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今日、授業の中で、「体罰」について議論する時間がありました。 賛成派、反対派、たくさんの意見を聞きながら、思い浮かんだのは、アンブレラ・ファイター。 もう一度ゆっくり見直したいなぁ、と思いました。 あの作品が出た当時は、「剣道をする人間」だったから、どうしてもそこらへんに、(更に言うなら雪くんや鉄輝らへんに)関心がいきがちだったけど、大学に行って教職について一年勉強し、考えて、そして二年目に入った今の私なら、きっと視点を違うところに置いて見れると思います。具体的には、響先生に。 よし決めた。帰ったらアンブレラファイター見よう。今まで何度も繰り返した鉄輝視点からじゃなくて、響先生視点から。
2008年05月26日
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そこへ水を汲んできた白雪姫が戻ってきました。 「ありがと…」 「…お義母様たちは、これからどうなさるおつもりですか…?」 心配そうに尋ねる白雪姫の脳裏には、一人の姿。それは父であり、お妃様を連れてきた張本人である、王様でした。 独占欲の強い王様が、簡単にお妃様を手放すとは思えません。 「…王様が…」 お妃様も同じことを考えていたようで、困ったように眉を寄せています。 「あの、今、伊勢たちと話してきたんですけど…」 もし迷惑でなかったら、と前置きして、白雪姫は言いました。 「お義母様が城を出るというならば、俺は全力でサポートします。お父様に見つからないように。」 予想すらしていなかった言葉に、お妃様は驚きを隠せません。 「どうして…そこまでしてくれるの…?」 「え…だって、」 白雪姫は照れたように笑いながら、そっとお妃様の手を握りました。 「あなたは、俺のかあさんですから。」 「…っ!」 その言葉にお妃様はパッと顔を赤くして、そして言いました。 「…白雪姫、やっぱりあんたは、世界で一番美しいわ。」 見た目も心もね。そう言ったお妃様の目には、涙が浮かんでいました。 数日後。 お妃様は部屋で自分の荷物をまとめていました。 今日は王様が出かけている日。 そして、お妃様がそっと出て行く日でした。 白雪姫が手を回しておいたので、馬車や経路など、逃げる用意は完璧です。 戸棚の中身をまとめていたお妃様は、ふと上に掛かっている鏡に目をやりました。 「…あんたともお別れね。」 『ケッ、セーセーするな!』 「奇遇ね、私もよ。…けど、ありがとね。大事なこと教えてくれて。」 『今更良い子ぶったっておせーんだよウゼェ!』 「ふふっ、まったくもってその通りだわ。」 お妃様は悲しそうに笑ってから、鏡をそっと撫でて、問い掛けました。 「鏡よ鏡…私は…美しいかしら?」 『ハッ!そうだな、ちったぁマシになったじゃねーか!世界一は無理だが、そこそこ良い線いってんよ!』 その言葉にお妃様は一瞬目を見開いて、そして微笑みました。 「…ありがとう。」 その時のお妃様は、確かに世界で一番、綺麗でした。 めでたしめでたし。
2008年05月19日
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「…そう、ね。本当にそう。ちゃんと、罰を受けないと…」 「ちげーよバカ。永井を殺してでも叶えたかったんなら、ちゃんと叶えねぇと永井に失礼だ。」 「え?」 きょとんとするお妃様に舌打ちして、伊勢は永井に視線を移しました。 「お前も何か言ってやれ。」 その言葉で、視線が一斉に白雪姫に集まりました。 「え、お、俺…か…」 白雪姫は困ったように視線を彷徨わせましたが、不安そうなお妃様と目が合うと、次の瞬間には自然と口が開いていました。 「俺も、貴女に叶えてほしい。」 「え…だって、私…」 「…俺を殺そうとしていたお妃は、さっきの毒リンゴで死んだ。だって、今のあなたは、俺を殺そうとは思わないでしょう?」 その問いにゆっくりと頷くのを見て、白雪姫は微笑みました。 「なら、あなたの罪は、もう許されています。」 だから貴女は、貴女の望みを叶えてください。 それだけ言い残し、白雪姫は一礼して家の中へ入っていきました。 他の小人たちもその後を追い、外にいるのは狩人とお妃様だけになりました。 「白雪姫…」 「…なぁ宇和井。」 「…何?」 「さっき、言いかけたことがあったろ?」 「え?」 「ロッキー…真実の鏡が示す“美しさ”。」 「…あぁ。」 「俺な、聞いたことあるんだよ。ロッキーは、ものは何一つ感知できない。何も見えてないんだ。その代わりロッキーは、普通見えないものが見える。…人の、心だよ。ロッキーが示していた『美しさ』は、人の心の美しさなんだ。」 「…なんだ。それじゃ…私が美しいなんて言われるわけ、なかったのよね。」 自嘲気味に笑うお妃様を、狩人はそっと抱き締めました。 「…今はそうでも、明日になったらわからないさ。」 (だってお前は気付いたんだから。) 力が強められた腕の中で、お妃様は、小さく頷きました。
2008年05月09日
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ぼんやりとしているお妃様に、九澄は優しく笑いかけました。 「夢から覚めた感想は?」 「…最悪と最高が混ざりあった気分だわ。」 「ふぅん?ちなみにそれはどういった?」 「…最悪なのは、未だ生きている浅ましい私。最高なのは…そうね。」 一旦言葉を切り、お妃様は狩人を見上げました。 「…一番いたかった場所にいることかしら。」 ずっと夢見ていて、それでも叶わないと思い込んでいた場所。 「…あの、お義母様…」 ぼんやりとしているお妃様に、おずおずと、永井が声を掛けました。 「お体は、何ともない…ですか?」 「…ええ。」 「よかった…」 そう安心したように笑う永井を見て、お妃様は2、3度瞬きをし、そして目をふせて呟きました。 「…私、何してるんだろ。」 「え?」 お妃様はフラフラと立ち上がりました。 「こんなこと…してる場合じゃないわね。」 「あの…」 「安心して、もう二度と、あんた達の前には現れないから。」 「宇和井…?」 怪訝そうな狩人にそっと微笑んで、ありがとう、とだけ言うと、お妃様は白雪姫の方に向き直りました。 「許してなんて言えないけど…ごめんね、白雪姫。…さよなら。」 そうして一歩踏み出したお妃様の体が、カクンと傾きました。 「待てよ。」 「…何すんのよ。」 伊勢がお妃様の腕を引っ張ったのです。 訝しげな顔をするお妃様を睨んで、伊勢は言いました。 「お前、なに勝手に逃げようとしてんだ。」
2008年05月09日
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