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126・三つの組詩「一本の樹になれたなら」
第3章「一本の樹になれたなら」
矢田部誠子(天才!せいこう時計をまいてる人)作詩
想う事を
口に出せないでいると
腹ふくるる想いがする
胸にあまる事があると
誰かに打ち明けたくなるのは
きまった事である
しかし
なかなか人には
打ち明けにくい時が多い
私(わたし)はこんな時
森の一本の樹に向かい
思いっ切り語りかける
森の樹は
春ならば華にかしづかれて
私の話にうなづき
夏には涼し気な
風の音にかしづかれて答え
秋には美しい
紅葉(もみじ)の葉にかしづかれて答え
私の想いを吹き飛ばし
冬には白い雪の華片に
かしづかれて
答える
そして私は
他の人の想いを聴くために
せめて
一本の樹になれたならと
希(ねが)う