台北短期留学日記

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2006.12.16
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柳本通彦さんの著作「明治の冒険科学者たち 新天地・台湾にかけた夢」を拝読いたしました。




日本統治が始まったばかりの台湾、以下の記述からしても、なかなか大変な環境に
あったものと思われます。(189ページより)

   台湾は資源も決して豊富とは言えず、山には首狩りの風習を持つ原住民族、
   平地には阿片や伝染病がはびこり、その経営は困難を極める。
   台湾放棄論・売却論は接収後まもなくから吹き出てくるのである。

そんな中、野心と探究心に燃えた若者たちが、台湾で腰を据えて調査活動を行い、
自らの理想を掲げ、提案する姿、拒絶された際の葛藤に悩む姿は大変参考になります。


言われて動いたのではなく、自らの感性と思考に基づいて行動している姿が印象的です。



ワタクシの職場を見渡すと、難しい勉強ができる人や、
言われたことに対して十二分な対応ができる人は少なからずいますが、
目標や方針を自ら発信する人は少数派というのが現状です。

書店でも、「組織力」やら「プレゼン力」といったビジネス書が山積みですが、
問題はそういった技術的な点よりも、自らのテーマをどう設定して、どう実現していくか、
というような、もっと根本的な気持ちの持ち方、考え方にあるのではないかと思います。

会社は組織として利益を上げることが最低限必要で、
そのためにも組織全体としての活動が必要で、あまりに自分勝手な行動は許されませんが、
だからといって言われるがまま会社人生を終えるのでは面白くありません。

言われたことを忠実にこなし続けたサラリーマンが定年後に一日中テレビの前にすわり、

そもそも自分のテーマがないところに問題があるのではないかと思います。

この先どうなることやらわかりませんが、台湾やお茶をキーワードに据えつつ、
ワタクシはそれとは違う道を歩んでみたいと思っております。



柳本通彦さんの著作は以前も拝見したことがあり、これもまた大変興味深い作品でした。

過去の日記 :  2006.06.09 柳本通彦著「ノンフィクションの現場を歩く 台湾原住民族と日本」





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Last updated  2006.12.17 15:26:39
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Comments

クワズイモの葉 @ Re[1]:ANA機内誌に台湾の鐵路便當の紹介記事。(05/31) 有柿子さん 60元均一かと思っていたの…
みん1001 @ Re:ANA機内誌に台湾の鐵路便當の紹介記事。(05/31) こちらで教えてもらって、これほしいなぁ…
有柿子 @ Re:ANA機内誌に台湾の鐵路便當の紹介記事。(05/31) 途中で誤って送信してしまいました。 以…
有柿子 @ Re:ANA機内誌に台湾の鐵路便當の紹介記事。(05/31) 台鐵便當は50-80元程度と安い割においしい…
クワズイモの葉 @ Re[1]:「休息中」は「drink tea」!?(05/06) 有柿子さん、いつもありがとうございます…
有柿子 @ Re:「休息中」は「drink tea」!?(05/06) 台湾らしい冗談ですね。 今回台北と嘉義…

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