2004年04月22日
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テーマ: 妄想劇場(28)
カテゴリ: カテゴリ未分類
東京の桜は散ってしまい、
今は八重桜と
葉桜が綺麗だ。

桜は花が散り、道が薄桃色の
花びらで埋め尽くされ、
葉桜になっていく頃が一番美しいと思う。

満開の桜はなんだかこの世のものとは思えない
ぐらいに美しすぎて、
それは見事に咲いていて

勝ち誇ってさえいるように思え
信用が出来ない。

それを見て人々がやたらと浮かれ騒ぐのも
なんだかちょっと納得いかなくて
気分があまりよろしくない。

梶井基次郎ではないが
絶対にあの樹の下には屍体が埋まっている!
…と思いたくなる。

私は少々ひねくれているのかもしれない。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」

これを最初に言ったのが

きちんと文学的な香りがして、
一般的にも受け入れられているけれど、
長井秀和だったら、どうだったろう?

「桜の樹の下には
屍体が埋まっているのに決まっているんだ…
間違いない!」
「蛸のように絡みついた根で屍体から体液を吸い上げてるんだぞ!
気をつけろー!!!」
「…そう考えることで
俺の憂鬱は完成するんだ…
間違いない!」



やっぱり単なる
お笑いネタで終わってしまったかもしれない…。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



最初は一瞬だけ同情されたのに
ここまで、心象の悪い人質というのも珍しい。

全ては家族が、身内を思う気持ちにかぶせて、
カメラの前で派手なパフォーマンスを
やってしまった事が発端だったように思う。

派手派手に叫びまくり
主義主張を突っ張りまくり
暖簾に腕押し的な対応の外務省に噛み付きまくり
身内可愛さの気持ちはわかるが
なんだか弱者権力丸出しだった。
結果、
「何もそこまで…」
という気持ちを人々に抱かせてしまった。

あれだけのパフォーマンスの下にある、
何らかの屍の存在を、
誰もが少し感じてしまったのではないか?



正直、私も「?」とは思った。
ただ、自分が海外にいた頃の
家族の心配度合いというのも想像がついたから、
必死になる気持ちもわからないではなかった。

私自身は
『例え、事件事故に巻き込まれたとしても、
自分が望んで行った場所なのだから、
関係者を責めるような愚かな事は絶対にしないで欲しい』
と、
家族には機会あるごとに言っていた。

また、
『安否がわからなくなった場合に、
途上国である現地に老齢の親が来ても
心労がつのるだけで、
周囲に余計な迷惑をかけることに繋がるから、
何らかの結果が見えてから来るように』
ということも、伝えていた。

しかし、それに対し母親は
「それはわかるけど肉親の情というのは、
そうそう簡単に割り切れるものではないわよ」
といっていた…。

私は運良く事件事故に巻き込まれなかったし、
極端に危ない橋は渡らないタイプだから、
結果として無事で何事もなかったけど、
もしも、あの人質さんたちのように、
「生きたまま焼かれる」とか脅され
それを本気で信じたら、
当人達は諦めがついても
親や家族の立場としては
生きた心地はしないだろうと思った。

だからといって
政府の方針を変えろ!
と主張する事が頭の良い行動とは思えないが
「言いたくなる気持ちもあるかもな…」
とは考えた。

で、人質家族達に世間の目が
冷たくなってきた頃に、
なんだかよくわからないが、
人質さんたちは開放されてきた。

「三馬鹿」だの「ブーフーウー」だの、散々叩かれている。
「自己責任」なるものが注目され
今年の上半期の流行語大賞間違い無しだ。

賛否両論色々あるが
何はともあれ、5人無事に帰ってきたんだから喜ぼう。
それでよしとしませんか?

キャンディだかチョコ舐めてたって
少年にばかりボランティアしていたって、
浪人のかわりに絵本作りのボランティアに走っていたって、
離婚経験カメラマンだったって
元人間の盾だったていいじゃん!

自らの欲望を満たす為に
危険を承知でイラクに行って、
人質になって拘束されたけれど、
怪我も負わずに無事に助かったわけでしょ?

ともかく結果はOK。
写った映像はお間抜け。
報道する筈だった側が
自ら報道されるという
一番みっともない結果になってしまったけれど、
一部の家族達の態度もうざったいかもしれないけれど、
ともかく安心したから、
解放の瞬間抱き合って喜んでたんでしょう?

あの喜び方にも批判は集まっていたけど
心配していたことは事実だと思うよ。

よかった!よかった!
ということで、
終わらせてあげるというのは…
いかがなものか?

今後、また行っちゃうかもしれないし
名前売ったから
写真集や本を出すかもしれないけれど
それらの売上はイラクの貧しい人々のために
きっと使ってくれる事でしょう!

まぁ、少なくとも
私は絶対に買わないだろうが。

小泉さんも自分だって安泰になったんだから、
世論を嵩に議員たちの口から、
「必要経費は家族や本人に負担させる!」
なんてセコイ事いわせないで、
ここで一発政治家らしく太っ腹で、
「30万ぐらいのチャーター機使用料と、
健康診断料は私がお見舞金として
ポケットマネーで出しましょう。
無事で帰ってきてくれたお礼です」

ぐらい言ったら
もうちょっと、男が上げられたと思うぞ。

敵に塩を送るというかね。
その上で
改めて、政府がつぎ込んだ税金額を
本人と家族に伝える方が効果的だと思うが…。

あの家族や人質達と同じレベルで
政府関係者が頭にきているようじゃいかんよ。
あ、ちなみに
役人達の人件費は、確かに税金だが
国民のために働くのが仕事なのだから
わざわざ、そんなことまで、ドサクサまぎれで嵩にきて
人質とその家族に請求しようという意見は
なんだか、ちょっと話が違う気もするのだが…。

で、ともかく
家族も世間の雲行きや、
帰国後の当人達の発言を心配して
お迎えに行き
PTSDを理由に記者会見も拒否しているんでしょ?

結局、大人としての説明責任も果たせないぐらい
ナイーブな人たちなのだから、
もう、いいのじゃないだろうか?
死者に鞭打つような行為は続けなくてもさぁ・・・。

これ以上、彼らをいぢめてみても
単なる言葉の暴力にしかならないと思う。

それは、ますますもって、
何らかの政治的意図で相手が動いているのならば、
そこを捕らえて、
弱者ぶって復活してくるきっかけになるだろうし、
本人達は直接関係していなくても
それを支援している連中にとっては、
格好の餌になっちゃうぞ!

今は、ネット社会の影響が
良い意味でも悪い意味でも大きすぎて、
みんなが思った事をすぐ、
公の場で発言してしまい、
それによって、全体の意見が盛り上がってしまう
傾向があるけれど、
ネット上の情報には
そういう沸騰性みたいなものがあるという特性を
ある程度把握しておくべきでもあろう。


政府関係者も含めて
連中叩きのみでヘタに踊ると
足元掬われちゃうよ。
ドサクサにまぎれて
イラクに関する何もかもを
正当化しようとしているんじゃないかってね。


桜は満開にならないほうがいい。
世論は必要以上に盛り上がって踊らない方が良い。
物事はある程度控えめの方がいい。

その方が
なんだか、味があって
信じられるような気がするのは
私がひねくれ者のせいだろうか・・・?





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最終更新日  2006年12月20日 17時55分23秒
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