もう…何がなんだか日記

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お尻ダンス

最終話『タイムスリップの果て…時空を超えた物語が今!!』

「いつも走ってばかりですな咲殿は、南方先生の所に」

仁も龍馬も時を超えたわけではなかった。
おいおい…

未来の未来（ミキ）が気になるあまり、野風の病気を見て見ぬふり…
医者として、また人としての倫理を問う事態の中
まずは佐分利が仁の背中を押す。

洪庵の墓前で心情を吐露する仁の姿を物陰から見た龍馬は
タイムパラドックスのことをどこまで理解できたかは分からないけれど、
一番肝心の仁の悩みどころは、ちゃんと察している。

そして、さすがの勝海舟は、全ては―大きな意味では―変わらないという信念を見せる。

時や歴史というものの本質を見抜いているのかもしれない。

皆に助けられて医者の役目を果たせてきた仁だから、
皆に助けられて間違った選択を修正することが出来る。
ここが何気に示唆的で良いな。

そして手術に臨む野風―

嫁入りのような白無垢を着て吉原を出、
出たところで花魁の象徴とも言うべき高下駄を脱ぎ、
空が少し高くなったと呟く…
何とも粋だなあ。

そして仁の元に走る咲―

野風とは逆に結納のための羽織を脱ぎ捨てる。
胸にメスを入れられる野風と、自ら首に懐剣を突きつける咲。
この対照が面白い。

2人共、仁に命を預けたようなもの。

とても彼女らしい結末だよね。

咲と離れた仁が、咲の存在の大きさを改めて感じるところが嬉しいしさ（笑）

少しのサスペンスの後、野風の手術は無事成功。
これから彼女は、ひとりの人間として生きていくわけで
彼女の命だけでなく人生をも救ったことになるのだからメデタシメデタシだよね。

でも確かに、これは仁の解放を意味する。
「こうあるべき」という未来はもうなくなったと言える。

咲が言うように、歴史は「水」かもしれない。
雪にも蒸気にも形を変える。
目に見えなくても存在している。

勝海舟の言葉と共に、これがこの物語の“時の概念”を表しているのだろう。

仁と龍馬が「また明日」と言って別れたのが良かった。
何かホッとする、というか…

それにしても、さすが最終回。
龍馬は言うまでもなく、佐分利に勝海舟に、恭太郎に純庵に辰五郎…
複数のキャラに、それぞれ見せ場を用意していた。
ラストの方では喜市君始め、今迄関わってきたキャラが次々に顔を見せてくれた。
医学館の福田が佐分利と2ショットで映ったのも嬉しかったな。

包帯男と胎児の形の腫瘍の謎はそのままだったけど。
でもまあ、この最大の謎が早くに明かされたら、後の話に影響しちゃうものな。
未来（ミキ）の写真と共に消え去ったはずの頭痛が再発したところで終わったし、
もう、続編作る気満々でしょ？（笑）

え？仁は包帯男＝龍馬と納得してたんじゃなかったかって？
あれは、龍馬は今回は未来へは行かなかったってことでご破算ぜよ。
むしろ続編へ向けてのミスリードっぽいぜよ。

でも、原作がまだ連載中だから、ドラマで勝手に結末を付けてしまってはマズイものね。
上記の謎は既に解明しているのか否かは知らないけど。
やっぱ、原作を読んでみるべきかしら？

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Last updated 2009.12.27 19:32:43
コメント(6) | コメントを書く

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■コメント

咲ちゃんが畑にぶっ飛んだとき

モモブヒさん

お兄ちゃん何すんねん！咲ちゃんは女優さんよ！と見てるコッチが慌ててしまいましたが(笑)でも恭太郎さんの大芝居を打ったあのシーンが一番心に残ったかもしれません。(福田と佐分利のやり取りもニヤっとしてしまいました)
続編を見たいようなこのままの余韻で終ってもいいような､あまりに評判が大きかったドラマだけに視聴者の視線も厳しいかも(私もその一人ですが)
ひじゅにさんのレビューでよりドラマを楽しめたので感謝感謝です。 (2009.12.22 12:01:16)

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実際、

メイメイさん

来年の映画化が既に決まってるような話をどこかで読みました。故の曖昧な結末らしい、とも。
（ガセかもしらんが（笑）

ま、その辺はともかく、全体を通して楽しませてもらったので、最終回ひとつで印象が大きく変わる事もないかな。
個人的には、マニアックにハマるタイプのドラマでもなかったけど、
まぁ多少ベタでも、このくらいのクオリティがあって、スカッとするドラマはもっとあってもいいと思いますね。

最後、現代のミキが塾の講師（？）みたいになってたのは、あの明治っぽい背景で塾のチラシを配っていた流れか、とは思ったのですが、
運命が変わってる事を示唆してるという事でいいのですかね？

ていうか、映画の伏線？（笑）

(2009.12.22 16:02:55)

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オープンな結末も悪くないかな

Crimson さん

個人的には「想像の余地が残る結末」が好きなので、最終回は存分に堪能しました。映画化や続編があるとしたら、それはそれで楽しみです(笑

今回のツッコミどころは、野風から摘出された腫瘍のサイズが相当大きかったことです。手術は無事終わっても転移リスクがありそう、などと余計なことを考えたものの、それも含めて野風の運命ってことで、妙に納得させられたのは、勝海舟や龍馬のセリフに説得力があったせいかもしれません。

ひじゅにさんのレビューのおかげで、ドラマの楽しみも倍増しました。有難うございました。
(2009.12.22 19:28:42)

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モモブヒさん ☆

ひじゅにさん

ありがとうございます。
わはは、あそこは結構迫力がありましたよね。
どちらかと言うと融通きかないタイプの恭太郎が、あああいう行動に出たのがとても良かったです。
続編もしくは映画版が出来たら、やはり観たいとは思うけれど
このレベルを保てるかどうか一抹の不安もあるんですよね＞特に映画は (2009.12.23 11:43:40)

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メイメイさん ☆

ひじゅにさん

ありがとうございます。
TVドラマの映画化って失敗作が多いような気がするので、実現したら不安の方が大きいかも…
それに、よく読みに行く某映画レビューサイトではダメ邦画の見極め方の一つが大沢たかお出演作…
でも、ともかくもこのドラマ版は大変良かったですね＞確かにベタっちゃーベタなんだけど
未来と野風のショットは、それを示唆してるんだと思います…でも、これからまだまだ変わる可能性も。 (2009.12.23 19:26:58)

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Crimsonさん ☆

ひじゅにさん

ありがとうございます。
原作が完結していないので、ドラマも全て解決することも出来なかったんでしょうね…
もしも続編か映画が出来るとすれば野風は転移して、また仁と関わることになるんじゃないかなあ…
龍馬は勿論ですが、勝海舟が良いキャラでしたねえ…もう何もかも理解してるって感じで飄々としてて。
途中から観始めて、言ったりきたりの変則エピでしたが、そうする価値のある面白いドラマでしたね。 (2009.12.23 19:32:50)

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