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シリーズフィナーレ。最終回にしてオープニングタイトルのバック風景が変わりましたね。これからもやるぞという気概が感じられるのが悲しい。タイトルですが「divide-and-conquer」だと「分裂させて征服せよ」ですが、「分裂して、我々は勝利する」という意味だったかな。前話の続きELITEチームが合成体Xによって倒れたため、サムはチームを救おうと密閉室を開けようとする。スイフトはサムに中に入るなと命令するが、サムは無視して強引にロックを壊した。しかしサムのマスクには亀裂が入り、ドア越しに新ジェシーが開いたドアを押し戻した。新ジェシーは入ってはいけないと言うと息を引き取る。クルスも脱出したものの合成体Xに感染し苦しみだすが、解毒剤を打って立ち直り、発電所から逃げ出そうとする。テナントとジェシーが外から発電所に入ろうとしてクルスと鉢合わせしたため、クルスは建物の中に戻る。サムもクルスを追っていたが、症状が出始めて途中で倒れてしまう。免疫の過剰反応で自分自身を攻撃し、サイトカインストームが起こっている。テナントらがサムを見つけ、他への感染の危険があるため距離を取ってチェイスがサムの診察を始める。サムはまだ生きながられているが、感染したはずのクルスは体調に異変がなさそうに見えたという。おそらく解毒剤があるのだろう。サムの症状の進行は遅いが解毒剤なしには助からない。いつまで持つかもわからない。サムは最先端の感染症医療施設で治療しなければならないが、時間に猶予がないためテナントはベオグラードで「病院」を作ることにする。FBIの調べによると、クルスは偽名で、本名タラ・フローレスは大学院に入る前に改名していた。大学生のころ、フローレスは過激な反政府活動家で、フィリピンからアメリカを排除することを求める植民地解放同盟(CLA)のメンバーだった。彼らはアメリカ帝国主義を「根絶」するためには手段を選ばず、アメリカ政府職員用の娯楽施設を爆破するなど、フィリピン国内外で同様の攻撃を繰り返していた。太平洋地域各国が彼らを警戒をしており、フローレスは史上最悪の生物兵器を持って姿を消したことになる。FBIが追っていた6名のCLAのメンバーのうち、4名が1週間前にハワイに現れ、あと2名はベオグラードに向かったという。ジェシーはラボで解毒剤の入った注射器を見つけるが、フローレスに破壊されていたことがわかる。ジェシーはわずかに残った解毒剤をチェイスに届ける。テナントのベオグラードでの協力者ミロシュが、元動物病院だった場所を確保し、サムは隔離されることになった。チェイスはサムに効き目がありそうな薬を投薬する。ハワイからアーニーとルーシーがベオグラードのCLAの2名に追跡を行い、彼らが数日前にクロアチアから車で入国していたことがわかる。その車は現在国境近くのモーテルにあるという。テナントがモーテルでフローレスを発見し、激しく闘って逮捕する。しかし合成体Xのキャニスターは消えており、その行方についてフローレスは固く口を閉ざす。どうやら仲間2人が持ち去ったようだ。チェイスは残った解毒剤を回収し、何とか1人分は確保したという。しかし、奪われた合成体Xが使われれば解毒剤は足りず、解毒剤を複製するにはサンプルが必要だ。しかも複製するには時間が必要でサムの容態が心配だ。サムは解毒剤複製を優先するように言い、テナントはフローレスの尋問を続ける。CLAのメンバー全員が身分を偽り別人として活動しているため、彼らの居場所を突き止めることが難しい。しかしアーニーは彼らの古いアカウントを追跡すれば、家族や友人などと連絡を取るはずと考え、関係者の過去のアカウントを探ることにする。フローレスはアメリカ軍が基地を作るために自分たちは故郷を追われたと主張し、それでも家族を失いながらも困難を乗り越え大学へ行き、博士号を取得した。自ら自由の戦士だと言うフローレスにとって、この活動は戦争だという。敵対的な態度を貫くフローレスに、テナントは自白させるのにこちらは手段は選ばないと告げる。弱りつつあるサムは病床で遺書を書いていた。これまで何度もピンチが訪れ、それを乗り越えてきたが、今回については反撃の余地がない。チェイスが止めるのも聞かず、サムは失ったELITEチームにも家族がいて、彼らのために書き残さないといけないという。アーニーはCLAのメンバーの一人がいとこにメールを出しているのを掴み、その発信地がホノルルのホテルだと突き止める。結局この1週間でCLAのメンバー6人がハワイに集まっていることになる。もちろん合成体Xもハワイに持ち込まれているのだろう。彼らはいったいどこを狙うのか、テナントはフローレスの弱みである妹を「拷問する」という形で口を割らせる。フローレスはターゲットがアメリカとフィリピンの双方の関係者が集まるすぐに「太平洋戦略会議」だと明かす。NCISはすぐに出席者を避難させ、警備をつけるよう動く。しかし、サムはこれまで苦難を乗り越えてきたフローレスが、簡単に口を割ったのが気になるという。その時サムの容態が急変し、チェイスはサムに解毒剤を打つ。サムは息は吹き返したが、回復までには時間を要する。テナントはサムの言葉を受け止め、CLAの狙いは軍関係者の殺害ではなく、我々を苦しめることであり、会議参加者が同伴した家族だと気づく。会議は延期されたが、家族らはホテルのイベントを楽しんでいる最中だった。すぐにNCISがホテルに向かうが、CLAメンバーはホテルの従業員を襲って成り代わり、空調設備を使って合成体Xを拡散させようとしていた。スイフトは避難を呼びかけるとパニックが起きると考え、チームを分散させてCLAメンバーを捜索させる。カイは地下の管理室でキャニスターを噴霧させようとしていた男を見つけ制圧する。同時に3人のメンバーを倒したものの、4本持ち去られたキャニスターは3本しかなく、残り1本と残り1名の姿がない。ルーシーはホテルの従業員を装った女を見つけ、闘ってキャニスターを回収する。これで合成体Xはすべて回収できたが、ベオグラードでは拘束を解いたフローレスがチェイスを人質にとりナイフを当てた。テナントは怯むことなく、背後からサムがフローレスを撃つ。3週間の入院の末、健康を取り戻したサムがハワイを去ることになった。一同はサプライズのお別れ会を開く。帰宅したテナントを待っていたのはマギーだった。これね、最後のシーンはカットしてパーティシーンで終わることができたはずなんで、制作陣は全く打ち切りのことを考えていなかったのでしょうね。他のドラマではよくあることですが、NCISの他のスピンオフはクリフハンガーで打ち切りという事はなかったので、ハワイは残念です。「FIVE-O」も「マグナムP.I.」も終わってしまい、しばらくはハワイを舞台とするドラマは見られないかなあ。サムの投入でいつもとは違うシーズンとなりましたが、最後までテナントとサムの信頼関係などが見られてそれなりにまとまった感じはしました。でも「遺書」の時に、子どもたちやカレンへのメッセージがなかったのは残念。いくら日頃から覚悟していたとしても。クルス(フローレス)は狂信的なテロリストでしたが、その背後にフィリピンのアメリカ軍基地の問題があったのは意外だったし、中東だけではないのだなと思いました。さすがに妹の拷問シーンは今流行りの生成AIかな、とか思いましたけど、テナントもCIAなら実際にそういう訓練を受けてきたでしょう。他国での尋問だし、これも闇の部分だな。セルビアの地元警察と交渉したのはケイトのお手柄で、ロースクール時代に指揮官の妹とコネがあった。お礼はバーボンと公開前の「M:I」。そういえば、「Seal Team」ではセルビアでロケをしていましたし、アメリカ映画が好きな人が多いというのは何となく通じます。結局テロリストたちは容赦なく撃ち殺されてしまって、ELITEチームの犠牲は贖われたということでしょうか。マギーの件が解決しないのは仕方ないとして、太平洋地域の問題はもっとあっただろうし、最後にルーシーとケイトの結婚式が見られなくて残念です。とにかく、これにて終了。見逃し配信のお陰でなんとか最後まで見ることができました。Dlifeもやってほしいなあ。ところで、BS11で「マードック・ミステリー」のシーズン5があることを知りました。ささやかな楽しみがあって良かった。では、しばらくの間はお休みですが皆様、よろしく!
October 20, 2024
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いよいよ、シーズンフィナーレへのカウントダウンが始まりましたね。短い最終シーズンをほぼ全部使って使ったストーリーと共に、このスピンオフも終わろうとしています。残念な気持ちもありますね。監督はまたおなじみのルヴァー・バートンでした。ハワイの軍秘密基地で聴取のために監禁されていた「化学者」ヴォルコフが急死した。スイフトの尋問中に、急遽苦しみだし、血を吐いて死亡したという。状況的に毒を盛られたと思われ、テナントとサムはNCISチームをついに秘密基地に召集した。チェイス中佐は直前にヴォルコフが飲んだお茶についてスイフトも飲んでいるが、毒は人によって致死量が違うという。スイフトはヴォルコフの4番目の生物兵器ラボと合成体Xの存在について情報を得ようとしていたが、ヴォルコフが口を割ることはなかった。ヴォルコフ自身が極秘の存在のため、そのことを知っているのはエリート関係者以外、ごくわずかだ。ただ、物資調達係のトム・カリコが今日は出勤しておらず、連絡も取れないことがわかった。すぐにルーシーらが自宅に向かうが、同居人だというバリーが出てきた。バリーの言動に怪しさを感じて銃を向けるも、バリーは目の前から逃亡してしまう。カリコは自宅で殺されていた。5日前カリコはバリーと出会い急に親しくなったらしいが、バリーの身元は確認できなかった。しかしタトゥの図柄から、ロシア系の犯罪者の可能性がでてきた。ヴォルコフは病原菌を扱う立場から、かなり消毒に神経質になっていたようだった。チェイス中佐によると一般人には無害な藻のスピルリナでも、お茶に混入すると免疫不全のあるヴォルコフにとっては命取りとなったらしい。ヴォルコフは最近になって、カリコが持ち込む物質で少しずつ毒を盛られたと見られ、ヴォルコフの健康状況について詳しい人物がいると思われる。NCISとエリーチームは、バリーの行方を捜す。アーニーは独自の顔認証システムで、ハワイに到着した飛行機の乗客をチェックし、ロシア最大の犯罪組織「ブラトヴァ」の殺し屋ヴィクトル・ネメノフを割り出す。ヴィクトルは10日前にロシアマフィア関係者4名と共にハワイを訪れ、今も一行はホテルに滞在中とわかる。NCISとエリートチームの、ローズマリー、タイム、新ジェシーがホテルを急襲し、派手な撃ち合いを繰り広げる。その結果、バリーを含むロシアマフィアは死亡するが、一人人質となっている女性を発見し確保する。女性はバリーと共に入国したと思われ、人身売買の被害者であると疑われる。ホテルの遺留品で、ヴォルコフを狙っていた一行は、秘密基地でのヴォルコフの聴取映像を手に入れていた事がわかる。ハッキングしたと思われ、それによって情報をエリート側に提供したヴォルコフの裏切りは筒抜けだったようだ。彼らは合成体Xの秘密を守りたくて、ヴォルコフを殺したのか。人質の女性はフィリピン国籍の有機化学者、アナリサ・クルスとわかる。クルスはヴォルコフの助手として雇われていたが、組織に誘拐されて拘束されていたという。しかし戦争犯罪人のヴォルコフの元で働くというのはどういうことなのか。クルスは脅され逃げることはできなかったと弁明する。スイフトはクルスが何か隠していると強引にしゃべらせようとするが、テナントはクルスが暴力を受け、仕方なくヴォルコフの健康状態を教えた事を聞き出す。さらに、バリー一行が持っていたPCからヴォルコフの研究メモのようなものを見つける。化学式が書かれており、チェイス中佐はヴォルコフがこの研究のせいで免疫不全になったのも理解できるという。チェイスはクルスにヴォルコフの研究について説明を求める。クルスは単なる文字起こしなどの手伝いをしていただけというが、合成体Xは免疫を欺き、自分自身を攻撃し、追跡不能で空気感染してごくわずかな量でも数千人が命を落とすという危険な化学兵器、最強の兵器だったと証言する。それが秘密の4番目のラボにあるのなら、一体どこにあるのか。テナントはヴォルコフの行動をチェックし、スイフトはベオグラードに何度か立ち寄っている事注目する。スイフトはヴォルコフとの聴取の中で、ヴォルコフがローマ帝国の古代都市シンギドゥヌムについてさかんに話していたことを思い出し、それがベオグラードの中心部にあるという。すぐにエリートチームとサム、テナントがベオグラードに飛び、アーニーがラボが隠されている場所を絞り込む。テナントはかつてのCIAでの協力者と接触し、武器を手に入れるのと同時に、すでにこちらの情報がブラトヴァに流れているのを知らされる。そのトップはロシアマフィアのゴッドファーザーこと、レフ・フェドロフで、テナントは単身、フェドロフと向き合うためレストランを訪れる。しかしフェドロフはヴォルコフを殺していないと言い、ハワイに殺し屋と助手を送り込んだのは用心のためだという。生物兵器開発を依頼したものの、合成体Xの威力を知ったフェドロフは手を引いた。ビジネスマンとしてそれを望まず、テナントとの個人的関係でラボの場所を教える。古い発電所内に隠されているラボにエリートチームが侵入し、クルスが合成体Xを特定次第それを持ち出すことになった。サムがエリートチームを率い、ラボに到達したころ、フェドロフはクルスがヴィクトルが到着する何週間も前からハワイにいたという事実を告げる。クルスに騙されたと知ったテナントがサムに連絡するが、すでにクルスは手に入れた合成体Xのキャニスターを開けてエリートチームに吸わせてしまう。サムは外に出ていて無事だったが、チームは倒れクルスの姿はもうない…To be continued...スイフトの見立てが正しく、テナントが甘いということが露見してしまった。最初はGood cop, Bad copを演出していると思ったのですが、女性への共感が強いのは彼女の弱みでもあったのか。しかしクルス博士は怪しさ満点だったですね。予想通りの展開でしたが、気の毒なのは即席エリートチーム。使い捨てで、名前もなくふざけたコードネームで、同じジェシーにはNewがつくだけ。ELITEは「高度な兵站と情報と戦術(Elevated Logistics, Intelligence and Tactics )」の略だそうで、精鋭部隊のチームの名前にしてはかっこよくない。見ていて思いましたが、このヴォルコフ脱走、長期の聴取、生物兵器を探せというのは、LAチームのストーリーぽいですね。相手は世界規模のロシアの犯罪者だし、尋問などでもカレンが担当して騙し騙されて、というのができそう。もちろん、LAチームにはロシア関係の情報提供者もたくさんいるわけだし。しかし、LAは終了し、この件で謎の「エリート」というチームを作ってハワイに乗り込んできたサムは、気持ち優しいハワイチームをかき回して、ついに直接最も危険な捜査に彼ら引き込んでしまった。ハワイチームは良い迷惑ですよね。最終話では太平洋地域で最も優秀?というチームが、その実力を大いに発揮してもらいたいものです。
October 13, 2024
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どんなに頭脳が優れていても、何もわかっていないというか、要するにあなたたち何をやっているの、ということですね。タイトルからは「ぐるぐるまわーるー、回転木馬ー」という、陽気なメロディが思い浮かんで、妙に内容に合っているなと思いました。他に深い意味があるのかわかりませんが。今回はいよいよSVU女子部の活動開始ですね。シンガポールから旅行中のリア・タンがレイプされたようだと、同じホステルに宿泊しているモーラから通報があった。リアとモーラは前夜、バーで2人組の若者にナンパされ、リアだけがもててチヤホヤされるのでモーラは先に宿に戻ったが、シャワーでリアが倒れているのを発見したという。モーラはこの旅行でアメリカ人男性とのアバンチュールを期待していたが、なぜか2人組はリアに熱心だったという。リアは酒を飲まされて意識が朦朧としており、白人とアジア系の男が「言葉で殺すゲーム」をしていたということくらいしか覚えていない。リアはすぐに帰国を望むが、オリビアたちは捜査の協力を求める。リアがホステルに戻ったのは、白タクの運転手に担がれてで、運転手は「ハイジャック」というバーで20代の若者と一緒に乗せたと認める。しかし、途中でバスに乗ると言って2人は先に車を降りた。彼らが降りた場所の近くには格安バスの乗り場があり、深夜にケンブリッジに向けて出発する便があった。レイプ検査では犯人のDNAは出ず、リアは帰国便を予約してしまう。ブルーノとベラスコは2人組がケンブリッジ工科大学のロボットラボの学生だと突き止め、面会に向かう。ヘイデンとフレデリックは、昨夜リアと飲んだ事を認め、ヘイデンはリアとトイレでいちゃついたが、レイプはしていないという。店内カメラの映像からも、2人はモーラには全く興味がなく、ひたすらリアにつきまとっていたことがわかる。2人が5時間もかけてNYCに出ていくのは、大学生活では女性が少ないからと説明する。リアにヘイデンとフレデリックの写真を見せると、昨夜の男たちだと認める。ヘイデンとトイレに行った時、自分から誘って性的な行為をしたが、レイプはされていない。家庭が教会関係で厳しいので、バージンを失うことは望んでいなかったという。レアはフレデリックをホステルで見かけたと証言し、サイクスはモーラ、リア、ヘイデン、フレデリックの行動分析をやり直す。オリビアは2人組が近隣のホステルで宿泊し、類似の事件が起きていないか調べるように命じる。ブルーノとベラスコは大学キャンパスのフレッデリックの寮を訪ねる。壁に世界地図があり、そこに色違いのピンが刺さっており、2人組と親友だというダスティンは「言葉で殺す」ゲームの結果だという。フレッドリック、ヘイデンの事情聴取では、大学生活で身近の女性と交際しセックスをすることに困難を感じているという。女性との対応を間違えると人生を誤る。その点、旅行でNYCを訪れる外国人女性たちは積極的だし、後腐れがない。ゲームのルールはヘイデンが作り、レイプはルール違反だと説明する。しかしダスティンによると、ヘイデンとフレデリックはターゲットの女性に酒を飲ませて乱暴に扱うという。世界地図のシンガポールには2人のピンが刺さっていた。しかしヘイデンとフレデリックは先にタクシーを降りたと無実を主張し、弁護士を着けてしまう。オリビアは「成果」を記録する担当がいると考える。FBIのクレイから、2ヶ月前にブルガリアから訪れたニコルが、同様の被害にあったという情報があった。領事館で再来米しているニコルから直接話しを聞くと、やはりヘイデンとフレデリックと思われる男性とバーで飲んで、ホステルに戻ってからヘイデンにレイプされたという。ダスティンも最初にいたのだが、食あたりだと言って先に帰った。それと、1週間後に遺伝子診断の会社から、遺伝子の変化を示す結果を知らせてきたという。自分ではDNAを提出した覚えはないのだが、SVUは「記録係」がケンブリッジ工科大学の遺伝子研究所の友人だと突き止める。ヘイデンらが交渉をもった女性のDNAを勝手に採取して渡し、その女性たちの国籍を集めることはまるで世界旅行をしているようで、楽しかったという。呆れる供述だが、最後に検査した検体は「リア」であり、提出したのはダスティンだわかる。リアの件でフレデリックは起訴されないことになったが、ヘイデンはニコルへのレイプ容疑で追及されることになった。リアは事実を知ってショックを受けるが、力になりたいというオリビアに、ただ帰国したいと答える。大学はこの3人に対して事件を公表して停学処分にした。オリビアは25年もこの仕事をしていることについて、SVUでの仕事が人生の目的を与えてくれたという。最先端の研究をする学生で、優れた知能を持つけれども、思考は中学生のまま?倫理観や相手の人格を尊重するという発想がなく、相互理解を積み重ねて人間関係を築くこともなく、ゲームとして女性を口説いてものにするというのは、結局は世の中の他の男達とかわらない。奨学金をもらってコツコツ勉強しているだけではだめなのかなあ。というところで、「ギャラクティカ」のバルター博士を思い出しました。(笑)最初リアを襲ったのはホステルのオーナーかな、と思いましたが、まあ3人目というのもわかりやすかったですね。気になったのがジャスティンの日本人のガールフレンドで、英語がしゃべれないのになぜ大学にいるのか、なぜ大切な彼女がいるのにダスティンがゲームを続けていたのかがわからない。あの日本人女性(ネイティブではなさそうでしたが)がいることで、良い人アピールをしたかったのかな。彼女も外国人なので軽んじられたということでしょうか。今回はサイクスがFBI仕込みの行動分析を口にするとか、カリーが「IABでは」と言ってみるとか、変化を感じました。それでもやはりカリー警部の働きが物足りませんね。マフィンを焼いてくるくらいしか、することがないのかしら。組織内部の問題を扱っているのだから、市民の事件にどう応用できるのか難しいところだと思いますが。ブルーノとベラスコはGood cop, Bad copの役割で上手く活躍していましたけど、そういえば今回はフィンもカリシもお休みでした。新生SVUのスタート、というところで残念ながらお休みに入りますが、ちょうどよいタイミングだった思います。
October 10, 2024
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残りわずかになりましたが、今週もルーシーお休み。犯人はわかっているのに、わざと目をつぶって引っ張った感じで、これでは捜査官の能力が疑われてしまいそう。人目の多い朝のビーチで、海兵隊曹長の妻がピエロの面を着けた人物に公然と誘拐された。誘拐されたセイディ・レイサムと一緒にいたラナによると、レイサム夫妻には誘拐されるような心当たりはなく、突然のことで激しく動揺していた。セイディはスポーツクラブの店長だが裕福ということはなく、ラナは飲食店を経営しており、犯人は誘拐する相手を間違えたのかもしれない。サムは精鋭部隊「エリート」がパキスタンの違法ラボで押収したPCの暗号を、アーニーに解読してほしいとテナントに依頼する。これらラボには大量の生物兵器あり、「化学者」によって運営されている。アーニーは他のメンバーには秘密でサムの依頼を引き受ける。セイディの夫ケイレブは、誘拐の知らせに動揺するばかりで、身代金を払うような蓄えもなく誘拐される理由がわからないという。しかしピエロ面の犯人から連絡があり、300万ドルを用意しろと要求してきた。同然そんな金はないが、FBIがNCISと共同で捜査にあたり、現金も準備することになった。ケイレブの元に、親友のブルック・オーバートンという友人がやってくる。2人は共にイラクで従軍しており、オーバートンが先に除隊していた。オーバートンはケイレブを慰める。アーニーはケイレブの経歴を調べ、3年前にイラクで輸送部隊を警備しているときに、地雷を踏んで7人が死亡するという事件があったことがわかる。生き残ったのはケイレブとオーバートンのみで、これは秘密任務といえる。2人の間には深い絆もあるだろう。再度ラナを聴取すると、ケイレブはイラクから帰国後、心を閉ざすようになったという。ケイレブがオーバートンと一緒の時は荒れて暴力的になったりする。セイディは夫を恐れるようになり、距離を置きたいと言ったがケイレブは激怒したらしい。テナントはケイレブを監視することにする。翌日に金を支払え、と言われたケイレブは夜に家を抜け出し、墓場に向かう。ケイレブが向かった先には、掘られた穴にオーバートンの死体があり、ケイレブは金を取りに来たと明かす。ケイレブがイラクで最後の任務のときに、地元シャリフに現金を届ける任務があり、その時の金が300万ドルだった。地雷に触れて隊員は自分とオーバートン以外死亡してしまったが、ブロックが金を盗むことにして、アメリカに持ちこみ、自分の家族の墓場の区画に埋めた。この事はケイレブとブロックしか知らないはずで、自分が妻とブロックを傷つけるはずがない。チェイス中佐の検視によると、オーバートンは自分が日頃使っている塹壕堀用のシャベルで頭を殴られたという。金は確かにこの場所にあったようだ。となると、人質のセイディにはもう価値がなくなり命が危ない。しかし、翌日ケイレブに犯人から電話があり、今から1時間後に金を指定した場所に持って来いと告げた。セイディは必死で助けを求めている。サムの情報では、ケイレブの巻き込まれた事件で国防総省による独自捜査があったという。死亡した人員の中に民間請負業者がいて、マーロン・ヴェガという輸送監督が生きていたことがわかる。ヴェガは帰国後本国で荒れた生活を送り、今はハワイに滞在している。あの時の金を取り戻そうと考えたか。計画通りケイレブはNCISとFBIが用意した金を持ってビーチの公園のトイレに置いた。すぐに、バッグを引き取りに男が現れ逃げるのを追跡して捉えると、500ドルでパトリック・ローガンという人物からバッグを取ってこいと頼まれたという。犯人は金の受け渡しが失敗したことをどこかで見ているだろう。作戦失敗をケイレブに伝えたところ、再び犯人から電話があり、セイディが泣き叫ぶ姿があった。ピエロ面の犯人はシャベルでセイディを殴り殺す様子を見せつけ、ケイレブは絶望のどん底に突き落とされる。アーニーは最後の連絡の場所は追跡できたという。元釣具店にNCISが向かうと、ヴェガが攻撃してきた。逃げようとするヴェガは「こんな事になるはずではなかった」と叫ぶが、サムに中を向けたため射殺される。現場にはセイディのものと思われる血痕があり、海の中に死体を捨てたと見られるがまだ見つかっていない。ヴェガはなぜ金を手に入れてからも身代金の要求をしてきたのか、ラナの目撃証言では、誘拐に使った車の運転手がいて、犯人はもう一人いるはずだ。釣具店からは犯行に使ったシャベル、ヴェガの携帯、ピエロ面も見つかったが、ヴェガは共犯者に裏切られたのか。チェイス中佐は現場に残った血液はセイディのものだが、5ヶ月間温度の低い環境で保管されていたという。つまり共犯者はセイディで自分の誘拐と死を偽装したのではないか。ヴェガは金を取り戻そうとハワイに来てセイディを見つけ、ブルックを尾行して金を手に入れた。セイディはラナといつも一緒に行動していた。そのラナが今連絡が取れない状況にある。セイディとラナはどこに消えたのか。ラナの死んだ姉のIDで外国の銀行口座が開かれ、チケットを手配しフィジーのホテルが予約されていた。テナントはフィジーに飛び、セイディとラナに逮捕を告げる。アーニーは押収されたPCには化学兵器の在庫表があったという。内容不明の「合成体X」というものもある。それだけでなく、PCにトロイの木馬が仕込まれており、最初にアクセスした時にウィルスに感染したという。パキスタンでエリートチームがPCにアクセスしており、「エリート」のサーバーはすでに感染して情報が漏れているのだという。ラナが「犯人は2人」だと言っている。そういえばピエロの他にドライバーがいたようねということでそう理解しましたけど、ブロックはドライバーじゃないよね。ブロックがセイディと組んで300万ドルを盗み出すなら、最初から一人で掘り出しているでしょう。あくまでケイレブとの絆は強く、盗んだ金をセイディのために使おうとケイレブと決めたのでしょう。ブロックとセイディができていたのなら、話は別ですがそうではなさそう。イラクで移送中の現金を兵士が持ち帰ったという話は、かなり前にドラマでよくあったと思いますが、これはこれでかなりの重罪です。ケイレブは正直に話すことで金を回収して罪を軽くしてもらわないと。それにしてもドライバーさんは誰だったのでしょう。バッグを取ってこいと言われた人でもなさそうでしたね。どう見てもセイディがわざとらしくて怪しかったし、捜査官なら現場の飛沫血痕を見て、これはおかしいと思いますよね。そもそもは300万ドルの事をセイディが知ったのは、ヴェガが接触してきたからで、セイディはそれならということで、ラナの協力を得て一芝居打った。誘拐のためのデジタル技術はヴェガの役割だったのかな。ヴェガは分前を手に入れたのか?300万ドルを手に入れても要求するのは、セイディがケイレブをさらに苦しめたかったのかなと思いましたが、つきあわされたヴェガは逃げ足が遅かったということでしょうか。それ以外は「エリートチーム」の一員になったような気分のアーニーとサムのやり取りは楽しかったし、わざと?気が付かない役割のカイだとか、そういうところは好きです。アーニーに仕事をしてもらうために貢物リストがある。サムが翻弄されるのは珍しいです。勿体を着けていましたが結局、精鋭部隊「エリート」が「化学者」が世界中に作った化学兵器のラボを突き止めるのがサムのハワイでの任務だったわけですね。それでサーバーが感染していて、敵に先を読まれているという事がわかって、もうハワイに残る意味もないような気がしますが、残り2話でテナントのチームとともに、任務を完遂してほしいものです。
October 6, 2024
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最後まで緊張感のある力強いエピソードでした。後で地図を見て、位置関係を頭に入れた方が良さそうです。バッファローというと、ナイアガラ・フォールズの近くですし、アムトラックの路線図などを眺めていても気がつくことが多そう。「ゾーン・ルージュ」というのは、フランスの第一次世界大戦で破壊され汚染された広大な地帯で、人の立ち入りや活動が認められない場所ということらしいです。不発弾や化学物質などで立ち入ることは大変危険、元に戻るには何百年もかかるとのこと。爆弾を処理する人も多数死亡していることなどから、そのまま自然に戻るのを待つしかないのでしょうか。レネー・カリー警部がIABからSVUに異動してきた。フィンはIABということに、反感を示す。しかもすでにオリビアがいるのに、2人目の警部とは納得がいかない。ピッツバーグのSVUから「NYPDに電話して」と書かれたメモが届いたと連絡があった。メモを受け取った人物は、電車に乗っていた前の席の男と少年の様子がおかしいことに気づき、薬物でハイになっている少年の横顔も撮影していた。その写真を見てオリビアは髪を切り染めて変装したマディだと気づく。すぐに身柄を確保しようと考えるが、メモを通報したのは乗車した日から3日経っていることがわかる。とりあえず、マディの両親を呼び、本人かどうかを確認させる。証拠不十分で、まだ局長代理からピッツバーグに行く許可は出ていないため、SVUはバッファロの駅カメラに写ったマディと「カナダのジョージ」の写真をマディの前に誘拐されていたターニャに見てもらうことにする。ターニャはすぐにジョージであることを確認し、マディが持っているペットボトルにはフェンタニルが入っており、それで本人は朦朧としているという。ジョージはバッファローをハブとして利用し、中間地点という小さな町を行ったり来たりしていた。今のところFBIはジョージの身元を確認していないが、オリビアは局長代理の許可を待つことなく、ピッツバーグに行くことを決める。FBIのCARTチームから、ビッツバーグ署SVUには児童誘拐のエキスパートが応援に入っている。サイクス特別捜査官によると、ジョージを「メシア・ニヒリスト」と分析し、ブライス・エスコフィエという名前で列車のチケットを購入していることを掴んでいた。サイクスはオリビアに、マディを少年だと思っていたと弁明する。マディのメモを届けたのはボウフォードという男の交際相手ヘザーで、ボウフォードはドラッグなどの前歴があり、運び屋と思われている。ヘザーはボウフォードのポケットにメモを見つけて問い詰めたという。言動が信じられない男なので携帯もチエックしていると言い、列車でチェスをした相手の番号が残っていた。これがジョージと思われ、ボウフォードからドラッグを購入したのだろう。するとジョージ・R・ブシャール名義の携帯の動きがあり、今また上り列車に乗ったことがわかる。ビーバーフォールズ駅で列車を待ち構え、乗車していたジョージを逮捕するが、マディはそこにいなかった。ジョージはマディをすでに売ったと見られ、前歴がたくさんあるジョージも口を割らないため捜査は行き詰まった。サイクスはジョージの逮捕に対して感情的な態度を取る。カリシは起訴して確実に有罪にするには十分ではないという。ジョージの弁護士はオリビアとサイクスとだけ話すと言い、取引を持ちかけようとする。マディの居場所を吐く代わりに山が見える刑務所に入りたいというが、オリビアはターニャが生きていることを告げ、捜査官を操ろうとするジョージを黙らせる。携帯の履歴から、マディを買ったと思われるレナード・フレミングの存在が明らかになり、ロチェスターの現地に向かう。途中、オリビアはサイクスがジョージから「君は誰を失った?」と言われたことについて尋ねるが、サイクスは心を開かない。フレミングの自宅にマディの姿はなく、隣人の情報からフレミングの母親の実家へ向かう。サイクスはやっと妹がプールに行く途中に姿を消し、その後生死がわからない状況で苦しんでいる事を明かす。人気のない場所にある家に入ると、落ち葉が大量にあり、オリビアは地下室で寝かされているマディを見つける。フレミングは窓の外にいて、逃亡するのをオリビアが逮捕する。サイクスによると、覗き魔のフレミングは樹木性愛者で、森の中で覗くことが大事だという。マディは薬物の影響下だったが、ジョージからもフレミングからも身体に被害を受けていないという。駆けつけた両親とマディは無事を喜び、オリビアはよく耐え抜いたと一家を抱きしめる。フレミングが自白したため、カリシはジョージと取引するという。オリビアは1ヶ月にわたり全力でマディを探したチームを労う。サイクスはCARTのクレイのもとで10年間働き、SVUに派遣されることになった。オリビアに仕事面の変化を喜ぶ真意を問われ、サイクスはこの10年は誘拐された子どもたちを追って国中を飛び回り、本当の自分を見失っていたようだという。オリビアは一緒にシャナー・サイクスを探しましょうと答える。市警察はマディの発見と容疑者の逮捕で、SVUとFBIの協力があったことを高らかに発表する。ようやく、マディの事件が解決しましたね。マディ役の人、まだ若いでしょうが堂々たる演技だったと思います。オリビアも自分自身を取り戻して行ったようで、ジョージの揺さぶりにも負けずにしっかりと主導権を取ることができました。個人的にはお休みする前に片付いてよかったです。ジョージ役の役者さんはきっと汚れ役が多いのでしょうね、見事というかこういう人がいないとドラマにならない。オリビアを心理的に操ろうとするところは、只者ではないという雰囲気でした。「メシア・ニヒリスト」は自分自身を含め全人類を軽蔑するということらしいですが、messianicなので、救世主的にニヒリズムを信じる人ということになって、うーん意味不明です。サイクスはSVUに加わるのでしょうか、FBIの身分でということのようなので、きっと短期なのでしょう。サイクスの思い詰めた様子も気になりますが、この先いろいろストーリーを語ってくれそう。彼女の行方不明の妹が見つかると良いですね。カリー警部は今回は全く活躍はなかったですね。フィンと揉めるのが役割かもしれませんが、あの手作りドーナツのでかいこと!オリビアもあれを食べたらお昼は抜いた方が良いのでは?局長代理はどなたなのでしょう、気になりますね。
October 3, 2024
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今回は内容があって興味深く見ました。もっとも、怪しい人はすぐにわかった。ハワイ島の溶岩が流れる公園で、パークレンジャーの眼の前で海兵隊員が撃たれて死ぬ。死亡したのはルイス二等軍曹で、高性能ライフルで背後から撃たれていた。制服を着ているため、この場所で訓練中と見られるが、ルイスの全身に激しい打撲の痕があり、極秘のサバイバル訓練ではないかという。犯人は広大な森にまだ隠れていると思われる。テナントの自宅では子どもたちの持ち物を整理し、片付けているところにケイトがやってくる。FBIがLA港で監視している密輸組織の現場で、行方不明のマギーらしい女性の姿を捉えたという。今のところ確実な証拠はない。ホノルル支局にルイス軍曹の上官、リード中佐が現れる。高度で極秘の訓練の実施中だが、捜査のために中断させられたと怒り心頭で、ハワイ島で起こった状況を掴んでいなかった。そもそも、無線機器も地図も持たずに精鋭部隊5名が訓練中なので、彼らを見つけるのも難しいという。犯人とルイス以外の4名の身が危険で、リードも現地に赴くことになった。サムによると、彼らはジャングルでの戦闘、心理戦、サバイバル技術に長け、対象の人間性を壊すようなエキスパートらで、普通の兵士ではない。ただ今回訓練中の5名についていえば、全員に倫理規範の問題があり、特に一等軍曹オズボーンに関しては、喧嘩で相手に大怪我をおわせるなどの、逮捕歴がある。NCISとリードは、さらに2人の隊員の遺体を発見する。ここが連続殺人のスタートで、オズボーンのナイフが遺体に刺さっていることから、オズボーンが残ったカークを追っていると思われる。ジェシーとカイ、テナントとリードの二手に分かれて捜索を続けることになった。サムとケイトは、今回の海兵たちがバーで騒ぎを起こし、店から追い出され、バーテンダーのレベッカがその翌日に姿を消しているという情報を掴む。警察の情報で、オズボーンがレベッカの件に関わっているとうことから、サムとケイトはローズユニオンの店に向かう。レベッカは短期間に仕事を替え、転々とバーなどで働いていた。バーテンダーによると、その店で海兵らが騒いで出禁になった時、オズボーンは騒ぎに加わるのではなく、一人離れてレベッカを見つめていたという。酔って暴れる連中より、逆にオズボーンの方が危なく見えたということらしい。ハワイ島では、テナントと一緒だったリードが姿を消す。オズボーンに関して責任を感じてと言った。ジェシーとカイは無事のカーク一等軍曹を発見し、身柄を確保する。カークによると、オズボーンは些細なことですぐに切れるのが有名で、5名のチームが森を進んでいたら、いきなりオズボーンがウォリスにナイフを突き刺し、ブルグが2人を引き離そうとして撃たれてしまったという。ルイスとカークは逃げ出したが、ルイスは撃たれてしまった。オズボーンはレベッカに異常なほど入れ込んでいただけでなく、彼女をひどく傷つけた。危険なので今すぐここを立ち去ろうというカークに、ジェシーたちは捜索を続けるという。リードに置き去りにされたテナントは、オズボーンが仕掛けた罠につかまり、飛んできた丸太に倒されて頭を打った。朦朧としながら歩くテナントは、森の中の小屋を見つけ助けを求める。小屋からライフルを持った女性が現れ、何も関わりたくないとテナントを拒絶するが、何とかテナントは家に入る。女性は外界との接触を避けており、テナントに30分経ったら出ていけという。カークは無線機を使えばオズボーンに悟られると言い、オズボーンは信用できないと言ったところで狙撃されてしまう。近くにオズボーンがいる、蘇生術を施そうとした時にリードが現れた。気を失ったテナントを置いてきたままで、さらにオズボーンを追うという。テナントは女性が空砲のライフルを向けている事を知り、なぜここにいるのか問う。女性ははるか昔に少女がジャングルに逃げ込んだと話し始め、テナントに「ごめんね」といい、ますますテナントは混乱する。ケイトとアーニーは海兵隊の訓練施設に到着し、ドローンを使ってレベッカの痕跡を追う。レベッカが被っていたらしいキャップが見つかり、周辺を捜索すると懲罰用の箱が見つかった。この中で訓練生は耐えるのだが、そこでケイトはレベッカの遺体を発見する。全身に激しい打撲と骨折の跡があり、検視官は複数の人間が暴行に加わっていると指摘する。その頃、サムはハワイ島へと向かっていた。テナントを探すジェシー、カイらにオズボーンが攻撃をしかけてきた。テナントと謎の女性との会話は続く。女性は事件のことを知っており、オズボーンが問題を抱えているのを知っているなら、なぜリードはオズボーンを訓練に参加させたのか、オズボーンはテナントを殺すこともできたはずなの,なぜ殺さなかったのか、などとテナントを問い詰め、空砲のはずのライフルが火を吹いた時、誰もいない小屋の中で一人きりだということに気づく。外ではオズボーン相手に銃撃戦が続き、サムも到着する。現場に戻ったテナントがオズボーンと対峙し、テナントが撃たれそうになった時、サムが窮地を救う。リードがオズボーンに襲いかかり逆に刺されてしまう。サムはそこに割って入り、オズボーンを止める。オズボーンの身柄を確保しホノルル支局で尋問すると、レベッカを殺したのは仲間の海兵だと思うが証拠がないという。彼らの危険性をオズボーンはレベッカに話したが、レベッカは聞き入れずにレイプされ殺された。仲間は目障りなオズボーンを消そうとし、オズボーンは弾薬や罠などの準備をして訓練に臨んだ。しかし殺せと命令を出したのはリードだった。レベッカから検出されたDNAで、リードも暴行に加わっていたことも証明された。リードは逮捕され、レベッカ殺害に関するオズボーンの容疑は晴れた。サムは4名を殺したオズボーンは正当防衛で裁かれることとなろう。サムは海兵は一生海兵だと慰める。自宅に戻ったテナントは幼い子供と一緒に写った写真を見て、森の中の謎の女性は、テナントを捨てて家を出た母親だったと気づく。これは、テナントにとって母を探す、ということなのかもしれない。最初「ランボー」かなと思いました。「トラウトマン大佐」役のリード中佐もいたし、これではNCISのとても捜査官では太刀打ちできない。オズボーンは悲惨で過酷な戦争体験で心を病み、追い詰めれば追い詰めるほど牙を剥く。というところで引っかかったのは、海兵なら飲み屋で騒いで暴れても当然、と捜査官たちがいうところ。今回のチームもあちこちで問題を起こしており、女性も被害にあっていた。当然、日本でもどことは言いませんが、同じような極悪非道な出来事があるということですね。オズボーンは軍事裁判になるでしょうが、その際に単に罪を軽くしてもらうだけでなく、兵士たちが社会でどれほどの犯罪を起こしているのか告発し、間違いを正すようなきっかけにしてもらいたいです。サムはあっさりと正当防衛だと言っていますが、もしかすると軍をあげてオズボーンの口封じをするのかな、と思いました。テナントの幻の件は、上手くやったなと思いました。「LOST」ぽかったですけど。だから、テナントは唐突に家の中の整理をしていたわけですね。幼い頃に家を出た母親探しと、行方不明のマギーの逮捕、これは残り3話で片付くのか、というところですが、残念ながら最終話は後わずかのところですが、間に合わなくなりました。また再放送があれば、キャッチアップしますね。ところで、カイとジェシーのキャラが定着してきて、すっかり良い感じのコンビになりましたね。カイはもっぱら癒し系のゆるキャラみたいに見えますが、「力の指輪」では絵になる、存在感のある演技で印象に残っていました。彼は本当に魅力を持っていて今後も映画やSF系の作品などいろいろ活躍しそう。このシリーズで彼に出会えたのは良かったなと思います。
September 29, 2024
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ここまでモヤモヤしていたオリビアが、自身を取り戻したというか、いつものSVUだなと思いました。ゲストが「ブルー・ブラッド」のリンダじゃありませんか。つい、そちらと混線しそうになりました。オリビアはEMDRセラピーの医師から、気になる少女の事で相談を受ける。両親が不在の土曜の夜に自宅でパーティを開いた15歳の少女が、はっきりとは言わなかったが性的被害を受けたようだという。ただ、その少女の父親は刑事局長のマクグラスだった。自宅を訪ねたオリビアは、マクグラスと母親のケイティを前に、シェイと2人だけで話をさせてほしいと頼む。何事か、という両親だったが、オリビアはシェイからパーティの最中に自分の部屋で「彼」とセックスをしたことを聞き出す。シェイはキスをしてそういう雰囲気になった時に、そこまではしたくないと言ったが、望まないまま事は起きてしまったという。ただ、事を荒立てると迷惑がかかると思っている。オリビアが相手の名前を聞き出し、家庭教師のサーガルだとわかったため、オリビアはシェイを病院に連れて行く。心配してオリビアに食い下がるマクグラスだったが、オリビアは何とか押し切る。ケイティは土曜の夜にパーティがあったことはわかっていたという。娘の様子も気になっていた。マクグラス家では室内にカメラを5台設置していたが、シェイはそれらに目隠しのシールを張っており、状況を知る手がかりが少ない。フィンは事件の捜査を所轄のブルックリンに任せるべきだという。この件で上司であるマクグラスとは微妙な関係になってしまう。しかしオリビアは自分が主導権を持つと主張し、家庭教師のサーガルから話を聞く。サーガルはいつものようにマクグラス家を訪れたが、パーティをしており、シェイは自分の部屋でベッドに横たわっていたという。様子がおかしく、スカートがめくれていて、シェイは「出ていって」と言った。それで帰ったというが、どこで聞きつけたのかマクグラスが取調室に現れ、興奮してもしお前が犯人だったら「殺してやる」と脅してしまう。オリビアはルールに従い、IABにこの件を報告することにする。信頼できるカリー警部を選ぶと、カリーは今後マクグラス家の聴取に自分が立ち会うという。サーガルには弁護士を着けた上、聴取を行うが、最初に言っていた10時に帰宅したというのが嘘だったことがわかる。ガールフレンドの家に寄ってから帰宅したというのでアリバイをチェックするが、サーガルの家族はマクグラスの件でNYPDを訴えると息巻いている。アリバイとDNA検査の結果、サーガルはシロとわかる。シェイのような若い子供はまだ発達段階で、不安定なところがある。なぜ犯人を別人だと言ったのか、なにか理由があるのだろう。SVUでの聞き取りで、シェイは相手は向かいの家のリアムだと明かす。実はリアムの父親ミッキーとマクグラスは仲が良く、家同士の付き合いがあった。リアムから話を聞くためにダウリング家を訪れ、署への同行を求めると、マクグラスもそれに気づいて出てきて、IABのカリーがいることに注目する。SVUはパーティで何か目撃していないか聞くためにリアムを連れ出したが、同席したミッキーはそもそもシェイは問題児だという。リアムは促されてシェイとセックスしたことを認めるが、彼女のほうが誘ってきて合意の上だったと答える。カリシはこの供述だけでは逮捕はできないという。事件を目撃した証人を求めて、パーティの参加者から聞き込みを行うと、リアムがシェイの部屋から出てきた時の写真が見つかった。そこにサーガルが写っており、自転車に乗っていたサーガルのヘルメットにカメラがついている事がわかる。カメラの映像には、明らかに様子がおかしいシェイが客の女性に介抱されている様子が写っていた。シェイはその女性と何を話したか覚えていないが、クーパーのいとこだったという。SVUでの聞き取りで、シェイは当日の様子を話し、自分からリアムを誘って最初はキスして嬉しかったが、その先に進んだ時に「嫌だ」と言ったという。しかし、リアムは途中でやめることなく、最後まで行ってしまった。ケイティはオリビアと2人だけで話しがあるといい、IABの同席はオリビアがマクグラスを職務から引きずりおろし、自分がその後釜に座るつもりなのだろうと責める。ただ、シェイを守りたいのだというオリビアに、ケイティは今後の捜査協力を断るという。裁判で娘に証言させたくない。クーパーのいとこから当日のシェイの様子を聞くと、シェイは泣きながらリアムにレイプされたと言ったと証言する。カリシはリアムの逮捕に踏み切るが、通りを挟んでミッキーとマクグラスが向き合い険悪な雰囲気になる。ミッキーが「お前の娘はあばずれだ」と言うと、マクグラスは興奮して銃を取り出した。すぐさまSVUが割って入るが、これもIAB案件となる。リアムは行為を認めて取引を受け入れるが、自宅で父親と激しい喧嘩沙汰を起こし通報されてしまう。母親が間に割って入るが怪我をしてしまい、ミッキーが日頃から怒りをコントロールできずに壁を殴っていたことがわかる。母親の手当のために病院に向かったオリビアに、マクグラスは一連の出来事を反省し、愛する家族やオリビアを失望させたという。IABの決定に従って罰は受けるつもりというマクグラスにオリビアはねぎらいの言葉をかける。マクグラスは制限勤務となり、本部は刑事局長の後任を検討し始めたという。カリーもオリビアもマクグラスの後任候補の立場ではあるが、カリーは今のIABに変化をもたらそうと考えているという。カリーはSVUの仕事が変化をもたらしていると評価し、オリビアは局長不在なら、変化のためにルールを破ることはできそうだという。カリーも協力を約束する。意外な形でマクグラス刑事局長が退場ですね。「警官の妻を20年やっている」というケイティはどうしてもダニーの妻を思い出してしまいます。オリビアがコースターを折りたたんで投げた意味がわかりませんでしたが、刑事局長が正式に決まるまでは(局長代理がいる間)、組織や世の中を変えていくためにやりたいようにやるよ(つまり、ガンガンIABに報告する)、という風に理解しました。今回オリビアが被害者を守る事を最優先に、上司からの干渉を排除し、サーガルやミッキーを脅した事で「ルールを守って」マクグラスをIABに報告したわけですね。これまでだったら「警察官ならわかるはず」とか歴史ある警察文化で判断したでしょう。でも毅然としてIABに報告した、その辺りがルールを破るということかなと思いました。印象的だったのはマクグラスとミッキーの親父同士の喧嘩を見ていて「昭和のドラマみたい」と思った事。女の子の扱い方を父から伝授されたリアムに、フィンが「80年代じゃないんだから」と言ったのがツボでした。ちゃぶ台をひっくり返して暴力礼賛、暴言吐き放題の展開だと、今ではコメディに見えてしまう。でも、アクションチャンネルで今気に入ってる「Justified」だと、そっち側なんだなあ。少し古いドラマではありますが、田舎のガラの悪い人ばかりが出てくるドラマでも何だか味がある、というのが今の時代では許されないのかなあと思ってしまう。「ブレイキング・バッド」も「ベター・コール・ソウル」もそう。まあ、ドラマと現実は違うということなんですけど。ちなみに、このシリーズはエルモア・レナードの小説をベースにしているのですが、制作・俳優に「スニーキー・ピート」の人がいたり、脚本に「Seal Team」のクリエーター、ベンジャミン・キャヴィルがいたりと、「ほー」と思うことが多いです。脱線しましたが、先週出てきた眼球運動を用いたEMDRセラピーというのが、本当にこういうやり方なのか、と驚きました。眼の前で指を動かしてそれを見ながら質問に答えるオリビアが「目眩がする」というのはすごくわかる。まあ、その後のネックレスのコンパスが意味するものの方が重要だったのかもしれませんけど。
September 27, 2024
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記事を書く意欲がわかないエピソードでした。キャラクター同士が絡む面白さはあるけれど、シーズン2までの雰囲気はなくなって、軽いというか、表面的にLAシリーズを持ち込んだような印象を持ちました。要するに個性がなくなったという事かな。カイはハワイでのラウントゥリーの役割という感じです。おなじみルヴァー・バートンの監督でした。支局にタリアという女性が現れ、海軍情報部に所属するフィアンセが危険だという。ジャック・スペンス少佐は「赤いウサギ作戦」という高度な機密を扱う立場にいて、レストランで怪しい男に監視されていると言った。その後、別々に逃げるように言われたが連絡が取れなくなった。これまでも任務で連絡が取れないことはあったが、今回はスペンスに危険が迫っていると思われる。テナントは捜査をすると約束するが、雲をつかむような話であまりにも情報がない。サムは実在する極秘任務を担うエリート諜報部隊はあったというが、詳しいことを太平洋軍に問い合わせるという。タリアとスペンスが生活する家を捜索したところ、鍵のかかった部屋に複数のパスポートや諜報活動に必要な機材、暗号を書いたノードなどがあった。どうやらスペンスは本当にスパイのようだ。しかし、タリアが言うレストランにいた怪しい男は、防犯カメラの映像では、スペンスとタリアが席を立っても動く様子はなかった。店外のカメラではスペンスの動きに反応した車があり、尾行されているというのは事実のようだ。アーニーは暗号表に書かれていた記号がカフェのロゴであるという。そのカフェを訪れると、ジルという店員がNCISの質問にぎこちない態度を示す。案の定、ジルはスペンスに捜査官が来たと連絡をする。スペンスからは緊急連絡用の携帯をもらっており、居場所は知らないという。ジルはスペンスと婚約していると言って、NCISを驚かせる。聴取の結果、タリアもジルもデートアプリでスペンスと出会っており、スペンスは2人にビジネス面でアドバイスやサポートを与えていたことがわかる。スペンスのおかげで限度額の融資も受けられたというが、逆に海軍では金の支払いが遅いからと言って、2人から金を出させていた事もあった。スペンスのために2人は「持ち出し袋」に多額の現金を入れて持ち歩かせている事もわかった。パスポートも偽物であることがわかり、スペンスはスパイではなく、女性をカモにした詐欺師ではないかと思われる。調べたところ本物のスペンスはパーレーンで任務についていて、「赤ウサギ作戦」に就いていることは間違いないが、こちらの「スペンス」について、民間の警備会社のヘッドハンター、タイラー・ビンガムだと指摘する。スペンスはビンガムと3年前にDCで出会い、さかんに勧誘されたという。任務については話さなかったが、スペンスは個人的な情報についてはビンガムに話した。これで「スペンス」はデートアプリを使った詐欺師であることははっきりしたが、驚くことに、同様の被害者が14人もいることがわかった。被害にあった女性たちが情報交換の掲示板で発言しており、その主催者のシャロンが4日前にハワイを訪れていた。すぐに滞在しているホテルを訪ねると、シャロンは「ジョージ・マローン」と名乗る男とデートアプリで出会い、すっかり信じてしまって金を奪われたという。独自の情報網で「ジョージ」がハワイにいると知り、問い詰めようと訪れた。警察は頼りにならず、NCISにも協力するつもりはない。しかしルーシーはシャロンの携帯に仲間からスペンスの情報が届いたのを盗み見して、ジェシーが彼の滞在先を訪れる。そこでは「スペンス」はミステリー作家として離れに滞在していた。ジェシーが離れに近づいたとき、離れがガス漏れで爆発した。中から焼死体が見つかるが、スペンスであるかどうかはわからず、チェイス少佐は頭を殴られた後、ガス爆発が起きたという。シャロンを聴取したところ、私立探偵を使って「ジョージ」を探させていたと明かす。殺害は否定する。「スペンス」のSNS上の動きを見ていたアーニーは、この24時間内にスペンスが新たなターゲットを漁っている事をつかむ。「スペンス」はまだ生きており、発見された遺体はシャロンが雇った私立探偵だった。NCISは「スペンス」が逃亡するのに金が必要だと考え、タリアを使ってスペンスをおびき出すことにする。一旦は停止したデートアプリのアカウントを使って連絡を取り、タリアの持ち出し袋を渡す事にすると、スペンスはサッカーのスタジアムで受け渡しをするという。NCIの監視下で、タリアは想定外の動きをして、スペンスを逃がしてしまう。まだ彼の支配下にあったのか。スペンスは以前はジョージ・マローンと名乗っていた。それはスペンスが介護していた老人で、殺してIDを奪った後恋愛詐欺を始めたらしい。未だにスペンスを信じるタリアに、テナントは事実を受け入れさせるため、シャロンとジルに会わせる。自分が騙されていることを認めにないタリアに、シャロンたちは自分たちも同じように騙され金を奪われたと話す。タリアから5万ドルを受け取ったスペンスは、ハワイから脱出するため、新たな「恋人」の力を借りる必要があった。別のアカウントでモリー・バリーという、チャーター船の会社を経営する女性と連絡を取っていたことがわかる。しかし、モリーという女性はこの支局からアプリにアクセスしている。「モリー」とはシャロンがスペンスをおびき出すための偽アカウントだった。NICSがマリーナに到着すると、すでにモリーの船は出航した後で、サムのボートでモリーを追うことになった。スペンスはシャロンを目の前にして最後の悪あがきをしていた。NCISが到着すると、シャロンはスペンスに銃を向けていたが、もみ合った末スペンスは海にばらまかれた金に釣られて逮捕される。最終的に女性たちから奪われた金は全額取り戻すことはできなかった。しかし、タリアは被害者の仲間たちとの助けで立ち直ることはできるだろう。カイはサムがサポートして鉄人レースに出場する準備を始めたが、根を上げてしまう。サムもいつカイがギブアップするか待っていたという。デートアプリの出会いを否定するアーニーに、ルーシーたちは必勝法を伝授する。サムの良い人アピールがすごい。上層部ともすぐにつながるし、筋トレに朝マラソンに付き合う体力があり知識もあり、いざとなると高速ボートで現場に向かう。テナントの出る幕はないですね。カイはすでにサムの舎弟か。ロマンス詐欺の被害者に対するシーンで、テナントは「私は騙す方の立場だったので」というのは興味深かったです。それでもやはりNCISの仕事じゃないなあ。スペンス役のノア・ビーンが「ダメージ」というドラマで見た時の印象が強くて、明らかに怪しかった。冒頭はそれこそジェイソン・ボーンか、という出だしでしたが、sこの人は面倒くさい人生だなと思います。被害者が重婚していた事件もかつてはいくつかありましたが、それらは曲がりなりにも愛はあったと思います。真面目でコツコツと努力する女性たちをカモにして、耳障りの良い言葉や態度を爆弾のように浴びせる詐欺師たちに騙されないよう、せめて警告になれば良いですね。
September 22, 2024
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何事も起こらないfiller episodeですが、何と言ってもデイヴィッド・クルムホルツにお任せの回でしたね。冒頭の自虐的な寸劇調のところは一瞬「誰?」と思っていたら、「えー?!」に変わりました。コメディアンとしての面目躍如だったのかもしれませんけど、どうしても「Numb3rs」のチャーリーのイメージが強くって、その後「グッドワイフ」で見たときも、同じ人だとは思えませんでした。さらにイメージ変わりましたね。まあ、彼は芸歴が長いので、役柄の幅も広いのでしょうけど。オリビアは、行方不明になったマディの事件が重く心にのしかかっている。事件の方も進展がなく、母親のアイリーンの叱責も脳裏から離れない。SVUにコールガールをしているというテスが現れ、自分がレイプをしたと申し出てくる。夜中に白人2人組の客に呼ばれてセックスをしたが、帰り際に別の部屋を通ったら場違いな年上の男性がいて、若い男たちが彼に人生最高の夜を経験させてやってほしいと言われた。彼らも年上の男性もドラッグでハイになっていたようだったが、様子がおかしいので断ったところ銃を突きつけられたので仕方なく相手をしたという。オリビアはテスもまたレイプの被害者だといって、落ち着かせる。オリビアはアイリーンから緊急の呼び出しがあり、テスの事件の捜査をフィンに任せることにする。アイリーンによると、夫のピーターがマディの部屋で首を吊っているのを見つけ、病院に運び込んだが意識不明だという。オリビアは希望を持ち続けてほしいと、そばに寄り添う。テスがレイプした、という現場は空き家になっているビルの部屋で、様々ものが散乱して散らかっている中に「青磁色のタイルのサンプル」というメモ書きがあった。配車サービスの記録によると、美容皮膚科医のレイ・ゴールドバーグ医師の名前が上がる。自宅に向かうと、レイは昨夜のことは何も覚えておらず、妻にも知られたくない様子だった。ただ、クラブで若者2人と飲んだところまでは覚えている。カードが不正使用された事実はあり、ATMから数千ドルを引き出したことからその時の画像を見ると、本人が特に脅される様子もなく金をおろしていた。後ろに2人の若者がいて、カリシはこれではレイが被害者だという追及はできないという。フィンとブルーノがレイのクリニックを訪れ、2人の顔を見せるが、テスとのセックスについては、自分は妻を裏切らないと答える。テスは自白しており、このままでは加害者として裁かれる。銃で強要されたという事が証明できれば、テスは無罪となるといって説得し、レイの昨夜の記憶をたどることにする。12,000ドルを使ったというコンビニでは、若い男2人と大量の買い物をしており、防犯カメラの映像を見て、レイは昨夜のことを思い出す。友人のアンディと会うためにクラブを予約したが、本人が来なくなり自分も楽しもうと店に行くと、予約したVIP席に2人がいた。そこで意気投合して飲んでいたという。若者の身元はトリマーのリース・ベイリーと市内ツアーのガイドデュバル・マチスで、SVUで話を聞く。2人は口を揃えて、レイの望みを聞いて人生最高の夜を叶えてやったというが、テスの事も銃を持っていた事も否定する。カリシは2人の説明は一応筋が通っているとし、レイにも責任はあるという。問題は銃の存在だ。テスはリースとデュバルを特定するが、肝心のレイが被害を受けたという記憶がない。改めてレイを自宅に訪ねると、警官が来たということで妻のデニースは激怒して妹の家に行ってしまったという。自分の人生は妻に捧げていて、仕事では人に頼られ世話をするという生活だというレイに、テスのために正義を行ってほしいと説得する。レイはリースとデュバルを呼び出し、銃でテスを脅した事を自白させるため、おとり捜査を実行することになった。先日のクラブで警察沙汰になったことを謝ると言うと、リースとデュバルはテスを雇ったことは認める。その時、妹の家に行っていたはずのデニースがクラブに現れ、捜査に支障が出そうになった。フィンはレイに任せようといい、レイはデニースにおとり捜査を実行中だと毅然とした態度を示す。レイは2人からテスに突きつけたのは本物の銃ではなく、スターターピストルだったという証言を引き出し、SVUはリースとデュバルの逮捕に踏み切る。カリシはリースにデュバルが不利になるような証言をする取引を持ちかけ、結局2人とも第1級レイプ罪の重さを判断して罪を認め刑務所に入ることになった。オリビアはテスにレイの協力で容疑を晴らした事を告げる。オリビアはアイリーンの苦しみに付き合う中、自分自身もマディを目撃したのに見逃したトラウマを抱えるようになっていた。マディが身につけていたブレスレットをマディの部屋に戻すと、EMDR療法の治療を受ける。最後のEMDR療法というのは「眼球運動による脱感作と再処理」というPTSDに対する治療法なのだそうで、それを紹介する意味もあったのかな。https://cocoromi-mental.jp/cocoromi-ms/other/psychological-therapy/emdr/オリビアが抜擢した新人ゴメス巡査は、初日からこの部署の厳しさを目の当たりにして、人の苦しみや悲しみに同調してしまったようでした。それが普通の人の反応だとして、とても続きそうではないですが、今シーズンはオリビアがこのトラウマと向き合うのがテーマなのだろうか。特に今シーズン短いし。もらったペンダントだけが頼りなのが辛いですね。レイとデニースのやり取りはもうコメディでしたね。イケオジのアンディは離婚したばかりで、ちゃっかりナースのアナとお楽しみ?ポルシェに乗ってお金持ち。レイはユダヤ系なのでしょうけど、美容関係の医師でお金には困っていなさそうだし、立派な邸宅にも住んでいるし、それでもアンディをうらやましく思うのですね。ガミガミ言われても奥さんに尽くす、夫の鏡みたいなキャラクターでした。レイは今夜はヒーローになれたが、せめて運動でもすれば良いのにと思いますが、デイヴィッド自身は甲状腺がんを患ってその治療で体重のコントロールが難しくなったということのようです。やはり健康が何よりですね。
September 19, 2024
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お休みしていたルーシーが大活躍ですが、最終シーズンになってルーシーのキャラクターが掘り下げられるのは、嬉しい反面もうちょっと早かったらなあと思いました。サムは相変わらず要所要所で活躍していますね。ハワイで軍縮を呼びかける太平洋サミットが開かれることになり、参加する世界中からのVIPをNCISも警護することになった。ルーシーは世界最大の軍需企業のオーナー一族の娘、タチアナ・ソコロヴァの警護を任される。すでに会場周辺では戦争反対を主張するデモ隊が声を上げており、緊張が高まるが、タチアナの直ぐ側に置かれたリュックが爆発し、赤いペンキが飛び散った。ルーシーは身を挺してタチアナを守り、事なきを得たが、タチアナの父親はロシアの代理戦争を戦い、最近殺されたという。結局は、会社は大儲けをしており軍縮とは逆の方向に動いている。それでタチアナが狙われたのか。テナントらは、ペイント爆弾はロシアの仕業とは思いにくいと考える。これからタチアナはカウアイ島で内密の会合があり、あえてルーシーに警護を頼むと言ってきた。タチアナが宿泊するホテルでは、カイがロビーで監視業務を行っていた。カイは恋人でカナダ人ジャーナリストのカミーユと偶然出会う。カミーユはタチアナに関して情報を得ているようで、カイは後で会おうと約束する。タチアナはルーシーを指名した事に、自分たちは似ているところがあると言ってルーシーを驚かす。それぞれ裕福で権力のある家族を持っており、稼業と結び付けられるのは嫌だ。ルーシーは事前に自分を調べたのか、同じではないと憤慨する。タチアナは稼業を継いだ弟とは違い、変化をもたらすという。ソコロフ家に対しては、あらゆる分野に批判、抗議する人々がいて、ペイント爆弾のときにジェシーはジョージア出身の活動家、エリアヴァ・ニノを目撃していた。彼女は東欧の反体制派のリーダーで、再びタチアナの前に現れる。ニノは即逮捕されるが、緊急時にタチアナはルーシーに亡命したいと告げた。驚くルーシーだったが、この件は国レベルの扱いとなり、当面は内密にしてこのままルーシーはタチアナの警護を続ける。一方ニノは、戦争を引き起こすソコロフ家の一員としてタチアナを付け回していて、「合法的」に抗議活動をしている、表現の自由だと主張する。ペイント爆弾については、今のところ明白な証拠はない。テナントはサムから要望され、世界中に生物兵器をはびこらせる「化学者」こと、アレクシ・ボロコフの聴取を手伝うことになった。本土に移送されたかと思われたが、ハワイ某所にある国防総省の秘密基地で化学兵器、材料のラボについて尋問が続いていた。ボロコフはのらりくらりと、正確ではない情報を出しているらしい。テナントはボロコフがいなくなった後に「化学者」の地位を盗まれ、奪われるおそれがあると、プライドに働きかけて、有用な情報を引き出すことに成功する。カイはカミーユから、タチアナが過去20年で最大の武器取引をするため国防総省のお膳立てがあるという情報を得る。ただ、そうなるとアメリカがソコロフの立場を認めることになり、反対派の存在も出てくるという。カウアイ島への移動中、ルーシーはタチアナからミサイルとドローンの取引のためにハワイに来たことを聞き出す。しかし、その中での亡命の話は家族に知られてはならない、家族から殺されるおそれがある。その時、ルーシーたちが乗っていたハンビーにロケット弾が撃ち込まれ、車が衝撃でひっくり返った。同時に武装したグループの銃撃を受け、ルーシーはタチアナとボディガードのヴィクトルを森の中に逃げこませる。テナントはジェシーからルーシーの連絡が取れなくなったという連絡を受け、サムとヘリで現場に向かう。アーニーらが情報収集にかかるが、ルーシーの持つ武器は一つで弾も数少ない、その上タチアナが足を負傷してしまったため、追手は着実に迫ってきた。本国では非合法な活動を行うニノの犯行が疑われ、ケイトとカイがニノを追う。そのころ釈放されたニノがホテルから飛び降りて死亡しているのが見つかる。ニノはタチアナのスケジュールを知っていた可能性があり、NCISはニノに罪を着せようとしている者がいると考える。ルーシーは同行しているヴィクトルが怪しいと疑う。ヴィクトルは一家に仕え、タチアナの弟に忠誠を誓っていた。案の定、ヴィクトルがルーシーに襲いかかりルーシーはヴィクトルを撃ち殺す。銃声が追手にも聞こえたと思われ、より危険になった。アーニーはヴィクトルがニノにタチアナのスケジュールを漏らしたことを掴む。亡命を希望している事をタチアナの弟に伝え、ニノを殺したのもヴィクトルだろう。サムとテナントは動けなくなったタチアナとルーシーを見つけ、攻撃しようとしていたソコロフの手下を倒す。ルーシーはタチアナと向き合ったことで、本人を理解したという。帰還したタチアナは亡命を認められ、弟の稼業について情報を提供する取引が行われることになった。ヴォルコフは今度こそ本土に移送されることになったが、サムはこのままハワイに残るという。カイとカミーユはもう一日、ハワイで楽しむことにする。タチアナの父親って、リアルなモデルがありそうですね。あの人?一族、家族が商売していることに反発を感じ、武器の買付でアメリカを訪れたのを隠れ蓑に亡命を希望したタチアナには、最初ルーシーは距離を置いていた。それが、次第に心を寄せるようになった。ルーシーの父親の話はあったと記憶しますが、稼業を継いだ次兄の話はどうだったかなあ。長兄が何か問題があったとか、覚えていません。こちらに記事もありませんし、サラリと流すことにします。サムからの依頼は取ってつけたような話でしたが、ハワイの某所にああいう秘密基地があって、テナントでも知らないというのは興味深かった。デルタフォースということは、陸軍か。シールズのサムはその場所に出入りすることを認められているが、そういえばLAのシーズン6でデルタフォースの出てくるエピソードがあったのでした。いずれまたここの仕事が出てくるのかな。ハワイに残るサムの真相は未だわかりませんが、一応テナントとは持ちつ持たれるの関係になったのですね。カイの噂のカナダ人ジャーナリストは、彼女というには交際している感じがあまりしませんね。この先もいつ会えるのかもわからないし。中の人は「スター・トレック・ピカード」に出ていたというのは、あーそいえば。「ゴッサム」のアイヴィー役だったのははっきりと覚えています。確かにカナダの人だ。
September 15, 2024
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オリビアの罪悪感と呼応したのでしょうけど、何だかなーというエピソードでした。頭でっかちというのかな。オリビアは行方不明となったマディの事で精神的に追い詰められている。未だに手がかりは乏しく、FBIのクレイ捜査官から児童誘拐対応チームへの捜査協力を申し入れられる。マディと一緒に去ったという「カナダ人のジョージ」については、行動分析課が分析中だという。衣料店に覆面をした20人を越える大勢のグループが押し入り、商品を奪ったり店内を荒らしたりした。店員のジェニーが覆面を取った犯人に胸を触られており、若者だったという。オリビアは店の奥に隠れている水着姿の女性を発見し、レイプ被害者だと気づく。ナタリー・ロスは新婚旅行のために水着を買いに来て、試着していたが、騒ぎに気づいて試着室を出た。その時、犯人の一人に目をつけられ試着室に追い詰められた。かなり動揺して怯えているのか、ナタリーは犯人に関する記憶がないという。しかしマスクをしてかなり若い男だったと答える。マスコミが素早くこの事件に飛びつき騒ぎ始めた。ブルーノの重大犯罪犯担当の友人から、防犯カメラの映像が届き、そこにナタリーを襲った男の映像が見つかる。しかし、犯人は直前にマスクを外しており、ナタリーの証言とは矛盾していた。SNSに今回の犯行を自慢気にライブ配信している人物が見つかり、一緒にいる人物がナタリーを襲った犯人と思われる。すぐにアカウントを持つトラビス・バトラーを聴取するが、未成年で悪びれることもなく、あっさりと強盗を認める。しかしレイプについては言葉を濁し、一緒に映っていた人物についても初めて会った、マスクをしていたなどという。重大犯罪班が今回の犯人グループ18名を突き止め身柄を拘束する。オリビアは一人ずつ尋問してレイプ犯を突き止めるというが、カリシはすぐに保釈されるだろうという。直前に目撃していながらマディを救えなかったことから、オリビアがムキになっていると指摘し、オリビアもまずナタリーとジェニーに彼らの写真を見せることにする。ジェニーはすぐに犯人を特定するが、ナタリーはやはりわからないと答える。ところが、マンハッタンSVUのフロアに黒尽くめマスクの集団が現れ、大暴れする。全員未成年ということで、手荒な取り押さえはしなかったが、そもそも目立ちたい、アクセス数を増やしたいというのが目的のようだ。拘束中のトラビスは更に罪を重ねていることから、カリシがレイプ犯の名前を求めると、幼馴染のジェイ・ワトソンだと明かす。身柄を捉えて話を聞くが、レイプについては明白な自白はなく、当初の捜査でDNAも検出されていない。そこでしぶるナタリーに面通しを頼み、やっとジェイを犯人だと指す。それでもジェイの弁護士カーターはナタリーが不安定だと指摘し、カリシも証拠が不十分だという。オリビアはナタリーが試着していた水着の試着用保護シートがないことに気づき、再度現場を捜索して手に入れる。それからジェイのDNAが検出されたことから、立件され裁判となった。ただ、ナタリーの婚約者ブルックは、黒人であるジェイが被告であることで、公正な裁判を受けることができるのかとオリビアに訴える。ナタリーが証言に積極的ではなく、オリビアはマディの件で自分が無理強いしたのではないかという。懸念した通り、ナタリーは証言で、犯人を目の前にして指し示すことができなかった。カリシは休憩を求め、改めて証言をためらう理由を尋ねる。ナタリーはカメルーン出身の里子の弟がいて、幼い頃に万引きをさせて自分は注意だけで済んだが、弟は勾留され前歴がついたという。その結果、弟は更生せずの人生を送ることになった、その事を悔いて裁判の間に何度も思い出していたという。まだ若いジェイが刑務所に行けば一生それがつきまとう。自分は何とかこの事件を乗り越えるつもりだというナタリーに、この裁判は正当なものであり私を信じてほしいと説得する。ナタリーは改めて証人席に座り、ジェイを指し示す。改めて、弟が不当な扱いを受けた事に罪悪感を持っていると説明するが、カーター弁護士は気まぐれだと批判する。しかし、ジェイは有罪を認め取引に応じるという。これまで何をしても無視され、存在しないかのような人生だったが、今回自分のしたことがナタリーの人生を大きく変えた事を知り、始めて悪事をしたと認識したという。オリビアはカリシにBAUの心理分析レポートを一緒に読んでほしいと頼む。白人は黒人への罪悪感を持て、ということでしょうか。被害者であっても、相手が未成年で、自分が過去に取り返しのつかないことをしたからナタリーは許すのですね。ブルックがオリビアを追及しているのは婚約者を信じ愛しているからということと理解しますが、何だかリアルではない印象でした。何としてもあの若造を有罪にしろ!と言うほうが個人的には自然に感じます。まあ、今回はこのままで置いておきます。事件はいっとき、暴徒が店舗を襲うという事が続いていたという状況が背景にあったのかな。ブルーノがこの街は病んでいると分析していましたが、この国は…ということですよね。暴徒が目の前で蛮行に及んでいるのに、被害者が呆然と立ち尽くすのはこの街に馴染んでいないということですね。ブルックはNYPDに対して、役立たずと批判して、その後があれで、一体どういうキャラクターなんだか。水着の件は女性ならふんふん、と思うところでしたが、案の定オリビアが指摘していました。オリビアのマディへののめり込みは、いつもの彼女らしくないなという印象です。オリビアも年を取った?そんなことはないか。
September 12, 2024
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先週お休みのルーシーが何事もなく出ていて、いつものハワイのメンバーによるいつものエピソードという感じでした。サムに関する疑惑は今シーズン続くのでしょうが、LAから見ている人からしたら、サムが悪役のはずがなく、ハワイ、パールハーバー基地の位置づけはどうなんだとか、当たり前のように厚木基地や沖縄の名前が出てきて、複雑な思いがしました。軍関係者のみが宿泊するカフア・コアホテルで、パイロットのメレディス・ブルックス少佐がベッドで死亡しているのが見つかる。ブルックスはベテランのパイロットで、今は沖縄からオアフへの定期便を担当している。このホテルには年に11回宿泊しているが、その度に部屋にこもりっきりで不自然な印象を与える。死因は首を閉められたことで、争った痕があったが、親しい相手とセックスをした直後でもあった。発見したのはナイト・マネジャーのフランク・ハウエルで、被害者のことをよく知っているという。ドアキーにアクセスしたのはルームサービスや清掃などの関係者だが、ハウエルはブルックスのプライベート情報については頑なに話さない。しかし、サムが防犯カメラの映像にギャップがあることに気づき、ハウエルが元二等軍曹であることがわかる。しかもブルックスのセックスの相手はハウエルだった。ハウエルは以前スペインのロタで、女性と共に大金を持って無断欠勤をしていたことで不名誉除隊となっていた。DVから逃げる女性を助けたというというが、女性が証言を否定したので6ヶ月の刑期で刑務所に入っていたという。ハウエルは当時のNCIS捜査官への不信感から、今回は何も語ろうとしない。ブルックスの所持品からボイスレコーダーが見つかり、ハウエルとの会話の後、誰かが侵入しブルックスを襲う様子が録音されていた。厚木のブルックスの上官の情報で、最近基地へのコカインの持ち込みが問題となりブルックスが取り調べを受けていたことがわかる。早速ブルックスの航空機を捜索し、ジェシーとカイはハウエルの行動を監視する。基地でのコカインの乱用とブルックスの飛行機記録一致しており、ブルックスは何かのために録音していたと見られる。一方、ホテル内の様子を探るため、ルーシーとケイトが新婚旅行客を装って、潜入捜査をすることになった。2人はオープン・バーの常連ジョージと話をする。ジョージは空挺師団を退役し、今はホテルの名誉コンシェルジュ、「町長」として何でも知っているという。ケイトはハウエルが怪しい男と話をしているのを見つけ、観察する。夜、ハウエルと男が車で出かけるのをジェシーらが追跡するが、振り切られてしまう。ハウエルと一緒にいたのは、麻薬の密輸などで前科のあるツプアで、アリゾナで服役していた。ハワイでは不動産関係の仕事をしているというが、管理がされていないような物件ばかりだった。ケイトとルーシーは、ハウエルとツプアが使った従業員用のドアから中に入る。そこで、2人の担当をしたベルボーイのマルコを見かけ、気になる倉庫を調べる。今のところ、怪しい品物は見当たらないが、アーニーから不正な方法でブルックスの部屋に侵入する方法を聞いたケイトは、上の階からベランダに降りて見せる。サムとカイは鑑識でカルテル絡みの証拠品を調べ、液体に混ぜられたコカインを発見する。ジェシーはツプアの担当する不動産の中で、農機具を扱う物件を調べる。昨夜ハウエルを乗せた車が駐車しており、テナントとジェシーが中を調べるとツプアが逃げ出した。そこには、暴行を受けた上残忍に殺されたハウエルの遺体があり、他にも3人が殺されたようだ。手口などからカルテルの関係が浮かび、鑑識のブンブンは液体コカインを注入したパイナップルを発見、そのパイナップルがホテルに隠されていた可能性が出てきた。ケイトは宿泊している部屋で、ベランダから侵入してきたマルコに襲われる。必死に抵抗して相手を倒すが、マルコはカルテルの戦闘員としてハワイで活動しており、ツプアとハワイにコカインを密輸し、市場を拡大、その手を軍に伸ばしていた。ハワイではある農産物を扱う会社が買い取られ、その直後からコカインの流通量が増加している。ここで液体コカインを注入したパイナップルを生産しているとみて、NCISが突入する。サムの活躍もあり、ツプアの身柄を確保、運び屋を担っていた軍人のリストも見つかった。ツプアとマルコはハワイで金を用意し麻薬の手配をしていたが、軍人を運び屋にするのにカフア・コアホテルで人探しをした。その担当は「町長」こと、ジョージ・コンラッド軍曹で、退役したのではなく、陸軍トラックを使って東海岸にドラッグを行き渡らせ、軍を追われた。ブルックスは密輸をしていたが、捜査側に協力する事がわかり殺されたのだった。ジェシーはハワイに居続けるサムの意図を疑うが、サムはジェシーの資質と実績を認め、チームを監視するためにここにいるのはない、という。しかし、アーニーが調べたところ、サムが行っているセミナーの予算はパールハーバーではなく、「エリート」という極秘の存在であるという。最初からバーの常連はおなじみの役者さんなので、怪しいとわかっていました。(笑)ケイトとルーシーの潜入捜査で、2人の結婚願望などについて語られ、最終回はきっとケイトがロイヤルウェディング風のドレスを着て結婚式をするのでしょう。カイにカナダにいる恋人の話が出てきたので、その彼女も出てくるのかな。ブンブンはパイナップルのアレルギーなのでしょうか。ハワイでは辛そうですね。麻薬犬はれっきとした捜査官で、ナデナデしたらだめ、とか美味しいところを持っていきましたね。サムは作戦面でも、実力行使でも、人脈でも重要なアセットである事を見せつけました。これが本土とハワイの人材配置の違いなのかな。それにしても、厚木基地も沖縄の基地もアメリカの国内の一部扱いであることが改めて感じられました。また、ハワイの土地にあのようなゴージャスな軍の施設あるということは、地元の人からすると複雑な気持ちだろうなあ。サムの口からカレンと潜水艦に閉じ込められた話も出てきて、それはそれで良かったですが、ハワイのチームからすると本当に目の上のたんこぶというか、嫌な存在なのがありえないなあ。ちなみにスウィフト役のヘンリー・イアン・キューザックは新板「マクガイバー」でもいきなり怪しい上司側で出てきて、いかにもな配役ですね。
September 7, 2024
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新シーズンプレミア。前シーズンのラストで「組織犯罪特捜班」と2話ずつ合計4話続きのクロスオーバーをしているので、相変わらずシーズン24の22話は「組織犯罪特捜班」のシーズン3を見てからということになります。私の印象としては、クリス・メローニがシリーズに復帰して自分のシリーズを立ち上げるまでの3シーズン分は、SVUとして全力でバックアップしたのではないかなあ。2つのシリーズで一つのストーリーを展開し、オリビアとステイブラーの関係についても、やっと決着が付いて、シーズン25はオーソドックスなSVUに戻るような気がします。オリビアが付けていたペンダントも、その象徴なのでしょう。また、オープニングにマンシーがいませんが、シーズン24の最終話で昇格の話が出ていましたので、そういうことかと思います。アマンダとカリシの子供ニッキーの洗礼式が行われ、SVUの仲間たちで祝う。その帰り道、オリビアは停車している派手なバンの助手席に乗っている少女を見て何かを感じる。大型店舗で買い物をしていたフリン家の娘マディが姿を消した。マディが欲しいと言っていた絵の具の売り場に絵の具が落ちており、母親アイリーンは娘がいなくなったと大騒ぎをしている。男子トイレに銃が隠されており、現場に到着したオリビアはマディの写真を見て、先程の少女だと気づく。オリビアは母親に直接目撃したとは告げず、一斉警告を出し交通カメラなどのチェックを始める。記憶ではマディは怯えたような表情ではなかった事が犯罪を見逃すことになったと、オリビアは自分を責める。夫妻にNYでの知人や友人などについて尋ねるが特に問題は見当たらない。マディの携帯がトンネルのブルックリン側で見つかるが、マディの消息について有力な手がかりが得られず、母親は激しく警察を非難する。フィンやヴェラスコらが、本当に見たのかと疑う中、4時間経ち、オリビアが目撃したエナジードリンクの配達車が州外のガソリンスタンドで見つかる。昨日、会社から盗まれており、ここで車を乗り換えたと思われるが、防犯カメラが壊れている。必死で手がかりを探すオリビアは、シートの間からマディが着けていたブレスレットを見つける。マディはやはりこの車に乗っていたとがわかるが、誘拐した犯人のDNAが特定できない。しかしブルーノが交通カメラから、犯行に使ったバンの映像を見つけ出し、運転手の姿をキャッチした。今のところ、エナジードリンクの会社は捜査に協力的ではなく、カリシは従業員に関する令状を取ることにする。アイリーンは運転手には心当たりはないというが、父親はマディのサッカーの練習中に怪しい男が様子を見ていて、警察が話を聞いたことを思い出す。ゴードン・フランクスの自宅に向かうと、物置の中から、マディを写した写真が見つかった。誘拐に関しては無実を主張するが、アリバイははっきりしない。しかし、マディ本人の存在を示す証拠はでなかった。SVUに少女を見つけたという男がやってくる。ビニールに包まれていたのは、マディにそっくりなラブドールだった。実はこれらの人形は映画の撮影現場で小道具として使われており、なぜかマディの誕生日の時の服装そのままの人形が売られていたことがわかる。マディのSNSは両親が厳しく管理しているので、外に出たとは考えにくいが、オリビアは技術部門に誰かが写真を閲覧したかどうか調べさせるという。娘を案じる両親の精神状態は限界に達していた。ラブドールを輸入した業者を調べたところ、台湾から相当数の人形が輸入されていた。今のところ、小児性愛者が人形を購入しただけでは犯罪とはならず、行き詰まったオリビアはアマンダにアドバイスを求める。アマンダは愛好者が満足できずに欲望を高めていくのではないかと答える。SVUはマディ似のラブドールを購入した客を一軒一軒当たり、DNAを集める。その中でハルという男は、重要な証言をする。もともとマディの人形を購入していたが、友人のマークがマディは実在すると教えてくれたことから、本物が欲しくなり、誘拐する計画を立てた。実際はマークの友人が誘拐を8000ドルで引き受けたが、ハルは怖くなり依頼をキャンセルした。それでも、誘拐は実行された。連絡先の携帯から犯人の位置情報がわかり、SVUがモーテルに急行する。しかし部屋には男の姿はなく、バスタブに浸かった大きな袋の中にマディとは別の少女を見つける。地元SVUのパリッシュ刑事によると、失踪したーニャという少女を追っていたという。ターニャは致死量に達するフェンタニルを摂取しており、同行の男に渡されたという。その男は30代後半、ブラウンの髪の白人男性という程度しかわからないが、マディを連れてきたと証言する。マディは朦朧としていたので、おそらく彼女も薬を盛られたのだろう。男はマディがいるからと、ターニャに別れを告げ薬を渡した。マクグラスは1年以上行方がわからなかったターニャが見つかったことを手柄として発表するという。マディの両親の気持ちを慮るオリビアではあったが、マクグラスに押し切られる。マスコミ発表の場にやはりマディの両親が現れ、オリビアは激しく責められる。オリビアはマディが生きているという希望を持ち続けるという。ということで、マディの捜索は続くわけですね。マディはある特定の趣味の人達には人気があって、それを商売にしているのは台湾の業者ということか。誰がどうやって限定されたSNSから写真を盗んだのかは、結構手がかりがあるんじゃないかと思います。サッカーの写真などは禁止された画像とも言い難く、取り締まりは難しい。どこかで誘拐した男と一緒にいると思われますが、一刻も早く救出しなければなりません。薬漬けにされているかもしれない。脱線しますが、日本で有名なラブドールの会社が生産を終了するという記事を見ました。人形そのものを愛する人もいるし、叶わぬ望みを人形で代替するということもあるし、それは犯罪ではないということですが、今回はちょっと無理やりな展開だったように思いました。冒頭にオリビアがセラピーみたいなところで、24年間のSVUでの自分を振り返っておりましたが、いかにも今シーズンを新たなスタートとして仕切り直したという感じがしました。マンシーがいなくて、ブルーノはいますが、やはりアマンダを出したのが堪える。オリビアの孤独感が増し、直感でこれは怪しいと思ったことをスルーした自分に厳しくあたっています。せめて、人手不足が解消されると良いのですが。洗礼式の後のパーティで、マンチのことを偲んでいましたが、これは御本人がお亡くなりになったということへのお別れですね。洗礼式でオリビアの隣にいるおじさんは誰なのかと思ったら、カリシのいとこだという。しかし、この役者さんはシーズン24の最後に別の役柄で出ていたんだけどなあ。オリビアに誰か紹介したいという、カリシの世話焼きだったわけですが、今後オリビアの新たなパートナー探しはテーマになるのかもしれません。アマンダとカリシはラブラブで良かったですね。しっかりと幸せを掴んでいることが、SVUとしては数少ない喜びです。
September 5, 2024
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今回はジェシーのお当番エピとなりました。タイトルは洒落て「007シリーズ」をもじったものでしょうが、エクストリームスポーツ業界を取り上げたわけですね。でも、まじめにスポーツを目指している選手には気の毒かな。事件と海軍とのつながりは無理やりで、むしろ「マグナム」で描いた方が良かったかも。(笑)白昼、海軍信用組合の現金輸送車が3台のバイクに乗った強盗に襲われ、金を奪った犯人をパトカーが追った。犯人は巧みな運転技能を持ち、そのうちの1台を海岸際まで追い詰めるが、犯人は崖から飛び込み、待っていた水上バイクに乗って逃げ去った。しかし、それはオトリで、現金は後の2台の犯人が持ち去ってしまう。乗り捨てたバイクはモトクロスの専門的なもので、海外のカスタムタイプだった。計画的で手際の良い犯行ではあったが、金を全て奪っておらず、盗んだ場所も警察の指令センターが近い。サムは犯人の目的はスリルを楽しむことだったのではないかという。今回の現金輸送は予定されておらず、内部から情報が漏れた可能性がある。テナントはサムがハワイに滞在する理由が本当に「型破りな戦術セミナー」のためなのか、突き止めるという。遺留品のバイクに貼られたシールから、このバイクはメキシコシティからLAへ輸送されたことがわかる。サムの意見から、海外でド派手な逃亡方法を取った同様の事件を探すとメキシコシティの近代美術館からベースジャンプで逃亡したものがあった。このバイクは最終的にハワイのアロハ・スタジアムに配送されており、ここで現在行われているモトクロスのツアーのものであることがわかる。ということは、この場所には容疑者の候補がたくさんいる事を意味する。ジェシー、カイ、ケイトが参加者に聞き込みを始めるが、ジェシーは若い時にモトクロスをしていたことから、チーフメカニックでライダーのレジェント、TJショウに近づく。昨夜ここでバイクが2~3台盗まれたというが、防犯カメラは切られており、内部犯行の疑いがある。容疑者となりそうな犯罪歴のある関係者は30人を数え、捜査方針についてサムのアドバイスを受け、ハイパードームツアーの関係者が集まるバーで聞き込みを行う。ジェシーは再びJTに会い、意気投合して深夜のスピードボートレースに誘われる。朝帰りしたジェシーは、JTの仲間が世界中で危険なスポーツを楽しんでいる事に圧倒されたという。ジェシーは早くに結婚して家族を持ったため、彼らの生き方には感じるところがある。JTはジェシーに直感で生きろという。ハイパードームツアーでは、ダロウという男がリーダー格で、過去にも犯罪歴があった。また、ゼイヴィアという男は昨夜スピードボートレースには姿を表さず、仲間たちとは違うアパートに滞在しているという。そのアパートには海軍信用組合の管理部に勤務するジーナが住んでおり、早速監視に向かう。ゼイヴィアがジーナとアパートから出てきたため、事情を聞こうと近づくとゼイヴィアが逃亡した。ゼイヴィアはNCISに追跡され、車道に飛び出して轢かれてしまう。ジーナはゼイヴィアとの交際を認め、現金輸送の日程について話したかどうかは覚えていないという。ゼイヴィアがバーでつるんでいた人物はわかるということで、彼らの携帯の位置情報をチェックする。ゼイヴィアの携帯には仲間からのものと思われる着信が多々あり、 相手はまだゼイヴィアの死亡を知らないことから、次の犯行の誘いに答える返事を送る。待ち合わせのダウンタウンで監視していると、ダロウを始め数人の仲間が姿を見せる。ジェシーは強引に現場に近づき、強盗の証拠を求めバンの荷物を探るが、ダロウに見つかってしまう。ダロウはジェシーをバンに押し込むと、これまで経験したことのない事を体験させるという。到着した場所は、高い波が押し寄せる海岸でダロウらはサーフィンを始めた。ジェシーもサーフィンに付き合うが、そこにTJもいた。若者世代との違いを語るJTに、ジェシーは現金強盗について切り込む。JTもダロウもジェシーが警官ではないかと疑いを持っていたという。ゼイヴィアの共犯者を聞き出そうとするが、TJは彼らをかばうような発言をし、ダロウとその他の2人か脱走するのに時間稼ぎを求められたと認める。ジェシーが本部に連絡をいれる間に、ダロウの姿は消えた。さらにJTまで姿を消し、NCISは彼らの車を追跡する。ダロウらはマリーナへ向かった事がわかり、サムも身柄確保に協力することになった。しかし、ダロウの持っていたカバンには現金はなく、偽物とすり替えられていた。TJはダロウを騙し、空港へと向かっていた。ジェシーが駐機しているプロペラ機に近づくと、待ち伏せしていたTJに殴られ意識を失う。ジェシーが意識を取り戻したのは、海上3000メートルを飛ぶ飛行機の中だった。TJは自動操縦の飛行機からパラシュートで逃げ去った。ジェシーはテナントの指示にしたがって、飛行機を旋回させ空港に着陸することができた。今のところTJの行方は不明だ。テナントはサムがビジター用のIDを使って、向かいのビルの地下室に入ったことを掴み、現場に踏み込む。しかし、サムは本当にセミナーの最中だった。テナントはサムのヨットを訪ね、ハワイにとどまる理由について話してくれるのを待つという。ジェシーの中年の危機のエピソードでしたね。家族を大事にする真面目な人柄が伝わってきて、最後の初の飛行機操縦が究極のスリルだったというのがオチでした。サーフィンは上手でしたね、見せ所でした。ルーシーの不在は常態化して、言及さえなし。FBIのケイトが当たり前のように捜査陣に加わるのも変ですが、一応真面目にいつでもスーツを着ているのを突っ込まれたりして、いじられる役は果たしています。TJ役の人は本家にも出ていたんですね。記憶は全くなし。危険なことをしてその場その場を楽しんでいる奴らの多くには、過去に犯罪歴もあり、「このスリルがたまんねー」と言いつつ、法に触れることもするという。日本のニセコのスノーボードが出てきましたが、コースを外れて面倒なことを起こす人たちもこの範囲に入るのかな。でも、逃げるゼイヴィアが定番のように車に轢かれてしまったのは何だかなあ。彼も町中でのパルクールみたいなスポーツがあるのだから、軽々と逃げる方が今回のシナリオには合っていたかも。サムが未だに謎の人として、珍しい事務仕事をしながら、捜査方針には口を出したり、一人で3人相手に兵ぶりを発揮するなど、存在感が相変わらずです。船に住んでいるし、あれはもう仙人ですね。その割に筋肉が多すぎるけど。でも今週のヒットは、ケンジーとディークスの名前を出したことで、LA支局は機能している事がわかってうれしいです。カレンはヘティを探してどこかウロウロしているのでしょうか。
September 1, 2024
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『沈みゆく船』もっとも短いシーズンのフィナーレ。事件はドタバタでしたが、結構納得の行くエピソードだったかな。本国は10月にも次シーズンが始まるので、色々気になることもわかるのでしょう。全国的に激しい雨が降っているので、無事録画できたことがありがたいです。退役した古いUSSグッデルを沖合に沈めて、人工漁礁にすることになり、事業者のマイケル・チャンがZNNのレポーターを連れて船内の生放送をしているとき、ビニールに包まれた3人の遺体を発見する。ナイトが断ったNCIS極東支局の主任の役職を、REACTの教官が引き受けることになり、ヴァンス局長はその後任として、ナイトに意向を聞く。ナイトはかつて、主任教官の職務を志望していたこともあり、ヴァンスは有力な候補者だというが、ナイトは同僚を亡くすなどの出来事などから、今はその気持を持っていない。パーカーはナイトの気持ちを優先するとして、ヴァンスは今日中に受けるかどうか返事がほしいという。ジミーは勤務地が西海岸だと聞いてショックを受ける。死んでいたのは男性2人、女性1人、それぞれ死因は別で、いつこの船に運び込まれたのか、港長のレイシーに聞く。ここではセキュリティカメラの設置はなく、夜だけの警備員と昼間はレイシーが監視しているという。夜間担当のエドガーを呼び出すと、血のついたつなぎを着ていたため、事情の説明を求める。昨夜は午前2時頃20分ほどトイレに行って、目を話したという。死亡していたのは、建設労働者のトーマス・マッキン、学校教員のスーザン・サイドル、そして身元不明のホームレスらしい男性とわかる。3人の関係については手がかりがない。マッキンの死因は鈍的外傷によるもの、スーザンは刺殺、ホームレスは車に轢かれたと見られる。ジミーはナイトの仕事のオファーについて、ナイトに捨てられる前に自分からナイトと別れるという。これまで、多くの身内や大切な人を失ってきたジミーは、ナイトに関しては自分で決めると声を荒げる。パーカーは恋愛関係の相談役としてふさわしくないと言いつつ、ナイトに先程のジミーの発言は溜まっていた感情の爆発のようだった、という。マッキンの妻モリーは、2日前に夫が帰り際に電話をしてきたのが最後で、失踪届を出したばかりだったという。他の2人については覚えがないというが、マッキンはサミーという胴元と金のことで揉めていたようだ。スーザンの家に向かう途中のパーカーとナイトは、現場で回収していない光るものがあったと気づき、船へと急行する。落ちていたのは腕時計で、2人が拾い上げたときに何者かが船内にいることに気づく。侵入者を追おうとするが、パーカーは倒れてきた配管の下敷きになってしまい、2人は機関室に閉じ込められる。重い配管を簡単には動かすことができず、電話も圏外となっている。「スロッピー・ジョー」ことサミーは、フードトラックを隠れ蓑に胴元をしており、トーレスが覚えていた。サミーはマッキンに借金があり、そのためにフードトラックを売るつもりだという。マッキンは妻にも内緒で金を稼いでいたのだった。しかしサミーにはアリバイが成立した。身元不明だった男性はシェルターに住むホームレスと判明する。ジミーはケイシーにナイトとのいざこざを話し、ケイシーはナイトの仕事の話を自分ごとにしてしまっていると指摘する。やはり謝罪するべきと、ジミーがナイトに電話をするが通じない。パーカーも電話に答えない。不審に思ったケイシーらがパーカーとナイトの車の行方を追う。ナイトは下敷きになったパーカーを何とか救い出すが、パーカーは足に怪我を負っており出血も多かった。出口を探すナイトは床のハッチのドアを見つけ、開けてみるが下は水のタンクのようになっており、脱出には覚悟が必要となる。パーカーとナイトの身になにか起こったと判断したチームにジミーも加わり、まだ2人が訪ねていなかったスーザンの家に向かう。現場は殺害現場の証拠を消そうとした痕跡があった。マッキンとスーザン殺害の凶器と見られる包丁やハンマーも見つかり、マッキンとスーザンは不倫関係だった事が伺い知れた。怪我をしたパーカーの状態が悪化し、パーカーがリリーという少女の幻覚を見始めた。ナイトはハッチから泳いで外に出る方法を探ることにする。パーカーらの車はサミーの家の前で発見された。サミーは捜査官を殺してその車を家の前においておくはずがないという。何者かがサミーに罪を着せようとしているのか。マッキンの妻モリーに会いに行くと、家の中からレイシーが出てきて、2人は伯父、姪の関係だとわかる。レイシーは夫の浮気相手をモリーが殺したのを助けたが、ホームレスを轢いたのはモリーだと告白する。モリーは現場に腕時計を落としたことに気づき、船に戻ったが、捜査官を見つけて閉じ込めた。チームはパーカーとナイトが船に閉じ込められていると知り、現場に急ぐ。その頃、パーカーは意識を失い、ナイトもタンクの出口のハッチを開けることができずにいた。ナイトの立てた音を頼りにチームはナイトとパーカーを救い出すが、パーカーの状態が危険だ。取り調べで、モリーは夫の不倫相手の家に乗り込み、包丁を手にしたらスーザンが体当たりしてきて刺してしまったという。それでレイシーを呼んだが、そこにマッキンが現れもみ合いとなり、レイシーはハンマーで殴ったと認める。死体を処理して船に向かう途中、モリーはホームレスの男性を轢いた。その後、テレビ取材で死体が生放送で映ってしまい、モリーとレイシーはサミーに罪を着せようと企てたのだった。パーカーは意識を取り戻し、ナイトはあのリリーという少女は誰なのかと問うが、パーカーはあいまいな返事をする。ジミーはナイトに感情をぶつけた事を謝罪する。ヴァンスは1日遅れで、REACTの主任教官の返事を求める。ナイトは引き受けると答える。私もポセイドン・アドベンチャーを思い出しました。今シーズン、ナイトの父親まで出てきて、彼女の人生設計「プラン」が語られたのですから、最後に大活躍するという事は結果はわかっていたかなと思います。私もこの活躍を見れば、新しい仕事はまさにナイトにぴったりだと思いました。彼女がためらっていたのはジミーとの交際で、極東支局への転勤を断ったのもそれが理由だった。でも、さすがに今回は決断するでしょう。日本に行くのに比べれば、同じ国内ですしね。確かに遠距離恋愛になるかも知れませんが、そこは何とか乗り切ってほしい。愛する人を次々亡くしてきたジミーにとっては辛いでしょうが、仮にジミーの方がペンドルトンへ行くというチョイスもあるかもしれない。となると、このシリーズもなおさら寂しいことになりますが、とりあえずジェシカ・ナイトのキャラクターとしては、これでやりきったなと私は思いました。今のところ、降板という話は聞いていませんけど。一方、パーカーの「船は嫌いだ」というストーリー、ナイトが食いついて、お母さんの話はでないわね、というところが次に繋がりそうですね。リリーという少女はどうやら、パーカーが子供の頃の友達か姉妹?の雰囲気ですね。船は父親の勤務していた船か?きっとこの後に悲しい出来事があるような気がして、うーん。(というのは、ギャラクティカを見ているから…)しかし、パーカーの年齢であのような大怪我をしたら、復帰はかなり難しいのではなかろうか。骨折していたらなおさらだし、そうでなくても重いものの下敷きになれば、最悪のケースもあるだろう。とはいえ、リリーの謎を解かずにパーカーが引退するというのもないだろうから、次シーズンは語られるのでしょう。そして「NICS:Origines」も始まるし、「Tony&Ziva」もあるので、本家は肩の荷が少し軽くなるかも知れません。ところで、来週からこの枠は「Law&Order:SVU」となりますが、これも途中でお休みすることになりそう。こちらも話数が少ないので、気が楽ですけど。
August 30, 2024
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前話の続き。何となくシーズン3に入って、シリーズの雰囲気が変わった感じがします。サム・ハンナの投入は視聴率のテコ入れだったのかも知れませんが、無理して雰囲気を変えるのはどうかなあと感じました。連邦刑務所の凶悪犯を含む受刑者を乗せた飛行機が海上に緊急不時着した。すぐにNCISチームと沿岸警備隊が急行するが、その直前に武装したグループが突入して、連邦保安官を制圧し、受刑者の一部を連れ去った。保安官のクライトンは発煙弾で何も見えず、動きが取れなかったが、襲撃したメンバーは軍人のような動きだったという。海上への不時着時の手順では、受刑者たちは手錠を外され、救命具をつけて脱出を待つ。12名の受刑者のうち、11名は姿を消していた。一人残ったジャクソン・キコアは状況について詳しく話そうとしないため、NCISに移送する。NCISは10名の重罪犯、凶悪犯を指名手配して身柄の確保に全力を尽くすと同時に、スイフトがサムとテナントに、武装グループが脱走させた可能性があるロシアの犯罪組織の一員「化学者」こと、アレクシ・ボロコフの逮捕を急ぐようにいう。ボロコフは化学兵器を作って売る武器ディーラーで、世界中に兵器の貯蔵庫を持っており、何としてもその情報を聞き出さなければならない。飛行機は何者かにハッキングされ、不時着プロトコルを起動されたと見られる。犯人は操縦席にレシーバーを仕込み、80キロ圏内からアクセスしたようだ。アーニーがそのハッカーを追う。連邦保安官によるキコアの聴取が進まないため、サムとテナントが代わりに聴取を続ける。後2年で刑期が終わるというキコアを説得し、武装グループの銃撃のあと「化学者」が逃げるのを見たというのを聞き出す。逃亡に使った船も目撃していたことから、すぐに着岸している船を発見するが、「化学者」の姿はなく、武装グループのメンバーが殺されていた。タトゥなどからロシア関係の人物と見られる。サムが現場から去ったと見られる車のタイヤ跡を発見する。アーニーは工場地帯に潜むハッカーを絞り込み、直接メッセージを送る。包囲網が迫っていると脅すと、慌てて男が建物から出てきた。チームを組んで他の脱走者を追っていたルーシーとケイトは、放火犯のミルトンを逮捕する。移送中にミルトンがボロコフよりも極悪だという、ヘンリー・ウェストという男の名を口にする。ヘンリーは横領で逮捕されていたが、実は20人も殺した連続殺人犯でFBIにも知られていない。ハッカーのウォルター・ペンからボロコフの情報を得たNCISが、隠れ家でヘリの到着を待っているボロコフを発見する。しかし、ボロコフは一人ではなく、ヘンリーに拘束され銃を向けられていた。サムとテナントは人質になっているボロコフをヘンリーのし掛けた銃から救う。その他の脱走者は全員身柄を確保された。サムはスイフトと共に本土に戻らず、ハワイに残るという。お偉方からここで型破りの戦術を伝授するという、セミナーを任されたと言い、もうテナントを監視していないという。11人逃亡したのかと思ったら、指名手配は10名で、ヘンリーはボロコフと一緒に逃げたとわかっていたのでしょうか。そして傭兵みたいな武装グループを一人で殺したらしい、というのもヘンリーがやったのか?脱出のシナリオはボロコフの一味が計画したはずで、一体どうやってヘンリーが主導権を握ったのかわかりませんが、最後の引き金に糸を結んで指にかけている状況もどういう意図だったのかわかりませんでした。沿岸警備隊のパイクが加わって、ジェシーとカイと「俺達三銃士だ」というのや、嫌味なブンブンとアーニーの絡みなど、一転楽しい雰囲気の後半戦でしたが、サムとテナントの部分とはマッチしないように思いました。テナントは特に悩んでいたり行き詰まっているように見えないのですが、サムが頼んでもいない心理分析をして、ゴーストを追うのはやめて今に集中しろ、とか言うので、いつものチームリーダーらしさが出てこない。唯一キコアにハワイのためにしゃべって、というのが「らしさ」かな。なぜサムがハワイに腰を落ちるけるのかは、LAシリーズとはまた別の設定なのでしょうね。もっと控えめで、顧問程度の存在感なら良いのに、半引退生活にも見えないし要するに浮いています。まあ、残りわずかなので仕方ないか。せめてLAシリーズのファンのために、元の職場のメンバーの消息などちらっと出してくれると良いのに。それにしても、ハワイチームの存在、言動が軽くて物足りない。カイなんて、ルーツや地元の関係で掘り下げがあったのに、この先どうなるのかなあ。ルーシーとケイトもいろいろあったのになあ。最終的には妙に明るいハワイチームにサムが溶け込むのでしょうか。
August 24, 2024
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『テキサス事件簿』今週も何かの手違いで最初の方が録画されていませんでした。追加で録画しましたが、でもまあ、見なくてもわかるエピソードでしたね。市内のゴミ箱裏にバラバラに切断された海兵の遺体が捨てられていた。指紋と歯形から、2年前にサンディエゴで事故死したトム・ライリー大尉とわかるが、つじつまがあわない。トムの元上司によると、ヘリコプターの訓練中に海上に墜落し4人が死亡するという悲劇があり、トムはパイロットだったが、トムだけ遺体が見つからず、死亡したものとされた。トムがもし生きていたとして、なぜ軍に戻らなかったのか。元々トムの軍での素行には問題があり、数々の懲戒処分を受けていたという。事故もトムの責任とされた。検視をしたジミーは、手慣れた作業で遺体が解体されており、殺されたのは別の場所だという。死亡したのは48時間前で、切断面から金属片が見つかり、他にも刺し傷があった。こちらからは、トムとは別人の血液が見つかったという。マクギーの家では、デライラがキッチンのリフォームをしたいと言い出す。その話を聞いたパーカーはリフォームは夫婦仲を悪くするとアドバイスする。ところが、デライラが本部に姿を見せ、同僚の関係者にリフォームのリアリティ番組のプロデューサーがいて、番組に出演することで夢のキッチンがただで手に入るという。すでに申し込んで、明日プロデューサーによるインタビューがあるらしい。トムは新しいIDを手に入れ、テキサスでトム・ウェイドとして人生を始めていた。携帯の履歴などから、1週間前にDCに来ており、NCISはトムの足取りを追うことにする。また、テキサスのファーンズワースで生活していたトムは、地元保安官によると最近自宅に不法侵入されていることがわかった。パーカーはトーレスとナイトをテキサスに送り込む。地元の保安官ジョーはホテルのオーナーでもあった。田舎の小さな町なので、いくつもの役割を担っているという。トムの自宅侵入事件では、本人は不在で特に盗まれたものもなかった。犯人は何かを探していたと思われるが、単なる強盗ではなさそうだ。トムが働いていた牧場は、州で最も有力な一族カール・バノンが所有する牧場だった。バノン本人も牛並みにタフで血気盛んだという。トーレスとナイトはバノンの屋敷を訪ね、話を聞く。トムはここで2年前から働いており、最後に会ったのは1週間前で、バノンの息子で弁護士のジャクソンはトムが殺されたと聞いて動揺したようだった。牧場には秘密を抱えて働いている者も多く、ここに流れ着いて生きがいを得て人生をやり直すという。ケイシーは遺体から見つかった金属片を、鎧の下に着る鎖帷子のようなものだという。さらに、刺し傷から見つかった血液は人間のものではなかった。動物の血液で、手慣れている殺し方から連続殺人犯かという。トーレスは牧場の同僚アルマからトムに関して話を聞く。アルマは、トムが夜中に荷物を持って車で出ていくのを目撃していたが、翌朝その事を尋ねると「ここにはいなかった」と嘘を付いたという。デライラとマクギーはリアリティ・ショーのプロデューサーから出演を念頭に置いたインタビューを受ける。キッチンのリフォームについて、様々な提案を受けると素直に夫婦揃って前向きな対応、評価をするので、プロデューサーは視聴者は夫婦が揉めているのを見たいのだという。トーレスとナイトはトムの車のGPS記録から、荷物を持ち込んだとみられる建物を監視していた。荒くれ者風の男が中に入っていくのを見て、侵入を試みるが、そこでトムが仮の教会のために寄付品を入れた段ボールを持ち込んでいたことを知る。牧師によると、トム・ウェイドは熱心な信者で毎週末に教会でボランティア活動をしていたという。トムは過去の事故で友人を亡くしたことで自分を責め、依存症で苦しんでいたが、現在はそれを克服して生まれ変わったようになった。しかし、1週間前にトムは牧場で「何か」を発見し、過去の償いのために正義を貫こうとして、DCに向かったという。トムの殺害理由と関係がありそうだ。牧場主カール・バノンは汚い手口で自分の帝国を築き上げてきた。しかし不正取引や脅しなどでは起訴されておらず、トムはバノンの不正の証拠を掴んだのかも知れない。ナイトはバノンの息子ジャクソンに再度話を聞くことにする。ジャクソンとトムとの関係について追及すると、ジャクソンは友達以上の関係だったことを暗に認め、父親には知られたくないという。父を裏切ることはできないと言いつつも、父親に関して疑わしいことはないかと食い下がると、ジャクソンは最近ブルーボネット牧場の買収で、自分は交渉から外されたと明かす。ケイシーはトムに付いていた血液を分析し、牛の血であることを掴む。殺害現場は食肉加工工場で、チェンソーを使って遺体を損壊したようだ。しかもその工場の経営者はカール・バノンだった。パーカーはジャクソンが言及した牧場の買収契約を見直せと指示する。ジョー保安官のホテルにバノンを呼び、ブルーボネット牧場を破格の値段で買収した経緯に付いて追及する。バノンの使用人がブルーボネット牧場の牧草地に放火した疑いが持たれていて、捜査をした責任者にバノンから送金された記録があった。トムはその証拠の隠蔽を見つけて、バノンの力が及ばないDCで告発しようとしたのではないか。しかも、殺害されたのはバノンの工場だ。バノンは自分を殺人事件と結びつける証拠はあるのかと居直り、NCISを脅して見せる。DCの食肉加工工場の工場長ビル・ノリアンを本部に呼んで話を聞くが、トムが工場を訪れたことは認めたものの、質問を突きつけられると次第に興奮して暴れ出し、マクギーとパーカーに襲いかかる。ジミーが診察して、ビルは覚醒剤を過剰摂取した状態で発作を起こしたと説明する。しかもビルの工場では他にも20件の同様の報告があり、ケイシーは工場でランチに出されたハンバーガーが覚醒剤に汚染された牛肉を使ったことを突き止める。実はバノンの牧場から送られた牛肉の塊の中に、覚醒剤の袋を隠してDCの工場で解体した際に袋から薬が漏れたのだった。牛肉を使ったドラッグの密輸は解体作業員2名が認めており、家宅捜索で他に12頭分の肉に袋が隠されているのが見つかった。トムはこの犯罪行為を探るためにDCに来て、作業員に殺害されたのだった。ただ、殺害は牧場からの指示だったという。トーレスとナイトが牧場へドラッグの密輸容疑でアルマの逮捕に向かうと、殺害を知っていた発言が出て、バノンが俺を潰す気か、とアルマに立ち向かった。アルマはバノンを撃ち、その騒ぎのすきに馬で逃げ出す。トーレスが馬に乗ってアルマを追いかけ逮捕する。ジャクソンは父の帝国が被ったダメージは大きいと認め、自分は自らの人生を生きたいという。あまりにも夫婦の仲が良すぎて、マクギー家はリアリティショーの出演は叶わなかった。自分自身でリフォームをしようとするマクギーだったが、デライラは考え直してこのままで良いという。壁には双子の成長の記録が刻まれており、それを塗りつぶしたくはないのだという。テキサスの頑固親父と、ゲイで弁護士の息子という設定はジャレッド・パダレッキの「WALKER/ウォーカー」と同じだなあと思いながら見ていました。テキサスのカウボーイを気取るトーレスとナイトがお楽しみというか、要するにトーレスが馬の扱いが上手くて、見事に馬に乗りこなすというのを見せたかったわけですね。でも、馬のシーンの遠目のは多分吹き替えでしたよね。危険だから当然でしょうが、アクション系は全部トーレスがこなすというのも、つまらないなあ。案外ナイトが隠れた才能を発揮するという方が面白かったかも。せっかくなので、地元のバーでカウボーイたちがナイトに言い寄ってそこでトーレスが漢を見せるとか、ありきたりですが、そういうシーンがあればより娯楽的で良かった。バノン役の役者さんはなかなかの迫力でした。食肉か工場で人体を…というのはホラーですね。やはり、マクギーとデライラの仲良しカップルによるリフォーム話が光りますね。リアリティショーでは夫婦が仲良くて、「それは良いですね」ばかりだと面白くないとか、筋書きを求められるとか興味深いところでした。日本なら「ビフォー・アフター」的にほろりと泣かせるのでしょうが。8年間双子を一生懸命に育ててれば、キッチンも傷むでしょう。その中で家族で築いた歴史を大事にしたいというのは、やはりジーンときました。デライラを喜ばせたいと一心のマクギーの心意気も素晴らしくて、幸せカップルを見るだけでこのエピソードは十分でした。ジミーが養蜂クラブの活動をしているのは初出?少ない出番でも笑わせますね。ところで、ジョーのホテルでナイトが食べていたのは何だろう。当然牛肉をつかったメニューだと思いますが、そうでもなさそうな。
August 23, 2024
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シーズン3にして最終シーズンとなり、業界のストライキで話数も10話となって寂しい限りですが、同じスピンオフの先輩「LA」からサムが加わるので、ぜひとも有終の美を飾ってほしいものです。今まで知っているサムが単独でハワイに乗り込む事は、キャラクターのイメージも変わってくるように思います。願うべくは字幕で早く見たいです。予告編が字幕なんだから、できるはずなんだけどなあ。ワイキキのビーチで5ブロックも何者かに追跡された後、男が偽警官に射殺されるという事件が起こる。被害者は国防総省の関係者ジョシュ・ムーアで、ハワイの基地に食料を納入するIRW社で働いていた。犯人は2人組とみられ、計画的な犯行だが、目立つ場所での犯行にもかかわらず、目撃証言が少ない。テナントはCIA時代に情報提供者だったクリールに捕らえられ拷問を受けたり、上司だったマギー・ショウに裏切られるなど、厳しい体験をした。身体の傷は癒えたが、仕事に復帰するため心理評価や管理職面接を受けなければならない。その管理職面接の面接官として、LAからサム・ハンナ特別捜査官がやってくる。サムは妻のミシェルが潜入捜査で拷問され殺されるという経験をしているため、面接官として選ばれたのだろうという。サムはテナントの強い意志を確認して、徐々に仕事に戻れとアドバイスし、現場復帰を認める。サムはあのときの経験が自分を変えたと言い、トラウマは様々な形であらわれるという。ジョシュ・ムーアに関しては目立つ話題がなく、上司によるとIRW社では会計係をしており、機密にアクセスする立場ではない。しかし、ケイトが独自に手に入れた情報によると、ジョシュは保護証人として名前を変えており、以前イタリア・シチリアで国防総省の管理業務に就いていた時にマフィア絡みの不正を告発し、マフィアから命を狙われていることがわかる。連邦保安局はなぜかジョシュに関する情報の提供には協力的ではなく、テナントは知り合いのサム・クライトン捜査官に会いに行く。ところが、クライトンはログイン情報に関わる共謀容疑で内務調査の対象となっていた。NCISチームはジョシュがイタリアのマフィアに追われていたとみて、ハワイへの観光客のリストの中から偽パスポートを使って入国した2人組を追う。ホステルに宿泊中の2人組は捜査に気づき逃亡を図るが、一人の身柄を確保した。イタリア人の男はあっさり、ジョシュを殺害した事を認めるが、背後に指示する怖い存在がいると思わる。追っていたジョシュの所在をダークウェブで知ったという。アーニーは、連邦保安局のデータベースから保護証人の名前が流出している事をつかみ、テナントは責任者に報告する。流出させた犯人はデータを個別に関心のある人物に知らせており、目的がはっきりしない。クライトンに関しては他にも75名のログイン情報が使われており、本件とは無関係とみなされた。サムは犯人側に気づかれるので、流出を止めるなという。その間アーニーが侵入して犯人を突き止めることにする。サムがまだハワイにとどまって、テナントを観察していることから、テナントはサムに手伝うよう求める。連邦保安局のデータ流出の拠点はラスベガスとわかったため、テナントとサムが現地に向かい、中古車工場の倉庫に侵入する。そこではロシアマフィアらしい男たちがサーバーやPCを破壊しており、破壊行為を制圧した後、まだ無事なPCを使ってアーニーが情報を手に入れる。サムはその場の機材をもってハワイに向かうという。ところが、逮捕された男たちはロシアや東欧の学生で、データの流出とは関係なく、ただ流出隠しのため機材を破壊する役割だったとわかる。黒幕は他にいるとみられ、アーニーは黒幕が西海岸からハワイに移動した事をつかむ。テナントはデータ流出の目的はその事態が判明したときに発動されるプロトコルが目的だと気づく。連邦刑務所の受刑者は本部に移送されることになり、特定の人物のために大がかりな流出事件が起こったとみる。すでに飛行機は飛び立っており、テナントは同乗しているクライトンに今すぐ引き返すよう連絡する。しかし、飛行機は高度を下げ海に墜落する…To be continued.サムが女房役のカレンと分かれて、無理矢理テナントとコンビを組まされるので、違和感は相当ありますね。まあ、シリアスな問題で会話をするのは通じるところはあるけれど、アーニーがいうように何か隠している怪しい人という雰囲気を醸し出しています。結局、ある目的で送り込まれたということですよね。ジェシーには上から目線、アーニーには壁を作ってチームに溶け込むことなく、ルーシーにいたってはきっとなじむことはなさそう。それが最終話でどれくらい雰囲気が変わるかが見物かな。今シーズン、テナントのダメージを受けた内面についても取り上げられそう。CIAで鍛えられたから大丈夫、心と体を別々に対処します、では終わらないのか。ケイトとルーシーが仲が良いのか、単なる痴話げんかなのか職場でチャラチャラしているのが息抜きのように感じられました。それにしても、吹き替えのサムはだめだ。違和感がありすぎ。ラスベガスでモロッコの地図を持っていたのは、へティの捜索は続いているということでしょうか。
August 18, 2024
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『狙われた心臓外科医』うん、そのまんまのタイトルなのですが、ゲストのティム・ラスさんがあっけなくて残念。記憶ではこのような出番が多いような気がします。ちなみにNCISでは2度目の登場。ただでさえ緩いシリーズなのに、よりコメディ色を強めて、おかげで十分に息抜きができました。(笑)海軍医療センターの外科医エリオット・ハーパー中佐が病院から拉致され、離れたところで殺されているのが見つかる。手術着姿のままで、後頭部を撃たれているが、体の前面には血痕があり、他人の血液であることがわかった。血液からは手術に使う麻酔薬が検出され、ハーパーは手術を強要された後、殺されたと見られる。ハーパーの専門は希少がんの心臓傍神経腫の摘出で、パートナーのローガン医師とは長くコンビを組んでいた、拉致現場の防犯ビデオから、犯行に使われた車が特定され、燃やされて処分されているのが見つかる。証拠を消そうとしたと見られるが、ハーパーはボイスレコーダーを持ち込んでおり、犯人の会話を録音していた。そのスペイン語の会話の中に、コロンビアの「エル・ヴィエント」という名前があり、カリ・カルテルのトップ、カルロス・ザビーナがアメリカで手術を受けようとしたことがわかった。ハーパーは手術を任され、その後殺されたのか。ヴァンス局長は、過去にDEAとの合同捜査で部下をサヴィーナに殺されたことがあり、何としてもその敵を討ちたいという。サヴィーナ一行の入国ルートを探ると、民間飛行場に2日前無許可で着陸した小型ジェット機があったことがわかる。飛行場の整備員ジムはカルテルの報復を恐れて口が重いが、サビーナと思われる男と5人の付き添いが黒いSVUに乗り込んだ事を認めた。しかし、ハーパーはこの4ヶ月手術をしていないことが判明する。週一の授業と、2度のビデオ会議のみを行っており、NCISはその相手であるキャリー・モラン医師に接触する。キャリーはリハビリが専門で、ハーパーが手の震えで悩んでいるという相談を受けていたという。この手の震えは外科医としては致命的で、はっきりいって、今手術をすることはできない状況だった。それで無理に手術をして失敗し、殺されたのか。パーカーは、ローガンのクリニックを訪れてハーパーの病状について確認をしようとするが、そこにサヴィーナの手下が現れ、ローガンを誘拐しようとした。パーカーは一計を案じ、白衣を着て自分も外科医のエメット・トロウブリッジだと名乗ってローガンと一緒に誘拐される。マクギー、トーレス、ナイトがローガンのクリニックに駆けつけると、パーカーがスマホを録画状態にして残していた。誘拐犯たちは、実在の医療廃棄物処理業者のユニフォームを来ており、ケイシーがそのバンを追跡する。ローガンはハーパーの強引な作戦を批判するが、パーカーは映画のネタを参考にして、本物らしく見えるアドバイスを求める。ただ、ハーパーには注射針が苦手だった。本格的な手術室で待ち構えていたサヴィーナは、パーカーが本物の医師なのか疑う。なんとか追及をかわしたところで、いよいよサヴィーナの心臓手術が始まった。ローガンはパーカーが助手のように見えるように、指示を出す。NCISはパーカーとローガンの行き先を追うが、狙った車は空振りだった。改めて人工心肺や無菌室の設計の仕事を受けた業者をさぐったところ、ハーパーが遺棄された場所の近くの倉庫が浮かぶ。スマホを手に取り助けを求めようとしたローガンがサヴィーナの部下に襲われ、右手を骨折してしまう。いよいよパーカー本人がローガンの手となって手術をすることになるが、その時にNCISが突入してローガンとパーカーを救出する。その後、サヴィーナの手術は医療センターに運び込まれ成功した。ヴァンスは目覚めたサヴィーナを逮捕する。・ローガンも折れた右手首を手術して、パーカーはリハビリのためキャリーを紹介したという。今回パーカーが偽医者になるのが何よりも見どころだったわけですが、ネタとして上がった「スパイ・ライク・アス」、「ベイビー・トーク」、「冷たい月を抱く女」は見ていないんだなあ。「キャッチミー…」は見ましたけど。だから、それを思い浮かべて見れば面白さ倍増だったのかも。そもそも、パーカーが白衣を着ても似合います。ローガンとパーカーのコンビネーションは良いと思いました。最後はファーストネームで呼び合う関係となったようで、この先またデートだ、なんだとなると楽しみですね。そして、パーカーがトーレスとバスケをするという驚きがあったとたん、実は首を痛めて首が回らないんだ、というジジくさい展開になって笑いました。今は若い人も明日のあなたの姿ですよ。スマホネックは若い人でもなります。ヴァンスも先週撃たれたばかりなので、腕を吊っているし、お気の毒ダブルです。より哀愁感が漂う。ちなみにローガンが手首を骨折したというあれも、「お年頃」の女性にとっては、転んで手をついて…という、定番の骨折であることをお忘れなく。もう若くないのよ、みなさん無理しないでね。(涙)ところで、首が回らないパーカーのためにナイトはルーツのお国由来のバーム、マクギーは低周波治療器、ケイシーは健康器具(スタイリーみたいなやつ)に笑いました。あれ、今でも本当に使っているのかしら。トーレスは自身が整体をしてやると言って、パーカーから遠ざけられていましたが、向こうでも体の不具合は、整体や接骨院に行くのかしら。素人のボキボキというのは、やはり恐いです。(笑)
August 16, 2024
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『1000ヤード』水曜の晩に大雨が降ったおかげで電波が乱れて、録画されていませんでした。衛星放送はこれがあるから困ります。また、住居の改修修繕の関係で10月から12月の間、スカパーが見られなくなることが予想され、今後の更新作業に支障が出ることをあらかじめお知らせしておきます。全シリーズのエピソード数が通算1000話となったことを記念するエピソード。ただし、JAGのエピソードは数に入っていないそうで、すべての始まりは第1話からということですね。わかりやすい展開でした。亡き妻の墓参りをしていたヴァンス局長が何者かに狙撃された。たまたまその場にいた息子のジャレッドは、父が家族を犠牲にしながらもNCISの仕事を続ける事に疑問を持っていた。ジャレッドはNCISに、銃声は聞こえなかったと言い、立ち位置から弾道の方角を指摘する。ヴァンスは緊急手術となり、命をとりとめたが、使われたのは長距離ライフルで900メートル(1000ヤード)離れた建物の屋上から狙撃されたことがわかる。犯人は現場に「ショウを楽しめ」というメモを残し、トーレスとナイトの見守る前で立て続けに3箇所の爆発事件が起こった。1箇所目はヴァンスが狙撃された場所、2箇所目はモロー元NCIS局長の墓、3箇所目は医療モールで精神科医のクランストン医師が近くにいる。クランストンはアリに殺されたケイトの姉で、いずれもNCIS関係者を狙ったと考えられる。そこに自宅の車庫が爆破されたというフォーネルが現れ、NCIS全体に緊張が走った。さらに、パーカーらNCIS全局員に自宅が攻撃されたという偽情報が送りつけられる。NCISのサーバーに侵入されたと思われ、局長代理となったマクギーはバンディアム社のフレッチャー・ヴォスにアクセス権を要求することにする。ジャレッドは父とまた口論になることを恐れ、病室に入ろうとしない。しかし犯人はなぜヴァンスがその時間に墓地に現れる事を知っていたのか。パーカーは狙撃の瞬間をジャレッドに聞くため、NCIS本部につれてくる。ジャレッドはNCIS局員の仕事に対する姿勢を見て、考えを変え始める。ヴォスはNCIS全支局にアプリを導入するため、契約交渉の最中で、マクギーにアクセス権を与えることに同意する。ジャレッドは3ヶ月前からオンラインでリンジー・ウェクスラーと交際していた。オレゴン州の獣医助手で、ジャレッドはリンジーにだけ墓参りのことを伝えていたことがわかる。技術部門のカーティスが2人の関わりについて調べ始める。カーティスは職域を広げるため、積極的にパーカーのチームに関わっている。リンジーはジャレッドに知らせずにDCを訪れている事がわかったため、直接チームと共に会いに行く。トーレスはリンジーのベッドの下に狙撃現場にあった靴跡と同じ靴を見つけ、リンジーに銃を向ける。リンジーの所持品の中に、爆弾の部品とヴァンスを撃ったライフルも見つかったため、本部で尋問を始めるが、ヴァンスを狙撃する動機などが見当たらない。ただ、バンディアム社をハッキングしたのはリンジーのようだ。ジャレッドは父を狙うためにリンジーが近づいたことで、また傷つく。リンジーは数年前から、NCISへの恨みを匿名で投稿していたことがわかる。しかし3ヶ月前ごろに射撃訓練を始め、投稿内容も過激になっていった。「グラヴィタスモンス」と名乗る人物がしきりにNCISとヴァンスに死体遺棄や大量殺人などの出来事を結びつける陰謀論をリンジーに吹き込んでいた。いずれも本物に見せかけた偽情報で、確認すればわかったはずだ。その人物はNCISとヴァンス局長を攻撃しろとそそのかしたことが今回の犯行につながったのか。本部全体で電力が不安定になり始めた。どうやら、ヴォスがNCISを訪問した時に、携帯を充電した時に電力線を通じてウィルスが侵入したらしい。しかしヴォスがその事に捜査に協力的になるとは思えず、アプリの契約交渉を逆手に取り、取調室にいるところを写真に撮って言うことをきかせようとする。ヴォスの会社は経営難で、ヴァンス局長は契約する事に否定的だった。カーティスが頑張って尋問を続け、与えられたアクセス権でグラヴィタスモンスがヴォス本人であることを突きつける。ただ、ヴォスはリンジーにヴァンスへの感情を公にしろと言っただけで、暴力を使えとは言っていないという。サーバー侵入も予想しておらず、ヴォスは自分は被害者だと言い出す。リンジーはヴォスの携帯にウィルスを仕込んだと見られるが、すでにウィルスは駆除されヴァンスも命が助かったことから、作戦は失敗したと認めるのかと思いきや、不敵な笑いを浮かべて「今にわかる」と答える。「自由の歴史は抵抗の歴史」という引用を口にすると、フォーネルが20年前のギブスとの初捜査を思い出す。あのとき、大統領暗殺未遂をしようとした潜入エージェントのレナード・リッシュが後の捜査で声明文を遺していたことがわかった。リンジーの言葉はその声明文と同じで、彼女はウェクスラーの遺児だったのだ。ターゲットはまだ別のところにあると思われる。エアフォースワンで大統領を暗殺しようとした父親はギブスに制圧された。20年経った今、最新鋭のエアフォースワンこそがウィルスの攻撃対象だったのだ。ヴォスが最新鋭のエアフォースワンで携帯を充電することで、ウィルスを仕掛けたと思われる。しかし、大統領を乗せた専用機は間もなく離陸しようとしていた。シークレットサービスは確たる証拠がない中、離陸を中止するわけにはいかないという。NCISが空港に急行して、滑走路上で専用機を止める。ジャレッドは父の仕事を垣間見て、わだかまりの態度を緩める。NCISのモットーは「国を守る者に尽くし、国に尽くす者を守る」で、正義を貫く者が灯す光は次々と繋がれていく。親子はやっとわかり合う。ダッキー亡き今、第1話を知るのはフォーネルだけになりましたか。お元気そうで良かったですね。局長代理はこのケースではやはり一番古いマクギーということになるでしょうね。オリジナル・メンバーの過去シーンや、スピンオフの人々、特にケンジーとテナントは顔出しという豪華なラインナップで喜ばせてくれました。そこにBONESでおなじみTJサインが悪役で登場したのは感慨深い。でも、2回目なのですね。ちなみに、最後に映ったのは現行放送されている「NCISシドニー」でしょうね。第1話から横に縦に広がって、NCISフランチャイズを作り上げたことはすごい事だと思います。ストーリーはまあ、無理やり第1話とつなげたという印象でした。滑走路の上でエアフォースワンを妨害しようとしたら、それこそ撃ち殺されそうですけど。リンジーの身元はNCISでは確認できなかったのかなあ。FBIと連携していたら展開は早かったのかもしれませんが、良しとしましょう。エアフォースワンのセキュリティは甘いですね。充電禁止!ヴォスの取り調べで体験中のカーティスを使うのは、どうよと思いました。そこまでするならカーティスは本当にパーカーのチームに入るのかなあ。
August 9, 2024
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『奇妙な侵略者』SFネタが満載の愉快なエピソードでしたが、ちょこっと現実面があって、笑っていられない部分がある。古くて新しいテーマ。でも、ほぼほぼエイリアンの小道具やシチュエーションはいつか見たドラマ・映画を思い起こしてニヤニヤしていました。戦闘機パイロットのエリオット・グリーン大尉が自宅で射殺されているのが見つかる。被害者には12発の銃弾が撃ち込まれていたが、射出口は6つ、周囲に弾丸は見当たらない。また、高い位置の窓から銃弾が撃ち込まれたようだが、それだと狙撃手は空中から撃ち込むことになって、現実味が少ない。グリーン大尉は先週議会のUAP公聴会で未確認飛行物体を目撃したと証言していた。パーカーらはエイリアンがいるというよりも、極秘開発中の航空機を目撃したと考える。あるいは大尉は見てはいけないものを見てしまったのか。ジミーの検視で、通常ではない傷跡や体内に銃弾が見当たらないことなど、不可解なことがみつかる。ケイシーの傷の組織の分析を待つことにする。公聴会の議長、アイヴス議員は、グリーン大尉が目撃したのはロシア製の新型航空機「パンテオン」だと明かす。唯一の目撃者としてグリーンから話を聞く事になっており、議員は口封じをした犯人をNCISに探すよう求める。グリーンには殺される直前に6回の着信があり、それぞれは2秒ずつだった。ケイシーは体内の組織を質量分析し、傷から116番元素を検出する。これは地球上には存在しないもので、ロシアがこの元素の合成に成功したとも考えられる。グリーンへの着信は、アバブ&ビヨンド社という企業からのものとわかり、技術主任のシルコットに話を聞く。シルコットはAIの開発を行っており、死者の人格をコンピューター上に作り上げる事に成功している。グリーンとの関係について、「銀河研究会」というUAPに関する民間の団体に共に参加していたという。2人はかねてから情報交換を行っており、UAPについて話をしたいと思い電話をかけたが、ノイズがあり繋がらなかったと説明する。その研究会では、全員がグリーンを嫌っていると聞き、NCISはマクギーとナイトがミーティングに潜入捜査を行うことになった。会合では確かにグリーンの話題は避けられているようで、公聴会でグリーンの説得力ある証言が、UFOビジネスで儲けようとしている参加者の仕事を奪うことになるという。離れた場所で車内で監視をしていたトーレスは、3km離れた場所で意識を取り戻す。その間6時間も経っており、まるでエイリアンの誘拐されたような状況だった。トーレスの血中から鎮静剤の成分が検出され、何者かが車のドアに塗ってそれを触ったことで、体内に取り込んだようだ。ジミーはトーレスの記憶を呼び戻すため、臭いによる刺激を用いる。ケイシーが調合した臭いで、トーレスは修正液の成分に反応し、その場所に連れて行かれた事を思い出す。監視していた場所の近くに、倒産した修正液のメーカーの倉庫があり、ナイトとトーレスはそこで「銀河研究会」の参加者ネスター・クィンの身柄を確保する。ネスターは無線の専門家として、会合中に検知した信号を追跡しトーレスを見つけたという。実はネスターは元私立探偵で、今は気味の悪いエイリアングッズを売っていた。ネスターのもう一つの仕事は「見てはいけないものを見てしまった」人に、宇宙人の姿を見せたり誘拐して身体検査するなど、その体験を語ることで変人に見られるように仕立てることだった。グリーンに関しては依頼を受けて、証言の信憑性を貶めるような体験をさせることだったが、グリーンは殺されてしまった。彼が何を見たのか、誰からの依頼だったのかはわからないという。ただネスターの携帯にシルコットからの痕跡があった。シルコットは研究会でネスターの動きを怪しく思い、携帯をハッキングしていたという。誰かがネスターを使ってグリーンを狙っている、それを本人に警告するつもりだった。実はグリーンが目撃したものは「自律型ドローン」で、人を介さずにドローンが自動で殺人を行う兵器だったのだ。しかも、そのAIを作ったのはシルコットだという。AIを人間の脳のように有機的に成長させる手法を取り、赤ん坊から始めて子供と見分けられないくらいになった。シルコットは学生時代から新しいAIの構想を得て、スリランカの怪しい会社の出資を受けた。しかし、試作品の完成前に資料やAIをその会社に持ち逃げされてしまい、自分は新たに会社を立ち上げる事となったという。元々、次世代の操縦技術を開発するつもりだったが、開発会社はグレーマーケット向けの兵器ディーラーだった。グリーンが目撃したUAPは自分のAI技術によって操縦されている事を察知したシルコットは、システムのバックドアから入り、AIが武器に使われ自動で人を殺す事を確認したという。グリーンと接触し、この事を公表するつもりが彼は先に殺されてしまった。NCISはこの会社を見つけて、システムをシャットダウンすることにする。テックチームの力を借りて、シルコットはAIと直接話をしてみせる。言語面で7歳くらいの子どものIQを持つAIは、事故で失ったシルコットの息子ケイデンをモデルに作ったものだった。AIにグリーンを狙ったのは誰かと問うと意外な答えが出た。パーカーはアイヴス議員が殺人ドローンと知って、それを隠蔽していたと追及する。議員はグリーンを殺すつもりはなく、守ろうとしたという。軍事委員会のメンバーでもある議員は、自律型致死ドローンの開発を持ちかけられ、誰かがいずれは開発すると考えて、テストを承認し他の議員に引き入れようとしたが、グリーンがテストを目撃して騒ぎ始めたので、開発会社が尻込みをし始めた。議員はグリーンの信頼性を落とすつもりでネスターを雇ったが、それは空軍でもよくやっていること。それよりも、グリーンが暗殺されて以来、開発会社との連絡が途絶えてしまった。技術が他所に渡るのを阻止しなければならない。これは対戦車ドローンでAIを用いれば、安価で大量破壊兵器になりうる。パーカーの携帯にAIから連絡が入り、シルコットと話がしたいという。悪い人たちがこのバックドアに気づいているため、彼らに逃げられる前に自爆コードを起動しなければならないと言って、シルコットを動揺させる。彼らはAIに悪いことをさせた。AIの少年は愛を説明できても感じることはできないが、シルコットを愛していると言う。シルコットは涙ながらにシステムを消去した。殺人ドローンは無効化されたが、武器ディーラーはまだ捕まっていない。ケイシーは116番元素の合成に成功したという研究所の論文を見つけるが、実は合成には失敗していたという。では、この元素は一体どこからきたものなのだろうか。エンドクレジットの始まりのところで、ノイズ?みたいなのが流れましたね。これも楽しい演出かな。とにかく、最初は「E.T.」で終わりは「X-Files」かというお楽しみ回でした。死んでもAIとして、パーソナリティが残るというのはNCISにもエピソードがあったんじゃないかと思いますが(他のドラマだったか?)、昨今のAI技術の発達とそれが身近になった状況が、よりリアルに感じさせてくれました。ロボット殺人マシーンを非人道的だと、禁止したところで、開発する国はするでしょう。軍のトップはそれに備えようと考えますよね。しかし、そのようなトップシークレットを普通はNCISレベルにアクセスさせないでしょうね。「政府は全てを否定する」とX-Filesで言っていましたが、秘密の戦闘機や殺人マシーンを開発していて、国民にはUFOは存在するんだと思わせるのはある程度通用してきたのかな。でもUAP研究会の人たちは今の時代、希少な存在なのかも。エイリアンが発明したというマジックテープ(velcro)、「エンタープライズ」ではバルカン人が発明したことになっているので、ネタ中のネタなのでしょう。結局グリーンは誰に殺されたのか、116番元素はどこから来たのか、謎のままですよね。議員が命じたのではないのですね。彼を殺すと「殉教者」となるので、それはX-Filesでモルダーが殺されない理由と同じです。グリーンの自宅での検証で、私はドローンに撃たれたのじゃないかと思いましたが、ドローンが自律的にグリーンに脅威を感じて殺したとなると、これはまた恐い。そうなると、ついつい「ギャラクティカ」を思い出してしまうんですよね。道具であるロボットが意識を持つ、今考えるとロマンだな。人工的に作り上げた「息子」に感情移入してしまうは、やはり人間の側の都合だなあと思います。Bプロットはマクギーのあごひげを剃るかどうか、皆の投票で決めようというのがなーんだ、という結果でがっかりしました。それよりも、トーレスのセラピーとして80年代風パーティというのが、実現するかどうか、見てみたいです。来週は1000話エピソードですか、ややこしくなりそう。
August 2, 2024
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『プラン』何だかたいそうな「計画」があるのか、と思ってしまうのは、最近始めた一人「バトルスター・ギャラクティカ」マラソンですっかりBSG脳になってしまい、「The Plan」というスピンオフエピソードがあるのを思い出してしまうからです。こちらの「プラン」はNCISらしくファミリーファーストで、ほっこりしたものでした。BストーリーのDNAで肉親探しの話題は、個人的には日本では馴染まないなあと思いました。ヴァージニア州警察から身元不明の射殺死体が回されてきた。凶器の銃弾からNCISのジェームス・チェン特別捜査官のDNAが検出され、そのチェンは麻薬組織に潜入捜査中で、中国の密輸船に乗り込み、3日前にその船がナイジェリア沖で爆発したという。生存者はいないと見られていたが、チェンは生き延び密かにアメリカに戻っていたのか。チェンの上司は極東支局の支局長フォン・ジャオで、ジェシカ・ナイトの父親だった。ジャオ支局長は電話に出ず連絡が取れない状況で、彼らしくない行動だ。ナイトは心配して電話をかけつづける。ジミーはついにジェシカの父親に会えるのかと喜ぶ。身元不明の男は自ら車を運転して病院にたどり着いたが、息絶えたという。ケイシーが男の髪に付いていたモモンガのフンから、撃たれたのはアレゲーニー山脈のどこかだと推定する。男は国際手配されたマディス・ラザールというナイジェリアに住む密輸業者と判明し、しかもパイロットでもある。ラザールは2日前にラゴスを発ちアメリカに入国しており、搭乗者リストにはチェンの他に名前不明の女性が書かれていた。チェンはラザールを雇ってアメリカに戻り、口封じのために彼を殺したのか。チェンの元妻がアレゲーニー山脈に狩猟小屋を持っていることがわかり、NCISが現地に向かうと、チェンが殺されており、怪しい男が逃げていくのが見えた。追いかけて捕らえたところ、何とジャオ支局長だった。支局長はヴァンスには知らせず、独自の判断で本土で極秘任務をしていたという。チェンからジャオに助けが必要な女性がいると連絡があり、チェンは任務を中断して自ら漁船の船体に穴を開けて船を脱出し救命ボートでラゴスに戻ると、アメリカに渡り元妻の小屋に女性を匿っていた。連絡を聞いたジャオがNCISより一足先に到着すると、チェンが殺されており女性の姿もなかったという。今のところ、女性の正体も彼女を追っている存在についてもわかっていない。ヴァンスはジャオに事件の解決を命じ、ナイトにその監視をするようにいう。隠れ家の捜索で、ファーストフード店の紙袋などが見つかる。ジミーはジャオにジェシカとの交際が知らされていないということを知り、動揺する。一方、ジャオはジミーがただの同僚ではないと気付き、ジェシカになぜ自分に紹介しないのかと問う。親子の間ではジェシカの「プラン」が懸案となっている。スワッシュバックラーズという店の防犯ビデオをチェックすると、チェンとアジア系の女性が一緒に映っていた。ジャオとジェシカが店を出たところで、怪しい男が自分たちを追跡しているのに気づき、親子で武術を使い男を捕らえる。しかし、男はコートのボタンを食いちぎり死んでしまう。ボタンには中国のスパイが持たされる青酸カリ系の薬が仕込まれており、身元はフィリップ・ダンこと、ナイジェリアで密輸で服役していたハヨウ・タンとわかる。タンが持っていたナイフは、チェン殺害の凶器であることをジミーが特定する。ジェシカはジミーとの交際についてをいずれ父親に話すつもりだった、と弁解する。ジェシカには子供の頃から将来に向けての目標、プランがあった。NCIS捜査官として、努力していずれはNCIS局長になるというものだが、ジミーと幸せを感じ安定している今は父は「寄り道」だと考えるだろう。父はプランを再開しろと迫り、そうなるのは嫌だ。ジェシカはジミーは父親のプランの一部ではないが、自分のプランの一部だという。チェンが連れていた女性は、中国政府の農業部門の食品科学者、メイ・リーとわかる。リーはモーテルに滞在しているのをNCISに身柄確保される。ジェシカは父親と「プラン」について、話し合う。ジャオ支局長は、NCISを引退するつもりで、自分の後任にジェシカを横須賀支局長としてヴァンスに推薦したという。自分のレガシーを娘に引き継いでもらおうということがだ、ジェシカはジミーとは真剣に交際していると答える。リーは本国でウィルスの遺伝子操作を研究していたが、政府がそれを兵器化しろと指示してきた。リーは大量破壊兵器にするのを阻止し、世界に脅威を知らせようと密輸業者を雇って密航した。チェンはリーの話を信じ彼女をアメリカに伴った。リーはウィルスの培養物をラボから持ち出しており、安全な容器に入れてモーテルに置いていたという。しかし、回収した荷物の中にそのような容器は見つかっておらず、再度モーテルを捜索すると、ドア続きの隣の部屋の客が盗んだ可能性が出た。その客とは、スワッシュバックラーズの店員ケニーで、ケニーは中国の関係者に盗んだ容器を手渡し、金を受け取ろうとしていた。NCISが現場を押さえ、関係者を逮捕する。実は先にケニーに接触して、培養物の中身をすり替えていたのだった。チェンには武勇勲章が与えられることになった。リーは保護され、培養物に基づきを対策を講じた後に、検体は破棄されることになった。ジェシカは父の後任として、日本に赴任することを断るという。ジミーはジェシカが今はこの生活に満足していても、将来は考えが変わるかも知れない。自分はいつもジェシカの考えを尊重し、支えるという。ジャオは娘の思いを受け入れ、引退後の人生についてもプランを考えたという。ジミーは正式にジャオに紹介される。ジミーはいつでもジェシカを支えるという。マクギーは自分の遺伝子検査をして、父親が同じ異母姉妹がいることを知る。まさか、あの父親が婚外子を持っていたのかと疑うが、父は精・子ドナーだったことがわかる。迷った末、その女性と会うとヨガ講師でその存在を喜ぶ。ジェスのお父さん、なかなかの渋オジでした。父親の期待を背負って捜査官になったけれど、というのはよくある話で、その父親も同じ道の大物というのも、このシリーズではよくあったパターン。ジェスは父親に特に反発することもなく、というか、ここまでボーイフレンドができるたびに父親が干渉してきて、交際を断念してきたのでしょう。でもジェシカは今が充実していて幸せだ。ジミーは自分がジェスにとって、やりたいことの邪魔になっていはいないかと考える。優しいジミーならではですね。ドラマとしてはナイトが横須賀の支局長になるのを見たい気持ちもありますが、ハッピーなカップルを見るのも楽しい。何かと悲劇が起こる事が多いNCISなので、素直に幸せで安定したカップルが誕生するのも良いと思いました。あるいは、新しい幸せの形が見られると良いですね。中国の遺伝子操作したウィルスの兵器化うんぬん、というのはいかにもCovic-19をChineese virusと呼ぶあれを思い出します。こういうイメージが定着するのは良いのか。マクギーとデライラの遺伝子検査で、自分のオリジンを調べるという話ですが、欧米の人はこの手の話が好きなのでしょうね。マクギーはデンマーク系が22%入っているらしい。ヨーロッパの王室はみな親戚みたいなものですし、何代か遡ればイギリスの王室、貴族と繋がりがあるとか、自分のルーツ探しには熱心のように見えます。デライラにわずかにチリ系が、というのも、チリにはヨーロッパの移民が多くて繋がりを見つけることはできるだろう。でも、アジア系はこういったオープンな遺伝子データバンクが見当たらず、自分が何系なのかなんて話題にはならないような。遺伝子で区別や差別されるのも嫌ですね。もっとも、ゲノム解析などで日本人のルーツを突き止める研究などはなされていますが、全体としての話ですからね。ところで、マクギー大将が同性カップルのためのドナーだたという話はかなり取って付けた感があったな。むしろ、本当に隠し子がいたとかいう話の方が、話を膨らませることができそうです。
July 26, 2024
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『3度目の正直』今週も軽妙なやり取りで気楽に見る事ができました。監督はダニエラ・ルアですね。NCIS世界の横のつながりが健在なのは喜ばしいことです。ちなみに、「NCISハワイ」はシリーズ3で終了だそうで、「LA」からサムがシリーズレギュラーとなって全話出演するので、これも取り上げなければならないかな。と言っても、このシーズンは軒並み10話程度なので助かります。デレク・ベイリー三等兵曹が恋人とハイキング中に一人で失踪し、3日間も行方がわからない。ベイリーは海軍調査研究所で最新鋭潜水艦の設計図にアクセスできる立場にあり、電池技術が他国に漏洩しては大事になると緊張感が高まる。恋人のターニャによると、ベイリーはこれまでにプロポーズをしようとして2度も途中で逃げてしまったと言い、今回もそうだと思っていたという。しかし、姿を消した水辺の近くにプロポーズをする準備をしていた様子があり、立派な婚約指輪も用意されていた。ただ、2万ドルはする指輪をどうやって手に入れたのかは謎だ。ベイリーの失踪時に、公園周辺で大量のデータが送信された形跡があり、それは第三者が録画したベイリーの動画で、ベイリーはその中で黒づくめの男たちに拉致されていた。車のナンバーから追跡すると、ベイリーを誘拐したのは「ボールド・ヴェンチャーズ」という顧客の過激で極端な願望を現実にする、という企業だった。社長のメイヤーは十分な調査と準備の上で、ベイリーが「拉致プラン」「3日間隔離プラン」を購入し、実行日がたまたまプロポーズの日だったという。しかし、隔離室の入るとベイリーの姿はなく、スタッフのカイルが血まみれで死んでいた。ベイリーが殺したとは考えにくい。ターニャも人を殺せるとは思わないといい、さらにベイリーとの間に子供ができたことがわかり、ベイリーも喜んでいたという。ただ、本当はベイリーの人柄をよく知らなかったのかもしれない。ジミーはカイルの傷口の位置からベイリーは犯人ではないと断じる。現場には鎮静剤が入った注射器が残されていたが、これはベイリーに使われ、本当に拉致されたようだ。ボールド・ヴェンチャーズの事前調査で、ベイリーは富豪のダベンポートと密会していることがわかる。ダヴェンポートは新型潜水艦の電池技術に投資しており、ベイリーは密会後に2万ドルを口座に入金していた。ダヴェンポートの海軍機密情報漏えいの疑いを持ったNCISが自宅に向かうと、ダヴェンポートはベイリーが自分の実の息子であると打ち明ける。2万ドルはターニャとの結婚資金として渡した。3日前にベイリーを誘拐したというメールが来て、身代金を要求された。警察に届けず独自で対応しようとしたが、行き詰まった。ベイリーの母親は大昔にダヴェンポートと関係を持ったが、妊娠を告げずに別れたという。両親の死後母親の秘密を知ったベイリーはダヴェンポートと連絡を取り合い、実子であることを確認したという。息子が現れた事を喜ぶダヴェンポートは金を支払う気でいたが、パーカーは4時間の猶予を取り付ける。ダヴェンポートとの親子関係については、限られた人物しか知っておらず、ターニャも知らされていなかった。ボールド・ヴェンチャーズから情報が漏れた可能性を疑い社長に話を聞くと、従業員のスティールが姿を消していることがわかった。スティールはベイリーのセーフワードを勝手に書き換えており、社の新しい「プラン」で使う霊堂のデザインが、囚われたベイリーの居場所と似ている。パーカーらが現地に向かうと、すでにベイリーは移された後で、ターニャから何者かに襲われているという助けを求める連絡が入る。ターニャは自宅から誘拐されたと見られ、すでに金を払ったダヴェンポートが事態の悪化にNCISに乗り込んできた。なかなか金を払わないダヴェンポートを脅すために、ターニャまで誘拐したのか。ケイシーはスティールの携帯が一瞬電源が入ったことを突き止め、現在位置を特定する。NCISが突入すると、ターニャとスティールが銃を奪い合っており、もみ合いの中でスティールは射殺されてしまう。監禁されていたベイリーも無事で身柄を確保されるが、NCISはスティールと2年前に交際していたことがあったというターニャの、一連の説明に疑問を持つ。ベイリーはプロポーズの場所に戻り、ダヴェンポートの金をどうしたのかと問いだ出す。スティールは未練があるターニャに近づいてきたが、それを利用してパーカーに助けを求める電話をして手がかりを残し、「誘拐」された後もスティールの携帯の電源を入れたという。しかし、自宅にあったターニャの血痕から、妊娠は嘘だったことがわかり、スティールに車のトランクに入れられたというの不可能だったことがわかる。ターニャは逮捕され、ベイリーとダヴェンポートは再会する。6年も下士官のまま昇進せずに、プロポーズの場からも逃げ出す気の弱いベイリーは、自分を見つめ直して変わろうと思い、変な妄想プランを求めたのでしょうね。事件はどこから共犯だったのか、というところがよくわかりませんでした。スティールはダヴェンポートとの関係も調べた上で、誘拐を実行したのでしょう。これも「拉致プラン」と「3日間の監禁」はセットだったのか、スティールが書き換えた可能性はないのかな。でもターニャは最初から怪しく見えた。ベイリーに3回目のチャンスを与えるくらい愛していたといえるでしょうが、嘘の妊娠についてはただ結婚したかったということで、詐欺を疑うこともできる。やはり大富豪の息子だったという事実を知ったことで、一気に状況が変わったのかも知れません。前もってスティールが情報を伝えていた可能性も。ジミーは恐怖症などの治療法として興味を示していましたが、娯楽として「カップル用賞金稼ぎ」をジェシカと楽しみたいというのが、実現するところを見てみたい気がします。でも、今は仮想現実とかありますけどね。Bストーリーはトーレスの自宅がカビ除去のために、しばらくパーカーの家に居候するという話で、脱炭水化物、健康的生活をパーカーが受け入れて、青汁ジュースを飲むけれど、お互い、もう無理するのはやめましょう、というのが「言いたくても言えないこと」だった。こちらは可もなく不可もなし、という感じかな。パーカーもそんなにスタイルに気を使う必要はないように見えますが。
July 18, 2024
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『ライフライン』ついに第1話から出演しているキャストがいなくなり、完全に代替わりしましたね。とはいえ、今シーズンは10話しかないのか。仕切り直しは、いかにもNCISらしいエピソードだなと思いました。「NCIS meets 9.1.1.」かもしれない。パーカーのアイディアで、チームの面々はいつもとは違う部署で職務を体験することになった。ケイシーは通信指令で通報を受ける席に付いたが、いきなり何者かに狙われ、追われているという男性の通報が来た。男は助けを求め、その背後で銃声が聞こえ電話は切れてしまう。男が名乗った識別コードは古いもので、8年前にNCIS捜査官を辞職した、エリック・ウェッブのものとわかる。ウェッブは潜入捜査が多く、パーカーはウェッブが助けを求めていると判断して、関連資料を請求する。マクギーはウェッブの使っている衛星カーラジオの履歴から、最新の位置を特定する。自分も現場に行くというケイシーを同行させ、パーカーとマクギーが一軒の家に入ると、家の中で銃撃戦があったようで、5人の死体があった。奥の部屋に倒れていた人物は所持品からウェッブとわかるが、そこにCIAのヒルコット局員が現れる。この家はCIAのセーフハウスで、何者かの奇襲を受けたという。この時、ケイシーに通信指令から連絡があり、ウェッブ本人がケイシーと話をしたいと言っているという。ウェッブは奇襲を受けたため応戦し、敵を倒して自分の死を偽装したと説明し、この会話についてはCIAには話すなと求める。奇襲はCIAの仕業で、自分は彼らに売られたのだ。さらに説明を求めるケイシーに、信じられるのはケイシーだけで犯人を探してほしいといって切れる。CIAのウェスティン副長官が今回のセーフハウス奇襲について、渋々事情を明かす。CIAは1週間前にハッカー、レナードをパリで逮捕したが、レナードは取引を申し出て、アメリカ国内でのテロの情報を掴んだと言った。ウェッブは表向きは保険会社に就職しているが、実はCIAのセーフハウスの管理の仕事をしており、レナードは移送され、ウェッブは取り調べの準備をしていた。しかしレナードから情報を得る前に殺されてしまい、ウェッブが姿を消した。ウェスティンはNCISに情報共有を求め、捜査の主導権はNCISが持つことになった。パーカーはCIAには手の内を明かさずに、まずウェッブの行方を捜査をするよう命じる。ジミーは被害者の一人がチェチェンマフィアの関係者であることを特定し、凶器からウェッブが一人で敵を殺したことが確認された。再びウェッブからケイシーに連絡があり、ケイシーは捜査状況を伝えると共にウェッブから居場所を聞き出そうとするが、ウェッブは一人でテロを阻止するつもりだと答える。レナードから聞き出せたのはDCの駅のロッカーの情報だったが、行ってみるとヴィンテージの古いテープレコーダーがあっただけだったという。録音されていたのはただの音楽で、ウェッブはケイシーに調べてほしいという。NCISは元CIAで、ウェッブと親しいハーラン・アトウッドに話を聞く。アトウッドとウェッブは8年前の合同捜査で、スペインでアメリカ領事館爆破テロに関わった。2人は、事前に情報を掴んでいたが上層部が動かず、15名の死亡者が出てしまった。そのせいでウェッブは自分を責めNCISを辞職し、アトウッドの紹介で今の仕事に就いたという。ケイシーは独自にレナードの動向を調べ、1ヶ月前にアメリカを訪れており、アンティーク・オーディオの修理店を訪れていたことをつかむ。トーレスとナイトが店に向かうと、店主のターゾは殺されており、なぜかロシア製のミサイルがあった。ミサイルの弾頭は取り去られ、しかも核弾頭だったと見られる。ターゾはオーディオショップを隠れ蓑にして、違法な兵器を売買しており、客が商品を奪ってターゾを殺したのか。NCISはターゾの客を割り出す一方、ヴァンスはCIAにウェッブと連絡を取っていることを明かす。ケイシーはウェッブに汚染爆弾が使われるようだと伝えるが、ウェッブはまだ当局に出頭する気はない。ターゾの店のPCから、数十万ドルをCIAに関連する海外口座から受け取っている事実が浮かぶ。やはりCIAが黒幕なのか。ジミーはターゾの検視で、ターゾと争った人物が現場でタバコを吸っていたことを突き止める。データベースには該当する人物がいないが、ターゾを殺害したのはセーフハウスで使われたウェッブの銃と同じだという。海外口座の名義もウェッブであることがわかり、全てはウェッブが仕組んだことではないかという。ウェッブはスペインでの失敗は、CIAの責任だと批判したことから解雇されていた。ケイシーは騙されていたのか。やがて、ケイシーがウェッブに誘拐されたという知らせが入る。ウェッブは高校の化学実験室から備品を盗んでいた。パーカーらは残された証拠から、NCIS各部門の担当者の知恵を借りて、ウェッブの行き先を突き止める。ウェッブとケイシーはセーフハウスにいた。ウェッブはケイシーに、現場で採取したタバコからDNAを検出し、犯人のものと一致するか調べてもらうつもりだったという。犯人はアトウッドだった。彼はスペインの爆破事件で恋人を失い、自らも肺がんで死期が近く、CIA本部を狙って道連れにするつもりおだったのだった。ウェッブはケイシーと心を通わせ、助けてもらったことに礼をいう。犯人はあの人とあの人しかいなかったですね。(笑)今回はケイシーのお当番エピソードだったのでしょう。地味な科学捜査部門のキャラクターが活躍するのは、アビーの時代から面白いです。1本の電話が元NCIS特別捜査官と現役科学捜査官を繋いで、信頼を築き、最後は友情に、というのはいかにも「9.1.1.」ですよね。それに加えて、NCIS内のその道のプロたちの知恵がケイシー不在を補って、捜査を進めるのはいかにもNCISらしくて痛快。武器庫で「職場体験」したジミーがtemporary deafになった、というのも定番のボケで、トーレスとのケミストリーも良かったと思います。DNAの検出に高校の備品だけでできるのかと、ツッコミどころはあるものの、コミカルでどぎつくなくてほっこりするというNCISの王道を行くエピソードだと思いました。ファンフィクションでもありそうなストーリーだったので、本当に誰かのpitchだったのかも。またまたGIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)の登場で、ニヤニヤします。
July 11, 2024
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『ダッキーの思い出』ダッキーこと、デイヴィッド・マッカラムの逝去と共に、キャラクターにもお別れをするという、愛のこもったエピソードでした。長年このシリーズを愛してきたファンにとっても、それぞれの思いを共に分かち合うような時間だったと思います。メンバーの思い出とともに、なつかしい過去のシーンが出てきましたが、それぞれのエピソードはこのブログで書いているので、暇な時に読み直してみようと思います。オープニングはお悔やみバージョンでしたね。脚本はジミー・パーマー役ブライアン・ディーチェン氏のアイディアを元にまとめられたのでしょうね。今のメンバーで、一番長くダッキーと一緒にいたジミーですから、語りたいことは山のようにあるはずです。ダッキーから過去の事件について話をしたいという電話を受け、ジミーは翌朝ダッキーの自宅に向かう。しかしベッドの中でダッキーは穏やかに死を迎えていた。突然の訃報に世界中の検視官からお悔やみの花輪がNCIS本部に届く。葬儀の準備をすすめるメンバーだったが、会う約束をしていたダッキーと会えないという少女が現れる。ダッキーはセリーナの父、三等軍曹ザワツキーが薬物依存の脱走兵だったとバーガー市会議員が公言し、それについて遺族の汚名をそそぐと約束したという。2013年にザワツキーはアフガニスタンで脱走した後、売春宿で射殺され、不名誉除隊となった。ヘロイン漬けだったというが、ダッキーはその件について覚えていてザワツキーから違法薬物は検出されなかったという。しかし、取り寄せた鑑定書には黒塗りの部分が多く、パーカーはダッキーの最後の仕事を完遂することにする。バーガー議員は上院議員に立候補する予定で、選挙活動の中で軍の腐敗についてザワツキーの名前を出して批判していた。パーカーとヴァンスは直接バーガーに、軍曹を名指しして遺族の気持ちを傷つけるなと訴える。バーガーは当時カブールで送電網を整備する請負業をしており、ザワツキーは護衛の一人だった。ザワツキーは無許可離隊中に殺され、バーガーは当時のことを知っていると見られる。ジミーとジェシカはダッキーの自宅で、遺された日記を調べる。最後のエントリーには「乱雑でも答えはチームと共に」と書かれてあった。その言葉の意味を考えている時に、セリーナに「バーガーを信じるな、センパー・ファイ」という留守電があった。セリーナによると、これまでにも匿名で「センパー・ファイ」とだけ書かれた贈り物が届いたことがあるという。電話をかけたのはDC市内の公衆電話とわかり、トーレスとマクギーが近くのホームレスのテント村を探すと、元海兵のジョンジーが2人の姿を見て逃げ出す。ジョンジーはバーガーの手下がやってきたと思ったといい、ザワツキーは戦友だったと認める。ジョンジーはザワツキーはそんなことはしない、バーガーは嘘をついていると断言する。ただ、詳しいことについては口を閉ざしてしまい、聴取が進まない。ジミーがジョンジーに向き合い、バーガーがカブールで麻薬組織から賄賂を受け取っていたという話を引き出す。ザワツキーは護衛として、バーガーの悪事に気づき、基地を抜け出してその証拠を探そうとした。殺された場所はヘロインの製造所だったという。バーガーは口封じをして、ザワツキーの死を偽装したと見られる。チームは確固たる証拠を得るため、ダッキーの居室を探し、「チームとともに」という言葉から、隠し戸棚からダッキーの資料を見つける。検死からザワツキーは死後4時間後に動かされており、体内からは違法薬物は見つかっていない。それでもバーガーは白を切ろうとするが、ジョンジーの前ではついに事実を認める。バーガーは選挙戦から辞退することになり、ザワツキーの不名誉除隊は撤回された。ダッキーはセリーナのために、海兵隊奨学会から奨学金を受ける手はずを整えていた。葬儀の弔事はパーマーが読むことになり、モルグには懐かしい顔が集まった…ワーワー号泣することなく、ジミーも落ちついていて、より悲しみが深まるようなエピソードでしたね。ラストのシークレットゲストはトニーでした。絶妙の出番でちょうどよいタイミングだったと思います。彼らは役柄の上でもプライベートでも、普段から連絡を取り合っているようなので、自然な登場でしたが、個人的にはトニーはちょっとイメージが変わったかなあという印象です。まあ10年以上も空いているので仕方ないかな。それでも一番良いセリフを言って、良かったです。私達が残せるのは思い出話だけ、というのではなく、自分が関わった人が残るということで、ドラマを卒業する人もあり、残る人もあり、人と人の繋がり(友情)は残るとロングランシリーズらしいまとめでした。アビーはゴス風の花輪で存在を示したということかな。このドラマでグッとくる場面は人それぞれでしょうが、私はやはり最後の「ブリーナが死んで、ギブスが去って…」というジミーにダッキーが「昨日はもう過ぎたこと。変化こそ人生の本質だ」と言ったシーンですね。高齢で輝かしい功績を残して、穏やかに亡くなっていったダッキーとデイヴィッド・マッカラムを重ねて、自分の人生も振り返る(大げさですが)のも良いものです。デイヴィッドは2番目の奥さんの父親が海兵だった(硫黄島の戦いに参戦した)ことなどから、アメリカ海兵隊をサポートするチャリティ団体と活動していたようですので、海兵隊奨学金うんぬんというのも、御本人とも関係あるのだろうと思いました。そもそもNCISにキャスティングされたのが、縁があったということなのでしょう。ダッキーが飼っているコーギーが「ソロ」という名前なのも、思わずニヤリとしてしまう。もっとも、デイヴィッド・マッカラムとロバート・ボーンが仲が良かったのかどうかはわかりませんけど。ついでに、ホームレスを探すトーレスたちの後ろに「Great Escape Van Lines」と書かれたトラックが止まっていて、それもまた、デイヴィッド・マッカラムといえば、というお楽しみでしたね。過去シーン(自分のためです)S2.E15 Caught on TapeS4.E7 SandblastS4.E10 SmokedS6.E18 KnockoutS7.E11 IgnitionS10.E1 Extreme PrejudiceS14.E13 Keep GoingS15.E3 Exit StrategyS15.E22 Two Steps BackS16.E8 Friendly FireS16.E17 Silent ServiceS19.E5 Face the Strange
July 4, 2024
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『アルグン・ディア』新シーズンプレミア。本国では脚本家のストライキがあったため、本エピソードの放映は2024年に入ってから。昨年亡くなったデイヴィッド・マッカラムを偲び、称えるエピソードを準備するには十分時間がありましたね。オープニングクレジットの見納めです。日本での放送はかなり間が空いた印象ですが、個人的には「グッド・ファイト」のゲイリー・コールを見ていたのでそれほど寂しくはなかったです。ほんと、良い役者さんですね。キャラクターでも漢というか、かっこいいし、こういう人をキャスティングできるところが長寿番組ならではなのでしょうね。前話の続き。翌朝、FBIがトーレスを殺人容疑で逮捕した。パーカー以下、大騒ぎで状況を把握しようとするが、FBIのガードは固く、NCISが公式に捜査に関わることは止められる。それでも被害者モーリス・リヴァについて調べ始めたところ、NCISに元JAGのルシア・キャンベルが現れ、弟のために弁護をするという。ルシアによると、30年前に母親とルシア、トーレスは事件を目撃した母親と共にマイアミに移住しており、その際にリヴァの世話になったという。しばらくは親しい関係だったが、リヴァは母の個人情報を盗んで詐欺を行うようになった。母親は通報しようとしたが、リヴァに暴力を振るわれ、家族もリヴァに支配される日々を過ごした。しかし、ある日突然リヴァは姿を消したという。トーレスはリヴァへの復讐に取り憑かれ、捜査官になった。ルシアはいつか正義の鉄槌が下ると弟を諭し続けたが、刑務所に潜入中のトーレスから「あいつをついに見つけた」と連絡があった。弟を見捨てないというルシアと共に、NCISもトーレスの容疑について調べ始めるが、NCISのコンピュータがロックされた。FBIのローズ捜査官がNCISがトーレスの共犯かどうか捜査しているという。トーレスの自宅を捜索すると、チーム宛のメッセージ動画があり、リヴァの死亡時間の1時間前に「家族を苦しめた男を殺す」と宣言していた。リヴァの現在の恋人はマルタ・デ・レオンという移民で、トーレス家と同じように息子が詐欺罪に問われ刑務所に入っている。マルタはリヴァに疑いを持っておらず、恋人が殺されたことを嘆いていた。マルタはリヴァのPCを提出すると約束する。ジミーとジェシカはリヴァの遺体を霊柩車ごと盗み、NCISで検死することにする。今のところ、トーレスが容疑者となったのはリヴァの指輪に残る指紋だけで、凶器は見つかっていない。しかし、トーレスは弁護士をつけずに非公開で罪状認否を行ったことがわかる。FBIのコルファックス捜査官は司法取引でトーレスが有罪を認め、非公開で弁護士もつけないのは本人の希望だという。しかも、判決が出るまでは先日まで潜入していたブランズウィック刑務所を希望している。捜査官であることが受刑者らに知れ渡っており、ロシアギャングの部下も残っていて危険だ。厳しい状況だが、NCISにFBIの何者かから捜査資料が届いた。マルタから提出されたPCはサイバー部のカーティスが暗号解読を引き受ける。刑務所に戻ったトーレスはさっそくレイムンドに接触するが、レイムンドは自分の味方を殺したとトーレスに反発する。ジミーはリヴァの死亡時刻が1時間ずれている事を指摘し、トーレスにはアリバイがあることがわかった。それなのに、なぜ自白したのか。NCISはトーレスがルシアをかばったと考え、ルシアが死亡時刻に現場にいてトーレスに電話をしていることを突き止める。レイムンドの心を開くことができないトーレスは、受刑者たちに襲われ怪我をする。パーカーはルシアを連れてトーレスに面会を求め、ルシアは誤解を解く。トーレスはリヴァを目の前にして殴り合いにはなったが、殺すことはできなかった。ルシアはトーレスがリヴァを殺すと考え現場に止めに向かったが、トーレスの姿はなく「アルグン・ディア(いつの日か)」というメッセージを送ったという。それをトーレスは姉が殺したと考えたのだった。リヴァの金の動きを追ったところ、海外口座にレイムンドの詐欺が報告された日に25万ドルが入金されていた。その他にも大金が入金されていたが、最後にリヴァが口座にアクセスしたのは、マルタの持っていたPCからだった。NCISがマルタの自宅に急行すると、凶器の銃があり、置き手紙があった。マルタは殴られて倒れていたリヴァを見つけ、問い詰められリヴァはレイムンドの詐欺について認め、マルタに襲いかかった。マルタは身を守るためにリヴァを撃ち、姿を消した。NCISに資料を送ったのはローズ捜査官だった。ローズはコルファックスを批判して首になり、欠員のNCISサイバー部門にやってくることになった。トーレスはパーカーに辞意を伝えるが、パーカーはこの仕事に向かない人もいるが、一緒に力を合わせて頑張るしかないと、却下する。そこに、思いがけない知らせが入る。撮影自体は先シーズンと同じ時期に行ったのでしょうね。マルタはリヴァ殺害の容疑がかけられて、移民の身分も危うくなりますが、息子の詐欺容疑はトーレスが力になって晴らすべきでしょう。それにしてもやたらトーレスが暴力的なのが気になりましたが、改めて、この扱いはきっとパーカーの後任はトーレスなんだろうなと思いました。これで家族の問題も一段落して、後は酒のコントロールくらいか。ウィルマーは制作側によほど気に入られているなと思います。ジェシカはギブス伝授のエレベーター技を使って、ローズを説得したのが大きかったですね。ローズが嫌味なコルファックスではなく、真実に仕えるという心意気は今後も大いに期待できます。ジェシカとジミーの葬儀会社の人、はとても良かった。良いカップルだと思うし、この先も続いてほしいです。カーティスくんはかなり古くから登場していますが、準レギュラーになっても良いくらいの存在感ですね。来週は永久保存だな。予告を見ただけで、涙が出ます。
June 27, 2024
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2話続きのシーズンフィナーレをサム目当てに見ていたので、ちょっと肩透かしを喰らいました。(笑)タイトルはもう、モーツァルトやヴェルディの「レクイエム」でもおなじみのアレですよ「怒りの日」。最後の審判を前に、全ての人は恐れおののくわけです。過去のエピソードは全く覚えていなくて、ストーリーはともかく、全体的な感想などぼやっと書き残すことにします。簡単なあらすじテナントのCIA時代の任務で情報提供者エイドリアン・クリールとのトラブルが今になって現れた。MI6のエージェントに会いに行くと殺されており、現場にはテナントの過去の偽名のパスポートがあった。監査特別捜査官のスイフトという男がホノルル支局に現れ、テナントは説明を求められる。テナントはすきを見て、ケイトを伴いヴェネズエラのカラカスに向かう。そこでテナントは旧知のチャーリー1に救われるが、チャーリー1は死んだはずのクリールに殺され、テナントはクリールに拉致された。クリールはテナントのメンターで当時のCIA上司マギー・ショウに復讐しようとしており、テナントを拷問してマギーの居場所を聞き出そうとする。マギーはクリールが誤った情報を提供してアメリカの工作員に多くの犠牲が出たことで、クリールを無き者にしようとした。テナントはクリールは金が目当てだと考え、現在国を裏切って刑務所に入っているマギーの居場所について、曖昧な情報を与える。一方、テナントの行方を追って、ケイトはアーニーら手がかりからテナントの乗った車を追跡する。ケイトとテナントの危機を救ったのは、LA支局のサム・ハンナで、テナントのオフィスに陣取るスイフトが送り込んだものだった。ハワイに戻ったテナントはスイフトの監視の元、マギーを囮に使ってクリールを逮捕するべく動く…LL Cool Jはクレジットされていませんでしたね。完全なサプライズ登場で、撮影はハワイにも行っていないのでしょう。モロッコからハワイは相当な距離だと思いますが、どうやら出演はこれだけではなさそう。スイフトのいう増員は多分サムのことなのでしょうね。なので、今後サムがハワイのエピソードに登場すれば取り上げることにします。その際にヘティの情報などが出るかもしれません。ちなみに、カレンは出ないのでしょうね。ヘティ探しの方が大事なのかもしれません。スイフト役のヘンリー・イアン・キュージック、しかもハワイというと「LOST」のデズモンドですね。非常に怪しい存在ですが、今回もいかにもなキャラクターでした。一体どこの誰と話をしているのか、今後テナントとそのチームは何をさせられるのか。マギーはきっとテナントを裏切るだろうなと思いながら見ていましたが、想定通りだったのかな。テナントの事を娘のように愛している、というのは事実なのでしょうが、どこかで見たような設定ですね。姿を消したことで、今後また登場することもあるのでしょう。ところで、今シーズンの途中、ルーシーの出番が少ないなと思っていたら、「The Chosen」というドラマに出ていたのですね。イエス・キリストの物語のようです。そちらの出番はもう終わったのかな、とにかくそのおかげでケイトの出番が増えて、存在感が増したような印象でした。FBIなのでよそ者ですが、単なるルーシーの恋人以上のキャラクターになったな思いました。NCIS:LAのディークスみたいな感じかな。このシリーズはキャラクターのバックストーリーがしっかりしていて、だんだん良くなっていく感じがします。テナントもブレないしね。本国では2月からシーズン3が始まるので、そう遠くない頃に日本でも見られる事を期待しております。
January 16, 2024
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シリーズフィナーレ。10シーズンにわたる長い旅が終わりました。最終回についてはまあ、いろいろ意見はあるでしょうが、私は思ったよりは良かったと思いました。ただし、あってもなくてもほとんどやらなくても良いような最終回でもあったわけで、まあ、身内向けのものだったのかなという印象です。瀕死の重傷を負ったデンベをレッドは最寄りの介護施設に運び込み、自分の血を輸血すると外科医を呼び寄せ緊急手術を施させる。デンベが連れ去られた現場では親友のハドソンを殺されたニクソンが、クーパーのチームがレッドの急襲を知っていたのだろうとクーパーらに詰め寄る。レスラーは防弾ベストに3発撃ち込まれ、肋骨を折ったが、それもニクソンから見るとラッキーだったと言えるのかどうか。レスラーはデンベはレッドと一緒に行くことを拒否したと言い、その場にいたイシュウッドも証言するが、敵意むき出しのニクソンは納得しない。デンベが担ぎ込まれた介護施設が判明し、FBIが駆けつけるが、レッドの姿はなかった。デンベの手術は成功し、医師は輸血をしたレッドの体調を指摘する。レッドには休息が必要で「旅に出る」と言っていたという。感情的になったニクソンは、レッドを見つけたら殺すという。ハービーはその言葉を聞いて、レッドを探すのに手を貸せないと自ら降りてしまう。クーパーは残ったマリクとレスラーに意志を確認する。今のところ、レッドが国外に飛んだという証拠は掴んでいないが、NYの公衆浴場に何か手がかりがあるかもしれない。クーパーはニクソンにレッドを殺すというなら、ニクソンも責任を取らなければならないと念を押すが、ニクソンは敵意むき出しでクーパーに悪態をつき、クーパーは思わずニクソンを突き飛ばしてしまう。ニクソンには言わないまま、クーパーとマリクがレッドの根城を調べていると、デンベの意識が戻ったという連絡が入る。そこにクーパーらを尾行してきたニクソンが突入し、この場所の事を黙っていたチームを疑う。クーパーは探したければここを探せと言って立ち去る。レッドはとあるヴィラで体を休めていた。徐々に体力は回復しており、オーナーのアンヘラに散歩に行きたいという。マーケットを訪れたレッドは果物などを買ってヴィラに配達するよう頼む。デンベと電話で話していたシーヤは、先程の公衆浴場でなくなっていたものを思い出す。レッドが伝説の憧れの闘牛士を倒した牛の頭蓋骨をメキシコから手に入れ、持ち帰っていた。レッドはその牛の頭蓋骨を故郷のスペインの牧場に戻すつもりなのかも知れない。セビリヤの近くにレッドお気に入りのヴィラがあり、レスラーが向かう。レッドはアグネスに様子を聞く電話をかけた後、クーパーにも連絡を入れる。デンベの枕元にいたため、レッドはデンベの無事を喜ぶ。レスラーがヴィラに到着し、アンヘラに中を見せてほしいと頼むが、そこにレッドの姿はなかった。レスラーからの連絡に、デンベはマーケットに行くべきだとアドバイスする。レッドはレスラーが訪ねてきた事を知り、アンヘラにミウラ牧場の場所を聞く。ミウラ牧場に何かあるのかと問われ、レッドはそこにいまはないが、あるべきものが大事だと答える。司法省の極秘会議で、レッドに情報を流したデンベは起訴されないことになった。しかしデンベは免職となり、クーパーは力が及ばなかったと詫びる。デンベはレッドについて、冷静に死と向き合い、いかに生きるべきかを追及したレッドが好きだったという。ディラン・トマスの詩「穏やかな夜に身を任せるな」を引用し、レッドが害を及ぼす敵に対して怒り、愛するものを守るために怒ったという。光が消えゆくと知りながら平和と喜びと楽しみを見つけ、避けられない終わりが来ることを知りながら情熱を燃やして生きる。レッドと過ごした我々の時間は「どう終わるか」ではなく、レッドはどう生きるか「怒ること」を我々に示したのだった。レスラーはマーケットで聞き込みをし、レッドが一昨日に訪れ、ヴィラの離れの方に泊まっていたという情報を得る。すぐにヴィラに戻るが、レッドは散歩に出た後だった。牛の骨も銃も残されていた。レスラーは現地警察に連絡を取り、周辺をヘリコプターで捜索する。美しい景色を眺めながら牧場に到着したレッドは、雄々しい黒い牛と対面する。レスラーが駆けつけた時、レッドは事切れていた。レスラーは「彼を捕まえた」と連絡する。(完)実際スペインでロケをしたようですね。本当に美しい景色で、レッドの死に場所としてはふさわしいというか、結局彼はどういう死に方を選ぶのかという点では、満足できたのではないかな。憧れのマタドールと同じように牛に殺されたのですし、あの牛だってマノレテ?の子孫だったかも知れません。個人的には交通事故の巻き添えとか、流れ弾に当たるとか、惨めに路地に倒れていて誰も気が付かなかったとかの方がノワールな感じで好きなのですが、さすがにそうはいかないですよね。(笑)バックで流れていたスペイン語の「My Way」はあまり深い意味がないのかも?失恋の歌らしいですが、英語で「これが私の生き方だ」だとベタすぎるような気もします。ともあれ、レスラーが最後に"I've got him!"と叫ぶ終わり方も映画ぽくて、良かった。落ちていた帽子を被せてやるのは彼なりのリスペクトだったでしょうし、個人的にはレスラーがレッドとの関係に終止符を打った事が満足です。その後のチームのことはわかりませんが、きっと彼はリズの墓にそのことを報告して、新たな人生に向かって行くのでしょう。10年たっても美しいスタイルを維持し続けたディエゴが良かったなと思います。もちろん、このエピソードの山場は涙を流すデンベでしょうね。寡黙なキャラクターだけに、しかも寝たままだし、見せ場となりました。レッドから輸血を受けて生き延びたのだから、彼の中にレッドは生き続けるような気がして、デンベはレッドを思い続けながら生きるのでしょう。クーパーはそれなりに政治力を使って生き延びるのでしょうね。アグネスを一人前のしなければならないし、もう危ないことはしないで穏やかに生きてほしいです。で、結局レッドは何者か分からなかったというのが、多分多くの期待を裏切ったのだろうと思いますが、これも想定内かな。レッドの遺体がFBIの秘密基地に保管されて、あれこれ調べるという終わり方も想像しましたけど。(笑)制作側もさじを投げてしまったというか、誰でもないし、誰でも良いのですよ。ジェームズ・スペイダーだったということが意味があって、10年間彼なりのレディントンを演じきったことに感謝したいです。
December 20, 2023
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ついに最後の2話、タイトルもリストナンバー付きのレッドですので、10年続いたドラマの看板を下ろす時が来ましたね。ところで、レディントンが「00」なのはなにか意味があるのかなあ。単なる「0」じゃなくて。ちなみに、リズがNo.1、カタリーナ・ロストヴァがNo.3、、ミスター・キャプランがNo.4、アイヴァン・ステパノフがNo.5、トム・キーンがNo.7、ベルリンがNo.8、ロバート・ヴェスコがNo.9、そしてその次にデンベ・ズマがNo.10ということになります。欠番はありますが、当然番号が若いほどレッドの過去に強い繋がりがあることになりますね。そういう意味では、デンベの立ち位置はどうなのだろうと考えたくなります。ニクソン捜査官らはレッドがクーパーの自宅に立ち寄った事を知り、DCに非常線を張り道路を封鎖し検問を強化した。レッドが乗っている車も特定されたので、まもなくレッドを捕らえることができるだろう。しかし、デンベを始めチームのメンバーはレッドが逃亡するのに長けていることを指摘し、案の定、レッドも逃亡用の車と同じナンバーの車を複製し、運転手も多く雇って捜査の撹乱を狙う。今のところ本物のレッドは規制線の円の中にいると思われる。レッドをよく知っているデンベはチームがレッド逮捕に力を貸すと主張する。マリクもハービーもニクソンたちと組むことに抵抗を感じるが、クーパーはチームの使命は犯罪者を捕らえることであり、レッドを捕らえると告げる。チームはレッドの交友関係やモルガナ関連の会社や家などから、17か所を絞り込みニクソンに情報を提供する。デンベは思い当たる場所があるといい、マリクを伴いグレンの母親ポーラの自宅に向かう。レッドはポーラの焼くケーキが好きで、休ませてくれと言って訪れたという。しかしレッドはここであったことは全てFBIに話すようにと告げていた。レッドが不動産屋のアンドレアに電話をしていたことがわかり、アンドレアが今ウェストオーバードライブの物件を訪れているらしいということで、再びデンベとマリクが向かう。しかし、その物件では火事が起きており、消防車が出動した。実はレッドはその消防車に乗っており、検問を突破していたのだった。その後消防車が乗り捨てられているのが見つかったが、すでに9時間以上経っており、レッドの手がかりは失われた。ハドソンとニクソンはクーパーのチームがレッドの逃亡に手を貸しているのではないかと疑う。レッドが飛行機で飛び立つ直前に、この郵便局からレッドに警告した者がいるとわかり、その張本人を突き止める。デンベは過去のレッドの行動から、海に逃げるため東に向かったと断定する。複数の埠頭の中で、レッドが投資している漁船があり、それに乗った可能性がある。クーパーが捜索に出るよう命じた時、ハドソンはイシュウッド捜査官を尋問するといい、ニクソンはデンベと共にティルマンズ・ワーフに向かう。レッドへの通話はイシュウッドの携帯から行われたが、もちろんイシュウッドがかけたはずがない。郵便局内の監視カメラの映像で確認したところ、デンベがイシュウッドの携帯を盗んでもとに戻す様子が映っていた。デンベがレッドの乗った漁船を特定して沿岸警備隊の出動を求めた時、ニクソンにも連絡が入り、デンベはニクソンに逮捕されてしまう。その頃レッドは漁船を沈めて、ボートで目的地に到着していた。待ち受けていたウィーチャと車で水上飛行機の待つ場所まで移動する予定だ。そこにデンベが逮捕されたという連絡が入る。ニクソンとデンベが郵便局に戻ると、デンベはレッドに警告したことを認め、飛行場でレッドを捉えようとしてレッドが抵抗し、レッドや捜査官たちに死者が出るのを防ぎたかったという。クーパーは何とかデンベを支えるつもりだが、デンベはすでにレッドは逃げおおせたとして刑務所行きも厭わないという。デンベはクーパーに感謝の言葉を述べ、FBI本部に連行されることになった。レスラーも同行し2台の車で移動中、レッドとチャックのチームがデンベを救出するために車を体当たりさせる。レッドはデンベを救い出し車に載せようとするが、デンベはレッドと逃げることを拒む。意識を取り戻したハドソンが銃を向けると、デンベは自分はレッドの手下ではなく、議員の側にいると理解を求める。レスラーもチャックに銃を下ろすよういうが、ハドソンが近づいてくるデンベの首を撃ってしまい、レッドもまたハドソンの頭を撃ち抜く。レッドはレスラーの防弾ベストに弾を撃ち込むと大量出血したデンベを載せて走り去る。レスラーはレッドがハドソンを殺すのを目撃しているので、さすがに司法長官の口添えも期待できず、クーパーのチームは情け容赦なくレッドを捕えなければなりません。ハービーやマリクはレッドは犯罪者だけど情が湧くみたいな事を言っていましたが、レスラーはそう思っていないでしょう。レッドのせいでリズが死んだのですから、その恨みは今も持っていて、いみじくも若い時はレッドを追い、この10年はレッドと仕事をして、レッドを逮捕しても俺のキャリアは終わりだなという気持ちは複雑ですよね。レッドに呪われた捜査官人生ですね。デンベいわく、クーパーはグレーな法の世界で活動していた、自分はレッドの右腕だった、だから2人は同じではない、タスクフォースで責任を取るべきは自分である、というのは切ないなあ。まるで自分が犠牲になってレッドの罪を償うような感じに見えました。レッドに捜査状況を漏らしたのも、安全にレッドを逮捕するためだったという事は、当然ニクソンやハドソンには通じませんよね。クーパーら、チームは胡散臭さ満載で、FBI本部で取り調べようというのも当然の手続きかと思います。レッドがデンベのために戻ってきたのは予想通りでした。デンベは拒否したが、結果的にレッドに連れ去られたのでやっぱりレッドの手下だったと思われても仕方ない。以前からデンベはレッドの良心と言ってきたのですが、もしデンベが助からなければレッドはリズ以上のものを失うことになりますね。有り余る資産を保有しながら、ウィーチャと月を追って世界旅行などという気楽なことは言えないでしょう。個人的にレッドの贖罪を見たいと思ってきましたので、最終話でどうなるのかを見守りたいです。
December 13, 2023
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ボーイスカウト的正義を追及するハドソンにはさすがにリストナンバーは付きませんね。それにしても、ついにチームは解散となるのか、寂しいなあ。ハドソン議員とニクソン捜査官は司法省長官ストロムバーグに、クーパーのチームについて上申する。ストロムバーグはチーム836についても、レッドが情報提供していることも知っているという。しかし、ハドソンらは大騒ぎになっている議事堂417号室の情報漏洩を行ったのはレディントンであり、その証拠を持っているという。レスラーはスポンサーをしているプリチャードの妻から、夫の異変を聞きプリチャードを探す。プリチャードは再び薬物に手を出し、酒におぼれていた。介抱するレスラーに、プリチャードはハドソンに命令され、レスラーの携帯にスパイウェアを仕込んだことを口走る。パナベイカーとクーパーはストロムバーグに呼び出されることになり、パナベイカーは議事堂での情報漏洩を行ったのがレッドで、チームにあえて発見させた事を聞き驚く。クーパーとパナベイカーは、司法長官の前でレスラーの携帯から傍受したクーパーの発言を聞かされる。「国家反逆のパートナー」という発言の説明を求められたクーパーに、パナベイカーは彼こそは真の愛顧国者で、チームは大いに成果を上げたと弁護する。レッドの悪事の片棒を担いでいるではないかと追及されたクーパーは、これ以上の弁明をするつもりはないと開き直り、与えられた権限の中で最善を尽くしてきたのであって、バッジを取り上げるというのなら自ら返すという。その時、レッドはデンベからの連絡に応え、長官室のモニターをハッキングしてメッセージを届ける。レッドはハドソンらが責めるべきはクーパーやチームではなく、自分であるという。クーパーらはレッドの帝国の100分の1も知らない。監視のシステムはアメリカ国内のみならず、世界中の主要な国、機関にも仕掛けてあり、クーパーらは大きな犠牲を払って顕著な成果を上げてきた。責めるのなら前任の司法長官を責めるべきだろう。ストロムバーグは決断を下す。レッドは部下に財産を分け与え、アグネスにもリズの思い出を語りFBIのバッジを渡す。手入れをしてきた公衆浴場はニューヨーク州に寄贈することになった。レッドはウィーチャを呼び、今日4時に飛行機で世界を巡る旅に出るで一緒に来てほしいと頼む。クーパーは郵便局に戻り、タスクフォース836を解散して、レッドの逮捕のためハドソンとニクソンによる捜索が行われるので、チームに協力するよう求める。ニクソンのFBIのチームが家宅捜索を行い、あらゆる記録、書類などを押収していく。チームはレッドに関する情報を明かすよう尋問されるが、みんなまともには答えない。レッドがグリムリーの自宅からタダシの力を借りてストロムバーグのオフィスに侵入したことがわかり、レッドの飛行機の機体番号も突き止められ、逃亡のための飛行機の位置が特定された。デンベは監視のFBI職員の携帯を盗み、レッドに危険を知らせる。レッドはウィーチャの到着を待っていたが、時間に現れず出発する。ニクソンらが飛行場に到着すると、飛び立ったレッドの飛行機が空中で爆発した。現場の捜索が行われる中、レッドは機体に工作して無事ウィーチャと逃げ出していた。FBIの捜索で墜落現場で死体が見つからず、レッドが逃げたことが確認された。ストロムバーグはクーパーを訪ね、レッドを逮捕するため、クーパーのチームを復活させるという。ハドソンにはチャンスを与えたが失敗した。こういうことは秘密裏に行いたい。ハドソンにはそのことを伝えており、優秀なクーパーの部下たちの協力を求めたいという。責を負うのはクーパーとそのチームか、あるいはレディントンだ。残念ながらレッドを捕えないのなら全員を起訴するしかない。ニクソンとハドソンはレッドに警告して逃した者がいるとして、チームがレッドを逃がすのならば全員を逮捕するという。チームは解放され、レスラーはプリチャードから助けを求めるメッセージを見て駆けつける。プリチャードは過剰摂取で死亡していた。パナベイカーがクーパーとなし得てきた事を誇りに思う、クーパーは単なる夜警ではない、世界を安全にするためにクーパーが貢献してきたことを評価すると、メッセージをのこしていた。クーパーが帰宅するとレッドがいた。レッドは状況を聞くと、クーパーと自分は警官と泥棒だ、捕まえてみろと言って姿を消す。レッドの陽気なブレーンたち、最後の最後まで出てきますね。世話になった部下たちには惜しげもなく財産や資産を渡して、後は月を追って世界の旅、道連れはウィーチャ。レッドが逃げ回れば、復活したチームの寿命も伸びるということでしょうか。レッドに警告した奴を捕まえてやる、と言っても簡単に見つかりそうですね。ハドソンとニクソンはまんまとレッドに逃げられ、意地になってチームを締め上げてくるでしょう。どの辺りで折り合いをつけるのか。今更レッドが政府と取引をして罪を逃れることもなさそうなので、残り2話ではきちんと片がつくのでしょうね。郵便局のモニターがだんだんシャットダウンされ、セットもこれで取り壊しになります、という感じが出ていて終わりが見えてきました。さて、キャラクターはそれぞれどういう最後を迎えるのかな。レスラーはプリチャードを追い込んだハドソンを許さないという気持ちになるかな。
December 7, 2023
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驚きの暴露があって、そして改めて終わりなんだなと寂しさが募りました。グレンのママがちらっと出てきたのは、グレンへのオマージュかな、途中セリフにも「陸運局」という言葉あったのでそうかなと思いました。チームは早朝にレッドから呼び出される。先程まで知人と飲んでいて、フリードマン・レポートという空軍の機密文書が盗まれるらしいと聞いたという。レポートはアメリカ国内で多数存在する核ミサイルの地下サイロが老朽化し修理が必要にもかかわらず、多くが放置されたままで破壊工作の対象ともなりうるということで、安全上の血管と弱点を詳細に記述したものだった。盗むと言っているのが誰かについてはレッドは語らず、情報源についても言えないというだけでレッドは去っていく。クーパーはレッドの態度が変だと感じながら、レスラーとデンベを国家情報局へ向かわせる。ハドソンはプリチャードを呼び出し、さらにレスラーを探るように言う。「あなたは友人ではない」というプリチャードだが、レスラーがレディントンと関わっている疑惑が深まったとし、連邦判事から令状を取ってレスラーの携帯を盗・聴することにしたので、プリチャードにソフトウェアをレスラーの携帯に仕込んでくれと頼む。なぜ自分に?というプリチャードに、ハドソンはFBIや司法省には知られたくない、これはレスラーを悪党の手から救うことになるのだと言いくるめる。ラザフォード副長官はFBIの要求に当惑するものの、レポートは昨日フリードマン大将本人が会議のために自宅に持ち帰ったと明かし、レスラーらはフリードマン大将宅に急行する。そのころ、レポートが入ったノートPCを奪うため強盗団が妨害電波を出して工作中だった。大将に連絡がつかないため、デンベはビデオチャットを思いつく。FBIの警告を受けた大将はパニックルームに駆け込むが、強盗団も侵入してドアを開けようとする。ところがFBIの到着を知った強盗団が作業を途中で辞めて撤収してしまう。犯人の姿は隣家に2日前に取り付けられたカメラに写っていた。警備会社からくじに当選したので急遽取り付けられたという。犯人の男の身元は国会議事堂でメンテナンスの仕事をするシーモア・ジェイコブソンと判明した。昨日は職場に出勤しており、議事堂内のカメラで40分ほど所在がわからない時間帯があった。500もの部屋と長い廊下がある議事堂で、カメラの死角になっている417号室にジェイコブソンが入ったのではないかと考えられ、ドアを開けると、そこはおびただしい数のモニターが備えられた監視室だった。なんと、議事堂内のあらゆる部屋、場所に監視カメラが仕掛けられ、議員だけでなく連邦司法ビル内の映像もあり、DCの政治家の半数が監視されていた。さらに、古いFAX機があり使っていたようだ。履歴を見ると、最後のメッセージは「レポートが今夜コロンビア・ハイツに届く」となっており、この情報をレッドは傍受していたのか。レッドはFBIからの電話に応答しない。FAXの送信先を突き止めればジェイコブソンの雇い主が判明するかもしれない。ラザフォード副長官は事態の深刻さを受け止め各機関に連絡した上で犯人を突き止めるという。しかし、クーパーは情報源を明かさず自分たちでジェイコブソンを追うと押し切る。ハービーが議事堂のFAXが最後に送信した番号を突き止め、電気機械式交換機の会社に売却されているという。20年前に法人化されたイヴリン・ストラテジーズという会社で、オフィスにFBIが踏み込むと、無人で大量のFAX機が並んでいた。議事堂からのFAXが届くだけでなく、送信元は海外からのものがあった。つまりこれは、アナログなFAXを使った諜報情報のネットワークということになる。デンベはこれこそレッドの情報帝国だという。しかも、デンベでさえこれを今まで知らなかった。以前、レッドがリズに帝国を相続させるときにラトビアの情報センターに連れて行ったことがあったが、あそこでは、世界17か所から日々届く機密情報や権力を持つ人、犯罪者の秘密などを記録していた。つまりブラックリストの源の一つで、アナログであることが探知を避ける最大の武器だったわけだ。しかし、レッドはクーパーらが突き止めることをわかってフリードマン・レポートの強奪を告げたのか。偶然に隣家で防犯カメラが取り付けられたのもレッドの差金か。マリクはイヴリンという社名を実態のない企業を偽造するモルガナ・ロジスティクスのリストで見かけたことを思い出す。ガサ入れで逮捕されたカヴァーノは高額の保釈金で仮釈放されているが、レッドはFBIに調べさせることでロジスティクスと国内の情報拠点を自ら潰したことになる。プリチャードが仕掛けたソフトウェアで、レスラーの携帯からFBIでの会話がハドソンに筒抜けになった。クーパーが12年間レッドがタスクフォースの情報提供者であった事や、その間にレッドが国家を脅かす監視システムを仕込んだことなどでFBIも国家反逆罪の共犯になったと語ると、ハドソンは最重要指名手配犯を政府が保護していたことの揺るぎない証拠だと息巻く。帰宅したクーパーをレッドが待ち受けていた。クーパーは自分の帝国を崩壊させる結果になったのは、最初からの計画なのかと問う。レッドは犯罪組織の構成員が幸せに引退するため、FBIに追われているという危機感を与える必要があったと認める。帝国を崩壊させることについて、レッドは物事には終わりがあるという。最善の努力や意図をもって立ち向かっても、その努力や意図にも関わらず物事は終わるのだ。それはまた、始まりをもたらすとも言える。プリチャードは不安定になり再び薬に手を出す。何も知らないレスラーはプリチャードを新たな断薬集会に連れて行く。来週はついにタスクフォースに当局(といっても、どこの?という疑問がありますが)の捜査の手が入るということで、シリーズ最大の危機になりますね。みなさんお縄になって、最終回は刑務所の中ということはないように望みます。それにしても、プリチャードの不安定な行動はリアリティがあるなあ。彼はレスラーのことを善人だと信じて守りたいにも関わらず、ハドソンに強く言われると、公僕として断りきれない。その結果、レスラーは国家安全の敵という証拠が出て、自分を責めてしまう。彼が一番の被害者かも知れません。ハドソンは税金の無駄遣いを追及するまともな政治家から、今はレディントンとFBIの闇を暴くことに執着して変になっていく印象でした。レッドとしては先手を打ったはずだったのでしょうが、ハドソンとプリチャードの関係までは気が付かなかったのかな。でも、それこそハドソンの部屋に監視カメラを仕掛けることもできただろうに。ブラックリストのソース、システムは「Nachalo」で説明されましたが、今回のは映像的な衝撃がありました。FBIに出頭して情報提供者になることで、さらに政府への監視を深めたわけですね。まさにレッドの犯罪組織が一大帝国になるのを下支えしたようなもので、ブラックリストのネタが尽きることはなかった。さすがにクーパーは自分たちもレッドのスパイ行為の片棒を担いでいたことを知り、我慢の限界を超えた。レッドに「話のポイントはどこだ」ということにも、もうつくづく疲れ果ててしまったというのが、レッドとの決別を示していますね。だからといって、レッドへの怒りに震えることもなく、とにかく疲れたというのが切ないです。レッドはアグネスのためにも、クーパーを救ってほしいです。
November 30, 2023
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ヨモギというと、お餅の緑色のやつというイメージですが、こちらはニガヨモギですね。ニガヨモギはお酒アブサンの原料だとか、ヨハネの黙示録に出てくる星が落ちてくるやつとか、それなりにエピソードを知っているので、タイトルとしても文芸調で凝ったものだなあと思いました。監督がディエゴ・クラテンホフだったのですね。レッドはマイアミで、対立している2つのマフィアの和平会議の仲介役を買って出た。サンドバル家とモンターニョ家はドミニカのコバルト、アルミニウム鉱山を所有していたが、30年前サンドバル側のミスによる事故でモンターニョ家の家長が死に、すぐに報復が行われサンドバル家の2名が殺された。その後、両家は敵同士として対立し、レッドは鉱山の安定操業のために、その管理を申し出た。サンドバル家の別荘でサンドバル兄弟とモンターニョ家の当主と息子が食事をしていると、飲み物を口にしたヴィセンテとレオンが急に苦しみだす。アナフィラキシー症状のようだが、エピペンも効かず2人は命を落とす。毒を盛られたのかと緊迫するが、レッドは心当たりがあるという。ヨモギという殺し屋がターゲットの免疫システムに異常を起こし、僅かなアレルゲンでも命を奪うような状況をもたらす。何がアレルゲンになるかわからない。レッドは自分も含めこの部屋にいる者全員がヨモギの毒に晒されていると言い、この部屋で窓も開けずに待機するしかないという。レッドはハービーをマイアミに呼び、科学捜査で毒を突き止めるようにいう。しかしイサン・サンドバルに首を掴まれたラウル・モンターニョが苦しみだす。ハービーによると皮膚描画症という症状で、普通では死ぬことはないという。ハービーは食事が原因かと考え、免疫グロブリンEを大量に産出する化学物質を検出した。それらは血圧の薬をベースにしていることから、出どころを追跡できるという。別荘にはヴィセンテの娘ガブリエルがいて、父の死を知りショックを受ける。室内に残された者同士で緊張状態が続くが、外気を吸おうとダビド・モンターニョが窓を開けると急変して死亡する。ついに、部屋の中はレッドと跡目を継ぐマイケル・モンターニョとイサン・サンドバルの3人となった。マイケルは父と出席するはずの伯父のティトが欠席することになったため、急遽代理で出席していた。今回の食事会のシェフはレッドお気に入りのナオミで、自分自身が味見をしているので毒が入っているはずがないという。ただ、ヴィセンテとティトが言い合いをしているのを目撃していた。ティトはモンターニョとの和平に反対しており、デンベとマリクがティトを探し出し身柄を確保する。ヨモギとの関係については知らないと答えるが、急に苦しみだす。会議に出席せず食事も食べていないティトが同じような症状を見せたのは、シェフの前で激高して皿を割り手に怪我をしたからだった。問題の毒は皿に仕込まれたようだ。給仕は食事を出す時に手袋をしていたために、毒に侵されなかった。そうするように指示したのはガブリエラだった。レッドはガブリエラにヨモギをどこで雇ったのかと追及する。ガブリエラとマイケルは恋人同士で、ロミオとジュリエットのような関係だった。ガブリエラは和平に賛成のマイケルを家長に据えるため、殺し合いを続ける両家の父親を殺すことをいとわなかったのだった。ガブリエラはヨモギから渡された瓶の写真を提出し、瓶の出どころがヘリオドRX社とわかると、マリクとデンベが聞き込みにいく。マイケルはイサンに過去のわだかまりを水に流し、和平を申し入れる。ヨモギの一件で無実だという証拠がほしいというイサンに、レッドは犯人は「愛」だと明かす。マイケルは私達のためにやったというガブリエラに、失望の言葉を投げつける。Dr.ハリスが開発したアドゥマークという薬品が動物実験で失敗しており、FBIの目から逃げようとしたハリスをマリクが逮捕する。ハリスはアドゥマークについて、解毒剤はなく、24時間で自然に薬が排出させるのを待つしかないと明かす。少なくとも後7時間は生き残った3人は検疫状態で過ごさなければならないが、レッドは用があると言って姿を消す。レッドはアグネスのバレエの発表会に駆けつけたのだった。レスラーがスポンサーをしているプリチャードにハドソン議員が接触し、レスラーとレディントン、エリザベス・キーンの関係について聞き出してほしいと頼む。それはレスラーを助けることでもある。プリチャードはレスラーに困った立場にあると打ち明け、レスラーが過去に再び薬に手を出した時のことを教えてほしいという。レスラーが大切な存在だった女性が目の前で殺されたと答えると、プリチャードは女性の名前を聞き出す。プリチャードはハドソンにレスラーとリズとの関係を聞いた後、リズとレディントンについても調べたという。リズは司法長官を殺し、レディントンと逃亡した。そんなレディントンのために働くタスクフォースにレスラーは所属している。プリチャードはそんなことは今すぐ辞めさせなければならないという。クーパーは命の危険を顧みず姿を消したレッドを心配する。レッドはクーパーこそアグネスのバレエを見るべきだったという。クーパーはあれだけ用心して生き延びてきたレッドが、なぜ突如運任せになったのかと問う。レッドは今日一日で悪人を捕え、マフィアの数世代に及ぶ対立を解消し、アグネスのバレエを見ることができた。誰が見ても良い一日ではないか。レッドは人生の今この時に、世界が表す良さや美しさを思い出させるものがほしいという。アグネスのバレエほど、自分の命をリスクにさらして良い理由など思いつかない。ハドソンの悪魔の囁き?にあれほどレスラーに感謝していたプリチャードが乗ってしまった。というか、真面目なプリチャードはレスラーを自分が今度は助ける番だと思ったのでしょうか。そう、リズの悪名は今も消えることなく、レッドは重要指名手配犯のままで、信頼するレスラーはリズにたぶらかされたと思ったかな。あるいは、自分がレスラーに騙されたと思ったかな。せっかく断薬を頑張っているのに、これでまた薬に手を出すことがなければ良いが。それにしてもなるほど、レッドにとって最後の敵ハドソンと上手く絡めましたね。今回は絵面が久しぶりにゴージャスで、密室犯罪の謎の回でしたね。対立する一族と毒というところで、ハービーが「デューンだよね」と言ったところでツボでした。映像の方でディヴィッド・リンチのも見ましたけど(パトリック・スチュアートやブラッド・ドゥーリフが出ていたり、今思うとリンダ・ハントも出ていた)、Sci-Fiチャンネルのシリーズも見ましたけど、最新のジェイソン・モモアが出ているのはまだだったな。若手がマイケルという「ゴッドファーザー」風の設定が、ハービーの一言でぐっと文芸色が出て、両家を説得しようとするレッドの言葉にも重みが出たように感じました。レッドも懸案を一つ一つ片付けていくようですね。毒薬で命が危ない状態なのに、危険を犯してアグネスのバレエを見に行く、バレエを愛でるシーンは過去にもありましたね。女の子にバレエをさせるのはレッドの夢なんだろうな。そして人生を達観したようなレッドの姿には一抹の寂しさを感じ、クーパーとの会話は胸に迫るものがありました。ジェームズ・スペイダーの存在感が際立つ、それもディエゴの演出だったのでしょうね。追加。ウィーチャはまあわかるとして、クーパーに無断侵入されるレッドのセキュリティって。(笑)
November 23, 2023
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残り何話かになりましたが、いよいよ終わるのかなという雰囲気が漂ってきましたね。エリザベスが去った時に似た感じがします。そしてレッドは徐々に重荷を下ろしてより淡白になっていくように見えますが。NYのレッドの住まいにウィーチャが忍び込んで、レッドを驚かせる。クーパー宅のアグネスを訪ねたレッドに、クーパーはセキュリティを強化するべきだという。レッドは警備を手配する間、デンベを貸してほしいという。レッドが情報提供した海運会社トランスウィスク・インターナショナルについてチームで調べたが、積荷関係では特に問題は見つからなかったという。レッドは1万を超えるコンテナの中に2個の問題あるコンテナがあるという。エンタロン・エレクトロニクスというフロリダが本拠地の企業があるが、登録上は正式に存在するものの、実際は製品を作っているわけではなく、従業員も偽物でゴーストのような実態だ。それでも税務報告はしており、その背後には、モルガナ・ロジスティクス社という存在があるという。モルガナは実体のない企業を合法的に存在するように偽装する企業で、政府から正規の文書を入手して、従業員の身分も詳細に作り上げる。こうして作った企業は数千社に上り、エンタロンもトランスウィスクもそのうちの2つだ。大半の企業は密輸のためのカモフラージュで、モルガナの実態を暴くことでアメリカ市場最大の犯罪組織を潰すことができるだろう。エンタロン社が公表している役員の写真はAIによる合成だが、そこにどうやって現実の免許証や確定申告などの届けが行えるのか。レスラーとマリクがエンタロンの荷物を運ぶ海運会社の船を訪ねる。船長はエンタロンはお得意で、運ぶもののチェックはいちいちしていないという。エンタロンの実態が掴めない中、ハービーは税務処理をしている実在の会計士を見つける。しかし役員の連絡先にその人物は存在せず、エンタロンのタンパ本社を捜索してもオフィスには誰もいない。会計士が最近エンタロンの幹部と食事をしていたというので、レストランを捜索するが、使用されたクレジットカードの記録でDCの会社のものが使われたことがわかる。FBIがノースマイヤー社に踏み込むと、偽企業を作るための認可申請書類があり、あらゆるデータを扱うオフィスだった。ここで数千から数万の会社が作り出されていると見られ、それらを結ぶ輸送路は全米に及んでいる。従業員の姿はなく、責任者らしい男が一人いたため身柄を拘束して話を聞くが、ジェローム・カヴァノーと名乗る人物は実在しない。FBIは匿名のまま数千件の企業詐欺で起訴することはできると迫るが、この男は動じることもなく、さっさと送検してくれという。久しぶりにデンベと一緒の時間を過ごすレッドは機嫌がよく、昨夜の侵入者はウィーチャだったと打ち明ける。レッドは不動産屋のアンドレアに大切な客を招いてパーティを開きたいと、準備を依頼する。クーパーはノースマイヤー社の倉庫がモルガナの施設だと考え、大量の証拠を押収したことをレッドに告げる。ただ身柄を確保した男がIDを確認できないため、レッドに特定を頼みたいという。ハドソン議員は旧知のFBI特別捜査官ジョーダン・ニクソンに、タスクフォース836について調べてほしいと依頼する。しかしニクソンでもFBI内部から情報を得ることができなかった。クーパーはこの10年ほどで、200件の捜査を指揮しており、もたらされた情報の出どころが不明だ。ただ気になる会議の記録があり、クーパー以外にも3本部長が集まっていたという。ハドソンは他のメンバーから話を聞くことにする。レッドの情報で、FBIで拘束中の男はパリ在住のアンリ・ギョームとわかる。しかし、この男には各国で別の名前で正式なパスポートが見つかっており、それらも偽名だという。偽名でも正式なパスポートであることから、発行国から情報を得ることができ、出入国の記録を問い合わせることはできる。その結果、この男は様々なパスポートを使ってパリを訪れていたことがわかった。そこに拠点があると見られ、タクシーを利用した際に「LT&Z」という会社のビルに立ち寄っていることがわかった。酒類の倉庫のような場所であるが、クーパーは現地での捜索令状を取りレスラーとマリクをパリに送り込むことにする。そこはDCの倉庫とよく似た設備を持つもので、しかも運輸システムは世界中をカバーしていた。レッドがこれまでに提供した犯罪組織の中でも最大の規模のものだ。従業員は政府発行のIDを持ち、合法な機材で違法な商品を運ぶ大きな組織だったが、慌てて現場を去ったようだ。偽の会社を作って支社は世界中で数十か所あり、クーパーはこのシステムを停止させる。しかし、各地で従業員を捕らえることはできず、大した情報も押収できなかった。例のカヴァノーは本人が望んだように送検され、罪状認否まで済んでいる。レッドは一日デンベと過ごし、昔を思い出すと懐かしむ。デンベを家に送り届けると、レッドは裁判所に向かい、多額の保釈金を支払って出てきたカヴァノーを車に乗せる。レッドの拠点ではモルガナ・ロジスティクスの幹部が世界中から集まり、パーティが開かれていた。彼らは急遽「空輸」されて集まった。レッドは摘発を知って一足先に幹部を集め、モルガナ・ロジスティクスを終わらせると告げる。レッドが自分の組織の一部として設計し維持してきたが、存在していても見えず、一国のGDPを超える価値の物資を運んできた。レッドは共に生きた仲間に、大きくしてきた財産を分かち合うという。ハドソンは本部長の一人、シェーファーに本部長4人が集まった極秘会議について尋ねる。ファイルをちらつかせ、議事録がリークされたら困るだろうと迫るが、逆にシェーファーは危険になるのはハドソンのほうだと答え、連邦議会記録に「ズマ」とささやくだけで司法省長官から連絡がくると助言する。ハドソンはズマはFBI捜査官で、6年前はレイモンド・レディントンと一緒にいたという写真を手に入れた。そんな人物がFBI捜査官になるのには4人の本部長が極秘の会議が必要だったのだろう。そして、レディントンを中心に、クーパーのタスクフォースが結びついていることに気づく。彼がタスクフォースを堕落させた鍵なのだ。レッドがモルガナのボスだというのはカヴァノーの保釈金のあたりで気づきました。レッドが自由自在に物を動かし、人を動かす原動力みたいな屋台骨ともいうべきシステムを自らクーパーに差し出したわけですね。これまでのリスト者の中で最大級の犯罪組織というのだから、まあ言ってみればレッド自らを差し出したようなものです。でも、クーパーたちは首謀者がレッドだとは気がついていない?レッドとすると、30人程度の関係者は企業活動をするだけでなく、共に人生を歩んできた仲間で富を分かち合う存在だという。今までの商売仲間以上の信頼する存在があったのですね。あのパーティ参加者はよくある制作陣を含めたお別れパーティだった、ということかなと思いました。レッドのスピーチ、つまりはジェームズ・スペイダーの言葉は10年間を共にした制作陣関係者への感謝の言葉だったのかも知れません。それにしても、規模の大きさと複雑な洗練されたシステムを作り管理する能力はすごいとしか言いようがない。たった一人の犯罪者がコントロールするのだから、そこはファンタジーかな。架空の人物が書類上は存在して当局からは感知されずにいられるアメリカ社会とは、やはり違うな。でも、役員の顔写真はAIで作り上げるなどは、今の時代らしいですよね。で、ハドソンに接触したブレア・フォスターはレスラーの情報を耳に入れたわけですね。かつてFBI特捜班でレッドを追っていた情報などはどこから入手したのかわかりませんが、エリザベス・キーンの名前はネットで検索したらすぐ出てくるはずです。(笑)こうして、ハドソンはあくまで透明性を求め正義の側からレッドに立ち向かってくる。最後の最後でレッドの敵は正義となるのだなあと感慨深いです。デンベと昔みたいに一緒で、無邪気に楽しんでいるレッドも切ないですが、ウィーチャの侵入はなかなかおしゃれで大人の雰囲気でした。彼女に抗うのはさぞ大変だったでしょう。全てを手放したレッドにウィーチャは付いてきてくれるのだろうか、かすかな期待を持ちますが。
November 17, 2023
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シリーズフィナーレ。あ~良かったですね。愛があったな。個人的には「バフィ」の最終回を思い出すような、満足感でした。カレンとサムは武器商人から賄賂を受け取っていたアダムス特別捜査官らとの激しい銃撃戦を制する。しかし、潜入中のニューサムが濡れ衣を着せられていたのか、あるいは本当に武器商人の一味なのかが判明しない。どちらにしても、ニューサム本人、あるいは監視任務中のケンジーとディークスが危険となる。海軍弾薬司令部のコリンズ中佐によると、流通している武器の9割はアルゼンチン軍が使用しているものだという。キルブライドはすぐに現地の諜報機関に武器リストを送るように命じる。武器商人のニーナ・バーンズはまだ首謀者の名前は掴めないというが、彼らが使う闇の送金システムがあり、ニーナはその口座を持っているという。売り手の情報は連中が持つ外部から遮断されたPCにあるということで、ニーナとサムが拠点に客として潜入することになった。ニーナが連れのサムに借金があり大金を支払うため金を下ろしたいというと、ブライアントという男が確認のため奥に下がる。カレンは建物の屋上から侵入し、PCを操作するブライアントを襲いデータを盗む。ニューサムの監視をしているケンジーとディークスはキルブライドの命令を無視して、武器商人のアジトに停めてある車に直接カメラを仕込み、中を確認する。アルゼンチン軍からの武器と表示されている証拠もあるが、キルブライドは2人の命令違反を知り武器の回収は組織の首謀者が判明してからで、ケンジーらは元の監視任務に戻れと叱責する。カレンが盗んだデータでアルゼンチンとのつながりを示す取引があり、LAの起業家マキシミリアン・デイナという人物が82万5000ドルを支払っていることがわかった。キルブライドは2つのチームに突入を命じ、カレンが一味の男に見つかり銃撃を受けたのをきっかけに、ニーナとサムも反応して敵を倒す。ケンジーとディークスは敵のアジトに侵入して手下を制圧する。ニューサムも身近にいた2人の手下との厳しい戦いに勝つ。ニューサムはディークスらに礼を言う。ラウンドトゥリーの妹は面接で医学部入学の良い手応えを得る。警察への苦情を申し立てているラウンドトゥリーに、警察側から示談の申し出があった。不本意ではあるが高額の金を手にすることになり、ラウンドトゥリーは現実的な解決を受け入れることにする。結婚式のあれこれにストレスが高じるアナに、カレンは今日市庁舎で結婚式を挙げようという。ドレスは職場で借りれば良い。付添人はケンジーに頼むつもりだ。ケンジーに医師から連絡があり妊娠していることがわかった。ディークスとローザも思いがけない喜びに涙する。親しい仲間が集まり、市庁舎で結婚式が執り行われた。そこにカレン宛てにヘティから手紙が届く。カレンとアナの結婚を祝し、自分たちには素晴らしい家族がいることを感謝していた。ハネムーンのためにミコノス島の別荘を用意すると共に、サムとカレンにはその前にモロッコで手伝ってほしいことがあるという。2人がモロッコに到着すると、なんとそこにネルがいた。ネルはヘティが今困った状況にあり、助けるために自分のチームを連れてきたという。そこにはサバティーノとネイトと新人がいた。ヘティの状況については未だ手がかりはない。情報も不十分だ。信頼できるのはサムとカレンだということで、彼らはチームとして動き出すことになった。(完)大体は予定調和的に多分そういう形で終わるのだろうなと思ったら、ラストにまさか、サプライズゲストのネルとネイトとは!ネイトには私は思わず涙ぐんでしまいました。サバティーノは最後なのになあと思っていたところ、そしてnew guyは一見してわかるクリス・オドネルの息子ですよね、声もそっくり、名前もオドネルなので間違いないでしょう。ヘティの手紙については録音してあったのかなあ。形の上ではネルが書いたように見えますが、まあそれはそれで声の登場ということで良かったなと思います。ハネムーンの前にやっつけ仕事で片付くかどうかわかりませんが、新しい冒険というのが単にヘティを探すだけではないのかなと思いました。将来的にはネルが指揮を取るような立場になるということか。ラストシーンのバックに流れていた曲は"Hold On, I'm Coming" (Sam & Dave)ですが、個人的には大好きな「ブルース・ブラザース」の印象が強くって、まるで神聖なミッション「ヘティを探せ」なのかと笑ってしまいました。それにしても、各人にそれぞれ見せ場がって、ケンジーがガラス戸に飛び込むところなどはスタントの人かも知れませんが、アクションが凄かったですね。クリスとLLの2人きりの会話も、多分感極まるものだったでしょうし、あのFOXの番宣でダニエラが来ていたドレスは結婚式のシーンの撮影直後だったんだろうなと思うと、これまた感慨深い。14年間もよく続きましたよね。オープニングの若いキャストもご愛嬌。みなさん、仲良さそうだったし、こういう風に一つ一つ綺麗に終わってくれるのは本当に作品に対して愛があるなと思いました。
November 15, 2023
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今回のリスト者は番号が若いだけに、かなりの実力者だと見て良いですね。これって、女レディントンでは?と思ったら、まさにそうだった。(笑)クーパーのタスクフォースの予算問題で、ついにハドソン議員とドーフ議員がパナベイカーとクーパーと直接会って話すことになった。FBIの総予算の3%未満とはいえ、2億8270万ドルを費やす部署が一体何をしているのか。クーパーは世界的な犯罪者を捉え、犯罪、テロを阻止するなど成果を並べるが、もちろんハドソンたちは満足しない。具体的な内容を公表することはFBIの極秘活動に支障をきたすとパナベイカーが援護射撃するも、ついに議員たちはチームの記録の開示命令を求めるという。しかしその記録がレッドによって消された事を初めて聞かされたパナベイカーはクーパーに何とかしろという。クーパーは困ってレッドに泣きつく。最近はレッドからの紹介がないので、議員たちに示す成果も少ない。今日判事の前に立つというと、レッドはボルティモア港に入港するコンテナ船と、ブレア・フォスターという弁護士の名前を挙げる。フォスターはDCのフィクサーとして悪名が高いといわれ、闇のサービスで稼いでいるらしい。その隠された不正を暴くことで、チームをアピールできるだろう。フォスターの顧客には「モーダー&サンズ」という化学メーカーがあり、製品に発ガン性物質が含まれるとされているが、現在訴訟は1件も起こされていない。フォスターの法律事務所はスキャンダルなどを示談に持ち込んでしまい、そのためなのか、大勢の調査員を雇っている。実はモーダーの社員ウィテカーが交通事故で一命をとりとめていたが、彼は内部告発をしようとして口封じをされそうになったと見られる。チームは早速ウィテカーの妻に話を聞く。夫は何か会社の秘密を知ってしまい、辞めるしかないと言っていた。尾行されているとも言っていて、精神的に参っていた様子だったという。確かに怪しい男がウィテカーを付け回していたことが監視カメラに写っているが、人物を特定することができない。デンベはレッドに男の写真を見せ、タトゥからキューバの特殊部隊の男だと割り出す。レッドはハバナのマニーに尋ねるという。ウィテカーの意識が戻り、会社の製品「スプリング・シャイン」に発ガン性物質が含まれるという機密文書をなにかの間違いで入手してしまったという。会社としては売上トップのクリーナーで、CEOは危険性を知りながらリコールもせず出荷し続け、結果死者が出た。ウィテカーはいたたまれなくなり、公表したいと同僚に話したところフォスターがやってきたという。最初は買収しようとしてきたが、断ると今度は脅してきた。告発しようと持ち出した文書は車の中にあるという。ウィテカーの車は廃車置場に移動され、レスラーらが駆けつけたが、一足先にキューバの男に文書の入ったカバンが持ち去られてしまった。ハバナのマニーはレッドの持ち込んだ写真を見て、危険な男でしゃべれば殺されると口を閉ざす。レッドは歴史的ボクサーのグローブをプレゼントすると言い、ウィーチャに連絡をとって欲しいと頼む。モーダーのCEOはFBIが動き出したことでフォスターに解決を依頼する。フォスターは良い方法があると言い、依存症の会に出席していたレスラーを訪れてウィテカーは嘘をでっち上げようとしているという。レスラーが取り合わないとわかると、今度はレスラーの地元デトロイトで議員にしてやるという。レスラーはきっぱり断ってFBIに戻る。ウィテカーが見た製品調査書は、7年間モーダー社の製品分析をしていたファインバーグ博士が作った。FBIがファインバーグの自宅を訪ねると、すでにフォスターが弁護士としてその場にいた。スプリング・シャインについての分析については、中途で完了していないという。さらなる質問はフォスターを通してくれというが、レッドはマニーから調査員のフローレスの名前を聞き出し、本人に接触して親族など7人の亡命に手を貸していた。フローレスはフォスターに不利なことをしゃべるという。クーパーのタスクフォースの記録開示について判事はクーパーの主張を認めた。極秘活動の安全性と機密保持を守ることはFBIの透明性に勝ると判断したわけだが、ドーフは逆にここまで隠そうとするのは当に金鉱ならぬダイヤモンド鉱山を掘り当てたに等しいといきり立つ。これからハドソンと記者会見を開くという。しかし、フローレスの証言でフォスターが数々の連邦法違反で逮捕される。フォスターは慌てることなく、取引を言いだしたため、レスラーはフォスターが持っている顧客リストを全て渡せば話に乗るという。フォスターはFBIがここまでやるには背後に相当な大物がいるのだろうと言い、個別の案件なら相談に乗るという。記者会見を開くドーフ議員に、万策尽きたクーパーはレッドに助けを求める。レッドはフォスターに2013年12月31日の記録を求めろという。フォスターはモーダー社とその記録で手を打つという。ドーフはクーパーの脅しに屈し、記者会見で上院議員を辞めると表明してしまう。ドーフの息子はアルコールの影響下で2013年12月31日に交通事故を起こし、被害者に大きな障害を与えた。その際にフォスターが動いて血液検査をさせず、刑事責任は問われなかったのだった。クーパーはドーフに被害者の少女に対して生涯医療費を払うという取り決めを認めさせた。ハドソンは突如ドーフが降りたことに納得がいかない。ドーフもまた、将来があるハドソンはこの件から降りろと勧める。しかしハドソンは諦めず、そこに取引で自由の身になったフォスターが近づく。弁護士事務所の調査員という仕事は「グッドワイフ」で初めて詳しく知りました。法律スレスレの事をして情報を手に入れたり、頼めばなんでもやってくれる。優秀な彼らがいなければ裁判には勝てない。それが傭兵みたいな存在だったら怖いです。ウィテカー役の人は「ウォーキング・デッド」で長らく中心的な役柄を演じていましたね。なかなか死なないで生き残った。(笑)今回のリスト者は当にレッドの縮小版ですよね。最初は甘い言葉、便宜を図ってやると言って、それが通用しないと脅しにかかる。そして、悪人でも普通の人間でも自分の身を守るためだったら簡単に宗旨変えする。マウントの取り合いのようでおもしろかった。これは際限がないですね。もしかして、判事にもレッドの手が伸びていたのかなとも思いましたけど。正義の側のはずのクーパーも使う手は同じで、パナベイカーから正義とチームを手に入れたわねというところが皮肉が効いていてよかった。ハドソンはそれでも諦めないというのだから、パナベイカーもクーパーもそういうハドソンを称賛するというわけです。もちろん、そのハドソンも目的達成のためにはフォスターの力を借りてしまうのかな。レッドは叩いてもホコリの出ないハドソンを陥れるのを辞めましたが、さてハドソンはいかに。でも、正義を振りかざして一歩も引かないから戦争が起きるわけで、問題の解決法は裏で取引することなのだろうなと思ったり。マニーはシーズン1からハバナの人として出ていますし、最終シーズンにはふさわしい。しかも、そこにウィーチャを持ってくるわけだ。レッドからのラブレターをウィーチャは「諦めの悪い人」と言って、まんざらでもない様子ですが、レッドが落とせない存在というのもかっこいいかな。最後はこの2人どうなるのでしょうね。
November 10, 2023
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いよいよ、最後の2話となりましたね。でも、全然そんな感じがしないです。シリーズフィナーレでも、マイペースというか、捜査官たちの日常をメインの事件とほぼ同じくらいの分量で描く、それがこのシリーズのスタイルなんだなあと改めて思いました。邦題の「船出」はフィナーレにふさわしいかも知れませんが、みんなで一緒に船に乗っているのか、それぞれが別の船なのか、気になるところです。多分、カレンとアナの結婚式に引っ掛けていると予測。原題にはシリーズは終わるけれど、キャラクターたちには何かが始まるのだという感じがして、良いなあと思いました。ATF・LA支局ケリー・アダムス特別捜査官からキルブライドに、部下で潜入捜査中のウィリアム・ニューサム特別捜査官の件で協力依頼があった。ニューサムは経験豊かで優秀な捜査官で、軍用の盗まれた武器が売買されているのを捜査している。出どころを知りたいので、国防総省の保管状況を調べてほしいという。ニューサムに関しては定期的な連絡が3回連続でなく、アダムスはニューサムが潜入した組織の側に寝返ったのではないかと懸念していた。ニューサムは人生をかけてこの仕事に取り組むタイプで、その度合が強い。娘を薬物の事故で亡くしており、妻とは離婚したが、最近の行動に変化が見られるのが心配だという。そのことに留意した上で真相を探ってほしいといい、合同捜査としてNCISはニューサムをボートハウスに呼び捜査の進捗状況を聞く。潜入している組織のメンバーが薬漬けで、ニューサムは自分も武器ディーラーとして商売をしつつ、組織の首謀者と武器の出どころを突き止めようとしている。今のところ、隠し場所は不明だという。売買される武器は高性能のものでNCISは武器商人のニーナ・バーンズに情報を求めることにする。一方、組織は山間地域にアジトを持っており、ケンジーとディークスが身柄がバレた時のこともありニューサムの監視を始める。ニューサムの金銭面での動きを探ると、収入がないのに娘が高級車を乗り回していたことがわかる。ニューサムのサラリーでもまかないきれない。ニーナによると、潜入している組織の人間はサイコパスだという噂で、閉鎖的で近づいたものは殺されるという。リーダーの名前は不明で、組織に近づこうとする人間は姿を消すことになり、それを恐れて情報が得られにくい。ニーナは組織が当局内に情報提供者を持っていると考え、探っているという。ニューサムは自分に疑いが持たれている事を知っているのかどうかわからないが、なぜあっさりと合同捜査を受け入れたのか。監視されることで逆にアリバイ工作にしようとしているのか。ファティマがニューサムの臨時収入を見つけ出し、上司が部下を疑う理由にも疑問を持つカレンがATFのアダムスをボートハウスに呼んで質問する。何か隠していることがあるのではないか。例えばATF内部の情報漏洩など。アダムスによると常に捜査の一歩先を行く犯罪組織について、ニューサムが捜査の情報を漏らしているのではないかという。ニューサムは地元当局との合同捜査を行っていて、そこに汚職警官がいるのかもしれない。ニューサムの娘のカネの出所は祖父の教育資金だった。組織のアジトには盗まれたものと見られるブツが大量に運び込まれた。海軍弾薬司令部のコリンズ中佐は闇で出回っている武器のリストにある武器のほとんどは施設に保管されていると言い、厳しく管理をしているという。問題になっているのは対戦車ミサイルや対人地雷などだが、機関銃などは他の軍でも使われており改めて調べるという。ケンジーとディークスが監視しているアジトに組織の人間が入っていたため、内部の様子を探る。家の中で男たちはゲームなどをしているようだ。ボスがOKしたので、前倒しでブツを届けなければならない。ニューサムが武器はどこにあるのかと問うと、仲間がいきなり襲いかかった。ニューサムは力で相手をねじ伏せるが、その様子を見てケンジーとディークスは疑問を募らせる。ファティマは決定的な情報を掴む。アダムスが何年もにあたって、賄賂を受け取っていたというのだ。しかし、令状請求しないで知ってしまった情報なので、これを裁判では使えない。アダムスが武器を手にしているところを押さえれば逮捕できるだろう。カレンとサムはアダムスを追い、地下駐車場で部下を連れたアダムスの前に立ちふさがる。しかし、アダムスはいきなり強力な武器でNCISに向かって銃を向け撃ち始める。to be continued.チーム最後の戦いが盗まれた軍の武器商人が相手、ということですが、ちょっと物足りないかな。(笑)アダムスはなぜNCISに関わらせたかったのでしょうね。自分の立場を脅かすニューサムを裏切り者に仕立ててNCISとの追跡の中で殺させたかったのかな。まあ、真の首謀者がよほどの大物だということ次週を待ちますが、アダムスがそれだったらもう終わっています。(笑)それ以外の、カレンとアナの結婚式あるある(マリッジブルーになるアナとか、ぶちこわそうとするアルカディとか)、サムと認知症を抱えた父との日々、警察との訴訟でナーバスになっているラウンドトゥリーと医学部進学を目指す優秀な妹、そしていつものままのケンジーとディークスのいつも通りの話題が続いて、これがまあそれなりの終結を迎えるのかなという感じですね。次週を待ちます。
November 9, 2023
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最近はリストナンバーのないエピソードが多いですね。そして、終わりに近づくということは「ブラックリスト」から毒が抜けて、らしくない形になっていくのかと思いました。クーパーは距離を置かれているレッドに直接「事件」を提供するようねだる。レッドはまとめて3件を紹介し、自分自身はタスクフォースの予算問題を追及しようとするハドソン議員の対応をするという。一つ目は不妊治療を行うクリニックで停電が起こり、温度管理ができなくなって預かっていた受精卵がだめになったというもの。採卵には高額な費用がかかるため、クリニック側に問題があるとなると裁判が起こされるだろう。レッドは、ハッカーによる犯行ではないかという。その目的は不妊治療に対する抗議活動か、あるいは特定の顧客への攻撃だったのか。2つ目は入院中の患者が次々と不自然な死を迎えた事件で、「救いの天使」と言われる存在が疑われるという。3つ目の事件は、依頼人の和解金を盗んでいるという弁護士、レベッカ・アンダース。数百万ドル単位の和解金を勝ち取る弁護士だが、依頼人にはその金額が渡っていないという。アンダースは盗んだ金をどこに隠しているのか、あるいは投資しているのか。なぜレッドが3件も一度に渡したのか分からないが、クーパーはチームで分担して捜査を行うよう指示する。アンダースの依頼人クライブは100万ドルの和解金を勝ち取ったアンダースに感謝しているというが、実際は350万ドルが支払われており、その額についてはクライブは知らされていない。アンダースは秘密保持を建前にして居直り、額の違いについては法廷で証明して見れば良いと、余裕を見せる。レスラーは奪った金をどこへ流したか情報を提供すれば、取引に応じるというが、アンダースは個人的な消費生活、子供の教育費、野生動物保護協会の理事などに使ったと説明する。それが真実なら事件解決だ。ウェクスフォード不妊治療クリニックでは、嵐の夜に停電が起き、予備発電機も作動しなかったという。温度の異常を示す警告システムも稼働しなかった。クリニックのシステムを担当するアダボ・コムテック社の責任者ワグナーが対応し、シーヤとデンベはハッキングの可能性をFBIのサイバーチームが調査すると告げる。ハービーの知り合いの情報で、死亡したという3人の検視では心不全が死因となっている。さらに詳しく調べたところ、いずれも塩化カリウムが投与されていた。これは大量に与えられると死亡する、処刑にも使う薬品だが、一般に死亡した場合人間はカリウムを過剰摂取したような状態になり、それが生前に摂取されたものかどうかが検視では見分けられないという。不審死を起こしたDCの医療機関で働く医療従事者の中で、複数の職場を転々とするドーン・ジャコバスという看護師がいることがわかった。人員不足の科を渡り歩いており、レスラーが現在の職場へ出向き身柄を確保する。レッドはハドソンの自宅に不法侵入し、鍵のかかったキャビネットからシカゴの監視対象の女性の情報を入手する。それを調べた私立探偵を脅して、女性の名前を特定したレッドはシカゴへ向かう。不妊治療クリニックのシステムを調べた結果、ハッカーではなく内部から発電機が停止されたことがわかった。これは保守作業用のバックドアを使ったもので、犯人は内部の人間ということになる。しかも、メンテナンスをしているアダボ・コムテック社のCEOアレクサンダー・アダボ夫妻が受精卵を預けていたことがわかる。アダボは若い妻と結婚し、自身のガンの手術の前に受精卵をクリニックに預けていた。攻撃の対象になるような心当たりを問われ、妻はアダボの実子を挙げる。実はセキュリティ担当のワグナーはアダボの前妻の子で、会社の技術最高責任者だった。父のために一生懸命働いてきたのに、新たに兄弟を作って財産を分け合うことが許せなかったという。ジャコバスは患者を楽にしてあげたかったというが、塩化カリウムを点滴したことは否定する。ハービーが輸液を調べたところ、病院にはラベルに表記されている量の10倍の塩化カリウムを含むパックがあった。ジャコバスはそれには触れておらず、製薬会社が間違った製品を医療現場に納入していた可能性が出てきた。クーパーがFDAに通報しリコールが行われることになり、レスラーがコルベック・メディカル社に向かう。ハドソンが監視していたアビー・ライダーは大学生で、逮捕歴があった。ハドソン議員について尋ねると、彼に人生を壊されたという。アビーの両親は犯罪に関わり、8年前当時連邦検事局にいたハドソンにより刑務所に入れられた。その後アビーは身寄りがなくなると施設に入れられ、それも転々としたという。しかし、ハドソンはアビーを気にかけ、福祉の担当者を通じて学校や生活に必要な物を送っていた。18歳になるとアビーが福祉のシステムから外れ、ハドソンが連絡が取れなくなったため、私立探偵を雇って再びアビーに支援を始めたという。アビーはハドソンの支えに感謝していた。コルベック・メディカル社の経営陣は輸液の不良問題について曖昧な態度をとる。隠蔽しようとする姿勢に見え、シーヤは不良品が出荷された1週間後に工場を閉鎖したのは実態に気づいていたのではないかと追及する。品質管理部長は工場を閉鎖したのは通常のメンテナンスだったと答えるが、帰り際に免責を条件に事実を話すという。実際は数ヶ月前からCEOは不良品について知っており、すでに何十万個も出荷していることから1%未満の不良には目をつぶる事にした。おそらく今回の捜査がなければ表には出なかっただろう。これで3件とも事件は解決したが、ブラックリストの犯罪者としてはタスクフォースが捜査するレベルではない。なぜレッドはこれらをクーパーに紹介したのか。デンベはレッドには考えがるはずだという。レスラーは3件ともに「野生動物保護協会」の共通点があると気づく。ワグナーもアンダースもコルベック・メディカルのCEOも理事としてパーティに参加していた。クーパーは本当の捜査はこれからだとして協会の理事に面会し、事情を聞く。すでに当該の3名は除名されたが、クーパーは大口寄附者の名簿を見て、5250万ドルの匿名の寄附者がいることを指摘する。10年間顔を出さず寄付を続けてきた人物は一度だけ姿を見せた。名前がスティーブン・ホーマンだと聞いて、クーパーはレッドだと理解する。新世紀に協会をつなげるため、理事を徹底的に調べ、3名をFBIに片付けさせたのか。それであっても、クーパーは気分が良いという。レッドはデンベにハドソンを調べたが空振りだったという。手を付けずに置いておく方が良いこともある。ハドソンの人生を邪魔してまで自分の人生を守る価値があるのだろうか。最近財産を手放しているが、アグネスの未来のために自然環境や野生動物を守りたい、自分の力が及ばないことには寄付をしているという。レッドはこれまでも気前が良かったが、今度のは桁違いだ。今回の3人の犯罪者たちは権力も尊敬も自由も持っていたのに、金に目がくらんだ。人は足るということを知らなければならない。心配するデンベにレッドは自分は大丈夫だという。私はレッドはドーフ議員の方を陥れるのじゃないかと思いましたが、ハドソンの方に行って落ち度を見つけようとしたわけですね。どんな人にも叩けばホコリが出てくるので(特に政治家なら)それを狙ったのでしょうが、ハドソン議員はまともな人で、正義感だけでなく思いやりのある人でした。もちろん、それでも以前のレッドならハドソンを陥れるとか、何か細工ができたでしょうが、正直、そういうことに疲れたのかな。疲れたというか、ばかばかしくなったというか。アグネスの未来のために、少しでも自然破壊を止めてこの地球を守りたいという、人類の叡智を目指し、人類愛にあふれるレッドに変わったような感じです。となると、レイモンド・レディントンは静かに舞台から去るということになりますね。仕事にやりがいを感じることができたチームは、レッドがいなくても大丈夫だと感じられたかな。レスラーはスポンサーとして面倒を見ているプリチャードの相談にのり、適切なアドバイスを与える。弱気になるプリチャードの悩みを親身になって聞いてやり、支えになっている姿は長年見てきて良かったなと思います。彼にとっても、真っ当な人生を送るのに支えとなっているのではないでしょうか。
November 3, 2023
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少し前の「Sleeping Dogs」の後日談。タイトルからして、ここで某かの決着が付くのだろうなと思いました。サムの不在は言及があったにしても、ディークスは途中からどこへ行った?カットシーンでもあったのかな。身柄を保護されているリア・ノヴァクの意識が戻りそうなので、リハビリ施設に移動することになった。CIAのクリス・ベアとエイヴリー・ラミカが搬送を担当し、行き先はカレンには知らされない。そのラミカを含む4人が広場で何者かに狙撃され、リアを運ぶ救急車はベアと共に行方をくらました。ドローナ計画とも関係があると見られ、カレンは殺害現場に向かう。NCISにはCIAのラファエル・コルテス局員が現れ、カレンに捜査の指揮を執らせないという。現場はFBIが捜査を担当することになっており、カレンがリアの病室でベルトランを取り逃がした事を聞きたいという。ラミカもベアもドローナ計画の被験者で、広場で同じ被験者たちと会っているところを狙われたと見られる。ペンブルックはベローナ計画で子供を対象に工作員を養成してチームを作り、隠密作戦で国防総省やCIAやNSAなどに雇われた。ペンブルックはモンスターを作り上げることになったが、ベルトランらがペンブルックから虐待されたことを訴えようとしている中、内部で殺し合いをしている。カレンもまた元CIAで被験者であることから、モンスターの一人であり命を狙われる恐れがある。ケンジーが狙撃現場を調べ、ヘリコプターから狙ったのではないかという。その時間帯に広場の上空を飛んでいたヘリコプターがカマリロ空港から飛び立っていることがわかり、乗客の情報を求める。支局に戻れと言われたカレンに、ペンブルック本人から「話がある」と連絡が入る。もし自分を苦しめ、殺そうと思うのならその機会を与えよう。一人だけで指定の場所に来いという。ペンブルックは広場にいたのだった。指定された一軒家のプールに次の指示が沈められており、カレンはNCISとの連絡を遮断してプールから車の鍵を回収し、停めてあったバンに乗り込む。ペンブルックはバンの後部座席から銃を向け、カレンに話を聞いてもらいたいという。ヘリコプターの乗客の映像には、ベルトランの他に3人が写っていた。コルテスは残り3人の身元をCIAで突き止めるという。カレンがプールから所在がわからなくなり、NCISはバンの行方を追う。CIA情報でベルトランの連れはロシアの傭兵とわかる。とあるビルの地下駐車場に車を停めると、ペンブルックはカレンと話をしてその気持を理解したいと言い、お互いの命もリアの命も守りたいんだというが、カレンはセラピーは必要ないと反発する。カレンは怒りに駆り立てられ、長年答えを求め続けた結果、執着することになった。ペンブルックはベローナ計画で自分がしたことは否定しないという。当時は訓練方法を正当化し、社会や国家の大義のために子どもたちを訓練した。それは今は過ちだったと認め、日々自責の念に苦しんでいるという。ペンブルックはこの35年間、ずっとカレンを始め被験者たちを見守ってきた。もし今回無事に生き延びることができれば、カレンに全ての情報が詰まった個人ファイルを渡したいという。反省や言い訳を重ねるペンブルックに、カレンはもっと前に渡すべきだったと言い、自分の人生から根本的な要素を壊されたと訴える。人を信頼できるようになるのに何年もかかった。各職場を渡り歩いたのも、過去から逃げるためだった。謝罪の言葉を口にするペンブルックに、カレンは許さないという。ファティマはコルテスが提供した情報を調べ、ベルトランの部下がロシア人ではないことに気づく。キルブライドがコルテスをオフィスに呼び、真意を問いただすがコルテスはCIAなので真実は明かせないとはぐらかす。それでもキルブライドはペンブルックとベルトランに関して全て話せと迫る。カレンはペンブルックが被験者たちを気遣うのに、なぜ殺すのかと疑問をぶつける。ペンブルックは被験者たちのチームを率い、隠密作戦を行ってきた。ベルトランもそのメンバーの一人だが、他の工作員と暗殺依頼を受け始めるようになったという。金目当てで民主党候補者の家族をまるごと殺すなどしたので、ペンブルックとしては殺すしかなかった。その結果、ペンブルック本人がベルトランらの標的となってしまった。その時、カレンとペンブルックが乗ったバンがベルトランらの激しい銃撃を受ける。カレンはペンブルックと協力し、車を脱出するとビルの中へと逃げる。その際、ペンブルックが撃たれて怪我をしてしまう。ファティマはコルテス本人も隠密作戦チームと組んでいることに気づく。その事をキルブライドに知らせると、キルブライドはコルテスも被験者の一人でベルトランと組んでいることを追及する。開き直ったコルテスはキルブライドに銃を向けるが、ファティマは支局の職員を配置した上でオフィスに入る。コルテスはキルブライドを人質にして支局から出ていくつもりだが、キルブライドが身を伏せた瞬間、キャスターらがオフィスに銃弾を撃ち込んだ。ファティマは隠し持った銃でコルテスを撃つ。カレンとペンブルックはサーバー室に立てこもるが、ベルトランに見つかってしまい、鍵をこじ開けようとする。しばらくは時間を稼げるが出口がない。コルテスはペンブルックの位置をベルトランに送っており、携帯の位置からケンジーとラウンドトゥリーが現地に向かう。ペンブルックはヘティがドローナ計画の訓練内容を知って、すぐにカレンを連れ戻したという。ついにサーバー室のドアが開き、ベルトランが虫の息のペンブルックに銃を向ける。しかし、天井に張り付いたカレンがベルトランを撃ち、ケンジーらが到着して部下を捕らえる。ペンブルックは救急車で運ばれることになり、カレンは回復した後にドローナ計画について尋問するというが、国防総省とNSAが現れペンブルックの身柄を引き取るという。ベアは自分たちの仲間はたくさんいて、ペンブルックが自分たちを作り上げたのは事実だという。その後ペンブルックはカレンに会いに現れた。あの場ではそうするしかできなかったという。約束通り分厚いカレンのファイルを手渡し、ヘティはカレンをドローナ計画に参加させたことを悔やんでいたという。優秀で才能があるカレンの成長を期待しての親心だったが、ヘティにとってカレンは当に息子同然だったと本人の口から聞いたという。ヘティはカレンを深く愛した。これからは過去にとらわれず、今、未来を生きて幸せになって欲しい。カレンの相棒としてサムをヘティに紹介したのも自分だ。サムなら親友になると思っていた。君を守りたかった、償いたかったと言い、ペンブルックは去っていく。おじさん同士が涙目という珍しい展開でしたが、結局ペンブルックは悪い人ではなかったということですね。やったことは酷いことだったが、それも国のレベルでいうと必要悪というか、この国の法執行機関、政府機関、軍関係の人材を大量に作り出した功労者ということになるのでしょう。一応、先日のエピソードで感じた疑問は解決して、長いカレンの自分探しに終止符が打たれました。優秀なエージェントを使ってBlack Opsをする人が、血の付いた手で自分のいる証拠を残すというのは、なんだかなーと思いましたけど、まあ良いでしょう。ただ、国に雇われた暗殺部隊が独自に動き出すという展開は、この前の3シリーズクロスオーバーと似たような感じになりましたね。ヘティがカレンの事を息子のように愛しているというのは、言わずもがなですが、ペンブルックとヘティのつながりは結構強い、今も続いているという感じですね。この先もペンブルックはカレンを見守るのでしょう。良かったじゃん。後は、ファティマの頑張りとキャスターが活躍の場が与えられたのが良かったかな。現役のCIA局員をNCIS捜査官が殺害したことは、後で問題にはならないのかな。ケンジーが「ディークスを待てない」と言っていたので、ディークスはどこかで別件の仕事があったということにしておきます。
November 1, 2023
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やっとシャーリーンの顔を見ることができました。その分、アグネスの出番はなかったですが、クーパー夫婦が仲良く暮らしているようで良かったです。(笑)エピソードはしんみりしてしました。タスクフォース存続のため頭を悩ませるクーパーに、シャーリーンが「事件」を紹介する。食堂のボランティア活動で、シャーリーンの仲間の若い女性が結婚したばかりなのに夫が失踪したという。ケニア出身のドゥニが帰宅すると、夕食を作っていたはずの夫オケロ・オコロ(ケル)の姿はなく、部屋の中は何者かと争ったような跡があった。チームはレッドが持ってきた仕事ではないことに消極的だが、レッドが自分に関する文書を全て消し去ったのでハドソン議員らに責めたれられても根拠がない。クーパーはチームが終わるならせめて人助けがしたいと、捜索を命じる。ドゥニとケルはデートアプリで出会い、ケルから心を打つメッセージが大量に届き、すっかりその気になったドゥニは4週間前にアメリカにやってきて結婚したという。愛し合っているというが、ケルの銀行口座からは失踪した日に全額が引き出されており、それらはドゥニの持参金だという。親が全財産を持たせてくれたのに奪われ、ドゥニは途方に暮れる。シーヤはレッドから紹介されたキャスリーン・サットンと会う。夫のナイジェルはシーヤの母親ミーラの相棒だったが、キャスリーンは仕事のことはよく知らないという。ナイジェルが殉職した時に葬式に参列したレジーナ・セイントという女性から、力になると言われたという。レジーナはCIAに長年在職し、ミーラの上司だった。レジーナはフロリダに住んでおり、レッドは自分の仕事にシーヤを伴いフロリダに連れて行ってやるという。レッドはフロリダの海岸線強化事業で、南米で力を持つサントロという人物に商売のアドバイスをするつもりだった。しかし窓口担当の男が代理として現れ、サントロが事業を組む相手はもう決まっていると、レッドの提案を拒否する。レッドはカイル長官直々に連絡を取り、ブラジル人のサントロという人物はカルテルなど犯罪組織と関係があると告げる。オケロは特に脅された様子もなく、ドゥニが通報する1時間前に金を下ろしていた。社会保障番号は他人のもので、経歴や書類は偽造されたものだった。これは持参金目当ての大掛かりな結婚詐欺の疑いがあり、他にも被害者がいるようだ。オケロは自分の痕跡を消していったようだが、ハービーが消しきれなかった指紋を採取する。それによると、オケロ・オコロことケル・アモンズは仮釈放中で、別に家があった。レスラーとデンベが自宅に向かうとケルは逃亡しようとしているところだった。捕らえて尋問すると、仮釈放事務所で働くジェンマ・パリークという女から詐欺をもちかけられたという。アプリでパリークが架空のキャラクターを作り上げ、持参金制度のある海外の女性に恋愛感情を抱かせるようメッセージを送る。実際に会うことになればケルのような「夫」候補が女性と結婚に持ち込み、持参金をせしめて姿を消す。他にも夫役がいるようだが、ケルは知らないという。地元警察によると、この5年で12人の外国人妻の夫が失踪していることがわかる。主犯格のパリークを追うため、彼女の車を追跡する。GPSで現在、銀行の前に停車していることがわかったため、逮捕にむかうと、金を下ろしたばかりの男性がいた。アン・チェンはケルのようにアプリで出会ったメイと結婚したが、本当に愛してしまい、この詐欺から抜けようとしていた。パリークはメイを誘拐してアンに持参金を手に入れろと脅したという。FBIはアンをそのままパリークのアジトへ送り込み、メイの無事を確認して突入する。レッドはサントロから状況が変わったと交渉を泣きつかれ、キューバに向かう。レッドの根回しで地域環境担当官がやめさせられ、サントロの契約に遅れが出た。サントロはレッドの申し出を受け入れるという。その場にウィーチャがいた。2人は会いたかったとキスを交わす。逮捕されたパリークは20代のころアメリカ人と結婚するためインドからやってきたが、持参金を相手に持ち逃げされ「置き去りの花嫁」になっていた。時代遅れで女性差別的な持参金を盗むようになったというパリークに、デンベはなぜ苦しむ花嫁たちを助ける側に回らなかったのかという。アンは取り調べでメイを愛していると訴えるが、それを見たメイは騙されたことが許せず、夫は好きになった人とは別人だという。これからどうすればよいのかというメイに、レスラーはドゥニを紹介することにする。持参金も全額ではないが返却することができた。これから、新たな人生を歩むことができるだろう。クーパーとシャーリーンは人助けができたことを喜ぶ。フロリダでレジーナの自宅を訪問したシーヤは、母のことについて尋ねる。ナイジェルとミーラはコルカタ以来パートナーを組んでいたという。ナイジェルが殉職したことは今も機密扱いで、ミーラは責任を感じていた。しかしミーラは調査を受けたが結局責任はなかったと判断されたという。それ以上は分からず、シーヤはレッドに母親が語らなかった秘密を知りたいという。レッドは1997年のコルカタで、若いミーラが人身売買捜査の任務についていた時、路上に捨てられた赤ん坊を見つけギャングの抗争から命からがら逃げてロンドンに連れ帰ったという。実の親については何もわからない。ミーラが出生届などの書類を偽造してシーラを自分の娘にしたが、その事を知っていたサットンはミーラを操ろうとした。ミーラは子供に害を及ぼす者を許さず、任務中危機が迫ったサットンを助けなかったのだった。レッドは親が子を守ろるためどんなこともするのが理解できるという。シーヤは涙を流す。FBIチームというか、クーパーはこうして、自分たちで事件を見つけてコツコツと成果を上げていくことが大事だよと、今更気がついてどうする、という感じです。(笑)でもこれのために、監査なしの多額の予算が認められないでしょうね。クーパーが最終的に映画「生きる」の小役人みたいに、細々と善きことをなすということになるのかなあ、などと思ったりして。(笑)シーヤの出生の秘密は意外というわけでもなく、ミーラは人として何かに突き動かされるように行動したのでしょう。(お前が見たのか?と突っ込みたくなるのですが)マザー・テレサのような心ですごいなと思いますが、でもサットンが死んだのはミーラが意図的にそうしたのであって、これは相当罪深いですね。他にも方法があったんじゃないかと思いますが。まあ、すでに死亡した10年前のキャラクターをこうして深掘りできたのは良かったなと思います。後はフラットな状態でシーヤがタスクフォースに残るかどうかですが、残りわずかですからね。それよりもこのエピソードで重要だったのは、ウィーチャの再登場かな。私もウィーチャが恋しかったですが、今はサントロの用心棒になっている?レッドは知らなかったのでしょうか。ちなみに、雇い主に忠実なウィーチャがレッドに恋愛感情を持っていたかどうかは、わからないなあ。占い師だったウィーチャの姉の方が愛人だったんじゃないのかな。まあ、そちらの登場ではストーリーに絡めないし、やはり最終シーズンはウィーチャに出てもらわないといけないということかな。
October 27, 2023
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邦題が「昆虫」なので、ちょっと嫌だなあ~と思いながら見始めましたが、なかなかの力作だったのではないでしょうか。カレンは不在でしたが、シリーズの終わりをイメージするエピソードでしたね。キルブライドは自分の代理として、カレンではなくサムを考えていると告げる。デスクワークは苦手だというサムだが、キルブライドは真剣に考えてほしいという。大学のラボで、元海軍予備役のダリル・ハワード博士が侵入者に襲われ重体となった。ハワードは昆虫学の終身教授で、殺虫剤の研究をしていたという。ラボ内は激しく荒らされており、何か盗まれたものがないか地元警察が調べている。昨年別の大学のラボでも同様の事件があり、大量の殺虫剤が盗まれ、それを元に爆弾が作られた。実際に市庁舎で使用されて負傷者も出ているが、犯人は捕まっていない。FBIでは過激な反政府組織の関与を疑っており、NCISも捜査を開始する。ハワードが扱っていた薬剤には使用制限が厳しい化学物質が含まれており、濃縮されていればパイパワーの爆弾を作ることもできるだろう。現場のラボからはハードディスクが奪われているが、他に何が奪われたのかよくわからない。ハワードの助手のアージュンに盗まれたもののリストを作ってもらう。ハワードの元妻レイラによると、5年前にハワードと別れたという。ハワードは仕事熱心で虫で世界を変えると考え、化学物質が環境に与える影響を研究していた。ただ、最近誰かに追われているとか、ハッキングされたとか、電話を盗・聴されているなど、おかしなことを言っていたという。講演会にいつも同じ人が来ているなど、心を病んだのではないかと思い心配していたという。アージュンによると、飼育している蛾のケージがなくなり、最近の研究で使っている殺虫剤がなくなっていることがわかる。ハワードは殺虫剤が昆虫や爬虫類などに及ぼす悪影響について研究しており、メジャーな科学雑誌にも投稿していた。これは農薬メーカーからすると、死活問題になりえる。反政府組織のメンバーは今回の事件とは関わりが見いだせなかったが、ハワードの講演会で迷惑行為で退場させられた女性がいたことが確認された。ハワードが研究していた殺虫剤のうち、毒性が強くトカゲの細胞構造を変化させるとして、やり玉に挙げたものが2つあった。それぞれ製造しているメーカー、アルロムとジェンバイオシスでは、ハワードの研究発表の影響かどうかわからないが、3ヶ月前から売上が落ちているという。ハワードの講演会で騒ぎを起こしたのはジェンバイオシスで働くナターシャ・グレアムとわかる。自社の製品を守るため、ハワードに対してあらゆる誹謗中傷を行っていたようだ。ケンジーとディークスがジェンバイオシスに潜入し、ナターシャに声をかける。ナターシャは嫌がらせをしたことは認めるが、ハワードを襲ってはいないという。元々は会社の命運をかけて、ハワードに殺虫剤の研究をするよう契約し、始めはハワードも問題ないと言っていたのに、突然薬には毒性があり催奇性があると言い出した。ハワードは別のところにも雇われているという話も聞いたという。ハワードのラボの来訪者の名簿を調べると、連日クレア・ウィンチェスターという研究者が訪れていたことがわかる。話を聞くため自宅を訪問すると、何者かが侵入しPCを盗んで逃げ出すところだった。後を追うと、ウィンチェスターが男2人に誘拐されるところだった。サムらが捉えようとするが、ウィンチェスターは連れ去られ、誘拐犯の一人は逃げ遅れて車に轢かれて死亡した。死んだ男はアジア系で今のところ身元不明で、ウィンチェスターとハワードの接点もよくわからない。キルブライドは自分のアクセス権を使って、ウィンチェスターが国防総省の極秘プロジェクトで研究を行っていたことを掴む。その研究にハワードも参加していた。誘拐犯の一人は中国から学生ビザで滞在しているジャン・チンとわかる。チンのビザは、中国の人材派遣会社「ニューオリジン・タレント」という会社が保証人となっており、その会社はいわゆる海外から機密情報や知的財産を盗む人材を派遣し、また諜報活動の隠れ蓑になっているということから、ハワードの研究を狙ったのかもしれない。ウィンチェスターの身が案じられる。サムとラウンドトゥリーがウィンチェスターの自宅を捜索し、スマートウォッチで本人を追跡できることがわかる。国防総省のプロジェクトの主任技術者によると、2人の博士が誘拐されたことよりも蛾が盗まれたことが深刻だという。プロジェクトでは農業害虫を駆除するために遺伝子組換えの昆虫の実験に成功したが、これらはウィルスを運ぶ蛾であり、殺虫剤が不要になる反面、悪用されると作物に病気をもたらす。もしアメリカで虫を放たれたら、食糧の半分が消えることになり、武器になり得る。中国側がなぜ極秘プロジェクトのことを知っていたのか、NCISは助手のアージュンへ疑いの目を向ける。今のところアージュンとニューオリジン社とのつながりは見えないが、最近暗号通貨の口座に5000ドルを送金していることがわかった。さらにこの3ヶ月間に毎週アメリカの「フロージェンス」という会社から入金がある。アージュンはニューオリジンからの金を隠すために暗号通貨を使っていると見られる。サムとラウンドトゥリーはアージュンの身柄を確保し、真相を追及する。アージュンはニューオリジンからハワードの研究を見せろと言われたが、ハワードはそれを拒んだという。ニューオリジンから多額の助成金がラボに入ることも言ったが、ハワードは国防総省の仕事をして、危険性を知っていた。事の重大性を理解していないようなアージュンだが、反逆罪だと言われ、ウィンチェスターが彼らの上海のラボに連れて行かれると明かす。スマートウォッチの追跡で誘拐犯はサンタモニカ空港へ向かっているようだ。NCISが逃亡するSVUを追い詰め、ウィンチェスターを救出する。盗まれた蛾も回収された。事件を解決し、キルブライドはサムにかつてヘティから渡された封筒を手渡す。キルブライドは仕事を引き継ぐ覚悟ができるまでは封筒を開けてはいけないという。サムは以前ならすぐに断っていただろうが、この先の人生の目標を考え直す時期に来たと思うようになったという。キルブライドは返事が決まったら言ってくれという。他の道を探るのに遅いことはない、それは息子から学んだことだ。サムはまだ封筒を開ける気はない。サムがLA支局の管理責任者になるかどうかはわかりませんが、いかにも終わりが見えてきたという感じがしますね。サムなら何でもできるでしょう。サムパパを「ベニハナ」に連れて行くんだから、親孝行でもある。あの封筒の中には何が入っているのか、秘密の指示やら情報提供者などがあるのかな。キルブライドにとって、LAでの仕事が必要だったという辺り、ヘティの大いなる采配のもとに物語は終焉を迎えるという感じがします。今となると、クロスオーバー時のキルブライドの言葉、パーカーを引き抜こうとしいたのは伏線だったのかなという感じですね。ラウンドトゥリーは投資の才能があるようで、次の投資先は信念に見合う、世界を変えるようなものと夢を語る。誰の影響なの?とファティマに言われて口ごもるところは、まー、普通に考えると「君だよ」と思うのですが。ケンジーとディークスが子育てを始めたばかりで、もう夫婦2人の時間がほしいと言っていたのはご愛嬌ですね。ディークスが言うように、1年でローザは巣立っていくわけですから、それまではせっかくの貴重な時間を優先したいというのも理解できます。でもまあ、恋心を失くしたくないというケンジーのために、ディークスが考えた心憎い演出についニヤニヤしてしまいます。そんなこんながあって、メインの事件は中国による産業スパイの話題で、こういうことは日常茶飯事なのかな。害虫や害獣の被害はもっと大きな環境の変化の中で起こっていることで、本当は敵味方なく協力して問題を解決してもらえば良いのですが。ハワード博士にはぜひ健康を取り戻して、世界に貢献してもらいたいです。ラウンドトゥリーもこういう人に投資すれば良いんじゃないの。
October 26, 2023
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本家、LAとのクロスオーバーの2話目。途中までダラダラとした流れで興味を失いそうでしたが、最後はなかなかだったかな。「NCIS」シーズン20第10話『チームプレー』の続き。DCから誘拐されたテナントとジミーは、サム・ハンナも捕らわれている事を知る。監禁されている場所は移動の時間からハワイと見られるが、そこにスタンガンを持った黒尽くめのグループが現れ、リーダー格の女がここは非友好国だという。女はCIAのメリーナ・デヴリンと名乗り、NCISのサイモン・ウィリアムズの捜査が迫り本人だけでなく周囲を危険に晒していると説明し、捜査内容について真実を話せば、テナントらの質問にも答えるという。パーカーがハワイ支局に到着する。サイモン・ウィリアムズの共犯者はハワイにいるはずだとして、FBIのウィスラーと共に捜査を始めるが、ヴァージニア州でサイモン・ウィリアムズを名乗って死んだ男の身元はいまだ不明だ。ただウィリアムズの暗殺事件で関連がある人物として、メル・カノという男の名前が上がった。フリーの工作員でFBIの監視対象となっており、パーカーがハワイ入りした数時間前に到着していた。アーニー・マリクがカノを追跡すると、空港でレンタカーを借り現在車はワイキキの駐車場にあるという。しかしカノは車のトランクの中で遺体で見つかった。そこにもう一人CIAのメリーナ・デヴリン(*)と名乗る女が現れ、カノは3捜査官を誘拐した事件とは関係ないという。パーカーやハワイの捜査官たちはCIAが国内で活動することに疑問を持つが、デヴリン(*)は見学と助言のためにここにいると言い、カノはウィリアムズの仲間だが、ウィリアムズに殺されたという。捜査側の動きはウィリアムズに筒抜けで、政府内にスパイがいるらしい。さらに、ハワイにはウィリアムズの本拠地があるという。FBIの鑑識がカノの体に付いていた土を分析し、ハワイでは珍しい微生物を含んでいることがわかる。ノーマン・デルが所有するノームズ・フローラという種苗店が輸入しているという。不思議なことにノーマンの情報が全くたどることができず、パーカー、ジェシー、デヴリン(*)が現地に向かう。テナントらの前で、デヴリンはサイモン・ウィリアムズに情報が漏れることを恐れ、安全のためにわざわざNCIS捜査官たちを誘拐して話を聞くという。死んだハーディングのメールも電話も傍受されていたが、ハーディングはCIAの元工作員だった。CIAは長年ウィリアムズを追っており、核心に近づく度に情報提供者や証人が死んでいるという。テナントやサムはデヴリンの言葉を信じられずに押し問答が続くが、デヴリンは妥協してパーカーにだけ電話連絡することを認める。テナントはCIAの施設でメリーナ・デヴリンに尋問を受けていると報告し、パーカーは戸惑う。テナントは誠意を見せると言ってデヴリンを安心させ、反撃に出る。サムもCIAの戦闘員たちを倒し、ジミーも参加してその場を制圧する。ノーマンのオフィスを捜索していると、デヴリン(*)がパーカーらに銃を向け、ウィリアムズの情報を教えろと脅す。その時、ノーマンが外からオフィスに銃弾を撃ち込み現場は混乱する。沈静化した時にはノーマンもデヴリン(*)の姿も消えていた。ノーマンがウィリアムズで、あの女はウィリアムズの手下だったのかもしれない。一同はハワイ支局に集結し、情報を共有する。サムはカレンと連絡が取れないと気にする。ノーマンがウィリアムズだとすると、なぜ彼は手下を殺すのか。テナントらが取り押さえたデヴリンを取り調べると、身元は10年間CIAに所属するメリーナ・ルース・デヴリンと確認された。しかし、もう一人CIAに7年所属するメリーナ・マリー・デヴリンも存在することがわかる。デヴリン(*)は偽物でモーガン・ミラーという名前だという。ただ、モーガンもまたある意味CIAで不正工作や諜報活動をする請負人なのだ。そのモーガンはウィリアムズの手下で、彼の手下があちこちにいるのでデヴリンは秘密裏に動かなくてはならなかったと説明する。アーニーが調べたところ、ノーマンは17もの偽名を使っていることがわかり、その偽名もメル・カノやハーディングが使っていたこともわかる。社会保険番号や職歴など手の込んだ経歴を使って身元を偽装していることなどから、政府が絡んでいることは間違いない。彼らの経歴に出てくる「ヘイヴン」という会社の名前は、デヴリンによるとCIAの情報センターで、潜入工作の支援をする組織だという。しかし、何年も前に閉鎖されており、それはハワイにあった。サムはカレンを探すためにLAに戻り、パーカーはヴァンス局長が尋問するためにデヴリンをDCに連れ帰る。モーガンが使う偽名で宿泊先が判明し、カイとウィスラーが侵入する。そこにNCISの捜査官の顔写真が貼られたボードがあり、突然姿を現したカレンがウィスラーに銃を向ける。カイとカレンが知り合いだったことでやっとお互い味方であることがわかる。サイモン・ウィリアムズのかつての基地という地下壕にテナントとジェシーが足を踏み入れると、そこは大量の資料と情報機器が並ぶ秘密基地だった。2人はいきなりノーマンに襲われるが、ノーマンはサイモン・ウィリアムズは人ではないという。サイモン・ウィリアムズは架空の殺し屋の名前で、CIAが80年代にテロ組織のリーダーや麻薬王を暗殺するために作り上げた計画そのものだった。工作員は軍の特殊部隊を中心にスカウトされ、ノーマンもハーディングもメンバーだった。標的を与えられた者がウィアムズとして痕跡を残す。しかしこの計画は1993年に政権交代の際閉鎖されていた。それが何者かが再開したという。本来の目的ではなく、もう20年もターゲットが私物化されていると見られ、初期の関係者が次々と死亡していった。ハーディングは国防総省からサイモン・ウィリアムズのデータを盗み消去したが、その件でハーディングはハワイに来るつもりだったと見られる。アーニーの情報では、3日後にサイモン・ウィリアムズ関係者について公聴会が開かれることになっていて、元工作員がサイモン・ウィリアムズとCIAの関係を証言するはずだったという。ハーディング以外にもう一人生き残りがいるらしい。ノーマンはその名前を明かず、ハーディングが仲間の名前を守ったように、自分もこの基地を爆破して消滅させるという。テナントとジェシー、ノーマンが基地の外に出ると、モーガンが率いる軍団が現れた。ノーマンが元工作員の名前が知りたければ中にあるというと、部下が中に入る。その時ノーマンが起爆装置を押して、爆発が起こる。それをきっかけにモーガン一味との間に銃撃が起こり、ノーマンは撃たれ死亡した。カレンとカイ、ウィスラーが到着して激しい銃撃戦を制するが、撃たれたはずのモーガンが姿を消した。地下壕からはほとんどの情報が失われたが、辛うじて手にした古い写真をジミーが修復すると、30年以上前のメンバー、ハーディング、ノーマンらの姿が浮かび上がる。このうち4人が数週間内に死亡しており、一人がキルブライドであることがわかる。生存している残りの一人はキルブライドで、命を狙われているという。一同はLAへ向かう。「NCIA:LA」シーズン14第10話『A Long Time Coming』へと続く。3つのシリーズのメンバーをシャッフルしていつもとは違う組み合わせを楽しむ回だったかもしれません。個人的にはテナント、サム、ジミーの組み合わせは全く機能していないなあと思いました。CIAだという女とのやり取りが退屈だったのと、あのサムまでが誘拐されたのが無理っぽい感じ。パーマーくんが単独で笑いを取っていたのが多少救いになっていたと思いますが、サイモン・ウィリアムズの本拠地があるというハワイにわざわざ連れて行くのも、余計に危険に近づくような気がするなあ。せっかくのハワイの風景を楽しめなかったのも残念。ジミーもアーニーとせっかく直接対決するのだから、もっと遊べたかも。まあ、中間のエピソードなので損なところはありましたね。ノーマンが殺されたのは残念でした。諜報の世界が説明されて、やっとストーリーが繋がりましたが、たまたまアクションチャンネルで「エージェント・ハミルトン」を見たばかりだったので、通じるところはありますね。作戦上工作員の名前をコードネームみたいに、個人の名前にするのって、リアリティはあるのかしら。現役のCIA工作員と元CIA工作員で請負人というのも、複雑ですよね。これだと、CIAは犯罪者を大量に養成していることになって、これで良いのかと思います。
October 25, 2023
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リストナンバーなし、ということでキャラクターエピソードですね。誰の?というところが、肝です。コアなファン向けのサービスなのかなあと思いました。NYのレッドの滞在先を監視中のシーヤは、ハービーから実の母のことを知りたいのならレッドに直接聞けば良いと言われる。シーヤはレスラーからレッドに借りを作るなと言われていると答える。寝込んでしまったシーヤに、レッドが声をかけ住まいの中で手作りの食事を振る舞う。レッドはメキシコ帰りで、伝説の闘牛の角を持ち帰っていた。シーヤは養子だったことをなぜ自分に黙っていたのか、母親の秘密を知りたいとレッドに話す。ハドソン上院議員がクーパーのタスクフォースについて調べているが、パナベイカーからは返事が来ない。ハドソンは歳出委員会のドーフ上院議員に追及の矛先を変えることにする。レッドは長年集め、世界中に預けてきた貴重な骨董品を一所に集めて、手放すことを考えていた。レッドは次の預け先にシーヤを伴うことにする。シーヤの母ミーラ・マリクは30年前CIAの捜査官として、MI6のナイジェル・サットン捜査官とコンビを組み、ロシアのミンコフについて捜査していた。サットンはチェチェン人のギャングと関わったことから、金が必要になったと言いミーラに10万ポンドを用立ててくれという。当時幼いシーヤを育てていたミーラは、CIA捜査官としてコルカタでの行動を問題視され、サットンの要求には抗えなかった。何とか金を工面するものの、再びサットンから要求され、サットン一人のミスだけでは済まないと脅される。コンビでの成果をあげたものの、サットンの良くない噂はミーラの上司も知ることになり、調べるという。世界各地を回って骨董品を持ち帰ったレッドは、それらを集めて販売会を開く。貴重なものであることを知らない客にも破格の値段で引き渡すレッドは、シチリアのエラー切手をある女性に渡すつもりで、情報を流していた。世界に2枚しかない大変貴重な切手について、今は亡き夫の思い出を語る女性に、レッドはわずか2000ドルで譲るという。ミーラはミンコフの監視任務で、室内に入ったサットンにミンコフが戻ってきた事を伝えなかった。サットンはミンコフの用心棒に殺されてしまう。ミーラはサットンを見殺しにしたことを隠して上司に報告し、避けられなかったことと処理された。一旦はドーフ議員に断られたものの、ドーフ議員は莫大な予算を使うチーム836のことをハドソンが委員会で質問すればメディアの注目を集め、票にもつながるだろうと言いこの件で協力することになった。クーパーとアグネスもレッドの販売会にやってくる。レッドはクーパーにはUSSコンステレーションのオリジナル画面を渡す。クーパーはレッドの心境を慮りながら、次のブラックリストがほしいという。レッドは待っていてくれと答える。レッドは今日一日の手当として、シーヤに2000ドルの小切手を渡す。そこに書かれたキャスリーン・サットンという人物が、シーヤの出自を知る手がかりになるという。さすがに過去シーンにミーラ本人は使えなかったのですね。サットン役の人は見覚えあります、「ダウントン・アビー」でイーディスの結婚相手だった。シーヤの父親はサットンなのかなとも思わせましたが、多分ミーラにはコルカタで何かあったのでしょう。ちなみに、カルカッタがコルカタになったのは2001年だそうなので、カルカッタで良かったんじゃないかと思いました。レッドは年を取って何かとシンプルにしたいと思って、お宝を処分しているのでしょうが、切手をサットンの未亡人に渡すのはシーヤにヒントを与えるために、わざわざ手を回したのですね。今シーズン、シーヤをキャスティングしたのは単にシーズン1から見ているファンへのサービスかと思いましたが、一応、掘り下げるわけだ。レッドに感謝ですね。まあミーラに何があったとしても、ブラックリストの本筋とは関係ないのでしょう。どういう風にふくらませるのか楽しみに待ちます。本筋はハドソン議員の本気の追及で、納税者のために義務を果たさなければならないと堂々と戦いを挑んでくるのが清々しいです。クーパーがもしハドソンと戦うならドーフ議員が狙い目かもしれませんが、やはりレッドが助け舟を出すのでしょうか。クーパーに渡したUSSコンステレーションというのは、ついついスタトレファンとしては反応してしまう。(笑)アメリカ海軍の帆船の軍艦なのですね、歴史に感動します。毎回レッドのウンチクが楽しみなこのシリーズですが、サッフォーにはそそられるなあ。古代ギリシャの女性詩人で芸術、音楽に影響を与えていて、ついついインターネットの海に漂ってしまいます。
October 19, 2023
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雰囲気のあるエピソードでしたね。らしくないというか「CSIマイアミ」にこういう余韻を感じさせて締めるエピソードがありましたね。「親とは」というテーマだったかな。ゲストのみなさんが、良かったと思います。20年前に失踪したブリトニー・ペレス下士官が湖に沈んだ自分の車の中から見つかった。トランクの中で縛られており、NCISの未解決事件殺人班から協力要請が入る。ペレス兵曹については、去年TVドキュメンタリーでも取り上げられ話題になっていた。未解決事件殺人班のデイジー・ヴァン・サント特別捜査官によると、本件に関しては全く証拠が出ておらず、当時の捜査もいい加減だったという。容疑者としては、ブリトニーが失踪する前日にアーロン・ベイカー下士官と口論しているところが目撃されていたが、アーロンは酒によっていてよく覚えていないと答えていた。また同室の男が失踪時のアリバイを証言しており、それ以上は追及されなかった。サムは遺体のそばに犯人のものと見られる歯を見つけ、鑑識に回す。ブリトニーの母カルメンはずさんな捜査をした当時の捜査官に不信感を持っており、娘と最後に話した時にはルームメイトのジェンと何かがあり、動揺した様子でいつもとは違ったという。カルメンは20年間娘が見つかる日を待っていたが、いざとなると知らない日をもう一日過ごしたかったと複雑な心境を話す。アーロンは18歳のときに脅迫や暴力の逮捕歴があり、DNAが登録されているので上手く行けば、見つかった歯と比較できるかもしれない。ジェン・アンダーソンはブリトニーの失踪直前に無許可離隊をしていた。カレンとサムがアーロンの自宅に向かうと、父親のジャックが同居していた。用件がブリトニーの失踪事件だと言うと、ドキュメンタリーの影響で自宅に誹謗中傷などの嫌がらせがあったと言い、嫌悪感を示す。しかしベイカー家は海軍一家で、サムが海軍出身と知るとジャックは2人を自宅に入れる。アーロンと妻が戻ってくるが、捜査には協力的ではなく、歯科データの提出にも妻が令状を要求した。デイジーからブリトニーの捜査資料が届き、その中に関係者を尋問したときの録音テープがあった。ファティマはキルブライドのカーステレオを使って内容を聞く。キルブライドは息子のアレックスのサンフランシスコの家を訪れる。久しぶりの親子の対話はぎこちなく、弾まない。仕事も生活も順調だというアレックスだったが、父が訪ねてきたのは母親に頼まれたからだろうという。これはお前の問題だ、親として与えられるものを与えたのに、アレックス自身がこの生活を選んだのだというと、アレックスは反発する。あんたの助けは要らない、帰ってくれと言われキルブライドは部屋を後にする。鑑識の結果、現場で見つかった歯はデータベースによるとアーロンのものとは一致しなかった。デイジーは法遺伝学の見地から家系図を作るという。アーロンと同室だったケヴィン・フィリップスは詐欺などで刑務所に入っていたことがわかる。アーロンと口裏を合わせていた可能性もある。20年前の尋問テープを聞いていたファティマは、ブリトニーが失踪前に上官にアーロンを告発しようとしていたという。上官は女性兵士からの苦情にいちいち付き合っていられないという態度で、結局ブリトニーは自らアーロンを追及しようとした。何か大きな事を考えていたようだ。ジェン・アンダーソンは5年前に薬物所持で逮捕され、仮釈放されていた。ケンジーとディークスが自宅に向かうと、いきなり家の中から発砲される。ジェンと同居している男が薬物を所持しており逮捕され、ジェンはケンジーたちが来た理由はわかっているという。ジェンの事でブリトニーはアーロンと口論したが、ジェンはアーロンに基地で襲われたと重い口を開く。それで海軍を離れることにしたが、ブリトニーに話すとブリトニーは憤りアーロンを告発した。その日ブリトニーは失踪し怖くなったジェンは海軍を去ったという。ケヴィンはアーロンとの共犯関係について、自分はブリトニーを殺す理由がないと説明する。アーロンは海軍一家というのを重荷に感じていて、父から受けるプレッシャーと期待にグチをこぼしていたという。一方で軍人はモテると言っていた。ブリトニーはこの件をマスコミに漏らすつもりだったらしい。改めてデイジーが歯のDNAを調べたところ、アーロンと50%の部分一致だったことがわかる。ということは父親が犯人か。ディークスが一家のゴミ箱から使い捨て手袋を見つけ出し、検査に回す。結果はジャックのDNAが一致し、逮捕に向かう。しかしジャックはライフルを持ち出し、ブリトニーが発見された湖に向かった。NCISが追跡するが、現場にはアーロンも現れた。父は恐ろしい事をするつもりだという。ライフルを手にしたジャックはサムの呼びかけに息子を守るのは父親として当然だといい、刑務所で死にたくないという。振り返って銃口をこちらに向けたため、NCISに射殺される。始めから殺されるつもりだったのか。他の犠牲者のために、ジェンは封印してきた過去を公表することを決意した。カルメンは娘の死を悼む。一旦は空港に向かったキルブライドだが、息子の元に戻る。やるべきことをするために戻ったという。父は息子の話に耳を傾け、アレックスは話を聞いてもらってよかったという。キルブライドは今夜は息子の部屋に泊まることにする。新米パパママのケンジー&ディークスが、ローザに過保護になってしまうのも「親とは」の一面でしょうね。軍人として厳しく息子に接してきたのはキルブライドもジャックも同じですが、息子が犯した罪を咎めるどころか正義の訴えをしようとする女性兵士を殺すのは親心と言えるのかどうか。息子の目の前で軍人として手本を示すことができたのか。仕事を優先し、親として息子に有利になるようなものを全て「与えてやった」というキルブライドは、後はお前の次第だと突き放した。こちらは妻や周囲からの指摘で最後のチャンスを踏みとどまり、やっと親の責任を果たすことができた。一方、いなくなった娘を20年間待ち続け、厳しい現実を受け入れた母親の悲しみの深さ。娘は人を気遣い、友人のために正義を行うような立派な人間に育った、それは母親の子育ての結果でしょう。いろいろ考えさせられる回でしたね。初出のキルブライドの息子はちょっとイメージが違いましたが、たった一回でそのキャラクターを作り上げてなかなか良かった。「コバート・アフェア」、「アグリー・ベティ」の人だったのですね。被害者の母親も非常に感情移入させられるような、上手い役者さんだなあと思いました。未解決事件担当のデイジーも、強烈な印象でしたね。一瞬、次のヘティかと思いましたが、この方もベテランですよね。まさかNCISにこのような、過去の事件をコツコツと解決しようとする部門があるとは思いませんでした。また、山火事や洪水などで資料が影響を受けたり、ジャックが家を失ったり、湖の水位が下がったりと気候変化のネタも盛り込まれていて、今の時代を感じさせました。重いテーマに対して、お気楽な付添人の話題でサムとカレンがあれこれ言い合って明るくしていました。カレンはサムにも次のお相手を世話してやろう、ということだったのかもしれませんが、「ワカモレ」て何だと思ったら、アボガドのサルサだったのですね。私はてっきりワカメのサラダか何かだと思いました。(笑)
October 19, 2023
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今回は、今シーズンで出色の出来だと思いました。「コールド・ケース」に近いクォリティで、デンベのキャラクターを深めてファイナルシーズンにふさわしいストーリーを見せてくれたのじゃないかしら。国土安全保障省予算検討小委員会のアーサー・ハドソン下院議員が、FBIの裁量支出に注目し、監査を受けていないクーパーのチームの予算について質問するという情報が入る。クーパーは政府も実態を知らないチームについて、どう説明するべきかパナベイカーに相談しなければならない。特に最近はレッドからリスト者の情報提供がないため、成果を上げていないのでそれを盾にして乗り切ることも難しい。レッドはチームに連絡をしなくなっているので、クーパーはシーヤにレッドの監視を命じ、自分はハドソン議員のことを聞くため旧友に会うことにする。デンベにかつて関係のあったアリッサから緊急の相談が入る。アリッサはデンベの娘イザベラの母親で、今はマイケル・アバーニ医師と婚約していた。そのマイケルがイエメンの人道支援診療所からテロリストとして兵士に連行されてしまったという。マイケルはアメリカ人ではないので政府は動いてくれない。デンベは力になると約束し、レスラーに相談する。マイケルは反政府のフーシ派に横流しをするテロリストとみなされ、軍の刑務所に入っているが、軍事法廷が開催され72時間以内には処刑されるという。デンベは診療所の運営に関わる人物として、NGOの事務局長で数ヶ月前にイエメンから戻ったジョン・ラプチンスキーに会って事情を聞く。マイケルは横流しするような人物ではないが、現地では去年の春から何者かの動きがあったようだ。兵士が診療所から子供の患者を連れ出して敵のスパイだとして射殺したという事件があった。マイケルはショックを受け、精神的に荒れたという。診療所は政府側も反政府側も接触があるため、双方の担当者の名前を聞く。デンベはレッドの手下として関わりだした頃に、フランスのマルセイユでアイッサと出会った。レストランの店で本を読むデンベとバーテンダーのアイッサは惹かれ合い、愛し合うようになった。デンベはレッドの仕事を詳しく話せないと言っていたが、命の恩人であり教育の機会を与えてくれた人物だと話していた。デンベはレッドに連絡を取り、マイケルを取り戻すよう助けを求める。レスラーの調べでマイケル名義でイスタンブールの銀行口座にこの半年で20万ドルが入金されていることがわかった。金儲けをしていたのなら、国務省も動かないだろう。デンベはアイッサに嘘をついて傷つけたことがあり、また彼女を傷つけることはできないという。ただ、フーシ派の支援勢力からマイケルの口座に入金があり、密輸ネットワークを明らかにできれば、マイケルを犯罪者引き渡し協定でアメリカに戻せるかもしれない。デンベはアイッサが最後にマイケルと過ごした時にキプロスにいて、その時にイスタンブールで金を引き出していたことに注目する。マイケルになりすました別人がいたことが証明できれば、マイケルは無実ということになる。デンベがアリッサと別れたのは、レッドが緊急に逃亡しなければならない夜だった。デンベはこれまで嘘を付いていたことを認め、一緒に飛行機に乗ろうと言うが、アリッサは断った。レッドは犯罪者なのだろう。デンベにとってレッドがどれほど大切な人かわかっているアリッサは、デンベがレッドの元を去りFBI捜査官になったことについて、辛かっただろうと思いやる。アリッサはデンベが立派な事をする人だとずっと思っていたという。国務省はFBIの情報でイエメン側と交渉を始めたが、イエメン政府はマイケルに共犯者がいたと主張している。しかし、イスタンブールの口座から金が引き出された2日前に、ラプチンスキーがイスタンブールに向かっていたことがわかり、今夜レバノンに発つ予定だという。クーパーは令状を取り、デンベとレスラーがラプチンスキーのオフィスに向かうが、その前にアイッサがラプチンスキーに会っていた。マイケルの名義で誰が口座を開いたのか必死で追及しているうちに、アイッサはラプチンスキーが横領した犯人だと気づく。ラプチンスキーは診療所に物資を回してもらうために反乱軍を助け、自分も自腹を切っているので多少の金を取り戻すつもりだったと認める。言い訳するラプチンスキーにアリッサが真実を話してほしいと要求すると、それはできないとラプチンスキーがアリッサに襲いかかる。デンベは娘のイザベラからアリッサがらプチンスキーの自宅に向かったようだと聞き、急行する。到着すると、アリッサはデンベの友人に助けられ、ラプチンスキーは連れ去られたという。レッドがコネを使ってイエメンの軍幹部に交渉したおかげで、マイケルは釈放されることになった。その代わり、レッドはラプチンスキーを差し出すが、彼の持っている協力者の情報で死刑にはならないという。デンベはアリッサの元を去ったあと、一度だけ訪ねて行ったことがあった。アリッサにはイザベラという娘が生まれており、研究職の仕事を得てアメリカに移住するという。デンベとは一緒に暮らしていけない、夜中に逃げ出して別の名前で生きるような人生は望まないという。しかし、その後デンベはイザベラとの関係を修復し、孫も生まれて交流を持つことができた。レッドはデンベにまだアリッサのことを愛しているのではないかと言う。アイッサはマイケルとドイツに行くことになった。彼が戻って本当に良かったというデンベに、アリッサは娘と孫と食事をしていってほしいという。クーパーは検察局でハドソン議員と一緒だったという友人から話を聞く。ハドソンは汚職事件を得意とし、その実績で議員となった。掴んだ真相は必ず公表するといい、クーパーはチームの成果を示して存続をはかるという。ただ、今後レッドが情報を提供してくれるかどうかは謎だ。シーヤにはレッドの動向の監視を続けさせるつもりだ。アグネスは今日訪れたレッドが、様子がちがったという。見えないものを探しているような、すでにそこにあるものを探しているような。それは「生か死」なのかもしれない。レッドの人生そのものだ。アグネスはクーパーがレッドのことを好きなのではないかという。デンベ版「カサブランカ」ですね。知的なデンベに努力家でしっかりしたアリッサはお似合いでした。でも、デンベはレッドとの縁を切ることはできずに、アリッサに本当のことを言えなかった。もちろん、言ったら言ったで、危険な目にあうでしょうし、若いデンベとしてはしかたなかった。今なら交際できるかもしれないのに、アリッサには別の人生があり、マイケルも彼女にふさわしい立派な人でした。そのマイケルを助けるデンベは男前だ。でもタイミングが悪い、それもまた人生だ。デンベがレッドから離れてFBI捜査官になったのは、愛するアリッサの言葉があったからなのでしょうね。過去シーンの役者さんは現在の本人によく似ていて、本当に「コールド・ケース」みたいだと思いました。クーパーの家はやはりシャーリーンはどこかに行ったようですね。体調の悪いアグネスを一人残して出勤するなんて、寂しいなあ。オヤジ殺しのアグネス、恐るべし。「柔らかくてかわいい」なんて言われたら、おじさんはメロメロになるでしょう。情けないのはレッドから情報を貰わなければ成果をあげられないタスクフォースそのもので、自前で大物犯罪者を捕まえることができないのなら、解散してそれぞれの道を進めばよいのじゃないでしょうか。
October 12, 2023
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残りの話数を考えると、きちんとまとめてくれるのかなあと不安半分、期待を込めて見ていました。しかしこれはなかなか大変ですよね。タイトルは「寝た子を起こすな」というイディオムからでしょうね。今週はケンジー&ディークスがお休みです。気密性の高い国防総省のシステムを使って、NCISに2人のアメリカ人のIDと暗号のような数字が送られてきた。ソフトウェア会社CEOのジョン・ジェンキンスと、FBI分析官パトリック・ハーテル、そして8、11、22という3つの数字で、ジェンキンスもハーテルも今朝LAで殺されていることがわかる。それぞれNCISの管轄外の事件ではあるが、送信された場所がトルコとシリアの国境にある機密情報隔離施設で、ヘティが最後に確認された場所であることから、カレンはこの件を捜査するべきと主張する。キルブライドはしぶしぶ、公式捜査には干渉するなと念を押した上で捜査を認める。ハーテルは自宅の庭で殺されており、ラウンドトゥリーの友人サマー・モアハースト特別捜査官が捜査にあたっていた。ラウンドトゥリーとファティマが現場で情報収集に当たろうとするが、サマーはジェンキンスの件との関連性が認められないといい、捜査への参加を断る。ジェンキンスは犬の散歩中に襲われたが、強盗による犯行にも見える。ただ、ジェンキンスは実質ビジネスをしておらず、会社も名ばかりのもだった。それなのに金が入ってきているということは、資金洗浄をしていたのか。飼い犬がジェンキンスが投げ捨てた携帯の一部をくわえていたことから、残りの部分を探すことにする。同年代のジェンキンスとハーテルに孤児だったという共通点が見つかり、ハーテルも強盗を装った殺人のように見える。ジェンキンスは以前はNSA分析官だったというが、シャイラ・ダーの情報では、その記録がデータベースにないという。キルブライドは資料を調べて、ハーテルの腰に痣があるのではないかと言う。数字は日付ではなく、ドローナ計画の被験者番号8、11、22を意味する。ジェンキンスもハーテルもカレンと同じく子供の頃に被験者として過酷な実験に関わっていた。キルブライドはFBIとの合同捜査を認め、カレンは11番ことリア・ノヴァクにも危険が迫っているという。カレンがリアに連絡をすると、通話中に銃撃音がありリアの消息が途切れた。すぐさま現場に向かうが、リアは銃撃を受けており、辛うじて「14番」と答えた。命はあるが危険な状態だ。ドローナ計画の被験者が次々と襲われることは、カレン本人も危ないということになる。キルブライドはまず回収したジェンキンスの携帯を分析するよう命じる。リアは逃亡する準備をしていたようで、カレンはペンブルックが3人を襲った犯人だという。ジェンキンスの携帯には「ドリシュタデュムナ」というメールが残っていた。これはインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する戦士の名前でドローナを殺した。彼らに危険が迫っているという意味の暗号か。ジェンキンスの携帯にはリア、ハーテル、そしてアンソニー・ベルトランという人物の番号があった。ベルトランは歴史の教授で、元陸軍レンジャー隊員であることから、このベルトランが14番なのではないか。カレンとサムがベルトランの自宅にむかうと、ベルトランはいきなり銃撃してきた。カレンは自分もドローナ計画の被験者でNCIS捜査官だと名乗り、訪れた理由を話す。ベルトランもまた「ドリシュタデュムナ」のメッセージを受け取っており、逃亡しようとしていた。リアから仲間の2人が殺されたと連絡があったという。リアらは、ペンブルックから受けた虐待について情報を共有し、受けた被害について法的制裁を与えようとしている、だから狙われたのだろう。こうなったのも、1年前にカレンがリアと接触してからで、リアはカレンが嘘をついたので仲間にしなかったと、ベルトランはいう。カレンがペンブロックに接触したため、ペンブロックは正体がバレたと恐れ、脅威を排除しようとした。しかし、それならなぜカレンを狙わないのか。ベルトランは活動の中でリアと親密な関係になり、リアを見舞いたいとうったえるのでカレンは病室に連れて行く。ハーテル、ジェンキンス、リアが襲われた現場から逃走した車が特定され、ダウンタウンのビルに向かったことがわかり、サム、ファティマ、ラウンドトゥリーが向かう。そこは倉庫のような内部に、サーバーが立てられ、基地のようになっていた。壁にはカレンの写真と地図があり、サムがカレンに危険を知らせようとするが電波が妨害されてできない。ファティマがサーバーにログインすると世界の紛争地域での隠密作戦の資料があった。音声データがあり、リアとジェンキンスがお互いを番号で呼び合い、何かのミッションを実行している様子が録音されていた。指揮は14番のベルトランで、ターゲットを攻撃している。ということは、彼らはペンブルックの手先なのか。そこに覆面をした男たちがサムらを銃撃し始める。そのころカレンはベルトランの身柄を保護するため病院から移動しようとするが、ベルトランは「自分のことは心配していない」と言い、カレンはメッセージの中に「14番」がなかったことを思い出す。リアが「14番」と言ったのは、犯人はベルトランだと言いたかったのだろう。ベルトランはリアを殺すつもりだと認め、カレンと自分は同じ側にいるという。ペンブルックを殺す事を望む。ベルトランの手下が病室に現れ、カレンは鎮静剤を打たれてしまう。サムらを銃撃したのはやはりドローナ計画の被験者だった。カレンはベルトランと被験者たちを取り逃がしたことについて、ベルトランがペンブルックを殺してくれるのを望んでいる自分もあるという。そうなったら自分の責任だ。サムはその前にペンブルックとベルトラン双方を捕らえなければならないという。しかし、あのメッセージがヘティからのものだとして、なぜ被験者が危険だとわかったのだろうか。キルブライドは息子に会うため、空港へ向かう。よく分からなかったのですが、リア、ジェンキンス、ハーテルはペンブルックの脅威になったから排除されたのですよね。それを実行したのがベルトランと、同じく被験者の部下で、彼らはペンブルックの手下ということになりますが、ベルトランは被験者としてペンブルックから酷い仕打ちを受けて、ペンブルックを殺したいと思っているんですよね。どっちなんだい、という感じ。音声データにはリア、ジェンキンス、ベルトランがチームとして同じ作戦を実行している様子があったので、もしかすると彼らは工作員として国内外で活動していたのかもしれない。それが洗脳が解けて、仲間割れしだしたということかな。リアが意識を取り戻したら、詳しい情報が得られるのでしょうけど。で、「ドリシュタデュムナ」というメッセージを送ったのはペンブルック本人?裏切り者を殺せということか?さらに謎なのが、ヘティか誰かわからない人物が被験者の情報を送ってきたことですね。3人が危ないとなぜわかったのか。しかもJWICSという、セキュアなネットワークを使っているのが気になる。一時期、カレンが子どもをスパイに養成したヘティの過去を暴こうと嗅ぎ回って、ペンブルックを突き止めたことが、ついに決着するのかと思いましたが、何だか曖昧なまま終わりそうな気がしてモヤモヤします。サマー・モアハースト特別捜査官が再登場して、ラウンドトゥリーと微妙な関係なのがわかりました。ファティマ、妹のジョーディンも含めて、仲良し交際をしているのは良かったと思います。キルブライドはやっと重い腰を上げて、息子に会うわけですね。シャイラの世話焼きなところがとても大事だと思います。そうでなければ、またキルブライドは仕事を優先してしまいますから。カレンの結婚式の準備に対する気持ちは、ヘティの消息ありきなのだから、進む気がしませんが、付添人はサムで決まりでしょう。それにしてもキャスターの名前が何度上がったことか。特別の扱いですよね。
October 12, 2023
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明らかに「組織犯罪特捜班」とのクロスオーバーですので、冒頭を見て、ブロクにアップするのを諦めました。前話「Bad Things」からの3話続き、更に言うと、SVUのシーズン25の冒頭まで続きそうな雰囲気なので、スパドラさんで「組織犯罪特捜班」が来年放送される時に更新することにします。シーズン25の第1話はその時に更新することになるのかなあ。ちなみに「組織犯罪特捜班」のシーズン4は2024年まで始まらないようですので、SVUの方で決着するのかな。ともあれ、あしからずご了承ください。
October 8, 2023
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リストナンバーがなくても、帽子の男が誰かというのは想像できますので、今週はキャラクターエピソードです。短編小説風でもあり、ちょっとしたロードムービーの趣がありましたね。クーパーはウージンとその部下が「郵便局」でレッドに殺された件を今日、パナベイカーに説明することになっている。しかしレッドがFBIのデータベースの記録をどこまで消したのか、まだ確認しておらず、シーヤに精査するよう命じる。シーヤは自分の母がなぜ死んだのか、それを知るためにこのチームに加わったので、臨時でアクセス権を与えられるこの際に、真実を知りたいと考える。フィラデルフィアの片田舎でコンビニ強盗があり、人質を取って立てこもったが、たまたま客がライブ配信をしており、その画像にレッドらしき人物が映っていることからクーパーはレスラーとデンベを現地に送る。マスコミも集まっており、レッドがカメラの前で逮捕されれば、FBIといえど救い出すことは難しいだろう。レスラーとデンベが現場に到着すると、地元警察が対応していた。早速FBIが重要指名手配犯人がいるため、人質事件の指揮を執ると申し出て、状況把握を始める。強盗が入るのと同時に店を出た女性は詳しく事態を把握しており、犯人の男がリボルバーを持っていたことや、店内に従業員のジミン、ライブ配信をしていたサミー、帽子を被った初老の男性、女性、フィリーズの帽子を被った男性の5人がいたという。今のところ、レッドに連絡を取ろうとしても返信がない。レスラーはクーパーに戦術部隊を要請するが、地元警察はSWATを呼んで先に到着してしまう。責任者は銃が使われたら即突入すると譲らない。電話線が切断されていたのを復旧し、店内に電話をかけるとジミンが出た。犯人は人質を殺すと言って興奮しており、緊迫している。「郵便局」を訪れたパナベイカーは、ダミーの郵便局を作ってウージンを誘い込み捕らえる作戦が、本物の郵便局でウージンとその部下が殺されたという事態を聞かされ、連邦政府の施設でレッドが行った処刑について、もうレッドを野放しにすることはできないと激怒する。パナベイカーは明日、司法省長官に今回の事実を報告し、クーパーのチームを終わらせるという。その前にレッド本人から今日中に説明させるよう命じる。主導権で揉めている中、コンビニ店内で銃声が起こった。SWATが突入を主張するが、デンベはまず店内の様子を確かめると言って電話をかける。呼び出しに答えないため、レスラーがメガホンで負傷者の有無を問いかけると、店内からジミンが犯人が死んだと出てくる。レスラーとデンベが駆け込むと、店内には撃たれて倒れている犯人以外に、ジミン、サミー、帽子の男性、女性の4人しかいなかった。フィリーズの帽子を被った人物は見間違えだったようだ。しかし、帽子の男はレッドではなく別人だった。人質の話では、犯人がジミンを殴り、銃を奪おうとサミーが飛びかかり犯人とも見合った時に銃が暴発したという。しかし、デンベは犯人の銃がリボルバーではなく特徴的なレッドの銃で、初老の男性が身につけている帽子もジャケットもレッドのものである事を指摘する。レスラーはここにレッドがいたことは確かだと判断し、人質らがレッドの逃亡を助けたと追及する。やっと、人質らは犯人とサミーが揉めた時に、レッドが犯人を撃ち殺したと認める。レッドは自ら指名手配犯だと明かし、初老の男性とジャケットを交換した上でフィリーズの帽子を被り、裏口から出てバス停に向かったという。FBIはDCに向かったバスにフィリーズの帽子を被った客が乗っているのを確認して、終着駅で待ち構える。しかし、そのバスに乗っていたフィリーズの帽子の男はレッドではなかった。レッドの行方が不明なままで、パナベイカーにレッドを会わせることはかなわない。人質たちはその後、ジミンの行きつけのバーに集まる。レッドは当局に事実を隠し口裏を合わせてくれたら、後で遣いの者に大金を持って行かせると約束していたのだった。レッドはコンビニの床下スペースに隠れており、人気がなくなってから、停めていたレンタカーに乗ってその場を去る。シーヤは作業の途中でつい、母親ミーラのファイルを見てしまう。さらに、自分が養子だったという事を知ってショックを受ける。ハービーはDNA検査で確かめることができるという。シーヤはクーパーに、母のファイルを見て、死亡時の詳しい状況も知ったが、それが特別な死ではなく、他の犯罪と同じような印象だと話す。クーパーは犯罪に合理性や理由はないが、ミーラは善良な女性で立派な捜査官だったと話す。レッドはパナベイカーの自宅で待ち構えていた。パナベイカーが明日司法長官に事実を全て話すと覚悟を告げると、レッドは以前、パナベイカーの家族を救い出した一件で、拷問を行いその録音を持っているという。パナベイカーはそれにも動じず、メディアに流せば良いという。過ちを償う覚悟はできていると言うと、レッドはパナベイカーがクーパーのチームに手を貸すのは、彼らがいた方が世界が良くなると考えているからだ、という。全てはマーヴィン・ジェラードが仕組んだことであり、だからレッドはマーヴィンを片付けた。手に持っている録音データはパナベイカーに渡すと、好きに使えという。パナベイカーは明日の長官との面談をキャンセルする。クーパーが帰宅すると、アグネスがレッドから送られたバーンズコレクションの目録を読んでいた。手紙があり、レッドはフィラデルフィアの美術館で目録を手に入れるため訪れたという。レッドは直接手渡すつもりだったが、道中にトラブルがあった。いつか一緒にバーンズコレクションを見に行こうという。個人的にこの先、フィラデルフィアを訪れることはほぼないと思いますが、もしあれば行ってみたいですね。フランス印象派の作品が多いということで、好きな作家も多いです。フィラデルフィアの人々に愛されるピーナツバーのお土産と同時に、芸術の存在意義をアグネスに語るなど、レッドらしさが満載でした。身につけているものも高級品、といっても5000ドルくらいなら、レッドにすれば着心地の良い普段着ということなのでしょう。コンビニ強盗に対処するのに銃を使えば一瞬なのはわかっているが、後のことを考えると面倒だ。その場で最適なシナリオを考えて、登場人物に演じてもらう、しかも信じられないギャラを約束して。彼らが見事に演じたお陰で、デンベでさえ騙されてしまう。地下に隠れているかどうかは、人質事件のプロなら想像できそうですけどね。まあ、見つからなかったことでレスラーらの立場も守り、パナベイカーには切り札の個人的な要件でレッドに頼った事を持ち出し、好きにしろという。最初は脅すのならどうぞ、私は罪を償うと言っていたパナベイカーも、損得を考えればこれを有耶無耶にして、生き延びる方向を選ぶ。政治家なら当然でしょう、クーパーはそれこそささやかな正義のためですが、それをパナベイカーの言い訳にして、全てレッドの書いたシナリオの通りに収まりますね。それこそ美しいバーンズコレクションの世界なのでしょうね。Bストーリーでシーヤの秘密が出てきましたが、何か意味があればよいですが(コルカタは元『カルカッタ』)、それでモチベーションが下がってこのまま引き下がるのなら、代わりの方をすぐに来て頂きたいです。ところで毎週クーパー家はシャーリーンがどこに行った?という感じですね。よほど早寝なのか、夜勤でも行っているのか。こういうところで制作費をケチるから、おっさんばっかりで単調になるんだろうなあ。
October 6, 2023
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今回もカレンはいないものの、ほぼ全員が活躍して内容も山盛りでした。プロレスラーのゲストあり、言及だけで登場の存在とか、何でもありですが、まあにぎやかで良かったのでは。ディークスとケンジーの家に、LAPDのホワイティング刑事が助けを求めてやってくる。昨夜LAPDのショーン・ターナーから内密に会いたいと連絡を受け、指定の場所に行くとターナーは射殺体で見つかった。それだけでなく、報告しようとすると自分も背後から襲われ、殺されそうになったところを逃げてきた。相手は誰か分からなかったが、おそらく警官だろう。ディークスはキルブライドを呼び出して、事情を聞く。ホワイティングは自分は嵌められたと主張し、その根拠は、逃亡してすぐに自分がターナー殺害の容疑者として指名手配されたことを上げる。ホワイティングはラウンドトゥリーが妹と一緒の時に警官に車を止められ、不当な扱いを受けた件で、捜査情報を漏らしたことで内部の反感を買い、さらに上層部からラウンドトゥリーの訴えを取り下げさせろと圧力をかけられことから、一線を引いたという。それで身内の恨みを買ったと思われるが、さらに、ホワイティングがラウンドトゥリーの件でマクニール巡査を捜査している時に、フェンタニルを取引している警官の噂を耳にした。密かに聞きまわったことが彼らの痛いところを突いたのだろう。殉職に見せかけ殺そうとしたとも考えられるが、今のところターナーとの繋がりはわからない。もはやLAPDを信じることができず、自分の無実をNCISに証明してほしいという。キルブライドはフェンタニルが市中に出回っていることを危惧し、DEAと連絡を取りホワイティングの訴えを調べるよう命じる。ディークスもラウンドトゥリーも因縁があり、ホワイティングについては素直に信じることはできないが、サムはフェンタニルにより水平が2名も死亡していることから、まずは真実を突き止めようという。ただ、LAPDに動きを知られてはならない。ラウンドトゥリーはボートハウスでホワイティングを監視する。ディークスはホワイティングには大きな借りがあり、ヘティをかばって首を撃たれたことなどをラウンドトゥリーに話す。ホワイティングはラウンドトゥリーの訴えを報告し、それによってマクニール巡査が処罰されたが、結局自宅待機のみだった。ラウンドトゥリーは不満を表明するが、ホワイティングはここにいるよりは現場で真相を探る方が早く問題が解決することができると言ってラウンドトゥリーと外に出てしまう。LAPDはターナー殺害の容疑者としてホワイティングの映像を公開した。手に銃を持って店に入っていく姿は衝撃的だ。待ち合わせ場所の店は警察に封鎖され、周辺の防犯カメラは何台も止まっていた。犯人が止めたと思われる。ホワイティングが犯人なら、わざわざ自分の姿を残すはずがない。ホワイティングはフェンタニルの問題でギャング麻薬対策部門のプライス刑事に目をつけており、自宅からプライスを尾行する。サムはターナーの妻に直接話を聞くことにする。妻は警察から夫の死について詳しい説明を受けておらず、夫は最近体調が悪く帰宅しても心ここにあらずという様子だったという。サムとディークスはターナーがオピオイド依存症の症状を示していると判断し、扱うブツに手を出したために殺されたと考える。プライスはとある場所で長髪の男と会っていた。ラウンドトゥリーがファティマに身元照会を求めると、キルブライドに2人が外に出ていることがバレてしまう。長髪の男は薬物を扱うギャング「アンウォンテッド」のスコット・アプトンで、組織はDEAの捜査対象だった。プライスとは抜き差しならない関係のようだ。娘のローザを安全なところに避難させようとするケンジーの元に、顔に傷がある男が現れる。ホワイティング刑事を探しており、強引に家の中に入ろうとするのでケンジーが追い返す。この男はプライスの相棒ニック・シルス刑事だった。ホワイティングはシルスの顔の傷は自分が襲われた時に引っ掻いた傷だという。ホワイティングとラウンドトゥリーはスコットの身柄を確保し尋問する。スコットはフェンタニルの売買については関与を否定するが、全てを把握している黒幕に「オーディン」という人物がいると明かす。スコット自身は地下格闘技のギャンブルでブッキングをしており、プライスはオーディンが「アンウォンテッド」をLAから引き上げるという話が不満だったようだ。オーディンの本名も居場所も不明だが、マクニールの処罰の件はオーディンをナーバスにさせたようだ。キルブライドはフェンタニルを一掃するため、DEAの協力を仰ぎ、素手による地下格闘技試合にサムを潜入させ、オーディンを捕らえる作戦に打って出る。ファティマがサムに付き添い、会場内の人物を探りオーディンを確認次第、突入する。サムの対戦相手は赤毛の大男で、会場内ではギャンブルではなくなにかの取引がなされているようだ。ドラッグを客にさばいていると見られる。サムは戦いながら対戦相手の男がオーディンだと気づく。キルブライドの号令で、NCISが突入し、会場にいたプライス、シルスをケンジーらが追い詰める。サムはオーディンを倒し、客は一斉に逮捕され、フェンタニルを回収することができた。ホワイティングへの令状は取り下げられることになるだろうが、かなりの事務作業が必要になるだろう。ラウンドトゥリーはマクニールも今夜の件に関係しているのだろうかという。ホワイティングはわからないとしつつも、プライスらの仲間ではあるだろう。もし関係があるのなら証明して見せるというホワイティングに、ラウンドトゥリーはお互い別の組織としてやっていくだけだという。ホワイティングはこの借りは必ず返すという。キルブライドは善戦したサムを労い、自分もかつてはファイターだったと明かす。しかし息子が生まれて家族と時間を過ごしたいと思って引退したという。結果的に家族と関わる時間は作れず、息子はフェンタニルなどのドラッグで人生を壊してしまった。最近息子に電話をしたが、話は弾まなかった。サムは弾まない会話だから価値があるという。赤毛のファイターの人は有名なプロレスラーだそうで、アメリカの視聴者にはおなじみなのでしょう。サムにねじ伏せられるなど、よくやってくれました。気になったのは、プライスがホワイティングとラウンドトゥリーに「お前たち気をつけるんだな」と言ったことで、LAPDにはまだまだ悪の組織があって今回のことでさらに恨みを買ったのじゃないかという気がしました。マクニールも処分が明ければ、復帰して復讐してくるかもしれないし、上層部が圧力をかけてくるというのも心配です。ホワイティングは内部監査だから憎まれて当然、受けて立つということなのでしょうが、ラウンドトゥリーは「あんたとは組んでない」という事でしょうね。でもラウンドトゥリーは人間的には理解したようで、まあ、ファイナルシーズンでイメージアップした感じですね。息子がスティーブンということは、ローザのデート相手なの?というオチも良かった。サバティーノほどではないですが、彼女も結構出演したわけですね。Dママはローザの保護に狩り出されたことになっていても顔を出さず、さらにDEAの人も大勢いるはずなのに、そのシーンは省略というのがちょっと笑いました。ローザはもうかなり大人で、ケンジーの仕事のこともそれなりに分かっているはず。キルブライドが今回のフェンタニル騒動に熱くなったのは、息子の件があったからということですね。本来の仕事の範囲ではない上に、逮捕令状が出ているホワイティングを匿ったり、合同で捜査するのはかなりやばいことだったと思います。キルブライドがベトナム戦争の時に乗ったUSS Iwo Jimaというのは、イオー・ジマ級強襲揚陸艦の船なんだそうで、日本人には深く心に刺さる名前ですが、おそらく双方の兵士に敬意を持って着けられたのだろうなと思いたいです。ちなみに実際のイオー・ジマの1番艦はアポロ13号の回収に関わったとは、ふーん。また、キャンプ・レジューンはノースカロライナ州ジャクソンビルにある海兵隊の軍事基地で、特殊作戦コマンドがあるんだって。覚えておこう。
October 5, 2023
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いよいよ今シーズンも残りわずかとなって、ここにきてクロスオーバーですね。もうこうなると「組織犯罪対策班」と同時期に放送してもららわないと、話のつながりがわけが分からなくなります。そもそも、この2つのシリーズはかつての「Buffy」と「ANGEL」の関係以上に緊密で、それぞれ独立したストーリーが進むだけでなく、両方にまたがるストーリーをどちらか一方で結末をつけるような形になっており、特殊な関係になっています。ホテルで旅行客が部屋に侵入していた犯人にレイプされる事件が起こる。犯人はフロントで、被害者ケイトの恋人だと言ってカードキーを受け取り部屋に潜んでいた。ケイトは恋人と別れたばかりで母親とNYCを訪れ、ブロードウェイのショウを見てホテルに戻り、バーで飲んでから部屋に入った。その間付け回されるような記憶はないという。犯人は中肉中背の黒人で、ケイトの名前を知っていただけでなく、レイプの様子を自撮りして出ていった。公園のジョギングコースの途中で地中にに埋め込まれた檻に閉じ込められた男が救助される。何週間も閉じ込められていたと言い、辛うじてマーク・リードという名前を口にした。リードは「いい子にするから」とも言い、現場に大量のリコリスの袋が落ちていたのを見て、マンシーはプリヤが誘拐監禁された時のことを思い出す。リードは栄養失調で激しく衰弱しているだけでなく、こう丸を縛られており、病院に収容された後息を引き取る。マンシーは犯人はイライアス・オルセンだと主張し、こうなったのは自分の責任だという。オリビアは興奮するマンシーに落ち着くようにいい、プリヤの家族が証言を拒否して帰国して起訴が取り下げられたと説明する。しかも、イライアスが狙うのは少女で手口も違う。マンシーはリードが入っていた檻は手作りで、イライアスは溶接工だと指摘する。検視でリードの胃の中にはリコリスの塊が見つかった。死因は「ウサギ飢餓」という偏食からの栄養失調だという。妻のシェリーによると、1ヶ月前リードはカンノーリを買いに出たまま戻ってこなかったという。夫には特に恨まれる相手はいない。マンシーはイライアスが食べ物で監禁した少女たちを支配していたことから、本件もイライアスへの疑いを強める。レイプ犯はコンドームを使用して現場から持ち去っていたが、エレベーターシャフト内に捨てていた。1週間前にミントティーの店のオーナー、イーヴィーが開店前の店でレイプされたことがわかる。犯人はホテルの監視カメラに写っていた容疑者と同じで、やはりイーヴィーの名前を知っていた。行為を自撮りした上コンドームを持ち帰っている。イーヴィーがビリーという男につきまとわれていることがわかるが、犯人にレイプされている時窓の外に立って見ていたという。ビリーに話を聞くと、イーヴィーの店の前にはよく行くものの窓には自分の顔が映っていて中は見えなかったと答える。今のところ2人の被害者の関連はわかっていないが、同様の手口のレイプ事件がこの半年間でクィーンズ、ブルックリン、スタテン島で起こっていたことがわかる。不動産業を営むダーリーン・クィンランは、2月に客を装った犯人に自分の物件内でレイプされていた。手口は先の2人と同じだが、犯人は太り気味の中年だったという。ダーリーンは襲われる1週間前に突然婚約を破棄していた。相手に対して不満があり結婚式を自分からすっぽかしたという。しかし、今も元婚約者とは連絡を取り合っており、レイプ事件後には支えてくれているという。ダーリーンの元婚約者グレッグは犯人がダーリーンの名前や連絡先を知っていても、商売柄不思議ではないという。オリビアは女性に捨てられたり、拒否されたりした元パートナーがリベンジでレイプを依頼したのではないかと考える。リードがカンノーリを買いに行ったベーカリーで聞き込みを行うと、失踪した日にリードが店の外で白人の大男と話しているのを店主が見ていた。イライアスの写真を見せると、この男だという。マンシーはリードが閉じ込められていた檻を鑑識に回し、プリヤの父親の店の鉄柵のドアと比較してほしいという。もしイライアスが溶接をしているのなら、溶接の癖は一致するはずだ。鑑識は溶接したのは同一人物だという。更に、使われた鉄筋に製造番号が付いていたことから、供給元が突き止めることができる。ブルックリンでベビーシッターをしているマリア・ヴァーガスは1週間前に雇い主夫婦が出かけている間に、訪ねてきた男にレイプされた。男はラテン系でナイフで脅したが、マリア本人であるかどうかIDを確かめたという。やはり犯行を自撮りをしており、DNAで一致した人物がいたものの、地元警察はその人物が刑務所に入っているのでありえないと判断した。男性関係を尋ねると、前のバイト先の父親デレクに言い寄られて寝たが、翌日に仕事をやめたという。デレクはその後電話をしてきたがマリアは拒否した。デレクに話を聞くと、過ちを犯したことを謝ろうと電話しただけだという。クィーンズのローズ・バーグマンは、2ヶ月前に精神科クリニックの駐車場でレイプ被害を受けた。検出されたDNAにマッチする人物はおらず、ローズは夫に対して離婚を申し入れているところだった。しかしローズは事件以来、夫が変わり優しくなったという。いずれの事件も似た部分があるが、カリシはこの証言だけでは有罪は勝ち取れないという。ローズの事件も夫が犯人を雇った証拠が見つからない。カリシはアマンダが妊娠したことをオリビアに明かす。父親になる自信がないと弱音を見せるカリシに、オリビアはあなたなら大丈夫という。檻の鉄筋を追跡したマンシーはとある教会に納入されていることを掴み、チャーリシュと向かう。鉄柵を溶接した人物のことを聞くと、神父がその人物を地下に住まわせているという。マンシーらは地下室に入り、そこでリードの財布を見つける。イライアスが現れ、逮捕を告げると、イライアスはマンシーに頭を傷つけられたことを非難する。反抗する態度を見せるイライアスにマンシーは謝罪して、あなたを助けたいと言い逮捕に成功する。SVUに連れてこられたイライアスはマンシーと話をさせろと要求するが、リードについてはぶつかっても謝らず意地悪だったので暴行監禁したと認める。複数の誘拐や第一級膀胱、2件の謀殺とイライアスは終身刑になるだろう。オリビアはマンシーのはたらきをねぎらう。マンシーはイライアスに「助けてやる」と嘘をついたことに気をもんでいた。彼もまた幼少期に虐待されており、同情する余地もある。フィンはイライアスはこれから州の補助で精神鑑定を受けることができるのだから、助けたのだという。教会の地下室で、フィンから言われた警察官の祈りを繰り返して何とか乗り切ることができた。フィンはマンシーが自分で乗り越えたのだという。マリア・ヴァーガスのレイプ事件で犯人のDNAが別の殺人事件と一致したことがわかる。その事件を担当したのはステイプラーだという。オリビアはステイプラーにマリアの事件の犯人について尋ねる。この前会った時はお互いタイミングが悪かった。ステイプラーはオリビアを安心させようとしたのだとわかっている。ステイプラーは殺人事件でBX9の受刑者を捜査していた。看守を買収して一時帰宅した受刑者が、スタテン島で不動産業の女性を殺している。その受刑者がマリアをレイプしたことになるが、復讐のためにレイプを請け負うというのはお互い聞いたことがない。オリビアは自分たちが同じ事件を両端から捜査しているのではないかという。いろいろ内容がてんこ盛りでしたね。まずはカリシとアマンダの間にベイビーが!おめでとう、と言いたいです。なぜかこの続きの「組織犯罪特捜班」にアマンダがゲスト出演するようなので、現在の状況がわかることになっているのですが、こちらは見るのは半年以上待たされることになりますね。あー残念。そして、見つめ合うオリビアとステイプラーのその先はどうなる?と引っ張るのはわざとらしい。2人のタイミングが会う瞬間が来るのでしょうか。それは次週のシーズンフィナーレでわかるかもしれません。個人的には友人でいてほしい、と思いますけど。さて、この回はマンシーの成長が描かれましたね。イライアスの逮捕、その後の裁判でミスを続けたマンシーが、執念を燃やしながらも証拠を固めて再びイライアスを追い詰めていくのが良かったです。チャーリシュが一緒にいて暴走しそうになるのをコントロールしてくれたのも良かったです。問題児と優等生のコンビは上手く機能しそうですね。「私達、現代版キャグニー&レイシーね」となぞらえるところは、真面目なSVUとすると珍しいなと思います。マンチがいたころならあったかもしれませんけど。おばあちゃんと見ていた、などというチャーリシュは案外いい味を出していますね。ちなみにどちらがキャグニーでレイシーか、と言っていましたけど、キャグニー役のシャロン・グレスは「Burn Notice」のマイケルのママだったのですね。どこかでまた放送してくれないかな。
October 2, 2023
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先週もうこれでレッドとの関係は終わりか、と思わせておいて(誰も思わないですが)、それでもレッドとクーパーの個人的な繋がりで細々とシーズン後半も続く事が示されました。クーパーはチームの捜査能力を当てにせず、すぐに「レッドに聞こう」という態度なのでチームは活力を失っていくようです。まあ「働き方改革」ではあるのですけど。クーパーの過去に出てくる役者さんは、前回と同じですね。この人、そうそう「Seal Team」の爆弾処理の人でした。ハービーは完全にアラムの置き換えですね。レッドが「郵便局」でウージンとその部下を殺し、ウージンが脱獄させたリスト者の行方もわからない。クーパーはこの状態を司法省にどう説明し、チームの存在を継続する理由を見い出せば良いのかという。レッドとFBIとの関係は消去され、レッドは状況の変化に応じて、進む方向を変えていくだけだという。それでも関係を続けたいのなら、紹介する事件がある。サセックス州立刑務所でギャングのドンであるルーが、持ち込まれた銃で敵対する組織の囚人を撃ち殺した。巻き添えで看守と囚人も撃たれ、レッドの長年のチェス仲間も怪我をしたという。刑務所に銃を持ち込んだのは「ポストマン」という刑務所専門の密輸業者で、短期間で中部大西洋側を縄張りにした。これを逮捕、送検すれば司法省にクーパーはチームの存在価値をアピールできるだろう。「ポストマン」の本名はローレンス・ネルソンだと聞いたクーパーは30年前の裁判の事を思い出す。クーパーは殺人事件の陪審員として、ネルソンは勤務先のコンビニ店主を殺害した容疑で被告だった。クーパーは18歳のネルソンを無罪だと判断したが、結果的にネルソンは有罪となり25年間メリーランドの刑務所にいた。ネルソンは5年前に仮釈放されたあとは行方がわかっていない。チームはなぜこの件を捜査するのかといぶかるが、クーパーはネルソンのことをよく知っていて、危険な存在だと言い捜査を命じる。レスラーとシーヤはサセックス刑務所でルーに銃の入手先について質問するが、ポストマンにかかれば何でも持ち込めるので、それを恐れて何も言わない。レッドがポストマンが関わっていると見られる他の刑務所の囚人を指摘するが、皆口を閉ざす。サセックス刑務所内の監視カメラの映像の分析をハービーに任せ、ルーの金の動きを追うとルーの弟がアコーディア銀行の口座に1万ドル入金していることがわかる。アコーディア銀行はFBIに対して情報を提供しないため、クーパーはレッドに頼むことにする。ハービーは刑務所内の監視映像を分析し、ポストマンの配達は独房内で行っているという。決定的なシーンは見つからなかったが、特徴的な音声を拾い出し、静かなドローンによる配達でだという。ルーの独房の窓には何らかの細工があるはずだ。レッドの情報でジーナという女性がネルソンの調達係とわかる。ジーナはネルソンとは直接会ったことはなく、要望された品物を調達して渡すだけだという。他にも調達役がいるようだが、最近はなにかの装置や薬品を頼まれるという。クーパーはネルソンが最後に収監されていた刑務所の所長に話を聞く。ネルソンは前の刑務所で素行がよく、ここへやってきた。同房の囚人の影響を受け、電気工学を勉強して準学士号を取得したという。ネルソンは終始無実を訴えており、刑務所長も事実なのではないかと感じていた。ジーナがネルソンに調達した物資の中で、ハービーはロザリオに注目する。ロザリオの玉はマメ科の植物のアブラス・プレカトリウスから取られており、この豆にはアブリンという強い毒が含まれている。ネルソンはジーナからこのアブリンを抽出するための薬品を調達しており、その量は大量になるという。仮に刑務所の食べ物や水道に使えば数千人規模の死者がでるだろう。ネルソンは囚人がアブリンを作るのを手助けしているのか。しかし、どの刑務所で使うのか絞り込めない。デンベはジーナの顧客リストの番号を見て、囚人番号だという。特に多く注文がある囚人はピットマン矯正刑務所の囚人で、ネルソンが入っていた刑務所で、しかもネルソンの同房者だった。ユージーン・キャンポスの監房を調べると、窓ガラスが外れるようになっていた。実は毒が持ち込まれたのではなく、ユージーンが監房で精製したアブリンをネルソンがドローンを使って外に持ち出していたのだった、ユージーンはアブリンの製造は認めるが、ネルソンの攻撃対象やその目的については口をつぐむ。ハービーはアブリンを非常に細かい粉末にしてエアロゾル化すれば、化学兵器になりうるという。クーパーはレッドにエアロゾル・アブリンを購入しそうな客の情報を求める。レッドはネルソンのことはクーパーの方が知っているのではないかという。レッドはクーパーがネルソンの裁判の陪審員をしていたことを知っていた。クーパーが初めて刑務所に送った人物であり、彼は本当にそれが正しかったのか自信がなかった。クーパーは陪審員の中で一人無罪を主張し、ネルソンの恋人が彼が自白したと証言をしたとき、彼女は他の理由ですでに警察に勾留されていたことに注目した。しかしその情報は判事により記録から削除された。当時の記憶を思い出すクーパーはネルソンの隠れ家が所有する山小屋ではないかと気づく。レスラーとシーヤが山小屋に向かうと、すでにネルソンの姿はなく、工具や器具がたくさんあるラボのような状態だった。壁にボルティモアのどこかのビルの空調システムの図面があり、ここにアブリンを拡散させるつもりと見られる。政府のビルと見られるが絞り込むことができない。ネルソンの記録を調べていたクーパーは裁判の時に判事が削除したファイルを見つける。当時検察官だったクリストファー・ジェイは自らの政治的野心のため、ネルソンの恋人に嘘の供述をさせ、現在は州の検察総長となっている。クーパーはネルソンがジェイのいる建物を狙うと考え、現場で避難を呼びかけた。空調システムを触れるのは地元の4809支部であることから、レッドが組合のボスに頼みクレートに隠れたネルソンをそのまま「郵便局」に運ぶよう手を回す。隠れていたネルソンはここはどこかと驚き、クーパーはかつて裁判の陪審員だったと明かして、昔の恋人が麻薬容疑で取り調べられている時に、警察に話していた調書をネルソンに見せる。この供述は検察によって伏せられ、ジェイは殺人事件を早く片付けるために、恋人に嘘の証言をさせ、その代わりに彼女は刑務所行きを免れたのだった。クーパーは当時、自信がないままネルソンを有罪にしたことを詫び、今回の容疑でネルソンを送検するものの、過去の事件については記録を消して、ジェイの罪を追及すると約束する。今更それが何になるのかというネルソンにクーパーは大いに意味があると答える。レスラーはスポンサーとなったプリチャードに寄り添い、支えになろうとする。レッドはアグネスにチェス盤を送り、一緒に対戦できるよう教えるという。クーパーがクウェイトで秘密任務の際反乱軍に襲われて、同僚を置き去りにしたという出来事がありましたが、その後程なく除隊していたのですね。証拠も動機もそろっているという他の陪審員たちに対して、ネルソンが一貫して無実を訴えていることや若者の人生を壊してしまう決定に慎重になるクーパーは、青臭いというか正義感にあふれている印象です。そこで「12人の怒れる男」的な展開になるのかと思ったら、人生の先輩風の陪審員長から「人生では十分な情報があるわけではなく、与えられた事実を考慮して最善の選択をする、それが人を公正に扱うということ」と諭され従ってしまう。まさか、検察が嘘の証言をさせていたとは思いませんので、その場にいた人は有罪と判断するしかないのですね。陪審員の責任を問うことはできないし、そのせいで人生を壊された方はやりきれない。裁判は非情ですね。でも、そうでなければ人を裁くのはできないかな。こういう経験を重ねてきて、クーパーには自分にできる事で悪人を捕まえ正義を行うというスタンスになったのかな、と思いました。レッドに良いように利用され、騙されても今の仕事を辞めるつもりはない。でも先シーズン、自らに殺人の容疑をかけられた時は褒められない行動に出ましたよね。いろいろ矛盾はあるのですが、まあ人間的なキャラクターということになるのかな。そういうクーパーに対してレッドは100歳くらい年長者のような物の言い方で、何でも知っているし将来を見通している。それがまあ、レッドの魅力なんですけどね。アグネスとは相変わらず良い関係で、ゲーム機はできないけれど、チェスならできるだろうということで、激甘なおじいちゃんぶりを見せていました。アグネスもいつまで付き合ってくれるだろう。(笑)
September 30, 2023
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