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GC、ノンドゼ、ブラン・ド・ブラン。ドワーヤールは、スタンダードでもぶどうの熟度を感じますが、これも雑味がなく完熟した甘みを感じます。うま味を伴った酸が唾液腺を刺激するのが心地よい。新進系寄りの味ですが、テンションが高くなく、飲み疲れしません。
山形の酒井ワイナリーの白。小姫は、デラウェアを現地でそう呼ぶそう。
糖を喰い切った辛口で、余韻は短いのですが、還元のニュアンスがいいアクセントになっていて、またアアロマティックではなく、うま味もしっかりあるので、好ましい味わいでした。
つい最近までスルーしていた日本ワイン。買う頻度が、急に増えました。味わい的には「もう一歩」があるのですが、ワインの中で新世界にして冷涼感があり、後は確かに移動の影響が少ない味わいがある気がします。旅をしていないワインの味、というのがあるんだなあと感じます。
おなじみモンサラ。これはセミ・セックです。
リーズナブル系のカヴァは好みかもしれませんが、ブリュットよりノンドゼのナチュレか甘口が美味しく感じます。
モンサラのセミ・セックは昔、有名ソムリエさんが本で家飲みとして紹介していて、飲んだら好みで、カヴァの甘口を飲むようになりました。一時期、近所のスーパーでコドーニュのセミ・セックのハーフがいつも置いてあって、よくリピートしていました。
疲れていてちょっと甘いワインを飲みたいとき、ソーテルヌ系は甘すぎて、リースリングのカビネットくらいか、セミ・セックのスパークリングがちょうどよき感じです。
ただ甘口の泡は、リーズナブルなものでもあまり売っていなくて、ネットで購入せねば、です。ロマーノ・レヴィのデザインの可愛いエチケットで有名な、カウドリーナの甘口スプマンテも買いました。
リタイア生活をしている年上の友人の、鎌倉のお宅に訪問。奥様が焼酎の第一人者の料理ライターで、日ごろはもっぱら焼酎だと聞いていたのですが、ワイン好きの自分に合わせて、ワインをごちそうしてくれました。
コルディエのプイィ・フイッセ2015年と、カレラのピノノワール2016年。しばらくセラーに寝ていたそう。
いわゆる村名格の2本ですが、瓶熟の恩恵を受けて、2本ともしっとり深めの味わいになっていました。実に飲み頃だった2本でした。コルディエの樽の甘さと蜜感のあるアフター、カレラの甘味の少ないアメリカンチェリー系の果実味。
いい感じの家飲みシャルドネとピノ・ノワールでした。ごちそうさまでした。
京都丹波ワインのでぐみロゼと、タケダワインのサンスフレ・ルージュ2019。どちらもベリーA。どちらも王冠。
てぐみはよくよく冷やしていましたが、開けた途端、盛大に吹きこぼれました。アルコールが入ったぶどうの炭酸ジュース。甘味強めで美味しいファンタグレープ系ですが、リーズナブルだけど、ワインじゃなければもっと安いんだろうという気も。もちろん自然の泡の良さはあります。
タケダのほうは、昔飲んだ評判の良い日本の1升瓶ワインを洗練させた味で、前者よりは品種の味わいは感じられます。瓶熟感はあまり感じませんでした。
どちらもきちんと「ぶどうの味」が感じられますが、同時にこの品種の限界も味わえます^^ たぶんオヤマダのように、複数品種の混醸&よりビオ的な醸造のほうが、ワインとしても面白さがある気がしました。ただ外食の和食で、この手のワインがオンリストされていると、食中酒としては悪くないので、嬉しい気はします。
アンリ・エ・ジル・ビュイッソン。12世紀から続くらしい、サンロマンが本拠の造り手。
2014年、亜硫酸無添加、蝋キャップのキュヴェ。
酸化が進んでいると想像していましたが、開けたては還元していてスモーキーなニュアンス。ほどなく消えると、ほぼほぼ上質なシャブリのような酸とミネラルと黄柑橘の果実味。余韻もそこそこあり、キリメンジャンのニュアンスがないぶん、柔らかさも感じられ、暑い夜に格好の味わいでした。
暑いと要素がレスな白が飲みたくなります。
オーストリアのヒードラーのグリュナーのベーシックキュヴェ。少ないながらも必要な要素はきりんとある白ワイン。ほどほどの旨み、酸はほんの少し強め、果実味はほんの少し控えめ。結果、過ぎないバランスが心地よい、グリュナーの味わい。
長野のkoseiのメルロー。
一緒に飲んだ人曰く、「塩尻らしいメルローの味わい」。よく熟したしなやか&重たくない黒系果実。旧世界的な味わいで、ブラインドなら右岸のクリュ・ブルジョワと言ってしまいそうです。余韻は短めですが、充分な品質の感じた日本の赤。
味わいより、エチケットのほうが有名かもしれないスプマンテ。7%の甘口。
身体が疲れを覚えていて、無性に糖分吸収をしたかったので、ドンピシャの染み入る甘さ。ワイン愛好家にとっては、お子様のような味わいかもですが、甘口のスプマンテって時には良いものです。とはいえ、ブルボトルは多少持て余すので、ハーフが欲しくなりました。
飲んだワインの話ではないのですが……。
「トロワグロ」の映画、鑑賞。4時間!ですが、飽きはしませんでした。
https://www.shifuku-troisgros.com/
伺ったこと、ありません。新宿に支店があった頃は何回か行きました。小田急と提携していて、デパートのショップで、トロワグロ御用達のヴォルネーのラファルジェのワインをよく買いました。あとプチフールが秀逸でした。
映画自体はたいへん面白く、長尺も飽きませんでした。ただ、20年前だったら行きたい!と思ったはずですが、そういう気持ちにはなりまんでした。料理はネオクラシックで、どうしても食べたい!という感じでもなく、あと客層が年配だったのが印象的でした。
フルコースで550ユーロ。日本の和食グランメゾン、たとえば京都の丸山の「菊乃井本店」、縁あって厨房や中の仕事を拝見する機会が何回かあったのですが、手間や人数のかけ方等は、トロワグロとさして変わりません。でも夜のコースで150ユーロくらい。日本って、安い。国の力としても。そんなことも感じた映画鑑賞でした。
ちなみにワイン好きなら、DRCやルロワの仕入れシーンや、アメリカン人がルソーのシャンベルタンを飲んでいるところとか、楽しめそうです^^
改めて考えると、私も「安い」人なので、個人的な金銭感覚的として価格が味に見合わないので、ブルゴーニュの家飲みを、ほぼしなくなりました。まあ外飲みワイン会は友人たちの好みもあるので、ほぼほぼブルシャンとなりますが。
味わいが好みで、価格も納得のいくものはと、あれこれ飲んでみている昨今なのですが、新世界は続くと飲み飽きします。ローヌ、南仏の赤は好きですが、これも続くと他が飲みたくなる。クリュ・ボージョレ、ロワールやアルザスのビオ系もしかり。ロワールのカベフラとシュナンブランに期待を寄せたのですが、ピンときませんでした。日本ワインは今のところ一部を除き、ワイン以前と感じるものが多いです。
そういう意味では、だいたいどれを飲んでも、価格より明らかに味わいが上回っていて、しかも味が好みなのは、キャンティ・クラシコをはじめとするトスカーナのサンジョヴェーゼと、モーゼルなどのリースリングの辛口、その2つというのが現状の結論です。この赤白は、家の食事とも合うのが、また美点だと思います。それにロワールのビオの赤白や、サッサイアみたいなイタリアのビオ白を織り混ぜ、時に値段のこなれたボルドー、ボージョレ、ローヌ、南仏の赤を絡ませる。という感じなのですが、「今日の延長線上の明日ではつまらない」ので、やはり何か、あまり飲んでいない地域や品種のものを新しく試したくなることが、これからも続きそうです。
ということで、スペインのモナストル100%の赤。フランスでいうムールヴェードル。
ビオ認証で、12.5%。黒7、赤3の果実味は要素が多くて、よく躾けられています。リーズナブルな値段ですが、同価格帯の南仏のワインよりははるかに洗練されていて、パーカーの高得点も納得の味。これがいちばんベーシックでしたが、上のクラスはぶどう品種も違うようで、興味を惹かれます。いちばん高くいものでも、ACブルよりはるかに安いです。良い意味で、品質と味わいが見合っていないと感じました。
ちなみに、半分残した翌日も素敵な味でした。タンニンの圧は感じますが、良い感じのシャトーヌフと言われたら納得しそうな感じでした。
8月の末日。台風の影響を懸念して、年に1回、外房にお招きする1泊ワイン会を延期。代わりに新宿のモアザングリルで。コスパがよく、工夫を感じるコースがあるホテルダイニング。Sさんが懇意にしているイケメンのソムリエさんのサービスも素晴らしく、良い雨の夜でした。
わたしはルフレーブのACブル14を持参。ネットに熱心ではないとあるワインショップの在庫。値段も昔々の倍くらいですが、今の市価の1/4くらい?
広域ながらルフレーブの味。クラヴァイヨン系の、やや重めの果実味の味わいで、少し要素を少なくした感じ。でも破綻はない、お手本のようなレジョナル。
泡は、通はよく知っているらしいスエナンとビシュリー。ドサージュ4gの前者は古典的な美味しさで、ノンドゼの後者は今どきの美味。どっちの方向も旨いです。
赤は、21年とは思えないしっかりした味わいのオーティ・フレッドのNSG。スパイシーで鉄ぽっさもあり、ジュヴレっぽい美味しさでした。
美男子ソムリエさんから、ラタフィアをご馳走になりました。予定変更になりましたが、今年の夏の締めとなりました。フジファブの「若者のすべて」ならぬ「ワイン好きのすべて」。。。