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前回で「震える舌」を取り上げたあと、渡瀬恒彦さんが出演していた「セーラー服と機関銃」をまた見たくなり、Amazon Prime Videoで視聴した。やっぱり渡瀬さんがめちゃめちゃ格好よかった。 それからは東映オンデマンドやらKADOKAWAチャンネルやらで、渡瀬さんが出演した映画やTVドラマを見まくっている。どうして渡瀬さんがまだこの世にいた頃に、彼の魅力に気付かなかったのだろう。リアルタイムで視聴する機会はいくらでもあったのに…。本当に悔やみまくりである。 渡瀬さんは17年3月に癌で逝去されたが、存命であれば今月28日に80歳を迎えられる。傘寿祝いとして “恒さんまつり” を開催したいところだが、再就職したばかりで疲労困憊の毎日を送っているため、もう少し心の余裕が出来たらひっそりと祭りを行おうと思っている。 晩年に演じられた様々な刑事役も良いが、若い頃のアウトローな恒さんがとにかく格好いい。流石、芸能界喧嘩最強と言われ続ける伝説の男である。 「セーラー服と機関銃」で、ひょんなことからヤクザの組長になった目高組4代目組長・星泉(演じているのは薬師丸ひろ子ちゃん)を身を挺して守るシーンがある。組事務所にいきなり機関銃を撃ち込まれ、恒さん演じる佐久間さんが咄嗟に組長を抱き上げて銃撃から庇うシーンの格好よさったら。この作品は何度か見ているが、これまであまり恒さんを意識して見ていなかったので、こんなに男らしいシーンなのに気にも留めていなかった。嗚呼、恒さんの無駄遣い。この作品に恒さんは勿体無さすぎる。まぁ、ひろ子ちゃんも可愛いけど、大人になってから見ると恒さんの格好良さで成り立っている作品だと思う。 今後、ぼちぼちと渡瀬さんの魅力について語っていきたい。
2024.07.17
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前々から一度は見てみたかったが何だか怖そうで見れなかった映画が、たまたまYouTubeで2週間限定無料公開中(7月18日まで)とのこと。ありがとう、松竹シネマPLUSシアターさん。 というわけで、昭和55年(1980年)に公開された野村芳太郎監督の「震える舌」を見てみた。トラウマ必至だの、ホラー映画より怖いだのという評判を目にしていたので怖々と見てみたのだが、個人的には医療並びに医師の凄さに感銘を受け、主演の渡瀬恒彦さんの格好よさと、子役の女の子の演技力にただただ圧倒された作品であった。 ちなみに渡瀬さんは80年度のキネマ旬報主演男優賞を受賞している。 自宅マンション近くの水辺で遊んでいた女の子・三好昌子ちゃん(演じているのは若命真裕子ちゃん)は指先をちょこっと怪我してしまう。後日、昌子ちゃんは食事をあまり取らずにフォークを落としてしまい、父親の昭(渡瀬さん)が厳しく叱るも、母親の邦江(十朱幸代さん)は昌子ちゃんは風邪気味だからと庇う。医者には連れて行ったが、昌子ちゃんが口を開けたがらなかったから医者も診なかったとのこと。 また後日、昭と邦江は昌子ちゃんの歩き方の異変に気付く。その日も病院には行ったもののちゃんと診てもらえなかったという邦江に、昭は明日は自分が連れて行くと言っていたその夜、突如昌子ちゃんの叫び声が!昌子ちゃんは痙攣を起こし、舌を噛んで口中血まみれになっていた。大慌てで昌子ちゃんの口を開けさせ、救急車でかかりつけの病院へ向かうも「明日大病院で診察してもらった方がいい」と言われただけで帰されてしまう。帰宅後、何とか昭のツテで大学病院に行って診てもらうが、原因は心因性のもので心配ないと診断された。ただ念のため、翌日教授に見てもらったほうがいいと言われてとりあえず昭と邦江は一安心。 翌朝、再び大学病院へ診察に訪れるも、昌子ちゃんを診察した小児科医長(宇野重吉さん)はすぐに詳しい検査と入院を指示した。検査の結果、昌子ちゃんは破傷風と診断される。疑われていた脳腫瘍や髄膜炎ではなかったことにほっとする昭であったが、小児科医長から破傷風は非常に厄介で死亡率が高い病気だと告げられる。 光や音の刺激による痙攣を避けるため、昌子ちゃんの病室の窓や電気スタンドは真っ黒な布で覆われた。そしてここから壮絶な闘病生活が始まる。 数時間おきに強直性痙攣を起こしては体を反らし(後弓反張)、舌を噛んで口中血まみれになって唸る昌子ちゃん。昭と邦江はそんな昌子ちゃんから目が離せず、次第に疲労で精神的に追い込まれていく。 やがて主治医の能勢先生(中野良子さん。お綺麗でめっちゃ頼りになる先生)らの尽力もあって昌子ちゃんは一般病棟に移るまでに回復する――という話である。 原作者の三木 卓さんの娘さんが実際に破傷風菌に感染された時のことをモチーフに描かれているとのことで、今更ながら破傷風の恐ろしさを知った。 痙攣したときに舌を噛み切らないように、昌子ちゃんの前歯がまだ乳歯か確認した後、乳歯ならまた生えてくるからと麻酔なして歯を抜いていくシーンは確かに怖かった。怖かったといえば、昌子ちゃんを演じた子役の若命真裕子ちゃんの迫真の演技が怖いくらい凄かった。 昌子ちゃんの尋常ならざる苦しみを間近で支える母・邦江さんが精神的におかしくなっていくのも分かる気がする。気はするけど、見ていてちょっとイラッとしたのは、それだけ十朱さんの演技力が優れていたからだろう。 この作品では能勢先生を凛々しく演じた中野さんと、様々な葛藤や苦しみ、恐怖(自宅で痙攣を起こした昌子ちゃんの口を開けさせる際に指を噛まれて怪我したことから、自分も破傷風菌に感染したのではないかと怯えていた)を抱えながらも自分を見失わなかった昭さん役の渡瀬さんが素晴らしかった。 病状が落ち着き、酸素の管(っていうの?)が外れた昌子ちゃんが第一声で「チョコパン食べたい」「チョコパンだよぉ~」と言うと、能勢先生からジュースのお許しが出て、昭さんは大急ぎで自動販売機へ向かう。何本もの缶ジュースを手に走って病室へ戻る途中で躓いて転んでしまい、落ちて転がった缶ジュースを拾いながら一人涙する昭さん…というか渡瀬さんが実にいい。格好いい役者さんだったと心から思う。 最後に、これはすごくどうでもいいのだけど邦江さんの故郷は岡山らしく、お母さんが岡山から駆けつけて来たシーンがあって、渡瀬さんの口から岡山という単語が発せられただけでちょっと嬉しかったりして。この感覚は田舎モノしか分かるまい…悲しいなぁ
2024.07.08
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人生で最も感銘を受けた本は?…と尋ねられたら、何を選ぶだろう?吉川英治さんの「三国志」、或いは北方謙三さんの「楊家将」あたりだろうか…(略)いや、やはり司馬遼太郎さんの「峠」を選ぶ。 ――とBLOGに書いたのは、08年10月26日の駄記事「峠」でのことだが、学生時代に「峠」を読み、主人公である越後長岡藩家老・河井継之助の生き様に感銘を受けて以来、(読んだことのある)司馬作品の中では「峠」が最も心に残っている。 「峠」は昭和41年(1966年)11月~昭和43年(1968年)5月まで毎日新聞に連載され、68年10月に新潮社で刊行されたものらしいが、私の心の奥底にずっと留まり続けているこの作品が今回初めて映画化され、「峠 最後のサムライ」というタイトルで6月17日から公開されているというので、昨日鑑賞してきた。 大好きな作品が実写化されるというのは期待半分・不安半分といった複雑な気分であったが、今までは想像で補っていた史実が映像化されたことによってよりリアルに認識出来たという点では観てよかったと思う。ガトリング砲をぶっ放つ継之助とか、小千谷談判やら八丁沖の奇襲やらとか。 ただ、継之助の生き様を2時間やそこらで描ききるにはどうしても無理があり、物足りなさを感じてしまったのはやむを得まい。でもってこれは全く個人的な感想であるが、継之助を演じた役所広司さんはとても素晴らしかったが、もう少し若い方(役所さんは映画撮影時で60代前半、継之助は享年42)でもよかったかも…。但し、継之助は文政10年(1827年)1月1日生まれで役所さんは昭和31年(1956年)1月1日生まれだそうなので、何やら御縁は感じる。あと、奥様(おすがさん。演じているのは松たか子さん)の出番が多すぎる気がするが、まぁこれは仕方がないか。 開明論者であり、封建制度の崩壊を見通しながら、継之助が長岡藩を率いて官軍と戦ったという矛盾した行動は、長岡藩士として生きなければならないという強烈な自己規律によって武士道に生きたからであった。(新潮文庫「峠」下巻裏表紙) 継之助は長岡藩の武装中立を願い、旧幕府軍と新政府軍の調停を行う事を新政府軍の若き軍監に申し出るも、交渉は30分で決裂。そして奥羽越列藩同盟に加わって北越戦争へと突入していくのだが、文庫本上下巻1,100余Pのうち北越戦争自体の記述は100Pほどしかない。望まぬ戦争に行き着くまでの1,000Pで継之助の人物像が丹念に描かれているため、最終的に戦いざるを得なくなり、そこから死に到るまでの継之助の冷静沈着な奮闘ぶり、最後のサムライ魂が余計に胸を打つのである。映画はどうしても時間の制約があるため、彼の死の前年に行われた大政奉還から始まっており、継之助の奇才(奇人)っぷりがかなり省略されているのはちょいと残念ではあった。 嗚呼、だけどやっぱり「峠」は本当にいい作品で、河井継之助の生き様が(地元民には賛否両論あるだろうが)好きだ。継之助は備中松山藩の山田方谷の教えを請いに遊学し、長瀬(岡山県高梁市中井町)を訪れて方谷に弟子入りしたという。岡山県民としてちょっぴり嬉しい。 私もいつか継之助の記念館を見に長岡市に行こうと思う。 コロナ禍で公開が延期され、この度やっと見ることができた
2022.06.27
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前作「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」公開から約2年、今月4日に封切られた新作「HiGH&LOW THE WORST」を早速鑑賞してきた。勿論、今作の映画公開に先立って放送されたドラマ「HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O」も観て予習済である。 感想の前に、そもそもこの「HiGH&LOW」(略してハイロー)とは何ぞや?という方が大半かもしれない。このシリーズの世界観を説明すると長~くなるので、詳しく知りたいという方が奇跡的にいらっしゃいましたら、Wikiさんで調べてみてください。 SWORD地区という無法地帯を仕切っている5つのチームがあり、その内の1チームである『鬼邪高校(おやこうこう)』がメインの、ハイローのスピンオフ作品というのが今作なのであーる。 漆黒の凶悪高校・鬼邪高校は定時制と全日制があり、初代番長・村山良樹くん(定時)がトップに君臨している。以前、鬼邪高の頭を狙う全日トップの轟洋介くんが村山くんにタイマンを挑んだものの敗北。今回、またしても轟くんが村山くんに挑むも再敗してしまう。そんな鬼邪高の全日制に、新たな不良達が続々入学し、テッペン争いが勃発。そんな中で台頭してきたのが、花岡楓士雄とかいう転校生。ハイローWORSTの主人公は彼である。 何だかんだで鬼邪高VS戸亜留市の不良高・鳳仙学園との抗争が勃発し――というのが、今作のストーリー。 この鳳仙学園というのは、高橋ヒロシさんの漫画「クローズ」「WORST」に登場する学校で、今作では高橋さんも脚本から参加、ヤンキーには嬉しいコラボ作品となっている。 鬼邪高トップの村山くん(を演じている山田裕貴くん)がハイローの中では一番好きなので、これは是非とも観ておかねば!と劇場に足を運んだのであるが、50歳のおばはん一人での鑑賞は正直、かなり恥ずかしかった…。いや、でも勇気を振り絞り、恥を忍んで観にいってよかった。やっぱり村山くんの卒業は見届けなくちゃ。それに思っていた以上に山田くん…いや、村山くんの出番も多かったし。 ただ、せっかく初の鬼邪高メイン回なのに、ここまで鬼邪高人気を引っ張り上げてきた村山くんが主人公じゃないというのが、無念ではある。 出演者の大半をザイル系(EXAIL系の皆さん)が占める若干お遊戯的な作品の中で、当初は鬼邪高だけがザイル系のいないチームだった。そのせいか扱いもあまりよくなったような気がしたが、ひとえに村山くんを演じる山田くん達の魅力で、鬼邪高の人気が高まった。ハイローの中では村山くんが最もキャラが成長し、確立されたと思う。 なのに…。いきなりふいっと出てきて、いきなり全日の頭となってしまった楓士雄くんは、やはりザイル系の人という…。頑張れ、轟くん!ちなみに轟くん役の前田公輝くんも顔立ちがきれいで、おばはんはうっとり見とれてしまうのであった。山田くん&前田くんのシーンはまことに眼福でございました しっかし…ザイル系のお兄ちゃん達や、今回の鳳仙学園の新キャラを演じた方々が、皆さん強そうに見えないのはどうかと。でもってハイロー作品は毎回似たようなシーン(主人公達の幼少時代、仲間を助ける等)があって、おばちゃんは苦笑い…(^^; 村山くんの卒業とともに私もハイローから卒業だ。ザイル系に全く興味はなかったが、意外なほど楽しめた作品だった。嗚呼、シリーズはまだまだ続くんだろうなあ。 あ、そういえば、ドラマ「EPISODE.O」で楓士雄くんの祖父を泉谷しげるさんが演じていて、ちょっぴり驚いた。うーん、何だかんだいって、山田くんがいなくなってもその後が気になって観続けてしまうかもしれないなぁ…何だか恥ずかしいけど。
2019.10.09
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昨秋までEXILE系(以下ザイル系)が嫌いだった。嫌いというより全く興味がなかった。ヴォーカルがヤクザみたいな人だということ、私が愛してやまない“銀河鉄道999”をカヴァーしやがったこと、誰かの親父さんがEXILEのタイミングずらして回るやつに巻き込まれて死んでしまったらしいということぐらいしか知らなかった。 それが昨秋、たまたまパート仲間さんが映画を見に行くというので、のこのこ付いて行って鑑賞したのが「HiGH&LOW THE RED RAIN」という映画だった。主要登場人物はほぼザイル系だったため誰一人分からず、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない科学博士24時」の放送前だったため斎藤工さんもこの頃はまだ知らず、「HiGH&LOW」の世界観も全く分からずに鑑賞したのだが、素直に面白かった。 どうやら2015年10月~12月までTVドラマでシーズン1が、2016年4月~6月までシーズン2が放送されており、2016年7月に映画「HiGH&LOW THE MOVIE」も公開されていたらしい。 「HiGH&LOW」の世界観を知りたくなり、シーズン1&2と映画のDVD並びに「HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM」(ドラマや映画で使用された劇中歌が収録された2枚組アルバム)まで購入、恥ずかしながらすっかりハマってしまった。 2017年8月には「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」が公開。そして今月、ついに「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」が公開され、先日鑑賞した次第である。 大まかなストーリーはというと…。(Wikiさんより) 伝説はとある街から始まる。かつて「ムゲン」という伝説のチームがこの地域一帯を支配していた。その圧倒的な勢力により、かえってその一帯は統率が取れていた。 だが、ムゲンに唯一屈することなくたった2人で互角に渡り合った兄弟がいた。「雨宮兄弟」である。両者の決着は着かないまま、ある事件をきっかけにムゲンは解散し、雨宮兄弟も姿を消した。 その後、その地域一帯に「山王街二代目喧嘩屋 山王連合会」「誘惑の白い悪魔 White Rascals」「漆黒の凶悪高校 鬼邪高校」「無慈悲なる街の亡霊 RUDE BOYS」「復讐の壊し屋一家 達磨一家」という5つのチームが頭角を現した。その地域一帯は各チームの頭文字を取って「S.W.O.R.D.地区」と呼ばれ、S.W.O.R.D.地区のギャング達は「G-SWORD」と呼ばれ恐れられた。さらに、「敵か? 味方か? 謎の勢力 MIGHTY WARRIORS」が出現する。 時はムゲンの解散から1年後、男達のプライドをかけた新たな物語の幕が上がる――。 これらに更に「DOUBT」なる極悪スカウト軍団や「PRISON GANG」なる凶悪凶暴な囚人達で組織された戦闘集団、「九龍グループ」なる日本の裏社会を支配する9つの極道組織からなる極道連合組織やらが絡んで、なかなか面白い作品なのであーる。 出演者の大半がザイル系なので若干お遊戯感はあるものの、意外な俳優さん達も出演しており、知っている役者さんが登場するとちょっと嬉しい。 九龍のヤクザを演じてらっしゃるのは津川雅彦さん、岩城滉一さん、岸谷五朗さん、高嶋政宏さん、西岡徳馬さんといった役者さん達で、安心して見ていられる(といっては失礼だが)。 先日公開された「FINAL MISSION」ではひょこっと渡辺裕之さんが登場。ファンでも何でもないが、何故か嬉しかった。 ドラマを見て最初にいいな♪と思ったのは、「RUDE BOYS」のリーダー・スモーキー役の窪田正孝くんど、同じくRUDEの一員・P(ピー)役のZENくん、そして「鬼邪高校」の番長・村山良樹役の山田裕貴くん。窪田くんと山田くんは若手俳優さんで、ZENくんは日本人初のプロフェッショナルパルクールアスリートだということを後で知った。ザイル系では「White Rascals」のリーダー・ROCKY役の黒木啓司さんがいいかな。でも彼が所属するEXILE THE SECONDのPVを見てみたら、あまりのイケイケオラオラっぷりにドン引いたけど… ザイル系を毛嫌いしていた自分が、まさかこんなにどっぷり「HiGH&LOW」にハマってしまうとは、夢にも思わなかった。人生、何があるか分からないものだ。 今ではEXILEもEXILE THE SECONDも、三代目 J Soul BrothersもGENERATIONSも、劇団EXILEも知っている(「HiGH&LOW」出演者のみだけど)。知っているというだけで、全くファンではない。だけど「HiGH&LOW」だけは好きだ。今回の「FINAL MISSION」で一応の区切りがついてしまうのは、本当に寂しい。 8月にTV放送された「HiGH&LOW THE MOVIE」は視聴率3.8%で、金曜ロードショー歴代最低視聴率を記録したらしいが、この劇場版1作目はドラマを見てないと世界が分からないから、仕方ないわなあ。私がたまたま最初に見た「RED RAIN」はスピンオフ作品だったため、分からないなりに楽しめたけど。 「HiGH&LOW」のいいところは、登場人物がアホみたいに多いにもかかわらず、ちゃんとそれぞれにスポットが当たっているという点だ。「END OF SKY」の完成披露プレミアイベントでは何と60人が登壇したのだが、50人くらいは…いや、40人くらいはどのキャラか分かるからスゴい。『HiGH&LOW END OF SKY』完成披露プレミアイベント → こちら 大人の男性にはキツい気もするが、女性や若い男の子なら楽しめる作品だと思う…楽しめるんじゃないかな…楽しめるかもしれない(^^;
2017.11.18
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新選組を初めて知ったのは、86年末に日本テレビで放送された年末時代劇スペシャル「白虎隊」だった。 夏八木勲さんが強さと優しさを兼ね備えた近藤勇を、近藤正臣さんが二枚目でクールな土方歳三を魅力たっぷりに演じ、新選組を強く印象付けた。 他にも「ウルトラマンA」の北斗隊員が斉藤一、当時大人気だった強烈昼ドラ「愛の嵐」でひねくれ息子を好演した佐藤仁哉さんが永倉新八役だったりして楽しめたが、中でも沖田総司を演じた中川勝彦さんの美しさにはウットリ。台詞も芝居もそんなに上手くなかった…というよりめっちゃド下手だったが、彼の美剣士然とした容姿にすっかり魅了されてしまった。 でもって年が明けてから早速、司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」(上・下)や早乙女貢さんの「沖田総司」(上・下)等、新選組関連の書籍を手当たり次第に読み漁った。勿論、“これを読まずして新選組を語るなかれ”と言われる子母澤寛さんの「新選組始末記」も書店に注文して手に入れた。 表紙を捲ると次から次へと出てくる関連人物や隊士達の墓石の白黒写真が、いくら好きとはいえ怖くて怖くて… 資料的価値は認めるものの当時は恐怖心の方が勝ってしまい、この本は早々に手放してしまった。今は子母澤さんの新選組三部作「新選組始末記」「新選組遺聞」「新選組物語」は3冊とも文庫本で揃えている。今から思うと勿体無かったなぁ。 そんな折、幼馴染のRちゃんが誕生日プレゼントにくれたのが、74年に公開された出目昌伸監督の映画「沖田総司」のビデオだった。 主役の沖田総司を演じているのは、日本を代表する二枚目役者・草刈正雄さん。うんうん、美剣士・沖田さんにピッタリ。でも本当はヒラメ顔だったらしいけど(^^ゞ 冒頭、いきなり疾走している沖田さん。登場シーンから何て爽やかな… 病弱そうなイメージなど微塵もない。まぁ実際、池田屋事件前までは元気だったわけだし、色黒で元気溌剌な沖田さんもアリだろう。 近藤勇役は米倉斉加年さん。見始めこそ違和感があったものの、彼のすっ呆けた近藤像はちょっと新鮮。初めて写真を撮ることになった時の情けない化粧顔とか、虫が寄ってきても動けなくて困るシーンの哀れさに、妙に胸が痛んだ。 他には西田敏行さんが永倉新八役を、池波志乃さんが山南敬助の恋人・明里役で出演していた。芹沢鴨役は小松方正さんだ!ちょっと微妙なキャスティング!? 新選組というと、どうしても最期の悲しくて切ない、悲劇的なイメージが抜けないのだが、この映画の草刈さんのような明るく爽やかな新選組物語があってもいいわな。でも悲しいかな、やはり後半からは重苦しい話になっていくのだけれど。 愛くるしい真野響子さん演じる恋人が無残にも沖田さんの目の前で殺されてからというものは、剣鬼のようになってしまう。 やがて病が重くなり、病床に伏せる沖田さん。庭先にはいつもフラリと現れる黒猫が今日もやって来ている。最期の力を振り絞り、黒猫を斬ろうとする沖田さん。だがその力は既になく、仰向けに倒れてしまう。朦朧とする意識の中で思い出されるのは、故郷の武州多摩で喧嘩に明け暮れた日々だった…。 何度も繰り返して見たビデオテープは、残念ながらいつの間にやら消滅。嗚呼、もう一度見たいなぁと思っていたところ、この映画のテーマ曲が収録されているアルバム「新選組&幕末ヒーローSONGS」をブロ友さんからいただき、あまりの懐かしさに感涙。 そうそう、コレコレ!この曲!懐かしい~ まるで多摩時代を回想する沖田さんのように、新選組の沖田さんに夢中だった学生時代を懐かしんだのであった。(すんません、今はすっかり原田左之助贔屓になっちまいまして…)
2010.07.05
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前回「鶴瓶上岡パペポTV」について書いてからというもの、記憶の地下室で静かに熟成させている様々な懐かしい関西のお笑い番組の思い出が、勝手に扉を開けて頭の中を走り回っている。掲示板でコメントした「突然ガバチョ」をはじめ、ドラマ「スクープ一直線」や「ヤングおー!おー!」、「モーレツ!! しごき教室」等々が子供時分の楽しかった記憶と共によみがえり、昨日は一日ニヤけっぱなしだった そんな懐かしの関西お笑い番組を思うとき、忘れられない芸人さんがいる。自業自得とはいえ晩年の不遇を思うと今でもちょっぴり胸が痛む、不世出の天才芸人・やっさんこと横山やすしさんだ。メガネ、メガネ…。 漫才ブームに沸いていた80年代初頭は多くの漫才コンビが活躍していたが、やすきよの漫才は別格で、最高に面白かった。まさに抱腹絶倒、いつもお腹を抱えて笑い転げながら見たものだった。 そして83年には、やっさんが主演した映画「唐獅子株式会社」が公開された。 小林信彦さんのパロディ・ギャク満載の連作短編集を曽根中生監督が映画化したこの作品で、やっさんは3年ぶりに刑務所から出所したものの、新しいもの好きの組長に命じられて新人歌手の売り出しに狂奔するハメになるダーク荒巻役を好演。やっさん、めっちゃハマってる…というか、出演者がみんなハマりすぎ(^^ゞ ダークが属している須磨組の組長役は、かつて“霊界の宣伝マン”だった丹波哲郎さん(如何ですか、現在の霊界生活は!?)。組のあまりの変わりように胃薬が手放せない代貸・黒田役は、どこから見てもヤクザ顔の伊東四郎さん。他にも須磨組組員・原田役に桑名正博さん、ヤクザ稼業には興味がない組長の息子役にはやっさんの息子さんの木村一八さん(後に起こした暴行事件等を思うと、彼だけはハマってなかったのか)。そして新人歌手役は、数年前に他界してしまった甲斐智枝美さんが熱演。更には明石家さんまさんや島田紳助さん、岡本信人さん等も出演している。 ダークが出所した際、須磨組は“唐獅子通信社”になっていたが(その後、“唐獅子ヴィデオ”→“唐獅子芸能社”へ)、その唐獅子通信社が発行していた「唐獅子通信」が当時の映画パンフレットに載っており、これがなかなかしょーもなくて面白い たとえば、唐獅子俳句集・正月編 ・初日の出 心に誓う シマ荒し ・元日や カツアゲがわりに まぁ一杯 ・年賀状 兄貴に出します ぶたないで …など 社長(組長)からの返句 ・柔肌の 熱き血潮に 触れもみで 働くおどれ あの世いてまえ 組員募集 あなたも唐獅子株式会社で働いてみませんか?黙っているだけで、コワそうに見える方。頭には自信がないが、ハッタリには自信があるという方。アゴで使われるのがトクイな方。どんな方でもかまいません。学歴、前科も問いません。多少、暴力をふるわれたり、ののしられたり、くさいメシを食わされたりすることさえガマンすれば、あとは天国ですよ。よっしゃ、やったろうやないか!という方は、履歴書に顔写真(なるべく、スゴんでいる表情のもの)を添えて、左記宛までお送りください。 ただし…入社してから3年間は無給で働いていただきます。(三度の食事と寝る場所と、ヤッパ、サングラス、セッタ等は保証しますので、ご安心ください。)入社が決定した方は、その場で生命保険に入っていただきます。 嗚呼、ダメだ。今日もまた思い出してバイト中に顔がニヤけてしまう~(><)
2009.11.03
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♪人が死んだら 人が死んだら 何処へ行く死後の世界は 死後の世界は 何処にある人は死んでも 生きられる 人が死んだら行く霊界 何処にある タンバ ここ最近疲労度合が増し、日々の疲れがどんどん蓄積していく感じがする。今のような崖っぷち生活がこの先も延々と続くのであれば、かくも生き辛い人間界とは一日も早くオサラバ(死後…じゃなかった死語)し、かつて丹波哲郎氏が熱く語っていた素晴らしきあの世とやらに行きたくもなってくる。 89年1月に公開された「大霊界 死んだらどうなる」は、霊界の宣伝マンを自任していた丹波さんが製作・企画・原案・脚本・総監督、そして出演までも務めた映画で、死んだらこうなるんだという事実を、正確に映し出すことを目的として作られたものらしい。 昭和27年に高知県で起こったバス転落事故を元に構築されたストーリーはというと…。若い物理学者・曽我隆(演じているのは息子の丹波義隆さん)は国際心霊研究会に出席するため、米国の女性物理学者であるエルザ・ギルバート博士と愛犬・ゴンを乗せ、ベンツで山道を走っていた。しかしトラックの無謀な運転により乗り合いバスとともに崖下に転落、死亡した。 曽我の魂は肉体を脱出し、精霊界に入る。そして三途の川、霊界の村、天使の舞、地獄、自殺者の森、光の橋、天界層など天国での様々なステップを体験した後、再び生き返る ― というもの。 研究30年、構想15年、製作費15億円というこの大作、口や文章ではとても説明しきれないシロモノ 作品であった。 いつぞやTVで1、2度見た限りなのでほとんど忘れてしまったが、エルザ達が傘を差して崖のような谷のような所を飛んでいるシーンがやたら印象に残っている。まあ、あの世は素晴らしい所なんだ!という丹波さんのメッセージは、かろうじて伝わってきたような気がするけれど。 ♪タタタンバでルンバ 死後の世界はイイトコ楽しあの世で踊ろう タンバでルンバタタタンバでルンバ あの世はパラダイス来世は楽し楽園 見たんか タンバ 丹波さんといえば、思い出されるのが嘉門達夫さんの“タンバでルンバ”。 「見たんか タンバ♪」って、そりゃあ勿論…。 「“霊界”はある!あるんだ!だが残念ながら、話でしか聞く事が出来ない。勿論、この私も実際に見たことはない。そこでだ、見る事が出来ないんなら、映像で再現すれば良いと思ったわけだ。勿論、見た人の話に忠実に、だよ」 ―UTAN 89年1月号― (「丹波大語録」より) ん!? 丹波さん、霊界を実際に見たことなかったのに映画まで作っちゃったんだ… でも今はその霊界で暮らしてらっしゃるけどね。実際の霊界の住み心地は如何ですか? まあ、日々辛いのはおそらく私だけじゃないはず。歯を食いしばってその日その日を何とかしのいでらっしゃる方もいるだろう。負けるな、自分!加油、楊ぱち!頑張れ、ニッポン! 楽園のようなあの世(見たことないけど)からお迎えが来るその日まで、疲れた体に鞭打って頑張るとするか
2009.10.30
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アジア最大の歓楽街、東京・歌舞伎町。新宿全体の2%にすぎない広さの土地に2000軒以上の飲食店がひしめき、一晩に30万人以上の人間がなだれ込む。一方で暴力団と中国マフィアが暗躍し、犯罪件数は都内平均の約40倍。そんな危険と狂気が背中合わせになった“東京の夜の顔”に14年間立ち続ける中国人がいる。彼の名は李小牧―(DVDパッケージより)。 歌舞伎町で案内人(ガイド)の仕事を始めて成功を収めた李さんの衝撃のベストセラー「歌舞伎町案内人」を、我が謝昭仁(チューヤン)画伯の主演で04年に映画化したのが、この作品。公開当時は誰もが主演の人選に首をかしげたそうだが…。DVDで見、そして原作を読んで納得(^^ゞ サラっと書いているので嫌みな感じは受けないが、成功者に付物の自慢話が若干多いのは仕方がないとして、原作から感じたのは李さんのしたたかさと強さやしぶとさ、そしてそこそこにいい男なんだろうなぁということ。 そんな男を演じさせるにはまるで対極の、人の良さが滲み出ているチューヤンを主役に抜擢した張加貝監督の意図は?まあ、原作者も監督も、そしてチューヤンも、それぞれが独り異国・日本で奮闘しているアジア人という点では確かに共通しているが。原作の醸し出す危うさに興味を引かれてこの作品を見たら、さぞガッカリしたことに違いない 個人的には原作のこれでもか!というギラギラ感より、あっさりタイプのチューヤン版くらいがちょうどよかった。しかしそれでは原作の魅力が全く出ていないので、ギラギラ担当は主人公の親友役の山本“左之助”太郎さんが好演。あ、“左之助”というのは、山本さんが以前、大河ドラマで我が愛してやまない新選組の原田左之助を演じたため。もし山本さんがいなければ、この映画は見られたものではなかったに違いない。なぜなら、主人公のケツ持ち(後ろ盾)ヤクザが舞の海さん、でもって主人公と深い関わりのある刑事がガッツ石松さんって… キャスティングの意図を監督に改めて問いたい。 日本に生まれ育ちながら、東京とはまるっきり無縁の人生を送っている田舎者からすれば、映画も原作もまるで異国のお話で、さながら8、90年代の香港ノアール(香港の黒社会映画)でも見ているかのようだった。 景気は上向きらしいが、不況ムードから完全には抜け切れていない今の歌舞伎町は果たしてどうなっているのだろう?…なんて、本当は全く興味がないけど。でもって李さんは今も歌舞伎町に立ってらっしゃるのかしらん?李さんのバイタリティーを見習い、真剣に、そして逞しく生き抜いていこうと心に誓った39の夜であった
2009.06.14
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一年半ほど前に「ドリフ映画」という記事で松竹の「全員集合」シリーズについて書いたが、今回は東宝の「ドリフターズですよ」シリーズについて。 いつぞや何かのTV番組で誰かが「最も人から悪口を言われない芸能人は加藤茶さん」とか何とか言ってたような淡い記憶があるが、私も加トちゃんはドリフ時代から大好き 若い頃は可愛くてめっちゃ二枚目だったし…(^^ゞ 先々月の昭和の日だったかに、CSでドリフターズですよシリーズを4本続けて放送した。松竹のシリーズは子供の頃からちょくちょくTVで見ていたが、この東宝のシリーズは未見だったので、朝っぱらから眠い目をこすりながら録画した。 放送されたのはこの4作。「ドリフターズですよ!前進前進また前進」(67)「ドリフターズですよ!盗って盗って盗りまくれ」(68)「ドリフターズですよ!冒険・冒険また冒険」(68)「ドリフターズですよ!全員突撃」(69)もう1作「ドリフターズですよ!特訓特訓また特訓」(69)というのもあるが、なぜかこれだけ放送してくれなかった。 威張るいかりやさん、二枚目なのにかなり抜けてて憎めない加トちゃん、斜に構えた荒井注さん、しっかり者の仲本さんに相変わらずのブーさん…(^^ゞ そして脇を固めるのは、芸達者な中村主水さん…じゃなかった藤田まことさんや小松政夫さん、左とん平さん(「西遊記2」で八戒役が西田さんからこの人に代わった時は大ショックだった)やフランキー堺さん(「霊感ヤマカン第六感」、いつも見てたなぁ)などなど。ヒロイン役には可愛らしい酒井和歌子さんや大原麗子さん、野川由美子さんら。 そういえば「前進前進また前進」にはザ・タイガースが、「冒険・冒険また冒険」にはコント55号が出演していて面白い。特に欽ちゃんと二郎さんのよく分からないアングラ演劇が時代を感じさせる…といっても68年にはまだ生まれてなかったけど(><) ドリフ映画はほのぼのとしててホンマに好きだなぁ(*^^*) すんません、あまりに眠くて考えがさっぱりまとまらない…今日はバイト初日だったので、精神的に結構疲れちゃったようで。いつにも増して駄文にて大変恐縮っすm(_ _)m
2009.06.01
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連休が明けた途端に体調を崩し、二日間を寝て過ごした。退屈しのぎに音楽でも聴こうと近くにあったCDを掛けると、スピーカーから流れてきたのはいつもの80's…ではなく、軽快な音楽をバックにしたおじさんのナレーションだった。 「ヨーロッパ情勢を視察した山下奉文陸軍大将は、ブダペストからウイーン経由でベルリンに入り、アドルフ・ヒトラーと会談。その後、モスクワからシベリア鉄道で帰国した。この物語はその時、イルクーツクからマンチューリへ向かう、一晩に起きた事件である」 …ん!? これってシベ超1のOPやん!(^^ゞ 「いやぁ、映画って本ッ当にいいもんですね~」の決め台詞で御馴染みだった映画評論家の“MIKE MIZNO(マイク・ミズノ)”こと故・水野晴郎さん(以下「閣下」。)監督・出演他の愛すべきB級映画「シベリア超特急」1~3までのサントラ盤である、「シベリア超特急 スーパー・コレクターズ・エディション」を誤って掛けてしまっていたのだった あっちゃ~、よりによってコレを取ってしまったとは 面倒なのでそのまま聴くことに。先程の油井昌由樹さんのナレーションに続いては、閣下(閣下といってもデーモン小暮閣下じゃないっすよ。念のため)が作詩も担当したシベ超1の主題歌“戻らないロマンス”だ。 ♪男はただ見つめた~ 咲き誇る夢を~ 女はただ黙って~ 別離の涙を隠す~ムード歌謡調の主題歌は何とか聴き過ごしたものの…出たッ!! シベ超2の閣下の超・棒読み台詞!嗚呼、更に熱が上がりそう… まぁ閣下の台詞はアレだが(何!?)、BGMとしてはなかなか優れているのでうつらうつらしながら聴いていると…しまった!油断してた!! 佐伯大尉を演じている閣下の愛弟子・西田和昭さんによるボーナストラック“閣下音頭”じゃないかぁぁぁ!! ♪走り~たいけど走れない だって車輪が~ないんだもんこん~なセットに~誰がした~ それでも飛ぶ飛ぶ佐伯のロープ~ カッカカカカカ カッカカカカカ 閣下音頭で カッカッカぁぁぁ~ そしてラストは閣下がラップに初挑戦した(…っていうより、閣下がラップ・ミュージックをバックにただシベ超の解説をしているだけの)“RAPシベ超”だ 「シベリア超特急」を愛すべき「シベ超」として世に広めたのは、みうらじゅんさんだったっけ。そういえばみうらさん、先日再婚されたそうで…。 我等が岡山が生んだ偉大なる巨匠、MIKE MIZNO先生に合掌。な~む~。 本日のひまつぶし ・「水野晴郎のすばらしき棒読みの世界~三選~」→こちら 度肝を抜かれます(^^ゞ
2009.05.09
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一昨日ブログで「朋友日記」のことを書いたが、どうもあれから自分の中で、当時大ファンだったチューヤン(謝昭仁)の再ブームが起こってしまった(*^^*) 昨日今日と暇さえあれば香港版「朋友日記」を広東語辞典片手に読み耽っている。 “Never give up! Never give up!”朋友の二人がよく口にしていた言葉を自分にも言い聞かせ、今日も某企業に面接依頼の電話を掛けたが、やはりかなりの応募があるらしい。何だか職務経歴書を書く前から既に諦め気分… 暫し落胆した後で何気にTVをつけると、日本映画専門チャンネルで「セーラー服と機関銃[完璧版]」を放送していた。うわぁ、こりゃ懐かしい♪ 「カ・イ・カ・ン…」機関銃をぶっ放した後、ほっぺに血を滲ませて薬師丸ひろ子ちゃんが呟くシーンで御馴染みのこの映画は、81年に公開されるや大ヒットを記録した。監督は相米慎二さん。 ひろ子ちゃん演じる星泉は、父を殺されたばかりの女子高生。遠い血縁関係にあるヤクザの親分が死んだことから、何と組員がたった4人しかいないおんぼろヤクザ・目高組の跡目を継ぐハメに。 組長となった泉は4人の子分(佐久間、政、明、ヒコ)を従えて、対立する組織に戦いを挑む―。 主演のひろ子ちゃんはさておき、脇を固める方達が無駄にいい役者さん揃いだ(^^ゞお母さんの匂いがする…と、ひろ子ちゃんに抱きついていた明役は酒井敏也さん。最近ちょくちょくバラエティなどで見かけるが、この人が明だったのかぁ。でもって、刑事でありながら実は麻薬を密輸していた黒木役は柄本明さん。淡々としてていい味出してるわ。 他にも敵対するヤクザの親分役に北村和夫さんや三國連太郎さん。三國さん演じる大親分・太っちょは消えた麻薬の在処を吐かせる為、泉を拷問(?)にかける。「快感とは死と隣り合わせのものなんだよ」泉が苦しむ姿を見ながら、不気味に呟く太っちょ。この一言が後でひろ子ちゃんのあの名台詞へと繋がるのね。 三國さんの怪演も見事だが、やはりこの映画で最も印象深いのが、泉を常にサポートする佐久間役の渡瀬恒彦さん。何度見てもめっちゃ格好ええ~!ひろ子ちゃんのよく言えば素朴な素人芝居が見るに耐えられるのも、渡瀬さんの渋~いサポートのおかげだと思う。嗚呼、佐久間さんのあまりにも呆気ない最期がいと悲し…(T T) 冷たく横たわる佐久間さんの唇に、そっと自分の唇を重ねる泉。…ん?渡瀬さん、ほんのちょっとだけ目蓋がピクピクしていたような…(^^ゞ ラスト、地下鉄の通気口の上でスカートがまくれ上がるのを気にするでもなく、ひたすら子供とふざけて銃を撃ち合う真似をするひろ子ちゃん。マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の代表作の一つである「七年目の浮気(THE SEVEN YEAR ITCH)」での名シーンをそのまま再現したかのようなあのラストシーン、あれはどうなんだろう?見ていて何とも痛々しかったのは私だけ? さて、映画を見終えて感動の余韻に浸っていると、TV通販が始まった。富士フィルムが開発した化粧品のトライアルセットか何かの紹介だったのだが、申し込み電話番号が0120-797-225、これを語呂合わせで「お申し込み電話番号は、“なくな、フジコ”、“なくな、フジコ”です」と繰り返し言っていた。御丁寧に字幕まで付けて。泣くな、フジコ…。富士フィルムだから、フジコ…。いきなり泣くなと言われても、私はフジコとちゃうしなあ… 本日のひまつぶし ・主題歌も大ヒット!ひろ子ちゃんの“セーラー服と機関銃”→こちら ♪こ~のまま~何時間でも~ 抱いていたいけど~ ただこ~のまま冷たい頬を~ あたためたいけど~ …うえーん!佐久間さーん!
2009.04.21
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先月車を手放して以来、どこへ行くのも原付だ。20年近く前に中型二輪免許を取得してはいるものの、今迄ほとんどバイクに乗る機会がなかったので、当初は久々に乗る原付におっかなビックリの有様だった。それが今では… ♪Riding high ~ Riding high ~ You are the lonely rider I know ~ コーナリングでローズマリー・バトラーが歌う「汚れた英雄」の主題歌が頭の中を駆け巡るほど慣れっこに。気を付けないと、調子に乗りすぎてそのうち事故っちゃいそう 「汚れた英雄」は82年に公開された角川映画で、角川社長御自らが初めてメガホンを取った意欲作。手に汗握るレースシーンはお見事! この当時の角川映画の勢いというのがどうも無意識の内に記憶の奥深くに刷り込まれているようで、へっぽこ拙ブログでも今迄に「蒲田行進曲」、「魔界転生」、「ねらわれた学園」、「天と地と」、「幻魔大戦」、横溝正史作品について取り上げてきた。70年代後半から80年代に掛けては邦画=角川映画といってもよかった(と思っているのは私だけ?角川商法に毒された哀れなヤツだとお笑い下され) 天性の美貌を武器に上流社会の女たちに金を貢せ、レースに生命を賭ける若きライダーの青春を描いたこの作品、主人公である美貌の青年・北野晶夫を演じているのが、当時、二枚目といえばこの人!草刈正雄さん。うひゃ~格好ええ~(><) 余談だが、草刈さんといえば、何といっても74年公開の「新選組」で演じた爽やか美剣士・沖田総司役が忘れられない。(米倉斉加年さん演じる近藤勇が写真を撮影するシーンが、なぜかこの映画で一番記憶にあるが…) それはそれは超級ハンサム 草刈さんの場合はイケメンというよりハンサムの方がしっくりくるなあ(^^ゞ 話を戻すと、そんな草刈さんのバイクスタントを担当したのが、トップライダー・平忠彦さんだったことも話題になった…かどうかは正直、記憶にないっすm(_ _)m 当時、バイクレースにはからっきし興味がなかったもんで。失礼。 コーナリングでブーツやら膝やらが擦り切れそうなくらい体とバイクを傾ける姿にシビれ、中免教習時(8の字練習)、いざ実際にやってみようと思ったら、とてもじゃないが怖くて出来なかった。その後も何度かチャレンジしたが、所詮ヘタレな私には無理だった…しかーし、そんなヘタレライダーも今ではDio(原付)でスーイスイ。コーナリングでの体重移動もお手のもの(そりゃ原付ならね)。 ♪Riding high ~ Riding high ~ 今日もオバハン原付ライダーはDioにまたがり、馴染みのスーパーまでひとっ走りするのであった。 うーむ…まさにコンマ1秒のエクスタシー! 本日のひまつぶし ・「♪ラリホ~ラリホ~」と歌っているのかと思っていた、Rosemary Butlerが歌う「汚れた英雄」主題歌“Ridin’ High”→こちら
2009.03.08
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父の最期は突然だった。 いつものようにここで日記を綴っていた午前4時前に病院から電話を受けたが、その時は既に心臓が止まっていた。最期のシーンというのは、家族が寄り添い、手を握り締めて涙ながらに声を掛ける…といったイメージが頭にあったのだが、誰も間に合わず、父は一人静かに旅立ってしまった。一人ぼっちにしたことを今なお悔やむ。 翌日の葬儀は無事滞りなく済み、今は何も考えられずにただぼけ~っと煙草をふかしながら思い出に浸るばかりだ。 それにしてもお葬式というのは、悲しくもおかしいものだとしみじみ実感した。 以前に「ご愁傷さまです ―俺たちは三途の川のツアーコンダクター」という、葬儀会社の方(情 優志さん)が書いた本を読んだことが、若干役に立った。この本を読み、葬儀会社を予め決めておいたので、死後慌てることなく対処出来た。 葬儀に関してふと思い出すのは、先頃話題になった「おくりびと」と故・伊丹十三さんの初監督作品である「お葬式」。「おくりびと」は未見だが、近々見てみたい。納棺される側の気持ちは分かったが、する側はどういう気持ちなのだろう?「お葬式」に関しては、実際まさにあんな感じ。 井上侘助(山崎努)とその妻・千鶴子(宮本信子)、ともに俳優のふたりがCMを撮影中に、千鶴子の父が死んだとの知らせが入った。ふたりは、マネージャー(財津一郎)らとともに伊豆の病院へ向かい、千鶴子の母・きく江(菅井きん)を喪主に、通夜と葬式を執り行うことになるが…。(Amazonより) 我家も伊丹映画とほぼ同じパターンで、喪主は妻である母。しかし何せ体が不自由なため、親族代表の挨拶等は叔父が担当。 式の打ち合わせであれこれ頭を悩ませ(料理の数や祭壇のランクから様々な細かいことまで、色んなことをパパッと決めなければならなかった。一番困ったのは遺影の写真)、顔もよく知らない町内の方々への御挨拶に苦慮し、二日間ほとんど寝てなかったため、僧侶の読経中についつい船をこぎ、遺骨を拾いに火葬場へ車で向かう際に道を誤って迷ってしまったり。 長女(姉)の夫と父が全てにおいて仕切る様には次女(私)呆然。とはいえ、久々に集まる親戚と話に花を咲かせ、立派な献花と電報を送ってくれた従妹と30年ぶりにゆっくり話が出来たり―とまあ、悲喜こもごもの二日間だった。 お父さんも今頃は苦笑しながら、先に逝った親兄弟や親戚、それに仲間達とあの世で楽しく酒盛りでもしてるんだろうなあ… 今迄お疲れさま、そして有難う。お父さんの娘に生まれてきて、本当に幸せでした。
2008.12.18
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昔、キネマ旬報の84年邦画ベストテンで、故・夏目雅子さん主演の「瀬戸内少年野球団」や宮崎駿監督の代表作ともいえるアニメ映画の傑作「風の谷のナウシカ」等と共に、「チ・ン・ピ・ラ」という映画が選ばれていた。 前年、「竜二」公開後に亡くなった金子正次さんの遺稿に川島透さんが手を加えたうえ監督もこなした異色のヤクザ映画で、出演は柴田恭兵さん、ジョニー大倉さん、石田えりさん、最近はエコ暮らしに没頭しているらしい高樹沙耶さん(おっと、そういえば近頃改名して益戸育江さんになったんだっけ?)等々。 当時、たまたま観に行った映画と同時上映だったため、映画館で鑑賞した。 渋谷を舞台に自由気ままに生きるチンピラの二人は、競馬のノミ屋で生活している。彼らは時折、小遣い稼ぎに仲間と組み、ライブハウスのアトラクンョンとして“銃殺”寸劇を見せていた。 ある夜、二人がいつも通り“銃殺”寸劇をやろうとライブハウスを訪れたところ、仲間が組員から殴る蹴るの暴行を加えられていたが、親分格にあたる大谷の口ききで助けられた。大谷に呼び出された洋一(恭兵さん)は、本物のやくざにならないかと誘われる。本来ならば兄費分の道夫(ジョニーさん)が順番であるが、大谷は洋一の方が器が大きいと判断したのだ。 洋一は組入りのための研修として大谷と共に挨拶まわりを始めた。道夫は、洋一を恨みこそしなかったが、複雑な心境であった―(キネ旬DBより) 銃殺寸劇を上手く利用したラストのどんでん返しは、ポール・ニューマン(Paul Newman)&ロバート・レッドフォード(Robert Redford)主演の「スティング(STING)」を思い出させた。そういえば、アンディ・ラウ(劉徳華)とアラン・タム(譚詠麟)、香港の2大トップスターが共演した「カジノ・レイダース(至尊無上)」という90年公開のギャンブル映画のラストもこんな感じのどんでん返しだったっけ―といっても、めっちゃ分かりにくかったけど(^^ゞ あと、私は同性なので興味が無かったが、恭兵さんの恋人役を演じた高樹さんの乳丸出しシーンもちょっとだけ話題になっていた。まさかこの人が後年、ふんどしを推奨するようになろうとは… 恭兵さんは06年に初期の肺癌と診断されて摘出手術を行ったそうで、早期に発見出来て何より。無理しないよう、今後もぼちぼち頑張っていただきたい(^^) 先日から左上に楽天さんのPR欄がひとりでに設けられました。無料で綴らせていただいているので文句は言いませんが、何もこんな目立つ所でドーンとPRしてくれなくても…(^^ゞ
2008.11.28
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05年9月に惜しまれつつ終了したバラエティ番組「内村プロデュース」、略して「内P」。その内Pメンバー(ウッチャンこと内村光良さん、さまぁ~ずの三村マサカズさんと大竹一樹さん、TIMのゴルゴ松本さんとレッド吉田さん、そしてふかわりょうさん)が総出演した映画が、番組終了の翌年に公開された。 内村さん自らが監督・脚本・主演をこなした「ピーナッツ」だ。タイトルであるピーナッツの隠語は“はした金”、落花生の花言葉は“仲良し”気の合う仲間と低予算の中、創り上げた作品という意味が込められているとか。 ストーリーは若干ベタで、皆の演技も今ひとつなところはあるものの、何度見ても心が温まる素敵な映画だ。 商店街の仲間で結成された草野球チーム“ピーナッツ”。10年前は地元最強チームとしてその名を轟かせていたが、今やメンバーが9人にも満たない状態。 そんなとき、かつて伝説のサード(*)と呼ばれた男・秋吉が地元に帰ってきた。東京でスポーツライターとして成功していた彼は、“新生ピーナッツ”を立ち上げるべく昔のメンバーを集める。 だがそんな矢先、地元の再開発の是非を懸けた賭け試合に臨むことになってしまい…。街の開発が決まれば、商店街は勿論、思い出の野球場もなくなってしまうかもしれない。どうする、ピーナッツ!? どうなる、商店街!? 様々な想いを秘めたメンバー達のプライドを懸けた戦いが、いま始まる! 内村さんが特にこだわったという野球シーンは、みんな練習しただけあってなかなか上手い。特にTIMの二人は元野球部で、実際に甲子園に出場したことがあるだけに見応え充分。ちなみに、相手チームのキャッチャーで4番打者を演じているのは、これまた元高校球児の羞恥心・上地くんだ。 それぞれの個性に合った役どころで、(ふかわさん以外は)みんな良かったが、中でも意外やレッドさんの演技が光っており、実際に評判もよくていくつかオファーが来たらしい。 個人的には、大竹さんのシーンがどれも素晴らしかった。 経営していた靴屋さんは借金で閉店し、今は借金取りから逃げ回り、スナックのママになっている元妻(オセロの中島さん)から金を無心してはパチンコ屋に通う日々を送っていた。そんなある日、ひょっこり秋吉さんと再会し、また野球をやろうと誘われる。 後日、パチンコの景品でグローブを手に入れるも借金取りに見つかってしまい、ボコボコにされたうえ、グローブを取り上げられてしまう。ボロボロになりながら元妻のスナックを訪れ扉を叩くが、もう帰った後なのか、扉は開かなかった。 暫くして、借金取りの店に押し入った彼はおもちゃの銃を従業員に突きつけ、グローブを返すよう迫るが、銃がおもちゃであることがバレたうえ、逮捕されてしまう。 借金取りからグローブを必死に取り返そうとするシーンをはじめ、元妻の店の前に座り、目に涙を溜めておもちゃの銃(水鉄砲)をちゅんちゅん撃ち続けるシーンや、パトカーで連行される際に落としたピーナッツの野球帽を気にするシーンなど、どのシーンもシリアスで泣きそうになる(っていうか、私は特に涙腺がゆるいので実際は泣きまくり)。 その分、野球の場面ではこれぞ大竹さん!というお笑いシーンもあって嬉しいかぎり 内Pファンなら確実に、もし内Pを知らなくても充分楽しめる映画だと思う。 本日のひまつぶし ・魔裟斗さんの奥さん、大竹さんに何てことするんや!→こちら でも笑った(^^ゞ ・さまぁ~ずとウッチャンの仲の良さはいつ見ても微笑ましい→こちら ・つ、鶴瓶さんになりたい…→こちら1、こちら2 やっぱ大竹さん、格好ええわぁ~ やっちまったよォ~(><) *の部分、“伝説のサードと呼ばれた男”のはずが、“伝説のサド”になってました。午前4時にアップしてから、午後3時までずっと気付いてませんでした何だよ、伝説のサドって!? どんな主人公だよッ!!
2008.07.18
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邦画にはほとんど興味がないが、故・伊丹十三監督作品だけは例外84年に公開された初監督作品「お葬式」から、遺作となった97年公開「マルタイの女」までの全10本のうち、8本は見た(といっても全てTVでだけど)。テンポのよさ、脚本の面白さと緻密さ、芸達者な俳優陣の演技…これほど面白い邦画は今後もなかなか作られないだろう。伊丹監督の早すぎる死が悔やまれてならない。 中でも最も人気が高いのは、おそらく宮本信子さんが国税局査察部・通称マルサの税務調査官を演じた「マルサの女」だろう。山崎努さん演じる脱税容疑者・権藤との手に汗握る(っていうのは若干オーバー?)攻防にハラハラドキドキ 個人的に一番好きな作品は、ミンボー(民事介入暴力)に敢然と立ち向かうミンボー専門の女弁護士・まひる(宮本さん)と、彼女の指導によりヤクザに対応する術を学び成長していくホテルマンを描いた「ミンボーの女」だ。 ヤクザ担当に任命されたホテル従業員の2人-大地康雄さんと村田雄浩さんが良かった。ヤクザとの交渉で精神的にまいって血尿が出るくだりは可笑しいやら哀しいやら 一方のヤクザ役の伊東四朗さんや中尾彬さん等も強面のルックスが上手く活かされていて、これまた絶妙の配役。 当初はズブの素人でヤクザの術中に陥って金をむしりとられていたホテルマンが、まひるのおかげでヤクザへの対応を心得、成長していく姿は見ていて勇気が湧いてくる。まひるがいなくても冷静な対応でヤクザを追い返すラストシーンには心の中で大喝采 しかし、この作品の公開直後、映画の内容に不満を持った暴力団員に伊丹監督が襲われて重傷を負うという残念で卑劣な事件が起きたのも忘れられない。 現在放映中の3作目も高視聴率を誇っているというドラマ「ごくせん」。昔からヤクザというと何かと格好よく描かれる傾向にあるのはなぜだろう?文太兄ィの影響?「ミンボーの女」に出てくるような理不尽な暴力で弱いものを従わせようとする存在のはずなのに。 本日のひまつぶし ・「没後10年・伊丹十三特集PR2007年12月24日~29日」→こちら 名作目白押し! うをーいッ!! 楊ぱち嘘っぱち!! 「暴力団対策法の施行以前にアンチヤクザ映画を撮った伊丹監督の勇気に改めて敬服する。」という締めの文章を当初綴ってましたが、大嘘でしたm(_ _)m 暴力団対策法が施行されたのは平成4年3月1日、「ミンボーの女」公開は平成4年5月16日…暴対法施行の方が2ヶ月ほど早いです。失礼致しましたm(_ _)m 「暴力団対策法の施行に合わせ、リスクを承知で公開に踏み切った伊丹監督の勇気に改めて敬服する。」に訂正させていただきます。大変申し訳ありませぬ~
2008.06.03
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♪たそがれは 花の色~ ひそやかな 心の色~会いたくて 会えなくて 静めても 騒ぐ気持ち~人の夢とペンで書けば 儚いって読むのですね… うお~んッ おろろ~~~んッす、すみません…涙腺が決壊してしまいました(T T)もともと涙腺はユルユルなのだが、この曲には涙が止まらなくなってしまう81年公開松田聖子初主演映画「野菊の墓」の主題歌、“花一色”がそれ。 伊藤左千夫原作の「野菊の墓」は、ひと昔前にはよくドラマになったり映画化されたりしたので話の筋は皆さん御存知だと思うが、念のため。 明治末期。地方の名家に生まれた15歳の政夫と、彼より2歳上で、貧しい従姉妹の民子はいつしか互いに淡い恋心を抱くようになる。しかし世間の目を気にした大人たちは二人の仲を引き裂くべく、無理やり民子を別の男性に嫁がせることに。それを知った政夫は花嫁行列に駆けつけ、民子の車めがけてりんどうの花を投げつけた。だが、やがて彼女は帰らぬ人となってしまう…という切なく悲しいお話。 「民さんは野菊のような人だ」 「政夫さんは…りんどうのような人ね」幸せの最中にあった束の間のひととき、二人はお互いを花にたとえて恋を語り合った。 「僕は野菊の花が大好きだ。民さんはりんどうの花が好きかい?」 「ええ、好きよ…大好き」 (たしかこんな感じ。若干うろ覚え)とは言ってもいとこ同士であり、民子の方が年上でもある。所詮は結ばれぬ運命でもあった。やがて民子は無理矢理嫁がされ、それを知った政夫は、かつて民子が自分に例えて好きだと言ったりんどうの花を手渡すことしか出来なかった。 この映画の影響が無意識にあるのかもしれないが、私はりんどうの花が好きだ(^^) この作品が映画初主演であった聖子ちゃんの実に初々しいこと!当時はまだどこか垢抜けてなく、地味な雰囲気が民さん役によくマッチしていた。この映画から一体誰が今日の聖子ちゃんを想像し得たであろう(^^ゞ相手役は一般公募で選ばれた爽やかそうな青年だったが、この映画のみでどこかへ消えた。 高校生の頃、“昔、聖子ちゃんの「野菊の墓」見て泣いたよね~”と、なぜか唐突に友達間で盛り上がり、友人宅にてハンカチ持参で「野菊の墓」上映会を行った。すると …あ、あれ!? なんか泣けない!? 人前だと照れて涙など出やしない。結局、上映会は爆笑のうちに終わってしまった。やはりこういう映画は一人、部屋でしんみり鑑賞するに限るわ 本日のひまつぶし ・「野菊の墓」予告編付、主題歌“花一色”。歌と映像だけで号泣(T T)→こちら ・百恵ちゃんもドラマで民さんになりました。“ロックンロール・ウィドウ”→こちら
2008.02.26
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朝、見るともなしにワイドショーをつけていたら、マッチこと近藤真彦さんのライヴのニュースが流れていた。小学生の頃はマッチに夢中だったので、懐かしさのあまり思わず注目して見ていると、ヨッちゃんこと野村義男さんと12年ぶりの共演ということで、二人が抱き合っているシーン(こう書くとちょっと語弊が…)が映り、たのきん世代としてはちょっぴりだけど胸が熱くなった。 それにしても、なんでマッチはトシちゃんこと田原俊彦さんも呼んでくれなかったのだろう?(そりゃ無理だ!)今も元気かなぁ、トシちゃん… ということで、今回はたのきん映画第4弾「ハイティーン・ブギ」について。 81年に公開されたたのきんトリオ主演映画3作の内、第1弾「青春グラフィティ スニーカーぶる~す」、第2弾「ブルージーンズメモリー」ではマッチが主役だったが、第3弾「グッドラックLOVE」はトシちゃんが主演。翌82年公開の第4弾となる今作では、再びマッチが主演した。 原作は後藤ゆきお・牧野和子さんの漫画。 ハマの暴走族・スケルトンズのリーダー・藤丸翔(マッチ)は、ある日敵対する暴走族・ブラックウルフにやられ、怪我を負う。そこへ通りかかった女の子・桃子(武田久美子)に助けられ、翔は桃子に一目惚れ。「暴走族をやめたら付き合ってもいい」という桃子に、翔はとっとと暴走族をやめる。これには親友の重(トシちゃん)やサミー(ヨッちゃん)も大ショック。特に、翔のことが好きだった未樹(三原順子)のショックは大きく、未樹はスケルトンズのメンバーに桃子を襲わせる。 翔と桃子は同棲を始めるが、やがて桃子が妊娠。しかし、それは未樹らに襲われたときの子だった…といった、ストーリー。 映画音楽を担当しているのは、意外にも山下達郎さん。マッチが歌う主題歌“ハイティーン・ブギ”の作曲も手掛けている。ちょっと勿体ない(何が?)。 後に貝がらビキニになろうとは、当時は誰一人想像もつかなかったほど純情そうだった武田久美子ちゃんとマッチのキスシーンが話題で、映画館ではなぜかこのシーンをファンが写真に撮りまくり、スクリーンがフラッシュでよく見えなかったっけ(^^ゞ 原作漫画も当時大人気だったが、内容は結構重い… 未だにヤンキーの子供の名に“翔”が多いのは、横浜銀蝿より、この漫画の影響だと思う。当時は私も子供が生まれたら翔にしよう!と心に決めていた(が、結局息子2人は全然違う名前に)。 ちなみに、たのきん映画はこの後、トシちゃん主演の「ウイーン物語・ジェミニYとS」、マッチ主演の「嵐を呼ぶ男」と第6弾まで続いた。 しかし私は「ハイティーン・ブギ」公開と時を同じくしてマッチファンを卒業したので、この第5、6弾は未見。なんでファンを卒業しちゃったかはよく覚えてないが、武田久美子ちゃんに嫉妬したからではないのだけは確か 本日のひまつぶし ・未来をオレにくれ~♪ 主題歌“ハイティーン・ブギ”→こちら 映画の映像でどうぞ♪ ・シングルB面はこの曲だった。“MOMOKO”→こちら ・たのきん主演ドラマ「ただいま放課後」、大好きでした。ドラマ主題歌“ありがとう”→こちら ・当へっぽこブログはヨッちゃんを目指してます(勿論いい意味で)!“Led Boots”→こちら
2008.02.15
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今朝は珍しく息子に起こされた。「母ちゃん…学校に電話して!」何のことかと目を覚ますと、やばッ、大寝坊してもーた!息子達も目覚めて驚いたらしい。(ちなみに、だんなさんは毎朝自分で起きて勝手に出勤)「すんません、今日は身内の見舞のため、休ませて下さい」と電話したからには…ということで昼間から親子三人で父の見舞へ。三人で外出する機会なんて滅多にないし、父も喜んでくれたので、まぁいいか(^^ゞ 夜からはで「天と地と」を見た。といっても、ちょっと前に放送されたドラマではなく、90年に公開された角川映画の方である。主演が決まっていた渡辺謙さんが病気で降板して、当時話題になった作品だ。結局主人公・上杉謙信を演じたのは榎木孝明さん。個人的には、勅使役で風間杜夫さんがチラリと登場したのが嬉しかった。ちなみに音楽は小室哲哉さんが担当 この映画の見所は、何といっても映像美、そしてエキストラを集めまくった川中島の合戦シーンの迫力。この2点に尽きる。というか、この2点のみなのだが。 武田軍を赤、上杉軍を黒で統一していて、実に分かりやすい上、見た目にも美しい。また四季折々の風景美もこれまた素晴らしい。特に桜がハラハラと舞い散るシーンが印象的だった。映画館で観たらさぞかし目に鮮やかだったに違いない。合戦シーンも人馬入り乱れての迫力ある映像で、圧倒された。 ただ惜しいのはストーリーがあってなきが如くで、全体の印象が薄いこと。せっかくの題材なのに、ちょっと勿体無い。 この上杉謙信という武将、一説には女性ではないか?と言われているほど、変わった人物でもある。昨年の大河ドラマでもGacktさんが奇抜なスタイルで演じていたっけ(未見のため、よくは知らないけど)。自らを「毘沙門天の化身」と称し、「越後の龍」と恐れられた謙信は、知れば知るほど魅力的な武将だと思う。 せっかく謙信を主役にもってきた映画なのだから、映像美ばかりにとらわれず、もうちょっと人物像をしっかりと描いてほしかったなあ。うーん、残念。 本日のひまつぶし・1 一時期ネットで診断モノが流行った中で、“戦国武将診断”というのもあった。試してみられた方もいらっしゃると思うが、質問に答えると、自分がどの戦国武将に最も似ているかを診断してくれる。 ちなみに私は伊達政宗だった。独眼竜とお呼びッ!? 本日のひまつぶし・2 ・小室哲哉さんが歌う“天と地と~HEAVEN AND EARTH~”→こちら 懐かしい小室さんの姿と、映画の映像美を合わせてどうぞ ・今や謙信といえばすっかりこの人。Gacktさんで“RETURNER”→こちら ・彼の謙信は、こんな感じだったらしい→こちら … でも、結構似合っている気もしてきました(^^ゞ
2008.01.15
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ひとぉ~つ、人の世の生き血を啜り ふたぁ~つ、不埒な悪行三昧 みっつ、醜い浮き世の鬼を…退治てくれよう、桃太郎!「桃太郎侍」といえば、70年代後半に放送された高橋英樹さん主演の時代劇が大好きだった。お化け長屋に暮らす浪人・桃さんこと桃太郎(してその正体は松平備前守の弟)の胸をすくような鬼退治シーンは言わずもがな、お化け長屋の住人達との呑気な日常も楽しかった。 しかし今回は57年に公開された市川雷蔵主演映画「桃太郎侍」について。 讃岐丸亀藩では次席家老・鷲塚主膳が妾腹の子・萬太郎を次期藩主に据えようと陰謀を巡らせていた。毒を盛られ重体となった藩主嫡男・新之助に代えてお家騒動に対抗するため江戸家老に白羽の矢が立てられたのは、長屋住まいの素浪人桃太郎。新之助に瓜二つの彼は、実は生まれてすぐ引き離された新之助の双子の弟・新二郎だった…というお家騒動ストーリー。 当然ながら般若の面を被っての登場も、「ひとぉ~つ!人の世の…」の名台詞もない。 雷蔵ほど何を演じても品がある役者は後にも先にもいないだろう。姿といい声といい、涼やかで凛としていて、息を呑むほどにいい役者である。雷蔵の代表作であり、個人的に最も好きな「眠狂四郎」シリーズを見ても、えげつない台詞がちっともイヤらしく耳に入らないのは、雷蔵の持つ天性の品の良さによる。 今作では若様の替え玉をこれまた爽やか且つ軽妙にして気品高く演じており、雷蔵の持って生まれた役者の才に感嘆してやまない。37歳という若さでの逝去がつくづく惜しまれる。 ジジィやババァじゃあるめえし、時代劇には興味ねえや…とおっしゃるそこのお若い衆、まあそう言わずに機会があればぜひ見てみていただきたい。幸い、年末年始は時代劇が目白押し(かどうかは知らないけど)という、時代劇入門のチャンスですぞ。現代人がすっかり失ってしまった武士道精神というものの何たるやを、ぜひとも知っていただきたいと思う。 雷蔵好きといいながらも未見だった「桃太郎侍」はYori Halfordさんに勧められて観てみたが、とても面白かった。ほんま、おおきにどすえ~。雷蔵、相変わらずめちゃめちゃ素敵どした~
2007.12.28
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22時から時代劇チャンネルで放送中の、高橋英樹さん主演超級お気楽時代劇「ぶらり信兵衛 道場破り」を見た後、急いでチャンネルNECOで「五稜郭 第二部」を見た。 「忠臣蔵」「白虎隊」「田原坂」に続き、88年の暮れに二夜に渡って放送された日本テレビ年末時代劇スペシャル第4弾で、主演は「忠臣蔵」から一貫して主役を演じている里見浩太朗さん。しかし、里見さんはどうでもいいのであーる。 お目当ては勿論、風間杜夫さんだ。 風間さんのファンというわけではないが、彼の演技がとにかく好きだ。初めて風間さんを見たのは82年に公開された映画「蒲田行進曲」だった。たまたまTVで放送されたのを何の気なしに見たのだが、作品が素晴らしかったうえ、彼が演じた銀ちゃんが最高だった。当時はまだ新選組に興味がなかったので何とも思わなかったのだが、銀ちゃんは土方歳三役で人気の役者さんで、有名な階段落ちのシーンは新選組の名を一躍有名にした池田屋事件の1シーンなのであった。 映画の風間さんは演技を全く感じさせないくらいに、銀ちゃんそのものだった。銀ちゃんを励ますためにヤス(平田満さん。この人もヤスそのものだった)は階段落ちを引き受けたものの、徐々に不安が高まる。そして撮影当日。ヤスが横柄な態度を取っているときの銀ちゃんの表情、そしてそんなヤスに業を煮やして怒る銀ちゃんに、胸が痛んだ。ヤスが見事に階段を落ちた後、必死に這い上がってくるヤスに対して「上がって来い、上がって来い、ヤス!」と叫ぶ銀ちゃんは最高に格好よかった。 風間さんが「蒲田行進曲」での名演の後に出演した迷ドラマ「スチュワーデス物語」については、出来ればそっとしておいていただきたい…m(_ _)m このドラマは後に笑いのネタとして強烈シーンが特番等で流れたときにしか見たことはないのだが、劇中流れた風間さんの歌“100℃でハートビート”は、サバイバー(SURVIVOR)の"American Heartbeat"が原曲だとか。うーん、聴いてみたいけど、ちょっとコワい(^^ゞ そして85年からスタートした年末時代劇スペシャルの第一弾「忠臣蔵」では見事に浅野内匠頭を演じ、涙を誘った。改めていい役者さんだよなあ…とつくづく思った。翌年の「白虎隊」での松平容保役も、これまた実に見事にハマっていた。 これら年末ドラマの常連さんであった里見さんや森繁久彌さんなどは個性が強すぎて、誰を演じても里見さんやモリシゲさんにしか見えないけど、風間さんは逆に役自身にしか見えないところに惹かれる。なかなか稀有な役者さんだと思う。 今回は「蒲田行進曲」メインというより、すっかり風間さん礼賛記事になってしまった。始めにファンというわけではないと書いたが、どう考えてもやっぱり風間さんファンだよね 本日のひまつぶし 「あれも食いたい これも食いたい」シリーズ ・簡単チャーシューの作り方→こちら ・嘆かわしい新おにぎり事情→こちら ・特にナシ→こちら
2007.12.26
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81年に公開されたたのきんトリオ主演映画第2弾「ブルージーンズ メモリー」は、当時小学生だった私に深い衝撃を与えた。…はずなのだが、ストーリー自体は綺麗さっぱり忘れた(^^ゞ まあ、アイドル映画につきものの、中身のない内容だったのだろう。ただ、1シーン1シーンは結構覚えていて、みんなが埠頭で踊るシーンや、マッチ(近藤真彦)とヨッちゃん(野村義男)がスケボーしたり自転車を二人乗りするシーンなどは記憶の奥底に今もしっかりとこびりついている。当時、この映画のサントラ盤が大のお気に入りで、特にその埠頭のミュージカルシーンで流れたトシちゃん(田原俊彦)の“青春セイリング”という曲が大好きだった。 映画のストーリーを調べてみると「船乗りになろうと横浜に向う真(マッチ)は、途中で出会った芳太郎(ヨッちゃん)の祖母勝江(ミヤコ蝶々)の経営するホテルに転り込む。そのマリンホテルは海の男たちのいこいの場所だった。真はタグボートの船員の俊之(トシちゃん)たちに混って仕事を始める。俊之は母、静子(司葉子)と弟の健二の三人暮し。静子に再婚の話が来て、弟と母は結婚相手の五十嵐(宍戸錠)の住む島に向った。一方、真、芳太郎、俊之と、地元のチンピラたちとの争いが絶えず続いていた。その頃、マリンホテルは赤字の大ピンチで、レジャー企業に買収されそうに。真と芳太郎はかつてマリンホテルで暮し、今や大金持となった福富(三木のり平)に接近、三人で開くコンサートの資金を出させた。コンサートに客が集まれば赤字を埋められる。そこへ俊之の弟、健二が危篤で、至急血清が必要との連絡が入った。あいにくの台風で船が出ないとあって、三人は小さな船で出発。大波にさらわれ船は転覆、真は血清を持って島へ泳ぎ出した…」 てな話だった。そうそう、こんなんだったっけ…にしても、なんじゃ、この話!? とはいえ共演者は実に豪華で今更ながらビックリ!左腕を骨折したマッチの痛々しい姿に、当時マッチファンだった私は胸をキュンキュンさせてたっけ。 公開から25年が経過したが、私は未だにこの「ブルージーンズ メモリー」で流れた曲の数々…特に“青春セイリング(後にも先にもトシちゃんの歌で感動して涙まで流したのはこの曲だけ)”と、ヨッちゃんとマッチのデュエットが微笑ましい“恋のローラースケーター”が忘れられず、どうにかしてもう一度聴きたい!と常日頃から思い続けていたら、今年になってたまたま覗いた古本屋でこのアルバムを発見 大喜びで購入し、同封のポスターにニヤけている。でも惜しむらくは、我家にはレコードプレイヤーが無いことである!一体いつになったら懐かしい彼等の歌が聴けるのやら… なんでもマッチに待望の第一子が誕生したそうで。おめでとう~(^^)その福をぜひ、トシちゃんに分けてあげれたらいいのにね。 この映画のサウンドトラック盤についての記事は→こちら 本日のひまつぶし ・サヨナラなんて…言えないよ バカヤロ~ッ! “ブルージーンズメモリー”
2007.10.26
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日本人のおよそ5人に1人がドリフ世代といわれる(楊ぱち調べ)が、「我こそはドリフ世代!」と主張する輩の大半は昭和3~40年代生まれの方々だろうと思われる。昭和40年代生まれの私も勿論“ザ・ドリフターズ・ジェネレーション”に属する。しかし、ドリフ世代は大別して加トちゃんペ世代と志村うしろうしろ世代に分けられる。 加トちゃんペ世代(主にS30年代組)の方が思い浮かべるドリフのギャグが「うんこちんちん」や「1234やったぜ加トちゃん」、「ちょっとだけよ~」などであるのに対し、志村うしろうしろ世代(S40年代以降組)は「カラスの勝手でしょ」や「イッチョメイッチョメ、ワ~オ!」等である。さて、あなたはどっち?(回答不要) 「8時だよ!全員集合」の放送開始はS44年だったが、ドリフの初主演映画はS42年に製作され、以降松竹映画「全員集合」シリーズは16作を数える。志村うしろ世代には馴染みがないかもしれないが(志村さんは13作目から出演)、これがまた面白い!それでもって、加トちゃんの可愛いこと♪ 志村うしろ世代に属するものの、私は断然加トちゃん派だ!!加トちゃんって結構整った顔立ちだと思うんだけどなあ… 個人的に最も好きな作品は、S44年公開のシリーズ4作目「ミヨちゃんのためなら全員集合!!」だ。女房にも従業員にも逃げられた製薬工場の経営者兼工場長・伊刈長吉(いかりや長介)は高校時代の後輩・ヒデオ(加トちゃん)をこき使って頑張っているが、工場が出す公害を口実に、町のボスに追い立てられる。ところがボスは大きな悪事を企んでいて…というストーリー。 このおんボロ製薬工場の煙突から、見るからに有害そうな煙がもくもく出ていたのが印象的。悪臭を撒き散らす工場に周辺住民からは非難轟々、工場存廃の町民投票を行うも敗れてしまい(当然や!)、長さんは嫌がる加トちゃんを道連れに服毒自殺を図ろうとする。が、長さんが先に死んだと思った加トちゃんは逃げ、死に切れず目覚めた長さんはこれまた加トちゃんが死んだと思い込み…と、TVとはまた違う彼等の演技は必見!駅のホームで加トちゃんが歌う「ミヨちゃん」もジーンときちゃったりして。 本日のひまつぶし (ちょっと変えてみました) ・ドリフの歌はこれまたどれも名曲揃い♪ “誰かさんと誰かさん” ・はぁ~びばのんのん♪ “いい湯だな(ビバノン・ロック)” ・この曲は某ドリフ番組の主題歌だった。ニンニキニキニキ…♪ “ゴー・ウエスト” ・加トちゃんの爽やかな笑顔が可愛い~(*^^*) “ドリフのズンドコ節”
2007.10.24
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