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保護者講演会や、不登校の親の会などでお話をするときに、ときどき「天岩戸」のお話をします。
知る人ぞ知る、日本神話の逸話のひとつで、
太陽の神様である天照大神が、すねて岩戸に閉じこもってしまい、
世界中が暗くなってしまったというお話です。
日本の神話やギリシャ神話などの物語が、
心理学やその他の理論や、たとえに使われることがありますね。
ナルシスト、ピグマリオン効果、カサンドラ症候群などもそうですね。
昔からの言い伝えは、教訓が多いということですね。
さて、その天照大神はどうなったかというと。
真っ暗な中、ほかの神様たちがなんとか岩戸をこじあけ、
天照を外に出そうとします。
ところが、岩戸の大岩の扉は重く、
力自慢の屈強な神様でも、開けることができません。
天照大神が、その能力でしっかりと閉じてしまったんですかね。
力技ではだめだということですね。
これは、子育てや不登校にも通ずるものがあります。
そうなると、天照大神が自主的に、
主体的に出てくるのを、待つしかないようです。
さて、どうやれば出てくるのでしょうか。
神様たちは、思案を巡らせます。
そこで、岩戸の外で宴会を始めます。
神様が集まり、
お酒を飲み、
大騒ぎ。
踊りの達人であるウズメノミコトが踊りを披露し、
みんな大喜び。
宴もたけなわを迎えます。
そうなると、天照大神の心境としてはどうでしょう。
外が楽しそうだぞ、
わたしの知らないところで何をしているのかな。
みんなわたしを忘れてしまったの?
わたしも加わりたいな。
もともと、すねて閉じこもるといった手段をとる方なので、
甘えや、自己愛性の強い方だったかもしれません。
(怒られそうですが。)
今は、日本屈指の荘厳な大社である、伊勢神宮に祭られていますね。
さて天照は、
外が気になり、とうとう少しだけ岩戸を開けて覗き込みました。
そこで、控えていた大男の神様たちが、「いまだ!」と岩戸をこじ開けます。
無事に天照大神は外に出て、
世の中は明るくなりましたとさ。
という物語です。
さて、ここで何がわかるかと言うと。
不安や絶望で、閉じこもってしまった人や、
心を閉ざしかけている子どもに対し、
大人ができることはなんでしょう。
力技で引きずり出すことか、
ご褒美で引っ張り出すことか、
注意や叱責を与えることか。
それらも効果はあるかもしれませんが、
大事なのは、「主体性」「自主的」というところのようです。
その方や子どもが、
自分で、出てきたいと思う、
心を開いてもいいと思う、行動を起こしてもいいと思う。
不安でも頑張ってみようと思う、
周りの環境、雰囲気、信頼関係、
安心感があるといいということです。
神様たちは、酒盛りをしました。
私たちは、何ができるでしょう、か。
外は安心、世界は素晴らしい、人生は楽しい。
自死を選択してしまう子どももおり、
本当に残念でなりません。
私たち大人は、世界や人生を楽しい、
幸せだと思っているでしょうか。
子どもたちにそう伝えているでしょうか。
天の岩戸を参考に、
私たち大人が率先して人生を楽しみ、
幸せな毎日を送り、
安全な環境を作ることも、大切なのかもしれません。
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