PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
女声合唱・無伴奏のための組詞「誕生」
第5章「誕生」
矢田部誠子(天才!せいこう時計をまいてる人)作詩
まんまるい蕾を
握りしめたような
両手を
固くにぎり
産まれたばかりの
幼な子が
産声をあげる。
喜びの扉を開き
幼ない匂いをまき
生命(いのち)が誕生した。
舞い立つような
よろこびの声が
家中にひろがる。
祈りの歌声が
大空高くひびき
生命のよろこびの
大合唱となる。
歩みはじめたばかりの
人生の長い歴史の
はじまり
暦(こよみ)の一ページが
いまめくられたのだ
その一ページは
紫の
紅(くれない)の
黄色の
白色(はくしょく)の
だいだい色の
五色の色彩で
書きとどめられる。
未来への夢を
神に祈りながら
家族は祝いの膳を
準備する。
テーブルを囲み
祝杯をあげ
幼な子の幸福(しあわせ)を
祈る人々。
母となった人の幸福は
ひとしおだ。
幼な子に幸福(さち)あれ
幼な子に幸福(さち)あれ。
母の希いは
乳房をはらせ
白い液体となって
ほとばしる。
父親は
この世で一番
美しい名前をつけようと
ペンを持つ。
すべてが
よろこびに包まれた
生命(いのち)の誕生。
庭では草木が
花たちが
よろこびの
あいさつをかわし
歌う。
「幸福(さち)あれ
幸福あれ」。
歌声が
四界にひびき大合唱となる。
(完)
後書き
この詩は作詩者、矢田部誠子の誕生日、七月二十一日に書いた詩です。
皆様の誕生日に、どうぞ よろこびの声で、読みあげ、歌いあげて頂きたいと、念じています。