ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2009.07.29
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自民党政治の終焉近し(9)

財源を巡る自民党の主張を見ていると、既得権として野放図に支出を続けてきた、政・官・財の癒着の部分に、民主党の手でメスを入れられるのが怖くて怖くて仕方がないように見えます。

その怨念が、「この大赤字のご時勢に、また赤字を増やすのかよ。財源を示せ」となるのですね。この議論がいかにおかしいかは、昨日記しました。

大平さんが、財政再建を唱え、執念の如く一般消費税の導入を唱えて選挙に破れたのが、1979年、今年で丁度30年です。その間、クチで財政再建を唱えながら、100兆円に満たなかった国債残高は、今や800兆円と8倍を超えています。800兆円は大丈夫で、そこからはビタ1文増やしてはいけない根拠は何なのか。自民党はおそらく示せないはずです。

民主党はもっと大胆に、財政再建、ザイセイサイケンと何度も叫びながら、不要な箱物を各地に作り、効果の分からぬ補助金をあちこちにつけて、赤字を増やし続けてきた自民党に、財政や財源を語る資質はないと、バッサリと切り捨てれば良いのです。

議論を聞いていて、私は幕末の政争を思い出しました。
黒船襲来から明治維新まで(1853~68年)15年間の政争です。そこでは、黒船と言う外圧に対抗し、日本の独立を守り抜くには、どのような政府が望ましいかが、一貫して争われました。

黒船という未曾有の国難に際しては、今まで、250年余に亘って、大禍なく日本の政治を治めてきた幕府の経験こそが物を言う。だから引き続き幕府が政権を担うべきであるとする佐幕派と、いや長い慣習に覆われ、何事も前例踏襲の幕府政治では新時代に対応できるはずがない。幕府の無為無策が今日の事態を生んだのだ、前例を無視して、新しい事態に備えることが出来る、古いしがらみのない我々薩長中心の倒幕派こそが、権力を握るのに、相応しいのだという争いでした。

そして幕末の世論は、圧倒的に倒幕派を支持し、明治政府の誕生を見たことは、ご存知の通りです。薩長連合新政府派への支持は、両派の金庫の中に明らかでした。各地の豪商や豪農は、討幕派への資金提供に積極的に応じたのです。対する幕府の金庫は、空っぽに近い状態でした。人民の支持の点で、幕府の敗北は動かしがたい事実だったのです。



10年以上も財政再建を歌いながら、そして「自民党は替わります」とか大きな声で叫びながら、ひたすら赤字を垂れ流し続けた自民党に、再度託していいのか。それとも経験は浅いけれども、古いしがらみがなく、何の躊躇もなくあらゆる既得権に切り込める民主党の若さに賭けるべきなのかです。

民主党は、政権をとった暁には、自民党がどれだけ無駄な支出をし続けてきたかを明らかにし、内容によっては、国家と国民に損害を与えたとして、背任容疑で告発することも辞さないとやればいいのです。ここまで明言すると、両者の違いが浮き上がって面白くなります。

今までの赤字垂れ流しの責任を追及しながら、新しいプランと今後の対策を練って行くと、その姿勢を国民に示せばよいのです。

オタオタせずに頑張って欲しいところですね。
                                続く





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最終更新日  2009.07.29 17:50:57
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