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もう何度もここに書いた記憶があるのだけど、幼い頃、私はどこかの遠い星から教育のために飛ばされて、周りの人間や物は全て、私を教育するためのロボットだと思っていた。また、曾祖母や祖父が亡くなったとき、祈れば彼らは生き返るのだと信じていた。 こういう類の信仰を今ではほとんど持ち合わせておらず、だけどその「ほとんど」を引いた僅かな部分で、時々空を飛べるような感覚に陥る。僅かなる信仰はそんな無駄な空想をする余地を残している程度で、本当に空を飛んでみようという第二段階には至らない。 飛べる気がしない。だって本当に飛べないから。 空は私が飛ぶ場所ではない。ただ日の出直前のピンク色の空がきれいだなとか、鳥が私の目の前をうるさく鳴いて飛んでいったとか、そんな場所なのだ。 とりとめもない話。 何年か前まではこんなとりとめもない話に、よくぞオチなど付けられたものだ。小さなことを、いちいち考え抜いていた。そんな執着心を、そういえば今持っていない。 しばらくここに具体的な私の生活を書かなかった。特に理由はない。そしてまた特に理由はないのだけど、ここ最近の生活を端的に記しておく。 数ヶ月前、サークルに入った。 学校でのコミュニケーションが以前に比べて上手くいくようになった。 俳句を時々詠む。 恋人と何度か喧嘩もどきをした。決定的な彼の欠点を見つけてしまい、自分の気持ちはこのまま冷めゆくのかと思いきや、そんな楽なものではなかった。憎いのに愛しくてたまらない。こういうの初めてかもしれない。完全に私の負けで、彼もそれを知っていて、悔しい。早く振られたい。 2ヶ月程前、歯医者の受付のバイトを始めた。幼い頃にやっていた病院ごっこをほんとにそのまま現実にした感じで、かなり楽しい。ガーゼを補充したり、診察券に名前書いたり、お金もらってるけど、これは完全にあの頃の遊びだ。女性にならこのワクワク感をわかってもらえるだろうか。 このバイトを始めた同時期に、某在宅バイトも始めた(来週あたりから1ヶ月ほど休みますが、気になる方は是非メールください。宣伝ですが、信頼できる男性のみにお教えします。アダルトとかではないです)。 一ヶ月休む理由は、おなじみの私の宿命、整形手術である。また取れた。縫う方法で二度手術して、二度とも軽く取れてしまったので、今回はもう切開にする。こちらはほぼ一生モノらしいので。しかしその分腫れも長引き、最低一ヶ月は多分人前には出られない。これほど長い休みが取れるのも今が最後だと思うので、取れてしまったのも良いタイミングだったのかもしれない。 恋人にそれを伝え、一ヶ月ほど会えなくなることを言うと、まるで夏休みを凝縮したかのようにせわしく、彼が休みの度にいろんな場所へ連れて行ってくれた。一緒に浴衣を着て花火大会へ行ったり、水着を買ってプールへ行ったり、なぜかサファリパークへ行ったり、温泉に行ったりした。彼の欠点だとか憎いだとか言ったけど、多分私は大切にされている。 夏の象徴ばかりが短期間で詰め込まれた思い出は、なんだか妙で、だけどおかしくて、嬉しくて、少し悲しい。最後を感じるような完璧。 1ヶ月、若しくはそれ以上の距離は、きっと大きい。 最悪のシナリオを頭の中に描いて、まぁそれ以下にはならないだろうと安堵する癖は、私の弱さを物語っている。しかしいつからか染み付いたその癖の果てには、いつも予想外の展開が待っていた。思い描いた最悪の、以下でも以上でもない新たなる展開。とはいっても、ただ予想外というだけで、その展開はいつも平凡なのである。
2006年08月10日
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