ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2019.01.31
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カテゴリ: 日本経済
クロニクル 改正大店法施行

1992(平成4)年1月31日

27年前のことです。大規模小売り店舗法の改正法が、この日施行されました。旧来の法は、小売店保護の名目で、出店には既存の商店街の同意を採り付けることを義務付けておりました。そのため、延べ床面積、営業時間、営業日数(年間の休日日数など)の枠をはめられる為、大手スーパーなどが出店を断念するケースも少なくないなど、大型店の出店が厳しく制限されていたのですが、この改正によって規制が緩和され、スーパーや大規模小売り店の出店競争が激化することになりました。

とりわけ、駅前の繁華街などでは、駐車スペースの確保が難しく、車で来店するなら駅前よりも、交通渋滞が少なく、駐車スペースも広くとることが可能な、郊外型店舗が各地に誕生し、駅前商店街の顧客が激減することにもなりました。

小規模店なら小規模店のメリットを生かした、独自の販売・集客戦略を練ることもなく、駅前という立地に安住し、規制に守られてぬくぬくとしていた古くからの商店街は、この結果大きな打撃を受けました。

大型店との共存の道を探らず、出店を防げれば良い式の、厳し過ぎる制限を出店希望の大型店に課して、郊外に追い遣った咎めが出た報いのように見えました。大型店イジメの結果が、郊外型店舗にお客を吸い取られる結果を招いたと言えましょう。

そこで、今度は性懲りもなく、大型店の郊外立地を制限してもらい、駅前に大型店を誘致出きるように、大型店の郊外出店を規制してもらおうというのが、最近の動きなのですから、あきれます。

護送船団(最もスピードの遅い船に合わせてスピードを調整し、船団として行動、進行する方式です)方式と呼ばれるのですが、早い船は足踏みよろしくスピードを落とし、遅い船に合わせて進むのです。ここに進歩が生まれると期待する方がどうかしています。

かつて、デパートの誕生期(西欧で1870~80年代、日本では20世紀20年代でしょうか)に、時代の波を理解できない、古くからの商法にアグラをかいていた商店は、いくつも淘汰され、時代の波に飲み込まれてゆきました。 同じ運命を辿るか、再生を果せるかは、他力本願よろしく、再び規制の力を借りようとするのではなく、歯を食いしばって新しい成長の道を見つけ出そうと、商店街が知恵を絞ってチャレンジしていくか否かに、かかっているように思うのです。こう考えるのは、わたしだけでしょうか。





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最終更新日  2019.02.01 01:19:30
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