受験国語の目安箱

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2005/05/21
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 国語のができない原因と指導の着眼点について五回にわたってお話をしました。五日間で下書きも含め、一気に二万字以上、原稿用紙にして五十枚以上書きましたので推敲も不十分なまま意味が分かりにくかったところがあるかもしれません。少しずつ訂正・加筆をいたしますのでご容赦ください。

 今回の「国語ができない原因を考える」で、話の元になった5つの領域をもう一度、掲げておきます。

1 読みレベル
2 意味レベル
3 文章構成と文脈把握レベル
4 表現レベル
5 生活経験と興味・関心レベル

 それぞれどの段階に躓き(つまづき)があるのかを考えることにより、「本や新聞のコラムを読みなさい」とか「問題集を買ってきて解きなさい」「漢字や言葉を覚えなさい」「塾の予習復習をしっかりやろう」などの一般論のアドバイスよりも一歩突っ込んで考えていただける視点や材料を提供できたのではないかと思います。

 少し注意していただきたいのは、「読みレベル」と「意味レベル」に分けて、「漢字」と「語句」というふうに分けなかった点です。読みと意味の力をつけるために漢字と語句のドリルに力を入れればよいのだと受け取っていただくと困ります。「読み」と「意味」とに分けたのは、実際の文章を読むときに出会う困難のレベルに応じて分けたのであって、漢字・語句ドリルで単純に埋められるものではありません。漢字・語句ドリルより、実際の文章の方がはるかにいろいろな言葉が出てきます。もちろん、漢字・語句ドリルをやるのは推奨すべきことですが、それだけでは十分ではないのです。ちょうど、英語で英単語と英熟語を覚えれば英文が読めるようになるかというと、そうでもない。英文読解は英文を読まなければ力がつかないのと同じように、国語の読解力は実際の文章を読んで、一緒に言葉の読みや意味を確認していってこそ力がつくのです。



 では、本当に受験国語とはテストの得点を上げるためだけでよいのでしょうか。既にこれまでのシリーズの話の途中に出てきましたが、受験国語を勉強するメリットは、テストの点を上げる以外に、文章について自分なりの「読み」を立てるための勉強だということです。大学受験の国語では、選択肢の切り方に重点をおく参考書が多く見受けられますが、その必要悪は認めるにしても、うまい選択肢の切り方だけ知りたいという姑息な姿勢でいると、いずれ大学に入ってから、あるいは社会人になってから、専門書を読む段になって通用しないと考えています。せめて中学受験や高校受験の段階ではまず、「自分の読み」をしっかり立てるという姿勢で文章に接した方がよろしい。選択肢で消去法を用いなければならない場合があったにせよ、基本姿勢は自分なりの「読み」を立てることです。そして、そのためには、大人や指導者の先生、同級の子たちとの「対話」を通じて、「自分の読み」を確かめていくことです。

 最後に一つ。少し文章が読めるようになると、納得がいかない部分や答えが出てくることがあります。自分の答えの方が絶対正しいと思い込む子も出てきます。実は自分もそうした自信過剰のうぬぼれの強い生徒でした。大人や指導者に食い下がっても食い下がっても、どうしても納得が行かないことは大人になるまでの宿題にしておきましょうよ。そうして、私は国語を教える側になりました。オチがついたので。……おしまい。

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Last updated  2005/06/03 01:38:07 AM
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