2013.03.31
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カテゴリ: ワイン会
先々週末は日本のワインのイベント目白押し(?)でした。 その第一弾はこちら⇒ 岩の原葡萄園ワインセミナー

前半はテイスティングを含むワイン・セミナー(岩の原葡萄園の歴史とワインの紹介)、後半は岩の原ワインと食事のマリアージュでした。(と言っても、私はただ食って飲んでるだけでしたが)

主催はCaveDeRelaxで、そのプティショップが併設されているくらいですから、開催場所は当然こちら⇒ 有楽町ワイン倶楽部

有楽町ワイン倶楽部は、スペイン風居酒屋のバールと言った雰囲気で料理もなかなか美味しく、使える店ですね!


【テイスティングしたワインと簡単コメント】
スパークリング・ワイン
深雪花シリーズ・ワイン
プレミアム・ワイン
岩の原_スパ-1.jpg
左下から、
  • スパークリングワイン ブラン・ド・ブラン
    ローズシオタ

  • スパークリングワイン ロゼ(マスカット・ベーリーA)
岩の原_深雪花.jpg
左から、
  • 深雪花 白
    (シャルドネ 82%、ローズ・シオター 18%)

  • 深雪花 ロゼ(マスカット・ベーリーA)

  • 深雪花 赤(マスカット・ベーリーA 80%)
岩の原_赤.jpg
左中から、
  • ヘリテージ 2010年(マスカット・ベーリーA 82%、ブラッククイーン 18%)

  • ブラッククイーン 2010年(ブラッククイーン 100%)
スパークリングは壜内二次醗酵 、所謂シャンパーニュ方式です。ちなみに価格は4000円以上します。機山の壜内二次醗酵スパークリング(甲州)も \3,500 するし、日本で造るとどうしても高くなるのでしょうか?

このスパークリングは水飴みたいな香りがして、シャンパンのようなブリオッシュ系の香りはないです。味は爽やか系でまずまずですが、メルシャンの炭酸充填方式と同程度の感じがしてしまいます。 ロゼも飴風の香りは同じで割高な感じ は否めません。
【赤ワインのテイスティング簡単コメント】
深雪花シリーズの赤 は、流石に善兵衛が開発した マスカット・ベーリーAの本家本元でレベル高いです。ダイヤモンド酒造のY3Cubeと似た香り で、複雑性も感じます。そう思っていたら、例の水飴ぽい香りも出てきました。坂田社長は、ソムリエ等の専門家のコメントで「ベーリーAは苺キャンディーの香り」と言うのが気に入らないようで、苺キャンディーじゃなく苺の香りだと言ってましたが、時間が経つと苺キャンディーの香りです。
確かに、 ベーリーAの良いものはキャンディーぽさはない 気がします。

ヘリテージは、熟成ぽい香り がして酸も少し弱めな感じがしますが(特に次のブラッククイーン100%に比べると)、 深雪花よりはコクも複雑性もある感じ がします。味も十分重さを感じます。
ブラッククイーン100% は酸が結構あり、それが特長 のようです。香りもチョット変わっていて、 複雑性もあり面白い存在 かと思います。山形のタケダ・ワイナリーのブラッククイーンと相通じるものがある気がします。時間が経つと、 チェダー・チーズ(ゴーダー・チーズ?)ぽい香り が出てきます。
【総合評価】
赤はベーリーAもブラッククイーンも老舗だけあってレベルが高いですね。これだけ面白いブラッククイーンもタケダ・ワイナリー以来です。(尤もそんなに飲んでいる訳ではないですが...)
それに比べ、白はイマイチかと思います。ロゼは赤品種で造っているものの白と同じようなレベルに合って、造りの問題かと思われます。シャルドネなどは全然シャルドネらしさがなく、コクも旨味も全然足りないと思います。


セミナーの後半は上記の7つのワインの紹介とそのテイスティングでしたが、前半は岩の原葡萄園の歴史、特に日本ワインの父と呼ばれている川上善兵衛氏の執拗なまでの日本向きの品種開発に賭けた人生の話でした。
主なポイントは下記の内容かと。
( かなり端折ってますが ... )

  • 日本のテロワールに合う品種の探求
    10,311種の葡萄の品種交雑をして、マスカット・ベーリーAを初め22品種を開発。(ベリーAと書くと、ストロベリーとかブルーベリーとかのベリー系果実と勘違いされるとのことで、敢えて原語に忠実にベーリーAと表記しているとのこと。)

    注) 同じ種のものを掛け合わせるのが交配で、違う場合は交雑と言うようなことを仰ってましたが、正確には雑種の形成を目的とするのが交雑らしいです。

  • 日本の葡萄のセパージュ別シェア
    日本の全葡萄の中で、マスカット・ベーリーAはシェア6%で第4位。1位は巨峰(32%)、2位はデラウェア(19%)、3位が確かピオーネとのこと。
    ということは、ベーリーAはワイン醸造用の葡萄(熟成向け)ではトップシェアということですね。 甲州より多いのは意外でした。



【抽選会のプレゼント・ワイン】
岩の原_景品.jpg
最後に抽選会がありました。左がプレゼント対象のワインです。

【深雪花シリーズ】
深雪花がノンヴィンテージになっているのは、在庫を切らさないように2~3ヴィンテージを使って細く長く生産しているためらしいです。これは酒屋やレストランの需要が多くて、そうしているとのこと。従ってヴィンテージ差は少ないようです。

【マスカット・ベーリーA2010と善兵衛2009】
 一番左と左から三番目は、売切れのため今回は試飲できなかったマスカット・ベーリーA2010と善兵衛2009です。
籤運の悪い私が、 何と一番上の善兵衛2009が当たってしまいました!!!
これは良いヴィンテージの時しか造らず、2000年代は2002とこの2009しか造っていないそうです。代々の特定の区画の葡萄の良いもののみを使い、長期熟成用に造っているとのこと。 10年以上寝かせてから飲んでくれと言っています。

2009は、山梨や長野同様に新潟の岩の原もグッドヴィンテージのようですね。




さて、当たった善兵衛2009をいつ飲みましょうか?
同じ2009ヴィンテージのダイヤモンド酒造のY3Cubeと比較したい気がします。 Y3Cubeは、私が今まで飲んだベーリーAでは一番 だと思っています。まぁ、Y3Cube が長期熟成用に造っているかは微妙で、10年持つかは分からないのですがねぇ。






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最終更新日  2013.04.03 22:38:40
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