やちまた道

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名古屋からの帰りはフェリーに乗った。

フェリーではソファに座って自由にCS放送を見ることができる。テレビ前の椅子を陣取り、ワインで乾杯をしながら、チャンネルをCSの映画に合わせる。


やっていたのは「風と共に去りぬ」。さすがは名作中の名作ということで、外国人のカップルも含め数人が集まってきた。


「風と共に去りぬ」。そのストーリーと映画の壮大さはさることながら、目玉はなんと言ってもヴィヴィアン・リー。

タラの大地の豊穣さを示すような奔放な女性像を実に名演していた。


ヴィヴィアン・リーと言えば、最初に見た映画は「哀愁」。ガラス細工のような繊細な演技で悲劇のヒロインを演じきった。それ以来、女優と言えばヴィヴィアン・リーと言うことにしている。


人はヴィヴィアン・リーのどこに惹かれるか。

やちまた道的には、ずばり「眉毛」と言いたい。すべての人に理解されることを拒むような左右非対称な眉毛。

「日本人の感受性」をフラクタル幾何学によって分析すると、非対称なものに惹かれる「非対称アシンメトリー原理」があるらしい。確かにひん曲がった盆栽も、よく分からない陶芸作品も、自由奔放な書も、アシンメトリーな美がある。



そのアシンメトリーな中に何を見るか。決して安穏とした平衡状態に収まらない炎のように沸き上がるような激情。彼女の体内にある混沌(カオス)を見せつけられているような気がするのだ。


「わたしはさそり座です。
さそり座の人間は、私のように自分を食べ尽くし、
燃やし尽くすのです。」

この言葉通り、54歳の若さでスクリーンの中に生きる情熱と愛憎、気高さ、美しさを燃やし尽くし、旅立った。

ヴィヴィアン・リーの眉毛はその炎のように燃え尽くした人生の象徴でもあった。そして「そんな人生を送れたら…」と彼女を見るものを誘惑し続ける。


ちなみに、やちまた道もさそり座です。





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最終更新日  2008年01月09日 09時49分33秒
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