やちまた道

やちまた道

PR

カレンダー

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2025年07月
2008年01月08日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
年末恒例の東西屋ちんどん通信社さんの年末公演を見た。

場所は、大阪は飛田オーエス劇場。

飛田と言えば有名な色町。地下鉄動物公園前で駅員さんに「飛田オーエス劇場ってどこでしたっけ?」と聞くと、「今日なんかあるんですか?いろんな人に聞かれるけど…」と目を点にして逆質問されてしまった。

場末の会場は、立ち見が出るほどの大盛況。ファンの皆さんはみんな「これを見ないと年を越せない」という感じになっているらしい。


ちんどん屋さんというと、奇抜な衣装・仮装で街を練り歩く、締太鼓と鉦(当たり鉦)を組み合わせたチンドン太鼓の演奏が思い浮かぶ。…が、この東西屋さんの年末公演は、歌あり、大道芸あり、寸劇ありの何でもありの大衆演劇のるつぼ状態だった。


気に入ったのが人情劇「忠太郎月夜」。

いわゆる大衆演劇の面白さは、名シーンに出てくる名台詞。会場のおじさんおばさんはこの名台詞のために来ているといってもいい。


尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んで もらえぬような



俺にゃおっ母は、いねぇんでぇ
おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ
上と下との瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔の
やさしい おっ母の面影が浮かんでくらぁ
逢いたくなったら
逢いたくなったら 俺ァ瞼をつむるんだ


この名台詞が出ると会場から「よっ日本一!」「東西屋!」というかけ声がかかる。

会場全体が一体になれてほんとに面白かった。




東西屋の林社長さんは「それは、ちんどんの先輩たちが、大衆芸能や大道芸あがりで、みんないろんなことができたから。少しでもその先輩たちに近づきたいという気持ちでやってます」と言っていた。


公演後、ジャンジャン横丁で串かつ屋さんに。こじまりとした店内では、カミさんがすぐに隣の常連客らしいおじさんと仲良くなる。

「飛田に行ってきたんですよ。」「このお嬢さん飛田に行って来たって!」とお店の人も混じって笑っていた。知らない人とすぐに知り合いになれるのが大阪下町人情というものかも。

ただちょっと気になったのは、ジャンジャン横丁の串かつも新しいチェーン店らしい店が増えて来ていること。

「味も人情も落ちたらしい…」というおじさんの言葉が寂しそうだった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年01月08日 09時49分50秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

プロフィール

歩一途MAN

歩一途MAN

コメント新着

farr@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: