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シリーズフィナーレ。10シーズンにわたる長い旅が終わりました。最終回についてはまあ、いろいろ意見はあるでしょうが、私は思ったよりは良かったと思いました。ただし、あってもなくてもほとんどやらなくても良いような最終回でもあったわけで、まあ、身内向けのものだったのかなという印象です。瀕死の重傷を負ったデンベをレッドは最寄りの介護施設に運び込み、自分の血を輸血すると外科医を呼び寄せ緊急手術を施させる。デンベが連れ去られた現場では親友のハドソンを殺されたニクソンが、クーパーのチームがレッドの急襲を知っていたのだろうとクーパーらに詰め寄る。レスラーは防弾ベストに3発撃ち込まれ、肋骨を折ったが、それもニクソンから見るとラッキーだったと言えるのかどうか。レスラーはデンベはレッドと一緒に行くことを拒否したと言い、その場にいたイシュウッドも証言するが、敵意むき出しのニクソンは納得しない。デンベが担ぎ込まれた介護施設が判明し、FBIが駆けつけるが、レッドの姿はなかった。デンベの手術は成功し、医師は輸血をしたレッドの体調を指摘する。レッドには休息が必要で「旅に出る」と言っていたという。感情的になったニクソンは、レッドを見つけたら殺すという。ハービーはその言葉を聞いて、レッドを探すのに手を貸せないと自ら降りてしまう。クーパーは残ったマリクとレスラーに意志を確認する。今のところ、レッドが国外に飛んだという証拠は掴んでいないが、NYの公衆浴場に何か手がかりがあるかもしれない。クーパーはニクソンにレッドを殺すというなら、ニクソンも責任を取らなければならないと念を押すが、ニクソンは敵意むき出しでクーパーに悪態をつき、クーパーは思わずニクソンを突き飛ばしてしまう。ニクソンには言わないまま、クーパーとマリクがレッドの根城を調べていると、デンベの意識が戻ったという連絡が入る。そこにクーパーらを尾行してきたニクソンが突入し、この場所の事を黙っていたチームを疑う。クーパーは探したければここを探せと言って立ち去る。レッドはとあるヴィラで体を休めていた。徐々に体力は回復しており、オーナーのアンヘラに散歩に行きたいという。マーケットを訪れたレッドは果物などを買ってヴィラに配達するよう頼む。デンベと電話で話していたシーヤは、先程の公衆浴場でなくなっていたものを思い出す。レッドが伝説の憧れの闘牛士を倒した牛の頭蓋骨をメキシコから手に入れ、持ち帰っていた。レッドはその牛の頭蓋骨を故郷のスペインの牧場に戻すつもりなのかも知れない。セビリヤの近くにレッドお気に入りのヴィラがあり、レスラーが向かう。レッドはアグネスに様子を聞く電話をかけた後、クーパーにも連絡を入れる。デンベの枕元にいたため、レッドはデンベの無事を喜ぶ。レスラーがヴィラに到着し、アンヘラに中を見せてほしいと頼むが、そこにレッドの姿はなかった。レスラーからの連絡に、デンベはマーケットに行くべきだとアドバイスする。レッドはレスラーが訪ねてきた事を知り、アンヘラにミウラ牧場の場所を聞く。ミウラ牧場に何かあるのかと問われ、レッドはそこにいまはないが、あるべきものが大事だと答える。司法省の極秘会議で、レッドに情報を流したデンベは起訴されないことになった。しかしデンベは免職となり、クーパーは力が及ばなかったと詫びる。デンベはレッドについて、冷静に死と向き合い、いかに生きるべきかを追及したレッドが好きだったという。ディラン・トマスの詩「穏やかな夜に身を任せるな」を引用し、レッドが害を及ぼす敵に対して怒り、愛するものを守るために怒ったという。光が消えゆくと知りながら平和と喜びと楽しみを見つけ、避けられない終わりが来ることを知りながら情熱を燃やして生きる。レッドと過ごした我々の時間は「どう終わるか」ではなく、レッドはどう生きるか「怒ること」を我々に示したのだった。レスラーはマーケットで聞き込みをし、レッドが一昨日に訪れ、ヴィラの離れの方に泊まっていたという情報を得る。すぐにヴィラに戻るが、レッドは散歩に出た後だった。牛の骨も銃も残されていた。レスラーは現地警察に連絡を取り、周辺をヘリコプターで捜索する。美しい景色を眺めながら牧場に到着したレッドは、雄々しい黒い牛と対面する。レスラーが駆けつけた時、レッドは事切れていた。レスラーは「彼を捕まえた」と連絡する。(完)実際スペインでロケをしたようですね。本当に美しい景色で、レッドの死に場所としてはふさわしいというか、結局彼はどういう死に方を選ぶのかという点では、満足できたのではないかな。憧れのマタドールと同じように牛に殺されたのですし、あの牛だってマノレテ?の子孫だったかも知れません。個人的には交通事故の巻き添えとか、流れ弾に当たるとか、惨めに路地に倒れていて誰も気が付かなかったとかの方がノワールな感じで好きなのですが、さすがにそうはいかないですよね。(笑)バックで流れていたスペイン語の「My Way」はあまり深い意味がないのかも?失恋の歌らしいですが、英語で「これが私の生き方だ」だとベタすぎるような気もします。ともあれ、レスラーが最後に"I've got him!"と叫ぶ終わり方も映画ぽくて、良かった。落ちていた帽子を被せてやるのは彼なりのリスペクトだったでしょうし、個人的にはレスラーがレッドとの関係に終止符を打った事が満足です。その後のチームのことはわかりませんが、きっと彼はリズの墓にそのことを報告して、新たな人生に向かって行くのでしょう。10年たっても美しいスタイルを維持し続けたディエゴが良かったなと思います。もちろん、このエピソードの山場は涙を流すデンベでしょうね。寡黙なキャラクターだけに、しかも寝たままだし、見せ場となりました。レッドから輸血を受けて生き延びたのだから、彼の中にレッドは生き続けるような気がして、デンベはレッドを思い続けながら生きるのでしょう。クーパーはそれなりに政治力を使って生き延びるのでしょうね。アグネスを一人前のしなければならないし、もう危ないことはしないで穏やかに生きてほしいです。で、結局レッドは何者か分からなかったというのが、多分多くの期待を裏切ったのだろうと思いますが、これも想定内かな。レッドの遺体がFBIの秘密基地に保管されて、あれこれ調べるという終わり方も想像しましたけど。(笑)制作側もさじを投げてしまったというか、誰でもないし、誰でも良いのですよ。ジェームズ・スペイダーだったということが意味があって、10年間彼なりのレディントンを演じきったことに感謝したいです。
December 20, 2023
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これも実際にあった話からヒントを得ているのか、セレブのドロドロのスキャンダルというエピソードでしたね。ゲストのBradley Whitfordはテレビ業界の裏側を描いた「Studio 60 on the Sunset Strip」にも出ていたので、今回キャスティングされたのだろうかと思いました。出て来る人がみんな業界人というドラマは、昔のドラマにあったような気がします。ダニエル・スティールのTVドラマみたい。まあ、そんな古くささは感じましたね。ただ、ちょっとビックリなシーンもあり。有名なテレビプロデューサーのフランク・マドックスが、離婚した妻から8歳の娘に性的虐待をしたという訴えを受ける。フランクの元妻キャサリンは女優出身で、フランクとは娘の親権を争っており、娘チェルシーの不調を聞いたキャサリンが小児科医に診せて、性的虐待が確認されたという。キャサリンは一番下の妹ローズとフランクが不倫をしていることを知り離婚したが、ローズは19歳で現在フランクのドラマに出演している。今回の訴えは妻側から夫への復讐という事も考えられる。SVUはチェルシーがカメラの前で父親が洗濯室で行為をしたという告白ビデオを手に入れ、フランクを聴取するが、フランク側は面会日はキャサリンの家でチェスをしていただけだと言い、はっきりとは虐待を否定しなかった。SVUはキャサリンの家でチェルシーの話を聞くことにするが、父親とはゲームをしていたと言い、役を演じて上手ければ将来テレビに出して貰えると言われたという。キャサリンは元夫をかねてから疑っており、2人きりにはしていなかったが、自分と妹のメイビスが留守中に、シッターが目を離したすきに2人は洗濯室に入ったらしいという。そのシッターはフランクからタバコを吸っておいでと言われ、数分その場にいなかったが、戻ってくると2人が洗濯室から出て来るところだったと話す。チェルシーの衣服は乱れていたという。元夫妻にはもう一人息子がいるが、フランクは女の子しか興味がなく、息子は触れようともしなかった。やがて、18歳の時のローズの写真がネットに出回り、マスコミは大騒ぎとなった。フランクがその写真を撮影しており、これもキャサリンの作戦なのか。再度キャサリンを訪ねると、3姉妹の真ん中のメイビスが話をする。フランクはずっとチェルシーに執着してきて、姪を心配してカメラを家の中に設置すると、フランクとローズの関係が判明して、キャサリンにばれてしまった。一方、ローズは自分の写真の流出はキャサリンの仕業と疑っており、すでにフランクとは婚約しているという。家宅捜索の結果、洗濯室からフランクの毛髪や指紋が見つかり、フランクは苦しい言い訳をする。しかし、その後フランクは反撃に出て、自らテレビインタビューを受けて潔白を主張するだけでなく、キャサリンが自分の評価を落とすために娘を洗脳して、役を演じさせていると訴える。激怒したキャサリンは娘を連れて撮影現場に乗り込み、ローズと言い合いになる。その様子がメディアに流れてさらに泥仕合となった。意を決したキャサリンは娘を証言させて、夫を起訴する事を決断する。裁判ではチェルシーも証言を行い、犯行の様子や秘密を守ったらフランクの番組に出演させてもらえると約束した事などを話す。バーバはキャサリンに、ローズも幼いころからフランクに虐待されていたのではないかと質問する。しかし、シッターは最初の証言を覆して、フランクはずっと娘とチェスをしていたと言い、弁護側の裏工作が疑われた。アマンダは才能と立場のあるフランクがあえて娘を虐待するような事をするのは理にかなわないと言い出す。マーフィー警部補はアマンダに強い男に対するコンプレックスがあるのではないかと問う。フランク本人の証言の日、メイビスは傍聴に来なかった。オリビアは姉と妹の陰で目立たないメイビスも、実はフランクの被害者では無いかと疑い、話を聞く。メイビスは12歳の時にフランクのドラマに出演し、その後レイプされたと告白する。ローズにも忠告したが嫉妬だと思われてしまい、何とかしたいと思いローズの写真を流出させた。フランクは金に物を言わせ、自分に才能があるので何でも許されると思っているらしい。実際、フランクのやり方を知っているので裁判で証言したくないというと、オリビアはチェルシーのためにも証言して欲しいと説得する。メイビスがテレビ番組に出演してフランクの罪を暴くと、フランクはローズとフランスに逃亡する。フランス国籍を持っているため、今後はアメリカには戻らないという。裁判はフランク欠席のまま、最終弁論と評決が行われ、フランクは性犯罪で有罪となった。キャサリンは勝利を宣言するが、果たしてもしもえん罪なら、証言をしたチェルシーは母親の重荷を背負い続けることになると、SVUは複雑だ。フランクというプロデューサーが若い女優に目を着け、結婚して女優業から足を洗うと、その年の離れた妹たちを順番にテレビに出してやると甘い言葉で誘い虐待し、最終的には実の娘に手を出した、ということですね。3姉妹の両親は一体何をしていたんだろう。早くに死亡していたとか?よほどテレビプロデューサーは権力があって魅力的だという描かれ方でしたが、裁判の結果がどうあろうと、噂だけでもかなりなスキャンダルになるんじゃないかと思いました。スポンサーだって、嫌がりますよね。才能、才能というが、有能な人であっても、小児性犯罪者となれば、世間も許さないでしょう。まあ、そいういう胡散臭さをさすがにブラッドリーは上手く演じていましたね。オリビアはマーフィー警部補の下で働くことに問題はなさそうでした。というか、落ち着くべき場所に戻った感じ。一方、アマンダのダークサイドを知るマーフィーはアマンダの不安定さを気にしている。困った上司や家庭での両親の問題など、これまでSVUの誰もが面倒を看てやらなかった事が逆に不思議でした。そして、びっくりなのがアマンダとニックが?!というシーン。いつの間に?ニックもオリビアの家に居候して、今ではアマンダの家に転がり込んだのか。そういえば「お前たち、何かあるのか」という台詞もありましたね。伏線だったのかな。ということは、今シーズン残り2話で、何か進展があるかも知れませんね。ちなみに、シーズン16もあまり間を開けずに放送が始まるようですし、まだまだSVUから離れる事はできません。(笑)
September 22, 2014
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『ルール91』シーズンフィナーレ。ほぼ、予想通りの展開。最後のはおまけでしたね。マクギーらは武器取引の潜入捜査に客として臨み、なぜか身元がバレて、売人たちと撃ち合いになった。売人のボス「フローリ氏」は銃撃戦の中逃亡したが、ビショップは見事な腕前で2人の売人を撃ち殺した。2人の身元は不明だが、携帯には同じ番号に何度もかけていることがわかる。ジャーナリストのマーシーが追っている連続殺人事件で、100日ごとに犯行が繰り返されるというパターンを見つけたという。そのバターンでは4人目が先月に殺されているはずだが、まだ見つかっていない。ギブスは捜索範囲を広げるようアドバイスする。NCISが武器ディーラーのボスの家と思われる家に突入すると、そこは家具も何もない空き家だった。しかし、床下に大量のライフルがあり、NSAの機密文書があった。内容はアルカイダの指導者を誘い出すためにシリア難民を囮に使うという作戦に関する情報で、なぜ武器ディーラーが国家機密を盗んだのか謎だ。ビショップはかつてNSAの分析官だったが、その時の同僚の多くは辞めており、機密文書に関してはナイト捜査官に任せるという。パーマーは、スライディングをしながら容疑者2名の心臓を撃ち抜いたビショップの腕前に驚く。2名の胃からは、同じリンゴのような果物が採取されており、身元を突き止める手がかりになるかもしれない。ギブスはマーシーと連続殺人事件について調べはじめてから、尾行されていることに気づき、マーシーの仕事場を調べる。マーシーもまた監視されており、マイクを見つけたギブスはマーシーに事件から手を引けという。あえて「俺は手を引く」と声に出すと、ギブスはマーシーに自宅も調べるように検出器を手渡す。ヴァンスはNSAから機密文書を流出させたのはビショップ本人だと報告を受け驚く。エリス副長官は文書が流出したのは10年前で、時系列に沿って調べた結果ビショップしか該当しないという。ヴァンスはとりあえずNCISでも報告を精査すると引き取るが、ビショップには自宅待機を命じる。ビショップは潔白を訴え、マクギーもトーレスもビショップがそんなことをするはずはないという。ケイシーが調べたところ、リンゴと思われた果物は「オオサンザシ」という植物の実で、中国北部では串に挿してりんご飴のようなビンタフールという形で食べるという。中華料理店などで扱っていないか調べることにする。ビショップはギブスの自宅を訪ね、ギブスに怒りをぶつける。ギブスはチームに何も言わずに身を引いたが、もう元の仕事に戻る気はないと言うべきだったという。ギブスはビショップの今の立場はそんなことを言っている場合ではないだろうと答える。ビショップは本部に戻ると、ヴァンスに自分が文書を流出させたと自白し、辞職する。一切の弁護もいらないというビショップに、マクギーは仕事をトーレスとナイトに任せると、去っていくビショップを追いかけていく。ビショップは罪のないシリア難民を利用するNSAの作戦は間違っていると言い、内部告発ももみ消されるだけなのでしなかったという。スパイの容疑がかけられれば、懲役20年となるが、それでも守ってくれなくて良いというビショップに、マクギーはずっと同僚に嘘をついてきたのなら、他に何を隠しているのかと問う。ギブスは4人目の犠牲者が湖に遺棄され、まだ見つかっていないという考えのもと、ボートで湖の北側を調べるつもりだ。マーシーには関わるなと拒む。ナイトはビンタフールを扱う中華料理店から宅配で注文した人物を突き止めた。ナイトとトーレスがフローリことムラティという男を逮捕し、マクギーが尋問するが、男は銃の隠し場所にあった文書については何も知らないという。ギブスはビショップが決意を固めてNCISを去ることに、君を誇りに思うと告げる。製作中のボートが完成し、つけた名前が「ルール91」、それは去ると決めたら後ろを振り返るなという意味だという。ビショップはジヴァのハンドラーだったオデットに準備が整ったことを伝える。オデットは最後に片付けることがあるという。ジヴァが隠れオフィスとして使っていた家に、トーレスが現れビショップに質問に答えるように迫る。ビショップは工作員になるために、あえて過去の経歴を捨て不祥事を起こしたNCIS捜査官として去る事に決めたという。文書はオデットが捜索現場に仕込んだもので、トーレスとの間に起こった事は想定外だった。今後、どれだけ任務に関わるのかわからず、説明を求めるトーレスにビショップは「さよならニック」と言い、キスを交わす。ギブスは完成した「ルール91号」で湖を疾走する。しかし突然船が爆発し、ギブスは湖に投げ出されてしまう。ギブスは筋金入りの海兵ですから、水の中でも平気だろうと思っていました。岸まで泳ぎ着くでしょうが、せっかく作ったボートが粉々になって残念。「ルール91」も瞬殺されたみたいな印象です。(笑)それにしても、どうやって地下室からボートを出したのか。ビショップはもう、あの時点(The North Pole)でNCISを去るときはスパイになるだろうと見せていましたから、この展開に疑問はありません。訓練期間はシーズン17だったから、1年半というところでしょうか。その時から降板する時期を待っていたわけですね。ギブスが戻らないと決めたのが決断のきっかけとなったということですが、ビショップのギブスへの問い詰め方がこの前のジヴァを思い起こさせました。そして、ビショップとトーレスとはそれなりの関係になったというけれど、無理やりな展開だったなと思います。まあ、いずれシリーズが終わる時にこっそりとビショップが戻ってきてトーレスと、という伏線かもしれないが、どっちでも良いです。来シーズンからは遠慮がちのナイトがビショップのぬけた穴を爽やかに埋めてくれるのでしょう。ギブスが巻き込まれた連続殺人事件の犯人は、ボートに爆弾を仕掛けたということかな。来シーズンに解決するのでしょうけど、実はマーシーさんが犯人だった、というオチなら面白いなあと思ったりしますけど。(笑)いや、何か必要以上にギブスに執着しているようのい見えるのですが。
October 20, 2021
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『ギブスの船出』さよならギブス、いつかまた会う日まで。本国でもテレビドラマの歴史にいくつも残し、貢献したキャラクターとついにお別れです。ギブスにレミアを連れ去られたFBIはギブスの逮捕に動く。そのころ、ギブスとマクギーはアラスカのナトックベイにいた。ソノヴァ工業は今日、ここで銅山開発の起工式を行うことになっている。開発の認可は今日下りたのだという。CEOのソニア・エバーハートが銅山開発に反対する人々を殺すためにレミアを雇ったのかどうか、まだ解明されていない。ギブスらは最初の被害者、リビー・アロナクの父親に会う。リビーはソノヴァの銅山開発が自然にもたらす影響を懸念しており、会社が発表した報告が嘘であることを暴く記事を発表しようとしていた。父親が最後に話した時はリビーは嫌がらせを受けるなどして、怯えていたという。記事が表に出れば、開発の認可は下りなかっただろう。しかし記事を発表する前にリビーは殺されてしまい、記事は奪われた。しかしどこかにコピーがあるはずだ。ギブスは自分と同じように娘を失った父親と心を通わせる。パーカー捜査官は上司からFBIのメンツを潰されたとして、司法妨害などでギブスの逮捕を命じられていた。ヴァンスにも出頭を命じて欲しいと頼むが、ヴァンスはマクギーを連れてアラスカに行ったと言い、停職中なので何も指図できないと答える。ギブスとマクギーは起工式を終えたソニアに銅山開発に反対した4人の死亡を追及する。ソニアはリビーは会社の出した報告書が正しいと答える。ダッキーがギブスからプロファイリングを頼まれ、NCISに現れる。ダッキーはパーマーに、ギブスの自宅を訪ね、これからアラスカに出かけようとするギブスと話をしたという。ギブスはこの半年間で部下の辞職や自身の停職など、重荷となる出来事が続いた。心配をしているというダッキーに、ギブスはもとの仕事に復帰する気がないことを告げ、2人は別れをかわす。ダッキーは、リビーの所持品の腕時計の裏側にQRコードがあるのを見つける。そのリンク先に、リビーは記事を保存していた。ソノヴァが銅山を開発し川に廃棄物を流すと、鮭はもう川を遡らなくなる。今の美しい自然に壊滅的な結果をもたらすことになる。しかしそれは、ソノヴァ工業が独自に調査した結果と同じだった。ソノヴァは調査結果を破棄して、自社に都合の良い報告書を公表している。リビーは匿名の情報提供者からその情報を得ていたが、それがレミアに殺された生物学者のブライアン・スタフォードだった。スタフォードの資料は、妻が持っているかもしれない。マーシーが遺族と交流を続けているため、スタフォードの妻に亡き夫のPCを提供してもらう。マーシーはギブスの様子を案じていた。トーレスはギブスは大丈夫だと答える。ケイシーはスタフォードの資料の中に、最初の報告書をソニアが目にしている証拠をつかむ。ギブスとマクギーがソニアの逮捕に向かおうとした時、パーカーが現れギブスを逮捕するという。ギブスはナトックベイの自然を守るためソニアを逮捕すると主張し、パーカーはソニアを逮捕するまではギブスを逮捕しないと約束する。ソニアと殺し屋をつなぐ人物がいると考え、ギブスとマクギーはこれから国を出るソニアに真の報告書のことで揺さぶりをかける。しかし、逮捕はできないと告げ、ソニアは外に待たせてあった車に乗り込む。ソニアは電話をかけようとするが、車の中にパーカーが運転手として潜入しており、ソニアを逮捕する。ソニアが電話をかけた相手は妻を殺されたハノーバーで、マーシーがオフィスに呼び出す。ハノーバーはナトックベイに土地を持っており、ソノヴァがその土地を買う条件として、反対派を殺す約束を引き受けたのだった。ハノーバーがレミアを雇ったが、悪巧みを知った妻を殺したという。トーレスとナイトがハノーバーを逮捕し、ギブスはマクギーに自分を逮捕しろという。そうしなければ、マクギーも逃亡犯を助けたことになる。ギブスは過去にたくさんの事件を解決してきたが、ナトックベイの自然を守ったことが最も意味があったかもしれないという。2人がパーカーの元に到着すると、パーカーはギブスの手錠を外す。パーカーはギブスが何をしたのか、元同僚であるフォーネルに聞き逮捕するなと説得されたという。自分が証言しなければ逮捕もなくなるが、そうなるとパーカーはFBIをクビになるだろう。ギブスはリビーの父親に事件が解決したことを告げ、リビーの腕時計を手渡す。父親はやっとこれで娘を弔うことができると言い、代わりにギブスにライフルを贈る。父親は娘を誇らしく思い、自然の中に今も存在しているように思うという。ギブスはマクギーと釣りをしながら、かつて父親と同じように釣りをしたことを話す。やがて、迎えの飛行機が到着するが、ギブスはもうDCには戻らないという。ここで何をするのか、いつまでいるのか決めた訳では無いが、この地で初めて感じる安らぎを今は手放したくないという。ギブスはマクギーに18年間の礼を言ってハグをする。いや~終わってしまいましたね、といっても、ギブスの出演がという意味ですが、地味ながら彼らしい幕切れだったと思いました。お別れエピソードなので、ヴァンス、ダッキーとマクギー、それとなぜかトーレスとの別れのシーンがありましたが、役者さんたちも実際の仕事仲間としての餞、ねぎらいの言葉だったのだろうと思います。余談ですが、合成した映像がなかったのは良かったです。思い入れは見る人それぞれだと思いますが、やはり第1話から共演しているダッキーとの別れは味わい深く、多くを語りませんでしたが、ダッキーの表情が感無量でした。個人的には壁に硫黄島のあの有名な写真があって、シーズン2で扱った硫黄島の生き残りの人の事件がマーク・ハーモンとしても思い出深かったのかなと思いました。もちろん、マクギーとの別れは、マークを尊敬するショーン・マレイなので格別なものがあったでしょう。それでも、送り出す方と違ってギブスはサバサバとしていて、解放された感じがしましたね。このエピソードは永久保存版にして、後から何度も見て楽しもうと思っています。ギブスの地下室に入ったパーカーが壁に大穴が開いているのを見て、納得するシーンはファンへの最後のサービスでしょうね。マーシーさんも最後に毅然と犯人と向き合い、記者として根性を示しました。犯人は、というかソノヴァとの間を取り持った人物は、わざわざ顔を出して印象を残していたのでなるほど、という感じ。おそらく彼がトーレスに電話をかけたのでしょうね。一人目の被害者のお父さん、連絡が取れなくなって娘の家を訪ねなかったのかというのはちょっと気になりましたが(それとリビーの腕時計をいつ誰が届けたのか)、美しい自然の中に生きる先住民の人だったことや娘を誇りに思うなど、ギブスと通じるところなどがこのエピソードをまとめる核になったなと思いました。また、パーカーは最後までかっこよくて、これなら大丈夫だと思いました。やれやれ、ほんとにこれで新しいNCISが始まるような感じです。ところで、スパドラさんでは7月からNCIS:Hawai'iを放送するとのこと、何かと本家やLAなどと関わりがあるのだろうと思うと楽しみです。
May 13, 2022
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『クアンティコ強盗事件』いよいよ、リー捜査官が出てきましたね。あれからどういう形でランガー捜査官の死の真実が明かされるのか、ずっと待っていました。クアンティコ基地にある銀行で現金強盗があり、民間の警備員のレイ・ヴィットリオが撃ち殺される。銀行に現金が運ばれてきたばかりだったため、トニーは内部犯行ではないかという。ヴィットリオの勤める警備会社の上司ポール・ハリスは、意外に被害は少ないと言い、連休前ならもっと金額が多かっただろいうと言うので、内部犯行説は薄れる。犯人グループは白のSVUに乗って逃走したが、基地内で燃やされた状態で見つかる。証拠を消すためと思われる。NCISに新人が配属され、ヴァンス局長の命令で、ドウェイン・ウィルソンが急遽ギブスのチームを手伝うことになった。ギブスは勝手に部下を押しつけられて、自分で選びたいと局長に文句を言う。ヴァンスは前回、ギブスが選んだランガー捜査官が国を裏切ったと指摘する。監視ビデオの映像を見ると、たった93秒間の間に犯行が行われ、しかもその間の映像がノイズ画面になっていた。アビーが逃走車の中の燃え残りを分析したところ、犯人は盗んだ金を全額わざわざ車の中で燃やした事が判る。犯人の動機が判らず、トニーとドウェインがFBIのデータで過去に似た事件がないかどうか調べる。ヴァンス局長は法務部門に戻ったリー特別捜査官を呼びつけ、新人を首にするための法的アドバイスを受ける。その後、ヴァンスはギブスにドウェインの個人評価を求めるが、ギブスはダッキーに相談する。ダッキーはギブスが自分の勘に自信を失っていると指摘する。犯人が下見をしたかも知れないので、監視ビデオを遡って分析したところ、警備員はヴィットリオ以外にもいたことがわかる。犯人の目的はヴィットリオ殺しだったのか?リサーチの結果、半年前に宝石店の強盗で、監視ビデオが同じ状況になった事件があった。しかも、警備会社が今回と同じで、監視カメラの映像をインターネットで送信していたため、一時的にアクセスが集中して負荷がかかり、映像がノイズ画面になっていたことが判った。ポール・ハリス社長に疑いの目が向けられるが、ハリスは大金持ちの女性と結婚する予定なので、金は必要ないと言う。ヴィットリオには21才の息子ジョーイがいて、絵画専門の窃盗を行い、半年前に姿を消したという。アビーは宝石店の監視ビデオに、クアンティコ事件の人質と同一人物が写っているのを見つける。腕のタトゥによると、電子窃盗犯のジェームス・メイヤーズと判り、メイヤーズはジョーイと刑務所で一緒だった。犯行は刑務所仲間の4名によるものだと判る。ジョーイが半年前に盗んだダイヤと共に姿を消したため、父親を殺して、ジョーイが葬式に姿を現すのを捕まえようとしたのか?ヴィットリオの葬儀に急いだギブスらは、容疑者を見つけ、ドウェインの機転で追い詰め逮捕する。ギブスは自信を持ってドウェインを推薦し、死んだランガー捜査官に思いを寄せる。ギブスはNCISを訪れるリー捜査官の様子の変化に何かを感じ始める。ドウェイン君はなかなかやり手でしたね。爽やか系で、頭の回転も良い。新人いじめをするつもりだったトニーも、彼の志望動機を聞いて敬意を表した。ドウェインの父親がベトナムでNIS(NCISの前身)の捜査官に世話になった(上司殺しで無罪を証明してもらった)、というのはギブスの上司だったフランクのことでしょうか?ヴァンス局長は自分の好みの捜査官を選んで、それ以外は転勤させるつもりのようですが、マクギーがお気に入りのよう。いずれはトニーやギブスを追い出すつもりなのか。ギブスは勘で動くタイプで、トニーもギブスタイプらしい。(爆)ギブスも、ヴァンスには始めから上司という姿勢が全くなく、対立状態ですね。ドウェインは平均点の捜査官だそうですが、多分、ギブスは彼には可能性を感じていたでしょうね。それが間違いないと判ったとき、やはりランガー捜査官の裏切りについてもギブスは疑問を感じたはず。珍しく一人でバーに飲みに行き、殉職した仲間をたたえるボードにランガーも加えてやった。そこにはキャシディ捜査官の写真もありましたね。良いシーンでしたが、ケイトやジェニーの写真はないのね?同時に、ギブスの勘が働き出して、今度はリー捜査官に対して何か違和感が感じられたようです。あれから変化は見え見えで、彼女もとたんに悪女キャラになってしまった感じですが(爆)。
July 30, 2010
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『ゆがんだ恩返し』ブレンダを苦しめるにっくき弁護士ゴールドマン。今シーズンはずっと悩まされていますが、本丸での一騎打ちの前に、意外な展開となりました。それにしても、ブレンダのしたたかさ、強さには圧倒されますね。すごい!タレル・ベイラーの双子の兄と同僚の軍人を殺したレジー・モーゼスの元にゴールドマン弁護士が現れ、レジーの再審請求をするので、ブレンダの裁判で証言してほしいと頼む。それでブレンダを無一文にすることができる、自白したときの捜査官が堕落警官だと証言すればよい、というのだが、レジーが逮捕の直前、タレルが釈放されると電話したときに、関係者の名前をゴールドマンが知っていたため、レジーは激怒する。レジーは再審請求の書類を全て用意しなければ協力はしないと、ゴールドマンを追い返す。駐車違反の車の中に射殺死体が見つかり、その車の名義がタレル・ベイラーで、被害者がギャングの110クリップスのメンバー、Jロックでゴールドマン弁護士の名刺を持っていたため、ブレンダが現場に呼ばれる。この事件を捜査することでブレンダと市が訴えられている裁判に影響をするのではないかと、ポープとギャヴィンが対策を練っているところに、独自にゴールドマンを探っていたガブリエルが、ゴールドマンはレジーと面会したという情報を持ってくる。レジーがその後、使い捨て携帯にかけた音声が残っており、相手は判らないが5人の捜査官のうち口の軽い奴がいるらしいと話していた。ブレンダはゴールドマン弁護士がタレルを殺した犯人の名前を知っていると察し、直接尋問ができないので、レイダー警部に尋問してもらう。ゴールドマンは情報提供者の名前を明かすことはできないと協力を拒みながら、Jロックはタレル殺害を目撃していたと漏らしてしまう。しかしすぐに、Jロックからはタレル殺害の場にいたメンバーの名前について何も聞いていないと答え、ポープはレジーが電話をかけた相手を探れと命じる。どうやらシアトルにかけた事は判っているという。ブレンダは偶然を装って聴取室に入り、ゴールドマンがレジーの部下たちに殺される事になるので保護すると申し出るが、ゴールドマンは恐れる事はないと開き直る。そしてタレル殺害犯を逮捕することは、ブレンダが訴訟で不利になるぞという。ブレンダはあくまでタレル殺害の件で自分が潔白であると証明すると言い、ポープはまずはゴールドマンを見張り、レジーの部下の動きを探れと命じる。Jロックの携帯電話にはゴールドマンとの通話の履歴があり、ベイラーの裁判で証言するつもりだったという。Jロックとベイラーは友人同士で、ベイラーの車からは多数の指紋が採取された。身内の犯行を示しているというが、サンチェスはブレンダを他の刑事たちから引き離すと、Jロックを殺した実行犯を捕まえてもしかたない、指示した黒幕を捕まえなければならないという。しかも、それを重大犯罪班で捜査するとゴールドマンに情報が漏れるので、ブレンダ一人で探るべきだという。ブレンダは自分の部下の中に裏切り者がいるとは信じたくないが、覚悟を決め、フリッツに協力を求める。タレルが殺したコンビニの店主と孫の店は、「マイマ・インダストリーズ」という会社が買収し、その会社の倉庫がシアトルにあるという。ただしペーパーカンパニーで、そのオーナーはベイラーの家の近く出身のマービン・エバンスだという。エバンスはタレルの葬儀代を支払っていて、商売ではかなりのやり手で財産を得ていた。ブレンダはエバンスが黒幕と考え、警察に呼び、尋問の様子を部下たちに見せる事にする。レジーがかけた電話の相手はエバンス本人かと問い、Jロックはゴールドマンにタレル殺害犯の名前を教えたでしょうと鎌をかける。始めは様子を見ていたエバンスは「協力する」と答え、帰る。一方、監視していたゴールドマンは自分がエバンスのターゲットになったと文句を言いに来る。エバンスの名前はタレルの母親から聞き、タレルを殺せと命じた男だという。やはりゴールドマンは殺害犯の名前を知っていて、それを警察に隠したとブレンダが迫ると、しぶしぶゴールドマンは、レジーに告げた部下の名前のメモをブレンダに手渡す。重大犯罪班は4名の部下の現状を調べ、身柄を確保に向かう。ブレンダは部下を全員送り出した後、一人エバンスの高級マンションへと向かう。エバンスはブレンダを部屋に招き入れると、盗・聴器を身に付けているかどうかをチェックした上で、ブレンダの銃を取り上げ、Jロック殺害を命じた事を認める。お互いに得になったというが、ブレンダは間違いで殺された兄のタイや同僚の兵士はどうなのかと問う。エバンスはコンビニの店主チャーリーが地域のために力を尽くし、ギャングも手を出さない店だったのに、ビールのためにタレルがチャーリーを殺したのは許せないという。警察はチャーリー殺害で何も捜査してくれなかった、と非難するが、ブレンダはチャーリーはそんなしかえしを喜ぶのかと問い返す。ゴールドマンを殺すまで警察は手を出すな、二度とここに来るなと部屋から追い出されたところで、待ち構えていたFBIがエバンスを逮捕する。フリッツはエバンスの部屋を盗・聴していたのだった。Jロック殺しについては、4人の部下たちが取引目当てで自白を始めた。その後、ゴールドマンはブレンダへの告訴を取り下げ、市と和解を求めてきた。ゴールドマンへは100万ドルの費用負担が支払わるという。ブレンダは自分の潔白の証明を求めていたが、和解ではそれができず、さらに「ジョンソン規則」というのが取り決められると聞いて激怒する。それは警察が容疑者や証人を危険な環境に放置してはいけないと決めたものだが、ブレンダは私はタレル・ベイラーの事件で間違ったことをしていない、バカにするなと出ていく。レイダー警部はブレンダの気持ちを理解しつつ、最後に情報を漏らした人物の名前をゴールドマンから得るという。5人というと、プロベンザ、フリン、サンチェス、タオ、ガブリエルですよね。口が軽いというと、やっぱりプロベンザかな、フリンかなあ。誰が裏切り者でも嫌ですが、どこかで形勢逆転のひねりがあると良いなと思います。ブレンダは裁判で一切の妥協をしなかったし、タレル殺害犯を逮捕することは自分の判断でタレルが死んだ事になるので微妙なのに殺人事件を解決しようとしたし、本当に信念を貫いたのだなと感じました。普通なら、タレルが殺されたことに少しは罪悪感を感じるのじゃないかと思うところですが、そうは考えないのですね。揺るぎがない。やはりそうでなければ責任ある立場に立つことはできないのでしょうね。また、危険だからと反対しつつフリッツがバックアップで協力するというのも凄いことですよね。こちらも「夫」の立場でダメだと止めそうですが、エバンスはブレンダを殺さない、傷つけないという確信があったからでしょうね。怖かったはずなのに、大したものです。少なくとも犬だけでも気後れしそう。市の立場でブレンダの同意は必要ないという話でしたが、和解という形が受け入れられるかどうかがブレンダの進退を決めるのかも知れませんね。ポープは難しい案件を上手く処理した事になるのかな。スリムになった狸オヤジは、やはりやり手です。
March 11, 2013
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今シーズンのゲスト、ヴォーンはどう見ても腹黒いタイプですが、もう一人のゲストキャラクター、ジェシーは逆にBNの中でも別格にヒーロータイプですね。演じるのが「サードウォッチ」のコービー・ベルなので、どうしても「良い奴」のイメージが付きまといます。それにしても、ジェシー強いな。マイケルは自分のせいで防諜班を首になったジェシー・ポーターが気になる。彼のためにも、サイモンの脱走を助けた組織の黒幕を明らかにするつもりだ。ヴォーンによると、FBIは逮捕されたジェシーを釈放して、機密情報を盗んだ犯人を捕まえるつもりらしい。そのジェシーはこちらが監禁するから心配するな、というヴォーンに対して、マイケルはジェシーの頭の中の情報を利用すべきだと主張する。ジェシーが使うビルの電話交換機に盗・聴器をしかけ、手がかりを待つ。マデリンはガレージを他人に貸し出すという。ジェシーが何者かに呼び出されるのを察知したマイケルは、ビーチでジェシーが人と会っているのを見張る。そこに殺し屋が現れ、ジェシーを狙う。マイケルらの助けでジェシーは生き延びるが、何とジェシー本人がマイケルの倉庫に現れ、助けを求める。ジェシーによると、かつての敵で、アジアの麻薬売人だったカーンから、200万ドル横領したとして命を狙われているという。カーンは現地でのトラブルの結果、取引でアメリカに来て、ジェシーが担当していたが、資金を引き揚げるのに別の中国人に盗まれ、それをジェシーが横領したと勘違いされてしまった。マイケルはカーン一味に違法な重火器を買わせて警察に逮捕させる作戦を立てる。さっそく、マイケルはカーンに接触し、自分もジェシーを捕らえたいがそのためには重火器が必要で、居場所を教える代わりに武器を買って欲しいと申し出る。カーンはマイケルを鼻先であしらい追い返したため、マイケルはジェシーの右腕リーに恩を売る作戦に出る。ジェシーがリーの自宅を単独で襲い、そこへマイケルが助けに入ることになっていたが、ジェシーが予想を超えた派手な撃ち合いを演じたため、マイケルはその場でアドリブを演じなければならなかった。結果的に、カーンは取引に応じ、違法な武器を用意することになった。マイケルに不信感を持つリーを上手く利用して、カーンの車に武器を運ばせて警察に通報し、逮捕させる事に成功する。しかし、ほっとしたのもつかの間、カーンはATFにコネがあり釈放されて、自宅に戻ったジェシーを誘拐する。金のありかを吐かせるため、ジェシーを拷問しているというので、マイケルは新たにリーがカーンの金を盗んだ事にするため、バリーにリーの銀行口座を操作させ、捕らわれているジェシーにこちらの作戦を気づかせるため、「カンペ」を作る。マイケルはカーンのところに出向き、ジェシーの親戚の死をでっち上げ、「カンペ」を見せて母親の命が危ないと脅す。状況を察したジェシーが話を合わせて、リーの口座番号に金を送ったと言うと、怒ったカーンとリーが銃を向け合い、相撃ちになってしまう。マイケルはその隙にジェシーを救い出し、マデリンの家に間借りさせることにした。ヴォーンは早速ジェシーの持っている情報に興味を持つ。ジェシーは首になる直前、戦争やテロ事件の黒幕のしっぽを掴んでいたという。マイケルは同じ目的のために組もうと持ちかけるが、ジェシーは必ず復職して自分を首に追い込んだ人間を見つけたら殺すと念を押す。マイケルは了承する。このジェシー・ポーターという男は元々兵士で、悪人と見れば誰でも追いかけてしまうタイプなので防諜班に就いたという。彼はチームワークが苦手で、個人で暴走気味。一緒に組むにしても、彼をコントロールすることが難しい。戦闘能力も高そう。そういう中で「俺を消した奴は必ず殺してやる」というのは怖いですね。始めにその筋では有名なマイケルを頼ってきたところに、偶然とは言えない物を感じて、すでにマイケルがやったことを何か知っているのじゃないかとも感じます。マイケルは罪悪感からジェシーを助けようとしたわけですが、その男に最後は命を狙われるとなると今シーズンかなり盛り上がりそうですね。しかも、マデリンのガレージに下宿するわけだから、人間関係的にも深くかかわりそう。それにしても、バリーはいつもフィーに良いように使われて、しかも最短で最高の仕事をするから手放せませんね。ディナーごときであれだけの仕事をするんだから、もう、子分ですね。(笑)
August 28, 2011
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#16 Bête Noireノーフォーク海軍基地のリトルクリークでテロリストの疑いをかけられたカサムをNCISが取り調べようとして、武器を出したためギブスが射殺した。ダッキーは深夜にイスラエル大使館からの要請で、ロイヤルネイビーの将校の検視で呼び出される。しかし、ジェラルドが遺体袋を開けると中から銃を持った男が現れる。男はカサムの遺体をチェックした後、血液などの検視室で採取した証拠品をもってくるようにいう。アビーは1ヶ月前から検視室恐怖症になっており、証拠品をケイトに託して検視室に持っていってもらう。男はケイトが捜査官だと見抜き、人質に取ると同時に、ダッキーが嘘をついたとしてジェラルドの肩を撃ち向く。ギブスは検視室で何かが起こっていると察し、カサムの背後関係を追うとともに、検視室の様子を探る。男はカサムの家宅捜索の証拠品を持ってくるようにギブスに告げるが…ついにアリの登場ですね。初見時にはテンポも早いし、ハマスがなにかもわからずただ見ていただけですが、今となるとはー!と思います。リトルクリークではイスラエル軍が訓練を行っていたところで、売店の男が天然痘のウィルスを使ってテロを行おうとしていた。しかし、ギブスが尋問前に仕留めたため後始末の男がモルグに侵入した。その男の冷酷で知識の高いところやサイコぽい様子など、存在感は圧倒的で、脱出困難と思われていた場所からまんまと逃げおおせてしまう。一体やつは何者なのか?この時、ケイトとアリの間には何かの繋がりが生じたのが見られますね。ケイトは気が強く仕事熱心なために事態が裏目に出てしまうのですが、アリの目から見るとケイトはミニ・ギブスですよね。当然、アリはケイトに執着心を持っただろう。そして、せっかく優秀だったジェラルドがこのエピソードで退場してしまう。多分、弟子としてそつがなく、後のパーマーのようなゆるい会話ができなかったからなのだろうなあと思います。タイトルはフランス語で「大嫌いなもの、人」でギブスは「知っている、悪夢だろ」と間違えるわけですが、邦題はそこを上手く使っていますよね。最終話でまたアリは登場しますが、アリの本性はまだ見えてきません。#17 The Truth Is Out There流行りのナイトクラブの地下トイレの屋根裏が抜け落ち、遺体が落ちてきた。死亡していたのは、パクスタント・リバー海軍航空基地の倉庫に勤務するゴードン一等兵曹で、ダッキーは遺体を見て、死後に服を着せられたと断言する。全身に骨折があり、飲酒後クラブの駐車場でひき逃げされたと見られる。また、頭にはラテックスの破片、安全ガラスの破片、手からはベビーパウダーが検出された。ゴードンは同じ職場の仲間4名と昨夜クラブに出向き、4名はゴードンが女性と一緒に店を出たままわからなくなったと証言する。ギブスは4名の証言が一致しすぎると疑う。基地のゴードンの部屋は何者かが探しものをした痕跡があり、ギブスはスピーカーの中から4万ドルの札束を見つける。NCISは、ゴードンが身の丈に合わない金額の金を隠し持っていたことから、上官のナッター上級兵曹長が業者からリベートを受け取っていて、それを知ったゴードンが脅していたのではないかと考える。クラブの駐車場に残っていたタイヤ痕から車種を絞り込むと、ウォン下士官の車が該当した。しかし、その車は弟に貸しているという。ゴードンと仲間たちはいつもつるんでおりナッターは「五銃士」と揶揄していた。調べを進めると、悪戯を仕掛けられたゴードンがウォンに仕返しをしようとしていたことが分かるが…このタイトルを見たら、X-FIlesをもじっていたということはすぐにわかります。登場する兵士たちやクラブの名前、どこかで見たような最先任上級兵曹長が正にエイリアンのバウンティハンター役だったりと、ニヤニヤします。兵士たちがエイリアンの演出をしていたのも、いかにもそうですよね。引用したウォーターゲート事件のディープスロートも、X-Filesに登場しました。というと、脱力系のエピソードのようですが、アリ(この段階では名前は不明)に撃たれたギブスが早速復帰し、絶対にあいつを捕まえてやるとピリピリしているため、その影響がトニーたちにも及んでいます。いくら何でも弾が貫通したのだから、車の運転をするのも痛いだろうと思うのですが、ギブスはおくびにも出しません。時代を感じさせるPDAなどの機器は、今となってはすべてスマホで置き換えられましたね。シーズン1のギブスはベテラン刑事のようにメモを取りながら、地面に這いつくばるように証拠を探しますね。海兵隊でかつて何を専門としていたのか、想像がつきません。3度の結婚と失敗を経験し、何かに苛ついていて、そのために地下室に船を作っているギブスのキャラクターはまだ謎です。#18 UnSEALeDかつて妻とケーブル業者を殺したとして有罪判決を受けた元ネイビーシールのカーティン一等兵曹がレブンズワース刑務所を脱獄した。カーティンはずっと無罪を主張しており、PTSDを患っていたことで仲間のシールズから有利な証言を受けていた。ギブスはカーティンが息子を預けている妻の実家に現れるとして、ケイトを警護に残す。その夜、カーティンが現れ、ケイトを拘束すると、息子のケビンと時間を過ごす。別れを告げるためだと言い、ケイトがマクギーの応援を求めて、逃亡するカーティンに傷を負わせた。カーティンはただ逃げたのではなく、真犯人を突き止めたのではないかと考え、カーティンが刑務所で持っていた書類を取り寄せ、当時の裁判を担当したコールマン中佐などから話を聞く。カーティンの所属する隊は911後にアフガニスタンに派遣され、カーティンは帰国後に妻と男が殺されている現場に出くわしたという。カーティンの妻とケーブル業者の間には何もなかったことがわかっており、NCISは派遣中の妻の行動に注目する。妻は上官のフォーリー中佐の妻と何度も連絡を取り合っており、負傷したフォーリーがカーティンより一足先に帰国していたことがわかるが…JAGメンバーとして、コールマン中佐の出演ですが、本家の出演はNCISの実質パイロットエピソードとなった2話のみ。でも、懐かしいJAGの会議室が使われていましたね。過酷なネイビーシールの任務や帰国を待ち続ける妻たちの話題は、「Sael Team」を見ているので、なおさら理解できます。そして、今回はトニーの映画「逃亡者」のネタが面白いところだったのですが、吹き替えではさすがにトミー・リー・ジョーンズの真似は再現できなかったかな。マクギーはついにこのエピソードからレギュラーとして、チームに加わることになりました。それを祝ったかどうか、ラストでメガネを届けに来てくれた赤毛美女はベリサリオの4人目の妻、つまりマクギー役のショーンの実の母でした。「トニーとケイトがギブスに質問があるそうです」というのはそういうことだったのかな?
August 24, 2020
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『血の海』新シーズンプレミア。ギブスが最後のシーズンとなることがすでに発表されており、そういう目で見たいと思います。前話の続き。トーレスはビショップが去った部屋を訪れる。そこにジミーが現れ、昨夜急にビショップから引っ越しの立会を頼まれたという。ジミーはトーレスとビショップが深い関係にあったことを知り驚く。ギブスが乗った船が湖で爆発、沈没したという知らせがNCISに入る。トーレスとマクギーが現地に向かうが、今のところギブスの安否については何も情報がない。マクギーは「ルール91号」というパネルを見て、うちの管轄だという。遺体が回収されたというのでマクギーらが確認するが、被害者は女性で一定期間湖底に沈んでいたらしい。湖全体の捜索が始まった。ジミーは見つかった身元不明遺体を検視し、ハンマーによる鈍器損傷で手足は赤いテープで縛られているのを確認する。2週間前に湖に遺棄されたと見られる。ジミーはビショップに去られ、ギブスが災難にあったことでトーレスを気遣う。その頃、ギブスは見知らぬ納屋で意識を取り戻す。船の爆発で湖に投げ出されたギブスは腹に木片が刺さり、泳ぎながら意識を失った。誰かがギブスを助け出し、傷の手当をしたようだ。しかし、納屋は鍵がかけられていた。マクギーはトーレスの精神状態を案じ、捜査から離れるようにいう。感情的になる2人は思わず言い合いをする。ケイシーはギブスに盗・聴器発見機を渡したことを明かし、追跡装置も仕込んであったという。今は電源がオフになっているが、それまでの追跡はできそうだ。ギブスが納屋から脱出しようと試みたところ、その家の主夫婦が現れる。夫婦は船の爆発を知り、湖を泳いでいたギブスを助けた。ギブスは意識を失う前に「通報するな」と言ったという。夫妻の夫が元獣医だったことから、ギブスの傷を治療した。ギブスのことをギャングと思っていたという夫妻に、ギブスは電話を掛けたいという。ケイシーは盗・聴器発見器が使われた場所で、見知らぬ場所を特定する。マクギーたちが捜索に向かおうとすると、ヴァンスは新たな人材を補充するという。マクギーは有望な人材として、ジェシカ・ナイト捜査官を推薦する。チームは家具店が所有している部屋を捜索する。実はこの部屋はギブスを告発したジャーナリストのマーシー・ウォーレンの部屋だった。チームは2人の関係を想像する。ギブスは連続殺人犯について夫妻に説明し、通報すると犯人に自分が生きていることがわかってしまうと説明する。妻のセルマはギブスへの疑念を持っただったままが、ギブスは夫妻を尋ねてきた保安官が偽物だと指摘する。ギブスが言ったとおり、保安官は偽物だった。夫妻はギブスに携帯電話を貸す。NCISにマーシーが現れ、ちょうどその時にギブスが連絡を入れた。ギブスはマーシーを守れと言っただけで、電話を切ってしまう。NCISはやっと、マーシーから、ギブスが連続殺人犯の捜査をしていたことを知る。ギブスは地元女性のサンディが湖の北岸に恋人がいて、最近姿を消していると聞く。夫妻はギブスにライフルとバイクを貸し出す。湖から回収された遺体は2周間前に行方不明になったカミラ・サラズと判明する。遺体が遺棄された場所がある程度特定され、湖の北岸に使われていないレンジャーの事務所がある。ギブスは単独で自然保護官事務所に侵入する。中には大量のガソリン缶みつかり、NCISもまたギブスを追って事務所へ向かう。ギブスは現れたマクギーに、これはお前には無関係の事案だと言い張る。NCISを停職中のギブスとしては、マクギーらがあなたは家族だというのも受け入れられなかった。事務所に保管されていたガソリンタンクはドラッグを混入させているようで、シリアルキラーとの関係が不明だった。その時、事務所に男たちを乗せた車が到着した。車には行方不明のサンディが乗っており、ナイトが男たちの注目を引いて犯人グループを制圧する。男たちは保安官の制服を盗み、麻薬の密売買を行っていた。逮捕された男は殺しについては完全否定で、連続殺人事件とは無関係のようだ。マクギーはギブスの復帰を望むがヴァンスはギブス次第だと答える。ギブスはもうチームには戻らず、一人で殺人犯を追う気だろう。老夫婦のところに戻ったギブスをマクギーが訪問し、ルール91ではなくルール1を持ち出し、チーム全体がパートナーだと主張してギブスを説得する。最後のシーンは、さすがにうるっと来ました。マクギーの成長も感じられたし、本当にこのシーズンがギブスの最後なんだなと思うとなおさらこれまでの長い道のりを思いました。バッジを外して執念で犯人を追うギブス、アクションもまだまだ大丈夫そうですね。でも、ライフルを背負ってバイクに乗るところは、何だかランボーみたいだった。(笑)ほぼ、政府の捜査官のイメージはなくなりました。ギブスを助けた夫婦は古いドラマに出てきそうなキャラクターで、年を取ってお互いをいたわりあう姿がギブスに何かの思いを抱かせたでしょうか。マーシーさんはニューオーリンズのリタさんともまた違って、「お母さん」圧がありましたね。「ここ、高校なの?」と笑わせてくれましたが、ボロボロになったギブスの尻を叩いて、しゃきっとさせてほしいです。ナイト捜査官は派手さはないですが新加入として、上手くいきそうですね。ギブスの後任は「グッド・ワイフ/グッド・ファイト」のダイアンの夫のようです。CSIみたいに、メイン男性キャストが入れ替わっても全く問題なく続いたシリーズもありましたが、こちらはどうなるかな。頭数としては同じなのですが、何か売りが欲しいなと思います。
April 23, 2022
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『異分子』エモーショナルな別れのエピソードの後は、明るいモードのできすぎな展開で、とても楽しく見ました。パーカー捜査官のキャラクターにもよるのでしょうが、何度も話題にしていた「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」をイメージしていたのかなと思いました。軽いだけでもなかったし、印象に残る回でした。ところで「キャッチ・ミー…」というと、私はエイミー・アッカーが「スピルバーグ氏は『ANGEL』を見ていてくれて、私を推薦してくれたんだって」と言っていたことを思い出します。全く関係のない話題でした。森の中で一等兵曹ボルトンが虫の息で発見され、その後薬物で極度の脱水状態のまま死亡した。おそらく、別の場所で死んだと判断されここに遺棄されたのだろう。パーカーはヴァンスからギブスの後任のオファーを示され、断るつもりだというが、強く勧められ短時間だけという条件で捜査に加わる。トーレスはアラスカから戻ってきたマクギーに、ギブスがなぜ戻ってこなかったのか問い詰める。トーレスはパーカーが後任候補になっていることが納得できない。遺体をバンに運び込んだところ、いきなりバンごと爆発してしまう。ボルトンの経歴を見て、パーカーはアメリカ宇宙軍に関係していると指摘する。流れでパーカーも本格的に捜査に加わることになった。モルグではダッキーがパーマーとバラバラになった遺体の修復を行う。トーレスはマクギーがギブスの後任になるべきだとヴァンスに訴える。しかしヴァンスはパーカーを後任に推薦したのはギブス本人だと答える。遺体からは危険なアジ化物が検出され、ボルトンの体内から爆発していることから、爆薬を飲み込み自爆しようとしたのではないかという。では標的は何なのか。死亡したのは爆薬の成分が血中に漏れ出したためで、遺棄されていることから共犯者がいたと見られる。ボルトンは足にUSBメモリーをくくりつけていた。ケイシーが分析したところ、闇サイトで通販ショップを開くためのキーだという。このサイトではハッキングやランサムウェア攻撃など、悪事に関わることを引き受ける何でも屋をしていたようだ。記録には数ヶ月前にパートナーと出会い、政治的に過激化していく様子が残っていた。パーカーの情報で、ボルトンはWAG(宇宙軍衛星通信システム)の上級プログラマーだとわかる。サーバールームへのアクセス権を持っていたことから、一気に緊張が高まる。他にも自爆テロを起こすような人物がいるかもしれない。パーカーはFBIに宇宙軍のネットワークを統合する仕事に関わったことがあり、海兵隊将軍のブラクストン大将とも知り合いで、NCISに対策本部を設置しパーカーに指揮を執るよう命じられる。マクギーら、チームは微妙な雰囲気だが、パーカーは一時的と念を押す。パーカーはマクギーに、ギブスの後任役を断った理由を尋ねる。ギブスの停職中、実質リーダーの役を引き受けていたが、思ったような楽しい仕事ではなく、家族とも過ごせないので断ったという。ボルトンのPCには、目をつけているとみられるロイマン・ビースボーという人物のデータがあった。自爆テロの候補者として勧誘しようとしていたのか。ロイマンは一人暮らしで昨年心臓発作を起こしていた。特に自爆テロを起こすような人物には見えないが、ボルトンとは面識があるという。ボルトンは数週間前に回線業者として訪れ、ロイマンはすっかり話し込んでしまい、偶然であったヘレンについても話したという。ロイマンの仕事は連邦速記者で、連邦ビルにも出入りすることができ、機密情報を含む証言を録取している。ロイマンが次の仕事に訪れる場所は令状がなければ喋らないという。起爆装置の破片を分析していたケイシーは、アルバニアのカルテルが売っている爆薬を検出し、それは非常に高価なものだという。実はボルトンは宝くじで3回も高額当選をしており、10万ドル以上を手にしていた。そして、つい先程4回目が当選したという。ボルトンはハッカーなので何度も当選することができるのか、しかし、受け取りは別の女性が行っていることがわかる。このリリアン・ベックという女がボルトンのパートナーなのか。金を受け取りに来たリリアンの身柄を拘束しパーカーが尋問したところ、宝くじ協会のプログラマーだというリリアンがシステムに欠陥を見つけたため、ハッカーとしてボルトンを雇ったことを認める。2人は組んで金を不正に受け取っていた。ただ、政治的な背景はないという。協力者をリクルートしていたのは、受け取り人物を増やして怪しまれないためで、ボルトンは金をためて移住するつもりだったという。起爆装置の破片から、さらに驚くべき事実が判明した。ボルトンはペースメーカーを埋め込まれ、それが起爆装置になっていた。自爆テロの線が消えて、捜査は振り出しに戻った。闇サイトの客の中で、唯一、ロイマンがボルトンに大金を送金していることがわかった。その理由を問われ、恋するヘレンを探すのをボルトンに依頼するつもりだったという。ロイマンはペースメーカーを埋め込んでおり、1週間前に電池を交換したことから、パーカーはロイマンにも爆薬がしかけられていると察する。建物から人を避難させ、ロイマンをモルグで調べたところ、爆薬が漏れ出していることがわかった。ロイマンは明日、マフィアのトップに関する裁判で、最後の一人となった証人の録取を行うことになっている。それがターゲットだと思われるが、爆薬を取り出すのに緊急手術が必要だ。パーマーはその場で緊急手術を行う。アルバニアのマフィアのトップがボルトンを雇って、ロイマンを自爆テロの実行役にしようとした。ちなみに、ボルトンもペースメーカー爆弾の実験台にされてしまい、失敗したのでロイマンの主治医を買収したようだ。NCISに爆薬の事後処理として現れたのは、なんとロイマンが恋するヘレンだった。パーカーは見事に事件を解決し、ヴァンスから再度リーダーの職をオファーされる。ダッキーはここに残って欲しいというパーマーに、我々の感じる痛みはギブスの心の平和に対するささやかな代償だという。ボルトンがフランク・アバグネイルみたいな詐欺師だった、ということでしたが、政治的に過激になって自国を攻撃するかもしれない、というのも詐欺の一貫だったのでしょうか。その才能を本物の悪に利用されてしまったのは想定外だったでしょうね。小ネタがチラチラ見えたのですが、ロイマンの自宅に仮面ライダーやマジンガーZのフィギュアが置いてあったり、ナイトが盆栽の世話をしていたりと、くすっと笑いました。パーカーはリーダー就任は検討中だと言うと、チームに警戒されるので、部外者的なスタンスで捜査に加わり様子を見ていた。チームの反発は当然あるでしょうからね。結論は「ギブスは幸せものだ」。その気持は同じく新参者のナイトは理解できるという。ギブスのレガシーでしょうか。ボウイ派だというパーカーのために「Change」という曲が最後に流れて、その歌詞がタイトルになっているわけですね。過去の悲しみに浸っているパーマーくんに、高齢のダッキーが「昨日はもう過ぎたこと。変化こそ人生の本質だ。」というのは、シリーズ功労者のギブスがいなくなっても、新しいシリーズを作り上げていこう、という制作側の意気込みかも知れませんね。そういう意味ではパーカーはとても良いキャラクターで、上手くバトンタッチできたのではないかと思いました。ケイシーはもし私が刃物を突きつけられたら、迷わず撃って質問は後からにして、と注文をつけていたけれど、誰もギブスのマネはできないですよ。マクギーでさえ、自分の部下を撃つなんて事はできない、家族を犠牲にすることもできないとはっきりと認めていました。パーカーはこれまでとは違う風をもたらすのだなと感じました。
May 20, 2022
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ものすごいエピソードでした。(*_*)NYは方針を変えた2シーズン以降、シーズンフィナーレを派手にすることにしたのかも知れませんが、金も手間もかかっているし、何よりも作り手の熱情が感じられて実にすばらしい。マイアミのシーズン5フィナーレに幻滅したばかりだったので、この差に私はマイアミの将来について絶望的になってしまいました。なんでこんなに違うの?ちなみに、TV.comの視聴者評価を見ると、NYがほぼ満点の10点に近いのに、史上最低のマイアミフィナーレは5点台ですよ。信じられません。と、愚痴はこの辺にして、もう全く「ダイハード」でした。マイアミでも"Dispo Day"というエピソードがありましたが、ギャングがラボを襲って押収されたコカインを奪い、偽の警報で職員を避難させ、そこに残ったMac, Stella, Sheldonが「こっちはホームだから有利だ」なんて言って、マクガイバー風にアイディアを出して本業のCSI技術を使いつつ、敵を追いつめ追いかけられ、ラボとコカインを守ります。エピソードの出来はほとんど映画並みですよ。シニーズも身体を張ったアクションで見せてくれる。DannyとAdamはギャングに人質にされてボロボロですが、それもお楽しみのうち。(笑)だって、みんな表情が全然違います。ノリノリです。ついでに言うと、LindsayとDannyはついにbed in。しかも、nakedですよ。本家の誰かさんと誰かさんのように服を着てベッドにはいるということじゃありません。NYはシーズン2のStellaと言い、MacとPeytonと言い、大人ですね~ある意味、CSIのタブー?を全て破っているような感じがします。Macも最後はヒーローとなってちゃんとPeytonと休みはLondonへ行くんだから、やっぱりこれは「ダイハード」でしょー!(泣)何度も書きますが、PeytonのおかげでどれだけMacが人間的に描かれて、良いドラマになったかわかりません。これは良い脚本家を集めたからでしょうか。まあ、3シーズンが一番面白いというのはどんなドラマでも言えることらしいですが、逆に言うと、次は大変だよ、という気もしますね。でも、本家がGrave Dangerをやったのは5シーズンですから、面白い作品を作ろうと思ったらいくらでもできるということですよね。ただ、今回のもツッコミを入れようと思ったら入れられます。市中のギャングが警察の本丸を襲撃するなんてあり得ますかね。また指紋の照合だって、銃弾の確定だって、いつものことですけど一瞬でできるのは都合が良すぎる。(笑)でも、娯楽という面で見たらそれでも十分に楽しいですし、別にCSIだからだめというのもおかしい。とにかく、あっぱれでした。それでも視聴率は上がらなかったようですね。質とは直接関係ないのね。(苦笑)
June 22, 2008
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『狙われた王子』ついにトニー・パパの登場。トニー・ディノッゾ・シニア役には、劇中でも似ていると言っていたロバート・ワグナーがキャスティングされたわけですが、そもそもマイケル・ウェザリーはナタリー・ウッドの生涯を描いたTVムービーで、ロバート・ワグナー役を演じていたのですね。そりゃ、似ているわけだわ。ちなみに、ロバート・ワグナーというと、「オースティン・パワーズ」や「探偵ハート&ハート」などありますが、なんといっても「スパイのライセンス(It Takes a Thief)」ですよ。DVD出たら絶対買います。せっかくなので「ナポレオン・ソロ」のデイヴィッド・マッカラムとはぜひスパイ談義をして欲しかったな。「そんなのはスパイ映画の中だけだと思っていた」というのは、インナージョークかと笑ってしまいました。マーク・ハーモンの笑いもマジ?サウジアラビアのサイーフ王子が海軍の航空基地で戦闘機の操縦の訓練を行っていた。王子のドライバーをしているワリードは車のドアを開けようとした時、突然車が爆破され爆風で頭を打ち死んでしまう。王子は3ヶ月前からパイロット訓練に参加しているが、あと2日で合格するという。NCISが王子の身柄を保護しようとすると、気ままな王子は滞在している高級ホテルに護衛を付けるように言う。その後、イスラム過激派が犯行声明をする。トニーは金を下ろそうとすると、父親のディノッゾ・シニアと間違われ、トラブルとなる。シニアはトラブルを解決するためにNCISに現れる。シニアはトニーがサイーフ王子の護衛をすると聞いて、自分はサイーフ王子の父親と知り合いだと言う。王子の滞在するホテルでは、兄で代理大使のアブダラ王子がサイーフ王子の気ままな生活を批判していた。ワシントンDC地区で衛星がテロ関係かと思われるメールをキャッチする。IPアドレスを辿ると、そこにディノッゾ・シニアがいた。NCISではギブスがシニアから話を聞く。シニアはリゾート開発の仕事をしていて、知り合いの王子がDCに来ていることを投資家に知らせていたのだという。NCISでは、シニアの魂胆を疑う。トニーはギブスの勧めで疎遠だった父親と久しぶりに話をする。トニーは母親の死後、何度も父親に置き去りにされ、勝手気ままに生きてきた父を批判する。爆破された車はレンタカーで、不審な点はなかった。爆弾は基地内で設置されたと思われる。しかも、タイマーは欠陥がありちゃんと動いていなかった。ジェット機の振動で誤動作したと思われる。MI6からの情報で、アルハリヤの犯行声明は嘘だと判る。テロが目的ではないとして、NCISはワリードの遺体を引き取りに来たアブダラ王子を追い返す。ワリードの手から爆発物の成分が検出され、爆発物を設置した犯人だと判る。ワリードはアブダラ王子が弟のお目付役として仕えさせており、王家の恥であるサイーフ王子をテロで亡くすことで殉教者にするつもりだった。しかし、外交特権があるので王子を逮捕することはできない。ディノッゾ・シニアは兄弟の父親であるオマール王子から、モンテカルロで会おうと伝言を受ける。トニーは父親の経済状態を調べ、何年も前から一文無しだったことが知る。そのことを告白しに来たのだろうが、知り合いのオマール王子が来ることを知って最後に詐欺にかけたのだろう。ホテルのチェックアウトの時、トニーは先に父親の支払いを済ませ、王子が支払ってくれたことにして、モンテカルロ行きのチケットまで残しておく。シニアは笑顔で去っていった。まあ、何とトニーの大人なこと。ずっと恨んで没交渉だった父親に対して(しかも詐欺師)、後始末をしてやった。春休みに大学の友人とクルーズに出かけるための金をはたいたのですよね。シニアも、これまでは息子の金を当てにすることもなくやってきたので、お互いに別の人生を歩んできたのでしょうが、これでシニアが持ち直すと良いですね。詐欺師人生から脚を洗えるかどうかは判りませんが、トニーとはもっと会いやすくなるでしょう。実際、シニアも捜査官として立派に務めているトニーを見て、誇らしかったでしょうし、最後の「I love you」という表情にはほろりと来ました。いきなり出てきて息子を愛する父親の姿を演じる事ができるのだから、やはりさすがロバート・ワグナーですね。ちなみにトニーの女好きは父親譲りですね。(爆)金持ちの女性を次々と落とすことで、生きる道を切り開いてきたのか。そういうとまさにヒモ人生ですが、ジヴァやアビーの前でニコニコしているのがまた、素敵でした。彼でないとできない。そして、トニーと父親のやりとりを見て少し口も出しながら、一番心配していたのがギブス。何もかもお見通しでしたね。トニーにはギブスがいるから大丈夫。
August 27, 2011
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「モンスターの陰謀」ケイトの水濡れTシャツ写真をゲットしたトニーはうれしくて仕方ない。ケイトに対してやりこめられたときに切り札として仕える。一方、ケイトは彼氏から大学時代のあだ名が「セックスマシーン」なトニーの逸話をゲットしたらしいが、これだけではだめなので、何とかしないと行けないと考え、アビーにお願いして…事件とは何も関係ありません。(爆)イラクで婚約者を失い反応性精神障害と診断され、精神病院から退院したばかりの下士官スミスがナイフを持った兵士の幻覚を見て「モンスターが来る」と通報した。担当の医療士官はすぐに彼女を再入院させたが、彼女はギブスにメッセージを残した後、自殺してしまう。しかしダッキーは他殺だという。スミスは入院前に物資の調達部門にいて、その上官がリベートを受け取った容疑でFBIによる調査中だが、NCISは手が出せない。病気を装って証言を拒否させられていたのではないかと考えたギブスのところに、お馴染みのFornell捜査官がやってくる。そういえば、"The Bone Yard"では死んだことになっていたんじゃなかったっけ?FBIはスミスを使って盗聴するなどして捜査をしていたところだった。彼女は上官と不倫していてだまし取った金を隠していたようだった…ここからが最後に意外な展開になるわけですが、ゲストのBrigid Brannaghがお馴染みの人なので、絶対に何かあるかと思っていました。こちらもセックスマシーンを装っていたわけですね。迫られたマクギー、きわどい会話にたじたじ。(爆)スミスの上官の取り調べでは気心知れたFornellとギブスの「悪徳刑事」ごっこが良いですね。お互い悪態を突き合っているのが仲の良い証拠というのか。アビーのダッ○ワイフによる実験とか相変わらずおふざけしています。
December 25, 2007
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『戦慄の瞳』もしかして、実際の事件からヒントを得たのでしょうか。そんなに凝った展開ではないし、犯人については、うすうす感じていましたが、全編ゲストも含め、緊張感のある調子で最後まで目を離せませんでした。いつものマイアミのタッチとはちょっと違っていて、「クリミナル・マインド」のエピソードに似ているという書き込みも多く見ました。私は「ミディアム」のエピソードを思い出しました。Calleighは完全お休みでしたね。空き家の地下室に、目隠しされ捕らえられた女性2人。犯人は彼女たちに酷い事をしてまた戻ってくるようだ。思わせぶりな装飾のある木箱が犯人の異常さを感じさせます。必死に脱出しようとする2人の切羽詰まった気持ちがよく伝わってきました。そして、何とか拘束が解けて脱出できたと思ったが、Michelleだけ残してもう一人は犯人に捕まってしまった。警察が急行したにもかかわらず、すでに被害者は殺されていて指の爪が剥がされていた。殺しには身につけている下着が使われ、どうやら、これが犯人の癖のようです。Michelleは誘拐されて現場に連れてこられ、レイプされ、一人助かった罪悪感などからトラウマ状態で、あまり覚えておらず、話を聞くNataliaも辛そうです。丁寧な対応は、「Law & Order:SVU」のオリビア・ベンソン刑事を思い起こさせます。そしてNataliaが被害者の視点に立ったことがこのエピソードを成功させたのではないでしょうか。殺された女性Bridgetteは、先に捕らわれていたらしい。夫のDennisが迎えに来たとき、ちょっと感じましたね。(爆)現場の家を管理しているのは抵当に取っている銀行のParkerとその秘書で、いかにも怪しい。まあ、第一容疑者ですね。先週、緊張していたラボ・ガールのMollyは、今週は落ち着いて証拠を調べる。なかなかやります。遺留品から蝶の羽が見つかり、チームは生息地へ。ひらひらと舞う蝶を見つめるHが優雅でツボです。(笑)そこには、これから誰かを埋葬しようというような墓穴があり、さらに、すでに埋葬された被害者がいた。犯人は連続殺人犯だった。遺体を掘り出すシーンは、これまでにも何度もありましたが、Nataliaがスコップを振るっているのが印象に残りました。さすがにハイヒールじゃなくて、長靴を履いていましたね。NataliaはRyanがシャベルを持つのを見て、墓穴を掘ったのは被害者本人だと気づく。そして同時に2人の女性をキープしているなど、犯人の陰湿さがさらに感じられます。Nataliaは絶対に殺しを止めてみせると感情移入していく。これがミソ。"Hey Tom, also make a note of Ryan is doing all the shoveling by himself."「Tom、僕一人でこれ全部掘り出していると書いておいてね。(ウィンク)」ここは、ちらりと美味しいです。 第2の被害者Alisonは、2週間前に失踪したウェイトレスで、遺留品からバーテンダーのDNAが検出されたために、HとRyanがレストランへ。恋人のTriciaがいるのにAlisonとも寝たというので、CSIは彼を第二容疑者として見る。しかも、Michelleはそのレストランの食事を注文していた。彼女はレストランを出たところで、クロロホルムか何かで犯人に誘拐されたらしい。そうこうしているうちに、同じ手口で白昼堂々第4の誘拐事件が。花屋のWendyが誘拐され、車に乗っていたのは男女のカップルだというので、先ほどのバーテンダーとウェイトレスのカップルが逮捕される。Triciaには前科があったため、Hの見る目は厳しい。こういうところは、Hもプロトコルに従っている感じですね。Wendyの行方の手がかりは、またまたWalterが掴む。最近、Walterを使いすぎだ、という意見も見ます。Mollyがしっかりここでも働いて、HとWalterがWendy救出へ。このカメラワークや演出などが「クリミナル・マインド」を思い起こさせるのでしょうか。Wendyが見つかった家も、銀行家Parkerの関係する地所で、今度は秘書と共に逮捕する。NataliaはParkerの写真を持って、Michelleの家へ向かう。この辺で大体事件の全体像が判るわけですが、Nataliaは見事に被害者に騙されていたわけですね。ゲストのAlicia Wittが180度豹変するのが凄いです。この人の演技がなければ、このエピソードは成り立ちません。(爆)後から気づくわけですが、Michelleは最初に逃げ出すときに服を着ていましたね。「ミディアム」で、このタイプの事件がありました。旦那については、最初から怪しいと思っていましたが、後はもう、どこでHoratioが出てくるかですね。(笑)Hはデイド署から彼女の家まではどうやって移動したのでしょう。女性がリードして男性を巻き込み、被害者を拷問したり殺したりするというのは、他のドラマにもありそうです。「Folie a Duex(2人組精神病)だ」今回、やたら説明していたEricはクリマイではリードの役でしょうか。最近、クールですよね。他にもまだ被害者がいるらしく、全く悪びれる様子のないMichelleですが、Hは「君は誰に捨てられた?」と質問する。「みんなよ。みんな、去っていくの。」さて、Hは供述を得ることが出来るのでしょうか。さすがに、こういう場合は精神科の専門家が必要ですね。CSIシリーズでは、レギュラー的なセラピストがいないので、いつもと違う役回りになったのかも。マイアミとしては、嫌な気分が残るエピソードでした。
January 21, 2012
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今回はオーソドックスに危機を乗り切るマイケルが堪能できて、楽しめました。ゲストに「NUMB3RS」のアミタ役、Navi Rawatが出ていました。それで改めて彼女の過去の出演作品を見ると、「エンジェル」で壊れたヴァンパイア・スレイヤーを演じていた事を知ってびっくり。そうだったのか。あの複雑な難しい役を演じた事がきっとその後の活躍に繋がったのでしょうね。そういう目で今回の役を見ると、「なるほど」です。そういえばケンドラって、「バフィ」でそういう名前のスレイヤーがいたっけ。(爆)フィオナとジェシーは運び屋「コブラ」の情報を求めてバハマへ渡る。フィオナは検死官のアシスタント、タイと知り合いになり、鍵を盗み出してモルグに侵入。コブラのファイルを盗み出す。コブラは犯人には抵抗したようだった。指紋をサムに送って確認したところ、ジェレマイア・カサールという名前で連絡先は私書箱となっていた。帰国したフィオナとジェシーは作り話をして、私書箱の管理者からカサールの自宅を聞き出す。マイケルはサムの頼みで、戦没者の遺族のためにチャリティを行っている世話役、ジョシュ・ワグナーを助けることにする。ジョシュによると、集まった募金をニックという男の薦めで投資につぎ込んだ結果、銀行から連絡があり金をすっかりなくしてしまった、という。詐欺にあったと考えたジョシュは、警察に持ち込んでもすぐには解決して貰えないので、切羽詰まって投資会社のニック・マディソンのところに乗り込んで金を返して貰うつもりだという。マイケルとサムがニックのオフィスに向かうと、なんとジョシュがニックとアシスタントのパティに銃を突きつけていた。すでに警察に通報されていて、人質事件として周囲は包囲されてしまった。SWATチームも到着し、メトロ署のケイシー警部補が現場を仕切っている。サムは何があっても金は取り返すと引かないので、マイケルはニックには平和的解決を探ると言って、ケイシーからの電話に人質を装って対応し、時間稼ぎをする。追及されてニックは金は盗んでおらず、その証拠を見せると言い、パティはニックはとても良い人で信じているという。まずは詐欺の証拠を掴むため、電話線に細工をしてフィオナに連絡し、ニックと共犯だと思われるノリスを押さえてもらう。そのころ、フィオナとジェシーはカサールの自宅に侵入しようと試みていた。しかし隣人の女性からしつこく身元を追及されてその場を離れる。一方、証拠を見せると言ったニックが銃を出したために、しかたなくマイケルは銃を奪って監禁する。その時点でマイケルも人質を取った側になってしまい、捕まると刑務所入りは確定だ。ケイシーからの電話に出たマイケルに、警察側には駐車していた車からマイケルの身元が判明しているという。フィオナとジェシーはノリスを捕らえて、ニックからもらうべき金をノリスに払えと迫って、奪った金のありかを聞き出す。金は床に埋められた金庫に入っているというので、銃弾を使って金庫を掘り出し、上から落として無理矢理開ける。金庫には大金が入っていた。それを見て、パティはすっかりニックに不信感を持ってしまう。外ではまもなく突入の合図が出されるところで、マイケルはパティを説得してニックが犯人であるように、銃を持たせた状態で突入を待つ。そこにSWATが突入してきて、一同は逮捕される。パティは警察の事情聴取で、ニックが銃を出して脅したと証言し、ケイシーはマイケルが人質事件の解決に協力したとして、一同を釈放する。マイケルとジェシーは再びカサールの自宅を訪れ、今度は侵入する。家の中はきれいに片づき、何も証拠が見られない。隣の例の女性を訪ねたとき、長袖を着ていることに気づき、その女がカサールを殺した犯人ではないかと追う。女は突然逃げ出したが、マイケルは壁の中に隠してあったディスクを見つける。「NUMB3RS」では知的で上品な大学講師をしていたNaviが殺し屋とは、全くイメージが違ってアクションにも目を見張るのですが、このシリーズはSFやファンタジー系のドラマのゲストが多いので、それを意識しているとも言えるかも?ジェシーが入ることによって、マイケルが司令塔となり後方に回ってちょっと寂しいこともありましたが、今回はマイケル閉じ込められてどうやって脱出するのか、ハラハラドキドキしました。警察との交渉のポイントもさすがですね。ただ、警察に身元が知られているというのは、大丈夫なのかな。先シーズンのしつこい女刑事が何か情報を残しているのかどうか。それにしても、装甲車まで出て大がかりな人質事件になったのに、あんな簡単な事情聴取でお咎めなし?予定通り半日仕事で片付けてしまって、オイオイと思いましたけど。でも、マイケルは戦没者へ敬意を示すサムの一途な思いには、逆らえないのでしょうね。ところで、あの頑固なケイシー警部補て、もしかしてホレイショのイメージなのかしら。結局優しそうだったし。(笑)
September 11, 2011
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『機内の殺し屋』映画の「ローマの休日」や「カサブランカ」の引用があるのはいつもと同じですが、さすがに今回はパリ出張ということで、おしゃれな感じ。でも、機内での殺人&犯人捜しというスタイルは、BONESのエピソードととても似ていて、新鮮味はありませんでした。relationshipのネタ扱いも同じで、まあトニー&ジヴァ、お楽しみ編という感じですね。ゲストに久しぶりに見ました。「ミュータントX」のシャリマーこと、Victoria Pratt。カナダ人だからフランス語はお得意でしょうね。(笑)トニーとジヴァは、重要な証人ノラ・ウィリアムズを警護するためにパリに行き、DC行きの飛行機にのる。機内には、航空保安官のニーリーが同乗していた。特殊作戦部隊に勤める三等軍曹のマーク・パーソンズが自宅のバスタブに沈められているのが発見される。おもだった外傷はなく、ネコの砂を使って臭いを防いでいたが、死後36時間から48時間くらいだという。パーソンズの自宅には高級品が多く、優雅な暮らしをしていた。争った後がないので強盗とも思えない。金庫の中には銃があり、殺人事件に関するスクラップブックがあった。ギブスはパーソンズが殺し屋ではないかという。そして、金庫にはノラ・ウィリアムズのファイルもあったため、パーソンズはノラを狙ったのではないかという。ノラはある事件の内部告発者で、さっそく機内のトニーとジヴァに伝えられる。金庫の銃はNYで起こった不動産王殺人事件の凶器と確認された。ノラには3ヶ月後に結婚する婚約者ダニエルがおり、会社では経理の仕事をしていた。社長のベリンジャーには、艦隊が海外に入港するときに地元の整備会社で修理を行った際、海軍に不正に費用を請求し横領しているという疑いがあった。証拠の書類がないため、ノラの記憶が唯一の手がかりとなっていた。ダッキーは死因は首の骨の骨折で、パーソンズがプロの殺し屋に殺されたという。パーソンズの携帯の着信履歴から、4日前にホリー・スノーという買春組織のマダムの着信があり、オンライン口座に50万ドルが入金されていることが判る。ホリーは自分は単なる仲介役で雇い主は知らないというが、ギブスは厳しく取り調べる。ターゲットを殺した者に金が入る仕組みだという。ホリーは雇い主の取引口座のNo.を教えるかわりにみのがすという取引を申し出る。検察側はホリーの客に大物が多いので、しぶっているという。機内ではニーリーがスティーブン・ベイカーという客が怪しいと言い、監視する。しかし、ニーリー自身がわざわざ乗る便を変更して乗り込んだと判り、ジヴァはニーリーの荷物を調べる。その頃、ダニエルはベリンジャーと騒ぎを起こす。ダニエルはベリンジャーが殺しの黒幕ではないかと言い、衝動的に殴ったという。ベリンジャーはギブスに対して何も知らないという。機内では、ベリンジャーがトイレの中で首に編み棒を突き刺されて死んでいるのが見つかる。銃も奪われており、着陸までの2時間に犯人はノラを狙うのではないかと思われる。トニーはインターネットを通じてニーリーの様子をダッキーに見てもらう。編み針に血染めの指紋が付いていたため、さっそくアビーが分析する。機内では動きの怪しい男を取り調べている間にノラの様子が急変する。ダッキーは様子を見て、アレルギーの症状だといい、先ほどの男のエピペンで事なきを得た。アレルギーの原因となったのは、クッションについていたナッツで、キャビンアテンダントが手渡したものだった。編み針の指紋はキャビンアテンダントのティファニー・チェイスと判明し、パーソンズが殺された頃にDCにいた。また、匿名のオンライン口座から定期的に大金を得ていた事も判り、彼女も殺し屋だと判る。ティファニーはトニーとジヴァによって取り押さえられる。ホリーとの司法取引で4日前海外口座から50万ドルを入金したのはベリンジャーの会社からだと判る。操作できるのはベリンジャーとノラしかおらず、NCISはベリンジャーを逮捕する。一方、NCISにいたダニエルが逃走したため逮捕、後にダニエルは海軍から横領していたベリンジャーからさらに横領していて、告発しようとしたノラを殺そうとしたことが判る。トニーとジヴァがパリでデート?しかも、同じ部屋で泊まったの?というだけでなく、ノラの「あなたたち本当に付き合っていないの?」「あなたたちはお似合いよ」と、シッパーの心をくすぐるような言葉の嵐。しかも、当人同士は否定しまくるのに、最後の写真はちょっとロマンス風味もあって、まさにBONESの手法ですね。(笑)またインターネットでテレビ電話をしながら捜査を進めるというのも、BONESのお家芸といえるので、まあその辺は上手くやったな、という感じ。ヴィクトリアは、さすが殺し屋にはぴったりでしたね。ジヴァとの闘いも切れが良くて、本来ならそんな簡単には負けないでしょう。(笑)ところで、やたらねっとりと話すホリーなる女性、やたらギブスの性の趣味を詮索していやーな感じ。ちょっとCSIのレディ・ヘザー風ですけどね。これだけギブスにご執心ということは、また出てきそうな雰囲気ですね。でも、ギブスは追いかけられるのは苦手だと思うけどな。(笑)マクギーを身を挺して守ったギブスがかっこよかったです。
September 5, 2011
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本当に、今シーズンのハウスは変わりましたね。ドラマも患者の病因を突き止めることよりも、むしろ人間関係に重点が置かれるようになった感じがします。配達員をしているジェームズが急に手が動かなくなったとして、診断を受けることになった。貧血と咳があり、CT検査の結果は異常がない。ジェームズはもともとIQが高く、最年少でMITに入学して多数の論文や本を発表していた。今は収入は少ないが妻との幸せな生活を送っている。ハウスはTTP(血栓性血小板減少性紫斑病)を疑い、血液の検査を命じる。キャメロンがシカゴに去り、チェイスは心配されるがみんなに、強がってみせる。ハウスは、カディがルーカスと付き合っていると知って、2人の仲を裂こうと決心する。まずはカディの妹の家で行われる感謝祭のパーティに行くという。カディはいぶかりながら妹の家の住所を教える。検査の結果、TTPの証拠はあるが、血漿交換ができないので脾臓摘出手術を行うことになった。その後、発作を起こして意識が混濁してしまう。チームは通常の毒物検査にひっかからない別の毒物を取り込んだと考えて、毒物検査を続け、自宅を調べる。自宅には過去の研究論文などの他に、ウォッカの瓶が隠してあった。妻も飲酒のことは知らなかった。肝不全の状態であるため、ハウスは肝生検を命じるが異常は無し。ただ、アルブミンの値が高く、腎臓を疑う。人工透析を試みるが、腎臓が悪くなる理由がわからない。ハウスは教えられたカディの妹の家に行くが、そこは別人の留守宅で騙された事がわかる。勝手にカディの家に上がり込んで、酔った勢いで戻ってきたルーカスに「彼女を愛している」としゃべってしまう。翌朝、カディはハウスを訪ね、ルーカスとは別れたと告げる。しかし、これからもハウスとの関係はあり得ないと念を押す。ハウスは作戦が上手くいったとウィルソンに報告するが、その時、ジェームズがわざとバカを装っていると気づく。ルーカスはDXM依存症で、咳止めシロップを大量に飲むことで脳の働きを鈍くし、そのダメージを軽減するために酒を飲んでいた。ジェームズは、妻との心地よい関係は、知能が高い状態では得られないという。鈍くなると人生が楽になるのだという。しかし、ハウスはDXMを排出する治療を命じる。その結果、頭はさえ元の知的な自分に戻るが、人を見下したようなものの言い方で、妻は夫がまるで別人のようになったとショックを受ける。一方、患者はまた足の感覚がないと訴え始める。診断で、キャメロンの事を持ち出されたチェイスはハウスを殴ってしまう。ジェームズは孤独な過去、飛び降り自殺を図ってろっ骨と足を折る怪我を負ったという。病院で気づいたとき、麻酔でもうろうとしていて、その時に出会った妻と恋をした。できれば、その時のままでいたかったという。ハウスは咳止めシロップを手渡し、改めて酸化鉄入りの造影剤を使って体内をスキャンし、チェイスが取り去った以外に、副脾臓があることを発見する。飛び降りてろっ骨が折れたときに、飛び散った脾臓が別の場所で大きくなり、結局TTPになっていたのだった。改めて脾臓を取り除く。チェイスはみんなからの心配が鬱陶しくて、ハウスを殴ってみんなを黙らせようとしたと謝る。ハウスはカディに改めて交際を断られるが、ルーカスとは別れていないと察する。ウィルソンにはそれならばそれでよい、と引き下がることにする。患者の奥さんは学者で金を稼いでくれそうな、夫とはきっと恋をしなかったでしょうね。天才は近寄りがたく、愛されることもない。患者が一瞬正気に戻った時は、ハウスに近いタイプの人間のようで、ハウスとは意気投合できそうでした。裏返せば、ハウスは今のままでは誰からも愛されないということになりますね。それでも、何度も傷つけられて警戒するカディに対して、一歩引く、受け入れるということができるようになった。これは成長と言えるでしょう。多分、ハウスが変われば周囲も変わって行くかも知れませんが。ああ、でも「彼女を愛している」と口に出して情けなくルーカスの腕に倒れ込むハウスは萌えです。(笑)翌朝の「しゅん」としたところも。とても愛おしいです。カディとルーカスの関係もずっと続くとは思えないので、いつ変化があるのか待っています。(爆)タウブもまた家庭の問題を抱えていて、なぜ給料が下がってまでハウスの下で働くのか、と質問されて、ハウスを殴ってきたぞと写真を見せて機嫌を直す。要するに、「男」を見せれば納得できるわけ?患者の奥さんもお金は問題ではなさそうだったし、奥深いものを感じますね。(爆)
September 8, 2011
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『生存者』いよいよ、シーズン19が見えてきましたね。ネタバレも読んでしまいましたが、落ち着くべきところに落ち着きそうな印象です。人質を取り立てこもった下士官を逮捕するため、REACTチームが対応し、人質は解放できたものの、直後に家の中で爆弾が爆発し、犯人とREACTの隊員が死亡した。NCISは現場の捜査に向かうが、交渉人役だったジェシカ・ナイト特別捜査官の身柄が見つかっていない。マクギーらが家の中を捜索中にモールス信号が聞こえ、瓦礫の中からナイトが助け出される。ナイトは脳震盪を起こしており、病院に搬送される。容疑者の二等兵曹トビー・ウィザースは基地から武器を盗み出し武器集団に渡している疑いがあり、しばらく姿を隠していたところを、恋人の家にいることが匿名の通報でわかった、自爆したかどうかはわからないが、遺体を調べたパーマーは、ウィザースは爆弾を身に着けていなかったという。ケイシーは携帯のアプリを使った起爆方法だという。ビショップらが病院を訪ねると、ナイトは今にも病室を抜け出そうとしていた。ナイトによると、爆発したときにウィザースが起爆した可能性は少なく、携帯も手にしていなかったという。しかし、RFID受信機の破片が見つかっており、遠隔操作で起爆しているため、ターゲットはウィザース本人だったのではないかという。犯人はREACTの突入でウィザースが殺されることを予測していたが、ナイトの説得で投降したため、爆弾を使ったのではないか。強引に病院を退院してきたナイトがヴァンスに直訴し、チームに加わることになった。遺体にはREACT隊員が身につける装備に高周波受信器の破片があり、ケイシーはアプリから試作品を提供しているケスラー・ギア社に話を聞くことにする。ギブスは記者のマーシーから渡された女性の殺人事件について、捜査してほしいと頼まれる。犯人は見つかっているが、マーシーは誤認逮捕だと言い、警察は解決済みとして取り合ってくれない。ギブスは旧知の元警官に頼んで、オープンにされていない資料を手に入れる。ケスラー・ギア社のケスラーCEOは自らNCISに赴き、装備のデコードに協力する。ケスラー社では試作品をREACTチームにテストしてもらうことで、政府とも取引ができるようになったという。爆弾が爆発したとき、RFID信号を受信しており、発信された場所が判明する。トーレスとナイトがトレーラーに突入すると、持ち主のリッキー・ソーレンは死体で見つかる。ソーレンには前科があり、2万ドルが振り込まれていた。爆弾を作ったのはソーレンだと断定できるが、彼は雇い主に殺されたと思われる。ヴァンスはREACT隊員全体が狙われたと考え、ナイトに保護を受けるようにいう。ナイトは仲間を殺した真実を突き止めたいと答える。パーマーは一人生き残って罪悪感に苦しむナイトに、心の中を表に出すように勧める。検視によると、死亡した隊員マッデンは重い肺疾患で余命1年だったことがわかる。マッデンの自宅からは大量のREACTの装備が見つかり、NCISはマッデンの裏の姿に関心を持つ。4日前、マッデンはNCISのジムを利用したと見られていたが、工作して武器庫から25万ドル相当の装備を持ち出しているところが監視カメラに映っていた。彼も武器を盗んで横流ししていたのか。ナイトは信じていたマッデンの行動に激怒する。ただ、マッデンの車の行き先が法律事務所や化学ラボであることがわかり、パーマーはマッデンが1年前から突発性肺線維症を患っていたという。試作品の装備を装着し始めてから、表面の素材として使われたPBCEが原因で一気に悪化したと見られる。PBDEは現在使用禁止になっており、喘息の既往症のあるマッデンにとっては災いとなった。マッデンはケスラー社を訴える準備をしていたのだろう。ケスラーCEOはソーレンに金を送っており、雇ったことを認める。しかし、実際に爆破したのはナイトらのリーダー、ダルトンだという。カネ目当てのダルトンはマッデンの告発を口封じするために、ウィザースの事件を匿名で通報してマッデンを殺すつもりだった。ダルトンはナイトに、どうせ奴は病気で死ぬはずだったという。屋上から飛び降りる素振りを見せたダルトンをナイトは説得することはなく、逮捕する。ギブスはマーシーが持ってきた事件を深堀りし、他にも同様の殺人事件があることを指摘する。犯人はハンマーで被害者を撲殺していた。REACT隊員の葬儀が行われ、ナイトは家族を失った孤児の気持ちだという。マクギーは家族は増えるものだよと話す。ジェシカ・ナイトこと、キャサリン・ローはシーズン19から加わるのですね。「Hawaii Five-O」に出ていて、NCISシリーズとはクロスオーバーしているのですが、そちらはなかったことに?(笑)バリバリの武闘派で、これまでの女性捜査官とは違うイメージですね。アジア系なのかな、ダイバーシティとしては良かったなと思います。ただまあ、キャラクター面ではtypecastなな印象ですが。REACTはニューオーリンズのセバスチャンも加入したいと言っていましたが、本家チームにはいなかった人材ですね。民間の試作品を実際の任務で使用させるのは杜撰な感じがします。化学薬品だけでなく、装備一つ一つの安全性が確認されないまま、危険な任務についているのだとしたら危なっかしくてやっていられません。隊長自ら部下を危険にさらすなんて、本当に信じられない。マーシーさん、きれい好きですね。髪の毛もやっとセットしてもらって、やり手のジャーナリストというよりは、マーク・ハーモンの奥様という雰囲気がしてきました。この辺は誰かの意見があったのかな。男やもめのギブスも、これからはやっとまともな食事をするようになるのでしょうか。
October 15, 2021
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3話目にして気づきましたが、Coby Bellは今シーズンからレギュラーなのですね。今まで3人チーム+マデリンのファミリービジネス風なスタイルが定着していたのに、ジェシーが加わることによって、完全に力関係が変わるように思います。このエピソードの監督は初めてメガホンを取るJeffrey Donovanで、4人組の並んだシルエットはそういう意味合いだったのかな、という感じがしました。同じ目的のために協力することになったマイケルは、フィオナとサムと一緒にジェシーから情報を聞く。ジェシーによると、防諜班の局員として1年前に世界的な犯罪組織の様々な犯罪のパターンを掴み、マイアミまで追ってきたという。マイアミの港はアルジェリア経由の武器密輸ルートの一部で、「コブラ」という運び屋に電話で接触したという。しかし2週間前に会う約束はしたが、コブラは現れなかった。マイケルたちは密輸船の到着を監視し、ジェシーは甲板員らに聞き込みを続ける。ジェシーは警備員のハンクが男たちに脅されているところを偶然助ける。地元のマフィアのボス、トニー・キャロウがハンクを脅し、無理矢理積み荷を奪っているという。ジェシーはハンクを助ければ、コブラ捜索の役にも立つと主張したため、マイケルも協力してトニーに近づく事にする。トニーの組織はNYの組織下にあり、ジオというNYからの使いに金を絞り上げられていることが判った。FBIの元捜査官を名乗って近づくが、すぐに身元が割れ、FBIにコネがあることが判った。サムはクラブのトイレで強引にトニーを誘拐し、NYから集金を依頼された「その筋の男」を装う。脅されたトニーは明日大きな積み荷が届くというので、共にその積み荷を奪い、分け前をもらうという手はずを取り付ける。積み荷は500万ドルの価値のマイクロプロセッサーで、倉庫に保管されているトラックごと奪うという。ジェシーはハンクに頼んで、アルジェリアから入港した船のデータをもらって分析し、コブラが関わったと思われる積み荷を突き止める。積み荷はオペロッカ空港の格納庫にあると判ったため、侵入すると、コブラの姿はなく、飛行機に血痕があった。どうやら、コブラは誰かを殺して飛行機から突き落とし、その後姿を消したらしい。飛行距離から離陸した場所を探す。サムは人任せなトニーにシールズ時代の話をして気に入られ、トニーはすっかり軍人気取りとなる。マイケルらはトラックをトニーに運転させて、その後警察に逮捕させるつもりだったが、倉庫に侵入してトラックを盗んだところまでは良かったが、後一人サムが残ったのを気にして、トニーが引き返してしまう。トニーはサムにこうなったら、一緒にジオを殺してNYの組織を潰そうと言い出す。マイケルらはトニーを信じさせるため、インスタントで軍団を作り、ジオを迎え撃つ。その気になって先頭に立ってジオに銃を向けたトニーだったが、その後「援軍」がさっさと撤退したため、トニーはジオの手下に反撃され、怪我をして逮捕される。コブラの飛行機の記録から、行き先はバハマと判る。マデリンは間借りしているジェシーから、スパイの仕事を首になりマイケルに助けられたという話を聞いて、マイケルがその原因だと察する。マデリンはマイケルに、嘘はいずればれるので友達面は辞めろと忠告する。最後のマデリンが落としたカミナリは、やはり息子を心配しての事でしょうね。ジェシーが本当にマイケルを信じていて、命の恩人だと思い込んでいる事が怖いです。それが嘘だと知られたら、その反動が。そして、ジェシーが本当にこのチームに加わるとなると、マイケルとジェシーがどうやってパートナーの危機を乗り越え、信頼を得ることになるのか、それが見所となるでしょうね。それにしても、後先考えずにハンクを助けたり、正義感が強くて突っ走るジェシーは何だかかつてのマイケルみたいで、最近のマイケルは手段を選ばないダークなイメージになりましたね。フィーはそんなジェシーの事を気に入り、ジェシーもフィーを評価しているようで、まさか三角関係にはならないと思いますが、マイケルはちょっと分が悪い。(爆)とにかく、ジェシーは3人の安定していたチームワークを大きく乱しているように思います。「決して仲間を見捨てない」というシールズの話を聞いたからと言って、あっさりとサムに思い入れを持つマフィアのボスというのは、ちょっと変ですよね。イケメンの用心棒軍団を雇うお金はどこからまかなったのかなあ。(笑)注射で眠らせて、ベッドに括りつけ、ナイフを研いでいるサムというのは、デクスターのパロディでしょうか。
September 5, 2011
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『かげりゆく栄光』始めは、原題からこの邦題がどうして出てくるのだろうと思いましたが、お楽しみプロベンザ&フリン・シリーズに間違いありません。(笑)この2人のエピソードは、毎回必ず1つはあって、お楽しみ中のお楽しみです。今回も期待を裏切りません。このドラマ「ボストン・リーガル」なき後、正に中高年の星ですよね。プロベンザとフリンがダラスまで容疑者護送任務を終えて、戻ってくる時にキャビン・アテンダント(CA)のアシュリーとリンダと親しくなる。調子に乗ったプロベンザはアシュリーの家に上がり込むが、バスルームで男が死んでいるのを発見する。アシュリーは知らない男だと言い、凶器は落ちていたバットで首の骨が折れていた。IDから、被害者は麻薬関係で前科のあるホセ・コトと判る。ホセは運び屋で、アシュリーは男の子とは知らず、部屋にライアンという男を泊めることがあったが、ホセはライアンの知り合いかと聞くと、ライアンのことは良く知らないという。ライアンは同じ航空会社に務めており、職員用トレーラーパークに寝泊まりしているというので、トレーラーを調べると頭を撃たれて死んでいた。トレーラーには麻薬の痕跡があったが、品物は見つかっていない。アシュリーの部屋にも麻薬の痕跡があった。調べを進めると、アシュリーとライアンは同じ便で仕事をしている間柄で、ライアンを殺した犯人は合い鍵を持っていたようだ。一方、ホセはFBIに追われていることが判り、フリッツが説明に現れる。ホンジュラスのミゲル・ディアスという男が、運送業者を偽って麻薬の運び屋をやっており、ホセはその運転手だった。航空会社の職員が麻薬密輸に関わっている可能性が高いため、FBIとの合同捜査となった。ライアンは組織を裏切って殺されたとすると、2人のCAも身柄が危険になるだろう。ブレンダは2人を尋問するが、ライアンが殺されたと聞いてもあまり動揺せず、釈放と聞いて警察に保護して欲しいという。ブレンダはプロベンザの自宅に2人を匿うことにして、マイクとカメラで監視する。調子づいた2人は、自分たちの犯罪について語り始める。それによると、数年前に会社がホンジュラス便を就航してから、コーヒー袋にコカインを入れて機内に持ち込み、到着後、ゴミ袋に入れて、それをホセが回収に来るという仕事を引き受けるようになったという。始めは実入りが良かったが、次第に儲けが減ってしまい、ついにライアンがその麻薬を持ち出して知り合いに売ることにしたという。アシュリーはこのことを知っているのは自分たち3人だけだというが、彼女たちの便は必ず、ウィラー機長が乗っていた。早速ウィラー機長から話を聞く事にする。機長はライアンがトレーラーパークにやってきて、麻薬絡みで命を狙われていると訳のわからない事を言うので、警察に行くようにアドバイスしたという。そのトレーラーの鍵を持っているのは、所有者のアシュリーだわかる。アシュリーによると、自分の車が行方不明になっていることから、ライアンが車を盗み、ホセから盗んだコカインはその車の中にあるのではないかという。しかも、今回の計画の黒幕はウィラー機長だと打ち明ける。機長の私物を調べたところ、アシュリーの車のキーが見つかった。機長はついにライアンの車を借りたと認めるが、トレーラーの鍵はディアスのために、ドアの外に隠しており、自分はライアンを殺してはいないという。ライアンはホセを殺してしまい、麻薬を返してもディアスには許して貰えないと思い、車の中に隠して空港の駐車場に置いた。機長は、ディアスにはなくなったコカインを探していると答えたという。フリッツは、ディアスにコカインを取りに来るように機長に連絡させ、おとり捜査に参加させる。アシュリーたちを逮捕するため、プロベンザとフリンが2人を護送することになったが、2人は隙を見てプロベンザの車を奪って逃げる。コカインを取り戻すために空港に向かった2人は、ディアスと取引している現場に遭遇、そのタイミングで合同捜査班がディアスらを逮捕する。ポープはブレンダが本部長候補と聞き、考えた上、立候補を勧める。このキャビン・アテンダントの2人、要するにプロベンザとフリンに守ってもらうために、気があるふりをして、鼻の下を伸ばしたおじさん(おじいさん)2人が、まんまとその手に乗ってしまったわけですね。ただ、プロベンザはまともにガール・ハントするつもりだったようで、世話を焼くこと。(笑)現役ぶりをあの薬で演出したことは、みんな知っているのでしょうね。嫌だよ、じいさん、いい年をして。さすがに、今回はフリオまで大受けでした。それにしても、いくらおじさんに気を許したとしても、プロベンザたちにペラペラしゃべるって、この2人、どういう頭をしているの。ブレンダの悪口を言っているのが、また面白かったですね。みんな、心では同じ事を思っているのかも。南部訛りの事を言われて、久々にブレンダの「サンキューゥー」が聞かれました。ところで、ポープから、「どうせ君は選ばれることがないだろうから、立候補してくれ」というのは、「もー!」という感じですね。自分がブレンダを呼んできた、捜査官として育て上げたという思いもあるのかも知れないですけど、今のポープは偉そうにするだけで何の役にも立たない。それどころか、今週も自分の部屋がないと直訴しているテイラーも、給料泥棒と言われても仕方ないぞ。ほんとに、男たちといったら。(笑)
August 29, 2011
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『バードソング作戦』1シーズンに何回合同捜査があるのか、またまたFBIのフォーネル登場。おじさん同士がつるんでいるのは微笑ましいですが、アクションが少なかったかな。犯人は出てきた瞬間にすぐ判りました。「Alias」のCarl Lumblyが出てきましたが、なるほど諜報機関つながりか。(笑)山中でパトリック・ケイシー少佐が遺体で見つかる。複数の銃創があり、射出口がないことからダッキーはホローポイント弾ではないかという。財布などは残っており、ケイシー少佐が書いたと思われる「バードソング」という血のりの文字が残されていた。ケイシー少佐は国防情報局(DIA)に出向していて、機密の任務に就いていたと思われる。上官のヒンドリー大将は口先では協力すると言いながら、機密情報を楯に何も語ろうとしない。検死の結果、弾丸はフランジブル弾と判る。しかし、近射で撃たれていない事から、特殊な銃で撃ったのではないかという。犯人はケイシー少佐を苦しめるつもりだったのか。ケイシー少佐が死亡する直前に女性とレストランで食事していたのが目撃されていた。マクギーはDIAのサーバーを調べ、3日前に法律顧問が機密事項を含んでいる事を理由に出版を差し止め原稿を押収したという事実がわかる。その本のタイトルは「バードソング作戦」で、出版社の責任者マデリーン・デュモンに話を聞く。マデリーンはDIAの捜査官だけでなく、ヒンドリー大将まで乗り込んでオフィスを捜索していたという。内容は武器取引や汚職、陰謀などで著者は匿名のDIAの捜査官だと伝えたという。内部告発らしく、著者の名前は明かせないといい、ギブスがケイシー少佐の写真を見せると、2部のコピーのうち1部はFBIのエリーズ・アーチャー捜査官に渡したという。NCISがアーチャー捜査官の自宅に向かうと、アーチャー捜査官は首を絞められて殺されていた。側に落ちていたロープはケイシー少佐の手を縛っていたものと一緒だった。防御創がなく、顔見知りの犯行の可能性がある。FBIのフォーネル捜査官によると、アーチャー捜査官は国内テロ組織を担当しており、過激派に武器取引を持ちかけて話に乗ってきたところを逮捕する任務についていたという。昨年DIAに出向してからは、どういう仕事をしているのかわからないという。アーチャー捜査官の夫、デリックは緊急救命士で昨夜は仕事に就いていたと言い、妻がその原稿を読んでいたのを見たと認める。原稿は暖炉で燃やされていた。NCISは燃えかすをラボに持ち帰り、内容を読み取ることにする。アビーはフランジブル弾を発射したのは、流通していないフリントSCRという試作品ではないかという。国防総省が開発を命じたが、欠陥が見つかってお蔵入りしたことになっていた。マデリーンから著者を聞き出したところ、最近除隊したサム・キーラー中尉だという。キーラー中尉を探しだし話を聞いたところ、本を書いたことを認め知人宅に隠れていたという。キーラーとケイシー、アーチャーは共にテロ対策班のメンバーで、キプロスでの「バードソング作戦」で危険なフリント銃を使って取引を行おうとしていたといい、内部告発するつもりで書いたという。原稿は貸倉庫に保管してあるというので、取りに行くと先回りしていたDIAが倉庫を開けようとして、突然爆発してしまう。キーラーは国内のテロリストに武器密売を持ちかけ逮捕しようとしていたが、DIAの幹部に作戦をぶちこわされただけでなく、500丁のフリント銃が消えたという。その銃によってアフガンで民間人が多数殺された事をキーラーに責任をなすりつけられ、復讐のために除隊して内部告発しようと決心したという。キーラーのパソコンを調べていたアビーは、武器商人たちをひとまとめにする「ジン」と呼ばれる陰の存在があるという。NCISはヒンドリーが「ジン」ではないかと考えるが、アレクシスという大学生だと判る。つい最近、アレクシスに頼まれて爆弾を仕掛けたという男が逮捕されるが、アレクシスはギブスとフォーネルの取り調べに対して、武器を売るでアメリカ政府とどこが違うのかと言うだけで、「ジン」かどうかはぐらかす。アビーはケイシーとアーチャー殺害に関しては、アレクシスは無実だという。爆弾を仕掛けた容疑はあるが、アレクシスがキーラーの原稿を手に入れたのは2人が殺害されてからだった。アレクシスのパソコンにはキーラーの原稿が残っており、献辞には「E.A.」という名前があった。ギブスはこれはエリーズ・アーチャー捜査官の事を示しているのではないかと、迫る。2人は不倫をしていたのか。アーチャーの血中から筋弛緩薬を用いた痕跡が発見され、殺された時にアーチャーが抵抗できなかった事が判った。薬を手に入れることができるのは、ERに出入りできる緊急救命士の夫で、取り調べでデリックは本を読んで妻が不倫していると察してケイシーが相手だと勘違いし殺したと認める。自宅からデリックの指紋の付いたフリント銃が見つかる。ギブスは2番目の妻だったダイアンから結婚式の招待状が届くが、フォーネルに対して自分は行かないという。フォーネルもギブスに付き合うことにする。最後のギブスのにやっとした顔が良いですね。ダイアンはギブスの次にフォーネルと結婚して、フォーネルとは離婚しただけでなく、次は国土保障省の男と結婚するという。まあ、何と世渡りが上手な人か、と思いますが、ギブスとしてはフォーネルもまたダイアンを他の男に奪われた事で、「良い気味だ」という事なんでしょう。これで2人は同じ立場?(笑)ダイアンは一度顔を見せましたね。(Angel of Death)フォーネルとしては、娘がいるので思い入れもあるのでしょう。3通も招待状を出してきて、ギブスとしては「誰が出てやるものか」という事でしょうね。「お前の話はここ数年出た事はない」などと、ギブスとの間で同じ女性を巡って意地の張り合いが2人を繋ぐ絆のように見えることもあって、こういうのはいつになっても楽しいです。事件の方はいつものように「犯人かも?」と思わせるキャラクターが見え見えで、もっと早く犯人が判ったのじゃないかという気がしました。トニーはいつものように職場の詮索魔ですね。でも、ジヴァにはバレット捜査官とのことも知られているようで、この辺は伏線でしょうか。
April 21, 2012
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全体的に間延びした印象がありましたが、このエピソード自体、国に仕える人々へのリスペクト・エピソードだと知ると、苛立つ気持ちはありません。改めて、NCISは親番組「JAG」からのスピンオフだと認識しまたね。JAGには時々、国に命を捧げた英霊への敬意を表したエピソードがありましたからね。ヘティvs.カレンの壁登り対決は、リアルに見せない方が趣があって良かったのではないかと思いますが。(笑)ゲストにまたスターゲイトSG-1から、バール殿下ことCliff Simonが出ていました。やっぱり悪人ですね。最近、国防総省から機密情報が度々漏れているという話があったが、アフガニスタンでの任務に関する極秘ファイルが転送されたことが判ったという。IPアドレスから「犯人」を割り出すと、世の中の悪事を暴くことで人気のブロガー、レイ・クロッセンに転送されたことがわかった。サムとGがクロッセンの自宅を訪問すると、クロッサンはバスタブに沈められ死んでいた。送られたファイルはPCに残っていたが、すでに誰かがコピーしていた。ファイルは暗号化されており、解くには鍵が必要だ。NCISでは、クロッセンのブログのファンに注目し、「シャクトーン防衛システム」という海軍お抱えの企業の管理部からアクセスされたのを突き止める。しかし、端末が多すぎて誰が個人名まで突き止められない。そこで、クロッセンから「大事な話がある」というメールを送って誰が接触してくるのかを見張ることにした。待ち合わせ場所に現れた女性はファイルの出所について、明らかにしなかった。その女性に尾行して身柄を奪おうとする者たちがいたため、捕らえる。彼らはFBIの捜査官でなかなか口を開こうとしなかったが、ヘティの一言で捜査について話す。FBIではLAで起こっていた小さな情報漏れを追う中で、ある下士官に目を付けていたという。先ほどの女性はその下士官のガールフレンドで、防衛システム会社の管理部長ジェニー・ウェインクロフトだった。ジェニーはNCISに対して、海軍で働く恋人が日々の作戦報告書や戦況報告書を処理する任務の中で、次第に無力感を感じ別人になっていったという。誰かにこの気持ちを判ってもらいたいというので、情報を漏らし始めたが、徐々に大きな情報を漏らすようになったという。ジェニーの口から、恋人で下士官のマット・ドリスコルの名前が出たため、サムとジェニーが自宅を訪問すると、戻ってきたドリスコルを狙って数人の男たちが現れ、サムと銃撃戦となる。倒した男2名は外国出身の傭兵で、逃げた2人も傭兵だと思われる。ファイルの暗号キーを持っているドリスコルは銃撃戦のさなか、逃走してしまった。現場にまたFBIが現れてジェニーの身柄を要求したので、NCISは先にジェニーを逮捕してさらに事情を聞くことにする。FBIはファイルの中身を知らないという。ドリスコルはジェニーの家に戻っていて、サムに対して簡単に暗号キーを渡す。ドリスコルは事務職であったが、報告書を読んでやるせない気持ちになり、何度も前線に志願したがその都度、却下されたという。数字に強い貴重な人材だという理由だが、人の名前をただ数字に替えることに耐えられないという。再び傭兵たちが現れたため、サムとドリスコルはダウンタウンへ逃げるが、居場所を知られる発信器のようなものを仕掛けられていると考え、2人の持ち物を交換する。遊覧観光バスに乗り込んだ2人を傭兵が追ってきて、銃を向ける。とっさにサムが自分がドリスコルだと名乗るが、傭兵は捜査官だと思ったドリスコルの方を撃ってしまう。サムは有能なハッカーとして連れ去られそうになるが、カレンらが応援に現れ救う。ドリスコルは「数字より名前が大事だ」と言い残して息絶える。ジェニーはFBIに取り調べられることになるが、仕事にのめり込むドリスコルを助けたかったため、情報を流したらどうかと勧めたという。彼に誇りを持って欲しかったのだという。残された暗号キーでファイルを開けると、そこには極秘任務で命を失った兵士たちの写真と名前があった。極秘情報ではなく、彼らへのトリビュートだった。いつもと違う感じのスローテンポはまさに最後の部分のためだったのですね。軍人の栄誉を語るには、やはりSEALsのサムの出番です。被害者(今回は容疑者)との心の繋がりみたいなものも、一匹狼のGではなく、サムの専門という感じです。Gは最近はヘティとの言い合い、意地の張り合いみたいな感じでコメディ担当になってしまいましたね。いじられキャラ?(笑)シリアスなエピソードだけに、壁よじ登り大会で楽しもうとしたのでしょうか。子供用?のジャージー姿のヘティには、年代を感じましたけど。(笑)せめてロゴ入りのおしゃれなものを誰か、プレゼントしたら?それでも、FBIの捜査官などフンっとひねり潰す大物ぶりはさすが。おかげで子犬のディークスが真似して、あれは虎の威を借るなんとか、というやつですね。
September 3, 2011
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今週もゆるゆるっと、コメディチックに。いよいよバーの中身がお披露目になったのが目玉だったかな。とってつけたようなお目付け役は、要するに監視役のレギュラーが確定していないから出てくるのでしょうね。ピーター・ジェイコブソンさんは芸達者なので、明るいLAチームの雰囲気には合っているように思います。ナショナル・トラスト銀行に強盗が入り、一つの貸し金庫だけを盗んでいった。盗まれた金庫の持ち主は、元海軍将校ヴェロニカ・スティーブンスのもので、ヴェロニカは現在海軍のコンサルティング請負業者CCG社を経営していた。ロジャース監察官が現れ、支局の過去の捜査の見直しや現時点での各人の仕事ぶりを評価するという。ケンジーとディークスは銀行支店長のネルソンから話を聞く。犯人は3人組でマスクをしており、目撃者によると人質に丁寧で礼儀正しかったという。しかもプラスチック製の偽物の銃を使っていたことがわかる。カレンとサムはヴェロニカに事件について尋ねるが、あまり動揺した様子はなく、貸し金庫の中身は家族の宝石だったと答える。これはNCISではなく、ロス警察が調べるべきだという。ただ仕事上、脅迫を受けることも多いので、カレンとサムは会社に寄せられた苦情やクレームなどのデータを持ち帰ることにする。銀行の貸し金庫の出入り記録を調べると、ヴェロニカは1ヶ月に何度も金庫室に入っていることがわかった。NCISはヴェロニカが金庫の中身に関して、何か隠しているのではないかと考える。ネルがCCG社を調べたところ、会計報告などで改ざんがあったり、脱税の疑いがあるなど、問題のある会社だという。犯人はヴェロニカの会社の不正を暴くために強盗にはいったのか。しかし、サムはNCISが犯人の策略にまんまとはまるのが気に入らないという。再度CCG社を訪れ、ヴェロニカに金庫の中身について尋ねるが、答えを拒む。エリックは銀行の防犯カメラの映像に、用もないのに何度も支店を訪れている男を見つけ、顔認証で身元を掴む。ケンジーとディークスはベニスビーチでグレッグの身柄を確保するが、グレッグはバイトで客の人数と行員の休憩時間などを調べろと言われただけだと答える。黒幕がいると考え、ディークスはグレッグを釈放して尾行することにする。CCG社の業務内容で、敵国であるイランと何年もコンサルタント業務をしていることがわかる。さらに、ヴェロニカは海軍から仕事を請け負うたびに、個人口座に75,000ドルを振り込んでいた。ということは、ヴェロニカはイランに機密情報を売っていたのではないか。NCISはついにヴェロニカの身柄を拘束しボートハウスで聴取する。反逆者ではないかと言われ、ヴェロニカは自分はCIA局員であると打ち明ける。しかも、イランへは偽の情報を10年間にわたり流しているという。このことはCIAに問い合わせても否定するだろう。サバティーノもヴェロニカのことはしらないはずだ。従って金庫を奪ったのはヴェロニカがCIA関係者だと知っている者だろう。貸し金庫はヴェロニカの次の任務の指示書を受け渡す役割をしていたと言い、犯人はそれがほしかったのではないか。どこまで信じてよいのかわからない話だが、ディークスが追ったグレッグがバイクの女性と会っているのを確認し、その女性がサウジアラビアで育ったノール・アバーと分かったため、背後にサウジアラビアの関与があるのではないかと疑う。グレッグとノールの横に、バンが止まり中から出てきた男たちがグレッグを拉致する。車の中には今朝の強盗で使われたマスクが見え、ケンジーとディークスは逃走するバンを追う。ヴェロニカは状況の急変を告げられ、サウジアラビアの関与にイラン側の窓口の名前を明かす。カレンとサムもバンとバイクの追跡に加わり、強盗犯グループを仕留める。一味は未開封の貸し金庫を持っており、ヴェロニカに引き渡された。サウジアラビアの目的は、イランのスパイを暴いてアメリカに媚びを売ることだったのだろう。その首謀者についてはまだ探る必要があり、CIAの情報が漏れているのは問題となるだろう。ディークスのバーが開店間近となり、2人は店の名前を考える。バーの目玉はなんと言っても飾ってある「ゴールデン・ハンマーヘッド・シャーク」(ナミシュモクザメ)の剥製ですね。サーフィンを楽しむディークスの好みの内装なのだろうなと思いましたが、サメはもしかして「シャークネード」のオマージュかしらん。どんな店名になっても、サメにちなんで「噴水孔(blowhole)」はないと思います。ヴェロニカという人はこのままで終わりそうにない感じがしました。CIAの工作員として秘密任務に関わっているが、その情報がサウジアラビア側に知られてしまった。他所の問題だからNCISの知ったことではないが、サバティーノの名前も出ていましたし、CIAならジョエルにも繋がるかも。重厚なオチョア次長に比べて、いじられ役のロジャースさんは誰と組んでも楽しいですね。ヘティもいない、常勤のお目付け役がいない自由すぎるチームに「大人の監督者(adult supervisor)」だと、偉そうに言ったところで誰もまともに扱わない。それでもエリックとゲームで意気投合したのが、珍しい展開です。今週もディークスのキックスクーターのアクションが格好良かったです。
September 13, 2019
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『番犬』欧米人の犬への愛好はかなり強くて、もちろんそれは良いことですが、たまに作品では揶揄される対象になることもありますね。ギブスと犬なんて、正にヒーローにピッタリだわというところですが、行き過ぎはいけません。というか、後から考えるとうーん、という感想が残りました。ギブスはヴァンスが休みを取れというのもきかず、出勤してきた。マクギーらはエミリーの死とスローンの退職でギブスが弱っているのではないかと心配する。ミサイルを運搬中の輸送車が飛び出してきた犬を避けて、事故を起こした。積荷のミサイルが車体からずり落ちてしまい、すぐに爆発物処理班が対応するが、NCISは犬の行方を追う。ギブスは血痕をたどり、破れたフェンスの向こうに怪我をした犬が横たわっているのを見つける。犬は撃たれておりすぐに動物病院で手当を受けた。獣医によると、この犬のように撃たれた犬が他にも2頭いて、いずれも死亡したという。彼らは虐待された上で撃たれたようで、飼い主の手がかりは見つからなかった。発見された場所が同じなので、ギブスは一人で張り込みに出かける。翌朝マクギーがギブスを訪ねに行くと、自分は大丈夫だという。殺された犬の共通点は9ミリ銃で撃たれたことと、蚊に刺された痕跡があるので、近くに池や湖があるのかもしれない。ギブスはフェンスの向こう側に小さな池があるのを見つける。ここは一人暮らしのハリソンさんの土地で、ハリソンさんは5頭の犬を飼っているという。その池の側にトレーラーがあり、ルークという男が夜に犬を連れて釣りをするのでフェンスを作ったが、ルークは勝手に入ってきて釣りをしているという。ギブスは池の中にケージが沈めてあるのを見つける。中には犬の死骸があり、カッとなったギブスは出てきたルークに殴りかかり大怪我を追わせる。マクギーらは、隣人の家を訪ねに来たところだったが、ギブスの暴挙を必死に止めて救急車を呼んだ。被疑者としてルークのトレーラーの家宅捜索の令状は取ったが、ギブスは暴行容疑でコイル監察官に逮捕されてしまう。ヴァンスはグレイス・コンファロン医師にルークの精神鑑定を依頼する。それによると、ルークは犬を殺すような条件の人物には見えないが、ギブスが犯人だと確信したのなら何かあるのだろうという。ルークはギャンブル依存症の自助グループに属しており、殺された犬がピットブルだったことから、闘犬をしているのではないか。家宅捜索では犬に与えるステロイドを探すべきだ。ビショップとトーレスが2種類のステロイド剤を発見し、病室のルークを訪ねると、ルークは薬は自分用だという。さらに大金の現金があり、登録している9ミリ銃については盗まれたという。質問を続けようとすると、そこにコイル監察官が現れ、NCISの3人の聴取をすると告げる。ギブスはNCISから連れられた時に「真実を話せ」と言い残した。しかし、マクギー、ビショップ、トーレスは、ギブスは無実だという作り話をしてしまう。ヴァンスは拘束されているギブスに面会し、部下たちがギブスを守ろうとした事を話す。面会はコイル監察官の到着で終了させられたが、ヴァンスはその場で見つけた弁護士を見つけてコイルの聴取を中断させる。ビショップは嘘の供述をしたことを重く受け止め、せめて真犯人を捕まえなければならないという。隣人のハリソンさんは犬を殺す人物がいると知って、証言をしないと言い出した。ルークをステロイドの違法購入で逮捕することはできるだろう。しかし、ケイシーが検査したところ3頭の犬からステロイドは検出されなかった。ただ、毛が抜け落ちている部分がありさらに調べなければならないという。ギブスが保護した犬はケイシーが「ルーシー」と名前をつけてラボで引き取っていた。ギブスはマクギーに、なぜ嘘を付いたのかと責める。マクギーはボスを裏切ることはできなかったというが、ギブスは犬のことを考えてつい反応した、また何度でも同じことをするだろうという。ルークを疑うギブスは、マクギーにルークを捕らえろと指示する。退院するルークをビショップが逮捕に向かうが、コイルがまた現れ、NCISは捜査から降りることになったと告げる。令状で池の底をさらうと、9ミリ銃は見つからなかった代わりに、8頭のピットブルの死体が見つかったという。マクギーは捜査に利用しようと、高性能の小型カメラを身に着けていたが、最初の現場で録画したままになっていた。それがNCISのクラウドに自動アップされ、コイルが目にするのも時間の問題だ。ヴァンスに報告し動画を見直したマクギーはギブスに殴られる前のルークのシャツに血がついているのを見つける。ギブスはコイルに、真実を話す代わりに部下の嘘の証言を見逃せと取引を持ちかける。ルークのシャツの血痕を調べたケイシーは、ルーシーの血液と一致したという。さらに、毛が抜けているのはプールの清掃に使う消毒薬のせいで、ルークがプールの清掃の仕事をしていることから、容疑を固める。ルークはピットブルとは別にペットとしてプードルを飼っており、SNSにその情報があったことから、首輪で居場所がわかるという。ルークは闘犬用の犬舎から犬を逃しているところだった。NCISとコイルが駆けつけルークを逮捕する。数々の罪を併せて少なくとも15年の刑になるという。ルークの飼い犬は新しい飼い主を探すことになった。ギブスはコイルの判断で釈放され、処分はヴァンスに任されることになった。ルーシーはギブスが引き取ったが、ヴァンスはギブスにルークに謝罪しろという。ギブスはできないと答え、何とかギブスを助けようとしたヴァンスだったが、ギブスに無期限の停職を言い渡す。ユージン・コイル監察官はこれまで何度か登場していましたね。だからギブスのルールを曲げるところは知っているわけですが、これはそれとは違うぞ。ルークへの怒りの感情に任せたというか、捜査官以前の問題ですよね。これが通ったらヴァンスも処分を受けることになるのでは。ギブスとしては、エミリーの死やスローンの退職で自分を失っていたとは認めないでしょうね。首になっても、文句はないというところでしょうか。ルーシーがあまりにギブスになついているので、マーク・ハーモンの自分の犬かと思ったら、そもそも、アビーことポーリー・ペレットが降板することになったのが、マークが飼っているピットブルがスタッフを噛んだということがきっかけではなかったっけ。たとえ首になっても、俺は犬を守るぞと言っているかのように見えてしまって、複雑な気持ちになりました。しかも、マクギーもビショップもトーレスも、黒を白と言ってもボスを守ると言っているわけでしょ、あ~悶々するわ。それにしても、犬を池に沈めて殺すなんて、おぞましい。しかもそのまま。ハリソンさん、気が付かない方がおかしいわ。
September 8, 2021
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テロを防ぐためには、「人道的な」拷問が認められるのか。こんなテーマが週一のドラマになるのだから、さすがにアメリカのドラマは違いますね。ただ、SVUは他にもっと捜査すべき事件、解決しなければならない事件があると言う気はしました。「JAG」でだったら取り上げても良かったかも知れませんね。セントラルパークで女性の刺殺体が見つかる。胸を一突きされ、レイプ事件が疑われた。持っていた図書カードから、被害者は高校の進路指導をしているケイト・サイムズと判る。レイプの痕跡はなかった。腕に何か伝染病のような病変があり、国内では希なリーシュマニア症だったため、渡航歴を調べる。ケイトは学校に嘘を付いて、中東に旅行しており、トルコからイラクとの国境地域に向かったことが判った。母親によると、大学時代にアラビア語を習っており、女性難民センターで通訳の仕事をしていたという。センターでは2日前にPCを盗まれ、ケイトが担当の難民のバックアップデータを持ち歩いていたというが、被害者の持ち物の中にはそのデータがなく、盗まれたと思われる。ケイトはハルーン・アバスという男性と何度も連絡を取っていたというので、自宅に向かうと、妻がアバスが昨夜死んだという。アバスはタクシー運転手をしており、昨夜人と会うと言って出て行って、心臓発作で死んだと言われたという。しかし、アメリカ政府に殺されたのだと訴える。夫妻は最初の湾岸戦争でアメリカに協力した関係で、亡命した。911の多発テロ事件の後、アバスは政府によってイラクの収容所に連れ去られ、拷問を受けて心と体を壊したという。その後、友人の手助けでアメリカに戻ったが、ケイトのことは知らないという。ワーナー検死医は、アバスの体に明確な傷はないが、軍による拷問の特徴が見て取れると指摘する。アバスのタクシーの中から拷問被害者向けに診療所を開いているアルビン医師の名刺が見つかり、話を聞く。アルビン医師のセッションビデオでは、アバスとケイトが拷問された様子などを話していた。ケイトはセラピーの一環としてアバスに回顧録を書かせ、そのための取材でイラクに行ったという。「回顧録」は職場のPCに保管されていたが、誰かがそれを辞めさせようとしたのか。一方、アバスはNYのカフェで拷問を行った人間に出会ったと漏らしていた。ドライバーが良く集まるカフェで話を聞くと、男女のカップルを見てアバスは急に体調が悪くなり怯えて吐いたという。カップルの女性の方がアバスを介抱しようとしたが、アバスは出て行った。その女性は医師のフェイス・サットンだと判る。サットンは一緒にいた男性は軍時代の仲間のジョージ・トムフォードだという。SVUがトムフォードの自宅に向かうと、すでに空で、トムフォードは姿を消していた。トムフォードは陸軍特殊部隊の所属で、除隊後イギリスのヘリオス防衛産業という、傭兵の会社に勤めていた。この会社は国防省のイラクで最大の請負会社だという。NY支局長にトムフォードの個人ファイルを提出させるが、捕虜の拷問ではクレームが出ていた。サットンもヘリオス社の顧問で、イラクでの尋問に立ち会っていた。サットンによると、身体的に苦痛を与えるのではなく、ストレスを与えて精神を弱らせ、情報を得るという「人道的な」尋問方法を確立したという。Dr.ホワンはサットンの功績を評価するが、Dr.ワーナーは真っ向から反対する。サットンにブレイデン弁護士が付き、トムフォードはヘリオスによってすでに国外に出てしまっているので事件の解決は難しい。しかしSVUはこのまま放置はできず、サットンを過失致死で起訴することにする。サットンが考案した尋問法は数カ国の医師が取り入れているという。実際に拷問を受けた被害者の証言も得た。相手側はイラクでの尋問が原因で、イラクではサットンの尋問法は合法だったとして裁判権無効の申請をするが、判事は裁判をすることを認める。裁判ではアバスのセラピーの様子などが証拠として出され、弁護側は身体に損傷を残さない尋問方法だと強調する。サットンは、国を守るためには何よりも情報を得るのが必要だと正当化する。途中、陪審員が心不全で倒れるアクシデントがあり、審理無効になってしまう。ワーナー検死医は、最後の手段として医療評議会にサットン医師の行為を通報し、医師免許の剥奪を問うという。審問では、サットンはイラクでは科学顧問として参加していたため、医の倫理とは無関係だと主張する。しかし評議会はイラクでは何をしても良いとは言えないとして、免許を剥奪する。ワーナー検死医も、戦争時でもヒポクラテスの誓いは揺るぎないという。そりゃ、どう見ても後ろ手に縛って頭には袋をかけ、裸に近い状況で気温5度の中に1~2日置く、氷水に浸けるというのは拷問でなくて何なのだと思います。普通に死にますよ。しかも、収容所では人間の尊厳を破壊するような虐待や脅迫が日常的にあったという。サットン医師の冷酷さはそれこそ、メンゲルと言われても仕方ないと思いました。彼女にもジレンマがなかったとは言えないですが、国家にとって情報を得るためには手段は選ばずと、政治家みたいな事をいうと、やはり医師の倫理は捨てたと思わざるを得ないですね。しかし、SVUとしては、真実を暴かれるのを恐れて2人も殺したトムフォードについては、外国へ行ってしまって何も出来ない、会社に対しても無力というのが何とも歯がゆいですね。サットンについても、医師免許がなくても科学者の立場でこの先も活動できる、しかも海外なら問題ないとすると、「なんだかな~」で終わったエピソードでした。
August 30, 2011
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『愛ゆえの嘘』シーズン・プレミア。終わってみれば先シーズンは丸ごとこの1話のための伏線だったようなもので、このエピソードを先延ばしするのは制作側も本当に意地が悪い。(笑)そう言う意味ではすぐに放送してくれるFOXさんには感謝。地上波(テレビ東京)でもシーズン1の放送が始まったらしいですし、NCISもますます知名度が上がりそうですね。以下、ネタバレ注意!トニーはジャンヌの父親レネー(ラ・グルヌイユ)に面会するが、身分を偽っていたことを見抜かれておりシェパード局長に連絡を入れる。局長はこれまでトニーがジャンヌと付き合っていたのは父親を逮捕するための潜入捜査だったことをギブスたちに明らかにし、トニーの行方を捜す。そのトニーが車ごと爆破されてしまう。ショックを受けるNCISのメンバー。トニー生存の奇跡を信じて捜査を続ける中、CIAの潜入捜査官コルトが現れ、グルヌイユを見失ったとNCISを責める。ギブスはCIAが「ロードストーン作戦」でグルヌイユを操っているのではないかという。やがて無事生還を果たしたトニーは本当にジャンヌを愛してしまい、自分の口からジャンヌに真実を告げたという。トニーの車に爆弾をしかけたのは世界中の武器商人を殺している犯人と同じと思われる。命を狙われている親子は姿を消してしまったが、局長の前にグルヌイユが姿を現し助けを求める。CIAの紐付きで武器商人として暗躍していたグルヌイユは、誰かにそれを知られて命を狙われるようになった。局長は、国防総省で軍備管理の責任者だった父、シェパード大佐が生きている証拠を突きつけられて動揺している。その父とグルヌイユは過去に仕事をした間柄で、グルヌイユは賄賂を渡したという。シェパード大佐はそれを苦にしたのか、12年前に自殺したことになっている。局長はグルヌイユが賄賂を受け取らなかったから父を殺したのだろうと言って、グルヌイユの申し出を断ってしまう。ギブスはCIAより先にグルヌイユの身柄を確保すべきだと独自の捜査を進めるが見失う。実はすでにグルヌイユは殺されていた。いろいろ予想して外れたことは多いですが、まずジェニーの父親の話は何も解決していませんね。私はもしかしてグルヌイユがジェニーの父親だったのかな?と思ったりもしたのですが、そうではないらしい。とにかくダークサイドに墜ちたらしいシェパード大佐は草葉の陰から娘を操ろうとしているのかどうか。本当にシェパード大佐が生きているとしたら、グルヌイユを殺したのは彼かも知れないという気もしますね。だとすると悪の大本山という存在になります。それから、シーズン4を見ている限りトニーがジャンヌに身分を偽っている事は感じられなかったのですが、全く偽名で別人として接触していたのですね。映画学の教授だって。(笑)パラマウントなのに着メロがFOXのオープニング・テーマというのが笑えます。ジャンヌは父親の真の姿も知らなかったようで、二重のショックを受けてしまった。姿を消したジャンヌはいつかまた現れるのでしょうか。トニーはジェニーの命令に従ったが、任務中に本当に恋をしてしまった。途中でジャンヌがトニーの気持ちを何度も確かめようとしたのも納得です。このショックはまだ後を引きそうです。シッパー的に言うとそこにジヴァがどう絡んでくるか。トニーが死ぬはずはないと思っていましたが、悲観的なジヴァは死んだものと思って後でみんなから突っ込まれることに。悲観的になったのはそれだけ思いが強い、ということにしておきましょう。(笑)ギブスは始めはトニーに極秘任務を与えたジェニーに腹を立てていたようですが、彼女の気持ちを先読みして暴走を止めようとした感じですね。グルヌイユを個人的な恨みで助けないつもりなのか、と言っていましたが、もし身柄確保したところでここはワシントン、CIAに奪われることは判っている。ここは2人の立場の違いなのかも知れませんね。ジェニーの背景が複雑になるほど、ギブスのキャラクターも深まるような気がして私は歓迎です。
February 8, 2010
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ゲストにスタートレック・エンタープライズのJelene Blalockが出ていました。ポルノ女優ということでしたが、そういうシーンを見たかった。(笑)(注 6シーズン全体に関わるネタバレあり)ポルノ男優のハンク・ハードウィックが突然頭痛と目の痛みを訴える。チェイスがキャメロンにディバラを死なせた事を告白し、キャメロンは夫婦としてやり直すためにハウスの元を去ろうという。ハウスに医師免許が戻り、再び責任者としてカムバックすることになった。しかし、チェイスとキャメロンが辞めるというのでフォアマン一人になってしまった。腰椎穿刺をすると患者に筋けいれんが起こる。患者の妻もポルノ女優で、お互いに仕事と割り切っているという。ハウスはタウブとNo.13を訪ね、患者の診断について意見を求める。タウブは整形外科の医師として妻との時間を大切にしており、No.13は地域の診療所に就職するという。フォアマンが脳血管炎を疑ったので、ハウスはステロイド投与と造影検査を命じる。フォアマンは人手が足りないので、今回限りチェイスに協力を求める。キャメロンも手伝うことになり、ビタミンD欠乏症を疑って、紫外線治療を行う。すると患者に鼻血と点状出血が見られ、血液が凝固しなくなった。キャメロンの意見で抗生物質で治療することになったが、ハウスはモラルに厳しいキャメロンにチェイスを許すはずがないと言い、夫を捨ててチームに戻れという。患者に熱が出て抗生物質が効いていないことがわかった。ハウスはまたまたタウブに診断を仰ぐ。副鼻腔にたまった菌に薬が届いていないと言われて、処置するが、今度は腹に痛みを訴え、肝不全となる。ハウスは胆道すい管造影で閉塞を改善させ、肝臓のドナーを探しておくように命じる。チェイスはハウスに言われて、なぜ妻が自分を許したのか質問する。キャメロンはチェイスに罪悪感があるから許したのだと答える。しかしハウスは、ディバラを殺したのはハウスが原因だとキャメロンが思っているからチェイスを許したのだという。夫婦関係はすでに壊れており、自分がハウスの操り人形でないことを証明したいのなら、チームに残れとチェイスに告げる。またNo.13に復帰を誘ったハウスは、ハンチントン病の遺伝子を持っている身として、残された日々を一緒に自分と診断をする事を勧める。患者はドナー登録するにあたり、今の仕事を辞めるべきだと言われて、激怒する。肝臓内を内視鏡で覗いたところ、寄生虫を大量に見つけたので駆虫剤を与えるが、今度は肺が水で溢れる。フォアマンはリンパ腫を疑うが、ハウスはタウブとNo.13に症状をFAXで送れという。その様子にキャメロンはハウスのゲームには乗らないと憤慨する。カディの恋人のルーカスは、ハウスの部下が辞めるとカディにしわ寄せが来るので、部下たちを脅して退職を踏みとどまらせるつもりだという。ウィルソンはハウスが4人をどうしても手元に引き留めたいのはカディに振られて、かつての仲間との心地よい関係が必要なのだろうという。患者はどんどん悪化して心停止を起こし、血尿まで出始めた。ハウスは骨髄移植を命令するが、キャメロンとチェイスは根拠がないと反対する。それにはお構いなく、ハウスはタウブとNo.13にFAXを送る。ハウスが自宅に戻るとチェイスが待ち構えており、結婚生活はともかくとしてハウスの元で仕事を続けたいと告げる。ハウスは3人の枠に4人の候補がいると伝える。FAXを見たタウブとNo.13から間違った骨髄移植を止めるよう、電話が入る。2人によると、患者はクローン病の腸管外発現で、あまりにも清潔な環境に育てられてきたため、性・行為を通じて感染した寄生虫がクローン病を抑えていたという。治療のため、再び寄生虫を体内に入れて元に戻す。タウブもNo.13ともハウスのチームに戻りたいと告げる。キャメロンは、ハウスが本当の病名を知りながらチームを元に戻すために患者の命を危険にさらしたと責める。そのモラルのなさがチェイスにも伝わり、善悪の判断ができなくなってしまった。2人とも愛していたが、もう元には戻れないと言い去っていく。キャメロンはチェイスとの結婚生活からも去るという。結局、免許が戻ると臨時リーダーのフォアマンからハウスに主導権が戻ってしまうのですね。そして、心地よい関係を維持するためにあれこれ画策するハウスは彼らしいと思いましたが、最後のキャメロンの去り方は彼にとってとてもショックだったようです。固まってしまい、握手も出来ず。去っていく彼女を少し追いかけるのみ。確か、ジェニファー・モリソンはこのシーズンで離れるような話だったと思うので、あの涙は演技以上の物だった、という気がしました。事情はわかりませんが、先シーズンは全く出番が少なくて気の毒でしたし、彼女が次のキャリアを目指したという風に思います。ちなみに、この後「glee」のアシスタント・プロデューサーをしていたというのは初めて知りました。そして、本国の新シーズンでは「Once Upon a time」というSFファンタジーに主演するというので、楽しみにしています。さて、このポルノ男優と女優の夫婦を一つの比較対象として、チェイス&キャメロン、タウブ夫妻、カディ&ルーカスなど、それぞれのカップルの事情が違う様子が描かれたわけですが、今回は随分丁寧に取り上げましたね。結局、患者夫婦は仕事を家庭に持ち込まないで愛し合っているのに対して、タウブは家庭よりハウスと仕事をすることを望み、カディはルーカスとはラブ×2なくせに、ハウスが気になる。そしてあれだけ盛り上がって結婚したチェイスとキャメロンがこんなにあっさりと別れてしまうというのは、なんだかなーという感じです。確かに彼女はモラルが高いので、罪を犯したチェイスを許せないかも知れないけれど、それにしたって、そもそも別れありき、だったのかなと。残念です。No.13が戻ってくるのは良かったです。それにしても、やけに人間関係に重点が置かれるようになりましたね。寄生虫がいる方が免疫力が上がるという話は、昔は日本人には寄生虫がいるのが当たり前で、それが花粉症を抑えていた、というような話を思い出しました。それにしても、治療法がまた寄生虫を体内入れるとは、嫌ですよね。
September 1, 2011
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『マスカレード』このエピソードも放送自粛とならないのかどうか、気になるところです。FOXはシーズン4の「Dead Man Walking」の再放送を外していますからね。エンディングはイヒイヒですね。(爆)先週の怪我が尾を引いているのに、ギブスのがんばりが印象に残りました。ローマン・ヴェガ上等兵がパトカーに追われ、弟のアルフォンソに「とにかく逃げろ!」と電話をした後、乗っていた車が爆発炎上する。遺体の損傷が酷く、DNAから身元を確認することになった。車はアセトンを積んでいて、放射能反応があったことから、現場は一時封鎖される。車はコバルト60の運搬に使われていたという。原子炉の副産物であり、汚染爆弾の材料にも使われる。あっという間に、汚染爆弾によるテロがあるとマスコミに報道が始まり、大騒ぎになる。ギブスの元に、民間の情報機関のウォルター・ケインという男が現れ、ヴェガについて調査中だったという。ヴェガはペルーの出身で、ペルーには「リベルタ・ヌエバ」という麻薬組織があり、アメリカの麻薬撲滅運動に反対しているという。ヴェガには組織のメンバーと接触している証拠があり、最近ペルーに行っていた。弟のアルフォンソは行方不明になっていたが、インターネットへのアクセスから居場所がわかり、ホテルに踏み込むと、そこにはボディガードに守られたアルフォンソと、彼の弁護士としてあのハート弁護士(Ignition)がいた。ローマンが数週間前に連絡してきて、その後アルフォンソから連絡があったので依頼人となったというが、ギブスは引き下がらず、ハートを同席させてアルフォンソの事情聴取を行う。アルフォンソはリベルタ・ヌエバについては何も知らず、ローマンはテロとは無関係だという。実はローマンから頼まれて、ある倉庫への通話を調べていたという。ローマンは怯えていて、誰も信じるなと言っていた。さっそくその倉庫に向かったところ、放射能物質はなかったが爆弾を作る材料があった。そこにあったPCには、ヴェガがテロについてメンバーに指示している動画が残されていた。DNA検査の結果、車の爆発で死んだのはヴェガとは別人であることが判る。死んだのは元三等軍曹のジョン・クックで、クックの指紋が時限装置に付いていた。ヴェガがリーダーで、クックが爆弾の製造担当だったのか。クックは何軒も歯医者を受診していたことが判り、聞き込みをすると、そのうちのショア医師はコバルトを使用したX線装置を15台盗まれたという。それだけの量で爆弾は5つ作れる。ギブスはアルフォンソを釈放し、トニーとジヴァに尾行させる。アルフォンソは案の定ヴェガと会い、ヴェガを逮捕する。ヴェガは自分はテロリストではないと言い、ハートの来る前に全て白状する。国防総省の役人を名乗るクックが接触してきて、訓練用のビデオを撮影するからと言われ、様々な台詞をしゃべった。その後、尾行されるようになりはめられたと知った。ハート弁護士の記事を読み連絡を取ったところで、クックに銃を突きつけられ車で走るように命じられた。途中で、クックを残して車を飛び降りアルフォンソに電話したが、汚染爆弾によるテロ攻撃など何も知らないという。その後、X線装置を盗まれたショア医師が失踪し、マスコミにはリベルタ・ヌエバから麻薬撲滅運動を中止しないと一日一個の汚染爆弾を爆発させるというメールが送られてきた。その一つ目は1時間以内にDCで爆発するというので、パニックとなる。ショア医師が失踪後にアクセスしたSNSには、バスターミナルの写真をアップしており、その写真にアクセスしたIPアドレスはペルーからのものだった。NCISはバスターミナルに爆弾があると見て、乗客を避難させ爆発物を探す。マクギーがガイガーカウンターで客の荷物の中から爆弾を見つけ出し、ギブスが間一髪時限装置を止めようとする。爆弾を作った人間は詳しい知識を持たなかったのか、不発だった。ショア医師は遺体で見つかり、自殺と見られているが、爆弾はあと4つ残っており、ギブスはウォルター・ケインに疑いを持つ。今、国会では防衛法案が採決する直前で、今回の爆弾パニックで可決される可能性が高くなった。可決されれば、ケインの会社のような軍事会社に大金が流れることになる。「リベルタ・ヌエバ」というのは、全く無関係の名前で、バスターミナルにアクセスしたIPアドレスもケインの会社からアクセスしたのを細工していたことが判った。ケインは弁護士を要求する。自宅に戻ったギブスに、ハート弁護士が待ち受けており、依頼人をおとりにしたと責める。ギブスも、どうして高給取りのハートが無給でローマンの弁護などするのか、どうして自分に繋がる案件ばかり引き受けるのか、疑問をぶつけるが…ラストは「そこで止めるのか?」と言いたくなりますが、初対面から「元赤毛か?」と気にしていたギブスも、それなりに惹かれていたと言えますよね。どうしてハート弁護士がギブスに付きまとうのかというのは、背後にいるベル大佐の意図を受けてと言うことが考えられ、もしかしたら、色仕掛けで…という計画なのかも?いろいろ、妄想できますが(爆)、私としては久しぶりにギブスが恋をするというのは楽しいです。その方が、話が複雑になりますから。ところで、爆弾を処理するのにマクギーが横でアドバイスするのに、全くお構いなくワイヤーを切ってしまったギブスが「オイオイ」という感じ。当てずっぽうだったんですよね。元爆弾処理班だったホレイショの自信ある行動とは全く違うのですね。(爆)今回、意外に思ったが「いざという時には法に従っていられない」という主旨の発言をしたトニーに、ジヴァが自分を拷問したサリームも同じ事を言った、という場面。サリームのやったことは絶対に許せないし、彼のようにはなりたくない。アメリカはどんな場合も法治国家で基準は高く、自分は容易に法に従ったなれの果てを知っている。ここは、モサドを捨ててNCISに移った彼女の本心を表しているということなのでしょうか。今回は量が少ないということでしたが、放射能に過敏に反応する市民の様子はいろいろ考えることがありました。
September 10, 2011
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シーズンフィナーレ。大味でしたが、これまで盛り上げた分がそれなりにまとまった感じで、全体の雰囲気も変化があって良かったです。さすがにモスクワでのロケではないでしょうが。前話の続き。ヘティ以下、NCISチームはアルカディを伴い、ロシアへ向かう。ゴヴォロヴォの隠れ家にカルポセフがアナを連れて行ったという情報を元に、アナ奪還を試みるが、別の襲撃者グループがカルポセフを襲い、銃撃戦の間にカルポセフはアナと共に逃亡する。NCISは、LAのエリックとネルに襲撃者の身元を照会する。ディークスが仕留めた襲撃者は北アイルランド出身の傭兵で、カルポセフ暗殺のために雇われていた。グレンジャーがロシア政府と話を付け、24時間の間にモスクワの監視システムを自由に使えるよう手配する。カルポセフの車が見つかり、サムとカレンが近くの倉庫内を捜索すると、カルポセフが殺されていた。殺したのはアナで、サムらが連邦捜査官だと説得しやっと身柄を確保する。アナはアルカディのことを恨んでおり、自分とは無関係の商売でカルポセフにらちされたと、父に食ってかかる。ヘティはアナの経歴を確認し、行方不明の石油の捜査に協力してほしいと頼む。サムとカレンは、アメリカの市民権を持っていて、かつてシカゴ警察の刑事だったというアナを信頼すべきか話す。石油を横取りしようとしたカルポセフが殺された今、売り手の正体はわからない。アルカディは知り合いのパヴェルを紹介するという。パヴェルによると、売りに出された石油を狙ってモスクワに、数グループが入っているという。アルカディはカレンに、待ち合わせ場所として選んだカフェが、カレンの父レズニコフが出入りしていた店だという。レズニコフは1974年に収容所に送られたが、途中で脱走し、名前を変えて1988年までは、ここで亡命希望者に手を貸していたという。カフェの壁にはレズニコフらしい人物の写真が貼られていた。アナによると、カルポセフは衛星通信を使い、買い手の代理人はオークションのためにある建物の別々の部屋で待つという。カルポセフを殺そうとしたのは、ISISのメンバーだったことが判る。ISISはカルポセフを使い、石油を手に入れて8000万ドルの資金を手に入れるつもりだろう。あるいは、船ごと爆発させるという事も可能だ。パヴェルの情報で、中国の買い付けグループの動きをキャッチし、後からモスクワ入りするカメルーンの代理人にNCISが成り代わる作戦を立てる。ネルは衛星通信を使う買い手の端末にウィルスを仕込むことで、売り手の位置を特定できるという。そのためには、買い手の5つの端末ごとに、USBでウィルスを仕込む必要がある。買い手グループが集合するホテルを特定し、監視映像をハッキングしながら、NCISは宿泊室に侵入して端末にウィルスを仕込む事に成功する。ただし、60秒以内に特定しないと売り手に気づかれ、逃げられる恐れがある。売り手は地下駐車場へと向かっていた。激しい撃ち合いの末、売り手の男たちを倒す事はできたが、アルカディが撃たれた。アルカディは自分が時間を稼ぐので、アナとNCISはこの場を去れという。その後、アルカディは警察に上手く話をしたようだ。アナは行方をくらました父を追って、モスクワに消えた。ヘティは父を探るカレンに、自分で調べた情報を話す。コンスタンチン・チェルノフという男が亡命に関わっていたというが、2008年に死亡したという。カレンは父の墓参りを果たし、思いが残るモスクワを後にする。しかし、例のカフェではレーニン記念金貨を手にした老紳士がコーヒーを飲んでいた。ISISの顔が見えない状況で、犯人を突き止めるよりも石油を取り戻すだけで良かったのかな。ロシア政府に顔が利くグレンジャーのおかげで、まともな捜査ではなかったし、どうやってロシアに銃を持ち込んだのやら、またバンバン殺した後始末はどうするのか、その辺はいつものLAだと思いました。(笑)アルカディが撃たれるのは織り込み済みですよね。ヘティもわざわざ連れて行かなくても良いのに、でも元KGBだから大丈夫だと思ったのかな。アナはあまり魅力的なキャラには見えませんでしたが、ヘティがアメリカでの仕事をオファーしたところなどは、今後登場する可能性があるのでしょうか。アナとは関係なく、アルカディの方はもうこれでお役ご免で良いのでは。十分です。肝心のカレンの父ですが、ヘティは判っていてわざと別人を紹介したのかなと思いました。サムもずいぶん心配していましたが、父への思いを募らせるカレンにとって、生きていても死んでいても、思いが強いだけに、様々な執着から生まれる悩みも抱え込むかも知れない。今回生きていたらしいという事ですが、全く別の人生を生きてこれからも交わることもなさそうですし、一つのけじめを迎える事でこのストーリーは終わりで良かったと思います。まあ、ヘティが嘘をついたとか、後でもめる事になると面倒ですけどね。ポーカーで勝って手に入れたヘティのモスクワの自宅だとか、専属歌手のオーディション?で恥をかくアルカディとか、それなりに楽しいエピソードがあって良かったですね。来シーズンはまた新しいストーリーを期待します。
January 15, 2016
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『英雄の最期』うーん、なんだか納得しないうちに、話がまとまってしまって、一挙にフィナーレへの盛り上げへ突入。今回はゲストに助けられたなと思いました。リック・ウィルソン一等軍曹が胸を2発撃たれ、橋の上から落ち、フェンスに突き刺さってしまう。橋の上には自動車のスリップ痕があり、ウィルソンは除隊間際だったという。ウィルソンの自宅に向かうと、家の中はひどく荒らされおり、身を隠していたウィルソンの妻が出てくる。自分は実家から戻ってきたところで、強盗が入ったのかと思ったが、盗まれるようなものがあるとも思えない。夫が殺されたと聞くと、妻は特に敵がいるとも思われず、仕事のことは何も離さない無口な人だったと語る。実はウィルソン軍曹はタリバンのテロリスト、ザキールを逮捕した「ザキール5」という部隊のメンバーで、隊は襲撃作戦で大きな成果を挙げた裏で、仲間を失っていた。その際、チームは人質の救出とアメリカ軍から盗まれた3000万ドルも回収していた。ギブスは捜査の途中で急に現場を立ち去ってしまい、チームはギブスの最近の様子から、メキシコのカルテルのメンバーを殺したことが明るみに出たのと、関係あるのではないかといぶかる。本部に戻ったギブスはパーマーやケイシーにも食って掛かるような態度に出る。ウィルソンが最後に通話した相手は、ザキール5の生き残りメンバー、マッカーシーで、こちらから連絡が取れないので、チームはマッカーシーの自宅に向かう。マッカーシーの姿はなく、ベッドに血痕が見つかった。やはり襲撃作戦に対する報復が行われ、マッカーシーも殺されたのか。突然、ギブスは何も言わず現場を立ち去り、その後連絡が取れなくなってしまう。サキール5のもうひとりの生き残りをマクギーらが探す。カルファ2等軍曹は先月、ウィルソンと電話で話をしたと答える。生き残った3人は、毎年襲撃作戦の日に亡くなった仲間を追悼するために集まっていた。ウィルソンの妻はザキール5のメンバーとは会ったことがないという。ただ、夫が電話で言い争っていたのは聞いたという。ケイシーがマッカーシーの家の血痕を調べ、ウィルソンのものと一致したという。つまり、ウィルソンを殺したのはマッカーシーだったのか。ギブスは職場を抜け出して、かつてセラピーを受けたドクター・コンファロンをバーに呼び出し、悩みを打ち明け始める。ギブスは過去に、妻子を殺した男を殺してかたきを討った。その事を部下に話すことになり、ギブスは責任をとってこなかったことが今になって問題に感じるという。殺したこと自体に罪悪感はない、やるべきことをやったまでだ。それなら、なぜ急に自首する気になったりしたのか。ギブスはビショップにいわれて、ルール10を燃やしたと明かす。コンファロンは、仕事に私情を挟むなというルール10があったからこそ、ギブスは感情を押し殺して表に出さずにいられたのではないかと問う。なのに、ルール10がなくなると、一体どういうことになるのか。これまで隠し続けた感情がギブスを押しつぶしそうになり、今恐れているのは引退の2文字。ギブスはかつて引退を考えたことがあったが、自分から仕事を失うことになれば、自分が自分でなくなると思い中止したという。チームには恩がある。ヴァンス局長はザキール作戦の当時の指揮官と話し、マッカーシーがやや衝動的で危険だったという。ダッキーはザキールの資料を見直して、ザキールの隠し金は3300万ドルだったという記述を見つける。手配中のマッカーシーがウィルソンと同じように胸に弾を2発受け死亡しているのが見つかった。次はカルファが危ないということで、一旦帰宅させたのを再び身柄を確保する。カルファはマクギーの強い取り調べに、3000万ドルとは別に、300万ドルを隊が着服していたのではないかと追及されだんまりを決め込む。ウィルソンの妻を自宅に送っていったトーレスは、別の女が家の中に入ろうとしているのを発見し、後を追う。女性はロリ・ウィルソンと言い、こちらが本物のウィルソンの妻だった。盗まれたのは、ウィルソンがドバイで購入したヴィクトリアブローチで、カルファはこのことをマッカーシーが誰かに話したかも知れないという。トーレスは偽のウィルソンの妻がブローチをずっと身につけていたことを思い出す。すでにネットオークションに盗まれたブローチが280万ドルで売りに出されていた。姿を消した偽のウィルソンの妻は指紋からロシアン人の元スパイ、インガ・ペトロワと分かる。インガは国際手配の詐欺師で、今夜コスタリカに発つことが解った。すぐに空港に向かったNCISは高跳びしようとしているインガを逮捕する。マッカーシーは除隊でブローチを換金しようとしていたが、待ちきれなかったという。ギブスはコンファロンとのセラピーを終え、自首も引退もしないのなら、これからもずっとチームを見も守り続けるという。本部にもどったギブスに、チームはよそよそしい。すっかり機嫌が良くなったギブスだったが、ヴァンスは緊急事態を告げる。フォーネルが病院で待っているという。最後の最後になって、フォーネルが出てくるのは置いておいて。激しく動揺し、ギブスらしさを失っているギブスを見るのは辛いところがあります。ここまで情けないギブスを見るのは初めてかも。ある意味老いを感じたなあ。まあ、ギブスも人間なので悩むことはあるかもしれないが、そのきかっけが過去の報復を部下に知られ、けじめをつけるべきと考えたわけですね。妻と娘の敵を討つことについて、当然のことをしたまでだと思い、コンファロンも立派な理由になるという。この辺がついていけなくて、ちょっと唸ってしまう。まあ、セラピストなので善悪の判断はしないでしょうけど。やっぱりギブスは正義のヒーローなので、その役割を自ら放棄することはない、ということでギブスはすっかり元のペースを取り戻した。部下側とすれば、結局何も話してもらえないので不満は続き、トーレスのように個人的なことに不込まず、仕事だけできればよいというのが正解かも。ところで、同じ時間にコンファロンとセラピーを行っていたスローンですが、娘に受け入れられない悩みを相談し、「本当に相談したい人」がいるという。つまりそれは、娘の父親?結婚できない関係だったから、相手に知らせず子供を産んだということでしょうか。その相手がまさかギブスだったら、私はひっくり返ってしまいます。
June 29, 2019
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FOXでシーズン1の吹き替え放送を始めましたので、見直すことにしました。初見時まだ、どういうシリーズになるのかわからないまま、とりあえずデイヴィッド・マッカラムが出ているので見ていて、シーズン2になってやっと、「これは」と思って感想を書き始めました。抜けている感想を書き、今だから気づいたことなど、簡単にメモしておこうと思います。#1 Yankee White単独のシリーズとしてはパイロットエピソードですが、厳密にいうと「JAG」のシーズン8の20話、21話でスピンオフシリーズとして紹介されていますね。でも、その時のメンバーの女性捜査官は下ろされてしまい、新たにシークレットサービスのケイトリン・トッド捜査官に交代したというわけです。確かにケイトはきれいだし、ギブスといきなりぶつかる役柄で、その実力を見込まれてスカウトされるのにはピッタリですね。事件は大統領の乗ったエアフォース・ワンで、「フットボール」担当の海軍士官が大統領との食事後に急に体調を崩し死亡した。FBIとシークレットサービス、NCISが管轄の取り合いでもめ、ギブスが指揮権を取りケイトを指導しつつ捜査を開始、ダッキーが検視を行うがなかなか死因が特定できない。ところがケイトが交際していた「フットボール」担当が病欠したために、新人が交代で任務に就いたことがわかる。ケイトリンはその男性と別れることにするが、彼もまた同じような症状を示して死亡する。アビーは毒殺されたとして、毒を特定する。ギブスはケイトリンが事件の鍵を握ると考え、大統領の乗った代替え機に搭乗する。犯人の目的は2機ある大統領専用機の乗り換えにあった。映画「エア・フォース・ワン」を徹底的にネタとして使ったところや、FBIのフォーネルが出ているのに、この時は初対面みたいなところ、ラストの赤毛美人の運転する車がギブスをお迎えに来るところなどがチェックポイントかな。最初からギブスの家の地下でボートを手作りしていましたね。聞き慣れないNCISという組織が「CSIみたいなもの?」と、言われるところも印象に残っていました。なぜうちは専用の航空機を持っていないんだとか、やや自虐ネタもあり。今は、みんなに知られる法執行機関になりましたよね。#2 Hung Out to Dryケイトの初任務で、新人としてディノッゾやアビーに「何でこの仕事を?」と聞いて回るところが良いですね。ちなみに、ケイトは元々法律家を目指していたなど、すっかり忘れていることばかりです。また、ギブスは「3番目」の元妻から電話がかかってくるのが面倒なので、携帯を持たないし、結婚記念日には自宅の受話器を上げている。地下室の船作りをディノッゾに揶揄されたり、ダッキーから謎多き男と言われたり、被害者の子供のために大工仕事をしたり、ギブスらしさは最初から全開ですね。事件は海兵隊の夜間降下訓練でパラシュートが開かず、墜落死した海兵曹長の装備が何者かに細工されていたことがわかり、ギブスが先頭に立って科学捜査をしているのが今となると新鮮に感じます。今では無口なイメージのギブスも、このころはよく喋っていますね。パラシュートの装備に接触できる人物は限られており、犯人の自供をどうやって引き出すか、が最大の見所でした。また、捜査で採取した皮膚サンプルを軍の登録DNAデータで検索したいと言って、本家JAGのロバーツ大尉に迫るサービスシーンも。このころはまだJAGのシーズン9が放送中でした。#3 Seadog洋上で射殺された海軍中佐と麻薬ディーラーの遺体が海岸に打ち上げられた。始めは、3人が麻薬取引に関わっていると想定して捜査が始まるが、ギブスは被害者の中佐は麻薬とは無関係でトラブルに巻き込まれたと考える。ディーラーの男のポケットから偽札が見つかり、ケイトがシークレットサービスの元同僚に問い合わせたところ、911の犯人グループが使用した金とわかり、FBIのフォーネルが出てきた。ギブスは殺された麻薬ディーラーのボスから犯人の手がかりを得る…このシリーズが始まったのは2003年ですから、まだ911の印象が強いですね。次のテロを阻止するということに主眼が置かれて、「愛国者法」なども頻繁に持ち出される。フォーネルはギブスを「カウボーイ」と呼び、ケイトがディノッゾにセクハラの話題を振る。このころのトニーは見習い扱いという感じで、ギブスはケイトを真剣に鍛えている印象。ダッキーは地元の警官が現場の保全をしないとボロクソに言い、ダッキーの助手はまだパーマーではありません。アビーの両親が聴覚障害があるという話もありましたが、いずれにしてもやはり何をしてもギブスが中心ですね。ギブスがTVレポーターをデートに誘って直談判したり、とにかくキラキラ輝いています。またまた、カッコいい車で赤毛美女が迎えに来た。これって内輪のジョークを入れたのでしょうが、どうストーリーに絡ませるつもりだったのかなあ。ゲストにちょい役ですが、「Lost」のエミリー・デ・ラヴィンが出ていました。この後にLostに出たのですね。
August 2, 2020
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久しぶりにスカッとするエピソード。憎むべきは罪だが、こいつは許せないと思って序盤はイライラさせられました。たまにはこういうのも良いですね。SUVは鉄道班と共同で、地下鉄内で痴漢の常習犯の取締りを行う。3名を逮捕したものの、一人は逃亡の途中で騒ぎを起こし、警察が黒人の人権を蹂躙していると訴えて、SNSにも拡散されてしまう。ドゥエイン・バリックは女性のスカートの中を撮影し、その携帯を壊して捨てて証拠隠滅を図った。ドゥエインは移民業務局の事務員で前歴はないが、職場を調べるとなると安全保障省の管轄で面倒なことになるという。上司のロリー・オトゥールによると、その部署は永住権を申請する者の家庭を調査し、偽装結婚を暴く仕事をしている。始めは捜査に協力的ではなかったが、SVUの求めに、ドゥエインのPCを調べて、犯罪に該当する画像をネットに上げていたことがわかったという。それだけでもかなりの重罪となるが、ドゥエインは上司をレイプ罪で訴えることができると、取引を切り出す。オトゥールは、実意はグリーンカードを与える代わりに、難しい立場にいる女性にセックスを強要していた。もし拒絶すれば母国に強制送還すると脅すのだという。被害者の一人、リナ・バスケスは、オトゥールに脅され、オフィスの外でミニバンの中で3回も要求されたことを認めるが、夫には知られたくないと、証言を拒む。浮気をしたことになり、夫を傷つけることになるからだ。証言してくれる被害者を探し、ベトナム料理店に務めるロザミー・クラインに話を聞く。ロザミーも頑なに証言を拒み、愛する夫に知られたくないという。もう一人、移民局の施設に勾留されているマギー・クィグリーは同じように、オトゥールに迫られたが、拒否したところ勾留されてしまったという。オリビアは証言をするならばUビザが発行され、強制送還はないと伝えるが、夫が強制送還されるのではないかと心配する。連邦検事にオトゥールのミニバンの令状を取ろうというオリビアに対して、ガーランド警視正はFBIの捜査は被害者のためにはならないという。オリビアはおとり捜査でオトゥールを逮捕することを考える。鉄道班のハシム・カルドゥン巡査の父親はイスラム系で、アメリカ人のロリンズとカップルを装い、永住権を申請する。宗教の違い、離れた年齢、経済状況の格差が大きいカップルは、偽装結婚の疑いを持たれるという。予想通り、オトゥールはロリンズに個別に面談するともちかける。呼び出され、オトゥールのミニバンに乗り込んだロリンズに、オトゥールは夫との情熱的なセックスを自分もおこぼれがほしいという。車にはマットレスがあり、夫を愛していて強制送還されたくなければ自分とセックスしろと迫ったところで、SVUはオトゥールを性的恐喝罪で逮捕する。しかし、オトゥール側は偽装結婚を暴くための作戦だと弁明する。女性が誘いに乗れば、偽装結婚だと判断するらしい。オトゥールは保釈され、SUVは証言してくれそうなマギーの夫に協力を求める。しかし、マギーの夫もマギー本人もゲイであることがわかり、実質偽装結婚だったことになった。一方、リナは夫から暴力を振るわれているらしく、証言でオトゥールと関係をもったことを知られるのを恐れていた。しかし、証言してUビザを発行されれば、夫と別れてもアメリカに残ることができると聞いて、証言するつもりになる。オリビアはオトゥールに重罪を求めていたが、ハディードは第3級レイプ罪や職権乱用、収賄罪などを訴求するつもりだという。裁判でドゥエインが証言するが、そもそも地下鉄での痴漢行為で逮捕されており、自分の罪を軽くするために上司を売ったと印象が悪い。潜入捜査をしたロリンズはやり手の被告側弁護士から、オトゥールも偽装結婚を見抜くために演技していたのでは?とやりこめられる。頼りにしていたリナは、妊娠してしまったと言い、証言を拒否するという。生まれてくる子供には父親が必要で、夫にはオトゥールの子かも知れないとは言えないという。カリシはやむなく裁判の延期を求め、新たな証人を探す。カルドゥンは母親がユダヤ系だということから、ロザリーの夫と話してみるという。ロザリーの夫エディは、妻が愛する夫のために、オトゥールの理不尽な要求に従わざるを得なかったと聞いて、理解を示す。新たな証人を引き連れ法廷に臨んだカリシに、弁護側は慌てふためく。裁判は諦め取引するというが、自分は国境を守っているんだと居直るオトゥールに、カリシは公権力を使って最も弱い立場の女性を従わせたと激怒する。結局第3級レイプ罪を3件で、オトゥールは15年の刑で有罪となった。ロザリーは、夫が話を聞いて一緒に涙を流してくれて、なお一層愛が深まったとロリンズに礼を言う。とにかく夫婦の間に秘密がなくなったのがうれしい。ロリンズはカルドゥンの奥深さに興味を持つ。ロリンズは完全にカルドゥン巡査に惚れましたね。私も惚れました。(笑)エスニックでイケメン、若いけれども人の心を掴むのが上手いカルドゥンにはもっと出てきてほしい。何なら、SVUに来て~そうなると、カリシのジェラシーがメラメラということになるかも知れません。さて、地下鉄内の痴漢行為て、アメリカでもあるのですね。NYならではでしょうか。警官たちが容疑者を特定して、現行犯逮捕するというのも、日本みたいだ。容疑者が逃走して電車を止めるのがニュースになることもあり。ただし、今の時代黒人の容疑者を荒々しい方法で逮捕すると、警察は非常に分が悪いですね。SVUが「今」を上手く取り込んでドラマにしているな、と思うところです。犯人のオトゥールの言い分は、どうしたって矛盾している。オトゥールの誘いに乗ったら偽装結婚。夫を愛している者は拒否する、だから偽装結婚じゃない、ではグリーンカードを与えるの?みんな、強制送還におびえて涙をのんで従ったんでしょう。小役人が女性の弱みにつけ込んで、卑劣な行為をしているだけ、正に、カリシの言う通りです。「刑事」とからかわれたカリシが怒り爆発で、かっこよかったです。一つの刑期は長くなくても、件数が増えれば長くなるのは知恵ですね。ロザミーの旦那さんが優しい人で良かった。オリビア、想像よりも高級なマンションに住んでいるような感じでした。
March 27, 2021
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『当てのない旅』ゲイリー・コールがオープニングクレジットに入りましたね。いよいよ、ギブスとのお別れも近いのか。それにしても、こういう展開は好きじゃないなあ。レミアはギブスが急所を外して撃ったため、命を救われる。パーカーは無謀で危険な行為だと批判する。レミアは雇い主の名前を吐いておらず、殺された7人の被害者の間に共通点も見当たらない。ケイシーは金の振込に使われたダミー会社を追い、国防総省にたどり着いた。経理部の会計士に確認したところ、送金元は軍の請負業者ソノヴァ工業とわかる。しかしなぜか承認者の名前が空欄になっている。レミアはパーカーとマクギーの聴取に対して、トーレスに電話をしたのは自分の偽者だと言い、雇い主についても相変わらずはぐらかす。しかし、7件の殺人で死刑は免れないというと、まだ発見されていない1件目の死体のところに案内すると言い出す。これですべての謎が解けると言うが、ただしギブスに同行しろと要求する。ケイシーは1件目とされる事件の100日前にレミアに送金があったことをつかむ。つまり、これが本当の1件目の被害者のことなのか。レミアの魂胆は逃亡なのか、ギブスの殺害なのか、はっきりしないのにマクギーはレミアの要求を受け入れるしかないとヴァンスに求める。ヴァンスの判断でパーカーも同行し、ギブスとレミアはNY州北部へと向かう。道中レミアはギブスに語りかけて絡んでくる。目的地も告げないまま、レミアはこの付近で育ち父親も軍人だったと身の上話を始める。しかし、ギブスはレミアが自分自身ではなく、ギブスのことを言っていると気づく。レミアはギブスを殺すためにかなり下調べしたのだろう、言いたい放題のレミアに食べ物を食べさせるためギブスとパーカーは休憩を取る。パーカーはレミアに振り回され埒が明かないと判断し、引き返すためFBIに電話をかける。そのすきにギブスはパーカーを置き去りにして車を発進させた。ソノヴァ工業というのは多分野にわたる複合企業で、CEOのソニア・エバーハートは剛腕のやり手だという。簡単には話を聞けないと考え、ナイトがソノヴァで開かれる市場調査の座談会に潜入することになった。サーバールームに忍び込み、データを盗み出す作戦だ。ギブスはレミアの魂胆はお見通しだという。あれこれギブスの癇に障ることを言って、ギブスがミスをするのを待っている。レミアはギブスのことを調べたことを認め、自分にそっくりな人間がいることがわかって安心したという。ギブスの正体は妻子を殺され、敵を討った男、その他にも人を殺しているという。容疑者だけでなく、マクギーまで撃った。ギブスは次第に怒りがこみ上げたのか、車を止めるとラミアを引きずり下ろして締め上げる。ギブスは愛するものを失った喪失感から逃れ、正気を保つために仕事に没頭してきたのだ。しかし今は家族でもあるチームを捨てて、いずれラミアみたいな孤独になるだろう。ギブスはラミアに銃を向けるが、なんとかラミアの挑発に乗らずに思いとどまる。ラミアは死体のある場所にギブスを案内するという。ナイトが盗み出したデータによると、ソノヴァの「スカイラーク」という監視プログラムの中に4人の名前があり、そのうち3人までがレミアが殺したとされる、連続殺人の被害者だった。のこり一人についてはまだ生きている可能性があるので、トーレスとナイトが身柄を確保するため自宅に向かう。そこで発見したのは、死後かなり時間が経ったリビー・アロナックの遺体だった。リビーもまた頭を殴られ手足を赤いテープで縛られており、家の中は荒らされていた。彼女が一人目なら、ギブスとラミアは今どこに向かっているのか。リビーは旅のライターで一人で行動することが多く、今まで気づかれなかったようだ。家の中はエアコンがついており、電気の使用量から犯人がリビーを殺したのは2年前くらいだという。パーカーはギブスがラミアに騙されたと考え、命が危険だと気づく。一方、パーカーのはからいで、ソノヴァ社のCEOをNCISに任意出頭させることができた。レミアの写真を見せてもエバーハートは動じることもなく、スカイラークについても曖昧な返事を繰り返す。しかし追及されて、エバーハートはライバル会社に勝つため、スカイラークを使って情報を集めていると認める。結局逮捕につながる供述は得られず、一旦エバーハートは解放された。ギブスとラミアはとある空き家に到着した。ラミアはギブスを妻の墓に案内する。道中殺すチャンスはあったのに、なぜお前は俺を殺さないのかと言うラミアは、雇い主についてナトックベイへ行けばわかると言って、自ら地雷を踏んだ。ナトックベイはソノヴァ工業が銅山を開発しようとしている場所だった。スカイラークの4人は、いずれもソノヴァ社の銅山開発に関して、環境を守る活動や建設工事の許可などに関わっていたことがわかる。そのうち一人は開発地域の水利権を持っていたが、死亡後にソノヴァが権利を買い取ったという。つまり、ソノヴァ社が銅山開発をするのを止めようとしたので殺されたのか。その他の連続殺人被害者は、ソノヴァ社から目をそらせるカモフラージュだったと考えられる。ラミアの目的は妻の実家で自殺することだったようだ。実家は地雷が埋められ、武器や爆薬が集められていた。エバーハートはあれからアラスカに向かったらしい。ギブスはマクギーに一緒にアラスカに向かうという。ギブスは神業的なショットで1ミリ急所を外していたわけですね。(笑)ラミアのサイコぶりは本当に神経に触るというか、気味が悪い。なのにギブスはニヤニヤしながら車を運転している。ラミアはギブスの成れの果てなのでしょうか、鏡に写った姿?愛する妻子を亡くして喪失感に苛まれ…という件で過去シーンが出てきましたが、言いがかりも良いところ。まあ、ギブスの行動に疑問を感じたこともありましたが、ギブスが金をもらって殺し屋をやっていたわけではないです。ラミアの一方的な執着は迷惑でしたが、ギブスを狙ったのはソノヴァの依頼か?金は振り込まれていたのか、あるいはラミアが勝手に殺しの対象にしたのか?ギブスなら自分を殺してくれると思ったのか?でも、ラミアが思ったような人物ではなかったようで、ギブスにはまだ希望があるらしい。ラストに墓参りをしていたシーンは意味深でした。ちなみに、ギブスは1954年生まれなのですね。ナイトの潜入捜査はお見事だったけれど、セキュリティの厳しいサーバールームに侵入して、USBにデータをコピーするというのはさすがに現実的ではないですね。パソコンのファイルをコビーするのとはわけが違うのですから。さて、連続殺人の背後には空恐ろしい大企業の闇があるらしい。次週はアラスカへマクギーとギブスの2人旅で連続殺人の決着をつけるのかな。
May 7, 2022
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今回のリスト者は番号が若いだけに、かなりの実力者だと見て良いですね。これって、女レディントンでは?と思ったら、まさにそうだった。(笑)クーパーのタスクフォースの予算問題で、ついにハドソン議員とドーフ議員がパナベイカーとクーパーと直接会って話すことになった。FBIの総予算の3%未満とはいえ、2億8270万ドルを費やす部署が一体何をしているのか。クーパーは世界的な犯罪者を捉え、犯罪、テロを阻止するなど成果を並べるが、もちろんハドソンたちは満足しない。具体的な内容を公表することはFBIの極秘活動に支障をきたすとパナベイカーが援護射撃するも、ついに議員たちはチームの記録の開示命令を求めるという。しかしその記録がレッドによって消された事を初めて聞かされたパナベイカーはクーパーに何とかしろという。クーパーは困ってレッドに泣きつく。最近はレッドからの紹介がないので、議員たちに示す成果も少ない。今日判事の前に立つというと、レッドはボルティモア港に入港するコンテナ船と、ブレア・フォスターという弁護士の名前を挙げる。フォスターはDCのフィクサーとして悪名が高いといわれ、闇のサービスで稼いでいるらしい。その隠された不正を暴くことで、チームをアピールできるだろう。フォスターの顧客には「モーダー&サンズ」という化学メーカーがあり、製品に発ガン性物質が含まれるとされているが、現在訴訟は1件も起こされていない。フォスターの法律事務所はスキャンダルなどを示談に持ち込んでしまい、そのためなのか、大勢の調査員を雇っている。実はモーダーの社員ウィテカーが交通事故で一命をとりとめていたが、彼は内部告発をしようとして口封じをされそうになったと見られる。チームは早速ウィテカーの妻に話を聞く。夫は何か会社の秘密を知ってしまい、辞めるしかないと言っていた。尾行されているとも言っていて、精神的に参っていた様子だったという。確かに怪しい男がウィテカーを付け回していたことが監視カメラに写っているが、人物を特定することができない。デンベはレッドに男の写真を見せ、タトゥからキューバの特殊部隊の男だと割り出す。レッドはハバナのマニーに尋ねるという。ウィテカーの意識が戻り、会社の製品「スプリング・シャイン」に発ガン性物質が含まれるという機密文書をなにかの間違いで入手してしまったという。会社としては売上トップのクリーナーで、CEOは危険性を知りながらリコールもせず出荷し続け、結果死者が出た。ウィテカーはいたたまれなくなり、公表したいと同僚に話したところフォスターがやってきたという。最初は買収しようとしてきたが、断ると今度は脅してきた。告発しようと持ち出した文書は車の中にあるという。ウィテカーの車は廃車置場に移動され、レスラーらが駆けつけたが、一足先にキューバの男に文書の入ったカバンが持ち去られてしまった。ハバナのマニーはレッドの持ち込んだ写真を見て、危険な男でしゃべれば殺されると口を閉ざす。レッドは歴史的ボクサーのグローブをプレゼントすると言い、ウィーチャに連絡をとって欲しいと頼む。モーダーのCEOはFBIが動き出したことでフォスターに解決を依頼する。フォスターは良い方法があると言い、依存症の会に出席していたレスラーを訪れてウィテカーは嘘をでっち上げようとしているという。レスラーが取り合わないとわかると、今度はレスラーの地元デトロイトで議員にしてやるという。レスラーはきっぱり断ってFBIに戻る。ウィテカーが見た製品調査書は、7年間モーダー社の製品分析をしていたファインバーグ博士が作った。FBIがファインバーグの自宅を訪ねると、すでにフォスターが弁護士としてその場にいた。スプリング・シャインについての分析については、中途で完了していないという。さらなる質問はフォスターを通してくれというが、レッドはマニーから調査員のフローレスの名前を聞き出し、本人に接触して親族など7人の亡命に手を貸していた。フローレスはフォスターに不利なことをしゃべるという。クーパーのタスクフォースの記録開示について判事はクーパーの主張を認めた。極秘活動の安全性と機密保持を守ることはFBIの透明性に勝ると判断したわけだが、ドーフは逆にここまで隠そうとするのは当に金鉱ならぬダイヤモンド鉱山を掘り当てたに等しいといきり立つ。これからハドソンと記者会見を開くという。しかし、フローレスの証言でフォスターが数々の連邦法違反で逮捕される。フォスターは慌てることなく、取引を言いだしたため、レスラーはフォスターが持っている顧客リストを全て渡せば話に乗るという。フォスターはFBIがここまでやるには背後に相当な大物がいるのだろうと言い、個別の案件なら相談に乗るという。記者会見を開くドーフ議員に、万策尽きたクーパーはレッドに助けを求める。レッドはフォスターに2013年12月31日の記録を求めろという。フォスターはモーダー社とその記録で手を打つという。ドーフはクーパーの脅しに屈し、記者会見で上院議員を辞めると表明してしまう。ドーフの息子はアルコールの影響下で2013年12月31日に交通事故を起こし、被害者に大きな障害を与えた。その際にフォスターが動いて血液検査をさせず、刑事責任は問われなかったのだった。クーパーはドーフに被害者の少女に対して生涯医療費を払うという取り決めを認めさせた。ハドソンは突如ドーフが降りたことに納得がいかない。ドーフもまた、将来があるハドソンはこの件から降りろと勧める。しかしハドソンは諦めず、そこに取引で自由の身になったフォスターが近づく。弁護士事務所の調査員という仕事は「グッドワイフ」で初めて詳しく知りました。法律スレスレの事をして情報を手に入れたり、頼めばなんでもやってくれる。優秀な彼らがいなければ裁判には勝てない。それが傭兵みたいな存在だったら怖いです。ウィテカー役の人は「ウォーキング・デッド」で長らく中心的な役柄を演じていましたね。なかなか死なないで生き残った。(笑)今回のリスト者は当にレッドの縮小版ですよね。最初は甘い言葉、便宜を図ってやると言って、それが通用しないと脅しにかかる。そして、悪人でも普通の人間でも自分の身を守るためだったら簡単に宗旨変えする。マウントの取り合いのようでおもしろかった。これは際限がないですね。もしかして、判事にもレッドの手が伸びていたのかなとも思いましたけど。正義の側のはずのクーパーも使う手は同じで、パナベイカーから正義とチームを手に入れたわねというところが皮肉が効いていてよかった。ハドソンはそれでも諦めないというのだから、パナベイカーもクーパーもそういうハドソンを称賛するというわけです。もちろん、そのハドソンも目的達成のためにはフォスターの力を借りてしまうのかな。レッドは叩いてもホコリの出ないハドソンを陥れるのを辞めましたが、さてハドソンはいかに。でも、正義を振りかざして一歩も引かないから戦争が起きるわけで、問題の解決法は裏で取引することなのだろうなと思ったり。マニーはシーズン1からハバナの人として出ていますし、最終シーズンにはふさわしい。しかも、そこにウィーチャを持ってくるわけだ。レッドからのラブレターをウィーチャは「諦めの悪い人」と言って、まんざらでもない様子ですが、レッドが落とせない存在というのもかっこいいかな。最後はこの2人どうなるのでしょうね。
November 10, 2023
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"Spring Break"は、CSIマイアミなどではお馴染みのネタ。春休みに高校生たちがこぞって南国(マイアミ、今回はパナマ・シティ)へ旅行してやりたい放題に羽目を外し、事件に巻き込まれるというようなシチュエーションですね。海兵隊の下士官もビキニコンテストに出るご時世ということかな?下士官ジョーダンは、ダイエット本を読みあさり、ヨガをやってインストラクターの恋人と不倫し、妊娠。挙げ句の果ては公衆トイレでの悲惨な「水死」。あれは本物のトイレで撮影したのでしょうか、きれいな女優さんだったのに大変だなあ。(-_-;)事件の方はNCISにしては判りやすい展開で、今回はビキニとヨガの生徒たちのお色気に、もっぱらディノッゾの男性ホルモンが大放出という話でした。彼ももうそれほど若くないと思うのですが、兄弟と休暇でパナマ・シティに行って、ビールの早飲みをするという、恐るべき体力を誇示していました。ついでに女と見たら発情期の動物(アニメであるような、目がハート)のリアクションを見せ、反省しギブスに「もう女には気を取られません」というなどコメディになっています。(前からか)別にNCISだから聖人君子にならなくても良いですが、あれでは中高生ですよね。今週もまたプロビー(マクギー)はいじめられ?空母で船酔いするは、カーウォッシャーで洗われるわ、負けず劣らずのドタバタでした。オチはケイトもパナマシティでかつてwet t-shirtコンテストで、思いっきり弾けていたということでしょうか。良いなあ、みんな青春で。
December 17, 2007
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内容もりだくさん、プラス、ゲストのおかげで見応えは十分でしたが、いろいろショックだったな~そして、サムはどうしていつも辛い思いをする羽目になるのか。渾身のエピソードでしたね。NCISに協力し(Hunted)連邦刑務所に入っているモーワッド(モー)がギャンググループのリンチを受けて入院した。入会の通過儀礼だという。サムはモーを見舞い、モーはヘティからの取引で、刑期を短くするためにアブドゥル・ハバザという男に接近するよう頼まれたという。Gは姉の墓参りをして、そこに鉛の人形が置いてあるのを発見する。Gは子供の頃、海岸で誰かに兵士の人形をもらった記憶があった。墓に設置した隠しカメラには、以前見かけたフードの男が映っていた。Gは人形は自分に対するメッセージだとして、任務を離れ男を探す事にする。モーについて、説明を求めるサムに、ヘティはモーを守るためにネイトを刑務所付きの精神分析医として配置してあるという。ネイトはあれから(Human Traffic)アフガニスタンで「イスラム教徒の戦士」というテロ組織を追っていたが、そのメンバーであるアブドゥル・ハバザがオークヴィル刑務所にいると知って戻ってきた。実はハバザの兄がそのテロ組織のリーダーで、組織はイエメンを拠点として、中東や欧米で爆破事件を起こしていた。やがて、モーの海外口座に大金が入金されていることが判った。入金したのは西ハリウッドのペーパーカンパニーで、ケンジーとディークスが客を装って会社に潜入する。モー以外にもオークヴィルの受刑者にこの会社から大金を送られている事がわかる。サムはモーを守るため、受刑者としてオークヴィル刑務所に潜入し、ネイトからモーの近くにいられるように仕事をもらう。ケンジーが盗み出した情報で、組織が車とガレージを借りていることがわかる。倉庫に侵入したケンジーとディークスは、そこで爆弾を作っていた証拠を掴み、テロの可能性があり車の行方を追う。その結果、一味が大量の爆薬を保管しているのを発見。しかし、彼らの目的はテロではなく、オークヴィル刑務所の外壁を爆破して、脱獄を企てることだった。ヘティは大がかりすぎる脱獄に、アブドゥルの兄が弟を脱獄させ、イエメンに呼び戻して何か大きな計画をしているのかもしれないという。久しぶりにNCISに現れたネイトは、サムが任務の枠を越え身を挺してモーを守ろうとしているという。ヘティはネイトにサムのバックアップを頼み、アブドゥルらが脱獄できるよう、サムが手引きすることになった。ヘティは最も過激で活発なテロ組織に潜入するチャンスだという。しかし、そのための犠牲もありうる。サムは刑務所で派手な喧嘩を起こして役に立つところを見せ、アブドゥルから仲間に入るように声をかけられる。サムに金と偽パスポートが渡されるという。即席の脱獄計画が実行され、刺されたモーを救急車で病院に運ぶ段取りをする。一方、サムの身元がグルになっている看守にばれ、ネイトも脱獄に手を貸す。アブドゥル側には密告者がいるという情報が伝わっていた。脱獄は成功し、サムは仲間と見なされ、イエメンに来るよう、偽パスポートが渡される。サムはアブドゥルに追跡タグを付けることに成功したが、モーは密告者を吐くよう拷問され殺されてしまう。モーは別の仲間の名前をあげていた。ヘティは組織を摘発するためには、犠牲はやむを得ないという。改めて、サムにはふさわしい場所と時間を与えるという。ドムに続いて、モーまで。モーに関しては、全く利用された感じでかわいそうすぎます。そこを、ヘティが大事を成し遂げるためには、人が死ぬこともやむを得ないと言い切るところ、ここは怖かったですね。やはり、スパイ家業というのはそういうものなのか。冷戦時代を生き抜いた、国家機密に関わるヘティならではということなのか。サムは友人を失うことを次の任務で復讐するのですね。そういう切り替えも、すごいというか、プロというべきか。一方、ケンジーとディークスのやりとりはそういう重さの中ではとても楽しい。ドーナッツ食ったな、とじゃれ合い、ストリップダンス教室でもケンジーではなく、ディークスに習わせようとしたり、まあ、本当に良いコンビ。相手はシロウトだからおとりになれ、とか、町のおまわりさんと戦闘部員の違いを見せつけるギャグも良いです。極めつけは、ディークスのパンツ一丁。目の保養でした。(笑)カレンは丸々お休みでしたね。別スケジュールの撮影だったのかな。次回で、彼の秘密が明らかになると良いですが。ネイトはまた戻ってくるのでしょうか。ネルとは数年前から知り合いだった、ということはもしかして、そちらの方のエピソードがあるかも?
September 9, 2011
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『4人のスパイ』シーズンフィナーレに向かって、今シーズンで仕込んだストーリーを回収にかかりましたね。注目すべきことがいろいろありました。次週のフィナーレが楽しみです。DCの国立公文書館で警備員をしている、海軍予備役ルイス・デイジーが勤務中に機密文書を扱うブロックで殺害されているのが見つかる。入館するには網膜スキャンが必要で昨日は42人が入館している。殺害された場所にはロシア関係の文書があり、犯人は機密文書を盗む目的で侵入したらしい。マクギーらは盗まれた文書を特定するべく、大量のファイルを調べる。ジミーは死亡時刻を30時間前と断定し、その時間帯に入館した人物を絞り込むことにする。先に帰るジミーがチームの面前で、ナイトに思わず「愛している」と言って、場は微妙な雰囲気になる。入館者を絞り込んだところ、コンスタンス・ミラー上院議員と判明する。ミラー議員は2ヶ月前にロシアのスパイに狙われており、マクギーがパーカーに連絡すると、何とミラー議員はパーカーの家にいた。NCISに現れたミラー議員は自分は公文書館には長らく行っていないと言い、犯行時のアリバイについて、パーカーと一緒だったと言って、一同を驚かせる。犯人は議員の網膜情報をコンタクトレンズにしてセキュリティを突破しており、監視カメラに映った男を見て議員は覚えはないという。この男がミラー議員になりすましてロシア関係の情報を奪い、一人殺したことにパーカーは立場上、説明を求められる。犯人の男はどのデータベースにも情報が見つからない。ジミーは人前でナイトに「愛している」と言った後、ナイトから電話に折り返しがないことを気にしている。仕事とプライベートを切り離しているつもりだったが、ナイトはどう思っているのだろうか不安だという。NCISは議員の自宅に侵入し金庫を破ろうとしたネイト・ビリングズに話を聞くことにするが、ビリングズはロシアから送還を申請されており、国務省がそれを拒否するという状況にあることがわかる。この件については機密扱いで国務省の参事官スチュワート・グレコに話を聞く。グレコはロシア側の送還申請を一旦拒否したものの、今朝、ロシアから政治犯の釈放を提案されたという。つまり、NCISが捕らえたロシア人スパイ4人(ワッツ夫妻、エヴリン、ビリングズ)と、ロシアで捕虜になっているアメリカ人4人を交換しようという。公文書館で侵入事件があった直後にこの取引は疑わしい。しかしグレコはアメリカ人が戻ってくる事を第一に考えるという姿勢を強調する。しかも、ビリングズはすでに護衛艦に載せられ大西洋を渡っている事がわかる。トーレスとナイトがヘリでUSSコートランドに乗り込むが、ビリングズはこれで国に戻れるとNCISに情報を提供するつもりはないという。そこで公文書館に侵入した男の写真を見せると動揺を見せ、自分のハンドラーである「ユーリ」だと明かす。ビリングズはハードドライブを盗むという任務に失敗し、ユーリ自ら汚れ仕事をこなしたことで、自分は国に戻れば殺されると怯える。ビリングズは国務省に交渉してほしいと訴える。ユーリが盗んだファイルは「イリヤ・ソコロフ1985」というものだった。ロシア人の亡命者で、その存在を調べている時に、グレコから捕虜の交換にNCISが干渉したと乗り込んできた。それだけでなく、ビリングズはトーレスたちが去ったあとに拘禁室で自殺した。国務省の取引が葬られてロシアとの関係を懸念するグレコは、上の立場からNCISにお咎めがあるだろうという。現在講演活動でエディンバラにいるダッキーからイリヤ・ソコロフに関する情報が寄せられる。NIS時代にソ連の優秀な科学者だったソコロフがアメリカに亡命して名を変え、大学教授として小さな町に住んでいるという。イヴァン・クリヤキンという名で、すぐにNCISが自宅に向かうが、ソコロフは拷問された上殺されていた。しかも犯人はその家のシャワー中で例の「ユーリ」だった。その場で逮捕するものの、ユーリは開き直った態度で裏切り者のソコロフを殺したことを認め、刑務所に入ることにこだわりはない。ソコロフから必要な情報を聞き出したと見られ、ユーリの通話を調べることにする。トーレスはナイトにジミーとの関係について聞き出そうとするがナイトは何も言わない。ジミーにその事を伝え、自分の気持をもっと口に出すべきだという。トーレスは最近母や姉に電話をかけることが多くなっているが、その理由をマクギーやナイトには言おうとしない。移民が絡んだ事件から感傷的になっているという。ユーリは何度もロシアと通信していることがわかる。暗号化された写真を解読すると、公文書館で盗んだファイルの写真の他に、ミラー上院議員とユーリの写真があった。高解像度の写真から網膜情報を得たと見られる。議員はユーリを知らないと言っていたことから、改めて事情を聞くことにするが、ヴァンスはあえてパーカーにその役を任せる。議員は選挙資金集めのパーティで撮影したので、撮影した全員を覚えていないという。捕虜交換でモスクワに戻ったワッツ夫妻がバルコニーから転落したという情報が入り、ロシア側は取り戻したスパイを口封じで殺した疑いが出てきた。ビリングズもそうだろう。しかしグレコ参事官は相変わらず、アメリカ人が釈放されればそれでよいという。残るエヴリンの身柄がどこにあるのが全く情報が得られず、ロシアとの取引も知られていない。パーカーがイライラを募らせる中、ナイトは全員に「私もジミーを愛している」と公表する。エヴリンの身柄がロシア大使館に移送されることがわかり、受け渡しの寸前にNCISが到着する。邪魔をするなというグレコを前に、帰国すれば殺されるかもしれない、ユーリを知っているかというとエヴリンの表情が変わる。エヴリンは大学を卒業する時にユーリに雇われたが、任務を実行できないとわかると離れていった。ユーリの目的は世界的な混乱だというが、どういう計画なのか判然としない。これ以上はエヴリンから情報が得られないと見きったところにグレコが現れ、誰がエヴリン移送の情報を流したのかと詰め寄る。情報を流したのはミラー上院議員だった。さらに、交換されるはずのアメリカ人捕虜は3週間前にすでに死亡していることがわかり、グレコの資産にもロシアとの関わりが疑われた。パーカーは議員に感謝するが、議員は2人の関係を終えるという。パーカーはまだ昔の恋人のことを思い続けている。ダッキーはソコロフの亡命前の研究に大量破壊兵器のような、不穏な計画があったことを掴む。30年前は実現不可能と思われた計画も、最新技術の進化で実現可能となった。もうプロトタイプを制作しているかもしれない。To be continued....フィナーレ前のダッキー出演!と喜んでいると、まさかのTVドラマにちなんで「イリヤ・クリヤキン」にはさらに盛り上がりました。いろいろの条件があってのリモート出演でしょうが、上手く機能していますよね。古い情報ならダッキーの出番ですよね。絵空事と思われたプロジェクトが技術の進歩で可能になったというのも、いかにも時代を現しているようだ。それが次週、最終回でわかるということですが、その前にモヤモヤしていたジミーとジェスの関係がオフィシャルとなった。これはめでたいですね。人事課に正式に報告することで、職務に差し障りはないと思いますし、やっと悲劇のカップルではない、安定した人間関係ができて、ドラマのテーマにもなるでしょうね。JAGのバドとハリエットみたいに。一方、モテ男のパーカーは女性の方から攻めてくるタイプで、まあギブスと同じですが、ギブスとは違い今も生きている人が心の中にいるということで、この先の展開は違うかもしれません。ギブスも始めは赤毛の女性と何度も結婚、離婚を繰り返しとネタ扱いだったのですが、途中から悲劇の人になってしまいましたからね。ということで、ロシアが目論む恐ろしい兵器開発を阻止することはできるのか、そのままシーズン21に持ち越しか、楽しみに待ちたいと思います。
September 16, 2023
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『クリスマスの奇跡』暑い盛りの時期の放送ではありますが(汗)、ベリサリオのドラマぽいクリスマスエピソードでしたね。こちらでもふさわしい時期にもう一度放送して欲しいものです。クリスマスイブに戦没者記念碑の前で亡き父を思うというのがJAGにもありましたね。NCISにもその精神が引き継がれているようです。クリスマスイブを前に、裕福な老夫婦が自宅で死体で見つかる。強盗と思われ、夫は頭を鈍器で殴られており、現場で引退したベトナム帰還兵のネッド・クィンの指紋が見つかったため、NCISが操作を引き継ぐ。しかし、クィンは1991年の火事で死亡していた。検死はダッキーが行ったという。ということは、クィンは死んでいなかったのか?クィンは衛生兵としてベトナム戦争を戦い、72年に帰還したが、戦争でPTSDを患いドラッグにおぼれ、施設で暮らしていた。やがて妻に愛想を尽かされて離婚したが、ホームレスになって救護施設にいたときに火事にあったらしい。当時の担当医によると、クィンは仲間の衛生兵が殺されたことに罪悪感を持っていたという。クィンの元妻はドラッグ依存症の夫とはすっかり縁を切り、当時4歳だった娘のメリッサも父のことは覚えていないという。クィンは死ぬまでよく記念碑に通い、戦友の事を弔っていたというので、トニーとジヴァがクィンが現れるのを待つ。一方、NCISにメリッサが現れ、実の父のことを知りたい、会ってみたいとギブスに訴える。ギブスは記念碑の前に姿を現したクィンに、人生を捨てた事情を聞く。殺されたテイラー夫妻は、仕事を求めていたクィンを雇い、ガレージで仕事をしていたが、家に入ると2人が襲われた後だったという。クィンは衛生兵としてまだ息のあったテイラー夫人に人工呼吸を行ったが助からなかった。殺人を犯していないというクィンだが、このままだと不利で殺人犯として市警のケンプ刑事に引き渡さなくてはならない。ギブスはヴァンス局長に掛け合い、1日だけ猶予をもらって真犯人を捜すことにする。調べたところテイラー夫妻は、ケンプ刑事の妻の父親が経営しているパラダイム工業を訴えていた。犯罪現場に無許可で侵入したチームは市警が現場検証で見落とした金庫を見つける。犯人の本当の目的は金庫の中の物だったのか?しかし、同時にガレージの工具箱から血のついたハンマーが見つかる。警備会社のヘクターがギブスたちの侵入に気づき、ヴァンス局長はただちに捜査をやめるように言う。ハンマーからクィンの指紋が見つかり、クィンは慌てていて工具箱を置き忘れた事を認める。時間切れでクィンの身柄は市警に移ることになったが、NCISは何かと理由をつけてクィンを拘束し、改めて現場で採取した証拠を調べ直す。犯人の物と思われる遺留品は警察官などが使う仕様で、ケンプが訴えを起こしていた夫妻を殺したのかと思われた。しかし、テイラー家のセキュリティがNCISが侵入する前にも解除されていたことがから、ギブスは警備員のヘクターが真犯人だと見破る。初めは名乗りでないのが家族のためだと娘との再会を拒んでいたクィンだが、ギブスの粋な計らいで娘と会うことになった。クリスマスは家族とともに過ごすという、定番の展開でしたね。自分の過去を恥じ、このまま死んだことにしてくれというクィンに、ギブスは「もしクリスマスに願いが1つ叶うなら、私は娘を抱きしめる」と言うのですもの、泣かされますって。(涙)そして今シーズン登場のギブス・パパにTell。ダッキーのお母様はまだ健在らしく、アビーは休暇なのに仕事場に出てきてクリスマス気分を盛り上げる。トニーのイブの計画というのは「素晴らしき哉、人生」を一人で見ることだったのでしょうか。それが偶然にもチームで見ることになって良かったですね。クィンに仕事を提供してくれた篤志家のテイラー夫妻もいかにもそんな感じ。全ての人に「メリー・クリスマス」。ああ、これが12月だったらどれだけ…ちなみに、メリッサ役の人はBONESのデイジー役のCarla Galloでしたね。もしかしてそうかな?と思うほど、別人でした。さすが。(爆)後、ケンプ刑事はトニーと因縁があるらしく、ケンプの奥さんと付き合っていたことがあるというので、ジヴァとマクギーが興味津々でしたが、結婚しなくて良かったのでは?素晴らしき哉、人生! 【淀川長...価格:1,701円(税込、送料別)
August 28, 2010
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『過去との対峙』これは驚くべき、意外なエピソードでした。まさか、200話などの記念エピソードなのかと思いましたが違いましたね。でも、とにかく長く見続けている人にとってはたまらない、本当に胸に迫るエピソードで、私としては永久保存版です。ゲストにJAGでターナー中佐役だったScott Lawrenceが出ていましたが、同じ役柄ではなかったのが残念です。それくらい、時間が経ったということですね。空母USSコロニアルで、副長のヴィンセント中佐が自分のベッドで胸を打たれて発見される。近射で弾は貫通しており、弾を見たジヴァはロシアなどで使われるトカレフ25ミリだという。船には海外のジャーナリストを含め7名が訪問していた。ギブスは船を閉鎖して捜査に向かう。NCISには、ギブスチームの心理鑑定をするためにレイチェル・クランストン博士が現れる。博士はチームの捜査に同行し、個別に話を聞く。被害者は退役まであと18ヶ月の経験豊かな士官で、全てを海軍に捧げ、生涯独身だった。別の船に乗船しているハーグロープ大将とは長い友人だという。下士官のオリバーが昨夜、韓国の記者がヴィンセント中佐と口論していたと証言するので話を聞く。しかし、その記者は北朝鮮のスパイと判り、殺害時のアリバイがあった。アビーは凶器の銃を古いトカレフ25ミリであると言い、売買記録などから所有者のリストを絞る。検死によると、被害者の右手の爪が割れており、粘着テープの成分が付着していることが判る。トカレフの所持者の中で、同じコロニアルに乗船するレナード水兵の名前があった。レナードは自宅に大量の銃を持つマニアで、被害者を懲罰委員会に付すよう要求していた。レナードはヴィンセント中佐から嫌われていたが、トカレフは知人に譲渡したという。被害者の弟から話を聞いたところ、ヴィンセント中佐は友人のハーグロープ大将の妻と長年恋愛関係を続けていたという。妻もそのことを認めるが、夫は不倫について知らないと答える。ギブスは遺体を発見したオリバー下士官とハワード少尉を改めて尋問する。ヴィンセント中佐はやはり軍人だった父親がロシア人将校から譲り受けたトカレフを違法に空母に持ち込み、テープで手に固定して自殺を図ったのではないか。2人は、全てを軍に捧げた中佐が引退で何も残らない事を悲観して死んだのではなく、誇り高く軍人として死ぬべきだと考え、殺人を装ったと認める。クランストン博士はチーム一人一人に、この仕事に関わる間の様々な出来事を語らせ、過去の思い出を引き出す。その中には、殉職したケイトリン・トッド特別捜査官の記憶も含まれていた。トニーはクランストン博士の目的に気付く。ギブスは妹の死と向き合えなかったクランストン博士を、自分の家の地下室に伴う。ここで、ケイトを殺したアリがジヴァに殺されたと告げ、苦しみや悲しみとけじめを付けるよう促す。クランストン博士はチームを心理鑑定した結果をヴァンス局長に報告する。チーム各メンバーは、ただ自分に正直に行動してきたに過ぎなかった。それが結果としてチームに素晴らしい成果をもたらしたが、いつか、そのツケが回ってくるので注意するべきだという。まさか、ケイトが出てくるとは思いませんでした。最後の最後で、やっと判りましたが。それだけでなく、過去シーンのクリップがふんだんに使われて、とても懐かしかったです。普通はこういうタイプのエピソードはクリップショーと言われて、評価は高くないのですが、今のギブス、トニー、ジヴァ、アビー、マクギー、ダッキーそれぞれの中で、ケイトがどれほど重要な存在であったかを、見事に描いていましたね。今回使われているクリップで、初めて見るものは当時撮影して使わなかったものだそうです。ケイトの後任のジヴァが一番最初にインタビューを受けるというのも、上手い。そして、それだけでなく、アビーとマクギーの間のほのかな「関係」を指摘したり、ジェニーも出てきたし、シーズンを長く重ねてきたシリーズならではの歴史を振り返ることができました。本当に、こういう過去の出来事や設定に忠実なドラマはなかなかないですよ。捜査の方はあまりひねりのない展開となりましたが、今、この時期にケイトの死を思いだして、彼女へのリスペクトを捧げるというのが素晴らしい。ギブスも失う度に前に進んできたのですね。ツケが回ってくるという不吉な忠告が現実にならなければ良いが。タイトルの「男がバーに入ってきて」という質問が意味深です。とにかく、アビーじゃないけれど「ケイトが恋しい」エピソードでした。
March 16, 2012
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『妻と愛人と自由』この邦題、説明過多で帰って誤解を招く。出てくるものを何でも並べれば良いという事はないと思います。ゲストのChristina Coxはカナダの女優さんで、スターゲイトで兵士役だったり、ヴァンパイアの出てくるドラマで私立探偵だったり、強い女のイメージがあります。その路線だったのでしょう、海兵隊の一等軍曹(Gunnery Sergeant)として新人訓練している姿は正にぴったりという印象でした。予備役のトラヴィス・ウッテン三等軍曹が自宅の庭で遺体で発見される。頭に鈍的外傷があり、全身が傷だらけだった。襲われて争ったのか、手のひらに木片が刺さっていた。死亡時刻は前夜の午前1時ごろ。最近仕事を失った被害者はクラブに入り浸っており、死の1時間前にビリヤードクラブにいたことが判った。トラヴィスの妻ジョージアは同じく海兵で、非常に優秀で先に昇進し一等軍曹となっていたが、遺体が見つかった時点で息子を連れて行方が判らなかった。寝室には血痕があり、慌てて出て行ったか誘拐された可能性がある。ビリヤードクラブのオーナー、フィニーによると、トラヴィスは常連で昨夜も浮気相手の女性、ジャンシー・ギルロイともめていたという。ジャンシーはトラヴィスと結婚するつもりで、彼が離婚したと思い込んでいた。ダッキーは被害者の傷で首の後ろに特徴的な痕を見つける。また、手の甲には死亡以前に付いた傷があった。犯人は親しい関係で激しい憎悪を持っていたと考える。ジョージアが息子と見つかり、ギブスが話を聞く。夜の11時に泊まりがけで遊園地に出かけたというが、上官に休暇届は提出されていなかった。ジャンシーと夫が付き合っていると知り、ショックを受けたようだったが、あまりに毅然としているのでNCISは疑問を抱く。マクギーは何者かにクレジットカードの情報を盗まれて、高額な買い物を次々と購入されていることに気付く。アビーは被害者の頭の傷の形から、警棒のようなものが凶器ではないかという。木片には特殊なニスが付いていた。ジョージアはやはり休暇届を出しておらず、身辺の捜査を続けたところ、訓練生への武術の訓練で必要以上に激しいところがあることが判る。上官はイラクから帰還後は集中力を欠き、任務によるPTSDかとカウンセリングが検討されたが、必要ないと結論が出たという。しかし上官は個人的に悩み事があったと考えていた。医療記録によると、ジョージアはここ6年で5回も激しい怪我を負って治療を受けており、病院はDVを疑い援助を受けるよう勧めたが、断ったという。ダッキーはトラヴィスの手の傷は日常的に妻を殴って付いたと考える。仕事では強く見えるが、家庭では夫に支配され束縛される状況だったのではないか。ダッキーの勧めで改めてジヴァがジョージアに話を聞くが、心を閉ざしたままで自分は殺していないという。ジョージアが宿泊していたホテルから電話をかけた相手は、ビリヤードクラブのフィニーで、実は2人は家庭のことを話し合う間柄だった。フィニーはトラヴィスのDV癖は知っていたが、ジョージアから通報しないように頼まれていたという。そして、ジェンシーがクラブでトラヴィスに暴力を振るっていたと証言する。過去に犯罪歴のあるジェンシーを逮捕し話を聞くと、妊娠した事を告げるとあっさりと捨てられた事に腹を立て口論になったことを認める。しかし、その場を飛び出してタクシーに乗り自宅に戻った事が確認された。一方、首の後ろの傷は特徴あるビンテージの腕時計のバンドの柄と一致し、ジョージアがその時計を持っている事からNCISは彼女を逮捕する。ギブスはジョージアがDVの被害者であると理解を示し話を聞き出そうとする。ジョージアはついに、自分の最大の弱点である息子を奪うと脅され、トラヴィスから逃げた事を認める。しかし、やはり殺していないという。アビーは、手のひらの木片のニスはビリヤードのキューに使われるものだと突き止め、NCISはフィニーを逮捕する。フィニーはジョージアのためにトラヴィスを激しく懲らしめた事を自白する。マクギーのカード情報を盗み買い物をしたのは、住んでいるアパートの大家の息子だった。まだ少年だが、マクギーに人生を楽しめという。軍人としてとても優秀で、勲章も受けたことがある海兵が自宅では夫に暴力を振るわれ、精神的に支配されていたというのはちょっと理解しがたい状況ですが、長い間に弱点を握られ、そういう関係が固定してしまったということなのでしょうね。そのくせ、トラヴィスはジェンシーにやられっぱなしだというし。とにかく全く浮気はするわ、仕事もしないで飲んでばかりと、それだけでも酷いのにDVなんて酷い人間です。軍も異変を気付きながらジョージアを救うことができなかったのが残念ですね。クラブのオーナーは、帰還兵に理解を示して積極的に受け入れていたというのだから、余計にジョージアに同情したのかも知れません。でも、非常に激しい暴行を加えて殺したところを見ると、ジョージアの精神状況にシンクロして憎悪を増幅した感じがします。今後、ジョージアは立派な海兵隊士官となり、できれば新たなパートナーと息子を育てて行けるといいですね。とにかく、ギブスの優しさが感じられました。ところで、マクギーのID泥棒疑惑ですが、トニーが、少年を見つけ出したのでしょうか。言うことはいちいちトニーのコピーのようで、ジヴァには色目をつかうし、なかなか「ふてい野郎」です。50ドルの詐欺だ、ということは、クレジットカードを盗まれて1万ドルも使われても、すぐに届け出れば損害は50ドルまで済む、というようなことなのかな。じゃあ、その50ドルも返せよと言うと、「うちの母ちゃんに言ってくれ、アニキ」と、どこまでスカしてる子供なんだ。(爆)
March 9, 2012
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今週もケンジー&ディークスの会いたくても会えない、切ない恋モードは全開ですね。もう、あなたたち、ティーンズじゃないっていうのに、お互いに「嫌われないかな」と思いを巡らすところがかわいくて、たまらん。またまた登場した新たなエージェント「金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)」ですが、テロをそしするためには、こういう組織が必要ではないかという進言によって作られるのでしょうか。いろいろ勉強になるなあ。FinCENの捜査官グリーンが車の中で焼死体となって発見された。機密文書を所持していたことからNCISに通報があり、カレンらが捜査を始める。イスラム世界では昔から「ハワラ」という送金システムがあり、テロ資金がそれによって流れているという疑念があり、調べていたらしい。アフガニスタンで潜入捜査中の捜査官、カズミ、ファラドのもとにグレンジャーとケンジーが向かい、グリーン捜査官がLAで殺された事を告げる。カズミ捜査官によると、タリバンが軍事目標へのIED攻撃(即席爆発装置)攻撃に使う金をハワラでやりとりするのを掴んだという。グリーン捜査官はLAの仲介業者からアフガニスタンに金が送られているのを突き止めようとしていた。NCISは、その資金源を明らかにすることになった。グリーンが残したカメラの写真から、アフガニスタンの名産品の敷物を扱う店が浮かび上がった。ディークスとサムが客を装って、情報を探る。店主のベナム・ナヴィートの息子エサンが不審な動きをしたため、尾行して逮捕する。エサンは大金を所持しており、客の金を預かって銀行に持っていくところだと言い、悪びれる様子はない。ハワラにより、多くの同胞が故郷に金を送っているが、タリバンと取引するはずがないという。エサン自身は市民権を申請中で、故郷から母親と妹を呼び寄せることを願っていた。グリーンについては、店に来たことがあるという。店ではハワラを利用する客の情報を数字で管理していて、個人名が判らない。一方、カズミ捜査官らはLAからカブールの結核療養所に金の流れがあることを突き止めていた。今夜、ハリウッドでプラネットMDという慈善団体が、療養所の資金集めのパーティを開く予定で、誰が金を送っているのかつきとめるため、エサンに協力を求めることになった。ディークスとエサンとカレンがパーティに潜入し、グレンジャーとケンジーは特殊部隊と共に、カブールの診療所で配置に付く。もし本物の診療所だとすると、アメリカ海兵隊の突入は問題行為となるので確証が必要だ。エサンは身分がばれそうになっても、上手く切り返し難を逃れる。参加者の中にエサンの店の客が見つかったため、カレンが身柄を確保する。ロジャー・アリは金融会社の社員で、確かに診療所へ資金を分配する役目をしていた。グレンジャーはその知らせを受けて、診療所に突入する。やはりそこは医療施設ではなく、武器の貯蔵庫の役割を果たしていた。アリは本名ムシュタバ・アブダリといい、偽のパスポートを持っていたが、いくら追及しても口を閉ざす。「診療所」では、大量の爆薬と起爆装置などが見つかり、次の作戦に備えていたらしい。グレンジャーとケンジーはハワラの帳簿を見つけ、カズミに分析を任せる。すると、アフガニスタンからLAへ、金の流れが逆だったという。しかも18ヶ月間続いた送金が、先月で止まっていた。LAでのテロの実行日は間近いのではないか。エリックはグリーンの写真の中にわずかに残っていた捜査対象の車を割り出し、今それがサンタモニカの会館の前に止まっているという。そこでは、1200人の市民権を望む人々に対して、帰化式典が行われることになっていた。NCISは唯一、犯人を知っている可能性のあるエサンに頼み、会場内を調べる。すると、男女2人が自爆用の爆弾を身につけ、手にはデッドマンスイッチを握っていた。手を離すと爆発する。サムとディークスが2人を取り押さえ、カレンが狙撃してスイッチを奪う。しかし、犯人の男はタイマーをスタートさせていた。会場内はパニックとなり、参加者は外に逃げ出すが、エサンはサムに近づき爆弾解除を手伝う。エサンの大活躍でヘティはボートハウスに判事を呼び、その場でエサンに市民権を与える宣誓式を行うと告げる。故郷の母と妹にも、ビザが与えられるという。エサンはもうすっかり暗記してしまった宣誓の言葉を口にする。良いところはエサンにすっかり持って行かれましたね。自由を求めて親子でアメリカにやってきて、憧れの国の市民権を得ようとしていて、この国の一員になりたいという強い気持ちが働いたのでしょうね。判事を呼んで手続きを早めたのはやはりヘティの配慮ですよね。市民権を得るにはいろいろ条件があると思いますが、やはりそれクリアした人たちの喜びに勝る物はなく、締めくくって良い気分でした。たまにはこういうエピソードもありでしょう。イスラムの送金システムというのも覚えておこうっと。冒頭、チームが皆外国語ペラペラというシーンがありましたが、諜報活動をするなら確かに必要かも知れないが、あれで日本語をしゃべったら、すぐにばれますよね。(笑)それにしても欧米系の言語は覚えやすいのかなあ。さて、久々にお互いの顔をビデオチャットで見る事になったケンジーとディークスが、タイミングが合わずになぜか見られない。初デートのカップルみたいに身なりを気にして、微笑ましい。まあ、その画面で「ハーイ」と手を振るわけにもいかないので、やはり2人きりでしゃべれる機会を待った方が良いですね。こうして、離れているだけでもストーリーを作れるのだから、恋愛モードにあるというのは良い物です。
November 1, 2014
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いつもとは違うネタですね。どこからこんな話題を拾ってくるのだろう。久しぶりのホワンの登場は良かったですが、検事補とクレイゲンは不在。これも制作費の関係なのかなという感じです。高級ワインの輸入販売業者「ラシャスグレープ」のCFO、エレン・セイズリンが自宅で出血死しているのが見つかる。流れた血液が下の階のアーティスト、アンドレアスの自宅にしたたり落ちていた。窓には鍵がかかっており、凶器と見られる花瓶の破片が近くに落ちていた。DNAは見つからないが、肛門に裂傷がありワーナーはレイプの可能性を指摘する。オリビアは自宅でのデート中の殺人を疑う。会社ホームページでしきりに家族的な職場であることを強調していたが、近隣の評判はまるで違っていた。エレンには家族も親しい友人もおらず、仕事一筋で近所づきあいも避けていたようだった。ラシャスグレープは社長アネット・コールとエレンが2人で立ち上げた会社で、お互い仕事熱心で恋人も作らずにいたが、広報部長のブルースとエレンは親しかったという。ブルースによると、エレンは内気で酒の力を借りないと男性ともしゃべれず、やがてアルコール依存症になっていったという。最近、エレンの様子が何か変で、先週は電話で相手から罵倒されているのを見たという。エレンの通話履歴を調べると、高級革製品を販売する店から嫌がらせの電話を受けていたため、電話をかけ続けたホアンを逮捕する。連行する途中、ホアンは「妻を殺された」という男に撃たれ、その男も逮捕する。男の妻はアルツハイマーでネットで多額の買い物をしたためキャンセルしようとしたが、店の方針で返金も返品も認めず、ホアンが金を支払えと嫌がらせをしていたという。エレンに関しては、死亡時に別の場所に行っていたアリバイがあり、ホアンは殺人の容疑者から外れる。ワーナーは、死因が確定出来ないという。エレンは断酒していたはずだが、死亡時にはかなり酔っていて、たまたま転んで運悪く花瓶で首を切った事故だった可能性がある。また、肛門の傷も自分で行った行為かもしれない。気になるのは自分で髪を抜いていた行為があったようで、かなりのストレスを感じていたのではないかという。しかし、同僚もアネットもエレンのストレスについては何も知らないといい、口を揃えて「彼女の死は会社にとって多大な損失」と言うので、裏に何かあるのではないかと考える。アンドレアスから署に連絡があり、エレンの部屋に侵入者があったようだというので現場に向かう。何者かが室内で捜し物をしたようで、エレンのPCを探っていた。エリオットは侵入者が見落としたらしいUBSメモリーを発見する。それには、驚くべき動画が残されていた。仲がよいはずの職場で、アネットが部下を激しく罵倒し、それをなだめようとしたエレンが平手打ちをくらっていた。エレンはアネットによる社内での虐待行為を告発しようとしていたのか。他の社員は首を恐れてアネットには逆らえない状態だったのか。動画を見せられたアネットは、確かに怒鳴りつけたりしたことはあるがエレンは友人で殺す事はあり得ないと弁明する。犯人とする証拠も見つからないため、とりあえずエレンの医療保険と会社の財務状況を当たることにする。すると、ラシャスグレープの社員たちは高級車や家賃補助、ボーナスなどを受け取り、収入に不釣り合いな消費生活を送っている事が確認された。口止め料としてアネットが社員に渡しているのか。Dr.ホワンは社員たちが言葉の暴力を受けながら、アネットに依存する「ストックホルムシンドローム」の状態にあるのだろうという。さらに、業績好調でラシャスグレープは破格の高値で企業買収の話が進んでいる事も判る。となると、社員たちから真実を引き出すのは厳しいだろうと予想される。しかし、突然あのエレンの動画がテレビニュースで流れ、しかもエレンが直接報道各局に送りつけていたと判り、世間を驚かす。当然のことながらアネットに注目が集まり、激しい批判が向けられる。買収話も白紙に戻され、怒り狂ったアネットはNY市警のせいでこうなったと八つ当たりする。翌日、関連機関を集めてアネットが記者会見することになったが、アネットは自分の言いたい事を言い、部下やエレンを無能呼ばわりし挙げ句の果てにみんなが見ている前で拳銃自殺をする。Dr.ホワンはこうやって見せつけ、衝撃を与えるのも一種のいじめだという。アネットの告白はエレンを殺したという自白とも取れるが、事態は意外な方向に向かう。ブルースがひき逃げされる事件があり、本人は事故だというが、監視ビデオには明らかにわざと轢こうとするところが写っていた。車の持ち主は、ラシャスグレープの社員、コリーンの祖父で、コリーンはエレンを殺したのはブルースだと主張する。ブルースは「すでに死んでいた」と言い、社員たちはエレンが社内の虐待をマスコミに知らせるのを説得して止めようとしていたと明かす。もしそれが知られれば、買収にも関わるし、収入もなくす。我慢すれば良いのにエレンはそれが我慢できなかったという。でも、殺す事は考えていなかったという。ワーナーは現場にあったシャンペンボトルに肛門の細胞が付着していたという。エリオットは社員のジャスティンの母親が元オペラ歌手だったのを思い出す。ジャスティンはブルースではエレンは説得できないと思い、シャンペンを持って訪ねていったが、イケメンのジャスティンをもっても、エレンを口説くことはできず、迫ると拒まれもみ合っているうちにエレンが倒れ、首を切ってしまったという。酒に酔って事故に遭った事にするため、隠蔽工作を行ったのだった。エリオットは喉を痛めないように、オペラ歌手は酒を「出口」から飲むという事を聞いた事があるという。胃で吸収するよりも早く酔いが回るのだという。結局、この「出口からの飲酒」というのがこのエピソードの肝だったのかな。(笑)なんでエリオットは知っていたのか。ホワンはソシオパスとナルシストが重なるとやっかいだと言っていましたが、こんな表裏があるというか、感情的でギャアギャアいう経営者が、イメージが大切な高級酒の会社で評価を上げるというのはちょっと理解に苦しむなあ。経営者の立派な態度が従業員のモチベーションに影響して、会社の業績を高めるということはないのかな。それに従業員も貴族社会の使用人じゃあるまいし、どれだけ金をもらったら社長の横暴に目を潰れるのか。他にも良い職場があるだろうに。アネットもそんな高い口止め料を渡すくらいなら、もっと優秀な従業員を雇えば良いのに。これをストックホルムシンドロームというのかな、と思いました。社員はマインドコントロールされていた、という方がぴったり来るかも知れません。エレンだけが正気だったために、思い悩み不幸な目にあってしまった。誰か外部に助けを求めれば良かったですね。深刻な職場でのハラスメントを取り上げることは意味があると思います。冒頭のアーティストや、顧客への悪い評判もインターネットでは検索順位を上げることになるというガラの悪い男も、いつものように視聴者の目をくらませるための時間つぶしでした。妻を殺されたというだんなさん、人を撃ったらいくら情状酌量されたとしても罪は重いですよね。気の毒です。残されたジャスティンのお母さん、この先だれが面倒を看るんだろう。(爆)
April 9, 2013
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これは現実にあった事件がモデルなのでしょうか。カリスマ性のある犯罪者をまるでロックスターのように称える「信者」たち。理解しがたい世界ですが、実際にそういう事もあるのでしょうね。ゲストのJared HarrisはあのRichard Harrisの息子なのだそう。ものすごい存在感でした。エレベーターシャフトの底で、ドレス姿の女性が後ろ手に縛られ、乳房を切り取られた状態で発見される。死因はストッキングで首を絞められたためで、レイプ犯に連れ込まれたのかと考えるが、所持品のバッグの中にピッキング用品があり、自らその場所に侵入したらしいとわかる。被害者は21歳の大学生ティナで、これまでにも何度か不法侵入で逮捕されており、レイプの痕跡はなかったが、血中からはGHBが検出された。ルームメイトによると、授業にもでずに出かけてばかりで、戻ってくると泥だらけの時もあったという。ティナが部屋で燃やしていたという手紙を分析したところ、現在は地下鉄の廃線となっている駅の名前が出てきた。SVUが現場に向かうと、今は使われていないプラットフォームでたむろする集団があり、リーダーのエドガーを逮捕する。彼らは諜報員マニアの集まりで、ティナもそのメンバーだったという。ティナとは昨夜バーで別れたというので、バーテンダーのセシリアから事情を聞く。セシリアによると、ティナは酔った乱暴な男と一緒だったというので、似顔絵を描いてもらい一般に公開する。すると、セシリアから今その男がバーに来ているという通報があり、ステイブラーとベンソンが到着すると、セシリアはおらず、床には血で描かれたミロのヴィーナスがあった。ミロのヴィーナスをモチーフとする作家に、ロバート・モートンという男がいて、女性への拷問殺人などで終身刑を8回も受ける身だった。ティナの殺され方も、ミロのヴィーナスの彫像に似ているため、モートンに影響を受けた模倣殺人かと思われた。ステイブラーとベンソンは、刑務所のモートンに会い、郵便物の中に多数の「ファン」からの手紙を見つける。モートン釈放委員会というグループを作って活動しているらしい。その中の一人は、仮釈放中だったが、自らティナとセシリアの殺しを自白する。しかも、未公開情報までリアルに語るので真犯人かと思われたが、アリバイが確認され、ベンソンに「ロバートから手を引け」という脅迫電話がかかる。やげてモートンに影響を受けたコミック作品に、ティナとそっくりに描かれたものがあることが判り、セシリアは10巻だというので作者のハリソン・トマスの自宅を調べると、10巻にはロバートの自宅で瀕死状態の女性が描かれていた。すぐさま現地に向かうと、そこでセシリアが血まみれで倒れていた。やはりGHBが検出されたが傷は浅かった。トマスにはアリバイがあり、オリビア宛に届いたピザの箱に爆弾が仕込まれていて、署で爆発する。セシリアの傷が自分で付けた可能性があったため、自宅を調べるとロバートからの多数の手紙が見つかる。セシリアは弁護士としてロバートと接見していたため、内容をチェックされなかった。ロバートによるとセシリアの父親とは刑務所知り合い、セシリアの事を知ってまだ17歳の頃から面会して、父親を求めるセシリアと関係を持ったという。ロバートは時間をかけて、セシリアを操り、上訴するのに利用するために弁護士にさせた。ティナ殺しについては、命じていないがセシリアが殺してどこに「戦利品」の乳房を隠したかも知っているというので、立ち会いの下、証拠品を発見する。ベンソンが帰宅した時に待ち伏せされて襲われた。襲ったのはコミック作家のトマスで逮捕される。裁判でセシリアの弁護側はロバートに洗脳された上の犯行だと主張し、自分に似たティナを殺して自分を消したかったという。最後は自殺しようとしてNo.10を演じたという。ノヴァク検事補はロバートがセシリアにティナ殺しを命じていない、と認めたため取引で証言させようとする。しかし、法定でロバートはあっさりと殺せと命じたと証言を覆す。法廷には自分がロバートの婚約者だというファンなどが詰めかけており、ケイシーはティナ殺害の写真を見せてアーティストとして評価するように求める。ロバートが現場を「作品」として酷評して突き放したため、セシリアは怒り「あなたのためにやったのに。あなたを愛している。」と言い、傍聴していたファンたちが騒ぎだす。セシリアは精神病院に収容されることとなり、ノヴァク検事補は一切の外界との接触が断たれる連邦刑務所にロバートを移すことにする。まあ、酷い男がいたものですが、操られる人々も一体どうなっているのだか。カリスマ性があるというのか、新興宗教の教祖みたいな感じです。どうすれば、そういうことができるのでしょうか。タイトルは人を操る人間の意味らしいですね。見所は脅かされたオリビアが全く動じず、待ち伏せされてもやり返してボコボコにしたところですね。強い、さすが格好いいぞー。切り取られた一部が出てきたとき、不敵なロバートに対して、怒り心頭に発したオリビアが殴りかかろうとしたのをエリオットが止めるのがまた良かったですね。そして、裁判に勝つためには悪魔と取引するというケイシーもすごい。終身刑を8回分のロバートに今更法定侮辱罪などどうってことはない、と開き直られてどうるすんだと、思いましたが、きっちりお仕置きをしていました。中途半端な終わり方の多いSVUとしては、珍しい終わり方だったかも知れません。(爆)
September 7, 2011
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CSIシリーズの日本オフィシャルサイトで、「緊急告知!!ホレイショ捜査官来日決定!!」というのを見てからというのも、これは絶対に行くぞと決めて、もうとにかく1ヶ月あまりは振り回されました。(笑)わざわざアメリカまでいかなくても日本に来てくれるなんて、数年来CSIマイアミのファンサイトを主宰する身としてはこんなありがたいチャンスはありません。生のデイヴィッド・カルーソ(以下、DC)を見たい!思ったら行動あるのみです。幸い実際に参加する権利を得、準備万端整っていよいよ当日12月18日(火)が到来しました。#1 始まる前東京入りして昼食を取り、1時半ころに会場の「新宿パークタワーホール」に到着。すでに会場から少し離れたところで夜のプレミア試写会のために並んでおられた方がいましたが、その時はどこで待てば良いのかわからず、とりあえず直接会場の前へ。ホールの入りの前には、カメラ一式をそろえた「業界の方々」が10数人おられました。ガラスの向こうのロビーに見えるのは、CSIマイアミのポスター、パネルやホレイショの実物大切り抜き(Stand-up)で、さすがにあれは欲しいなと思いました。そして大勢のスタッフの人が出たり入ったりと、とても忙しい様子でした。耳をダンボにして様子をうかがっていると、どうやら2時からプレス向けの共同記者会見があるらしい、ということが判ってきました。やがて招き入れられるマスコミの関係者が列を作って受付を済ませ、定員520名のホールのドアの向こうに消えていくと、やがて片方開いたドアの向こうでピカッピカッとフラッシュが光っているではありませんか。「あ、今あそこにDCがいるんだわ」と思うといてもたってもいられません。一応事前にパークタワーホールの会場の見取り図は確認済で、頭の中にはあの辺に控え室があってドアがあるはず、もしかしてインタビューが終わって出て行くときに部屋を横切るDCが見えるかも知れない、などと淡い期待をいだいて見ていると、その後、またぞくぞくと関係者がホールに入って行くではありませんか。これは次の組、つまり時間帯によってマスコミ各社を受け付けていたようで、「一体何社の取材があるの?」と驚きました。雑誌?TV?実はこの時間帯に叶姉妹との3ショットを撮影していたのですね。翌日にはインターネットのニュースに載っていましたが、要するにこのための記者会見だったのでした。記事、こちら、こちら、こちら、こちら、こちらなど。こちらはそんなことは知るよしもなく、会場のドアが閉められシーズン4のDVDの宣伝ビデオの上映が始まったようなのでそろそろ終わるのかと思ったら、また「4時からの取材です」という関係者も現れて、「これは当分終わりそうにない」と諦めて行列に戻りました。その後、「会場からマスコミ関係者が一斉に外へ出て行く」という情報で正面エントランスへ向かうと人だかりとレッドカーペットが見えました。ライトが照らされ、何やらありそうな感じ。私は列に残りましたが、同行者はその間「和製ロゴ入りHummerに乗ったDCが賑々しく到着するのを撮影する幸運に巡りあったのでした。つまり4時からの取材とは、これのことだったのですね。そして撮れたてほやほやのデジカメに、真っ赤なロングドレスを着た叶姉妹と立っているDCを見たお近くのみなさんの口から一斉に「え~なんで~」という声が出ました。私もどうしてそうなるのよ、と驚きましたが先ほどの取材の規模と言い「なんか今回めちゃめちゃお金かかっているんとちゃう?」と思わず口にしてしまったのでした。(笑)確かに↑に紹介したインターネットの記事を読めばわかるように、「叶姉妹」というネームバリューでCSIファン以外の人がニュースに食いつくわけですね。これが角川担当者さんが言う「CSI認知度アップ戦略」なのでしょうね。しかし本当に見たことがあるのかどうか判りませんが、彼女たちもホレイショについて判ったようなコメントをしてくれて、ちゃんと「お仕事」をしてくれたので私は感謝しています。ドレスは安っぽかったけど。(大爆)やがて、始めは10名ほどだった行列が日が暮れるにつれて少しずつ長くなっていき、お隣さん同士お話ししながら期待感も徐々に高まって行きました。そしてやっと受付時開始時間を迎え、会場内に入ることができました。受付の前でも若干待たされ、DCへプレゼントを用意している人はここでスタッフに渡してくれと言われましたが、私の周囲ではそれほど多くの人は渡している雰囲気ではありませんでした。私はこれまでのDCに対する「熱い思い」を書いてレターを渡してもらいました。下手な英語ではどこまで伝わったか判りませんが、私が最も伝えたかったのは彼のホレイショの内面(感情)を演じる巧さについてで、日本では「決めポーズ」だとか「決めセリフ」などの外面しか注目されませんが、そうじゃないファンもいるんだぞ、ということをDCに判ってもらいたいと思い強調しておきました。ついでに自分のサイトもPRしておきました。見てくれると良いのにな。そして、遂に、遂に会場に入ることができました。もちろん目指すは最前列、真正面をゲット。目の前にはDCには気の毒なほど貧相な「ステージ(台)」がしつらえてありました。この会場に備え付けのものなのでしょうけど。でも、5メートル先にはお目当ての方が立ちます!#2 デイヴィッド・カルーソ・インタビュー全員着席して準備が整うまで、前方の画面にはマイアミDVDの宣伝ビデオと、去年WOWOWで放送したホレイショの人気決め言葉ベスト10のビデオが繰り返し流されていました。オリジナルで見ることにしている私にとっては、吹き替えのセリフはかなり違って、いつも「違うって」とつい画面にだめ出しをしたくなるのでした。しかも何回も繰り返さなくっていいよ(。苦笑)見回すと観客の約8割は女性だったのに納得しました。年齢層も思ったよりも高かったですね。会場内に関係者がやたら多いなと思いながら、待っていると予定より少し遅れてWOWOWのアナウンサー(名前は失念しました、きれいですがかなりベテラン)が登場しオープニングトークを始めました。ここでまた待たされるのかと思ったら、意外に早く本人が登場。しかも、後ろのドアから。叫び声こそでませんでしたが、一瞬会場に「本物なの?現実なの?」というどよめきのようなものが流れました。やがてすぐに通路側に座っている人たちがDCに向かって握手をし始め、DCも一人一人の顔を見ながら、ゆっくりと歩いてくれました。私は通路側ではなかったですが、最前列の強みで舞台に上がる最後のチャンスで握手を求めました。「もうだめかな?」と思いましたが"Please!"と言ったら手を差し出してくれました。私はその手を両手でがっしり掴んで、握手に成功!「おーやったー!」思わずガッツポーズ。手の感触は大きくて乾燥していた、というところでしょうか。(笑)今日のDCの出で立ちは、軽い感じの丈の短い革ジャン(合皮?)に紫のストライプのシャツ、黒のパンツ、靴、ベルト。これは昨日のテレビ東京訪問時と同じかも?手にはもちろんトレードマークのサングラスを持っていました。間近に見るDCは、5シーズンの始めに頃に比べかなりスリムになったような印象です。ウェスト回りがすっきりしています。5フィート11(180cm)インチと聞いていましたけど、やはり大きく見えました。彼の特徴はがっしりした骨盤なんですが(『NYPDブルー』のシャワーシーンで見せてくれます)、この目で確認しました。(いひひ)顔はさすがにこの5年で老けたな~と思いました。(汗)しかしそれもまた番組が長く続いている証拠でしょう。公私とも充実していているのでしょうね、貫禄さえも感じました。DCはしゃべるとき以外は終始うつむき加減、伏し目がちでシャイなところを見せてくれました。もちろん、役者としての彼がインタビューに答えているところは、インターネットで普段から熟知していますので、いつもどおりのDCでした。会場の興奮が収まると紹介があって、いくつかの質問がありました。まず、DCが「日本へはCSIでも素晴らしいファンが生まれていると聞いて、その人たちと"physical"に我々の思いを伝えたい、あなた達は我々にとって仲間なのだと伝えたい」という挨拶をしました。(意訳です)私は"physical"というと、「肉体関係」とすぐ想像してしまって「おお」と思ったのですが、通訳さんは「皆さんを抱きしめるために来た」とおっしゃいました。それでさっきも握手してくださったのね。(笑)私はメモを取らなかったし健忘症も激しいのですが、通訳さんが訳さなかったところなど、印象に残ったところを書きます。一番目以外は順不同です。後日オフィシャルで全インタビューが出るそうですからそちらで答え合わせをさせてもらいます。パート2へ続く
December 20, 2007
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『ダッキーの帰郷』やっと作り込まれたエピソードが出てきましたね。過去シーンのダッキーがまるであの「ナポレオン・ソロの」イリヤ・クリヤキンそっくりだったり、蝶ネクタイで「ドクター・フー」ネタがあったりとか、とても楽しかった。欲を言えば、若いダッキー役の役者さん、せめて青いコンタクトレンズをしてくれたらなというのと、クラーク夫人役のアリス・クリーグではちょっと年齢が釣り合わないんじゃないのと思いますが、まあ良いでしょう。対戦車用兵器AT-4を車に撃ち込まれた事件があり、運転していた男が焼死した。トランクの中に軍の配備命令が見つかったため、NCISが調べる事になったが、車の借り主がアンガス・クラークだと聞いて、ダッキーは驚く。アンガスはダッキーの古い親友で、長い間会っていなかったという。しかし、検視したダッキーは被害者の歯を診てこれはアンガスではないという。なぜならば、ダッキーは医大を出て軍に志願したとき、送別会の場でアンガスとマギーという女性をめぐって喧嘩になり、アンガスの歯を折ったからだ。被害者の車のカーナビを調べたアビーは、NCISに行くつもりだったという。さらに、見つかったUSBメモリーからは3名の水兵、将校に関する資料が見つかった。彼らはいずれも病死や交通事故死しているが、なぜ彼らの資料をNCISに届けようとしていたのか。死亡したのはイギリス人ビジネスマンのコルペッパーと判明する。コルペッパーはアンガスと共に、アメリカで行われたビジネスの会合に参加し、アンガスは3日前にイギリスに戻っていた。アンガスとは連絡が取れないため、ギブスはダッキーとビショップにイギリス行きを命じる。アンガスが経営するホテルに到着したダッキーは、アンガスの妻マギーと再会し、微妙な雰囲気になる。マギーは夫との離婚を臨んでいるという。ダッキーはかつてマギーを愛していて、送別会の時に一緒に鉄道で旅をしようと誘っていたのだった。スイートルームをオフィスにしていたアンガスのPCを調べたビショップは、削除されたメールの中に、先の3人以外にも水兵たちの資料が送られていたのを見つける。ギブスはビジネス会議に参加したヴェロというイギリス人に接触し、話を聞く。ヴェロは数年前にアンガスのホテルの経営危機を救い、今回アメリカでのホテル経営を持ちかけたという。コルペッパーが死んだと聞いて、ヴェロはアンガスがコルペッパーに腹を立てていたようだと話す。ビショップから送られた資料を分析したアビーは、表向き交通事故や病死とされているが、血液中に薬物が検出されていたことを見つける。その中で一人だけ死ななかったバケット中佐に話を聞くが、バケットは持っていた水を飲んで倒れてしまう。水筒に貝の成分が入っていて、アレルギーショックを起こしていた。ダッキーたちに行方不明になっていたアンガスが川底で見つかったという連絡が入る。マギーは自分たちの結婚は間違っていたという。アンガスとはただの友達だった。NCISでは、死亡した水兵や将校たちの後任に、アルバニア系アメリカ人ばかり着任していることに気付く。しかも彼らの緊急連絡先は皆、アルバニア・マフィアの一員、ギャレス・アフメティとなっていた。ギャレスは暗殺が得意で武器の密輸や売春を行い、偽名でイギリスに住んでいるという。死亡した水兵たちの後任は、武器や医薬品などを密輸するために送り込まれたと思われる。さらに、何とギャレスはアンガスの秘書ギャレス・ゴッドフリーだった。ギャレスはダッキーとマギーを座らせ話をしていたが、パーマーの情報でギブスがダッキーに警告の電話をかけると、急に態度を変え、2人を殺すと脅す。ダッキーはかつてアンガスが選別に渡そうとしたメスが今もテーブルの上に飾ってあるのを手に取り、ギャレスの腕を切る。このまま放置すると動脈から失血死するが真実を話せば助けてやると、ダッキーが申し出て形勢逆転し、ギャレスは話し出す。アンガスのホテルで売春が行われていたが、妻を殺すと言われそれを目をつぶっていた。しかし、武器の密輸に気付いたアンガスがNCISのダッキーに連絡しようとしたため殺したという。ダッキーはギャレスはアンガスのお目付役で黒幕は他にいると疑う。ギブスとトニーはまだアメリカにいるヴェロを逮捕する。扱っている化学薬品の中に、薬物が含まれていた。ダッキーはマギーにただ今は君のそばに立っていたいと、気持ちを話す。蝶ネクタイはマギーがプレゼントしたものだった。結婚については最初の妻の面影を追い求めるギブスを見て思いきらなかった。ダッキーはもう一度一緒に旅に出てみないか、という。音楽やファッションなど、60年代らしい演出は良かったと思いました。明るすぎる駅はちょっとイギリスには見えませんでしたが。ダッキーとアンガスは本当の親友だったけれど、マギーを巡って三角関係となりその後連絡を取り合うことはなかった。でも心は通じていた。マギーも本当はダッキーを愛していたけれど、軍に入るダッキーに着いていく事はできなかったし、若い頃のほろ苦い思い出としてありそうでしたね。ギブスのせいにしていましたが、ダッキーが結婚しなかったのはマギーへの思いが消えなかったからでしょうね。そこはいかにもロマンチックで、ビッグベンをバックにロケーションも最高(画面合成でしょうけど)、久々に胸がキュンとなるラストでした。人生に残された時間を幸せに過ごすのは誰にだって当然の権利ですから、できればダッキーも恋を成就して幸せになって欲しいです。本当に、大人のシーンでした。一方、アビーのデート相手をみんなで詮索しているところに、マクギーが過保護なアニキとして口を出すのが何だかこじつけっぽい感じがしました。制作側は2人の関係は兄妹みたいなもの、と言いたいのかな。それよりも、どう見てもあのパークレンジャーはアビーのお相手らしくないですよね。ま、あえてそうしているのかも知れませんが。パーマーくんの上から目線のはしゃぎぶりもちょっと変でしたが、一応役に立ったみたい?だじゃれは多分こうだったかな。"They get towed(toad)."
February 27, 2015
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#19 Dead Man TalkingNCIS捜査官のパッチが、ビルのエレベーターの中で惨殺されているのが発見された。ギブスは先日来、パッチに相談したいことがあると言われて後回しにしてきたことを後悔する。トニーとケイトがパッチの自宅を捜索中にマクギーから電話がかかってきて、パッチが3年前に交通事故死したヴォス少佐の事件を調べていることがわかる。ヴォスはクレジットカードを使った横領で、多額の金を奪った疑いをかけられていたが、証拠が見つからなかった。その後、交通事故で黒焦げの死体となり、検視も問題なく行われていたという。ダッキーはパッチの体内からメモリーカードを見つける。パッチは何者かに追われて、首を撃たれたあとカードを飲み込んだようだ。そのメモリーカードには、パッチが監視していた女性の映像があり、マクギーが住所を割り出したため、NICSは女性を引き続き監視することにする。しかし、トニーは女性に関心を持ち、思わず直接話しかけてしまう。女性はヴォスと繋がりがあり、ギブスはヴォスの検視結果を再調査することにする…ヴォス少佐の生前の画像を出さないのは、ちょっとずるいですよね。元々、トランスジェンダーの願望があったのかもきちんと説明しないと、かつてCSIでもありましたが、犯罪者とトランスジェンダーを結びつけすぎるという批判が出たかも知れません。トニーも男とキスした?とからかわれるのはかわいそう。パッチは申し訳程度に仲間として紹介されていたので、シーズン1にしてパッチへの思い入れはほとんどありません。それよりも、このエピソードで一番印象的だったのは、アマンダが住んでいる街がパラマウントのオープンセットだというのがはっきり解ったことで、そっちで盛り上がってしまいました。この正面のビルの特徴的な外観は、これまでいろいろなドラマで映っていて、それを探すのは私の密かな楽しみとなっています。#20 Missing爆発物処理担当の、アトラス一等軍曹が週明けに出勤せず連絡がとれなくなったため、NCISが捜査を始める。週末はカントリーバーで赤毛の女性と酒を飲んでいたことがわかったため、聞き込みを続ける。NCISは2人が不倫関係にあったのではないかと考える。ギブスはバーの裏口付近でアトラスのライターを見つけ、アトラスが話をしていた女性はポスト紙の記者だと分かる。女性はアトラスからとくダネを聞き出そうとしていたという。アトラスは仲間の兵士たちが次々と殺され、次は自分かもしれないと訴えた。NCISは、アトラスが上官のサッコ少佐と過去にトラブルになっていたことに注目する。サッコ少佐とアトラスらの爆弾処理班はフィリピンの基地で任務に就いていたことがあり、サッコとアトラスは女性に関して揉めていたという。アビーが調べたところ、サッコの部下4名がいずれも姿を消し、脱走兵扱いになっていたことがわかる。ただ、一人だけ下水道の一角に鎖で繋がれ、死亡しているのが見つかっていた。NICSはサッコが誘拐監禁の犯人ではないかと見て、トニーが尾行を始めるが…吹き替えを見ていていつも思うのは、重鎮の声優さんとか有名な方が吹き替えているキャラクターはたいてい犯人です。今回もネームバリューのない俳優さんを本田貴子さんが当てられているので、察しが付きました。ちなみに、上官の役者さん見覚えがあるなあと思ったら、ニューオーリンズのアイズラー役の人でした。前回、恋に落ちかけたトニーがこのエピソードでも女性に接近し、ギブスのイライラがMAXですね。いくら有能なリーダーでも、今じゃあの物言いはパワハラと認定されるだろうなあ。それでも、トニーは大活躍で熱意が報われましたね。そこはギブスも認めているところです。素直じゃないですが。#21 Split Decisionクワンティコの海兵隊基地で、武器係として働くグリム二等兵曹が腹に大きな穴が空いた状態で死亡しているのが見つかる。近くの様子から、被害者はロケットランチャー(SMAW)の弾頭を撃ち込まれたと断定される。グリムは武器庫の目録の管理や不要になった武器などを処分場に運ぶ任務に就いており、ボクシングの選手でもあった。ケイトはボクシングジムのマクレイン伍長の様子に注目する。グリムの自宅のPCが初期化されているためアビーが再現すると、グリムは自宅に数々の武器を持ち帰っていたことがわかる。通話記録から質屋と頻繁に連絡を取っていたため、トニーが潜入捜査で前の店主の娘に会うことになった。しかし、娘と名乗っていたのはATFの潜入捜査官で、ギブスはATFと合同捜査でグリムの武器売買の現場に潜入することにするが…最後のあっと驚く展開にも、さすがにギブスが死ぬはずがないと思うので、自ずと本当のターゲットがわかります。今回は、ギブス本人が潜入するため、ケイトにラファエル軍曹の尋問が任され、全体の捜査の指揮も任されました。たった1シーズンですが、ケイトはギブスの仕事ぶりを見習い、努力して見事にギブスの代理を勤めましたね。新米のマクギーは専門分野については優秀だが、捜査官としてはまだまだこれから。こういうところが見られるのも楽しいですし、何と言ってもジェラルドの後任としてパーマーくんが初登場で、徐々に大人気シリーズの骨格が作られていく感じです。
August 27, 2020
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懐かしい人の登場かと思ったら、とても重い内容で胸に迫りました。ただただ、辛いです。オリビアと交際していたタッカーが警察を引退することになり、パーティが開かれる。オリビアは自分から別れを切り出したこともあり、複雑な心境でパーティにでかけていく。タッカーは1ヶ月前に別の女性と結婚したばかりで、幸せそうな様子だ。タッカーの元同僚ギャリー・ウォルドとタッカー、オリビアが歓談しているところに、オリビアとアカデミーで同期だったレイチェルが現れる。レイチェルは思わせぶりな恨み言を言うと、タッカーに酒を浴びせて店を出ていく。その後、レイチェルは外に止めてあった車の中で銃で自分を撃って死亡した。レイチェルは優秀で熱意のある警官だったが、風紀課のころに燃え尽きてしまったという。NYPDでは警察官の自殺が続いており、本部は警官らにカウンセリングを受けるように勧める。オリビアのセラピストのリンドストロームも、SVUのメンバーにカウンセリングを始める。しかし、レイチェルは死ぬ前に車の中でメッセージを録画しており、元同僚にレイプされたが警察内部でもみ消されたと告発していた。相手の名前は明らかにしていなかったが、警察はこれからも事実を隠し、犯人を守るだろうと訴える。オリビアは内部調査(IAB)にいたタッカーがこのことを知っているはずだというが、タッカーは覚えていないという。捜査を始めたSVUはホームレス同様になって、レイチェルが寝泊まりしていた教会で聞き込みを行う。神父は警察がレイチェルを見捨て、死に追い込んだと非難する。彼女はやはり犯人の名前は言わなかったが、事件が風紀課にいた2004年頃というので、タミンが親しい元上司に聞いてみるという。ラルフ・モリス巡査部長はレイチェルのレイプの訴えについて、よく知らないと言葉を濁す。ただ、レイチェルには良くない噂があったと言い、彼女の方から男性たちに手を出して回っていたという。タッカーの引退パーティで乾杯の音頭を取ったギャリーは、当時風紀課の警部で、彼なら知っているかもと言われ、フィンとカリシが、警備会社を経営しているギャリーに話を聞きに行く。ギャリーはレイチェルが男を漁って関係を迫り、断ると脅すなど良くない行動があったという。レイプされたという訴えがあり、タッカーが調査したがレイチェルの訴えは虚偽だと結論付けられたという。オリビアはタッカーに嘘をつかれたと非難する。タッカーは15年前のことで、今は思い出したという。レイチェルはギャリーに苦情を申し立て、それぞれ意見を聞いたが、正式に訴えると4組の家庭を壊すことになり、結局本人が追及しないと決めたのだという。タッカーの言葉をどうとらえるか悩ましいところだが、モリスが自殺したという知らせが入る。2時間前に話したばかりだというタミンはショックを受けるが、モリスの妻によると、夫には自殺願望があったという。警官は特に今、辛い立場にある。金の面でも苦労があり、警察は助けてくれなかった。夫は取り乱して何本か電話をかけていたという。最後に電話をしたのはリンドストロームだということがわかるが、リンドストロームは患者との守秘義務は死後も続くと、話の内容について口を閉ざす。しかたなく召喚状で証言を求めるが、リンドストロームは現在NYPD全体でカウンセリングを受けさせようとしているために、聞いた内容を外部に漏らす事は信頼を失うので話せないという。事実を整理すると、風紀課で働いていた当時、レイチェルにはギャリー、モリスの他にも2人の同僚らと関係があったようだ。モリスが最後にかけた電話の1本は、ギャリー宛で、ギャリーはモリスに口止めを要求したのか。カリシはリンドストロームが守秘義務を盾にしたために、逆に自殺者が生まれたと訴える。ところが、審理中にリンドストロームのオフィスに泥棒が入り、PCとモリスの医療ファイルが盗まれたことがわかる。実は昨夜ギャリーがオフィスを訪れ、モリスがリンドストロームにかけてきた電話の内容を知りたがっていたという。タッカーが全て知っているというので、改めてオリビアがタッカーに話を聞く。タッカーは妻にも秘密にしていることがあると明かす。実はオリビアと付き合う前から肺がんを患い、今は脳には腫瘍があり、余命は1年もないという。それでレイチェルのことも記憶が衰えたのだろう。ギャリーからは味方をしてくれと連絡があったという。自分はレイチェルと浮気をして別れたつもりだったが、レイチェルは別れた腹いせにレイプされたと訴えたという。良心の呵責に苛まれたタッカーは、死ぬ前に正義を行うと約束する。タッカーはマイクを付けてギャリーと食事をし、事件について聞き出す。ギャリーはモリスがレイチェルと不倫したことをリンドストロームに話したファイルを盗んだことをほのめかし、しつこく被害を訴えるレイチェルに思い知らせるため、暴力を振るったという。ギャリーの自供で逮捕に至ったが、タッカーは罪悪感に苛まれているという。オリビアに対しては、あの時の別れについて理解を示し終わったが、その後タッカーは新婚の妻に財産を遺して自殺してしまった。オリビアは深く悲しむ。もう、えー!?という感じですよね。タッカーは久しぶりに出てきて、引退するというので、また2人の関係が始まるのかと思ったら、結婚したというし、オリビアとしてはやや肩の荷が下りるのかと思ったら、実は重病で、最後は死に行くものの世話に明け暮れることはないって、死んでしまうし、オリビアの苦しみを増やしたようなものですね。オリビアにとってタッカーは運命の人ではなかったわけですが、タッカーは最後は「カサブランカ」のセリフでかっこよく去っていったつもりなのでしょう。それにしても、病気だったことを知らされなかった奥さんも気の毒ですよね。看護師だったら、病気のことも話せたと思うんだけど。IABにいた頃から、仲間内には嫌われても仕事には忠実だったタッカーがレイチェルの訴えを正しく受け取らなかったというのも残念です。結局身内の都合の悪いことはもみ消したことになり、これは大きな問題ですね。ただ、レイチェルが本当にミッドタウン・サウスの☓☓と呼ばれるような存在だったとしたら、どうしてそうなってしまったのかも気になります。Viceの仕事が彼女を変えたのか、救いの手はなかったのか。同僚らは彼女と都合よく遊んで捨てたのか、それとも本当にレイプがあったのかは、関係者の口からは真実は語られないのかな。警察官の自殺者が多いというのは事実なのでしょうね。少なくとも、助けを求めることは弱さの現れではなく、恥ずべきことではないと認められれば、警察の体質も変わっていくのかもしれません。フィンが不都合な人物から銃を取り上げて内勤にするつもりじゃ?という気持ちもわかりますけど。
March 13, 2021
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新人タミンのキャラクターエピソードですね。ゲストの熱演が印象に残りました。意外なゲストとして、久しぶりのバーバがちらっと出ていましたが、どうやらこれはこの後の予告編だったかな。ボクシングの試合に出場したタミンは、馴染みのトレーナー、ロメオと若い選手カミの間に違和感を感じる。2人は鍵をかけたロメオの部屋にいて、ロメオはカミが肩の脱臼のケアをしていたと弁明する。しかし、事実ではなさそうだ。翌日、タミンはその違和感をオリビアに相談し、オリビアはタミンの直感を信じるという。16歳のカミは、夜遅くまでジムで練習をしてロメオに送ってもらっていた。カミの祖母は、彼は父親のような存在だという。オリビアはジムの内部で情報を聞き込みするようアドバイスし、タミンと対戦したエスペランサに会う。エスペランサによると、カミはロメオのお気に入りで、ロメオはタミンの戦い方をエスペランサに漏らしていた。もしかすると、カミとの関係をタミンに嗅ぎ回られたくないロメオの警告だったのかもしれない。やがて、カミと祖母がSVUに現れ、2年以上前からカミとロメオは寝ていたという事実を告白する。カミは恋人だと主張するが、祖母によるとレイプで、証拠となるメールもあるという。令状を取り、ロメオを取り調べようとしていた矢先、ジムでロメオとエスペランサが言い争い、エスペランサがロメオを殴るという事態が発生した。倒れたロメオは後頭部を打撲したため、救急車で搬送された。救急車の中でロメオはカミは一方的に恋心を燃えさせているだけで、セックスはしていないという。エスペランサはSVUに、カミにロメオとの不適切な関係について問いただし、携帯のメールも見たという。そのことをロメオに尋ねると、お前はばかかと否定された。オリビアはタミンが被害者に同情しすぎて客観性を欠いたとして、この先はカリシに任せると注意する。第2級レイプ罪で、病院でロメオの罪状認否が行われたが、無罪を主張した後、容態が急変してロメオは死亡してしまう。エスペランサは19歳の将来有望なボクサーだが、ハディードは、正当防衛が証明されなければ第2級故殺罪でエスペランサを起訴することになるという。そうなると15年の重罪となる。なぜ、カミのことでそこまでエスペランサが激高したのか、彼女もロメオから虐待を受けていたのか。オリビアはジムの仲間が事件現場で何か目撃していたか聞き出すように命じる。一人はエスペランサがロメオに食って掛かり、ロメオが「それは嫉妬だ」と言ったという。もう一人は、ロメオがエスペランサに「キズモノ」と言ったと証言する。エスペランサもロメオに虐待されたことが疑われるが、エスペランサは自分がボクサーであることを意識し、自分が弱いと認めたくないとガードを崩さない。とにかく、まずエスペランサに弁護士を付けないと何も聞き出せない。しかし、タミンは友人としてルールを破ってエスペランサに面会してしまう。事件が起こってから、エスペランサは実の父親を近づけようとせず、何かトラブルを隠しているようだった。キズモノというのは、ロメオとの関係ではなく、父親とのことだったのか?カリシはタミンの行動を批判するが、今の所エスペランサは何も証言したわけではない。ただ、父親とのことをほのめかしただけ。ロメオは彼女の心の傷を侮辱したのか。オリビアはタミンの軽率な行動を叱り、フィンとロリンズに父親サントスを聴取させる。サントスはエスペランサが10歳の時に妻をなくして、その後は娘たちに全てを捧げてきたという。エスペランサにはグラシエラという妹がいることがわかるが、薬物依存で連絡が取れない状態らしい。弁護士を同席させ、エスペランサに父親との関係を尋ねると、やっと子供の頃から性的・虐待を受けていたことを認める。護身のためにボクシングを始めたが、ロメオはそのことを気づいたようだ。カミとのことを問いただした時は、ロメオは父親の慰み者と、エスペランサを侮辱したのだという。グラシエラは、姉が父親の虐待を受けていたことを認めるが、証言するのなら、姉いに金を要求するという。SVUはエスペランサを説得して、サントスとの面会を観察する。エスペランサは殺人罪から逃れるためには、父との事を裁判で証言しなければならないと訴えると、サントスはあれは仕方なかったと事実を認めるが、この事は隠し通すつもりだ。エスペランサの涙の訴えに、検察もサントスの自白が得られたと判断し、彼女の罪状は傷害罪で2年となった。グラシエラは捜査に協力して父親の罪を認めさせ、サントスは逮捕された。姉妹は久しぶりに再会し、タミンに感謝する。まず、タミンはベイルート出身であること、ボクシングで相当な腕前であることが明らかになりました。暴走してしまうのは、熱意があっても経験が浅いから。「同情しすぎると客観性を…」は若かりし日のオリビアがクレイゲンから教え込まれたことですね。今回は親しい仲間の問題だったので、余計に肩入れしてしまったのかな。経験を積んで、いつかは彼女もオリビアのような警察官になるのでしょう。それにしても、エスペランサ役の女優さんは見事でしたね。うちに秘めた苦しみ、悲しみ、怒りの表現、葛藤それらを爆発させた父親との対峙、すごかったわ~見ごたえがありました。妹役は全く逆のタイプでしたね。お父さん役の人、シカゴシリーズのドーソンのお父さんでしたか。「デクスター」のデイヴィッド・ザヤスに似ていましたなと思いました。タッカーの死でオリビアが相当参っていることは、みんなが心配しているようで、カリシのママまでも、息子にスープを届けさせるなんて、和ませてくれるじゃないですか。ママもいつか顔を出してほしいです。そして、黒黒としたお髭がワイルドなバーバがテレビ電話(スカイプ?)でオリビアの早めの誕生日をお祝いに。時代を感じますね。今はアイオワで選挙からみの仕事をしているらしい。オリビアにとっては、長年共に苦労した戦友みたいなものですから、彼の言葉は心にしみるでしょう。ぜひ旧友を温めてほしいです。
March 20, 2021
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シーズンフィナーレ。コロナのせいか短いシーズンでしたが、その中でもきちんと終わらせましたね。ただ、まあ同じことを2回することについては、いまいちかなと思いました。連邦治安判事など有力者が5名集まり、秘密のポーカーをしていたところ、何者に射殺された。場所は殺されたうちの一人、フェリックス・セラーノが所有するレストランで、ポーカーは閉店後に行われていた。今朝、店長が店を訪れて惨状を発見したが、金品が奪われており、強盗目的だったと見られる。ポーカーについては知っている者が限られるため内部の犯行を疑うが、現場に置いてあったリュックが従業員のウェイターのものであることがわかり、すぐに身柄確保に向かう。ヴィンスはFBIを見て逃げ出すが、スコラとティファニーに取り押さえられる。昨夜店の裏にいた時に銃声を聞き、急いで逃げたが、犯人を目撃していたという。犯人は頭からストッキングをかぶっていて人相は分からなかったが、色は浅黒く、黒っぽい上着にカバンを持っていた。殺されたフェリックスについて、身元に不自然な点が見つかった。2009年以前の記録が見つからず、複数のダミー会社を使って金を洗浄しているという。カスティーヨはフェリックスのDNAを調べるように命じる。レストラン周辺のカメラに、犯人らしい男がゴミ箱に物を捨てている様子が写っていた。捨てたのは被害者らから奪った高級腕時計や財布などで、身につけていた手袋には発射残渣がついていた。顔ははっきりとはわからないが、犯行目的は強盗ではないと考えられる。DNA検査でフェリックスがドゥランゴ・カルテルのトップ、アントニオ・ヴァルガスの息子とわかる。犯人はフェリックスを狙い、後の4人は巻き添えにしたのだった。回収された腕時計からはミゲル・ロハスという犯罪者の指紋が検出された。ロハスはコカインの売買などで前歴があり、ドゥランゴの中堅の立場だという。ロハスもNYCでギャラリーを隠れ蓑にしてドラッグの金を洗浄している。フェリックスの自宅の家宅捜索で、ヴァルガスからの手紙が見つかった。息子に対する愛情のこもった内容で、妻ソフィアの写真があった。カスティーヨは消印がメキシコのシウダードアクニャであることから、ヴァルガスの自宅がわかったという。ヴァルガスはエリースの首に付けられた爆弾を解除するのと引き換えに、自由の身となった。カスティーヨは支局長代理に就任したリナ・トレンホルムに、自分がメキシコに飛びヴァルガスを追うという。しかしリナは今ここにいるよう命じる。監視を続けるFBIの前にロハスが現れ、逃亡しようとするのをマギーたちが捕らえる。ロハスの所持する銃が5人を殺害した凶器と一致し、取り調べを始めるが、カスティーヨはヴァルガスの逮捕に協力するなら、安全な刑務所で名前を変えて過ごせると取引を申し入れる。ロハスはヴァルガスの住所は教えないものの、ヴァルガスが明日の朝NYに来て自分と会うと明かす。ヴァルガスは息子が殺害されたことの説明を求めていた。カスティーヨはロハスを監視してヴァルガスを捕らえる作戦に出るが、リナはジュバルにカスティーヨの動きを逐一報告するようにいう。前回、カスティーヨがヴァルガスを不本意ながら釈放したことで、彼女は面目を潰され汚名返上を狙っている。熱くなって失敗をすれば、次を狙うリナの足を引っ張ることになる。ジュバルは上司のカスティーヨと支局長代理で交際相手のリナの間で板挟みとなる。カスティーヨは自分の代わりにマギーとOAをメキシコに送り込み、今は事務職に仕事を変わったエリースに、必ずヴァルガスを捕らえると約束する。スコラたちFBIは、ロハス本人にカメラを付け、ヴァルガスとの面会の場を監視する。ロハスの前にヴァルガス一行と見られる車が到着し、そのうちの一台にロハスが乗り込む。カスティーヨはヴァルガス本人の顔を確認するまでは、突撃を待つように命じる。ヴァルガスは息子を死なせたのはロハスだと疑い、銃を向けた。ヴァルガス本人だと確認が取れたたためSWATチームが一気にヴァルガス一行を捕らえる。ロハスは撃たれたものの、命をとりとめた。リナは詳しい作戦を聞かされず、ジュバルを叱責する。ヴァルガスの取り調べはカスティーヨとリナとで行うことになったが、ヴァルガスはこういう場合に備えて、2ヶ月前にグランドセントラル駅に3箇所、爆弾を仕掛けたという。そしてヴァルガスがNYに到着した時にタイマーを作動させた。解除できるのは自分だけで、釈放しろと要求する。ヴァルガスは解除されないという自信があるのか、設置した場所をFBIに告げて、はったりではないことを見せつける。高度な爆弾で爆弾処理班もすぐには解除できず、FBIはとにかく駅から人々を避難させるのを優先する。リナは避難の責任者をカスティーヨに任せ、ヴァルガスから解除コードを聞き出そうとするが、ヴァルガスも、全員が避難するには時間が足りないこと、さらに駅周辺のビル群にも甚大な被害が及ぶと言って引かない。メキシコではマギーたちがヴァルガスとソフィアの写真に写っていたレストランを探す。あと60分しか猶予はない。カスティーヨはヴァルガスの妻を逮捕すると脅せばヴァルガスは解除コードを教えると、リナに訴える。現地では国家警備隊のモリーナ大佐がヴァルガスへの復讐に燃えているので、きっと上手くいく。リナはカスティーヨに任せる。マギーはレストランの店長を見つけ、ヴァルガスの住所を教えるよう迫る。カルテルに怯える店長だったが、マギーに情報をもたらす。モリーナ大佐の妻は検事で麻薬の問題を担当していたが、ヴァルガスが残忍に殺した。ソフィアをモリーナに引き渡すと脅しても、ヴァルガスは自宅をアクニャから引っ越したので探しても時間の無駄だという。マギーはヴァルガスの邸宅に一人侵入し、ソフィアと幼い息子のプライベートな姿を動画に撮影する。タイマーの時間切れに近づきリナはヴァルガスを釈放する判断をするが、カスティーヨは動画をヴァルガスに見せ、解除コードを言えば妻を警備隊に引き渡さないと迫る。ついにヴァルガスは折れて解除コードを明かし、間一髪のところで時限爆弾は解除された。リナは5人殺害のロハス逮捕とカルテルのトップ、ヴァルガス逮捕を記者会見で発表し、正式に支局長の席をオファーされたという。マギーはエリースにやっと終わったと声をかける。NYとメキシコで同時進行というスケールの大きさ、NYCでのカーチェイスなど娯楽の要素はありましたが、かなり無理やりでしたね。マギーたちがヴァルガスの家を突き止める時間をどう読んでいたのか。しかもカルテルのボスの家の警備がユルすぎて、簡単に侵入したマギーがどうやって脱出したのかとか、気になるなあ。マギーが命を落としかねない危険な任務でした。爆弾処理班も前回の首輪爆弾で使われたものを研究して今回に活かせなかったのでしょうか。コードを入力してすぐに止まらないハラハラは今回も同じでしたね。ヴァルガスは前回に続いて、取調室で座っていただけ。超大物犯罪者なのだから、国内に入ってくるという情報が各機関で共有できないものなのか。カスティーヨは自分の失敗も挽回したいでしょうが、やはりエリースのためにも同じことは絶対にしたくない、だから熱くなる。リナは自分の出世を優先して、恋人のジュバルにカスティーヨを監視させようとするなど、相変わらず嫌な女。そんな女にデレデレするジュバル、でもカスティーヨへの義理は立てたジュバル。なんだかなーロハスがフェリックスを殺す理由がほとんど説明がなくて、しかも強盗に偽装するのにすぐに見つかるような場所に腕時計を捨てるなども今ひとつ。普通ハドソン川に捨てるでしょう。しかも、ロハスはヴァルガスの追及を逃れて白を切る自信があったのでしょうか、良く会いますよね。FBIはヴァルガスにロハスがフェリックスを殺したと言うぞ、と脅せば良いのに。フェリックスは各界の有力者と1万ドルをかけるような闇ポーカーをして、弱みを握ったりしていたのでしょうか。まあ、そういうのも今後の捜査で明らかになるのでしょうけど。ともあれ、無事終了で良かったです。
July 1, 2023
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今回は中休みという感じかな。残りが少なくなってきましたので、最後の盛り上がりを期待したいです。ウェッブの部下の家に強盗が入り、100万ドルの現金が盗まれ、1名が殺された。ウェッブはステイブラーを呼びつけ、あれこれステイブラーの本意を確かめた上、大手の資金洗浄を行うルトガー・ウルリッヒの自宅前に連れて行く。ウルリッヒは犯罪者などが利用する銀行のような存在で世界中に顧客がいるという。ウェッブは昨夜の強盗がウルリッヒに金を渡したと考えており、まずはその100万ドルを取り返してくれという。かなり危険な要求だが、ベルはウルリッヒとウェッブを同時に捕らえると判断し、ステイブラーにGOサインを出す。ステイブラーはドネリーに、ウェッブから自分に話があったと明かし、これは自分たち組合が受けて、100万ドル以外のお宝の儲けを手にするべきだと説得する。ウルリッヒのところには手土産が必要で、さらに100万ドルを名刺代わりにウェッブから借りて直接ウルリッヒに会うことにする。ベルと妻のデニスは、デニスがキルブライドが関係していた弁護士事務所の仕事を引き受けることで、対立している。キルブライドが捜査対象になっていることを明かしても、デニスの決心は変わらず、ついにオファーを受けるという。いきなりの訪問にウルリッヒの用心棒はステイブラーとドネリーを追い返そうとするが、ウェッブの名前を聞いて中に入れる。バッグの中の大金を見ても、うちはクリーニング店じゃないというウルリッヒだったが、さすがにウェッブが直に話して取引をすることになった。ウルリッヒのオフィスに通され、隠したカメラで室内を観察していると、背後で監視していたジェットは設計図と比較して隠し部屋があるのではないかという。おそらくそこに金庫があるのだろう、ステイブラーは組合にその情報を持ち込み、金庫をマラカイに開けさせるという。組合はウルリッヒの外出を狙って今夜盗みに入ることを決める。特捜班は組合の動きを現場近くで監視する。マラカイがWifiを切って防犯システムをオフにすると、組合のメンバーがウルリッヒの自宅に侵入した。マラカイはハッキングではなく、強引に金庫を焼き切る方法を取るが、途中でウルリッヒの警護の男が戻ってきて一同は肝を冷やす。しかし、強引に開けた金庫の中には高級腕時計が一つと700ドルしか入っていなかった。すでに金は持ち出されていると考えるが、強奪計画が事前に漏れていたのか。ウルリッヒが全額持ち出したとしても、200万ドルとなると簡単には洗浄できないだろう。しかし金庫の暗証番号を知っている人物が開けたと考えられる。ジェットが近所の防犯カメラの映像をチェックしたところ、組合が侵入する3時間前に屋敷からバッグを持った男たちが出てきたことがわかった。やはり内部の犯行か。車のナンバーからレンターカーの盗難車とわかり、仮保釈中のレイモンド・モスの指紋が検出された。モスを捕らえて尋問するが、何も話そうとしない。どうやら雇い主は刑務所よりも恐ろしい存在らしい。ところが、レンタカーを借りた人物はステイブラーのクレジットカードを使っていたことがわかる。ステイブラーがはめられたようだが、この事情をウェッブには信じてもらえないだろう。組合が100万ドルを返すことも不可能だ。ウェッブに話しに行けば殺されるぞというドネリーに、ステイブラーはいつまでも隠れてはいられないという。ウェッブを避けるステイブラーに、ウェッブが直に声をかけ、報告を求める。ステイブラーは何者かに先に金を盗まれたと言い、自分のクレジットカードが使われていたと話す。説明に納得したのか、ウェッブは忍耐にも限度があると警告して解放する。ステイブラーは父親と一緒に8ミリに写っていた同僚ハンソンに会いに行く。来訪の目的を聞かれ、父の武闘十字勲章の真相を聞き出そうとすると、ハンソンはあれは正当な射撃で、令状があり犯人が先に撃ってきたから撃ったのだと気色ばむ。ジョー・ステイブラーは良い警官で勲章に値するから授与されたのだ。ステイブラーは昔の証拠品を見ていて、見覚えのある拳銃を見つける。それは幼い頃父がステイブラーに射撃の練習をさせた小型の銃だった。ノヴァは兄が闇のルートで銃を購入したという情報を得て、ウェッブを殺すつもりならやめてほしいと訴える。その銃でウェッブを殺すつもりなら大変危険で、父親についで兄まで亡くすことは忍びない。しかしデリック牧師はあれはキャンセルしたと妹に嘘を言う。牧師が嘘をついたらだめですね。でもそういう展開になるということは、最終話にかけて何か起こるのかな、ノワールな感じで。ベルと妻が就職先を巡っていざこざがあるのは、キルブライドに何かあって逮捕とかなると、「だから言ったでしょう」で元サヤに収まるという流れなのか、あるいは、これで家庭内不和となるのか。でもそもそも、利害相反でだめなケースじゃないかと思うのですが。ジェットとマラカイの関係はかわいくて良いわ~容疑者を撃ち、おちこんでいるジェットに、刑事として任務を果たしたんだからとなぐさめるマラカイ、そして、おちこんでないわよとニヤリとしてマラカイに食らいつく。良いなあ~ツンデレの極地、2人とも演技は固かったですが、あのオタク度の感じられる部屋も見せてくれて満足です。メインの方はよくわからない展開でした。No.2のステイブラーがすっかりボスのように振る舞って、ドネリーがやや言いなりになっている。ウェッブも理解不能でしょう、ステイブラーのなぜドネリーでないのかの説明も不明でした。そもそも、ドネリーを不法行為で逮捕する話はどういう運びになっているのか。また、新たに出てきたマネーロンダリングの親分のオフィスをたかが警官ギャングのメンバーが白昼堂々と強盗に入るのも、そんな簡単にできるのかと思います。あの穴を開けた金庫は、すぐにウルリッヒ側にバレるわけですから、そこからウェッブとの関係も悪化するだろうに。ステイブラーもフラフラ歩いていて、ウェッブに見逃されるのも変だ。違和感ありまくりですね。過去の映像の中で、幼い子供に射撃練習をさせるのも「え~|?」という感じ。オクラホマの農場ならわからなくもないですが、大丈夫か?ステイブラーがはめられた、というのは、もしかしてウィートリーの仕業?とか思ってしまいますけど、それはなしですね。
July 14, 2023
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