Nij

2007.06.17
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カテゴリ: 短編小説



今日は雨が降りそうだ。薄い雨雲は僕にそれを教えてくれた。雨の前の匂いは好きだ。生きている。すべては呼吸をしている。



部屋の窓の前に椅子を持って行って、座る。読んでいるヘミングウェイの老人と海はそろそろ後半にさしかかろうとしている。窓というひとつの絵画には線路と、その背景として動かずある古いいくつかのアパートメントとビル。それからその向こうには、薄っぺらい梅雨雲が少し濁らした冷たい朝日が見えている。直視できるほどにぼやけている。しかしすべては呼吸をしている。






ライオネル・リッチーが甘いバラードを歌っている。僕は朝の風を浴びる。大きく息を吸って、眠りから起き上がる。ゆっくり、ゆっくりと。





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最終更新日  2007.06.17 11:55:04
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