ワインを飲むと眠くなる

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2024年04月01日
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カテゴリ: ワインいろいろ



3月のワインは、外房でロワールのピュズラ・ボノームから。

蔵の2021年の赤。最新ヴィンテージ2022年はガメイ+ピノ・ドニスですが、こちらはガメイ、カベフラ、シラー、グルナッシュ。セパージュのせいか、ロワール赤にしてはややスパイシーで、かすかなほろ苦みがいいアクセント。

毎年の品種構成が変わっても、基本的な味筋が変わらないのが興味深いですが、デイリービオ赤としては、赤系果実系のビオ味を好む人にとっては、間違いない味です。梅きのこ香に、赤じそジュースの味わい。


南アのマリヌー・クルーフのベーシックの白と赤。白はシュナン・ブラン、赤は南仏ブレンド。

白が良かったです。洋梨、杏にミネラル。ややオイリーですが、旧世界的な酸があり、ロワールの上物に近しい味わい。

赤もシラー2/3弱、グルナッシュ・ノワール1/3弱、あとはサンソーなどなど。

こちらもガリーグ香もあり、フランスに非常に近しい味わいですが、シュナンに比べて、飲んでいる経験が多いのもあり、同レベルの赤はほかにもたくさんありそう。

ちなみに白は、グラス1杯ほどの量をボトルのまま冷蔵庫に入れていて、5日後に飲んだら、まだオイリーさ、酸、果実味がしっかり残っていました。古木の力?


ワイナートの特集で紹介されていて、興味が出て買ったシャトー・ティヴァン。コート・ド・ブルイィです。



で、特に評価が高かったこの蔵。畑違いの面白さが書かれていたのですが、マイナーなワインだけを扱っていないインポーターで、ネットで見つかったのは、所有している7つの畑をすべて混ぜたというこのスタンダードものと、その年のいちばん良いぶどうで造るというザッカリーといういちばん上のキュヴェだけ。両方買って、まずはコチラから。

度数15%!でした。そして味わいも、記事にあるようなバラのようなフロールな香りはなく、重ための赤ではなくカシス系の香り。そして味わいも、あえていえばボルドー系でした。

先月のフォワイヤールやブルトンのモルゴンとは、まったく違った味わい。個人的にはあちらのほうが、圧倒的に好ましかった……。

というのが初日の印象でしたが、半分残した2日目。味が激変。タンニンの軋みはあるものの、濃縮した赤系の果実味が姿を現し、グッと美味しくなりました。

高アルコール度数故か、閉じていたのかもしれません。

ほかの造り手のクリュ・ボージョレも気になり、飲んだ後、コート・ド・ピュイやムーラン・ナ・ヴァン、レイエなどを買い足しました。


ポルトガルのロゼ。​ リタ・フェレイラ・マルケス ​は、ドウロの有名なモダンワインメーカーらしいです。

極めて濃いめの色調で、タンニンもこなれてはいますが、しっかり! ドライハーブとドレンチェリー。旨みではなく、果実味で飲ませるタイプのロゼ。2016年ですが、ロゼにして超熟なイメージ。


南仏・サン・シニアンの​ トマ・ルアネ ​。



ブラックベリー、プルーン系ですが濃すぎず、酸が綺麗。そして収斂性がありがら頗る質が良いタンニン。がリーグ系のスパイス感も上々。インポーターが野村ユニソンなので、きっと状態も良いのでしょう。昔飲んでいた南仏とは一線を画すコスパ抜群の1本でした。


カンパーニャのファランギーナ。宅配ピザに合わせて抜栓。

直截な味わいの白。鋭角的ではない酸は綺麗で伸びますが、含み香や味わいのふくらみはなく、潔い味わい。魚介のマリネとは好相性。ピッツァ・マルゲリータとはまずまず。マリナーラとか釜揚げしらすのプッツァだったら、もっと寄り添った感じかもしれません。

飲む白ワインの品種の幅を広げたくて試しましたが、そうはリピートしなさそうです。


ロワール、アンリ・ブルジョワのピノ・ノワールのロゼ。色、綺麗です。



このロゼ、ブルゴーニュのロゼ以上に酸が強めで、ややハーバル。直線的な味わいでした。


白も飲みました。

典型的なロワールSBの香りと味わい。テロワールを表現しているかは別として、個人的にはピュズラやボノームの白のほうが好ましいです。


ジャケ買いの、ウルグアイのオレンジワイン。セロ・チャペウというビオの蔵です。ちなみにこれ以外の白、白微発砲、赤も動物エチケット。

これはトレッビアーノとプチ・マンサン。シュド・ウエスト、イタリア、スペイン系ですかね。

最初は味つきが弱く、平坦な味わいでしたが、空気に触れるとすぐにふくらみを増し、うまみとタンニンがほどよく重合した、オレンジらしい味わいになりました。硬質なニュアンスもあり、イタリアのビオ系と同質の、よくできているウルグアイワインでした。

3月、最後の週末は春になったといいこともあって、ワイン会が3日連続となりました。


金曜日。ブル白とボルドー赤。

ドーヴィサ村名91とラフォンのクロ・ド・ラ・バール04は、フランス在住経験のあるSさんから。ラフォンは、蔵で買ったそう。

どちらもアペララシオンに忠実な、健全な熟成をしていました。要素は村名なりなのですが、シャブリのヨード&ミュール香、ムルソーの白粉系白花&軽いナッツ香が心地よく、果実味も必要十分。ラフォンは同じものを私も1本持っていますが、通常の輸入ものなのでたぶんだいぶ味わいが異なるのでしょうね。

赤は、ボルドー好きだった頃に、今回参加の同好の士と共同で買った、ジスクールとラトゥールのサード。どちらも2000年。さほど高いワインではないのですが、20年は寝かせたかったので、今回抜栓。

これまら村の違いが際立っていて、良かったです。熟成は万全。古酒まではいっていない力強さはありながら、芯までこなれている印象。ジスクールはドライローズ、スーボワ香に、赤系も感じる果実味。ポイヤックはソリッド感があり、杉やシダーに鉛筆の芯。ノーブルなブルーノートが心地よいボルドーでした。サードでようやく飲み頃になった感じかもしれません。


土曜日は、遅めのランチ@中目黒。

私はコントを持参したした。2006年。独特の香ばしさ。お店にこの大きさが入るクーラーがないととのことで、温度が高めだったのが残念。

ロゼ泡は、アヤラ。中目黒の桜は一分咲きくらいのちょいちょいでしたが、こちらも色がそれを補ってくれました。普通のブリュット・マジュールも、ナチュールの好きですが、これはまたメゾンで直接買ってきたそうで、万全の味わいでした。

白はルフレーヴのマコン・ヴェルゼ20、赤はフーリエのネゴスのほうのブルゴーニュ・ルージュ19。

昼飲みには充分過ぎる、ツボを押さえたシャルドネとピノ。フーリエは本家よりフーリエ香が控えめで、ビオ感が少なめで、むしろこちらのほうが好きな人もいそうな赤系果実。

あとルフレーヴのマコンは、年々美味しくなっている気がします。冷やし気味のときに香味は本家に近しい香ばしさ。温度が上がってくるとマコンっぽさが際立ってきますが、高くなった値段に見合った味わいかもしれません。

3月最終日の日曜日は、横浜山手の根岸森林公園で花見。


日本語で「がいあ」と書いてあるエチケット。ラファエル・ショパンのクリュ・ボージョレ、レニエの2020年。当主の奥様が日本人らしいです。

ここ最近はまっているボージョレですが、春先がいちばんガメイが美味しい季節のような気がします。しかしこのワインは、ちょっと濃いめで一本調子。たぶん翌日のほうが開いて、美味しくなりそう。


桜の下で、ドイツ・バーデンのペティナットと安心院スパークリング20を飲んだ後、公園近くのお宅におじゃま。くだんのボージョレと北海道のシャルドネ。6人で5本。20年以上前から飲んでいるみなさんですが、弱くなったねとこぼすことしきりでした。






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最終更新日  2024年04月01日 12時00分10秒
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