2013.03.16
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カテゴリ: ワイン会
 久々に知合いのワイン会に参加してきました。その知人はツール・ド・フランスなる企画を主催しています。(トライアスロンではありませんぞ!)
日本に居ながらにして、フランス各地の郷土料理をワインと共に嗜もうという企画で、特定のフレンチ・レストランにお願いしてメニューを考えてもらい、それに合わせて知人自前のワインを用意してマリアージュを楽しもうと言うものです。

 既に第27回を数え、私が出席したのは初回( 8年ぐらい前でしたでしょうか?)と今回のみです。今回はコンテチーズが有名なフランシュ・コンテ地方の料理です。料理の名前は殆ど聞いたことがないような感じでした。料理をサービスしてくれたフレンチ・レストランはこちら⇒ サラ・マンジェ・ド・イザシ・ワキサカ

シェフ個人のホームページもあるようで。⇒ 本格リヨン料理『サラマンジェ』



料理のメニュー 
ワイン・リスト

フランシュ・コンテ地方用にアレンジした特別料理です。
主な料理の写真と簡単コメントは下に掲載。(スープの写真は割愛)

  • 【ゴード】 (生ハムと編笠茸入りトウモロコシ粉のスープ)
     ゴードとは、 おかゆが元祖 になっている料理らしく、粉っぽいせいか食感がイマイチです。ベーコンではなくて生ハムを入れているところが変わっていると思いますが、 生ハムはそのまま食べた方が良い気が しました。

  • 【鱒のミキュイ ブレットのア・ラ・クレーム】 (下記参照)
     ミキュイとは? 食材の中まで微妙に火を通した調理法のことらしいです。焼き方のミディアムの言葉に近いのでしょうか?

  • 【乳飲み子豚のポシェ ソース・アンフェルナル】 (下記参照)
     ポシェとは?「一度沸騰させた液体やだし汁を弱火にして液体の表面がゆるやかに波打つ程度の火加減にし、その中に素材を入れてゆっくりと加熱すること。」と調理法サイトには載ってました。ソース・アンフェルナルとは?(下記参照)

  • 【ガレット・ペルジェンヌ】 (下記参照)

レストランが用意している一般メニューはこちら⇒ Salle A Manger Nos_Plats


  • アルザス グランクリュ リースリング・シュロスベルク 2010
    【ヴァインバック】アルコール:13.5%

     若いけど濃い目の光沢のあるゴールド。輝きが一段上の感じです。
    知人はベーコンの香りがあると言ってましたが、リースリング特有の石油香はあまり感じず、 青りんご等の柑橘系の香り を感じます。それに セミヨンぽい香り も感じられます。時間が経つとイースト香も出てきて良い感じになります。
    味は意外と酸が穏やかで、若いながら グランクリュらしいコクとふくよかさ があります。逆に、時間が経つと酸が出てくる感じ(酸化して酸っぱくなるのとは違います)で、バランスがよくなります。やはり 飲むには少し早い 感じも...

  • シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール ブラン 2009

      (下記参照)

  • シャンボール・ミュジニー1985【セルヴェル・タショー】

      (下記参照。画像はヴィンテージ違い。)



【ボルドー白とブルゴーニュ赤のテイスティング簡単コメント】
マラルティック・ラグラヴィエール2008.jpg

【MALARTIC LAGRAVIERE Pessac Leognan】
セパージュ:  ソーヴィニョン・ブラン80%、セミヨン20%
アルコール度: 14%

コルクはバニラの良い香り。 色は前のアルザスより薄めですが、これが2009らしい色合いかと。
ベジタブルな香りですが、そんなに青っぽい訳ではなく、典型的なソーヴィニョン・ブランらしい柑橘系の良い香りです。柑橘系の香りは、こちらを飲んでしまうと流石に前のアルザスより強いです。そして、ほのかに樽香があります。
味は、香りから連想するよりもコクがあります。 マリアージュでは、鱒のミキュイと良く合っています。 クリームソースだけと合わせるより、鱒とクリームソースを一緒に食べた方がより合います。ちなみに、前のアルザスよりこちらの方が合います。
久々に飲みましたが、ボルドーの白も良いものは良いですね!

最初、余韻に少し苦味がありましたが、 時間と共にふくよかになり濃厚な感じになります。
気に入ったので価格を調べてみると、結構高いことが分かりました。同じぺサック・レオニャンのドメーヌ・ドゥ・シュヴァリエほど白は高くはないですが、 赤より白の方が高いのはシュヴァリエと一緒 です。
【Chambolle-Musigny 1985 by Servelle Tachot】

昔の銘ドメーヌ。今はアミオ・セルヴェルが引き継いでいます。
セルヴェル・タショーは初めて飲みましたが、古きブルゴーニュらしい淡い色合いで郷愁を誘います。

グレート・ヴィンテージということもあり、村名以上の芳醇な香りです。ピッタリなイメージは 熟した干し柿 でしょうか? 干し椎茸の香り もあります。 でも、複雑性とか感動には少し欠けるような気も。その辺が村名の限界かもしれません。
まぁ、熟成した良いワインを知ってしまった為のサガかも。

味は未だシッカリ酸があり、旨味もコクもあり美味しいです。これは子豚のポシェと合わせましたが、最初ソース・アンフェルナルとは合わず、肉だけで食べた方が合うと思いましたが、時間が経って飲むと、このソース・アンフェルナルと合うようになります。
(写真を撮る前にボトルを下げられてしまい、他から拝借してます。)

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セルヴェル・タショーCM1988.JPG




【鱒のミキュイ】
【乳飲み子豚のポシェ】
【ガレット・ペルジェンヌ】
鱒のミキュイ.jpg
ブレットは緑色の部分がそれで、
アーティチョークに似た野菜の
ようです。ミキュイ(mie cuit)は
肉の ミディアムレア みたいな感じで
柔らかく美味しい です。
感動までには至らないですが ...
子豚のポシェ.jpg
アンフェルナルとは「地獄の」という意。
この地方代々の料理ではないそうです。
色合いのとおり辛いですが、それ程強烈
でもないです。本来の料理(リヨン?)では
黒オリーブソースで、そちらの方が ワイン
にも合いそうで興味
をそそられます。
ガレット・ペルジェンヌ.jpg
地方菓子としてはガレットのみらしいです。
 これもそこそこ美味しいのですが、
感動するまでには至りませんでした。




この企画自体は面白いと思うのですが、 各地の郷土料理はその地に行って、その地方の雰囲気を感じながら食べて感動や癒しを得て、合わせて新たな料理の知見を得る というのが、理想と言うか人生を豊かにしてくれるものと思います。
そうは言っても、なかなか現地には行けないので、 日本で新たな美味しい料理を知り、それが現地に行く切欠になったり、元気や癒しをもらえれば良い のですがね。但し、あくまで美味しいことが大前提であり、どこそこの郷土料理であるというのは二の次です。それは単に雑学が増える程度にしか意味がないかと。

今回の料理を食べて、残念ながらフランシュ・コンテ地方に行きたくはなりませんでした。 アルザスとか、ボルドー、ブルゴーニュには行きたいですがね! ウィンク





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最終更新日  2013.03.17 12:48:53
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