葬式に履くことはできません。しかし、ビジネス用ならば問題ありませんので、ドレスダウンやデート用に1足あると便利かも知れません。さて、細かな部分は残りますが、靴の大まかなデザインは語りました。次回はやっと「プレーントウ」の紹介から行きたいと思います。気長にお待ちくださいませ^^
2009.02.12
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プレゼン準備も一段落しました。明日はゆっくり休んで本番を待つのみです。本日は予定を変更して靴の大まかなデザインを紹介しておきたいと思います。まず、見た目で目立つ部分として「内羽根式」と「外羽根式」から行ってみましょう!「内羽根式」とは、靴紐を通す鳩目の部分が靴の甲に潜り込んでいるデザインを指します。 ルーツはイギリス王室で、ヴィクトリア女王の夫、アルバート公がミドルブーツ用に考案したと言われています。鳩目の部分は、靴と足のフィット感を調整する役割がありますが、ここが中に入り込んでいるため、調整はし辛いように感じます。しかし、見た目がスッキリとしていることからフォーマルシューズや室内での政務用として使われていきました。現在でもフォーマルシューズはこちらがいいと言われています。さて、対になる「外羽根式」は、鳩目部分が甲の上に乗っかるように付いているデザインです。 フィット感を調整する鳩目部分が全開にできるため、履きやすくフィット感も自在に調整可能です。起源はナポレオンに対抗した軍師ゲルハルトだといわれています。こちらは戦場生まれと言うだけあって活動的なイメージがあります。また、履きやすく普段使いにもいいことから、狩猟をはじめ様々なシーンで使われた結果、現在強い勢力を誇ります。私の持っている靴で見てみると、内羽根式はフォーマル用のプレーントウとストレートチップの2足のみで、後の6足は外羽根式ばかりです。実際履いてみたり手入れなどをしてみても、外羽根式の方がいいと思うことが多いです。最近では多くの友人が外羽根式に慣れているため、内羽根式のデザインを見て、しきりに首をひねる光景も見られます。(友人の結婚式2次会で、私の靴を見て変わったデザインだと言われました。)ここは目立つところだけにこだわっておきたいところですね。続いてはつま先の形です。大きく分けて「ラウンドトウ」・「スクエアトウ」・「ポインテッドトウ」の3種類でしょうか?一時期流行した「ロングノーズ」は、それぞれのつま先を伸ばしたデザインです。ラウンドトウは、つま先が丸くなっているもので、イギリス式の靴でよく見かけます。足の形に一番よくあった形ですので、古くから使われているデザインです。フィット感もよく、疲れにくいと感じています。スクエアトウは、ラウンドトウとは逆につま先が四角いデザインです。こちらはイタリア式の靴で見られます。この靴はフィット感には欠けますが、履いていて足の指が圧迫されにくいため、のびのびと履くことができます。しかし、靴が指の付け根で固定されづらいため、歩いていると靴が遊んでしまい、長距離歩くと疲れが来るかも知れません。ポインテッドトウは、つま先が尖ったデザインで、ハイヒールによく使われます。シャープな印象で格好いいのですが、指が圧迫されるので最悪外反母趾になってしまいます。また、足が大きく見えるため、コーディネートを考えないと靴の大きさだけが目立ったり、子どもっぽい印象を与えかねません。紙面が尽きましたので次回も靴のデザインに関することを書きたいと思います。
2009.02.10
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仕事もとりあえず1段落です。後は木曜のプレゼンを乗り切れば……更新速度が戻るまでもう少しだけお待ち下さいね^^今回は靴底と製法についてです。靴底は本革を使った「レザーソール」と、合成皮革や合成ゴムを使った「ラバーソール」の2種類が一般的です。レザーソールは適度な重みがあるため、歩く際に振り子の原理で足が楽に前に出ると言われています。また、底の交換・修理ができる製品が多く、長年使っていけるのも利点です。しかし、耐久性が低く滑りやすいほか、水分を吸収・浸透させてしまうので、雨の日に履くと足が濡れてしまいます。また、濡れた後乾燥や手入れを誤ると履き心地が悪化するためメンテナンスに気を遣うのが欠点です。その他、革をたくさん使うのでどうしても高く付くので手を出しにくいところもあります。 ラバーソールは、滑りにくく革に比べて耐久性が高いことに加えて、金型で大量生産できるので安価に手に入ります。しかし、底がすり減ったときの交換・修理が難しいほか、経年劣化が革に比べて激しいので長く愛用するのが難しい欠点もあります。 実際私自身、ラバーソールの靴で悔しい思いをしたことがあります。甲の部分はまだまだ大丈夫なのに、底が交換・修理できない(交換はおよそ1万円以上になると言われ、市販キットで修繕しましたが、すぐに剥がれてしまいました。)ため、3年間愛用した一足を泣く泣く処分したのです。そのため、レザーソールがいいのではと購入したのですが、店員さんによると底が交換・修理できないものもあるようです。(ちなみに、そのレザーソールは、雨の日に派手に滑ってしまいスーツを破って以来持っていますがほとんど履いていません^^;)また、ラバーソールでも底の交換・修理ができるものもあるそうで、長年愛用したいなら底の材質よりも製法が重要になるようです。靴の製法は大きく分けて「グッドイヤーウエルト」、「マッケイ」、「セメント」の3種類になりますが、このうち底の交換・修理ができるのは「グッドイヤーウエルト」と「マッケイ」です。グッドイヤーウエルト製法はイギリスが発祥の地で、雨の多いイギリスで使うために耐久性や防水性に優れてるのが特徴です。外見上の特徴は、甲の外側に底と甲を縫い付ける縫い目があり、靴の内部には縫い目が現れない縫い方をします。(甲の外側は上から更に皮を張って目立たないようにする方法もあり、分かりづらいときがありますが……)非常に堅牢で、長年愛用するのにはもってこいでしょう。マッケイ製法はイタリアで多用される製法で、甲と底は靴の内部で、2重になった底は甲の外側で縫い付ける独特の製法です。堅牢製や防水性ではグッドイヤーウエルトにかないませんが、甲と底を分けて縫製することから柔らかく履きやすい靴になるのが特徴です。セメント製法は接着剤で底と甲を貼り付けるやりかたで、大量生産向けです。耐久性はかなり高めで安価ですが、履き心地は微妙で底の交換・修理ができないので長年使うには厳しいものがあります。ちなみに、高級既成靴では、甲と底の部分はセメント製法で、2重になった底は縫い付けるという「セミマッケイ製法」で生産するものもあり、こちらは甲が大丈夫ならある程度修理可能で価格も抑えられるという利点がありますが、履き心地は量販店の靴と変わらないものが多く、この部分は考え物です。ちなみに私が現在履いているのは「セミマッケイ」がほとんどです。靴はスーツ以上に細かな部分が多いのですが、知っておくと気に入った靴をいつまでも使えるようになります。自分のスタイルを決めるためにも、まずは靴からこだわるのも悪くないかと思います。次回からは靴のデザインを紹介していきますが、第1回は最も基本的な「プレーントウ」から始めます。今しばらくのお付き合いをお願いします^^
2009.02.07
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更新が遅れて済みません^^;ちょっと暖かいと油断していたら風邪を引いてしまいました。さてさて、今回からは靴について語りたいと思います。靴といってもはじめはビジネスでも使える革靴からいきますよ~。まずは、使用される革の種類から……革靴は主にヨーロッパ圏で発展したもので、一般的には牛革を使います。その他には馬革や豚革、鹿革に羊革・山羊革あたりがよく見かける種類です。最近はカンガルー革も登場して賑やかになっていますね。その他、ワニやトカゲなど非常に特徴的な表面感を持ったレザーを「エキゾチックレザー」といい、独特の質感と光沢感があるため服飾のアクセントに使いますが、あまりに質感と光沢感が独特すぎて合わせる服を選ぶ(ビジネスよりはカジュアル・モード的な着こなしに)のが欠点です。 こうした天然皮の特徴として、素材自体に吸汗性・吸湿性があるので汗を吸い、表面から発散させるため蒸れにくいことが挙げられます。人間の足は体の中でも有数の汗っかきで、常人でも1日に両足合わせて100ml程度の汗をかくといわれています。天然皮の靴なら、こうした汗を外に放出できるため、快適で衛生的ともいえるのです。事実、日本では水虫患者が多いといわれていますが、爆発的に増加したのは西洋文化を受け入れた明治以降だそうで、草鞋や雪駄の時代には無縁の病気でした。その他、天然皮は使ううちに少しずつ伸びて、使った人に合わせて変形する特性があります。そのため、「革手袋などは少しキツイぐらいがいい」といわれます。特に水分を含ませたときによく伸びる性質があることから、キツイ場所に突起部を移動できる特殊なシューツリーとスプレーのセットが実際売られているほどです。優れた特徴を持つ天然皮ですが、価格の高さと手入れの困難さから敬遠する人も多いようです。変わって登場したのが合成皮(フェイクレザー)です。原料は石油やゴムで、一般的にはポリウレタン(PUと略記)が使用されます。ポリウレタンは丈夫で水にも強いのですが、吸汗性・吸湿性は皆無で天然皮のように、使ううちに適度に伸びて使う人にフィットするようなことはありません。無理に伸ばすと割れが入ったり、白濁します。また、使用可能期間は最大でも5年程度と天然皮に比べて短いのもマイナスポイントです。ちなみに天然皮はうまく使えば10年以上は余裕です。実際私も父から譲られた革ジャンを着ており、着用期間は2人合わせて18年です。サイズさえあえばまだまだ現役です。そのため、見た目は大丈夫そうでも履いてみると底や縫い目周辺が裂けたり割れたりすることもあります。(経験あり)さらに、焼却処分時に有毒なガスが出るなどあまりいいことはありません。敢えて使うなら、水に強い特性を生かして、雨の日専用に安いもの(紐靴がビジネス向け)を持っておく程度だと思います。さて素材については一旦これぐらいにして、次回は靴底と靴の製法について紹介したいと思います。
2009.02.01
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