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2021.03.23
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カテゴリ: 旅を推理する
​ 4 月 22 日(土)のお昼過ぎ、
神奈 川県の自宅を出発した。
高校生の娘が私を見送るためか、
いつもよりも早く部活から帰ってきていた。

「今日は、 800 m泳いだよ。一年の男子がこの時期すでにフリー 50 mを 27 秒出し、
 バタフライで泳いだので、先輩たちも負けられず、1コメを泳いだの」
春である。水温はまだ、 20 度を超えていない。
私を気遣ってか、娘はいつになくおしゃべりだ。

中学生の息子も部活に行って家にはいない。
行く前にオリンピック(雑貨スーパー)で買った、
大きな車輪がついた旅行鞄を妻が自転車に乗せて、駅まで送ってくれた。
「じゃあ、しっかりね」別れはあっさりだ。

モントリオールには遊びではない。国際学会での発表が目的だ。
水天宮前まで電車で行き、そこからリムジンバスに乗った。
午後2時半、成田空港に到着。
TCAT 料金 円。とても空いていた。

空港では、早速に荷物のチャックインに並んだ。
まだまだ早いはずだった。
正規のエコノミー料金でチケットを購入していたので、
早ければビジネスクラスへのグレードアップもあるかもと思ったのだ。

それがとんでもない、超満員である。
すでに、大きな荷物を持っている方々が長蛇の列を作っている。
一見、日本人だが、言葉は英語だ。ということは、カナダ人のということか。
2 世、 3 世の方だろうか。他にも国際結婚と思われるカップルが何人かいた。

一人一人が何だか分からないが、
「ああたら、こうたら」
チェックインカウンターで主張していて
時間がかかっているのだ。

カナディアン・インディオのような雰囲気の家族もいる。
インディオもモンゴロイドの一派。
我々と同属だ。
なんだか、インディージョーンズの世界だ。

チェックインを終えて、飛び立つ前に、鼻炎のくすりとマスク、
サンドイッチ( 300 円)、そうけんび茶、カリンののど飴を買い込む。
5 万円ほどをカナダドルの現金に両替した。
111.88 円 /1 カナダドル。

2 時間の余裕があるだろうと早く来たのに、
ほとんど待ち時間がなく、セキュリティチャックを終え、機上の人となった。
久しぶりの洋行だった。
えっほんと、空港使用料がかからなくなっていた。

出国審査についてもとても簡単だった。
マスクをした色白で痩せた女性職員が、
全く無言で出国印を押して終わりなのだ。
その反面、セキュリティ検査での荷物検査は大変だった。

アーチ型の警報機を鳴らそうものなら、
若かろうが、女性だろうが、靴を脱がされて、
台の上に立たされ、底の抜けたフライパンのような検査機で体を透視される。
さらに、体の隅々をタッチされるのだ。

それを見た私は時計、ボールペンを鞄の中に入れた。
そのかいあってか、警報機も鳴らずにセーフ。
今の私ほど、怪しい風体の中年男性はいないだろう。
機械をだますなんて簡単だ。フンフン。

機内で知った顔に出会った。学会で時折出会う人だ。
軽く会釈したが、彼は私を認識しなかった。
他にも多数、学会参加者と思われる顔があったがお互い無視した。
そろそろテイクオフである。

座席は、 17C エコノミー。
お隣さんは、若いかわいい日本女性だ。
服装から見て、旅行に出かける学生さんかな?
エコノミー万歳である。ビジネスクラスだとこんなラッキィーはない。

「よろしく」と言って、私は席についた。
彼女は私の挨拶に少し会釈しただけだった。
彼女は緊張しているのか、やたらとそわそわしている。
それに風邪か、花粉症か、何度も鼻水をすすっている。

機が滑走路へと動き出したので、
私は窓の外の景色を見ようとして、
彼女が汗をかいているのに気づいた。
ネックレスの下にねっとりと汗が浮いているのだ。

『通り雨にあい、喫茶店で雨宿り。大体乾いたんだけど、
 ネックレスのチェーンにまとわり付いていた水分が、
 彼女の首筋にしがみついている』
そんな感じだ。

機内は決して暑くない、どちらかというと寒いくらいだ。
彼女の服装も厚着で汗をかいているのではない。
とても奇異に感じた。
それに何度も『この世の終わりだ』といったような、ため息をついているのだ。

初めての洋行なのだろうか?
でも、飛行機が飛んでしまうと、
あまりにあっけないほど落ち着いた様子だ。
鼻水をすするのも納まったようだ。

落ち着いたので、まあいいかと思い。
頭を巡らせ、機内の様子を眺めてみた。
私は進行方向に向かって、
左サイド窓際 2 列の通路側に座っていた。



すると、
上空で安定飛行に入って直ぐに、
中央4列の前の方で、白人の男性がすっくと立ち上がり、
おんぶ紐を肩にかけると、乳飲み子をあやしだした。

私の偏見かもしれないが、
白人男性って人前ではそのようなことをしないものと思っていた。
なれた手つきだ。
失礼な事だが、結構年輩の方だと思った。

お孫さんをあやしているのかと思ったのだ。
その後、日本人女性が代わっておんぶした。
何度も二人は入れ替わってあやしていた。
国際結婚組みなのだ。男性は祖父ではなく、父親なのだろう。

いつも思うことだが、
相手の日本人女性はけっして美人ではない。
外人さんのお相手って、そのような方が多いと思うのだがどうしてなのだろう?
まあ、人は顔ではないのだが・・・・・・。 

   現在追記

   今もそうだが、日本人女性が海外で人気 No.1 で
   男性はとても低かった時代だ。
   女性の人気の理由はおしとやか、かわいい、童顔。
   男性の不人気な理由は、はっきりしない、引っ張って行ってくれない。

   それだけじゃないが、実は男女とも同じような理由だ。
   つまり、ジャパニーズスマイルで、自分の主張をしないところだ。
   女性はそれが美徳で男性には従順に映り、
   男性はそれが欠点で女性には頼りなく映る。

   『 No と言えない日本』問題である。
   しかし、これは日本人の特技だ。
   しもじもは別だが、現在、世界中の多くの場で認められている。
   色々な場面での調整役として日本人の気質が問われている。

   だが、旅行当時は、日本人女性は従順で世界 No1 。
   日本人男性は頼りなく、ランキング最下位だったかな?
   この議論は次回、隣に座った女性からも切り出される。
   当時は言い返せなかったが、今は違う。

まだ、飛行機の中だ。つづく。



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最終更新日  2021.03.23 15:24:21
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