2010.03.27
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カテゴリ: ワイナリ探訪
今年もこの時期恒例の、勝沼ワイン蔵巡り(主催:勝沼ワイナリーズクラブ)に3/21(日)行ってきました。今年は5年連続のダイヤモンド酒造と、同じく未だ無料で実施している唯二の錦城葡萄酒に行ってきました。 ダイヤモンド酒造は5回目であるということと、錦城は栽培でも醸造でも注目すべき点がほとんどなく、今回は参考になるような目新しい情報は少ないです。(錦城は、流石にこれでは有料に出来ないでしょ!) しょんぼり

尚、昨年の感想はこちらです。⇒ =勝沼ワイン蔵めぐり2009=


  ・錦城葡萄酒(株)  ⇒ 錦城葡萄酒のホームページ
  ・ダイヤモンド酒造 ⇒ 蔵めぐりのページ(おつまみ選手権の結果記載あり)


錦城畑-小.jpg

錦城のカベルネ・ソーヴィニョンの畑
樹齢10年程らしい
蔵巡り2010D-2.jpg
中央がプチ・シャルドネ2008
ワイン談義の佐藤陽一氏-小.jpg

ワイン談義で講演する
ソムリエの佐藤陽一氏


【錦城葡萄酒での情報および感想】
ここは、株式会社にしてワインだけでなく生食葡萄や桃等も販売しているようで、その分美味しい品質の高いワインを造ろうという意欲は少ないようです。
栽培や醸造に関しても、研究心や設備投資も少なく見るべきものが全然ありませんでした。今時、白も赤も熟成に樽を全然使っていないワイナリがあるのですね。そういう訳で、ここのワインの主力は未だに一升瓶ワインです。

  • 2009ヴィンテージの出来

2009の勝沼の出来は、糖度が上がり良いとのこと。2004以来のグッドヴィンテージとなるのでしょうか?あいにくここは樽からの試飲はないので確かめられませんでした。樽を使っていないのでないのは当たり前かもしれませんが、ボルドーでよく見られるボトルのサンプル試飲もありませんでした。(ちなみに、昨年はメルシャンで甲州きいろ香 2008のタンクサンプルを飲ませてもらいました。)
  • カベルネ・ソーヴィニョンの色の薄さ
    最近はそんなこともないのですが、以前登美の丘やグレース等でがカベルネ・ソーヴィニョンを飲んだ時に何故こんなに色が薄いのだろうか、意図的に薄くしているのだろうかと不思議に思ったものです。本日の錦城の畑の説明で、勝沼のカベルネ・ソーヴィニョンは見た目は色づいているけど、ワインにするとアントシニアンが少なくて色があまり出ないなんて言ってました。最初聞いた時は、これで理由が分かったと思ったのですが、ここの話は半分に聞いておいた方が良さそうです。葡萄が色付いているということはシッカリとアントシニアンがあることで、ワインの色が出ないのは抽出の技術の問題かと。

  • 垣根式栽培の剪定
    垣根式は、棚式に比べて剪定が楽で、教えれば誰でも直ぐに出来ると言ってました。でも、垣根式だって色々ノウハウはあるはずで、葉の残し方や果実の向き・枝の伸ばし方等工夫の余地は色々あると思うのですがね。他の栽培者に色々聞いてみたいところです。まぁ、ナパでは葡萄の剪定ロボットの開発が進んでいるようで、2011年には3,4台の実用化ロボットが市場に出る予定との話もあり、錦城と同じ発想かもしれませんね。

  • 【ダイヤモンドでの情報および感想】
    未だに無料で受け入れてくれるのは、ここと錦城葡萄酒だけです。参加者がおつまみを持ち合い、特定ワインとのマリアージュのコンテストを行うというイベント「おつまみ選手権」を昨年に続いて実施しました。一位になった人には、プライベートワインのプレゼントがあります。結果はこちら==> 蔵めぐりのページ(おつまみ選手権の結果)

    • 2009ヴィンテージの出来

    雨宮氏は、「2009は出来が良いと言っている人が多いが、酸度が高いながら本当に良いかはもう少し見ないと分からない」と言ってました。(樽から試飲した感じでは、そんなにバランスが良いようにも、タンニン等の成分が多いとも思えませんでした。)
  • マスカット・ベリーAの出来

  • 2008のシャルドネ
    2008のシャルドネは出来がイマイチのようで、格下げして「プチ・シャルドネ」の名前で900円程安く売っています。でも飲んでみると、香りも味も2007よりはシャルドらしさを感じ美味しいと思いました。ポテンシャルは別にして、今飲むなら「プチ・シャルドネ2008」の方がお買い得です。
    Y3 Cube とこちらを買いました。

  • 【ソムリエ佐藤陽一氏のワイン談義】
    今回はワイン談義なるものにも参加してみました。講演テーマは サービス側から見た日本ワインの魅力と問題点 でした。講師の佐藤陽一さんも、何と昔サッカーをやっていたらしく(ダイヤモンド酒造の雨宮氏もサッカーをやっていたそうです)、また恵比寿のタイユヴァン・ロブシャンの創立時に勤めていたとのことです。佐藤陽一さんの話はつまらない訳ではないものの、何を言いたいのかがイマイチでポイントが分かり難かったです。一体、日本ワインの魅力は何で、問題点は何なのかが伝わってきませんでした。(部分的に撮ったムーヴィを見返しても"?"でした。) その中から、回答らしき内容や記憶に残った内容は下記です。

    • サービスも国民性・文化によって違う

    サービスの要求度や感じ方もその国の文化によって違い、フランスでは決まったことを淡々と決められたように行うのがサービスであり、日本ではより木目細かいサービスが必要とされると言ってました。佐藤氏はお客の雰囲気とスピードに合わせてサービスを行うよう心掛けているとのことでした。
  • タイユヴァン・ロブシャンのサービス
    今はどうかは分かりませんが、創立当時のタイユヴァンでは、調理場の力が強く決まった時間間隔で料理を出したいため、一定時間が過ぎると強引に皿を下げるようにギャルソンに指示を出していたとのことです。本人は言っていないてすが、この辺りが嫌で辞めたのかも。

  • 甲州ワインの特長
    甲州ワインは造り手の性格や思いが素直に出るワインで、それが良い点ではないかと。日本の造り手や飲み手は、直ぐにこのワインは世界に通じるかと聞いてくるが、ヨーロッパではそんなことを聞いてくることはなく、また日本でもワインだけがこんなことを聞かれ、ラーメンではそんなこと聞かないだろうと。日本らしいワインを造ればそれで良いのではないかと仰ってました。

  • 2009の出来については賛否両論あるようで、来年のワイン蔵めぐりでの確認が楽しみです。
    また、新たな情報を掴むべく、(鬼が何と言おうが)来年は色んなノウハウを持っていそうで、未だ行っていない丸藤に行こうかと思います。






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    最終更新日  2010.03.30 19:35:32
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