ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2010.05.31
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カテゴリ: 国際経済
世界経済の現状(142)

日本時間の土曜日早朝、S&Pやムーディーズに並ぶ大手格付け機関のフィッチが、スペイン国債を格下げしました。

事のきっかけは、スペイン中央銀行によるカハスールの固有化にありました。カハスールなどスペイン国内業務に特化したローカル銀行は、悪いことにスペインにおける不動産融資のほとんどを賄っていました。

カハスールの国有化は、預金の引き出しに耐えられなくなったカハスールの面倒を国が見ることで、他のローカル銀行に連鎖的に預金の引き出しが殺到するのを避けることが一つ。そしてもう一点は、こうしたローカル銀行にEUの監査が及ぶのを避けることにあるようです。

おそらく、ろーかる銀行の不動産融資の実態は、日本の住専による融資と同様に、ほとんど無審査に近い、ひどいものなのでしょう。住専の実態を垣間見た日本人には、たやすく想像できることですが、この実態が監査で公にされると、スペイン売りは、おそらくギリシアの比ではない、凄まじいものになると思われます。

それを自覚するゆえに、スペイン政府は必死になって、実態隠しに動いたというのが、真相のように思えます。スペインローカル銀行全体の、不動産融資の残高は、4千億ユーロを超えているだろうと言われています。事実とすれば、その額はスペインのGDPのおよそ半分に達します。こんなに積み上げて、いったいどう回収するつもりなのでしょうか。

不動産融資にのめりこんだローカル銀行は、遅かれ早かれ日本の住専と同じように処理されざるを得ないことは明らかです。しかし、スペインは日本ではありませんから、その処理費用を負担する力を持ちません。ユーロ圏は、これをいったいどう処理するのでしょうね。
                                  続く





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最終更新日  2010.05.31 21:45:37
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