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はんらさんComments
冒頭、やさしい雨が降っていて主人公の運転するクルマのワイパーがキュッキュと動いている。
やがて雨があがり田舎道にさしかかったクルマが道路脇の水たまりの水をはね、そばにいた少女に雨水がかかってしまう。
田舎に左遷された女性警察官ペドゥナと幸せ薄い女の子キムセロンの出会いだ。
ラストシーンも雨の夜のドライブ。ふたりはどうやらソウルに向かっているようだ。
雨を効果的に使った映画は多いが、この「私の少女」も、ふたりの出会いと今後の行く末を雨で暗示していて、片やマイノリティ、もうひとりは虐待にあっている女の子の希望を表現していて、かつエンターテイメントに仕上げているいい映画だった。
明けない夜もなければ上がらぬ雨もないしね。
韓国映画を高く評価していてベスト50をランキングしたサイトを見ると
http://hakaiya.hateblo.jp/entry/2015/09/26/095608
「私の少女」も42位で入っている。^^
このランキングで1位を獲得した「殺人の追憶」は、私の韓国映画歴の中でもやはりダントツにすごい映画だ。
韓国映画は韓国国内の多くの問題点、例えば「私の少女」の中にある虐待や、世間的に抹殺されるマイノリティを扱った映画がたくさん制作されているような気がするが、それらをきちんと娯楽映画に仕立て直しているところに韓国映画人の力量を感じる。
実際、人身売買や性的搾取、レイプや虐待は韓国社会の大きな問題であり、世間の見て見ぬ振りも限界にまで近づいてる気がする。この日本人が選んだ韓国映画のベスト50の中にも、その1割近くが同種の問題を扱った映画だ。
人身売買では私が2013年に観た「デイジー」がランク外で意外だったが、日本映画も「闇の子供たち」のような陰惨で人々の目に触れない映画ではなく、もう少しエンターテイメントに仕上げて、一般の人々も気軽に観れる映画は作れないのかなあと思ったりもした。
http://plaza.rakuten.co.jp/yanpa555/diary/201312300000/
しかし韓国映画では「デイジー」の性悪の叔父や「私の少女」の父親や老婆のような、キョーレツなキャラを演じる俳優人の層の厚さにいつも驚かされる。
こんな奴いそうだなということは、つまりモデルになりうる人間もその辺に転がっているということであり、日本のそれと比較しても問題は大きいと思わざるを得ない。
そうそう「私の少女」では外国人労働者に対する暴力や搾取もちらっと入っていた。それらも韓国映画に少なからず挿入されることが多い。