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2018.11.16
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カテゴリ: 旅のストーリー
秋の好天の日ということで、バスでお出かけします。というと、たいてい自宅最寄りバス停から出発するとか、時間的な折り合いが付かない場合だと鉄道を利用することもあるため、駅から出発ということもありますが、今日は自宅最寄りバス停からではなく、駅から出発というわけでもありません。

 伊勢市駅と五十鈴ヶ丘駅の間、JR参宮線の線路の南側の高台にある伊勢市生涯学習センター・いせトピアがこの日のお出かけの出発点です。ただ、乗車予定のバスの発車時刻が早く、遅くできない都合もあり、いせトピアあるいはその付近のバス停(伊勢学園前や河口外科前など)へ間に合うようにたどり着けるバスがありません。というわけで自宅から時間をかけて徒歩で移動します。
 7時ちょっと前に出発したのですが、肌寒いぐらいで歩くにはちょうど良い気候です。それにしてもこの日のプランは歩く距離が長いため、暑くなく、かつ気候が安定した日でないと実行が難しいと言えるでしょう。そのため、本当は明日実行予定でしたが、悪天候の予報が出ていたためこの日にしました。

 まだ早い時間ですが、ここは高校への通学ルートであることもあり、学生たちの姿もちらほらと見かけます。そしていせトピアバス停から、7:40発おかげバス鹿海・朝熊(かのみ・あさま)ルートA回りに乗車します。屋根付きの駐車場側のバス停からではなく、いせトピアの建物側から発車します。
 バスはいせトピアを出ると、山商口を通ってすぐの信号を右折して国道23号線をごく短い距離走ります。比較的すぐに左折して鹿海(かのみ、地元では「かのめ」と発音されることもあります。)の集落へと入っていきます。その集落を抜けると、伊勢二見鳥羽ラインの側道を少し走ります。ついで朝熊(あさま)の集落へと入ります。ここまで乗客はだれもいませんでしたが、このあたりで学生が乗車してきます。そして近鉄朝熊駅近くの朝熊町バス停からは乗客がやや増えてきます。
 実はこの朝熊町バス停付近から五十鈴川駅前周辺までは、このおかげバスが歴史的にいろいろな意味合いを帯びてきます。というのも、戦前はこの付近に三重交通朝熊線という鉄道が走っており、朝熊岳からケーブルカーで平岩、ここから普通鉄道でこのバス停付近に朝熊村駅があって、楠部駅(三重交通神都線に乗り換えられる地点、現在の洋服の青山伊勢インター店付近と思われる。)に至る路線でした。不要不急線として休止のち廃止されてしまいましたが、廃止代替バスとして三重交通バス53系統朝熊線が五十鈴川駅前方面から朝熊町まで運行されるようになりました(余談ですが近鉄鳥羽線が開業したのは1970年のことです)。しかしそのバス路線も2007年春に廃止されてしまいました。そうした経緯から、このおかげバスの路線も広い意味では「鉄道の廃止代替バス」であり、かつ三重交通バスが撤退したあとの代替バスという意味合いも含まれるわけです。

 バスはこの後一宇田、四郷小学校前を経由して行きます。そして近鉄五十鈴川駅前に入り、続いてイオン伊勢店です。ここで下車しますが、ここで下車する乗客が多かったです。

 この時、時間はまだ8時ちょっとということで、イオン伊勢店はこの時点では食品売り場のみオープンしていました。その他のイオン直営店舗は9:00からオープンです。そのため周辺を散策し、コンビニに寄ったりして・・・。

 そのあと再びイオン伊勢店から9:49発おかげバス鹿海・朝熊ルートA回りに乗車します。朝乗車したバスとタイプは同じ日野リエッセですが、車両と運転士は変わっていました。


 なおこのおかげバス鹿海・朝熊ルートのA回りは、地図で見ると、いせトピアを起点として時計回りに一周する系統となっており、午前中に2便が設定されているのみです。もっとも、利用者は学生あるいは高齢者が中心で、沿線住民の通学や通院、買い物への往路として利用されているようであり、妥当な時間設定と言えるでしょう。

 次のバスまでの時間があるので周囲を散策します。このいせトピア周辺であれば、天王社という神社の跡があり(跡地は立入禁止)、そこへ通ずる階段を下りて行くとJR参宮線が近くを走っている様子がよく見えます。また足を伸ばせば倉田山公園もあって・・。

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最終更新日  2018.11.17 00:42:21
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