世界経済の現状(131)
ECBとIMFによる、ギリシアへの1100億ユーロの貸付は、ギリシア国債の借り換えのための融資です。一方でギリシアの債務の削減には手がつけられれていませんから、これは、単なる借金先の変更に留まってしまいます。しかも貸付利子は、市場金利に準じて付けられるのですから、実際は、金を返すために、サラ金から金を借りた多重債務者のような境遇に、ギリシアは陥ったことになります。
ギリシアは、現行の金利すら払えない状況にあり、だからこそ、国際的な支援を受けざるを得なくなったのです。そして、ギリシアは高利の利息を払い続けることが出来るのか?ということになります。 当然支払いは、不可能でしょうから、ギリシアはどこかでデフォルトせざるをえない。こういうことになるのではないかと、市場が予測しているからこそ、ユーロは売られ、ユーロの信認は揺らいでいる。こうなっているように思えます。
そして、支援の実施のために、ギリシアは緊縮財政プランの実行を迫られており、皺寄せを受ける市民が反発して、その実行が疑問視されているのです。緊縮財政でGDPが減少し、所得税収や法人税収が落ち込めば、財政再建の実現も怪しくなります。
こうした袋小路に、現在のユーロ圏は入り込んでいるのです。 続く
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