この日、中国人民解放軍がおよそ2万人の規模で、チベットに侵攻しました。当時のチベットはなお中世的な封建体制が支配的で、チベット農民の多くは農奴制度によって土地に縛られており、1部の宗教指導層が領主として、農奴農民を支配していたことが知られています。
そのため農民層は、規律と統制が取れ、略奪や暴行を加えない人民解放軍を解放者として受け入れたため、チベット軍の抵抗は散発的なものに留まり、翌51年にはチベットは中国に併合されました。
この中国の行動に対し、当時の国際連合は、何一つ具体的な行動をとりませんでした。アメリカはこの年6月に始まった朝鮮戦争に忙殺され、正式な国家でないチベットに関心を示しませんでした。何よりも当時米国の保護を受けて、国連の議席を確保していた台湾政府(自称中華民国)が、中国政府と並んで、チベットを独立国と認めていなかったため、チベットは国連に直接訴えるすべもなく、安保理で審議することさえ、台湾政府の拒否権発動で、不可能となっていたのです。
これが、今に続くチベット問題の発端でした。
ウクライナ戦争を考える…2 2022.06.21 コメント(34)
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