コーラスの練習で歌った曲をもう1曲ご紹介しましょう。
「鳳仙花」、どのYou Yube を貼り付けようかと迷ったのですが、私たちが歌う音程と同じで、素直に心を込めて歌っているものにしました。少々雑音が聞こえてお聞き苦しくてごめんなさい。加藤登紀子さんも歌っているのですが、音程が低いのです。
この歌の作曲家はホン・ナンパ、作詞はキム・ヒョンジュン。1919年の3・1独立運動の翌年に作られました。当時日韓併合で日本の植民地であった朝鮮半島に独立運動が起こり、それが北から南朝鮮まで燎原の火のように広がり、暴動は数ヶ月に亘りました。朝鮮総督府によって差し押さえられましたが、これによって民族独立の希望が朝鮮民族の心の内に刻まれたということです。そしてこの「鳳仙花」は民族の哀愁と、民族の独立への思いが込められ、歌い継がれてきた、悲しくも美しい歌です。
醍醐聡氏(会計学者東大名誉教授)が「鳳仙花」とホン・ナンパ氏についてブログに載せていますので、ご紹介いたします。
鳳仙花 (醍醐聡氏のブログより)
洪蘭坡(ホン・ナンパ。1897~1941年)は韓国の「楽聖」と呼ばれた同国の近代音楽の先駆的作曲家であるが、バイオリン演奏、評論も手がけた人物でもある。1917年から東京音楽学校で学んでいたが、3・1独立運動を機に帰国し、独立運動に参加した。帰国後、彼は「哀愁」という題の曲を作り、声楽家、金享俊(キム・ヒョンジュン)が5年後にこれに詩をつけたのが「鳳仙花」だった。表向きは鳳仙花の四季のうつろいを詠んだ歌であるが、実際は、日本の植民地支配で祖国を滅ぼされた朝鮮人の哀切を、秋風に花を散らせ、北風に吹きつけられる鳳仙花の悲しげな姿に託すとともに、のどかな春風の季節に蘇る鳳仙花になぞらえて祖国の独立を夢みる朝鮮人の希望を代弁した歌である。メロディはこの詩にふさわしく、静かな哀切調の中に、自国の独立、人間としての尊厳を固持しようとする朝鮮人の強靭な意思をにじませて実に美しい。
鳳仙花の歌詞
(楽譜は先生からお借りしたもので、訳詞は合唱団「この灯」の団員、小島さん)
垣根の鳳仙花よ 姿が悲しい
はるかな夏の日 美しく花咲き
綺麗な娘ら よろこび遊ぶよ
やがて夏去り 秋風そよ吹き
美しい花びら 哀れに散りゆき
つぼみも枯れ果て その姿哀しい
北風吹き付け 姿は消えても
平和を夢見る お前の心よ
うららな春に ふたたび花咲け
うららな春に ふたたび花咲け
戦後70年、戦争というと私たちはすぐ広島、長崎を思い起こし、東京大空襲の悲惨さを思いますが、日本が加害者だった事実をもっと直視しないといけないと思います。日本の軍閥が侵略戦争を行ったのは事実です。朝鮮などを植民地化し、民族の言語も奪って、日本語を話すよう強制し、姓名も日本名に変えたのです。民族としてこの上ない屈辱を味合わされたに違いありません。慰安婦問題もそうです。性の奴隷となるなど、どんなに屈辱的なことでしょう。
私たちは戦争の被害者として告発しなければならないのは当然ですが、侵略した民族にどんな悲しい思いを残したかを考えなければならないと思います。
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