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156・五つの組詩「白い華」その2
第5章「華の詩(うた)」
矢田部誠子(天才!せいこう時計をまいてる人) 作詩
振り返ると夏が足音を立てて
遠去かる。
薄紫の靄の中で
秋を招く太陽が
燦々と真っ赤だ。
振り返って足跡を見る様に
夏の想い夏の華を懐かしみ
夏の空に「さよなら」を言う。
風が山や林や人家を撫で
風景を燃焼させる。
葉が哲学者の様に
考え深い表情で輝やく。
霜の華がふくらみ
樹々の葉も色づきを増す。
水の音が静かさを深め
秋を踏みしめて流れて来る。
華の詩(うた)を讚え讚えて。